(12) 特許協力条約に基
づ
て公開され
た国際出
願 (19)世界 知的所有 権機関国際
事務局 (10)国際公開番号 (43)国際公開日 2010 年 10月2 1日(21.10.2010)PCT
WO 2010/119885 A l
(51) 国際特 許 分類 (74) 理人: 重 lJ(SHIGENO,Tsuyoshi); 〒1600022 C08G65/44(2006.01) 東京都新 宿 区 新 宿 二丁目 5 番 1 O号日伸ビル 9 階 Tokyo (JP). (21) 国際 出願 番 号 PCT/JP20 10/056656 (81) 指定国(表示 1 (22) 国際 出願日 2010年4月 14 日(14.04.2010) のな 限 り、全ての種類の国 内保 護 1 可 ) :AE, AG, AL, AM, AO, AT, AU, AZ, BA, (25) 国際 出願の言語 日本 語 BB, BG, BH, BR, BW, BY, BZ, CA, CH, CL, CN, Cの, CR, CU, CZ, DE, DK, DM, Dの, DZ, EC, EE, EG, ES, FI, (26) 国際公開の言語 日本 語 GB, GD, GE, GH, GM, GT, HN, HR, HU, ID, IL, IN, IS,(30) 優先権データ KE, KG, KM, KN, KP, KR, KZ, LA, LC, LK, LR, LS, 特願2009-100928 2009 年4月17 日(17.04.2009) JP LT, LU, LY, MA, MD, ME, MG, MK, MN, MW, MX, MY, MZ, NA, NG, NI, Nの, NZ, OM, PE, PG, PH, PL, (71) 出願人 (米国を除< 全ての指定国につ て) :三 PT, Rの, RS, RU, SC, SD, SE, SG, SK, SL, SM, ST, SV,
菱 エン ジ アリングフラ スチック ス株 式 会 社 SY, TH, TJ, TM, TN, TR, TT, TZ, UA, UG, US, UZ, VC,
(Mitsubishi En ineering-Plastics Corporation) [JP/JP]; VN, ZA, ZM, ZW.
〒1050021 東 京都港 区東新 橋一丁目9 番 2 号
(84) (
Tokyo (JP). 指定国 表示のな 限り、全ての種類の広域保
護 t 可 ) :ARIPO (BW, GH, GM, KE, LR, LS, MW, (72) 発明者 および MZ, NA, SD, SL, SZ, TZ, UG, ZM, ZW), --Lーラシア
(75) 発明者/ 願人 (米国につ1 てのみ) : 芝崎 祐 二 (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), ヨーロ ツ/
(SHIBASAKI, Yuji) [JP/JP]; 〒0208550 岩 手県盛岡 (AT, BE, BG, CH, CY, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, FR, GB,
市 上 田 三 丁目 1 8 番8 号 国立大学法人岩 手 GR, HR, HU, IE, IS, IT, LT, LU, LV, MC, MK, MT, NL,
大学 内 Iwate (JP)・鈴木 映—(SUZUKI, Eiichi) NO, PL, PT, RO, SE, SI, SK, SM, TR), OAPI (BF, BJ, [JP/JP]; 〒0208550 岩 手県盛岡市 上 田三 丁目1 8 CF, CG, CI, CM, GA, GN, GQ, GW, ML, MR, NE, SN,
番8 号 国立大学法人岩 手大学 内 Iwate (JP)・大 TD, TG). 石 好 行(OISHI, Yoshiyuki) [JP/JP]; 〒0208550 岩 手 添 公 1 8 8 開 : 県盛岡市 上 田 三 丁目 番 号 国立大学法 書類 人岩 手大学 内 Iwate(JP). — 国際調 査報告 ( 条約第2 1条 (3))
(54) Title:POLYPHENYLENE ETHER COPOLYMER AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR
(54) 発明の名 称 :ポリフェ— レンエーテル 共 重 合体 及びその製造方法
(57) Abstract: Provi・ded i・s a polyphenylene ether copolymer havi・n g excellent heat resi・stance, uidi , and m hani・cal properti・
ゆ ㏄ es
such as tensi・le s
吐ength and tensi・le elasti・c mod 山us Sai・ ・d polyphenylene ether copolymer has, at least, a sp㏄・i c 2,5-di・substi・tuted
