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安全・安心のまちづくり方針 都市計画マスタープラン|浦安市公式サイト

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Academic year: 2018

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 浦安市は、旧江戸川の河口に位置 し三方を海と河川に囲まれており、 市域の

3/4

が埋立てにより造成さ れた土地であるため、東日本大震災 では、中町地域や新町地域を中心に 液状化現象が発生し、甚大な被害を 受けました。また、元町地域や中町 地域では、地盤沈下などにより雨水 の自然排水が困難な地区がありま す。さらに、近年問題となっている 異常気象による都市型集中豪雨など

によって、水害を引き起こす危険性があります。  一方、元町地域では、老朽化した木造家屋が密集 しており、また、道路が狭いなど都市基盤が脆弱で あることから、防災上の課題を抱えています。  このため、今後、発生が懸念される首都直下地震 や高潮などの自然災害に対し、建物や避難経路・避 難場所、護岸などの整備、新たな建築ルールづくり、 地域コミュニティ形成など、ハード・ソフトを組み

合わせたさまざまな対策が求められています。  また、多様化する犯罪への対応など、日々の暮ら しの中での安全・安心への意識が高まっています。  安全と安心は違うものであり、現代は安全なだけ でなく、市民が安心感を抱けるようなまちづくりが 求められています。そのためには、災害に対する備 えだけでなく、日常生活における安全性も高めてい く必要があります。

 首都直下地震などの震災や風水害、火災、さらに、 これらの複合災害による被害を最小限に抑え、被災 しても早期復旧が図られるよう、東日本大震災での 教訓を踏まえ、「減災」を基調とし、人命を守るこ とを重視した多重の対策に取り組むとともに、地域 コミュニティとの連携を図りながら災害に強いまち

2

 基本方針

づくりを推進します。

(2)

5

7 安全・安心のまちづくり方針

3

 整備方針

① 建物などの安全対策の促進

 建物などの耐震対策、宅地の液状化対策などによ り、安全性の向上を図るともに、災害時に拠点とな る施設の機能強化に取り組みます。

●建物などの耐震対策

◦建物の耐震性の確認や耐震機能の向上を図り、地 震による建物の倒壊などの被害を防止するため大 地震の際の被害が懸念される新耐震基準導入以前 の建物(概ね昭和

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年以前に建築のもの)につ いて、耐震診断や耐震改修を支援します。

◦老朽化したブロック塀は災害時に倒壊しやすく、 通行人に危害を及ぼし、道路を塞ぐことがありま す。市民への継続した普及活動や、調査により危 険と判断されたブロック塀などの撤去や改善の指 導を行います。

●宅地の液状化対策

◦建物や設備の更新時期や被災した住宅などの修復 や建替えの際に、液状化や地盤沈下の対策が進め られるよう、沈下・傾斜の修正工法や液状化対策 工法の分類・評価などの参考となる情報の収集や 提供に努めます。また、相談など支援体制・仕組 みづくりを進めます。

◦宅地の液状化対策に活かすため、液状化による被 害の調査結果を公表するとともに、震度分布や液 状化危険度マップを作成し公表します。

◦被災した地域では、国が創設した「市街地液状化 対策事業」などの制度を活用することを念頭に、 道路や下水道などの公共施設と隣接宅地との一体 的な液状化対策の実現可能性調査結果を、広く市 民に周知するとともに、地区住民との話し合いを

進め、市民との共同事業として取り組みます。 ◦大規模な住宅開発などについては、液状化対策を

行うよう誘導します。

●災害対策拠点・避難場所などの機能強化

◦シビックセンター地区では、市庁舎の建替えに取 り組むことで、災害時における防災の核となる災 害対策拠点としての機能強化を図るとともに、災 害時に避難場所として活用できるよう、防災面に 配慮した浦安公園を整備します。

◦公園は、その整備にあわせ、延焼遮断や避難場所 として活用できるようにします。

◦避難場所に指定されている小・中学校や福祉避難 所に指定されている公民館・福祉施設ではライフ ライン・出入口の機能が確保できるよう、耐震・ 液状化対策に取り組みます。また小・中学校の校 庭では、液状化対策に取り組みます。

