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バングラ農業的背景−本文

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バ ン グ ラ デ シ ュ , 地 下 水 砒 素 汚 染 と 農 業 的 背 景

‐ 統 計 を 読 む ‐

江 頭 和 彦

目 次

バ ン グ ラ デ シ ュ の 勧 め ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 頁 砒 素 汚 染 と 代 替 水 源 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 頁 水 稲 栽 培 体 系 の 推 移 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 頁 ロ ビ 作 物 の 栽 培 面 積 の 推 移 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 12 頁 農 地 灌 漑 と 窒 素 施 肥 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 21 頁 文 献 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24 頁

バ ン グ ラ デ シ ュ の 勧 め

バ ン グ ラ デ シ ュ は イ ン ド 亜 大 陸 の 北 東 端 に 位 置 し ,国 土 面 積 は 144,000km2, そ の 八 割 が 沖 積 低 地 か ら 成 る 「 デ ル タ の 国 」 で あ る . ガ ン ジ ス 川 , ブ ラ マ プ ト ラ 川 , メ グ ナ 川 を 始 め 多 く の 川 が 流 れ , 水 系 面 積 が 国 土 面 積 の 約 6% を 占 め る 「 大 河 の 国 」 で あ る . 人 口 は 1 億 3810 万 人 ( 2003 年 , 世 銀 ) に 達 し ( 外 務 省 ホ ー ム ペ ー ジ:htt p://ww w. mo fa.go.j p/mo faj/area/bangladesh/d at a.ht ml ),国 民 の 90% 近 く が イ ス ラ ム 教 徒 で あ る 「 イ ス ラ ム の 国 」 で あ り , パ ル ダ ー の 習 慣 が 農 村 女 性 の 社 会 ・ 経 済 活 動 を 縛 る . 農 業 を 生 業 と し , 農 業 が 雇 用 と 国 民 経 済 を 支 え る「 農 業 の 国 」で あ る .農 村 風 景 が 広 が り ,水 と 生 き る 人 々 の 生 活 ,折 々 に 稲 が 稔 り , 肥 沃 な 大 地 が そ れ を 支 え る .「 ア マ ル シ ョ ナ ル バ ン グ ラ (Amar So nar Bangl a): 黄 金 の ベ ン ガ ル 」 と 呼 ば れ る 所 以 で あ る .

YA HOO! JA PAN( ht tp ://ww w. yahoo .co.j p/) に ア ク セ ス す る と , バ ン グ ラ デ シ ュ に 関 す る ウ ェ ブ サ イ ト は NGO や JI CA あ る い は 政 府 機 関 に よ る も の が 大 半 を 占 め , 個 人 の 旅 行 記 や 写 真 集 は ほ と ん ど 見 る こ と は な い . そ れ で も , 国 内 を 旅 行 す る 際 の ホ テ ル や 交 通 手 段 に 関 す る 情 報 , 長 期 / 短 期 滞 在 に 必 要 な 日 常 生 活 に 関 す る 情 報 が 少 し ず つ で は あ る け ど 増 え て き て い る よ う に 感 じ る . バ ン グ ラ デ シ ュ へ の 旅 行 を 扱 っ た 商 品 は , 旅 行 会 社 の パ ン フ レ ッ ト や 新 聞 の 旅 行 記 事 に は 未 だ 見 な い け れ ど も , 旅 行 環 境 は 整 い つ つ あ る よ う に 思 う . 何 で も あ り

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の 国 , 不 可 能 を 可 能 に す る 国 , 日 々 新 た な 発 見 の あ る 国 , 次 の 瞬 間 何 が 起 こ る か わ か ら な い 国 , 無 秩 序 の 中 の 秩 序 の 国 バ ン グ ラ デ シ ュ ( 江 頭 ,2005) で の 経 験 は , 何 も の に も 変 え 難 い 魅 力 を 感 じ る .

砒 素 汚 染 と 代 替 水 源

ア ジ ア の 砒 素 汚 染 砒 素 (As) は 原 子 番 号 33 の 元 素 で , 5B 族 窒 素 族 元 素 の 一 つ で あ り , 地 殻 中 の 存 在 量 は 1.8 pp m で , 主 要 鉱 石 は 鶏 冠 石 ( As4S4), 石 黄 (As2S3), ア ル セ ノ ラ イ ト (As2O3) で , こ の 他 Co , Ni , F e な ど の 砒 化 物 と し て 多 く 産 す る ( 化 学 大 辞 典 ( 東 京 化 学 同 人 ,1989) よ り 引 用 ). 砒 素 は 強 い 毒 性 を 有 し , 日 本 の 「 農 用 地 の 土 壌 の 汚 染 防 止 等 に 関 す る 法 律 施 行 令 」(1971 年 ) で は , カ ド ミ ウ ム ,銅 ,砒 素 ,及 び そ れ ら の 化 合 物 を 汚 染 物 質 と 定 め る .砒 素 は+5 価 ,+3 価 , 0 価 及 び -3 価 の 酸 化 状 態 で 存 在 し , 地 表 近 く で 無 機 砒 素 は +5 価 及 び +3 価 と し て 産 出 す る の が 普 通 で あ る . 砒 素 は 酸 素 と の 親 和 性 が 大 き く , そ の た め 酸 素 と 結 合 し て ,+5 価 の 砒 素 は 砒 酸 ( H3AsO4),+3 価 の 砒 素 は 亜 砒 酸 ( H3AsO3) を 形 成 す る .+3 価 の 砒 素 が +5 価 の 砒 素 に 比 べ て 桁 違 い に 毒 性 が 高 い . 上 記 の 記 述 を 含 め , 土 壌 及 び 堆 積 物 中 の 砒 素 の 挙 動 と 地 下 水 汚 染 に 関 し て , 吉 村 ・ 赤 井 (2003) の 総 説 が あ る . 川 原 一 之 氏 の KK-Rakan 報 告 ( 川 原 , 2002) に よ れ ば , AAN 活 動 の 原 点 と な っ た 土 呂 久 地 区 ( 宮 崎 県 高 千 穂 町 ) の 慢 性 砒 素 中 毒 は 砒 素 鉱 山 で の 採 掘 ・ 精 錬 活 動 に 起 因 し , 大 気 ・ 水 ・ 土 壌 汚 染 を 通 し て 住 民 に 甚 大 な 健 康 被 害 を も た ら し た ; 中 毒 症 状 は 皮 膚 , 呼 吸 器 , 消 化 器 , 泌 尿 器 , 心 臓 循 環 器 , 神 経 な ど 全 身 に 及 び ,多 数 の 患 者 が 公 害 地 域 指 定(1973 年 )前 に 亡 く な っ た と さ れ る ; 台 湾 で は ,1920 年 代 南 西 海 岸 地 域 で 手 足 に 壊 疽 が 起 こ る こ と か ら「 烏 脚 病 」と 呼 ば れ た 患 者 が ,1956 年 の 調 査 で ,井 戸 水 に 含 ま れ る 砒 素 を 摂 取 し た こ と に よ る 重 度 の 末 梢 血 管 障 害 で あ る こ と が 明 ら か に な る . 現 在 ア ジ ア 各 国 に 広 範 な 広 が り を 見 せ る 地 下 水 砒 素 汚 染 は , 引 き 続 き KK-Rakan 報 告 ( 川 原 , 2002) か ら 引 用 す れ ば , 1983 年 イ ン ド ・ 西 ベ ン ガ ル 州 で , 砒 素 に 汚 染 さ れ た 井 戸 水 の 飲 用 に よ る 最 初 の 患 者 が 確 認 さ れ た こ と を 契 機 と す る . 続 い て 1993 年 バ ン グ ラ デ シ ュ 西 部 の ノ バ ブ ゴ ン ジ ( Nawabganj ) 県 で , 砒 素 汚 染 の 井 戸 が 見 つ か り , 同 国 で は そ の 後 の 水 質 調 査 で , 全 国 64 県 465 郡 の う ち 59 県 268 郡 で 砒 素 汚 染 井 戸 が 確 認 さ れ , 汚 染 井 戸 水 飲 用 者 は 2,500∼ 3,000 万 人 に 上 る と 推 計 さ れ て い る .両 国 の 他 に ,中 国 の 新 疆 ウ イ グ ル 自 治 区 ・ 内 モ ン ゴ ル 自 治 区 ・ 山 西 省 ・ 貴 州 省 , 越 南 の 紅 河 デ ル タ , タ イ 南 部 の ナ コ ン シ タ マ ラ ー ト 県 の 村 , ミ ャ ン マ ー で は 22 の 郡 区 ( To wnship ), ネ パ ー ル で は テ ラ イ 平 原 に 立 地 す る 県 , パ キ ス タ ン の パ ン ジ ャ ブ ・ シ ン ド 地 域 で , 砒 素 の 水 質 基 準(0.05mg/L;WHO の 基 準 で は 0.01mg/L )を 超 え た 井 戸 あ る い は 砒 素 中 毒 患 者 が 見 つ か っ て い る . ア ジ ア に お け る 砒 素 汚 染 情 報 は ,次 の ホ ー ム ペ ー ジ に 詳 し い :「Asia Arse ni c

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Net wo rk( ANN)」( htt p://ww w.asi a-arse nic.j p/j p/) 及 び 「 ア ジ ア 砒 素 ネ ッ ト ワ ー ク ‐ 安 全 な 水 を , み ん な の 力 で 」(ht tp ://ww w.asia-arse ni c.net/).

