グループ・フォーカシングと個人フォーカシングの効果についての研究ー自己受容性スケールと体験過程尊重尺度を用いてー [ PDF
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(2) は円座禅法に加え,全体のまとめを行う。. た体験をメンバー間で共有することは,一定の自己開示が. 個人 Ses 群:1 時間の Ses を週1回,全3回実施。第 1Ses. 受け入れられることでもあり,自己受容があがったとも考. はウォーミングアップ,2・3Ses は各フォーカサーにあった. えられる。藤嶽ら(2005)は「フォーカシングをグループ. フォーカシング Ses を行う。. で行う中で,複数のリスナーから複数回受け止められるこ. 統制群:GF 群・個人 Ses 群が Ses を行う時期に合わせて質. とによって,自分を受け入れることがいっそう可能にな. 問紙を実施。. る。 」とし自己受容の可能性を示唆している。このことから. 効果測定尺度:. も体験の共有が自己受容を促進させたものと考えられる。. (1) 自 己 受 容 性 測 定 ス ケ ー ル ( Self Acceptance. 先行研究において自己受容と他者受容の間に有意な相関関. Inventory :SAI) (宮沢,1980). 係があることは実証されてきており,他者から受容される. (2)体験過程尊重尺度(The Focusing Manner Scale:FMS) (福. ものは自己受容ができている(卯月ら,1998)ことから,. 盛・森川,2003). GF の中で他者から受け入れられた体験が自己受容を促進さ. 分析方法:統計処理は,統制群・GF 群,統制群・個人 Ses. せたものと考えられる。個人 Ses とは違い,複数の他者に. 群,個人 Ses 群・GF 群との間で2×3(pre・post・. よって受容的な関わりが行われることから,自己受容が促. follow-up(1 ヶ月後))の分散分析を行なった。. 進されたものと推測される。 また他者との違いを体験できたところも要因として考え. 結果・考察. られる。GF では他のフォーカサーと共にグループでのワー. 1.自己受容性測定スケールについて. クを行った。その中で,自分の表現とは全く異なる他者の. 1)グループ・フォーカシングについて. 表現やプロセスを目の当たりにすることもあった。他者と. **. の違いに注目し,自分との経験の差に気づくことで,経験 の幅が広がり,自己理解が進む(高松,1984;平山,1992. ** 97. など)ことは数多く言われていることであり,そのため自. 96. 己理解が進み,自己受容が促進されたと推測される。. . 95 / 0 1 2. †. **. 44. $%& ()&. 48. 2)個人フォーカシングについて. 3 47 46 4Z. 45 :;<. :=>?. @=AA=BCD:. EF !"#$%&'()&*+,- ./0123. 48 . 4\ /. WX& ()&. b"c$%'()&M./0123MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=A =BCD: mnlPo%o"a"8pp GH IJKLGH IJKL GH IJKL EFMNOP &MNOP QRST UVNOP 47Y7 7YZ9 9"Y9 8Y[7 95Y4 \Y9 % ]ZY76^ %]6Y\\_ %]6Y\5! $%:;<`:=>?a$%:;<`@=A =BCD: 4[ [Y7\ 4"Y4 ZY6\ 47Y4 ZY"" ()&:=>?`$@:=>? ()&@=A =BCD:`$%@=A =BCD: _`Y"5 ^:`Y5\ ^^:`Y5". 結果(図 1,表 1)より GF 群が自己受容に関して効果があ ることが示された。またその効果の継続性も見られたこと から,GF を行うことで自己を受容することが進み,それを 持続させるのに有効であることが示された。これは自己受 容の促進にはGF が有意義である可能性が示唆されたといえ よう。. 0 1 2. 47. qrs<>& ()&. 4[. 3 46 4" 45 :;<. :=>?. @=AA=BCD:. EF !6#qrs<>&'()&M./0123. b6cqrtuvwx&'()&M./0123MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=AA=BCD: mnlPo% o"a"Zpp GH IJKL GH IJKL GH IJKL EFMNOP&MNOP QRST qrtuvwx& 4"Y\ "5Y"Z 4\Y9 "5Y5\ 4\Y" "5Y"Z % ]"Y5\#yY>Y % ]5Y5\#yY>Y % ]"Y"7#yY>Y ()& 4[ [Y7\ 4"Y4 ZY6\ 47Y4 ZY"" _`Y"5 ^:`Y5\ ^^:`Y5" 個人 Ses では,結果(図 2,表 2)より,自己受容には効. 今回の GF では体験を共有することや,グループ中でフィ. 果がないことが示された。これにより,意外にも個人 Ses. ードバックを受けることで,自分が受け入れられる体験を. を行うことにより自己受容が起こるという結果は見られな. していることから自己受容が促進されたと考えられる。ま. かった。 また統制群とも差が出ないことから明確な個人 Ses.