phenylene structure and a specific ortho-substituted phenylene structure as constituent units, and is characterized by having a ther-mogravimetrically-measured decomposition temperature of at least 3900C .A preferable copolymer has a 2,5-dimethylphenylene structure and a 2,6-dimethylphenylene structure and is obtained by oxidative-coupling polymerization of 2,5-dimethylphenylene ether and 2,6-di・methylphenylene ether usi・n g a copper-ami・n e catalyst
・ (57) 要 約: [課 題] 耐熱性、流動性及び引張強 度、 引張弾性率 等の機械的特 性に優れるポリフェ レン エーテル 共 重 合体を提供する 。 [解 決手段] 少な< とも、特定の2 , 5 -二置換フェ レン構 造及び特定 のオル ト位置。 換 フ ェ レン構 造 を構 成単 位 として有する共 重 合体であり、熱 重 量 測定法による熱分 解 温 度が3 9 O C以上 である ことを特 徴 とする、ポリフェ レンエーテル 共 重 合体 。好まし 共 重 合体は、 2 , 5 -ジメチル フ ェ レン構 造 と2 , 6 -ジメチル フ ェ レン構 造 を有する共 重 合体であり、銅 ア ン触 媒 を用 、 2 , 5 -ジメチル フ ェ レンエーテル と2 , 6 -ジメチル フ ェ レンエーテル を酸 化 カッフリング重 合して得られたものである 。
明
細
書
発
明
の
名称
:
ポ
リ
フ
エニ
レ
ンエ
ー
テ
ル共
重合
体 及
びそ
の
製
造
方
法
技
術
分野
000 本発明
は、
2
, 二置
換フ ェニレン構 造を有す
るポリフ ェニレン エー
テ ル共 重 合 体 及びその
製造方法に関
す
る。背
景技
術
0006
ジメチル フ ェノー
ルの
触媒的
酸 化重 合によ り得られ
るポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) は、高 い
ガラス転移温度を有 し、
また、
耐 酸性や
耐 アルカ リ性、
並びに電気絶縁特性、
低吸湿 性、
寸法 安 定性に優れ
ることか
ら、
各種の
ポリマー
との
ブレン ドや
アロイ化によ り、
エ ンジニ アリングプ ラスチッ
クとして広く使用され
てい
る (非特許 文献 「) 。 しか
し、
ポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) は、
成形加 エにおい
てヤ
ケの
発 生や
変色が起こりや
す
く溶融状 態での
耐熱性向上 が課 題 であるが、
ポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) は、高
い
ガラス転移温度を有 してい
るた
め
、
ポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェ ニレン エー
テル ) を単独 で使用す
るた
め
には高
温で樹脂を溶融す
る必要 があ り、
耐熱性の
点か
ら好ま しくない
。この
ような問題を回
避す
るた
め
に、
通常 は、
ポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) はスチレン系 樹脂とアロイ化す
ることによっ
て、
温度を過度に上げることなく、
成形加エ 時等の
樹脂流動 性を確 保 してい
るの
が現状である。 0003一
方、
「つの
オル ト位に置
換 基の
ない
2
, ジメチル フ ェノー
ルは、
「 , 位で選択的
に酸 化カッ
プリング重 合す
る と分子
内に対象軸 が現れ
ることか
ら、
得られ
るポリ (2
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) は、
ポリ (2
6
ジメチルー 「, フ ェニレン エー
テル ) とは異
な る性能を 示す
ことが期待され
、
2
, ジメチル フ ェノー
ル を酸 化カッ
プリング重 合 して得られ
る重 合体につい
て種々
の
検討がなされ
てい
る (非特許 文献2
~
) 。 しか
し、
2
, ジメチル フ ェノー
ルの
酸 化カッ
プリング重 合では、
「,
3
, ,6
位の
全てでカッ
プリング反 応が起きる可能 性 が あり、
2
,6
ジメチル フ ェノー
ルの
酸 化共 重 合の
ような位置
選択的
