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課題遂行における達成行動の選択に及ぼす目標志向性の影響 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)課題遂行における達成行動の選択に及ぼす目標志向性の影響 キーワード: 目標志向性,達成行動,課題遂行の困難性 所 属 人間環境学府行動システム専攻心理学コース 氏 名 藤瀬 文子 目的. 問題. 研究 1 では,目標志向性と達成水準との関係性について. 全く同じ条件で課題に取り組んでも,パフォーマンスには. 時系列を踏まえ検討することを目的とする。. 個人差が生じる。それを説明する要因として,従来,目標志. 方法. 向性は注目を浴びている。目標志向性とは,課題の意味づ けを表す。Dweck(1986)は,これを学習目標志向と遂行目. 調査対象者 専門学校生 59 名. 標志向との2 つに区分した。そして,前者を知識獲得的側面. 手続き 週 1回の心理学の授業において4度にわたり実. に焦点化したものとして,また後者を評価獲得的側面に焦. 施された。各回の調査内容は,以下の通りであった。1) 第1. 点化したものとして定義した。そして,これまで多くの研究に. 回目授業 授業の最初に前週の授業内容に関する確認テ. おいて,目標志向性が課題の達成水準に影響を及ぼすこと. ストを実施することを被験者に伝え,授業終了前に目標志向. が明 らかにされている(e.g., Elliott & Dweck, 1988;. 性の測定を行った。2) 第 2∼4 回目授業 授業時間の最初. Philips & Gully, 1997; Button, Mathieu, & Zojac ,. に,確認テストを実施した。. 1996) 。. 質問紙構成. 1)目 標 志 向 性 尺 度. Dweck &. Elliott(1983)の目標志向性の概念定義に基づき作成した. 一方,課題達成にむけておこなわれる行動,すなわち達 成方略は,テスト形式や教授方法などの課題遂行を取り巻く. 18 項目を用いた。尺度は,学習目標,及び遂行目標の 2 つ. 状況要因の影響を受けることが指摘されている(村山,. 下位概念から構成され,6件法での評定を求めた。2) 確認テ. 2003;中谷,1996)。すなわち,特定の状況において高い. スト 調査者が,調査対象者とともに授業に参加し,授業内. 達成水準を導くためには,与えられた状況において課題達. 容に即し作成した。問題は全 10 問より構成され,いずれの. 成を導くような達成方略の選択が重要である。そして,学習. 問いも4択形式での回答を求めた。. 目標志向と達成水準の高さとの正の関係は,与えられた遂. 結果と考察. 行状況における達成方略の選択によって規定されると推察. 目標志向性及び 3 回のテストにおける各得点の平均値,. される。. 及び目標志向性とテスト得点との相関関係を Table1 に示し. しかし,従来,目標志向性が比較的安定した個人特性と. た。. して捉えられていたことから,学習目標志向が継続的に高い. Table1 目標志向性とテスト得点との関係性. 達成水準をもたらすと暗黙裡に捉えられていたに過ぎない。. M. そのため,学習目標志向が継続的に高い達成水準と関連し. 1. 学習目標志向 2. 遂行目標志向 3. 第1回目得点 4. 第2回目得点 5. 第3回目得点 * Note. p <.05. ているのか,また学習目標志向が高い達成水準に必要な達 成方略の選択を導くのかについては明らかではない。 そこで本研究では,次の 3 つの研究より,目標志向性と達 成方略及び達成水準との関係について検討することを目的. 4.5 3.6 4.7 5.2 5.6. SD .93 1.02 1.86 2.00 1.66. 1. -.172 .282 .218 .019. 2.. *. -.035 .003 .182. 3.. .065 .266. 4.. *. .326. とする。まず研究 1 では,目標志向性と達成水準との関係を 時系列により検討する。そして,研究 2 では,目標志向性と. さらに,学習目標志向,及び遂行目標志向とテスト得点と. 達成方略との関係におけるモチベーション要因の効果性に. の関係を検討するために,目標志向性の他方の変数を抑制. ついて検討する。さらに研究 3では,目標志向性と達成方略. 変数とし,テスト得点との偏相関係数を求めた。その結果,. との関係性に対する課題遂行の困難性の影響について検. 学習目標志向と第 1 回目テスト得点,及び第 2 回目テスト得. 討する。. r=.280, p<.05; r=222, p 点との間に正の関係が示された( <.10)。一方,遂行目標志向については有意な関係は示さ. 研究 1. れなかった。. 目標志向性と達成水準との関係性. 1. *.

