岡山市版・スタートアップ小規模企業・中小企業支援事業業務委託仕様書（案）
１ 件 名
岡山市版・スタートアップ小規模企業・中小企業支援事業業務委託
２ 委託期間
契約締結の日から平成３１年３月３１日まで
３ 実施目的
企業の円滑な事業活動を力強く促進するためには，事業の立ち上げ段階から立ち上げ後の時
宜にあった経営，販路開拓及び融資等のスムーズかつきめ細やかな連動性のある支援が必要で
ある。
そこで，中小企業支援のノウハウに精通した民間の中小企業診断士及び各分野に卓越した専
門家を有効に活用し，セミナー・相談業務・産学官連携等を組み合わせた事業を行うことによ
り，市内の中小企業の事業を早期に成長軌道にのせるべく，上記の業務委託を行うものである。
４ 基本方針
創業・起業を志す者への事業の立ち上げを支援するとともに，さらなる成長を目指す企業を
継続して支援することにより，市内経済の活性化をさらに促進する。
５ 業務委託の内容
本業務は，以下に掲げる７つの事業を実施する。なお，商工会議所や商工会，各種支援機関
等の関係機関と連携を図り，創業者のスムーズな開業，事業者の安定成長に向けた支援を行うも
のである。
（１） 岡山市起業家塾
岡山市起業家塾を「６ 実施方法」に基づき開催する。なお，以下の５項目は必ず実施す
ること。
①経営，財務，人材育成，販路開拓の知識が全て身につく講義内容とする。
②初日に，起業家塾卒業生等による体験談講話を実施する。
③第２回∼第４回の午後及び第５回全日は，演習として，３名以上の講師を用意する。
④第６回目の最終日は，ビジネスプラン発表会を企画すると共に審査員を３名以上用意する。
⑤講師及び審査員は，最低１名以上中小企業診断士を活用する。
（２） 岡山市起業家塾フォローアップ
岡山市起業家塾又は平成２６年度から平成３０年度に当市が主催した創業セミナーを卒
業した者等に対して，定期的な経営相談を受ける。なお，委託期間中で，約２０件の相談が
可能となるよう体制を整備すること。
受託者は，企業相談カードを作成し，随時提出する。報告内容については，別途指示する。
創業・起業セミナー，個別相談会及び経営セミナーの２種類を開催する。
創業・起業セミナー，個別相談会は事業立ち上げ前及び事業立ち上げ後間もない創業期の
方を対象とする内容とし，すべて受講すれば，経営，財務，人材育成，販路・開拓の知識が
身につくカリキュラムとすること。創業・起業セミナーと個別相談会は，同時開催すること。
なお，創業・起業セミナー，個別相談会のうち，女性限定の創業・起業セミナーを最低１回
は，開催するとともに，同セミナー開催時は，女性が参加しやすいように，保育士等の有資
格者による託児サービスを付帯すること。
経営セミナーは，事業の成長期の方を対象とする内容とし，企画競争における提案に沿っ
て実施すること。なお，同セミナーのうち，「ブロックチェーン技術を活用したビジネスモ
デル創造セミナー（仮称）」及び「人工知能の活用法習得セミナー（仮称）」の２種類は必
ず実施すること。
（４） 創業に関するアンケート実施・集計分析及び現地調査
岡山市創業者支援事業補助金を受けた事業者等約１００者（社）に対し，アンケート及び
集計分析を実施するとともに，現地調査（営業確認）もあわせて行う。アンケート及び現地
調査の項目については，委託契約後，両者協議の上，詳細を決定する。
なお，アンケート実施，集計分析及び対象企業に対する現地調査作業が可能となるよう体
制を整備すること。また，受託者は，現地調査カードを作成し，アンケート実施・集計分析
資料とともに提出すること。
（５） 中小企業者向け経営相談
中小企業者等に対して，経営相談業務を受ける。なお，委託期間中で，約２０件の相談が
可能となるよう体制を整備すること。
受託者は，企業相談カードを作成し，随時提出する。報告内容については，別途指示する。
（６） 創業者向けバスツアー
創業を目指す方を対象に，市内の創業５年未満の人気店，繁盛店を巡るバスツアーを実施
する。創業における心構えや，営業手法，店舗運営等のノウハウを実際の店舗において学ぶ
ことが出来る体験型のバスツアーを実施すること。なお，参加予定者全員の傷害保険に加入