バ ン グ ラ デ シ ュ 国 の 砒 素 汚 染

JI CA の 「 バ ン グ ラ デ シ ュ 持 続 的 砒 素 汚 染 対 策 プ ロ ジ ェ ク ト 」 の ホ ー ム ペ ー ジ (htt p://p ro ject.ji ca.go.jp/bangl ad esh/0515032E0/i nde x.ht ml ) か ら , バ ン グ ラ デ シ ュ 国 の 砒 素 汚 染 に つ い て , 一 部 を そ の ま ま に 引 用 す る . 詳 細 は ホ ー ム ペ ー ジ を 参 照 さ れ た い .本 プ ロ ジ ェ ク ト は ,NP O 法 人 ア ジ ア 砒 素 ネ ッ ト ワ ー ク を 実 施 機 関 と し ,3 年 間 の 活 動 期 間 を も っ て 2005 年 12 月 に 開 始 さ れ 2008 年 12 月 に 終 了 し た .川 原 一 之 氏 が 総 括 を 務 め ,プ ロ ジ ェ ク ト の 英 語 名 は「 P ro ject fo r Sustai nable Arse ni c Miti gatio n und er I nt egrate d Lo cal Go ve rnme nt Syst e m i n Jesso re 」で ,略 し て「 Je sso re Ar se nic Miti gatio n P roje ct( JAMP )」 と 呼 ば れ る . 「 バ ン グ ラ デ シ ュ の 地 下 水 の 砒 素 汚 染 は ,1993 年 に 西 部 の ノ バ ブ ゴ ン ジ 県 で 日 常 的 に 飲 料 用 に 使 わ れ て い る チ ュ ー ブ ウ ェ ル ( 手 押 し ポ ン プ 式 の 管 井 戸 ) か ら 基 準 値 を 超 え る 砒 素 が 検 出 さ れ て 初 め て 明 ら か に な っ た . そ の 後 , 砒 素 汚 染 が 国 内 で 大 規 模 に 起 こ っ て い る こ と が 分 か り , 深 刻 な 砒 素 汚 染 が 問 題 と な っ て い る . 全 国 規 模 の サ ン プ ル 調 査 に よ っ て , 現 在 , 全 土 に あ る 約 1,000 万 本 の チ ュ ー ブ ウ ェ ル の う ち 25% が 飲 料 水 基 準 ( 0.05mg/L ) を 超 え る 砒 素 で 汚 染 さ れ て お り , 約 3,000 万 の 人 々 が そ の 水 を 飲 ん で い る と 推 測 さ れ て い る . ま た , 多 数 の 砒 素 中 毒 患 者 も 確 認 さ れ て い る . バ ン グ ラ デ シ ュ の 砒 素 汚 染 は , 地 下 の 土 壌 中 に も と も と 存 在 す る 砒 素 が 何 ら か の 原 因 で 溶 け 出 し , 地 下 水 に 混 入 し た と 考 え ら れ て い る が , そ の 溶 出 機 構 は ま だ 充 分 に は 解 明 さ れ て い な い . 地 方 行 政 農 村 開 発 協 同 組 合 省 の 地 方 行 政 局 (L GD) は , 世 界 銀 行 援 助 の プ ロ ジ ェ ク ト 『 バ ン グ ラ デ シ ュ 砒 素 汚 染 対 策 水 供 給 プ ロ ジ ェ ク ト (BAM WSP )』 を 中 心 に し て ,1998 年 か ら 緊 急 の 調 査 ・ 対 策 に 乗 り 出 し ,そ の 経 験 を 基 に ,内 閣 は 2004 年 3 月 , 砒 素 対 策 の 指 針 と な る べ き 『 国 家 砒 素 緩 和 政 策 』 と そ の 『 実 行 計 画 』を 承 認 し た .国 家 政 策 に は ,全 て の 砒 素 汚 染 地 に 代 替 水 源 が 設 置 さ れ , 全 て の 砒 素 中 毒 患 者 が 健 康 管 理 の 下 に 置 か れ , 農 業 へ の 影 響 を 調 査 す る こ と が 謳 わ れ て い る . 貧 困 削 減 戦 略 ペ ー パ ー (P RSP ) に は , 戦 略 の 一 つ と し て 『 衛 生 と 安 全 な 水 』 が 取 り 入 れ ら れ , そ の 具 体 的 な 内 容 の 中 に 『 飲 料 水 中 の 砒 素 汚 染 を 緩 和 し , 地 下 水 灌 漑 に よ る 食 物 連 鎖 を 避 け る た め に 適 切 な 対 策 が 採 ら れ な け れ ば な ら な い 』 と 明 記 さ れ て い る . バ ン グ ラ デ シ ュ 政 府 は , 地 下 水 の 砒 素 汚 染 を 健 康 と 生 命 に 関 わ る 重 大 な 問 題 と し て 認 識 し , 国 際 的 な 協 力 に よ る 早 期 解 決 を 目 指 し て い る . 砒 素 を 高 濃 度 で 含 む 水 を 長 期 間 飲 み 続 け る と , 胸 や 背 中 の 皮 膚 に 色 素 の 沈 着 に よ る 黒 斑 , 脱 失 に よ る 白 斑 , 手 や 足 に 皮 膚 の 角 化 な ど の 症 状 が 現 れ る . 砒 素 は 主 と し て 皮 膚 や 粘 膜 を 侵 し て い く た め , 結 膜 炎 , 喘 息 , 泌 尿 器 等 の 障 害 が 生 じ る . 症 状 が 進 む と , 皮 膚 , 肝 臓 , 泌 尿 器 , 肺 な ど の 癌 に 至 り , 進 行 す る と 死 に 至 る . 軽 い 症 状 の 場 合 は , 安 全 な 水 を 飲 む こ と で 症 状 が 改 善 さ れ る . 皮 膚 癌

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な ど の 重 症 な 患 者 は 医 師 に よ る 治 療 が 必 要 で あ る が , 農 村 の 貧 し い 患 者 が 治 療 を 受 け ら れ る よ う な シ ス テ ム は ま だ 確 立 さ れ て い な い 」. バ ン グ ラ デ シ ュ で の 飲 料 水 の 表 面 水 か ら 地 下 水 へ の 切 り 替 え は , 衛 生 環 境 の 改 善 と い う 御 旗 の 下 ユ ニ セ フ (UNI CEF ) 主 導 で 進 め ら れ た . そ れ が 砒 素 汚 染 と い う 思 わ ぬ 結 果 を も た ら す . 良 か れ と 思 っ て し た こ と が 返 っ て 状 況 を 悪 化 さ せ る , 悲 し い こ と で あ る . ジ ョ ソ ー ル 県 の 砒 素 汚 染 と 代 替 水 源 設 置 ジ ョ ソ ー ル 県 は 国 内 で 砒 素 汚 染 が 最 も 深 刻 な 県 の 一 つ で あ り , 砒 素 汚 染 対 策 へ 向 け て の 国 際 協 力 が 最 も 進 ん で い る . ジ ョ ソ ー ル 県 の 砒 素 汚 染 と 代 替 水 源 設 置 に つ い て ,JICA「 バ ン グ ラ デ シ ュ 持 続 的 砒 素 汚 染 対 策 プ ロ ジ ェ ク ト 」の ホ ー ム ペ ー ジ か ら ,一 部 を そ の ま ま に 引 用 す る .「 ジ ョ ソ ー ル 県 は バ ン グ ラ デ シ ュ 南 西 部 , イ ン ド ・ 西 ベ ン ガ ル 州 と の 境 に 位 置 す る . 人 口 は 約 253 万 人 , 面 積 は 2,578km2で あ る . 県 内 に 8 つ の 郡 ( 92 ユ ニ オ ン ) が あ り , い ず れ も 砒 素 汚 染 が 見 つ か っ て い る .BAM WSP が 集 計 し た ス ク リ ー ニ ン グ の デ ー タ に よ れ ば , ジ ョ ソ ー ル 県 は ,県 全 体 の チ ュ ー ブ ウ ェ ル( 管 井 戸 )の 砒 素 汚 染 率 が 29.2% で , バ ン グ ラ デ シ ュ の 中 で は 中 程 度 の 汚 染 地 域 で あ り , シ ョ ド ー ル 郡 を 除 く 7 郡 か ら 1,375 人 の 患 者 が 見 つ か っ て い る . ジ ョ ソ ー ル 県 内 で は , 南 部 ( ケ シ ョ ブ プ ー ル 郡 , モ ニ ラ ン プ ー ル 郡 , ジ コ ル ガ チ ャ 郡 ) の 汚 染 率 が 高 く , 西 部 の シ ャ シ ャ 郡 と 北 部 の チ ョ ウ ガ チ ャ 郡 は 中 程 度 で あ る . ジ ョ ソ ー ル 県 お い て ,BAM WSP( 担 当 N G O は Po d khep )が 4 郡( オ ボ イ ノ ゴ ー ル 郡 ,バ ゲ ル パ ラ 郡 ,チ ョ ウ ガ チ ャ 郡 ,ケ シ ョ ブ プ ー ル 郡 ),UNI CEF( 担 当 NGO は EP RC と BRAC) が 3 郡 ( シ ョ ド ー ル 郡 , ジ コ ル ガ チ ャ 郡 , モ ニ ラ ン プ ー ル 郡 ),JICA( 担 当 NGO は AAN) が 1 郡 ( シ ャ シ ャ 郡 ) を 担 当 し て , 井 水 の ス ク リ ー ニ ン グ が 行 わ れ た . ス ク リ ー ニ ン グ 調 査 の 結 果 を 受 け て , 各 郡 で 飲 料 水 代 替 水 源 の 建 設 が 進 め ら れ た . 代 替 水 源 と し て は ジ ョ ソ ー ル 県 全 体 で 見 る と 深 井 戸 が 圧 倒 的 に 多 く , 大 半 の 深 井 戸 は , バ ン グ ラ デ シ ュ 政 府 予 算 (GOB-4)の 飲 料 水 対 策 と し て 設 置 さ れ た も の で あ る .BAM WSP が 担 当 す る 4 郡 の う ち オ ボ イ ノ ゴ ー ル 郡 , バ ゲ ル パ ラ 郡 , ケ シ ョ ブ プ ー ル 郡 の 3 郡 で は ス ク リ ー ニ ン グ だ け が な さ れ , 深 井 戸 以 外 は 無 い . チ ョ ウ ガ チ ャ 郡 は DP HE( 公 衆 衛 生 工 学 局 ) や AAN に よ っ て 対 策 が 行 わ れ , ダ グ ウ ェ ル ( 掘 抜 き 井 戸 ) や 雨 水 貯 水 装 置 が あ る .UNI CEF が 担 当 す る 3 郡 の 中 で ,南 部 の 高 濃 度 砒 素 汚 染 地 域 で あ る ジ コ ル ガ チ ャ 郡 と モ ニ ラ ン プ ー ル 郡 の 2 郡 で は ダ グ ウ ェ ル , ポ ン ド ・ サ ン ド ・ フ ィ ル タ ー(P SF ),雨 水 貯 水 装 置 な ど が 設 置 さ れ て い る .シ ャ シ ャ 郡 は DP HE が 設 置 し た ダ グ ウ ェ ル の 他 ,JICA/AAN が 開 発 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 事 業 で 設 置 し た ダ グ ウ ェ ル や ポ ン ド ・ サ ン ド ・ フ ィ ル タ ー , パ イ プ ラ イ ン 給 水 施 設 が あ る . 地 方 行 政 局 は , 砒 素 汚 染 率 が 80% を 超 え る 村 を 緊 急 対 策 が 必 要 と 見 な し て い る . そ の よ う な 村 は ジ ョ ソ ー ル 県 内 に 179 村 あ り , 50 世 帯 に 1 基 の 代 替 水 源 の 設 置 が 基 準 と さ れ て い る 」.

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水 稲 栽 培 体 系 の 推 移

バ ン グ ラ デ シ ュ に お け る 地 下 水 砒 素 汚 染 の 機 構 に つ い て は , こ れ ま で 様 々 な 説 が 提 案 さ れ て き て い る け れ ど も ,未 だ 不 明 の と こ ろ が 残 る .し か し ,「 緑 の 革 命 」 に 刺 激 さ れ て , イ ネ 高 収 量 性 品 種 の 導 入 と 結 果 と し て の 水 稲 栽 培 体 系 の 変 化 を 伴 い ,1970 年 代 に 始 ま り , 1990 年 代 以 降 急 速 に 進 ん だ , 地 下 水 灌 漑 と 化 学 肥 料 施 用 が , 直 接 ・ 間 接 に 関 係 し て い る の は 間 違 い な い で あ ろ う . こ の こ と に 関 し て , ジ ョ ソ ー ル 県 に 焦 点 を 置 い て , バ ン グ ラ デ シ ュ に お け る 水 稲 栽 培 体 系 の 推 移 に つ い て , 統 計 資 料 を 基 に 見 る . 水 稲 栽 培 概 要 バ ン グ ラ デ シ ュ の 水 稲 栽 培 に つ い て 先 ず 見 る と , 国 土 面 積 の 63% が 農 地 (2003-2001 年 の 平 均 ; FAO 統 計 デ ー タ ベ ー ス )と し て 利 用 さ れ ,水 稲 の 作 付 面 積 は 全 作 付 面 積 の ほ ぼ 八 割 に 達 す る . 同 国 で 栽 培 さ れ て い る 水 稲 ( 表 1) に つ い て , 江 頭 (2005) よ り 引 用 し て 記 述 す る . バ ン グ ラ デ シ ュ で 栽 培 さ れ る 水 稲 は , 栽 培 時 期 の 違 い か ら ボ ロ (Bo ro ), ア ウ シ ュ ( Aus), ア モ ン ( Aman ) に 分 か れ , ア モ ン は 移 植 ア モ ン (Transpl ante d Aman: T. Aman) と 散 播 ア モ ン (Broadcast Aman: B. Aman) に 分 か れ る . 品 種 の 起 源 か ら , バ ン グ ラ デ シ ュ 固 有 の 在 来 (t radi tio nal o r l ocal ) 稲 と 高 収 量 性 ( hi gh-yiel di ng) 稲 に 分 か れ る . 高 収 量 性 稲 は 1960 年 代 以 降 , フ ィ リ ッ ピ ン に 設 置 さ れ た 国 際 稲 研 究 所 (I nte rnatio nal Ri ce Re se arch I nstit ut e: IRRI ) で 育 種 さ れ , モ ン ス ー ン ア ジ ア 各 地 へ 伝 播 さ れ て 「 緑 の 革 命 」(Gre en Revol utio n) を も た ら し た 稲 で あ る . 在 来 稲 が 長 稈 ・ 穂 重 型 で あ る の に 対 し , 高 収 量 性 稲 は 短 稈 ・ 直 立 ・ 穂 数 型 の 特 徴 を も つ .