(2) 分析結果より,学習目標志向と遂行目標志向とでは前者 遂行目標. の方が,テスト得点の高さに関連していることが明らかになっ. 達成不安. た。しかし,その関係はテストの回数を重ねるごとに,弱くな. 暗記方略. マクロ方略. る傾向にあることが示唆された。 学習目標. 達成意欲. 研究2. ミクロ方略. プランニング. 達成行動に対するモチベーション要因の効果について Figure 1. 目標志向性の達成行動への影響過程モデル.. 目的 研究 2 では,目標志向性と達成方略との関係性におけ. 方法. るモチベーション要因の効果性を検討する。. 調査対象者 大学生 351 名. 研究 1 の結果,学習目標志向と達成水準の高さとの間に. 質問紙構成 1) 目標志向性尺度 研究1で用いた 10 項. 正の関係性が示された。これは,従来の研究知見を支持す. 目より構成されている。2)達成方略に関する尺度 プランニ. るものである。しかし,その一方で,時間的経過とともに,学. ング,ミクロ理解方略,マクロ理解方略,暗記方略の 4 つの. 習目標志向と達成水準との関係性は弱くなる傾向が示唆さ. 達成方略をその概念的定義に基づき作成し,6 件法で評定. れた。. を求めた。3)達成意欲 森・堀野(1997)の達成動機尺度に. その理由として,第 1 に時間的経過に伴い,目標志向性. 基づき作成した 5 項目について 6 件法での評定を求めた。. そのものが変化したことが考えられる。また第 2 に達成方略. 4)達成不安 藤井(1998)の大学生生活不安尺度に基づき. の変化が考えられる。しかし,目標志向性は比較的安定した. 作成した 4 項目について 6 件法での評定を求めた。. 個人特性と考えられており( Dweck, 1990) ,他方,達成方略. 結果と考察. は状況に影響されやすいことから( 村山,2003) ,第 2の理由. 目標志向性尺度の因子分析及び利用尺度の信頼性の. による可能性が高いと考えられる。. 検討 第 1 に,目標志向性尺度について,因子分析( 重み. さらにこれまでの研究では,目標志向性と達成方略との関 係性が達成水準を決定すると考えられてきた。しかしながら, 目標志向性が比較的安定した個人傾向を示すものであると. 付けのない最小 2 乗法,プロマックス回転) を行った結果,2 因子が確認された。そして,第 1 因子を遂行目標志向に関 する因子( α=.880) ,第 2 因子を学習目標志向に関する因. いう指摘を踏まえると,目標志向性が状況変容的である達成. 子( α=.845) とした。. 方略を規定するのではなく,むしろ目標志向性と達成行動と. 第 2 に,各達成方略に関する項目の信頼性係数( α) をそ. の関係を媒介するなんらかの要因が存在すると推察される。. れぞれ求めたところ,プランニングではα=.898,マクロ理. 一般的に,人はよりよい評価,あるいはより多くの知識の. 解方略ではα=.930,ミクロ理解方略ではα=.738,暗記方. 獲得を目指すとき,それらは高い意欲を導くだろう。その一. 略ではα=.875 であった。. 方で,よりよい達成を目指すことで,逆に達成できるかどうか. 第 3 に,達成意欲尺度,及び達成不安尺度に関する項目. という不安を生起することも考えられる。つまり,達成意欲や. について,それぞれ信頼性係数(α)を求めたところ,達成. 達成不安といったモチベーション要因は,達成行動に強く. 意欲においてα=.947,達成不安ではα=.878 であった。. 影響すると考えられる。実際に,先行研究において,モチベ. 以上,いずれの尺度においても信頼性係数が.70 以上で. ーション要因は達成方略を抑制,あるいは促進することを示. あることから,各尺度の内的一貫性が確認された。以下の分. 唆するものがある( 唐澤,1995) 。. 析では,各変数における項目の評定尺度値の平均値を得. そこで研究 2では,モチベーション要因を介して達成方略. 点として用いた。. に影響する目標志向性の影響過程を明らかにすることを目. 達成行動に対する目標志向性の影響過程についての検. 的とする。本研究では,一般的な達成方略として,意味理解. 