な酸 化 重 合の
制御は難 しく、
分岐 した
ポリマーや
ゲル が生成 した
り、
ポリマー
が一
旦溶融す
ること でポリマーの
結晶性 が変化す
る等、
得られ
る重 合体は極め
て不 安定であるこ とが報告され
てい
る。 000 この
ような状 況の
中で、
銅 イオンに種々
の
アミ ンを担持させた
錯体を触媒 として用い
ることで、
2
, ジメチル フ ェノー
ルの
位置
選択的
な酸 化カッ
プ リング重 合が進行す
ることが報告され
てい
る (特許 文献 「~
及び非特許 文 献 ) o 000 また、
メソポー
ラスシリカ内部に銅 一 アミ ン触媒を固定 し、
この
細孔内で 重 合を行うことによ り、
2
, ジメチル フ ェノー
ルの
位置
選択的
な酸 化 重 合 が進行す
ることも知られ
てい
る (特許 文献、
6
及び非特許 文献6
) o先
行
技
術 文
献
特
許
文
献
000 特許 文献 特開2
00
2
0
8
号公報 特許 文献 特開2
00
「 号公報 特許 文献3 三P
0
2
9 8 8 2
A
2
特許 文献 特開2
00
8
0
8 2
号公報 特許 文献W O
00
0
9 6 8 8 8
A
特許 文献 特開2
00
3 6
7
号公報 ヨト特
許
文
献
000 非特許 文献 : a y ・ pr og
p c 2 4 非特許 文献 : a y a n Journa
O po yr
c nc par
po yr
Lr s
(
) 3( 0) 8 非特許 文献 : ar ys
「
r r
r a
, a o n ar
a o br o
or r
r
anor
o s ho 日 cr oc
a ca
5 ( 00) 43 非特許 文献 : os ag
O ap
r
a n O 2x
n o h g h c hp
p h n n o y nh s
s O O gor s
l
ela iv e a c iv i ie s o pheno l resols, and x y lenols. ia ly J a n Ins or y u c n y c h ars a o l o l i e ry ( ars a o la n d ) ( ) 4 ( ) 535 8 : 0 LI 4 I : 0032 2 25
X M 5
: asuo u u ki u i hibasaki, i s u ru ed a h e is ry L e e r s o l 3 o 0 (2 0 0 ) 2 3 4 235X M
: hibasaki, a k a ur a Is h i a ru J o n d o o e n e d a a cro o ec u e s 2 0 0 4 3 6 5発
明が解決
しよ
うと
す
る
課
題
0008 しか
し、
上記の
ょ
ぅな方法で得られ
た
2
, ジメチル フ ェノー
ルの
単独 重 合体は、
その剛
直な構 造で結晶性 が高
いた
め
、
有機溶剤に対す
る溶解 性 が 低 く、
耐衝撃性等の
機械的
特性も不十
分 で あるい
とい
ぅ問題がある。また、
メソポー
ラスシリカを用い
る方法では、
得られ
る重 合体 とメソポー
ラスシリ カを十
分に分離す
ることが難 しく、
エ業的
な実施 が困難である。さ らに、
ポ リマー
は重 合 溶剤に対 しても溶解 性 が低いた
め
重 合中に析出
してしまい、
得 られ
る重 合体の
分子
量は小さく、
従 来の
ポリ (2
6
ジメチルー 1 , フェニレン エー
テル ) と同様、
溶融状 態での
耐熱性、
流動 性等 が 不十
分 で あ る。課 題
を解決
す
る
た
め
の
手
段
000 本発明
者らは、
上記の
ょ
ぅな成形加エ 時等の
樹脂溶融状 態での
耐熱性を向 上させ、
さ らに、
成形加エに十
分な流動 性を確 保す
るた
め
に鋭意検討を行っ
た
結 果、
従 来の
ポリフ ェニレン エー
テルに2
, 二置
換フ ェニレン構 造を 導入し、十
分な分子
量を確 保す
ることにょ
り、
耐熱性、
流動 性及び機械的
強 度に優れ
る新規なポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体が得られ
ることを見出
し、
本発明
を完 成させた
。 00 0す
なわち、
本発明の
第 「の
要旨
は、
少なくとも、一
般式 ( ) で表 され
る2
, 二置
換フ ェニレン構 造 及び一
般式 ( ) で表され
るオル ト位置
換 フェニレン構 造を構成 単位として有す
る共 重 合 体であり、
熱重量測定法にょ
る熱分解 温度が
3
9 0
。C
以上 で あることを特 徴 とす
る、
ポリフ ェニレン エ テル共 重 合 体に存す
る。 00 化 00 化 003 ( 般式 ( 1 ) 中、
2
つの
R
・
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。一
般式 ( ) 中、
2
つの
R
,