するとともに，費用は受託者が負担すること。
（７） 産学官連携大学シーズ活用事業
岡山県内の大学等と連携し，技術シーズのリストアップを行うとともに，中小企業のニー
ズをマッチングさせる事業を実施する。 大学教授をはじめ，大学における産学官部門のコー
ディネーター等への聞き取りをはじめ，中小企業のニーズの把握・体系化を行うとともに，
それが出会える場の創出を行う。
また，あわせて産学官連携事例集を作成すること。掲載内容は，商品情報，関係機関・研
究者，問い合わせ先の情報は必須とし，写真等も活用すること。
※上記（１），（３），（６）に関して，①研修プログラムの企画・立案②参加者の募集（パ
ンフレット作成・送付含む。③体験談発表者への謝礼，託児サービス費用，消耗品等（例：
の付帯経費が発生した場合も受託者が費用負担すること。なお，各事業の具体的提案につい
ては，様式２で提案すること。
６ 実施方法
各事業は，次の概要に沿って実施すること。
なお，各事業については，市担当者が同席する場合がある。また，いずれの事業においても，
受託者は参加者から参加費を徴収しないこと。
（１） 日時
岡山市起業家塾においては，開催日を，６月１７日，７月１日，７月１５日，７月２９日，
８月１２日，８月２６日の隔週日曜日とする。時間は，９時３０分∼１６時３０分とする。
創業・起業セミナー，個別相談会及び経営セミナーにおいては，開催日を，８月以降翌年
３月末日までの期間のうち，岡山商工会議所・商工会等の支援機関が実施する同種の事業と
重ならないように極力配慮した日程とすること。
その他の各事業においては，小規模企業・中小企業支援に効果的と思われる日時を当市担
当者と打ち合わせの上，設定すること。
（２） 場所
岡山市起業家塾においては，開催場所を岡山県立図書館にて実施する。
その他の各事業のうち，創業・起業セミナー，個別相談会，経営セミナー及び産学官連携
大学シーズにおける出会いの場である発表会等に関しては，市内にあり，交通のアクセスが
良い会場を基本とする。なお，女性限定の創業・起業セミナーの託児サービスを行うために，
セミナー会場とは別会場を確保すること。
岡山市起業家塾フォローアップ及び中小企業向け経営相談に関しては，受託者の事務所又
は，相談者の指定する場所とする。
全ての会場の使用料は受託者の負担とする。
（３） 募集人数，アンケート実施企業数及び目標数値等
①岡山市起業家塾は２１名程度
②岡山市起業家塾フォローアップは２０件程度
③創業・起業セミナー及び経営セミナーの各回の募集定員の総計は３００名以上とする。ま
た創業・起業セミナーを最低４回以上開催するとともに，同セミナーとは別に女性限定の
創業・起業セミナーを最低１回以上開催すること。また経営セミナーは，最低３回以上開
催すること。
セミナーの総参加者数が３００名に満たない場合は，創業・起業セミナー及び経営セミ
ナーの総参加者数が３００名に達するまで，創業・起業セミナー及び経営セミナーのいず
れか又は両方を追加開催すること。なお，総参加者数とは，セミナーへの申込者数ではな
④アンケート実施・集計分析及び現地調査企業数は１００者（社）程度
⑤中小企業者向け経営相談は２０件程度
⑥創業者向けバスツアーは１５名程度
⑦産学官連携における大学の技術シーズと中小企業のニーズを３件以上マッチングするよ
うに努めるとともに，発表会等の産学官交流会を，最低４回以上開催すること。あわせて
産学官連携事例集を５００部作成すること。
７ 実施内容の運営のための会議の開催等について
以下の会議を市，受託者協働で実施すること。
（１）各事業カリキュラム作成に関する協議を目的とした事前会議２回程度
（２）事業運営のための運営会議月１回程度
（３）起業家塾，創業・起業セミナー，経営セミナー，創業者向けバスツアー，産学官連携大学シ
ーズ活用事業は，開催予定日の３ケ月前までに，業務内容，講師名，開催場所，定員，申込
方法等を所定の報告書に記載し，産業振興・雇用推進課に提出すること。ただし，起業家塾
の日程のうち，第１回から第３回までは，上記の期限に縛られず，出来るだけ早期に提出し
なければならないものとする。
８ 市との協議等について