在 来 稲 は ,モ ン ス ー ン ア ジ ア に 共 通 し て ,感 温 性(t he rmose nsit ive )稲 と 感 光 性 (p hoto se nsiti ve ) 稲 に 分 か れ る . 感 温 性 稲 は 一 定 の 積 算 温 度 に 達 し て 後 開 花 ・ 結 実 す る イ ネ で あ り , 感 光 性 稲 は , イ ネ は 短 日 植 物 で あ り , 日 長 が 短 く な る こ と に 感 応 し て 開 花 ・ 結 実 す る イ ネ で あ る . 感 光 性 稲 に つ い て , モ ン ス ー ン ア ジ ア で は , 雨 季 の 到 来 は 年 に よ り 異 な る が , 雨 季 の 終 わ り は 年 に よ ら ず ほ ぼ 同 じ で あ る . そ の た め , 栽 培 開 始 時 期 は 異 な っ て も , 一 定 の 日 長 に 感 応 し て ほ ぼ 同 じ 時 期 に 開 花 ・ 結 実 す る 感 光 性 は , 雨 季 の 雨 で 栽 培 さ れ る ア モ ン の 重 要 な 要 素 で あ る .

散 播 ア モ ン は 深 水 稲 (d eep water ri ce ) あ る い は 浮 稲 ( flo ati ng ri ce ) と 呼 ば れ , 雨 季 に 浸 水 す る 地 帯 に 栽 培 さ れ , 農 村 景 観 の 一 部 を 成 し て き た . ガ ン ジ ス 川 や メ グ ナ 川 の 氾 濫 原 は 雨 季 に は 広 く 水 に 溢 れ , そ こ は 深 水 稲 あ る い は 浮 稲 の 世 界 で あ っ た . し か し , そ の 栽 培 期 間 の 長 さ と 低 収 量 性 か ら 敬 遠 さ れ , 洪 水 対 策 の 進 行 , 水 利 施 設 の 整 備 と 相 俟 っ て , 今 で は も う ほ と ん ど 見 る こ と は で き な く な っ た . 野 生 稲 は 浮 稲 性 と 陸 稲 性 を 合 わ せ も つ と 聞 い て き た け ど , そ の 野 生 稲 も モ ン ス ー ン ア ジ ア か ら 消 滅 す る 危 機 に あ る . 余 所 者 の 感 傷 と 言 わ れ る か も し れ な い け れ ど , 一 抹 の 寂 し さ を 感 じ る .

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国 水 稲 栽 培 面 積 統 計

表 2 に バ ン グ ラ デ シ ュ で 栽 培 さ れ る 水 稲 に つ い て , 1976-77 年 か ら 2001-02 年 ま で の 各 年 次 の 栽 培 面 積 を , バ ン グ ラ デ シ ュ 国 の 統 計 事 務 所 (Bangladesh Bureau of Statistics, Planni ng Di visio n, Mi nist ry o f Planni ng, Go ve rnme nt of t he P eople ’s Re p ubli c of Bangl ade sh) 発 行 の 統 計 資 料 「 St ati sti cal Ye ar Boo k of Bangladesh」の 16 版( 1995 年 発 行 ),20 版( 1999 年 発 行 ),23 版( 2002 年 発 行 )か ら 抜 粋 し て 再 掲 す る .2002 年 か ら 4 年 後 の 2006 年 7 月 の 時 点 で は 新 し い 版 は 出 さ れ て い な か っ た . 水 稲 全 体 で は , 栽 培 面 積 は 24,418 千 エ ー カ ー (1976-77) と 26,681 千 エ ー カ ー ( 2000-01) の 間 で 大 き く 波 状 に 変 動 し な が ら も , 微 増 の 傾 向 に あ っ た . し か し , 水 稲 個 々 に は 明 確 な 増 加 と 減 少 が 見 ら れ , ボ ロ 高 収 量 性 と ア モ ン 高 収 量 性 の 栽 培 面 積 が 大 き く 増 加 し た の に 対 し て , ボ ロ 在 来 , ア ウ シ ュ 在 来 , ア モ ン 在 来 の 栽 培 面 積 は 減 少 し , ア ウ シ ュ 高 収 量 性 で は 栽 培 面 積 に ほ と ん ど 変 動 は 見 ら れ な か っ た . ボ ロ 高 収 量 性 と ア モ ン 高 収 量 性 は い ず れ も 国 際 稲 研 究 所 で 育 種 さ れ ,バ ン グ ラ デ シ ュ 稲 研 究 所(Bangladesh Ri ce Research I nst it ute:BRRI )で 国 内 向 け に 適 応 さ せ て 農 民 に 頒 布 さ れ た 稲 で , 在 来 稲 に 比 べ て 高 い 収 量 性 を 示 す . し か し , 増 収 に は 化 学 肥 料 施 用 と 灌 漑 を 必 要 と す る . 乾 季 に 栽 培 さ れ る ボ ロ 高 収 量 性 は 灌 漑 無 し に は 栽 培 で き ず , 雨 季 に 栽 培 さ れ る ア モ ン 高 収 量 性 も 年 次 よ っ て は 灌 漑 を 必 要 と す る こ と を 以 前 に 聞 い た こ と が あ る ( 江 頭 ・ 望 月 ,2001). 1970 年 台 後 半 は ,「 緑 の 革 命 」 が バ ン グ ラ デ シ ュ へ 波 及 し て い た と し て も そ の 初 期 段 階 と 推 量 さ れ る . そ の 頃 の 水 稲 栽 培 に つ い て ,1976-77 年 ∼ 1978-79 年 の 3 年 間 の 平 均 で は , ア モ ン 在 来 の 栽 培 面 積 が 最 も 広 く 13,489 千 エ ー カ ー ( 千 エ ー カ ー は 404.69ha に 等 し い ) で , 次 い で ア ウ シ ュ 在 来 の 6,960 千 エ ー カ ー で あ り ,水 稲 全 体 の 栽 培 面 積 24,730 千 エ ー カ ー の そ れ ぞ れ 54.5% ,28.1% を 占 め , 両 者 で 82.7% に 達 し た . ボ ロ 高 収 量 性 は 1,384 千 エ ー カ ー , ア モ ン 高 収 量 性 は 831 千 エ ー カ ー で ,全 水 稲 栽 培 面 積 の 5.6% と 3.4% に 留 ま り ,ボ ロ 在 来 が 1,104 千 エ ー カ ー ( 4.5% ), ア ウ シ ュ 高 収 量 性 が 960 千 エ ー カ ー ( 3.9% ) で あ っ た . 水 稲 別 で は , ボ ロ 2,488 千 エ ー カ ー ( 10.1 % ), ア ウ シ ュ 7,920 千 エ ー カ ー (32.0% ), ア モ ン 14,321 千 エ ー カ ー ( 57.9% ) と , 栽 培 面 積 は ア モ ン > ア ウ シ ュ > ボ ロ の 順 で あ り , 起 源 別 で は , 在 来 稲 21,553 千 エ ー カ ー (87.2% ), 高 収 量 性 稲 3,175 千 エ ー カ ー ( 12.8% ) と , 在 来 稲 の 栽 培 面 積 が 圧 倒 的 に 広 か っ た . バ ン グ ラ デ シ ュ の 稲 作 は , そ の モ ン ス ー ン 気 候 ・ 沖 積 低 地 と い う 自 然 条 件 に 規 定 さ れ て , 雨 季 の ア モ ン 栽 培 が 中 心 で あ り , 食 糧 が 不 充 分 で あ れ ば ア ウ シ ュ の 栽 培 で 補 っ て き た . 即 ち , ア モ ン の 収 穫 ま で 米 の 備 蓄 が あ る よ う で あ れ ば , ア ウ シ ュ の 代 わ り に ジ ュ ー ト を 栽 培 し , 足 ら な い よ う で あ れ ば ア ウ シ ュ を 作 る . 稲 は 在 来 稲 で あ り , そ の よ う な 稲 作 が 1970 年 台 後 半 で は ま だ 主 流 で あ っ た . 表 2 に 示 す 最 新 の 3 年 間 , 即 ち 1999-00 年 ∼ 2001-02 年 の 平 均 で は , 栽 培 面 積 は ボ ロ 高 収 量 性 が 最 も 広 く 8,693 千 エ ー カ ー で , 次 い で ア モ ン 在 来 7, 117 千