討 次に,目標志向性と達成方略との関係性を規定するモ. を促進するミクロ理解方略,全体的な流れや大枠の理解を. チベーション要因として,達成不安,達成意欲の 2 つを取り. 重視するマクロ理解方略,またミクロ理解方略やマクロ理解 方略が課題達成へと結びつく上で重要とされるプランニング, そして記 憶 す ることに依 存 す る暗 記 方 略 を取 り上 げる. 上げ,達成方略に対する目標志向性の影響過程について 検討した。まず Figure1 に示した仮説モデルを検証するた めに,パス解析を行った。その結果,仮説モデルにおける適. ( cf.Schumeck,1988) 。. 合 度 指 標 は ,い ず れ も低 い 値 を示 した(χ 2=93.00 ,. 影響過程については,Figure1 のように予測される。. GFI=.936,AGFI=.879,RMSEA=.106)。そこで,パス係. 2.

(3) 数の有意性,及びモデル修正の妥当性と解釈可能性を考. そこで本研究では,課題遂行の困難性に着目し,目標志. 慮した上で,修正指標に基づく修正を施した。その結果,採. 向性と達成行動との関係性について検討する。. 択された最終モデルは,適合度指標より比較的当てはまり. 方法. のよさが示 され た(χ 2=47.90 ,GFI=.966,AGFI=.928,. 調査対象者 大学生 173 名. RMSEA=.072 )。最 終 モデ ル のパス・ダイアグラムを,. 手続き 場面想定法を用いた質問紙調査を実施した。第. Figure2 に示した。. 1場面では,新しくアルバイトを始めた状況を示し,目標志. .21***. 向性を測定した。さらに第 2 場面では,アルバイトを始め. R2=.12. .35***. 達成不安. 遂行目標. て 2 週間後の状況を提示した。なお第 2 場面では,仕事. R2=.14 .23***. 暗記方略. 理解の容易度と仕事理解に使用可能な時間量により課題. R2=.05 -.19***. .16***. R2=.57 .75***. 学習目標. .25***. を被験者に提示した。そして,達成不安,達成意欲,及び. R2=.38. 達成意欲. .21**. 遂行の困難性が操作された 2 つの状況のうち,いずれか. マクロ方略. .35***. プランニング,マクロ理解方略,ミクロ理解方略,暗記方略. .22***. ミクロ方略. に関する尺度を測定した。. .45***. 質問紙構成 研究 1 における目標志向性尺度,達成方. プランニング. 略に関する尺度,達成意欲尺度,及び達成不安尺度を用. R2=.28. いた。. Figure 2. 目標志向性の達成方略への影響過程を表すパス図. Note.. は相関関係を,. 操作チェック 第 1 場面,第 2 場面において,それぞれ. は影響方向を表す。また,破線は. 「 このアルバイトは難しそうだと思いますか」 と尋ね,6 件法. 負の影響を表す。. 検定の結果,状況を操作していなかっ で回答を求めた。t た第 1 場面では,条件間における困難さの認知に有意な. 分析の結果,学習目標志向と遂行目標志向とでは,媒介. n.s.)。それに対し,状況 差は見られなかった(t (171 )=.97,. するモチベーション要因,および影響を及ぼす達成方略が. を操作した第 2 場面において,低条件と高条件の困難さの. 異なることが示された。まず学習目標志向は,達成意欲を媒. 認知には有意傾向が見られ,高条件の方が困難であると評. 介し,マクロ理解方略及びミクロ理解方略へと影響を与えて. t p<.10)。 定されていることが示唆された( 169)=1.71, (. いることが示された。それに対し遂行目標志向は,暗記方略. 結果と考察. の使用に直接的にも,達成不安を媒介して間接的に影響す. 目標志向性と達成行動との関係性に対する遂行状況の. ることが示された。なお,プランニングは,ミクロ理解方略,及. 影響 達成方略に対する目標志向性の影響過程への課題. びマクロ理解方略へ影響を及ぼしていた。. 遂行の困難性の関与について検討する。研究 2 で明らかに. 研究 3. された影響過程について,条件による多母集団の同時分析. 