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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

経皮的冠血行再建術患者のロータブレーダー治療適応における心臓 MDCT による局所石灰化スコア評価

掲載雑誌名

THE SHOWA UNIVERSITY JOUNAL OF MEDICAL SCIENCES. Vol.27 No1 2015 昭和大学大学院医学研究科 内科系 内科学(循環器内科学分野) 関本輝雄

内容要旨

【背景】労作時胸部症状を持ち、有意な冠動脈狭窄を持つ狭心症患者は、

狭窄冠動脈をバルーンやステント留置による冠動脈拡張を行う経皮的冠 血行再建術(Percutaneous coronary intervention PCI)を施行し、狭窄冠 動脈支配領域の心筋虚血の解除が一般的に行われている。一方、高度の石 灰化による複雑に狭窄している動脈硬化病変では、PCI 施行時に病変部の 十分な拡張が得られない可能性があるため、血管内腔を削るロータブレー ター(Rotational atherectomy Rota)治療を併用し、病変部の拡張を得る ことが推奨される。一般的に、心臓 Multi-detector computed tomography (MDCT)は、有意な冠動脈狭窄を持つ狭心症患者の冠動脈内の狭窄度やプラ ーク性状を非侵襲的に評価できるため、冠血行再建術前に施行されている。

しかし、PCI 時における Rota 併用を術前の MDCT で予測した報告はない。

【目的】PCI に成功した冠動脈病変において、治療前に施行された MDCT による石灰化プラーク病変の程度を再評価し、Rota 治療併用の有無と心 臓 MDCT によるプラークの石灰化との関連を評価することを目的とした。

【方法】2010 年 4 月から 2014 年 4 月までに PCI に成功した狭心症患者の うち、治療前に心臓 MDCT が施行されている 114 症例の 165 病変を対象と した。各病変の定量的冠動脈造影法(Quantitative coronary analysis) から得られた病変の狭窄率、病変長、心臓 MDCT による病変部の石灰化ス コア、病変長について解析した。なお、MDCT 前に PCI 治療歴や冠動脈バ イパスグラフト術(Coronary artery bypass graft surgery CABG)治療歴 のある患者は除外した。

【結果】Rota 併用は 8 症例 11 病変であり、Rota 非併用は 106 症例 154 病 変であった。Rota 併用群は QCA による病変長(28.6 mm vs 20.5 mm, p=0.008)、

狭窄率(83.9 % vs 78.1 %, p=0.05)で有意に高値であり、MDCT による標

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的血管と標的病変の石灰化スコア(1078 vs 357 and 826 vs 176, p<0.001 in each)、病変長(45.0 mm vs 26.4 mm, p<0.001)においても有意に高値 であった。ROC 解析において Rota を併用する基準となる病変部の石灰化 スコアは 453 で、Rota 併用群で感度 90.9%、特異度は 79.2%であり、AUC は 0.953 と最も関連性が高いことが示された。

【結語】標的病変の PCI 術前の MDCT による石灰化スコアの測定は PCI 時 の Rota 併用の優れた予測因子となる可能性が示唆された。

参照

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