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エ ー カ ー , ア モ ン 高 収 量 性 6,937 千 エ ー カ ー で あ っ た . 水 稲 全 体 の 栽 培 面 積 26,495 千 エ ー カ ー に 占 め る 割 合 は 順 に 32.8% , 26.9% , 26.2% で あ り , ボ ロ 高 収 量 性 が 水 稲 全 体 の 栽 培 面 積 の ほ ぼ 1/3 を 占 め , ア モ ン 高 収 量 性 と 合 わ せ て 約 六 割 (59.0% ) に 達 し た . 残 り の ボ ロ 在 来 , ア ウ シ ュ 在 来 , ア ウ シ ュ 高 収 量 性 の 栽 培 面 積 は , そ れ ぞ れ 520 千 エ ー カ ー ( 2.0% ), 2,112 千 エ ー カ ー ( 8.0% ), 1, 116 千 エ ー カ ー( 4.2% )に 留 ま っ た .こ れ ら の こ と か ら ,1999-00 年 ∼ 2001-02 年 の 栽 培 状 況 は ,1976-77 年 ∼ 1978-79 年 の 栽 培 状 況 と は 大 き く 異 な り , こ の 四 半 世 紀 の 間 に , 水 稲 栽 培 体 系 に 大 き な 変 化 が 起 こ っ た こ と が う か が え る . 水 稲 別 で は , 栽 培 面 積 は ア モ ン 14,054 千 エ ー カ ー ( 53.0% ), ボ ロ 9,213 千 エ ー カ ー (34.8% ), ア ウ シ ュ 3,228 千 エ ー カ ー ( 12.2% ) の 順 で あ り , ボ ロ の 大 き な 伸 び と ア ウ シ ュ 栽 培 の 衰 退 が 見 て 取 れ , 水 稲 栽 培 体 系 の 変 化 に 伴 っ て 食 糧 供 給 構 造 も 変 化 し た こ と が 思 量 さ れ る . 起 源 別 で は , 在 来 稲 9,749 千 エ ー カ ー (36.8% ), 高 収 量 性 稲 16,746 千 エ ー カ ー ( 63.2% ) と , 高 収 量 性 稲 の 栽 培 面 積 が 在 来 稲 の そ れ を 大 き く 上 回 っ た . 上 に 述 べ て き た よ う に ,1976-77 年 と 2001-02 年 の 間 で 見 ら れ る 水 稲 栽 培 体 系 の 変 化 の 一 つ は , ア モ ン ・ ア ウ シ ュ 主 体 か ら ア モ ン ・ ボ ロ 主 体 へ の 移 行 で あ る . 即 ち , こ の 25 年 の 間 に ボ ロ の 栽 培 面 積 は 大 き く 増 加 し , ア ウ シ ュ の 栽 培 面 積 は 減 少 し た . ボ ロ の 栽 培 面 積 は ,1976-77 年 に は ア ウ シ ュ 栽 培 面 積 の 1/4 強 に 過 ぎ な か っ た け れ ど も , そ の 後 経 年 的 に 増 加 し た . ボ ロ か ら ア ウ シ ュ へ の 移 行 は 1987-88 年 と 1989-90 年 の 間 で 特 に 大 き く 進 み ,1989-90 年 に 栽 培 面 積 の 逆 転 が 見 ら れ ,2001-02 年 で は ボ ロ の 栽 培 面 積 は ア ウ シ ュ 栽 培 面 積 の ほ ぼ 3 倍 に な っ た . 水 稲 栽 培 体 系 の も う 一 つ の 変 化 は , 在 来 稲 か ら 高 収 量 性 稲 へ の 移 行 で あ る . モ ン ス ー ン ア ジ ア の 氾 濫 原 ・ デ ル タ 地 帯 で は , バ ン グ ラ デ シ ュ を 含 め , 地 域 固 有 の 在 来 稲 が そ の 歴 史 を 通 し て 栽 培 さ れ て き た .そ こ へ 1960 年 代 か ら 70 年 代 に か け て 高 収 量 性 稲 が 導 入 さ れ た . 表 2 に 見 る よ う に , 高 収 量 性 稲 の 栽 培 面 積 は ,1976-77 年 で は 全 水 稲 栽 培 面 積 の 13% に し か 過 ぎ な か っ た .そ れ が ,10 年 後 の 1986-87 年 に は 全 栽 培 面 積 の 30% に 達 し ,1992-93 年 と 1993-94 年 の 間 で 栽 培 面 積 の 逆 転 が 見 ら れ ,2001-02 年 で は 高 収 量 性 稲 の 栽 培 面 積 は 全 水 稲 栽 培 面 積 の 約 2/3( 65% ) を 占 め , 在 来 稲 の 栽 培 面 積 の 1.8 倍 に 達 し た . ボ ロ で は , 高 収 量 性 稲 が 栽 培 面 積 の 95% 近 く を 占 め る . ア モ ン で は , 2001-02 年 で は 高 収 量 性 稲 と 在 来 稲 の 栽 培 面 積 が ほ ぼ 半 分 ず つ を 占 め , 今 後 高 収 量 性 稲 の 栽 培 面 積 の 伸 び が 予 期 さ れ る . ア モ ン の 栽 培 面 積 に は 1976-77 年 と 2001-02 年 の 間 で , 年 次 変 動 は 示 し な が ら も 大 き な 増 減 は 見 ら れ な い な か , 高 収 量 性 稲 の 栽 培 面 積 の 割 合 は ,1976-77 年 の 7.3% か ら 2001-02 年 の 50.7% へ 大 き く 増 加 し た . 県 別 水 稲 生 産 統 計 表 3-1∼ 3-3 に 県 別 水 稲 生 産 統 計 と し て ,栽 培 面 積 ,生 産 高 ,収 量 の 推 移 を 示 す . 即 ち , 全 国 か ら 選 ん だ 12 の 県 に つ い て , 1974-75 年 か ら 2003-04 年 ま で の 間 の 5 年 ( 最 後 の み 4 年 ) 毎 の , ボ ロ , ア ウ シ ュ , ア モ ン の 栽 培 面 積 , 生 産

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高 , 収 量 を 示 す . 栽 培 面 積 と 生 産 高 の デ ー タ は ,Abu Zofar M d. Mo sle hud di n ( バ ン グ ラ デ シ ュ 農 業 大 学 土 壌 学 科 教 授 ; 以 後 「 ゾ フ ァ ー 」 と 記 す ) の 学 生 の Md. P uban Akht ar 君 が , 表 3-3 の 脚 注 に 示 す よ う に ,「 Ye ar Boo k o f Agri cult ural St ati sti cs」( 農 業 統 計 年 鑑 ) の 1987-88, 1994, 1999, 2000, 2004 年 発 行 と 「 Agri cult ural Ye ar Boo k o f Bangladesh」( バ ン グ ラ デ シ ュ 農 業 年 鑑 ) の 1982 年 発 行 か ら 抜 記 し た も の を , ゾ フ ァ ー を 通 し て 入 手 し , 収 量 は ,生 産 高 を 栽 培 面 積 で 割 っ て 求 め た .表 3 -1∼ 3-3 の 県 は 以 前 の 県 で あ り ,現 在 で は 細 分 さ れ , そ の 県 に 含 ま れ て い た 現 在 の 県 を , ゾ フ ァ ー か ら の 情 報 を 基 に 表 3-3 の 脚 注 に 示 す . 県 名 の 後 の 括 弧 内 に 県 の 総 面 積 を 示 す . そ の 総 計 は バ ン グ ラ デ シ ュ 国 土 面 積 の ほ ぼ 2/3 に 相 当 す る . 全 国 的 傾 向 表 3-1∼ 3-3 は や や 膨 大 な デ ー タ で あ り ,表 4 に そ れ ら を 取 り 纏 め る 形 で ,県 別 の , ボ ロ , ア ウ シ ュ , ア モ ン の 栽 培 面 積 の ,2003-04 年 の 1974-75 年 に 対 す る 比 と 1974-75 年 及 び 2003-04 年 で の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 を 示 す .栽 培 面 積 の 代 わ り に 生 産 高 で 議 論 す れ ば , そ の 傾 向 は も っ と 顕 著 に 見 え る と 思 わ れ る . 表 4 か ら 推 論 さ れ る 水 稲 栽 培 体 系 の 経 時 的 変 化 は , 基 本 的 に は 表 2 に 見 ら れ る 傾 向 と 同 じ で , ボ ロ の 栽 培 面 積 の 増 加 , ア ウ シ ュ の 栽 培 面 積 の 減 少 , ア モ ン の 栽 培 面 積 の ほ ぼ 一 定 が 認 め ら れ る け れ ど も , 変 化 の 状 況 は 県 に よ り 異 な る .県 を ,ボ ロ の 2003-04 年 栽 培 面 積 の 1974-75 年 栽 培 面 積 に 対 す る 比 に よ っ て 幾 つ か の グ ル ー プ に 分 け , そ れ を 大 き さ の 順 に 並 べ る と 次 の よ う に な る : ク シ ュ テ ィ ア , ジ ョ ソ ー ル > ラ ッ シ ャ ヒ , フ ォ リ プ ー ル , パ ブ ナ > ク ル ナ , タ ン ガ イ ル > モ イ メ ン シ ン , ダ ッ カ > ボ リ シ ャ ル , チ ッ タ ゴ ン , シ レ ッ ト . こ の 順 序 は , 国 西 部 か ら 中 部 を 経 て 東 部 へ の 県 の 配 列 に ほ ぼ 対 応 し ,1974-75 年 の ボ ロ 栽 培 面 積 の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 の 低 → 高 の 順 序 ( ク シ ュ テ ィ ア , ジ ョ ソ ー ル < ク ル ナ , フ ォ リ プ ー ル < ラ ッ シ ャ ヒ , ボ リ シ ャ ル , モ イ メ ン シ ン , パ ブ ナ , タ ン ガ イ ル < ダ ッ カ < チ ッ タ ゴ ン , シ レ ッ ト ) と , ボ リ シ ャ ル 県 を 除 け ば ほ ぼ 対 応 す る . 表 4 の 右 端 の 欄 に 示 す よ う に , 県 別 の 年 平 均 降 雨 量 は 国 の 西 部 か ら 東 部 へ 向 か っ て 増 加 し , 国 西 部 の 年 平 均 降 雨 量 の 少 な い 県 ほ ど , ボ ロ の 2003-04 年 栽 培 面 積 の 1974-75 年 栽 培 面 積 に 対 す る 比 が 大 き く , 1974-75 年 の ボ ロ 栽 培 面 積 の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 が 低 い と 言 え る . 即 ち , 国 の 西 部 に 位 置 し て 年 降 雨 量 の 少 な い ク シ ュ テ ィ ア 県 ( 現 在 の ク シ ュ テ ィ ア , メ ヘ ル プ ー ル , チ ュ ア ダ ン ガ 県 ) と ジ ョ ソ ー ル 県 ( 現 在 の ジ ョ ソ ー ル , ジ ェ エ ナ イ ダ ー , マ グ ラ , ナ ラ イ ル 県 )で は ,1970 年 代 に は ボ ロ の 栽 培 は ほ と ん ど 行 わ れ て い な か っ た .そ れ が , 地 下 水 灌 漑 の 普 及 と と も に ボ ロ の 栽 培 が 増 え ,2003-04 年 に は 全 水 稲 栽 培 面 積 の 約 1/3 あ る い は 40% 強 に 達 す る ま で に な っ た . ボ ロ の 栽 培 が 乾 季 に 行 わ れ る の で , 年 平 均 降 雨 量 の 代 わ り に 乾 季 の 5 ヶ 月 ( 11 月 ∼ 3 月 ) の 平 均 降 雨 量 を 用 い る と , 乾 季 5 ヶ 月 の 平 均 降 雨 量 は , 国 東 部 の シ レ ッ ト と チ ッ タ ゴ ン , 国 中 央 部 の ダ ッ カ で や や 高 い 他 , 残 り の 都 市 で は 一 様 に 低 く , ボ ロ の 2003-04 年 栽 培 面 積 の 1974-75 年 栽 培 面 積 に 対 す る 比 あ る い は 1974-75 年 の ボ ロ 栽 培 面 積

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の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 と の 間 に , 年 平 均 降 雨 量 の 場 合 ほ ど 明 確 な 関 係 は 認 め ら れ な か っ た .