（１）「５ 業務委託の内容」に記載した事業に係る人的，物的費用はすべて受託者の負担とする。
また，下記の事項に関しては，当市の担当者との協議を要するものとする。
・事業カリキュラム決定
・事業スケジュール調整
・各会場の決定
・各回講師手配（起業体験談講話者の手配を含む）
・募集に係るチラシ，ポスター及びセミナー配付資料の印刷
・受講生の決定
・補助金を受けた事業者等に対するアンケート作成及び分析
・起業家塾卒業生等及び補助金を受けた事業者に対する経営相談
・大学等の研究シーズ及び中小企業のニーズ把握の実施。また，それに係るシーズと
ニーズのマッチング業務
・産学官連携事例集の作成
（２）支援対象者と業務従事者間の苦情，トラブルへの対応は原則として受託者の責任において行
うこと。
（３）岡山市起業家塾，創業・起業セミナー，個別相談会，経営セミナー及び創業者向けバスツア
ーにおいては，講師とは別に，受付及びスケジュール管理を行う担当者を配置すること。
（４）チラシ・ポスターは，１チラシにつき未発表の図柄を，３点程度デザインすること。なお，
９ 秘密の保持
（１）受託者は，業務上知り得た秘密・個人情報を業務以外の目的に使用し，又は第三者に開示し
てはならない。契約終了後においても，同様の義務を負う。
（２）受託者は，業務の遂行にあたり，「岡山市個人情報保護条例」を遵守し，取得した個人情報
の取扱に最大限の注意を払うこと。
（３）受託者は，本業務委託を実施する上で知り得た個人情報については，岡山市個人情報保護条
例（平成１２年市条例第３４号）に基づく，「市の保有する個人情報の取扱委託に関する覚
書」を締結し，適切な管理を行うこと。
１０ 損害の賠償
本業務遂行中に受託者が岡山市若しくは第三者に損害を与えた場合又は第三者より損害を受
けた場合は，直ちに岡山市にその状況及び内容を書面により報告し，岡山市の責に帰すべき事由
によるものを除き，すべて受託者の責任において処理解決するものとする。
１１ 著作権について
（１）当該業務の実施に伴う成果物の著作権については，岡山市に無償譲渡すること。ただし，
受託者が従前より有する著作物あるいは第三者の著作物についての著作権は受託者あるいは
第三者に帰属するものとする。
（２）受託者は，当該業務の実施のために必要な，受託者が従前より有する著作権，あるいは第三
者の著作権については，当該著作権の利用に当たり支障のないよう適切な措置を講じなけれ
ばならない。また万一何らかの著作権問題が生じた場合は受託者の責任により対処すること。
１２ 委託料の支払方法
委託料は原則業務完了後払いとする。ただし，受託者が希望すれば，２回払いを選択すること
も可能とする。その場合，第５項に定める業務委託の各事業のうち，岡山市起業家塾，創業・起
業セミナー，個別相談会及び経営セミナー，産学官連携大学シーズ活用事業の３つの業務を完了
した時点で，契約金額を２で除した額を１回目の支払額とする。ただし，１円未満の端数が生じ
る場合は１回目の支払時に支払うものとする。
１３ 事業の業務報告について
（１）本業務の実施期間中において，受託者は岡山市と緊密な連絡に努め作業を遂行しなければな
らない。また，岡山市は必要に応じて本業務の実施状況を調査し，又は報告を求めることが
出来ることとする。なお，打ち合わせで決定し，又は岡山市が指示した事項等について，受
託者は定期的に，その進捗を報告すること。
（２）事業終了後，平成３１年３月３１日までに業務報告書を書面で３部および電子媒体（容易に
読み取り・複写できるよう「Microsoft Office Professional Edition 2010」で利用可能な
保存形式等）で市に提出すること。なお，広報活動として，電子媒体のデータを市ホームペ
加者の同意を得ておくこと。
１４ その他
（１）本仕様書に関して疑義を生じた事項及び本仕様書に定めのない事項については，すべて両
者協議の上，これを解決するものとする。
（２）受託者は，本業務中に事故があった場合は，所要の処置を講ずるとともに事故発生の原因及
び経過，事故による被害の内容等について，直ちに岡山市に報告すること。
（３）業務内容等は，企画競争時点におけるものであり，最適提案者との協議の上，変更を加える