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表 し、
2
つの
R
,
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭 化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。た
だし、
2
つの
R
2がともに水素原子
に な ることはなく、一
般式 ( 1 ) 及び一
般式 ( ) が 同一
とな ることもない
00 本発明の
第2
の
要旨
は、
銅 一 アミ ン触媒を用い、
少なくとも、一
般式 ( 1 ) で表され
る2
, 二置
換フ ェノー
ル及び一
般式 (V
) で表され
る フェノー
ル系 化 合物を酸 化カッ
プリング重 合す
ることを特 徴 とす
る、
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体の
製造方法に存す
る。 00H
00 化 く 00 ( 般式 ( ) 中
、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
炭化 水素 基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。一
般式 (V
) 中、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基 を表 し、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。た
だし、
2
つの
R
。
がともに水素原子
にな ることはなく、一
般式 ( ) 及び一
般式 (V
) が 同一
とな るこ ともない
。)発
明
の
効
果
008 本発明
により、
耐熱性、
流動 性及び引
張強度、引
張弾性率等の
機械的
特性 に優れ
た
新規なポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体を得 ることができる。従っ
て、
本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体は、
スチレン系樹脂等の
他樹 脂とアロイ化す
ることなく、
また、
アロイ化が必要な場 合でも少ない
他樹脂の
配合で十
分な流動 性を確 保す
ることができ、
成形加エの
選択 肢が広がる。 さ らに、
耐熱性 が非常に優れ
てい
るた
め
、
より高
度な耐熱性 が 要 求され
る、
電気・
電子
部品、
機械 ,機構部品、
車両部品及び建材等、
広範囲
な分野
に非 常に有用 である。 00図
実施例7
、
比較例 「及び参考例 1の
R
スペク トル で ある。図
実施例3
の
・
,
c
R
スペク トル で ある。図
3 本 発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体中の
モノマ一
配列の
例 である図
実施例3
及び比較例 「の空
気雰囲
気下 で測定 され
た
T
G
曲
線である。図
実施例3
及び比較例 「の
動的
粘弾性 測定結 果である。図
実施例 1~
3
及び比較例 「を用い
て作成 した
フィ
ル ムの
デジタルカメラ 写 真である。図
比較例 「の
末 端 変性ポリフェニレン エー
テル単独重 合体の
T
G
曲
線であ る。発
明 を
実
施
す
る
た
め
の
形 態
00 0 本発明
にお
けるポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体は、一
般式 ( 1 ) で表 され
る2
, 二置
換フ ェニレン構 造 及び一
般式 ( ) で表 され
るオル ト位置
換フェニレン構 造を構成 単位として有す
る共 重 合 体であり、
熱重量測定法 による熱分解 温度が3
9
0
。c
以上 で ある共 重 合 体である。 00 化 00 化 003 (一般式 ( 1 ) 中、
2
つの
R
・
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。一
般式 ( ) 中、
2
つの
R
2は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表 し、
2
つの
R
,
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭 化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。た
だし、
2
つの
R
2がともに水素原子
に な ることはなく、一
般式 ( 1 ) 及び一
般式 ( ) が 同一
とな ることもない
00一
般式 ( ) 中の
R
・
にお
ける炭化 水素基 と しては、
例えば、
炭素原子
数 「~
3
0
の
直鎖又 は分岐の
アルキル基、
炭素原子
数3
~
3
0
の
シクロアルキル 基、
炭素原子
数6
~
3
0
の
アリー