ジ ョ ソ ー ル 県 の 特 徴

ク シ ュ テ ィ ア 県 と ジ ョ ソ ー ル 県 は , バ ン グ ラ デ シ ュ 国 の 農 業 生 態 地 域 区 分 (Agroe colo gical re gio ns)( FAO-UNDP ,1988)で は ,専 ら 高 ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原 (Hi gh Gange s River Floo dpl ai n) に 立 地 し , 元 々 の 稲 作 組 み 合 わ せ で は ア ウ シ ュ を 主 体 に , ア ウ シ ュ 単 独 , ア ウ シ ュ と 移 植 ア モ ン あ る い は ア ウ シ ュ と 散 播 ア モ ン が 見 ら れ , こ の う ち で は ア ウ シ ュ 単 独 が 最 も 広 い ( 山 中 ら ,1986). こ の こ と は , 表 4 に お い て , 1974-75 年 の ア ウ シ ュ 栽 培 面 積 の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 が ク シ ュ テ ィ ア 県 で は 70% ,ジ ョ ソ ー ル 県 で は 52% に 達 し ,全 水 稲 栽 培 面 積 の 2/3 以 上 あ る い は ほ ぼ 1/2 に ア ウ シ ュ が 栽 培 さ れ て い た こ と と 符 号 す る .1974-75 年 と 2003-04 年 の ほ ぼ 30 年 の 間 に , ア ウ シ ュ 栽 培 面 積 の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 は ,ク シ ュ テ ィ ア 県 で は 70% か ら 22% へ ,ジ ョ ソ ー ル 県 で は 52% か ら 11% へ 低 下 し ,そ れ に 対 し て ボ ロ の 栽 培 面 積 比 率 は ,ク シ ュ テ ィ ア 県 で は 1% か ら 33% へ ,ジ ョ ソ ー ル 県 で は 3% か ら 43% へ 増 加 し ,水 稲 栽 培 体 系 が ア ウ シ ュ 主 体 か ら ボ ロ ‐ 移 植 ア モ ン へ 大 き く 変 化 し た こ と が う か が え る . ア モ ン を 移 植 ア モ ン と す る こ と は , ク シ ュ テ ィ ア , ジ ェ ナ イ ダ ー , ジ ョ ソ ー ル , マ グ ラ 県 の 幹 線 道 路 を , ジ ョ ソ ー ル タ ウ ン へ の 行 き と 帰 り に 走 っ た と き の 車 上 観 察 に 基 づ き , ボ ロ は 地 下 水 灌 漑 下 で , 移 植 ア モ ン は 天 水 条 件 下 で 栽 培 さ れ る と 聞 く . 以 上 の よ う に , ジ ョ ソ ー ル 県 は , ク シ ュ テ ィ ア 県 と 並 ん で , バ ン グ ラ デ シ ュ に お い て こ こ 四 半 世 紀 の 間 に 見 ら れ た 水 稲 栽 培 体 系 の 変 化 , 即 ち ア ウ シ ュ か ら ボ ロ へ , 在 来 稲 か ら 高 収 量 性 稲 へ , 天 水 栽 培 か ら 灌 漑 依 存 ・ 施 肥 依 存 栽 培 へ , が 最 も 顕 著 に 起 こ っ た 地 域 と 言 え る . 加 え て , 全 水 稲 栽 培 面 積 が ,1974-75 年 と 2003-04 年 の 間 で 1.16 倍 に な っ て お り ( 表 4), 1976-77 年 と 2001-02 年 の 間 の 全 国 平 均 の 伸 び 1.08 倍 ( 表 2 ) を 大 き く 上 回 る . 更 に , 2003-04 年 の , 県 の 総 面 積 に 対 す る 全 水 稲 栽 培 面 積 の 比 率 は 95% に 達 し , 表 4 の 12 県 の な か で は 最 も 高 い . ジ ョ ソ ー ル 県 で は ,2003-04 年 の 栽 培 面 積 は 依 然 ア モ ン が ボ ロ を 上 回 る け れ ど , ア モ ン 栽 培 面 積 は 1994-95 年 前 後 を ピ ー ク に 漸 減 し て お り ( 表 3-2), 早 晩 ボ ロ の 栽 培 面 積 が ア モ ン の そ れ に 勝 る よ う に な る と 思 わ れ る . 生 産 高 で は ,1999-00 年 の 時 点 で ボ ロ が ア モ ン を 超 え て い る . ラ ッ シ ャ ヒ 県 は , 砒 素 汚 染 井 戸 が バ ン グ ラ デ シ ュ 国 内 で 最 初 に 見 つ か っ た ノ バ ブ ゴ ン ジ 県 ( 現 在 の 県 名 は チ ャ パ イ ノ バ ブ ゴ ン ジ (Chap ai Naw abganj )) を 含 み , パ ブ ナ 県 で も 地 下 水 砒 素 汚 染 に よ る 健 康 被 害 が 見 つ か っ て い る . こ の 両 県 は , 上 述 の よ う に , ボ ロ 栽 培 の 経 年 的 拡 が り が ク シ ュ テ ィ ア 県 と ジ ョ ソ ー ル 県 に 次 ぎ , 表 4 に 見 る よ う に , 水 稲 栽 培 面 積 の 年 次 的 伸 び が 大 き く , ジ ョ ソ ー ル 県 の 伸 び と 同 じ か そ れ を 上 回 り , 結 果 と し て 比 較 的 に 高 い 水 稲 栽 培 面 積 比 率 を 示 す . 県 別 の 動 き 表 3-1∼ 3-3 と 表 4 を 基 に ,上 述 の ,ジ ョ ソ ー ル 県 ,ク シ ュ テ ィ ア 県 ,ラ ッ シ ャ ヒ 県 , パ ブ ナ 県 で 見 ら れ た 水 稲 栽 培 体 系 の 推 移 と は 異 な る 動 き に つ い て 言 及

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す る . タ ン ガ イ ル 県 と フ ォ リ プ ー ル 県 の 動 き は , ど ち ら か と 言 え ば 上 記 4 県 の 動 き に 類 似 す る . モ イ メ ン シ ン 県 は 国 の 中 北 部 に 位 置 す る . モ イ メ ン シ ン 県 で は ,全 水 稲 栽 培 面 積 が 1974-75 年 と 2003-04 年 の 間 で 約 三 割 減 少 し ,ア ウ シ ュ に 加 え ア モ ン の 栽 培 面 積 も 大 き く 減 少 し て い る . ダ ッ カ 県 は 国 の ほ ぼ 中 央 に 位 置 し ,2003-04 年 の 統 計 で ,12 県 の な か で 唯 一 ボ ロ の 栽 培 面 積 が ア モ ン の 栽 培 面 積 を 上 回 り ,50% を 超 す 最 も 高 い ボ ロ 栽 培 面 積 比 率 と 40% を 切 る 最 も 低 い ア モ ン 栽 培 面 積 比 率 を 示 す .ボ ロ 栽 培 面 積 比 率 が 1974-75 年 で も 18% と 高 く ,乾 季 稲 作 へ の 移 行 が 最 も 早 く 進 ん で い る こ と が う か が え る . ク ル ナ 県 と ボ リ シ ャ ル 県 は 国 の 西 南 部 に 位 置 し , 農 業 生 態 地 域 区 分 で は ガ ン ジ ス 川 潮 汐 氾 濫 原 (Gange s To d al Flood pl ai n) に 立 地 す る . 両 県 は , ダ ッ カ 県 と は 逆 に ,2003-04 年 の ア モ ン の 栽 培 面 積 比 率 が そ れ ぞ れ 73% ,61% と 高 く , そ れ に 対 し ボ ロ の 栽 培 面 積 は 25% , 13% と 低 い . 加 え て , ボ リ シ ャ ル 県 は , 2003-04 年 で も , 唯 一 ボ ロ の 栽 培 面 積 が ア ウ シ ュ の 栽 培 面 積 よ り 小 さ く , ボ ロ 栽 培 面 積 比 率 は 13% に 留 ま る . 両 県 は ベ ン ガ ル 湾 に 面 し , 乾 季 に は 海 水 の 遡 上 を 受 け て 稲 作 が で き ず , 依 然 と し て 雨 季 の 水 稲 栽 培 に 大 き く 依 存 し て い る 現 実 が う か が い 知 れ る . シ レ ッ ト 県 は 国 の 東 北 部 , チ ッ タ ゴ ン 県 は 国 の 東 南 部 に 位 置 す る .1974-75 年 の 時 点 で , ボ ロ の 栽 培 面 積 比 率 が 20% を 超 え , シ レ ッ ト 県 で は ボ ロ 栽 培 面 積 が ア ウ シ ュ 栽 培 面 積 よ り 大 き く , チ ッ タ ゴ ン 県 で も 両 者 は ほ ぼ 類 似 し た 大 き さ に あ る . 両 県 の も う 一 つ の 特 徴 は , ボ ロ , ア ウ シ ュ , ア モ ン の 全 水 稲 栽 培 面 積 に 対 す る 比 率 が 1974-75 年 と 2003-04 年 の 間 で そ う 大 き く は 違 わ な い こ と で あ る . 両 県 は 乾 季 の 期 間 の 平 均 降 雨 量 が 国 内 で は 高 く , 加 え て シ レ ッ ト 県 に は ボ ロ 単 作 の 地 帯 が 広 く 存 在 し ( 山 中 ら ,1986), 早 く か ら ボ ロ 在 来 の 栽 培 が 行 わ れ て い た と 想 像 さ れ る . 収 量 の 水 稲 間 差 異 ボ ロ , ア ウ シ ュ , ア モ ン の 収 量 の 大 き さ と 経 年 変 化 に つ い て , 表 3-1 ∼ 3-3 に 基 づ い て 見 て い く . 収 量 の 大 き さ は , 県 に 依 ら ず ま た 年 次 に 依 ら ず , ボ ロ が 最 も 高 く , 次 い で ア モ ン で , ア ウ シ ュ が 最 も 低 く ,2003-04 年 の 収 量 は , 多 く の 県 で ,ボ ロ が 3 M g/ha 台 ,ア モ ン が 2.0 M g/ha 前 後 ,ア ウ シ ュ が 1 Mg/ha 台 に あ っ た . 経 年 変 化 に つ い て は ,1974-75 年 と 2003-04 年 の 間 で , ボ ロ の 収 量 は 1.5~2.5 M g/ha か ら 3 Mg/ha 台 へ , ア モ ン の そ れ は 1.0 Mg/ha 前 後 か ら 2.0 Mg/ha 前 後 へ ほ ぼ 倍 増 し , 一 方 ア ウ シ ュ で は 0.6~1.2 Mg/ha か ら 1 M g/ha 台 へ の 増 加 に 留 ま っ た . こ の よ う な , 収 量 の 大 き さ の 違 い , 収 量 の 経 年 的 伸 び の 違 い が ア ウ シ ュ か ら ボ ロ へ の 転 換 を 引 き 起 こ し た 要 因 の 一 つ と 言 え る . 国 の 東 部 に 位 置 し , 年 平 均 降 雨 量 が 高 い シ レ ッ ト 県 と チ ッ タ ゴ ン 県 は , 他 の 県 に 比 べ て , ボ ロ , ア モ ン , ア ウ シ ュ 間 の 収 量 差 及 び そ れ ら 収 量 の 経 年 的 伸 び が 小 さ い こ と が 認 め ら れ た . 目 で 見 る 水 稲 栽 培 体 系 の 変 遷 私 の 最 初 の バ ン グ ラ デ シ ュ 訪 問 は 1988 年 1 月 ∼ 2 月 で あ り , 水 稲 の 栽 培 暦