(3) の効果は実証されなかった。. る」と述べている。GF ではフォーカサー以外はリスナー役. 今回個人 Ses において結果が出なかったことに関して,3. 割を取っていた。このように GF 内でリスナー役割を取って. 回のフォーカシング Ses,特に個人 Ses では効果が見込ま. いたこともフォーカシング的態度,即ち,体験過程を尊重. れにくいことが明らかとなった。1 対 1 の Ses ということ. する態度の練習になったものと思われる。. もあり,フォーカサーとリスナーの関係性がその効果には. また,福盛ら(2000)はグループでのフォーカシングの. 大きく影響されると思われる。3Ses という Ses 数では関係. 学習ではスタッフやそのグループの持つ「暖かく安心感の. を作るのにとどまり,そこから自己探索的な時間を作るに. ある雰囲気」がフォーカシングの学習に有効であると考察. は時間が少なかったものと考えられる。そのため,自己受. している。今回の GF でも「今,ここ」にいる体験を重要と. 容の得点が統計的に有意な上昇を見せなかったものと思わ. し,またそういった体験を絶えず尊重する雰囲気があった。. れる。. またフォーカシングの基本概念を踏襲し, 「言いたくないこ とは言わなくても良く」 , 「じっくり自分の感じに向き合う」. 2.体験過程尊重尺度について. というグループでもあった。これは参加者(フォーカサー). 1)グループ・フォーカシングについて. の体験を保障し,体験を促進させる「場の雰囲気」を持ち. *. えたのだろうと筆者は考える。それにより,体験過程を尊重 する態度が学習できたものと考えられる。. * 86 z 85 { | \4. 2)個人フォーカシングについて. *. }. *. ~ \8. WX&. •. ()&. €. \7. * \8. • \6 2. \\. 3 \5. z {. 74 :;<. :=>?. @=AA=BCD:. EF ![#$%&'()&Mz{|}~•€•23. WX& ()&. b[c$%&'()&Mz{|}~•€•M23MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=AA=BCD: mnlPo% o"a"8pp GH IJKL GH IJKL GH IJKL EFMNOP &MNOP QRST UVNOP \[Y\ 8Y68 \9YZ 8Y"\ \4Y[ \YZ6 % ]9Y"Z^^ % ]7Y7Z^ % ][Y\9#^ $%:;<`:=>?a$%:;<`@=A =BCD: \5Y[[ 8Y7Z \"Y[[ 8YZ" \7Y8Z 4YZ" ()&:=>?`$%:=>?. \7. | \[ } \6 ~. qrs<>& ()&. • \" € \5 • 79 74 :;<. :=>?. @=AA=BCD:. EF !7#qrs<>&'()&Mz{|}~•€•23. フィードバックも行われた。藤嶽ら(2005)はフォーカシ. b7cqrtuvwx&'()&Mz{|}~•€•M23MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=A =BCD: mnlPo%o"a"Zpp GH IJKLGH IJKLGH IJKL EFMNOP &MNOPQRST ‚•ƒ„ qrtuvwx& \5YZ[ 8YZ6 \\Y[8 9Y\7 \\Y59 9Y46 %]\Y77#^^ %]5Y"8#yY>Y %]"Y66#yY>Yqrtuvwx:;<`:=>? ()& \5Y[[ 8Y7Z \"Y[[ 8YZ" \7Y8Z 4YZ" qrtuvwx:;<`@=A =BCD: _`Y"5 ^:`Y5\ ^^:`Y5". ングをグループで行う中で, 「フィードバックと照合する回. 個人 Ses では結果(図 4,表 4)より,Ses をすることに. 