ル基、
炭素原子
数7
~
3
0
の
ア ラルキル基 等 が挙 げられ
る。なお、
本発明
におい
て、
「炭素原子
数」 とは、
炭化 水素基 が置
換 基を有す
る場 合、
当該置
換 基の
炭素原子
数も含め
た
合計の
炭素原子
数 をさす
。 00R
・
の
炭化 水素基 と しては、
具体的
には、
メチル基、
エチル基、
イ ソ プロ ピ ル基、
プロ ピル基、
ブチル基、
ブチル基、
イ ソブチル基、
ブチル基、
ペ ンチル基、
イ ソペ ンチル基、
シクロペ ンチル基、
ヘキ シル基、
オクチル基、
「一エチルプロ ピル基、
2
メチルブチル基、
2
,3
一ジメチルブチル基、
3
若 しくは メチルペ ンチル基又 はへプチ ル基、
ベ ン ジル基、
フ ェニル基、
「一ナフチル基、
2
ナフチル基等 が挙 げ られ
る。 00一
般式 ( 1 ) 中の
R
・
にお
ける置
換 炭化 水素基 と しては、
例えば、
ハロゲン 原子
、
アルコキシ基、
ハロアルコキシ基、
アミノ基等 で置
換され
た
炭化 水素 基を表す
。置
換 炭化 水素基の置
換され
る炭化 水素基 と しては、
ア
の
炭化 水素基で例示した
もの
と同様の
もの
を挙 げ ることができる。炭化 水素基で置
換され
た
炭化 水素基 と しては、
例えば 「一メチル フ ェニル基、
2
メチル フ ェニル基、
メチル フ ェニル基、
エチル フ ェニル基等 が挙 げられ
る。 00R
・
としては、
炭素原子
数 「~
2
0
の
第 「級 若 しくは第2
級アルキル基、
炭 素原子
数6
~
8
の
アリー
ル基が好ま しい
。 第 「級アルキル基の
好適な例としては、
メチル基、
エチル基、
プロ ピ ル基、
ブチル基、
ペ ンチル、
イ ソペ ンチル基、
2
メチルブチル基、
2
,3
ジメチルブチル基、
3
若 しくは メチルペ ンチル基又 はへプチル基が挙 げられ
る。 第2
級アルキル基の
好適な例としては、
例えば、
イ ソ プロ ピル基、
e
C 一ブチル基又 は「一エチルプロ ピル基が挙 げられ
る。R
・
は第 「級 若 しくは第2
級の
炭素原子
数 「~
の
アルキル基又 は フ ェニル 基であることがさ らに好ま しく、
特にメチル基であることが好ま しい
。008
一
般式 ( ) 中の
R
,
、
R
,
の
炭化 水素基 及び置
換 炭化 水素基 と しては、
一
般式 ( 1 ) 中の
R
・
と同様の
もの
を挙 げ ることができる。R
,
としては、
炭素原子
数 「~
2
0
の
第 「級 若 しくは第2
級アルキル基、
炭 素原子
数6
~
8
の
アリー
ル基が好ま しい
。 第 「級アルキル基の
好適な例としては、
メチル基、
エチル基、
プロ ピ ル基、
ブチル基、
n
ペ ンチル、
イ ソペ ンチル基、
2
メチルブチル基、
2
,3
ジメチルブチル基、
3
若 しくは
メチルペ ンチル基又 はへプチル基が挙 げられ
る。 第2
級アルキル基の
好適な例としては、
例えば、
イ ソ プロ ピル基、
e
C 一ブチル基又 は「一エチルプロ ピル基が挙 げられ
る。R
2は第 「級 若 しくは第2
級の
炭素原子
数 「~
の
アルキル基又 は フ ェニル 基であることがさ らに好ま しく、
特にメチル基であることが好ま しい
。 00R
,
としては、
水素原子
、
炭素原子
数 「~
2
0
の
第 「級 若 しくは第2
級アル キル基、
炭素原子
数6
~
8
の
アリー
ル基が好ま しい
。 第 「級アルキル基の
好適な例としては、
メチル基、
エチル基、
プロ ピ ル基、
ブチル基、
n
ペ ンチル、
イ ソペ ンチル基、
2
メチルブチル基、
2
,3
ジメチルブチル基、
3
若 しくは メチルペ ンチル基又 はへプチル基が挙 げられ
る。 第2
級アルキル基の
好適な例としては、
例えば、
イ ソ プロ ピル基、
e
C 一ブチル基又 は「一エチルプロ ピル基が挙 げられ
る。R
,
は、
水素原子
、
第 「級 若 しくは第2
級の
炭素原子
数 「~
の
アルキル基 又 は フ ェニル基であることがさ らに好ま しく、
特に水素原子
であることが好 ま しい
。 00 0 本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体中に含まれ
る一
般式 ( 1 ) で表 され
る2
, 二置
換フ ェニレン構 造は2
種 以上 で あっ
てもよく、一
般式 ( 1 ) で表 され
るオル ト位置
換フェニレン構 造も2
種 以上 で あっ
てもよい
が、
本発明に
おい
ては、一
般式 ( 1 で表 され
る2
, 二置
換フ ェニレン構 造も一
般式 ( ) で表され
るフェニレン構 造も「種である共 重 合 体であることが特に好ま し
い
。 003 好適なポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体 と しては、
例えば、
2