達成行動に対する課題遂行の困難さの影響について. を用いたパス解析を行なった。その結果,モデルの適合度 指 標 は ,χ. 目的. 2. =58.75 ,GFI=.920 ,AGFI=.830 ,. AIC=134.75 ,RMSEA=.065 で あ っ た 。パ ス図 は ,. 研究 3 では,目標志向性と達成方略との関係性に対する. Figure3 に示したとおりである。. 状況要因の影響について検討する。. 分析の結果について,パラメータ間の差に対する検定より,. 実際の課題遂行状況では,達成行動に影響を及ぼすの. いくつかのパスにおいて困難性高条件と困難性低条件との. は志向性に限定されないだろう。課題の性質や支援者の有. 間に 5%水準での有意な差が示された。すなわち,課題遂. 無,時間的制約など,その課題遂行を取り巻く状況要因の. 行の困難性が,目標志向性と達成行動との関係性に影響を. 影響が強いと考えられる。すなわち,目標志向性は,現実の. 及ぼすことが示された。具体的には,遂行目標志向から暗. 状況要因と関わり,達成行動を規定する( 速水,1987)。した. 記方略に対する影響は困難性低条件において強く,達成不. がって,達成行動に対する目標志向性の影響過程に対する. 安から暗記方略に対する影響は困難性高条件の方が強か. 状況要因の影響について捉える必要があるだろう。. った。また学習目標志向から達成意欲に対する影響は困難. また状況要因の中でも,達成意欲への影響が明らかにさ. 性低条件の方が強く,プランニングからマクロ方略に対する. れていることから(藤瀬・古川・池田,2004),特に課題遂行. 影響は困難性高条件の方が強いことが明らかになった。. の困難性に着目することが,目標志向性と達成行動との関 係性を検討する上で重要だろう。. 3.

(4) されている( Garner, 1990) 。よって,. .31***/.30**. R =.09/.02 2. .31**/.14. -.06/.25**. 達成不安. 遂行目標. 学習目標志向により促進される達成. R =.12/.20 2. 方略と,遂行目標志向により促進さ. 暗記方略 R2=.00/.14. -.30**/-.40***. .32/.48. R2=.29/.21. .54***/.46***. ミクロ方略. .34**/.15. .28*/.39***. 行場面でどれほど用いられるのか,. R2=.38/.36. .28**/.36***. 達成意欲. 学習目標. れる達成方略とが,現実の課題遂. マクロ方略. .45***/.35***. また各方略の使用が効果的な状況. .06/.37. ***. や課題については,さらに検討する. R =.27/.23 2. プランニング. 必要があるだろう。 第 2 に研究 3 に関連して,課題遂. Figure 3. 目標志向性の達成行動への影響過程を表すパス図. Note1.. は相関関係を,. 行の困難性が目標志向性と達成行. は影響方向を表す。数値は標準偏回帰係数( !) である。. Note2. 困難性低条件 N=81,高条件 N=90 であった。各係数は,左側が困難性低条件,右側が困. 動との関係性に影響を及ぼすことが. 難性高条件のものである。またパラメータ間の差に対する検定の結果,5%水準の有意な差が示され. 示された。そして,学習目標志向で. たパス係数には下線を引いている。. は,困難な状況での意欲の低減が 示されたものの,学習目標志向に関. 総合考察. 連した達成方略は課題遂行の困難性に影響されにくいこと. 本研究では,目標志向性と達成方略及び達成水準との関. が示された。一方,遂行目標志向では,達成行動との関係. 係について検討した。特に本研究では,目標志向性と達成. 性に対し課題遂行の困難性が影響することが明らかになっ. 行動との関係性に対し影響を及ぼしうる要因として,モチベ. た。これは,遂行目標志向と達成行動との関係が状況依存. ーション要因および課題遂行の困難性に着目した。まず研. 的であること,あるいは達成不安に対する課題遂行の困難. 究 1 では,目標志向性と達成水準との関係性について時系. 