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で は 1987-88 年 に 相 当 す る .ボ ロ か ら ア ウ シ ュ へ の 移 行 が 進 む 傾 向 を 示 し な が ら ,ま だ ア ウ シ ュ の 栽 培 面 積 が ボ ロ の 栽 培 面 積 を 上 回 り ,全 水 稲 栽 培 面 積 の 2/3 に 在 来 稲 が 栽 培 さ れ て い た . 乾 季 ボ ロ へ の 灌 漑 は , 容 器 を 使 っ て の 手 動 や 低 揚 程 ポ ン プ に よ る 表 面 灌 漑 が 主 流 で あ っ た .1 988 年 7 月 ∼ 9 月 の 2 回 目 の 訪 問 で は ,モ ド プ ー ル 台 地 の ジ ョ イ デ プ ー ル チ ョ ー ラ ス タ の 近 く で ,ア ウ シ ュ 在 来( 生 殖 生 長 期 ) と ア ウ シ ュ 高 収 量 性 ( 登 熟 期 ) の 混 播 栽 培 を 見 た . 氾 濫 原 で は ア ウ シ ュ 在 来 と ア モ ン 在 来 が 混 播 栽 培 さ れ る と 聞 い た の も こ の 頃 で あ る .1989 年 4 月 ∼6 月 の 3 回 目 ,1990 年 9 月 ∼ 10 月 の 4 回 目 の 訪 問 で は ,メ グ ナ( Me ghna) 橋 と メ グ ナ グ ム テ ィ (M eghna Gumti ) 橋 の 間 , メ グ ナ 川 が つ く る 氾 濫 原 で , 道 路 の 両 側 一 面 に 広 が る 深 水 稲 を 見 た . 深 水 稲 は 散 播 ア モ ン ( 表 1) で , 水 管 理 で き な い 水 田 で ,最 深 時 の 水 深 が 1 m 以 内 の 場 所 に 栽 培 さ れ る ア モ ン 在 来 を , そ う 呼 ん で い る .6 月 は 栄 養 生 長 期 , 9 月 は 生 殖 生 長 期 , 10 月 は 登 熟 期 の 深 水 稲 を 見 て , そ の 壮 大 な 眺 め に 感 動 す ら 覚 え た も の で あ る . 1993 年 9 月 ∼ 10 月 は 6 回 目 の 訪 問 に な り ,9 月 に ム ン シ ゴ ン ジ( M unshiganj ) 県 で 生 殖 生 長 期 の 浮 稲 を ,10 月 に マ ニ ク ゴ ン ジ( M ani kganj )県 で 登 熟 期 の 浮 稲 を 見 る こ と が で き た . 同 じ く 10 月 , マ ニ ク ゴ ン ジ 県 の ブ ラ マ プ ト ラ 川 氾 濫 原 と ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原 地 帯 で , 道 路 脇 に 延 々 と 続 く 深 水 稲 を 見 た . 浮 稲 は 散 播 ア モ ン ( 表 1) で , 水 管 理 で き な い 水 田 で , 最 深 時 の 水 深 が 1 m を 超 え る 場 所 に 栽 培 さ れ る ア モ ン 在 来 で あ る .浮 稲 は ,道 路 か ら 離 れ て ,手 漕 ぎ ボ ー ト で 10 ∼20 分 間 程 進 ん だ 所 に 栽 培 さ れ て い て ,最 深 時 の 水 深 は 1993 年 で は 2.5∼ 3. 0 m で あ っ た . ほ と ん ど 分 げ つ せ ず , 草 丈 は 3.5 m, 最 深 時 の 水 深 に 匹 敵 す る . 10 月 の マ ニ ク ゴ ン ジ 県 , 浮 稲 圃 場 の 水 深 は 1 m に 減 じ て お り , そ の た め , 浮 稲 は , 稈 が 水 面 で 折 れ 曲 が り , 穂 の 部 分 50 cm を 水 上 に 出 し て い た . し か し , バ ン グ ラ デ シ ュ で 浮 稲 を 見 た の は , こ の 時 が 最 後 に な っ て い る . 水 稲 栽 培 年 で は 1993-94 年 , ア モ ン 在 来 の 栽 培 面 積 が ま だ 最 も 広 く , 全 水 稲 栽 培 面 積 の 1/3 強 を 占 め て い た . 2001 年 2 月 ∼ 4 月 の 8 回 目 の 訪 問 は 乾 季 で ボ ロ の 栽 培 時 期 に 当 た り ,ダ ッ カ か ら ア リ チ ャ (Ari cha) ま で , ダ ッ カ 県 と マ ニ ク ゴ ン ジ 県 の ブ ラ マ プ ト ラ 川 氾 濫 原 と ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原 地 帯 を 走 り , 一 面 の ボ ロ 高 収 量 性 の 作 付 と 浅 管 井 戸 に よ る 凄 ま じ い ば か り の 地 下 水 灌 漑 を 目 の 当 た り に し た ( 江 頭 ・ 望 月 ,2001). 既 に 1998-99 年 , ボ ロ 高 収 量 性 の 栽 培 面 積 が 最 大 に な っ て お り , 2000-01 年 の 栽 培 年 で は , 水 稲 全 体 の 栽 培 面 積 の 1/3( 33% ) に 達 し て い た . 2004 年 10 月 ∼11 月 は 9 回 目 の 訪 問 で ,こ の 時 も ,ダ ッ カ か ら パ ト ゥ リ ア( P at uli a)ま で , ブ ラ マ プ ト ラ 川 氾 濫 原 と ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原 地 帯 を 走 っ た . 道 路 脇 に 広 が る 散 播 ア モ ン ( 深 水 稲 ) の 眺 め を 予 想 し , 楽 し み に し て い た が , 移 植 ア モ ン の 水 田 は 見 て も ,1 本 の 深 水 稲 も 見 る こ と は な か っ た( 江 頭 ,2005).そ の 時 は ,散 播 ア モ ン か ら 移 植 ア モ ン へ の 移 行 が 進 ん で い る の で は な い か と 想 像 し た が , そ う で は な く , そ の 後 , ア モ ン か ら ボ ロ 高 収 量 性 へ の 移 行 が 進 ん で い る こ と を 知 ら さ れ る .

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小 括 バ ン グ ラ デ シ ュ に お け る 水 稲 栽 培 体 系 の 推 移 に つ い て や や 長 々 と 記 し て き た け れ ど も , バ ン グ ラ デ シ ュ に お い て ,1970 年 台 か ら 21 世 紀 初 頭 の 四 半 世 紀 の 間 に , 水 稲 の 栽 培 体 系 の や や ド ラ ス テ ィ ッ ク な 変 化 が 起 こ り , 雨 季 の ア モ ン 中 心 か ら 乾 季 の ボ ロ 主 流 へ の 移 行 , 在 来 稲 の 高 収 量 性 稲 へ の 交 代 が 急 速 に 進 ん だ こ と が う か が え る . そ れ と , 大 都 市 周 辺 の 農 地 の 潰 廃 が 進 み , 水 田 が 宅 地 や 工 場 ・ 商 業 施 設 用 地 へ と 変 わ っ て い っ た . 砒 素 汚 染 と の 絡 み で は , 水 稲 栽 培 体 系 の 変 化 に よ る 施 肥 法 ・ 施 肥 量 , 水 利 環 境 の 変 化 が 誘 因 と な り , 素 因 ( 地 形 ・ 地 質 環 境 ) と 相 俟 っ て 地 下 水 へ の 砒 素 溶 出 を も た ら し た と 考 え る .

ロ ビ 作 物 の 栽 培 面 積 の 推 移

国 作 物 収 穫 面 積 統 計 表 5 に バ ン グ ラ デ シ ュ で 栽 培 さ れ る 水 稲 以 外 の 作 物 に つ い て , 1990 年 か ら 2005 年 ま で の 各 年 次 の 国 当 た り 収 穫 面 積 ( harve ste d are a) を , FAO 統 計 デ ー タ ベ ー ス (FAO St ati sti cal Database ) か ら 引 用 し て 示 す . 水 稲 以 外 の 作 物 と し て , 次 の 16 品 目 を 選 択 す る : コ ム ギ ( whe at ), ミ レ ッ ト ( mille t ), ト ウ モ ロ コ シ (maize ), サ ト ウ キ ビ と 糖 料 作 物 ( sugar cane and sugar cro ps), ジ ャ ガ イ モ (pot ato es), サ ツ マ イ モ ( swee t potatoe s), タ マ ネ ギ ( 含 シ ャ ロ ッ ト )(o nio ns (i ncl udi ng shallot s)),カ ボ チ ャ と ウ リ 類( p ump ki ns, squash and go urd s), ト マ ト ( t o matoe s), マ メ 類 ( p ulse s), ビ ー ン ( 含 サ サ ゲ )( bean s (i ncl udi ng co w peas)), レ ン ズ マ メ ( le nti ls), ヒ ヨ コ マ メ ( chick pe as), 野 菜 類 (ve get abl es (i ncl udi ng o kla) ), ア ブ ラ ナ と カ ラ シ ナ ( rape seed and must ard seed ), ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ ( c hillie s and pe ppe rs). こ れ ら 作 物 は 乾 季 ( バ ン グ ラ デ シ ュ で は 乾 季 の こ と を ロ ビ 季 (Rabi seaso n) と 呼 ぶ ) に 栽 培 さ れ , そ の た め ロ ビ 作 物 (Rabi crop s) と 総 称 さ れ , 栽 培 時 期 的 に ボ ロ 稲 と 競 合 す る .ロ ビ 季 に 対 し ,モ ン ス ー ン 季( 雨 季 )は カ リ フ 季(Khari f se aso n) と 呼 ば れ る .FAO 統 計 に お い て ,作 付 面 積 の 代 わ り に 収 穫 面 積 が 用 い ら れ て い る の は , 作 付 け し て も 収 穫 さ れ な い / で き な い 農 地 が あ り , 収 穫 面 積 が 生 産 の 実 態 を よ り 明 確 に 表 し て い る と の 考 え の た め と 思 わ れ る . ロ ビ 作 物 の ,表 5 に 見 る 1990 年 か ら 2005 年 ま で の 収 穫 面 積 の 推 移 を ,国 レ ベ ル で 考 察 す る . コ ム ギ , ミ レ ッ ト コ ム ギ は 16 品 目 の な か で は 収 穫 面 積 が 最 も 広 い .コ ム ギ の 収 穫 面 積 は ,1990 年 の 592 千 ha か ら 1999 年 の 883 千 ha へ 経 年 的 に 増 加 し , 1999 年 を ピ ー ク に 2000 年 代 は 急 速 な 経 年 減 少 に 転 じ , 2005 年 に は 558 千 ha ま で 低 下 し た . コ ム ギ 収 穫 面 積 の こ の よ う な 推 移 は , ボ ロ 高 収 量 性 の 作 付 面 積 が 1990 年 代 の 増 加 基 調 を 2000 年 代 も 維 持 し て い る( 表 2 )こ と と 対 照 を な す .ミ レ ッ ト の 収 穫 面 積 は ,1990 年 代 前 半 に 経 年 的 に 漸 減 し , 1990 年 代 後 半 は 80 千 ha 前 後 で 推 移 し た . し か し ,2000 年 代 に は 大 き く 低 下 し , 2005 年 に は 1990 年 の 収 穫