, ジメ チル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジメチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジ エ チル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジ エ チル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジメチル フ ェニレ ン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジ プ ロ ピル フ ェニレン構造を有す
る共 重 合 体、
, ジ エ チル フ ェニレン構造 と2
,6
ジ プロ ピル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジ プロ ピ ル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジメチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
ジ プロ ピル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジ エ チル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
エチルー6
メチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
エ チルー6
プロ ピル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体等の
2
, ジ アルキ ル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジ アルキル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,3
,6
トリ メチル フ ェニレン構 造 を有す
る共 重 合 体、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,3
,6
トリエ チル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジ エ チル フ ェニレン構 造 と2
,3
,6
ト リ メチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
2
, ジ プロ ピル フ ェニレン構 造 と2
,3
,6
トリ メチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合体等の
2
, ジ アルキル フ ェニレン構 造 と2
,3
,6
トリアルキル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体、
上記の
共 重 合 体にさ らにスチレンをグラフ ト重 合させた
グラフ ト共 重 合 体等 が挙 げられ
る。これ
らの
中でも、
2
, ジ アルキル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジ アルキル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合体が好ま しく、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジメチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体が特に好ま しい
。 003 ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体中に 占め
る上記一
般式 ( 1 ) で表 され
る , 二置
換フ ェニレン構造の
割合は、ポ
リフ ェニレンエー
テル共 重 合 体 を構成す
る全構成 単位中に ・0
「~
7
0
モル であることが好ま しく、
「
~
0
モル であることがよ り好ま しく、
・~
3
0
モル であるこ とがさ らに好ま しい
。2
, 二置
換フ ェニレン構 造の
割合が ・0
「モル よ り少ない
と熱分解 温度で表され
る耐熱性 が 不十
分な場 合がある。また、
7
0
モル よ り多い
と、
得られ
る共 重 合 体の
結晶性 が高
くなった
り、
ゲル化の
進行によ り溶媒への
溶解 性 が低下 し、
共 重 合 体の
分子
量が十
分に高
くなら ない
場 合がある。 さ らに、
得られ
る共 重 合 体の
ガラス転移温度が低下す
る傾 向にある。上記2
, 二置
換フ ェニレン構 造の
割合は、
共 重 合 体の
赤 外 線 吸収スペク トルか
ら算出
す
ることができる。具体的
には、
2
, ジメチル フ ェニレン構 造 と2
,6
ジメチル フ ェニレン構 造を有す