性の影響の強さを示唆するものである。また従来の研究に. 列を踏まえた検討をおこなった。そして,研究 2 では,目標. おいて,遂行目標志向と達成不安との正の関係が示されて. 志向性と達成方略との関係性について検討した。さらに,研. いる( 野崎,2003; 上淵,2004; Wolters, Yu, & Pintrich,. 究 3 では,目標志向性と達成方略との関係性に対する課題. 1996)。また一般的にも,困難な状況ほど不安は高まると考. 遂行の困難性の影響について検討した。その際,達成行動. えられる。しかし本研究では,困難な状況でそのような関係. に対する目標志向性の影響過程について検討した研究 2. 性は示されなかった。遂行目標志向とセルフ・ハンディキャ. 及び研究 3 では,媒介要因としてモチベーションに関わる達. ッピングとが関連しているとの指摘も存在する( Eronen et al,. 成不安と達成意欲の 2 つに着目した。本研究により明らかに. 1998) 。よって,困難な状況での遂行目標志向と達成不安と. なった点は,以下の 3 点である。. の関係性については,さらに検討する必要があるだろう。. 第 1 に研究 2 に関して,学習目標志向と遂行目標志向と. 第 3 に研究 1 に関して,学習目標志向と遂行目標志向と. が影響を及ぼす達成方略が異なること,さらにその媒介要. では前者の方が,テスト得点の高さに関連していることが明. 因が異なることが明らかになった。すなわち,学習目標志向. らかになった。しかし,その関係性はテストの回数を重ねるご. は,達成意欲及びプランニングを媒介し,ミクロ理解方略と. とに,弱くなる傾向にあることが示唆された。また研究 2,及. マクロ理解方略の使用を促進することが示された。それに対. び研究 3 の結果を踏まえると,学習目標志向と達成水準の. し,遂行目標志向は達成不安を媒介し,暗記方略の使用を. 高さとの関係性は,学習目標志向が状況適応的な達成行動. 促進していることが示された。. の選択を促進しているからではなく,むしろ状況に左右され. 一般的に,プランニング,ミクロ理解方略,及びマクロ理解. ず常に同様の達成方略の使用を促進しているからだと推察. 方略は学習の中でも深い処理をもたらすのに対し,暗記方. される。. 略は浅い,表面的な処理であるとされている。よって,本研. 主要引用文献. 究の結果に照らし合わせると,促進される達成方略の違いよ. ◆Dweck, C. S.. 1986. Motivational processes. affecting learning. American Psychologist, 41, 1040-1048. ◆Elliott,. り,遂行目標志向に比べ学習目標志向のほうが,深い処理. E. S., & Dweck, C. S. 1988 Goals: An approach to motivation and. を導くと考えられる。ただし,一般的に深い処理は学習の効. achievement. Journal of Personality and Social Psychology, 54, 5-12.. 果性が高い一方で,方略使用の認知的負荷が大きいことか. ◆Wolters, C. A., Yu, S. L, & Pintrich, P. R. 1996 The relation. ら(市川,1993),学習方法として定着させることが難しいと. between goal orientation and students’ motivational beliefs and. の指摘もみられる( Hattie, Biggs, & Purdie, 1996) 。また. self-regulated learning. Learning and Individual Differences, 8,. 他方では,表面的な学習の課題遂行における有効性も指摘. 211-238.. 4.

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参照

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