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面 積 の 1/4.5, 20 千 ha に ま で に 下 が っ た . バ ン グ ラ デ シ ュ で は , コ ム ギ と ミ レ ッ ト は , チ ャ パ テ ィ ・ ル テ ィ ・ ポ ロ タ ・ プ リ ィ と 呼 ば れ る パ ン 類 の 食 材 と し て 使 わ れ て き た . そ の 収 穫 面 積 が 2000 年 以 降 大 き く 低 下 し て い る の は , 国 民 の 食 に 対 す る 嗜 好 に 変 化 が 見 ら れ る こ と に よ る の で あ ろ う か . そ れ と も , そ の 収 益 性 の 低 さ か ら 他 の ロ ビ 作 物 へ の 転 換 が 起 こ っ て い る の だ ろ う か . ト ウ モ ロ コ シ , サ ト ウ キ ビ と 糖 料 作 物 ト ウ モ ロ コ シ は , コ ム ギ 及 び ミ レ ッ ト と は 異 な る 収 穫 面 積 の 推 移 を 見 せ る . 即 ち , ト ウ モ ロ コ シ の 収 穫 面 積 は ,1990 年 代 は 2.4∼ 4.1 千 ha の 間 で 推 移 し , ミ レ ッ ト の 収 穫 面 積 の 1/20∼ 1/30 に 過 ぎ な か っ た .し か し ,ト ウ モ ロ コ シ 収 穫 面 積 は 2001 年 以 降 で は 毎 年 大 き く 増 加 し ,2005 年 に は 67 千 ha に 達 し て ,ミ レ ッ ト の 収 穫 面 積 の 3 倍 以 上 に な っ て い る . ト ウ モ ロ コ シ 収 穫 面 積 の 急 激 な 増 大 は , バ イ オ エ ネ ル ギ ー の 世 界 的 需 要 増 に 引 き づ ら れ て の も の だ ろ う か . サ ト ウ キ ビ と 糖 料 作 物 の 収 穫 面 積 は 経 年 的 な 漸 減 傾 向 を 示 す . ジ ャ ガ イ モ , サ ツ マ イ モ , タ マ ネ ギ ( 含 シ ャ ロ ッ ト ) ジ ャ ガ イ モ の 収 穫 面 積 の 推 移 に 見 ら れ る 特 徴 は ,1998 年 と 1999 年 の 間 の 不 連 続 的 変 化 で あ る . ジ ャ ガ イ モ 収 穫 面 積 は , そ れ ま で も 1990 年 の 117 千 ha か ら 経 年 的 に 増 加 し て き た が ,1998 年 と 1999 年 の 間 で 一 挙 に 110 千 ha 近 く 増 加 し た .暫 ら く 停 滞 し た 後 ,収 穫 面 積 は 2 004 年 以 降 再 び 大 き く 増 加 し ,2005 年 に は 327 千 ha に 達 し て ,表 5 の 16 品 目 で は コ ム ギ に 次 ぐ 広 さ に な っ た .バ ン グ ラ デ シ ュ に お い て , ジ ャ ガ イ モ は カ レ ー 料 理 の 具 材 と し て 広 く 使 わ れ て お り , そ の 収 穫 面 積 の 増 加 は , ジ ャ ガ イ モ が , カ レ ー 料 理 の 具 材 で あ る こ と を 超 え て , コ メ , コ ム ギ に 次 ぐ 重 要 な 食 糧 と な り つ つ あ る こ と を 示 唆 す る . ジ ャ ガ イ モ に 対 し ,サ ツ マ イ モ の 収 穫 面 積 は 1990 年 の 52 千 ha か ら 2005 年 の 35 千 ha へ 漸 減 し た . タ マ ネ ギ ( 含 シ ャ ロ ッ ト ) の 収 穫 面 積 は , 1990 年 と 2001 年 の 間 で は 33∼ 35 千 ha の 範 囲 に あ っ た .し か し , 2002 年 以 降 増 加 に 転 じ ,ジ ャ ガ イ モ に 類 似 し て 2004 年 , 2005 年 と 大 き く 増 加 し , 2004 年 に は サ ツ マ イ モ の 収 穫 面 積 を 逆 転 し て ,2005 年 に は 86 千 ha に 達 し た . ニ ン ニ ク ( garli c) ( 表 5 に は 挙 げ て い な い ) の 収 穫 面 積 は タ マ ネ ギ ( 含 シ ャ ロ ッ ト ) の 収 穫 面 積 の 約 1/3 で , そ れ と 同 様 の 経 年 変 化 を 示 し た . 根 菜 類 の な か で , ジ ャ ガ イ モ ・ タ マ ネ ギ( 含 シ ャ ロ ッ ト )と サ ツ マ イ モ の 間 で 見 ら れ る 収 穫 面 積 推 移 の 相 違 は , 裏 づ け は 全 く な い け れ ど も , カ レ ー 料 理 を 基 本 と し な が ら も , 国 民 の 食 生 活 に 21 世 紀 に な っ て 変 化 が 見 ら れ る こ と を 示 唆 し て い る の だ ろ う か . カ ボ チ ャ と ウ リ 類 , ト マ ト こ れ ら 作 物 の 収 穫 面 積 は ,面 積 自 体 は 低 い け れ ど も ,カ ボ チ ャ と ウ リ 類 は 19 千 ha か ら 30 千 ha へ ,ト マ ト は 12 千 ha か ら 18 千 ha へ ,1990 年 か ら 2005 年 の 16 年 間 に 着 実 に 増 加 し て い る . こ れ ら 果 菜 類 に 対 す る 国 民 的 嗜 好 が 増 し て い る の で あ ろ う か . マ メ 類 , ビ ー ン ( 含 サ サ ゲ ), レ ン ズ マ メ , ヒ ヨ コ マ メ こ れ ら マ メ 科 作 物 は , ダ ル の 食 材 と し て , 特 に 農 村 に お け る 重 要 な た ん ぱ く 質 源 と し て , バ ン グ ラ デ シ ュ で は 広 く 栽 培 さ れ て き た . こ れ ら 作 物 と , 表 5 に

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は 載 せ て い な い け れ ど も , ピ ー (p e as) を 合 わ せ た 収 穫 面 積 は , 1990 年 に は 734 千 ha で , コ ム ギ の 収 穫 面 積 を 上 回 っ て い た . し か し , 2005 年 に は 377 千 ha へ と ほ ぼ 半 減 し ,コ ム ギ 収 穫 面 積 の 2/3 に 留 ま る .ジ ャ ガ イ モ の 収 穫 面 積 と 比 較 し て ,1990 年 に は 6.3 倍 で あ っ た も の が ,2005 年 に は 1.15 倍 と ほ ぼ 同 じ に な っ て い る . マ メ 科 作 物 個 々 に 見 て も , マ メ 類 は 254 千 ha か ら 139 千 ha へ ,ビ ー ン( 含 サ サ ゲ )は 126 千 ha か ら 70 千 ha へ ,レ ン ズ マ メ は 209 千 ha か ら 130 千 ha へ ,ヒ ヨ コ マ メ は 103 千 ha か ら 17 千 ha へ ,16 年 の 間 に い ず れ も 大 き く 低 下 し て い る . マ メ 科 作 物 の 収 穫 面 積 の 減 少 は , 国 民 の た ん ぱ く 質 源 が 植 物 質 か ら 肉 や 魚 の 動 物 質 へ 移 行 し つ つ あ る こ と を 示 し て い る の で あ ろ う か . そ の 意 味 で は , 食 生 活 の 質 の 向 上 が 進 ん で い る の か も し れ な い . マ メ 科 作 物 収 穫 面 積 の 推 移 の 様 相 は 個 々 に 異 な る け れ ど も , 共 通 し て 見 ら れ る 特 徴 は , あ る 年 次 間 で の 相 対 的 に 大 き な 低 下 で あ る . マ メ 類 で は 2003 年 と 2004 年 の 間 で 32 千 ha, 続 け て 2004 年 と 2005 年 の 間 で 23 千 ha 低 下 し , ビ ー ン ( 含 サ サ ゲ ) で は 1997 年 と 1998 年 の 間 で 36 千 ha( 2004 年 の 収 穫 面 積 179.30 千 ha は 記 載 ミ ス で は な い か と 思 う ), レ ン ズ マ メ で は 1998 年 と 1999 年 の 間 で 39 千 ha, ヒ ヨ コ マ メ で は 同 じ く 1998 年 と 1999 年 の 間 で 66 千 ha 低 下 し て い る .こ の う ち レ ン ズ マ メ と ヒ ヨ コ マ メ の 1998 年 と 1999 年 の 間 の 低 下 面 積 の 合 計 は 105 千 ha で , 先 に 示 し た 同 年 次 間 で の ジ ャ ガ イ モ の 収 穫 面 積 の 増 加 分 109 千 ha に 見 か け 上 は 匹 敵 す る . 1998 年 と 1999 年 の 間 の 収 穫 面 積 の 急 増 は , 後 述 の よ う に 野 菜 類 , ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ で も 見 ら れ , レ ン ズ マ メ と ヒ ヨ コ マ メ の 代 わ り に ジ ャ ガ イ モ が 栽 培 さ れ た と は 言 え な い に し て も , こ の よ う な あ る 年 次 間 で の マ メ 科 作 物 の 収 穫 面 積 の 急 減 は , 単 に 国 民 的 嗜 好 の 変 化 あ る い は 食 生 活 の 向 上 に 伴 う 消 費 の 減 少 で 片 づ け ら れ る も の だ ろ う か . 何 か も う 少 し 積 極 的 な も の , マ メ 科 作 物 の 面 積 当 た り あ る い は 労 働 時 間 当 た り の 収 益 性 の 低 さ か ら く る 他 作 物 へ の 転 作 , 灌 漑 が 可 能 に な る こ と に よ る 収 益 性 の 高 い 作 物 へ の 転 作 , あ る い は 国 の 政 策 に よ る , 例 え ば 農 業 経 済 振 興 の た め の 農 業 政 策 ・ 食 料 政 策 の 変 更 あ る い は 代 わ り に 奨 励 さ れ た 作 物 の 輸 出 振 興 が 働 い て い た の で は な い か と い う 気 が し て し よ う が な い . 統 計 の 裏 に 果 た し て ど の よ う な ド ラ マ が 隠 さ れ て い る の だ ろ う か . 野 菜 類 FAO 統 計 で は 野 菜 類 と し て 記 さ れ る .そ の 内 容 は 不 明 だ け れ ど ,専 ら 葉 菜 類 を 指 し て い る の で は な い か と 思 っ て い る . 野 菜 類 の 収 穫 面 積 の 経 年 変 化 は 段 階 的 変 化 の 様 相 を 呈 し ,1990 年 と 1991 年 の 間 で 77 千 ha か ら 96 千 ha へ や や 大 き く 増 加 し ,1991 年 と 1998 年 の 間 で は 96 千 ha か ら 108 千 ha へ の 漸 増 に 留 ま り ,1998 年 と 1999 年 の 間 で 108 千 ha か ら 166 千 ha へ 大 き く 増 加 し , 2000 年 に は 148 千 ha へ や や 急 減 し ,2000 年 以 降 は 148∼ 150 千 ha で 推 移 す る . 野 菜 類 収 穫 面 積 の 段 階 的 増 加 / 減 少 の 背 景 に 何 が あ る の か , 統 計 か ら だ け で は 読 み 取 れ ず , そ こ に 統 計 の 弱 さ を 感 じ る . ア ブ ラ ナ と カ ラ シ ナ ア ブ ラ ナ と カ ラ シ ナ の 収 穫 面 積 は 広 く ,1990 年 で は 表 5 の 16 品 目 で の な か