る共 重 合 体にお
け る2
, ジメチル フ ェニレン構 造の
割合は、
8
7
・
に観測され
る2
,6
ジメチル フ ェニレン エー
テル単独重 合体の
C
面 外偏角振動由来の
吸 収と、
8
8
・
に観測され
る2
, ジメチル フ ェニレン エー
テル単独重 合体の
C
面 外偏角振動由来の
吸収の
強度比か
ら、
共 重 合 体中の
2
, ジメチル フ ェニレン構 造の
割合を算出
す
ることができる。 0033 本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体の
数平 均分子
量 ( ) は6
0
0
0
以上 で あることが好ま しく、
6
5
00
以上 がよ り好ま しい
。数平 均分子
量が6
000
未 満 である と、
耐熱性、
機械的
特性 が低下す
る傾向にある。数 平 均分子
量の
上限
は特に限
定はない
が、
通常2
000
以下、
好ま しくは2
以下、
よ り好ま しくは「000
以下 である。数平 均分子
量が2
0
00
を超 え る と樹脂の
流動 性 が低下 し成形加エ が困難にな る場 合がある。 また、
重量平 均分子
量 (w
) とn
の
比で表され
る分子
量分布 (w
) は、
通常 「~
であり、
好ま しくは「~
3
・ である。 及びw
は、
酸 化カッ
プリング重 合にお
ける雰囲
気、
溶媒種、
触媒種、
反 応温度、
反 応時間
等の
条件、
特に、
触媒種を適切に選択す
ることによ り調整可能 で ある。なお、
本発明
にお
ける 及びw
とは、
ゲルパー
ミエー
ショ ンクロマ トグラフィ
(G
P C
) によ り、
溶離液クロ ロホル ム、
温度0
。C
の
条件で測定 され
た
ポリスチレン換算の
値を言う。 003 本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体は直鎖 状であっ
てもよい
し分岐して
い
てもよい
が、
直鎖 状であることが好ま しい
。直鎖 状 とす
るか
分岐状 とす
るか
は、
酸 化カッ
プリング重 合時の
雰囲
気、
溶媒種、
触媒種、
反 応温度、
反 応時間
等、
特に、
適切な触媒種を選択す
ることによ り調整す
ることができ る。酸 化カッ
プリング重 合の
位置
選択性を向上させ、
共 重 合 体の
分岐を抑 制す
るた
め
には、
触媒 と して後述の
銅 一 アミ ン触媒を用い
ることが好ま しい
。 なお、
本発明
におい
て直鎖 状 とは、
共 重 合 体 主鎖を構成す
る構成 単位中の
分 岐鎖を有す
る構成 単位の
割合が 「モル 以下 であることをい
う。なお、
直鎖 状であることは、
溶媒に対す
る溶解 性、
分子
量、 N
R
測定によ り確認す
る ことができる。 003 本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体は、
熱重量測定法による熱分解 温度が3
9 0
。C
以上の
もの
である。好ま しい
熱分解 温度は00
。C
以上、
さ らに好ま しくは 「0
。C
以上 で ある。熱分解 温度が3
9 0
。C
未 満 である と、
溶融状 態での
耐熱性 が 不十
分 で あり、
成形加エにおい
てヤ
ケの
発 生や
変色が 起こり易い
傾向にある。ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体の
熱分解 温度は高
い
程 好ま しい
が、
通常7
0
。C
以下 である。なお、
本発明
にお
ける熱分解 温 度 とは、
熱重量測定 (T
G
) 装置
を用い、空
気雰囲
気下、
温度範囲
0
~
8
。0
0
C 、
昇温速 度 「0
。C
i
の
条件で測定 した
時の
、
昇温開始前の
重量か
らの
重量減 少 が確認され
た
温度 (T
。。
a
i
) をい
う。この
熱分解 温度が高
い
ほ ど、
耐熱性 が高
い
と判断 できる。 003 また、
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体の
ガラス転移温度は、
「0
~
2
。2
0
C
であることが好ま しく、
「7
0
~
2
「0
。C
であることがよ り好ま しい
。ガラス転移温度が 「0
。C
未 満 である と、
荷重たわ
み
温度が低下す
る傾向 にあり、
2
0
。C
を超 え る と成形加エ 時の
樹脂流動 性を確 保できない
場 合が ある。 003 本発明
におい
ては、
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体の
熱分解 温度が3
9
O。C
以上とな る ようにポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体を製造す
る必要 があ る。本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体は、