◦その他の施設では、災害時での機能・役割に応じ た対策に取り組みます。

◦市が管理する建物の耐震診断や耐震改修の実施状 況などの情報を公表します。

② 密集市街地の整備の促進

 密集市街地では、道路の拡幅や延焼遮断、不燃化 の促進に取り組むとともに、地域の実情に合わせた ルールづくりや再整備などにより、防災機能の向上 や住環境の改善を図ります。

●密集市街地の防災性の改善・強化

(3)

水利の配置、沿道建物と一体となった火災の延焼 抑止効果、日常的な交通機能などを考慮しながら、 避難経路となる道路や通路などの体系的な整備の 検討を進めます。

◦避難経路や細街路の沿道などでは、建替えにあわ せた建物のセットバックや不燃化、耐震化を促進 するとともに、地域の実情にあわせた新たな防火 規制や支援制度などを検討します。

◦取得した市有地を活用しながら、災害時の一時的 な避難場所にもなる公園・広場や避難経路をはじ め、地域を越えた住民同士の交流や憩いの場とな るオープンスペース、街区の再整備などの整備を 進めます。

◦まちの魅力拠点ゾーンに位置付けられている新橋 周辺地区は、密集市街地の改善も視野に入れなが ら、広場などの整備を推進します。

③ 道路・交通施設の安全化

 道路は、災害発生時に緊急車両の通行、食料・物 資の輸送などの重要な役割を担うとともに、延焼を 遮断する防災空間としての役割もあります。このた め、国道や県道、主な市道を緊急輸送道路とし、防 災面に配慮した道路ネットワークを形成します。

震対策に取り組みます。

◦国や千葉県、千葉県企業庁が管理する道路や橋りょ うについては、早期復旧を促進するとともに、市 民生活に混乱が生じないよう、必要な性能を満た す耐震・液状化対策を講ずるよう協議を進めます。 ◦鉄道施設については、構造物の耐震化などの対策

を関係機関と調整しながら促進します。

◦液状化対策の検討結果や被害状況、復旧状況など をデータベース化し情報提供や今後の対策に活か します。また、本市の地盤や市街地の特性を踏ま えた液状化対策技術の開発支援に取り組みます。

●安全な道路ネットワークの確保

◦緊急輸送道路沿道の建物の耐震化・不燃化を促進 します。

◦災害時に道路を閉塞させるおそれのある沿道の建 物は、「重点的に耐震化すべき建物」として耐震 化を促進します。

◦災害時に避難経路が妨げられないよう、沿道や避 難所及び一時避難場所の周辺地域では、地域と連 携し耐震化・不燃化を促進します。

◦災害時の他都市との道路ネットワークの強化を 図るため、第二東京湾岸道路や都市計画道路

3・1・2

号(堀江東野線)の将来の整備に向けて、

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5

7 安全・安心のまちづくり方針

④ 

ライフラインの機能確保の促進

 ライフラインは、日常生活において重要な役割を 担っています。このことから、災害時でもその機能 を確保できるよう、耐震・液状化対策を進めます。

●ライフラインの耐震・液状化対策

◦電気・ガス・上下水道などのライフラインについ ては、円滑な復旧が図られるよう、関係機関と協 力して応急・復旧体制づくりを促進します。 ◦地震発生直後の飲料水や食料、物資などを確保す

るため、集合住宅などに設置される受水槽の活用、 住宅開発での備蓄スペースの確保誘導、事業所な どとの連携を図ります。

◦災害時に被害を受けても、日常生活に支障がない よう、下水道施設の使用制限下における汚水処理 のあり方について調査・研究を行います。 ◦市が管理する下水道施設(汚水)の流下機能を確保

するため、重要な管路など、それぞれに求められる 性能を満たすよう耐震対策などに取り組みます。 ◦千葉県や事業者が管理する上水道や電気などの施 設については、早期復旧を促進するとともに、液 状化対策を含めた災害対策を講ずるよう、協議・ 調整を進めます。