数が増すことにより感じがはっきりしプロセスが進む。 」と. より体験過程を尊重する態度が高まり,その継続性も示唆. している。このことから複数の他者からの多くのフィード. された。しかし統制群とは差が出ないことから明確な個人. バックが行われたことにより,体験的プロセスが進み,体. Ses の効果は実証されなかった。. _`Y"5. ^:`Y5\ ^^:`Y5". 結果(図 3,表 3)より,GF を行うことで体験過程を尊重す る態度が身につくことが明らかになり,その態度を学習す るには有効であることが伺える。 GFSes 中, 「今,ここ」での体験が話され,それに対する. 験過程を尊重する態度が身についたものと考えられる。 近田(1999)は「リスナーとしてしっかりそこに居てゆ. 体験過程尊重尺度の得点があがった要因としては,リス ナーによるフォーカサーの体験過程を尊重する態度にある. っくりとフォーカサーを待つ姿勢は,フォーカシングで自. と考えられる。Ses 中リスナーは,フォーカサーに対して,. 分自身のフェルトセンスに対する姿勢と共通する。リスナ. フォーカサーの体験過程を尊重する態度で接し続けている。. ーの練習は,他の人のフォーカシングを支える役に立つだ. その働きかけを通して,フォーカサーは自分の体験過程に. けでなく,自分自身のフォーカシング的態度の練習にもな. 触れていく。自分の体験過程に触れていく中で,体験過程.
(4) に触れることが自分にとっていいものであると感じたのだ. どのような変化が起こるのか,またどのような質のフォー. ろう。またリスナーからの体験過程を尊重する態度を絶え. カシング Ses が自己受容や体験過程を尊重する態度に影響. ず示されたことにより,フォーカサーの中で体験過程を尊. を与えるか,など Ses の回数やその質に改善を加えること. 重する態度が受け入れられ,体験過程を尊重する態度を学. により,個人 Ses,並びに GF においても効果が変化してく. んでいったものと思われる。. ることが考えられる。また統計的な観点から被験者数も更. 統制群との差が出なかったことに関しては,Ses 数の少な. なる検討が必要になる。また効果の測定に関しても質問紙. さが考えられる。森川(1997)では,フォーカサー/リスナ. だけではなく,EXP スケールなどの体験をそのまま分析する. ー経験の回数が多いほど,フォーカシング的体験様式が身. 方法を用いる必要もあるだろう。. に付くとしている。このように個人 Ses では 3 回という Ses 数では統計的な変化が現れるには不十分であったと考えら. 引用文献. れる。. E.T.Gendlin(1969) :Focusing. Psychotherapy: Theory, Research,and Practice ,6,4-15. 3.フォーカシングの個人 Ses 群と GF 群での効果. b\c$%&'qrtuvwx&M./0123MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=A =BCD: mnlPo% o"a6"pp GH IJKLGH IJKL GH IJKL EFMNOP &MNOP QRST ‚•ƒ„ WX& 47Y7 7YZ9 9"Y9 8Y[7 95Y4 \Y9 %]"5Y\6#^^ %]6Y"4#yY>Y %]5Y84#yY>Y:;<`:=>?a:;<`@=A =BCD: qrtuvwx& 4"Y\ "5Y5Z 4\Y9 "5Y5\ 4\Y" "5Y"Z _`Y"5 ^:`Y5\ ^^:`Y5". 藤嶽大安,森尾邦江,渡邊邦子,阿世賀浩一郎(2005) :フ ォーかサーとリスナーの間の共感的な理解を連続的に照 合するグループ・フォーカシングの試み ∼藤嶽法第 2 法(CT-MRI 法)∼ 日本人間性心理学会第 24 回大会発表 論文集,71-72. 