少なくとも一
般式 ( ) で表され
る2
, 二置
換フ ェノー
ルと、一
般式 (V
) で表され
るフェノ
ー
ル系 化 合物を酸 化カッ
プリング重 合す
ることよ り製造す
ることができ る。 酸 化カッ
プリング重 合に供す
る一
般式 ( ) で表され
る2
, 二置
換フ ェノー
ルと一
般式 (V
) で表され
るフ ェノー
ル系 化 合物との
割合は、
本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体に 占め
る一
般式 ( 1 ) で表され
る2
, 二置
換フ ェニレン構 造の
割合が、前
述の
好適範囲
とな る ように適 宜 設定され
る。 0038 化 003 化 8 00 0 (一般式 ( ) 中、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
炭化 水素 基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。一
般式 (V
) 中、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基 を表 し、
2
つの
R
。
は同一
でも異
なっ
てい
てもよく、
水素原子
、
ハロゲン原子
、
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基を表す
。た
だし、
2
つの
R
。
がともに水素原子
にな ることはなく、一
般式 ( ) 及び一
般式 (V
) が 同一
とな るこ ともない
。 00一
般式 ( ) 中の
R
。
の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基 と しては、一
般 式 ( 1 ) 中の
R
・
の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基で例示した
もの
と同様の
もの
を挙 げ ることができ、
その
好適例につ
い
ても同様である。一
般式 (V
) 中の
R
。の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基 と しては、一
般式 ( ) 中の
R
2の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基で例示した
もの
と同様の
もの
を挙 げ ることができ、
その
好適例につい
ても同様である。一
般式 (V
) 中の
R
。の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基 と しては、一
般式 ( ) 中の
R
3の
炭化 水素基又 は置
換 炭化 水素基で例示してもの
と同様の
もの
を挙 げ ることができ、
その
好適例につい
ても同様である。 00 本発明に
おい
ては、
共重合体の
熱分解 温度 が3
0
。C
以上とな る ように、
雰囲
気、
溶媒種、
触媒種、
反 応温度、
反 応時間
等の
重 合 条件を調整すれ
ばよい
が、
これ
らの
重 合 条件の
中でも、
適切な触媒を選択す
ることが、
本発明の
ポリフ ェニレン エー
テル共 重 合 体を得 るの
に有効である。 003 触媒 と しては、
例えば、
銅、
マンガン、
コバル ト等の
重金属化 合物とアミ ン化 合物とか
らな る触媒が挙 げられ
、
特に、十
分な分子
量の
共 重 合 体を得 るた
め
には、
アミ ン化 合物に銅 化 合物を配位させた
銅 一 アミ ン触媒を用い
るこ とが好ま しい
。 00 銅 一 アミ ン触媒に用い
る銅 化 合物としては、
例えば、
塩 化第一
銅、
臭化第一
銅、
ヨウ化第一
銅、
酢酸第一
銅、
硫 酸第一
銅、
硝 酸第一
銅、
塩 化第二銅、
臭化第二銅、
ヨウ化第二銅、
酢酸第二銅、
硫 酸第一
銅、
硝 酸第二銅等 が挙 げ られ
、
これ
らは2
種 以上 を併用してもよい
。中でも、
塩 化第一
銅、
臭化第一
銅、
ヨウ化第一
銅等の
ハロゲン化第一
銅が好ま しい
。 00 アミ ン化 合物としては、
脂肪 族アミ ン化 合物、
芳 香 族 アミ ン化 合物 が挙 げ られ
る。 脂肪 族アミ ン化 合物としては、
ト リ メチルアミ ン、
ト リエチルアミ ン、
ト リプロ ピルアミ ン、
ト リブチルアミ ン、
ト リイ ソブチルアミ ン、
ジメチルエ チルアミ ン、
ジメチルプロ ピルアミ ン、
ジメチル ブチルアミ ン、
ジ エ チルイ ソ プロ ピルアミ ン、 N
メチルシクロヘキシルアミ ン等の
脂環式3
級 アミ ンを含め
た
脂肪 族3
級アミ ン、
ジメチルアミ ン、
ジ エ チルアミ ン、
ジ 一 プロピルアミ ン、
ジ 一 イ ソ プロピルアミ ン、
ジ ブチルアミ ン、
ジ イ ソブチルアミ ン、
ジ ブチルアミ ン、
ジペ ンチルアミ ン、
ジヘキシルアミ ン