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で は コ ム ギ に 次 ぐ . 収 穫 面 積 は 1990 年 か ら 1999 年 ま で は ほ ぼ 一 定 で , 336∼ 344 千 ha の 間 で 変 動 し ,2000 年 以 降 や や 大 き な 経 年 減 少 を 示 し ,2005 年 に は 242 千 ha ま で 落 ち て い る . ア ブ ラ ナ と カ ラ シ ナ 以 外 の 油 料 作 物 と し て , 表 5 に は 載 せ て い な い け れ ど も , ゴ マ (se same seed ) の 収 穫 面 積 は 79∼ 84 千 ha の 間 で 変 動 し て , 明 確 な 減 少 あ る い は 増 加 傾 向 は 認 め ら れ ず , ラ ッ カ セ イ (gro und nuts) の 収 穫 面 積 は , 1990 年 の 39 千 ha か ら 2005 年 の 29 千 ha へ 漸 減 す る . こ れ ら を 合 わ せ れ ば , 油 料 作 物 の 収 穫 面 積 は , 特 に 2000 年 以 降 低 下 傾 向 に あ る と 言 え る . ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ は 香 辛 料 作 物 で あ り , そ の 収 穫 面 積 は ,1990 年 か ら 1998 年 ま で は 70 千 ha か ら 66 千 ha へ 緩 や か に 減 少 し , 1998 年 と 1999 年 の 間 で ,ジ ャ ガ イ モ ,レ ン ズ マ メ ,ヒ ヨ コ マ メ ,野 菜 類 と 同 様 に ブ レ イ ク を 示 し , 66 千 ha か ら 175 千 ha へ 一 挙 に 増 加 し て い る . 収 穫 面 積 の 増 加 分 108 千 ha は レ ン ズ マ メ と ヒ ヨ コ マ メ の 合 わ せ た 減 少 分 105 千 ha に ほ ぼ 匹 敵 す る . レ ン ズ マ メ と ヒ ヨ コ マ メ か ら , ジ ャ ガ イ モ で は な く ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ へ の 生 産 転 換 が 起 こ っ た の か も し れ な い . ト ウ ガ ラ シ と コ シ ョ ウ の 収 穫 面 積 は ,2000 年 の 175 千 ha を ピ ー ク に , そ れ 以 降 経 年 的 に 減 少 し , 2005 年 に は 155 千 ha ま で 低 下 し た . こ の よ う な 収 穫 面 積 統 計 は , こ れ ら 作 物 の ど の よ う な 栽 培 / 生 産 の 変 化 の 実 態 を 表 し て い る の だ ろ う か . 県 別 作 物 栽 培 面 積 統 計 表 6-1∼ 6-3 に 県 別 作 物 栽 培 面 積 統 計 と し て , 全 国 か ら 選 ん だ 12 の 県 に つ い て ,1974-75 年 か ら 2003-04 年 ま で の 間 の 5 年 ( 最 後 の み 4 年 ) 毎 の , ロ ビ 作 物 13 品 目 と バ ナ ナ , ジ ュ ー ト , メ ン カ の 栽 培 面 積 示 す . 栽 培 面 積 デ ー タ は , ゾ フ ァ ー の 学 生 の M d . P uban Akht ar 君 が ,表 6-3 の 脚 注 に 示 す よ う に ,「Ye ar Boo k o f Agri cul t ural St ati sti cs」( 農 業 統 計 年 鑑 ) の 1987-88, 1994, 1999, 2000, 2004 年 発 行 と 「 Agri cult ural Ye ar Boo k of Bangladesh」( バ ン グ ラ デ シ ュ 農 業 年 鑑 ) の 1982 年 発 行 か ら 抜 記 し た も の を , ゾ フ ァ ー を 通 し て 入 手 し た .表 2 と 表 3-1∼ 3-3 で も そ う だ け ど ,バ ン グ ラ デ シ ュ 農 業 生 産 統 計 あ る い は Akht ar 君 か ら の デ ー タ で は 単 に「 ace rage 」あ る い は「 area」と 記 さ れ て お り , そ れ を 「 栽 培 面 積 」 と し て 記 載 し て い る . こ れ ら の デ ー タ で は 面 積 は エ ー カ ー で 表 示 さ れ ,そ の う ち 表 3-1∼ 3-3 と 表 6-1∼ 6-3 で は ,「 エ ー カ ー 」を「 ha」に 換 算 し て 示 し て い る .表 3-1∼ 3-3 の 記 載 箇 所 と の 繰 り 返 し に な る け れ ど も ,表 6-1∼ 6-3 に 記 載 の 県 は 以 前 の 県 で あ り , そ の 後 に 細 分 さ れ て い る .以 前 の 県 に 含 ま れ て い た 現 在 の 県 を , ゾ フ ァ ー か ら の 情 報 を 基 に 表 6-3 の 脚 注 に 示 す . Akht ar 君 か ら の 統 計 デ ー タ に あ っ た 19 品 目 の う ち , バ ナ ナ ( banana), ジ ュ ー ト(j ute ),メ ン カ( cott o n)の 他 ,次 の ロ ビ 作 物 13 品 目 の 栽 培 面 積 を 表 6-1 ∼6-3 に 再 掲 す る : コ ム ギ ( wheat ), ト ウ モ ロ コ シ ( maize ), サ ト ウ キ ビ (sugarcane ),ジ ャ ガ イ モ( p ot ato ),タ マ ネ ギ( o nio n),ニ ン ニ ク( garli c), 乾 季 ナ ス (Rabi bri nj al ), ト マ ト ( t o mato ), レ ン ズ マ メ ( le ntil ), ヒ ヨ コ マ

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メ (chi ck pe a), ア ブ ラ ナ と カ ラ シ ナ ( rap e and must ard ), 雨 季 ト ウ ガ ラ シ (Khari f chilli ), 乾 季 ト ウ ガ ラ シ ( Rabi chilli ).

表 6-1∼ 6-3 の 統 計 デ ー タ を 概 観 す る と ,ロ ビ 作 物 の 栽 培 は ,各 県 の 置 か れ て い る 農 業 生 態 的 特 性 , 特 に 気 象 条 件 に 支 配 さ れ , 国 の 西 部 に 立 地 す る 県 に お い て よ り 盛 ん で あ る こ と が 見 て 取 れ る . 加 え て , そ の 時 代 の 社 会 経 済 的 背 景 を 反 映 し , こ の こ と は , 作 物 栽 培 面 積 の 推 移 の 傾 向 が 県 に 依 ら ず ほ ぼ 類 似 し , 表 5 の 全 国 統 計 と 共 通 の 様 相 を 呈 し て い る こ と か ら う か が え る . ロ ビ 作 物 等 栽 培 の 地 域 性 コ ム ギ の 栽 培 面 積 は ラ ッ シ ャ ヒ 県 と パ ブ ナ 県 で 最 も 大 き く , ジ ョ ソ ー ル 県 , フ ォ リ プ ー ル 県 が 続 き ,反 対 に チ ッ タ ゴ ン 県 で は 極 め て 低 い .2000 年 代 に 入 っ て の コ ム ギ 栽 培 面 積 の 減 少 は , そ の 大 小 に か か わ ら ず 全 て の 県 で 見 ら れ , 特 に ク シ ュ テ ィ ア 県 で は ,2003-04 年 の 栽 培 面 積 は 1999-00 年 の そ れ の 5% 以 下 に 低 下 し て い る . ト ウ モ ロ コ シ の 栽 培 面 積 は い ず れ の 県 で も 1990 年 代 以 前 に は 低 く ,最 も 高 か っ た ラ ッ シ ャ ヒ 県 で も 1,000 ha 未 満 で ,か つ 経 時 的 減 少 を 示 し た .全 国 的 に 見 ら れ た ,2000 年 代 に な っ て の ト ウ モ ロ コ シ 栽 培 面 積 の 増 加( 表 5) は 県 に よ り 幾 分 様 相 を 異 に し , そ の な か で は ク シ ュ テ ィ ア 県 , ダ ッ カ 県 , ジ ョ ソ ー ル 県 , ラ ッ シ ャ ヒ 県 で 顕 著 で , ク シ ュ テ ィ ア 県 で の 大 幅 な 増 加 は , 同 期 間 の コ ム ギ 栽 培 面 積 の 大 幅 な 減 少 か ら 鑑 み て , コ ム ギ 栽 培 か ら ト ウ モ ロ コ シ 栽 培 へ の 転 換 が 政 策 的 に 進 め ら れ た こ と が う か が え る . 表 5 の 統 計 値 と の 比 較 か ら ,2003-04 年 の ク シ ュ テ ィ ア 県 の ト ウ モ ロ コ シ 栽 培 面 積 は 全 国 の 栽 培 面 積 の 2/3 を 占 め る . た だ 何 故 , ク シ ュ テ ィ ア 県 で の み コ ム ギ か ら ト ウ モ ロ コ シ へ の 転 換 が 進 め ら れ た の で あ ろ う か . サ ト ウ キ ビ の 栽 培 面 積 は ラ ッ シ ャ ヒ 県 が 最 も 大 き く , ク シ ュ テ ィ ア 県 が こ れ に 次 ぐ . ジ ャ ガ イ モ の 栽 培 に は 地 域 的 な 偏 り は 見 ら れ ず , 栽 培 面 積 は 国 中 央 部 の ダ ッ カ 県 が 最 も 大 き く , 西 部 の ラ ッ シ ャ ヒ 県 , 東 北 部 の シ レ ッ ト 県 , 西 南 部 の ク ル ナ 県 が 順 次 続 き ,こ れ ら 4 県 の 2003-04 年 の 栽 培 面 積 は そ れ ぞ れ 10,000 ha を 超 す .こ の よ う な ,栽 培 適 地 の 全 国 的 な 広 が り が ,ジ ャ ガ イ モ 栽 培 面 積 の 1999 年 と 2000 年 の 間 の 飛 躍 及 び 2004 年 以 降 の 増 加 ( 表 5) に つ な が り , ひ い て は ジ ャ ガ イ モ の 国 民 的 食 糧 と し て の 重 要 性 を 増 し て い る 一 因 で は な か ろ う か . 同 じ 根 菜 類 で も タ マ ネ ギ と ニ ン ニ ク の 栽 培 に は 地 域 性 が 認 め ら れ , 両 者 の 栽 培 面 積 は フ ォ リ プ ー ル , ラ ッ シ ャ ヒ , パ ブ ナ , ジ ョ ソ ー ル , ダ ッ カ , ク シ ュ テ ィ ア の 各 県 で 高 い . ダ ッ カ 県 の 一 部 と 残 り 5 県 の 全 部 あ る い は 大 部 分 は , ガ ン ジ ス 川 ( ヒ マ ラ ヤ に 起 源 し , イ ン ド か ら 流 入 し て , 国 中 央 部 を 西 か ら 東 へ 流 れ る ) が 運 ん で き た 堆 積 物 に 由 来 す る , 活 ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原 (Acti ve Gange s Ri ve r Flood plai n),高 ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原( Hi gh Ganges Ri ve r Flo odpl ai n)あ る い は 低 ガ ン ジ ス 川 氾 濫 原(L o w Ganges Ri ve r Fl oodpl ai n)に 立 地 し ,こ の こ と は , 作 物 栽 培 適 地 と 土 壌 の 関 係 を 示 す 一 事 例 と し て 挙 げ ら れ る か も し れ な い . こ れ ら の 6 県 で は ,タ マ ネ ギ と ニ ン ニ ク の 栽 培 面 積 は 1999-00 年 と 2003-04 年 の 間 で 多 少 と も 大 き く 飛 躍 し て い る .

表 1  バングラデシュで栽培される水稲.  水稲  栽培時期  起源  感応性  在来  感温性  ボロ  乾季(1 月∼4 月)  高収量性  在来  感温性  アウシュ  プレモンスーン季から雨季  にかけて(5 月∼7/8 月)  高収量性  在来  感光性  移植アモン  雨季から乾季の初め  (7/8 月∼11/12 月)  高収量性  散播アモン  3/4 月∼11/12 月  在来  感光性          江頭(2005)より引用.          乾季:11 月∼3 月;プレモンスー
表 2  バングラデシュで栽培される水稲の栽培面積の経年変化(単位:1000 acre).  ボ      ロ  ア  ウ  シ  ュ  ア  モ  ン  年  次  在来            高収量性  小計  在来  高収量性  小計  在来  高収量性  小計  水稲合計  1976-77      897    1215    2112    7050      901    7952  13309    1046  14355  24418  1977-78    1248    1455
表 3-1  県別水稲生産の栽培面積,生産高,収量の推移(単位:ha,Mg,Mg/ha).  ボ      ロ  ア  ウ  シ  ュ  ア  モ  ン  県  年  次  栽培面積  生産高  収量  栽培面積  生産高  収量  栽培面積  生産高  収量  1974-75    65764    106425  1.62  310642  319040  1.03  395643  543010  1.37  1979-80    44133      70050  1.59  162214  218
表 3-2  県別水稲生産の栽培面積,生産高,収量の推移(単位:ha,Mg,Mg/ha).  ボ      ロ  ア  ウ  シ  ュ  ア  モ  ン  県  年  次  栽培面積  生産高  収量  栽培面積  生産高  収量  栽培面積  生産高  収量  1974-75    13824    35800  2.59  279099  263875  0.95  245242  272120  1.11  1979-80      8424    17465  2.07  241683  20787
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参照

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