福盛英明・森川友子(2003) :青年期における「フォーカシ ング的態度」と精神的健康度との関連 心理臨床学研究, 20(6) ,580-587.. b8c$%&'qrtuvwx&Mz{|}~•€•M23MGHdIJKLefgh'ijiklP :;< :=>? @=A =BCD: mnlPo% o"a6"pp GHc IJKL GH IJKL GH IJKL EFMNOP &MNOP QRST ‚•ƒ„ WX& \[Y\ 8Y68 \9YZ 8Y"\ \4Y[ \YZ6 % ]"ZY74#^^ % ]"Y6"#yY>Y % ]5Y[[#yY>Y:;<`:=>?a:;<`@=A =BCD: qrtuvwx& \5YZ[ 8YZ6 \\Y[8 9Y\7 \\Y59 9Y46 _`Y"5 ^:`Y5\ ^^:`Y5" 表 5,表 6 より,今回の研究では個人 Ses 群と GF 群の間. 日笠摩子・近田輝行・片山睦枝(2003) :フォーカシング入 門ワークショップの実際と参加者にとっての効果−自助 スキル習得と自主グループ活動の促進 心理臨床学研究, 21,158-166. 平山栄治(1992) :Rogers(1970)におけるエンカウンター・ グループの効果に関する再検討―効果目録の作成に向け て― 人間性心理学研究,10(1) ,30-34.. では,自己受容,及び体験過程を尊重する態度において統. 池見 陽(1997) :セラピーとしてのフォーカシング―三つ. 計的な差は生じなかった。土江(2005b)のように「自己へ. のアプローチの検討.心理臨床学研究,. の向き合いかたや,場のプレゼンス」など個人 Ses と GF で. 15,13-23.. は確かに違いがあるものの,今回の 2 つのスケールでは計 ることができなかった。そのため今後,このような差を検 討する為のインタビュー調査や GF と個人 Ses の質的な検討, 体験的な差を測る質問紙調査を行うことで両者の差が明確 になるものと考えられる。 しかし,統計的な差は出なかったものの,両者の間にも. 森川友子(1997) :フォーカシング的体験様式の日常化に関 する因子分析的研究 心理臨床学研究,15(1) ,58-65. 近田輝行(1999) :フォーカシングの訓練,現代のエスプリ, No.382(フォーカシング) ,61-68 近田輝行(2002) :フォーカシングで身につけるカウンセリ ングの基本 コスモス・ライブラリー. 明確な差がなかったと言うことはGF は個人フォーカシング. 土江正司(2005a) :グループ・フォーカシングの研究 日. と同等のまたはそれ以上の効果があることが結果より伺え. 本人間性心理学会第 24 回大会発表論文集,157-158.. るのでははないだろうか。これまでのフォーカシングの研. 土江正司(2005b) :グループ・フォーカシングの研究 日. 究の中では個人フォーカシングを行なうことの方が体験プ. 本人間性心理学会第 24 回大会発表配布資料. ロセスが進んだり,体験過程を尊重する態度が学べるとさ. 卯月研次・J.クスマノ(1998) :カウンセリング心理学に. れているが,この結果はその流れに一石を投じるものとな. おける「自己受容」再考. 上智大学心理学年報, 22,. ると思われる。. 33-38.. 4.今後の課題 フォーカシング Ses 回数を増やしていくと,その効果に.
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この chart の surface braid の closure が 2-twist spun terfoil と呼ばれている 2-knot に ambient isotopic で ある.4個の white vertex をもつ minimal chart
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