◦液状化対策の検討結果や被害状況、復旧状況など をデータベース化し、情報提供や今後の対策に活 かします。また、浦安市の地盤や市街地の特性を 踏まえた液状化対策技術の開発支援に取り組みま す。

⑤ 護岸・水門などの機能向上の促進

 排水能力の向上を図るため、雨水排水施設を整備 するともに、地震や高潮などによる水害対策として、 河川や海岸の護岸の改修を促進します。

●水際線の防災機能と親水性の向上

◦ヒートアイランド現象などの影響により、地球温 暖化に伴う高潮や海水面の上昇、都市型集中豪雨 が発生しており、水害の危険性が以前にも増して 高まっていることから、河川や海岸の護岸改修や 整備による治水機能の向上を図ります。また、国 や千葉県の津波に関する検討状況を踏まえ、必要 に応じた対策や整備に取り組みます。

◦旧江戸川や境川などの河川や舞浜地区などの海岸 では、引き続き、高潮対策として千葉県が行う護 岸の改修を促進します。また、これにあわせ、修 景整備や市民の憩いの場となる親水空間の整備に 取り組みます。

◦護岸の治水機能の向上を図るため、強度の確保や 液状化対策などの機能の強化について管理者であ る千葉県と協議を進めます。

◦液状化の際に発生した噴出土砂などを利用して、 二酸化炭素(

CO

2)削減に寄与し、津波・高潮

被害の軽減効果もある浦安絆の森を市民参加、協 働により整備し、都市の生活環境を守るとともに 緑化の推進を図ります。

◦千葉県や事業者と連携し、企業岸壁の対応につい て検討します。

(5)

◦住民の屋外活動や交流を促進することは、犯罪の 抑制につながります。そのため、道路・公園など の外部空間では、照明や植栽などの適切な維持管 理を行い、見通しが良く利用しやすい環境の整備 を図ります。

◦犯罪の発生が懸念される公共空間では、できるだ け見通しを確保するとともに、防犯カメラや警察 への通報装置を装備したスーパー防犯灯の運用に より、犯罪抑制や安全・安心の確保に努めます。 ◦地域での安全・安心を高めるために、自治会・学 校関係者・関係機関などが連携して、学校区単位 などで行う自主防犯・防災活動と公共空間の整備・ 維持管理とを組み合わせた取り組みを進めます。

●地域の安全に配慮した環境づくりの推進

◦住宅開発などにおいては、見通しを良くするなど周 辺の防犯に配慮した計画となるよう誘導します。 ◦防犯性能の高い部品や設備などを活用し、防犯に

配慮した住宅の普及を促進します。

◦駐車場や自転車駐車場などでは、できるだけ見通 しを確保するとともに、必要に応じて防犯カメラ の整備を誘導します。

●ユニバーサルデザインの推進

◦誰もが安全・安心・快適な移動ができるよう公共 空間における歩行空間や公共公益施設などのユニ バーサルデザイン化を推進します。

進します。また、長寿命化計画の策定など雨水排 水施設の計画的・効率的な維持管理を行うととも に、安全で円滑な運用ができるよう、マニュアル の整備や体制の強化などに取り組みます。 ◦市が管理する雨水排水施設の流下機能を確保する

ため、重要な管路など、それぞれに求められる性 能を満たすよう耐震対策などに取り組みます。 ◦境川河口の水門と排水機場の整備について、千葉

県と協議を進めます。

◦高潮から市街地を守るため、既存の排水機場の耐 震・液状化対策など機能の強化について管理者で ある千葉県と協議を進めます。

◦都市型集中豪雨や大型台風の水害に対応するた め、緊急冠水対策として道路や公園、学校施設の 敷地内などへの雨水貯留施設の整備を推進し、排 水能力の向上を図ります。

⑥ 暮らしの安心

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7 安全・安心のまちづくり方針

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