源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 : スペンサ ー本「白描源氏物語絵巻」との関わり
著者 岩坪 健
雑誌名 文化學年報
号 70
ページ 1‑13
発行年 2021‑03‑15
権利 同志社大学文化学会
URL http://doi.org/10.14988/00028203
源 氏 物 語 巻 名 歌 の 成 立 に 関 す る 一 考 察
│
│ ス ペン サ ー 本﹁ 白 描 源氏 物 語 絵巻
﹂ と の関 わ り
││
岩 坪
健
は じ め に 江戸
時代 にな ると 源氏 物語 が刊 行さ れ︑ それ 以前 より もよ く読 まれ るよ うに なっ たと はい え︑ 全巻 を通 読す るの は 依 然と して 大変 なこ とで あっ た︒ しか しな がら 源氏 物語 への 憧れ は強 く︑ その 要望 に応 えて 巻ご とに 挿絵 を一 図︑ 和 歌 も一 首付 けた だけ のも のが 何種 類も 出版 され た︒ 挿絵 も和 歌も 各巻 の名 場面 と名 歌で あり
︑作 品に より 挿絵 は違 う こ とが ある が︑ 和歌 は変 わら ない
︒源 氏物 語で 計七 九五 首も ある 和歌 から 五四 首を
︑い つ誰 がど のよ うな 基準 で選 ん だ のか は未 だに 不明 であ る︒ 本稿 では 室町 時代 に制 作さ れた 白描 源氏 物語 絵巻 を用 いて
︑そ の手 掛か りを 考察 する 次 第 であ る︒
― 1 ―
一︑ 巻 名 歌の 分 類 問題
の五 四首 を本 稿で は︑ 巻名 歌と 呼ぶ こと にす る︒ まず 和歌 の本 文に 巻名 を含 むか どう かで 大別 する と︑ 含む の が 三七 首と 全体 の七 割近 くを 占め る︒ とり わけ 注目 され るの は︑ 藤裏 葉の 巻で ある
︒五 四首 のう ち五 二首 は登 場人 物 の 詠歌 であ るの に対 して
︑藤 裏葉
・若 菜下 の二 首だ けは 登場 人物 が口 ずさ んだ 古歌 であ る︒ 藤裏 葉の 巻で 登場 人物 が 詠 んだ 和歌 は二
〇首 もあ るが
︑巻 名を 詠み こん だも のは なく
︑巻 名歌 に選 ばれ たの は大 臣︵ 頭中 将︶ が引 用し た次 の 歌 であ り︑ その 第二 句は 巻名 と重 なる
︒ 春 日さ すふ ぢの うら ばの うら とけ て君 しお もは ゞわ れも たの まん
⑴
物 語中 の和 歌か ら選 択し なか った のは
︑巻 名を 含む こと が条 件で あっ たか らと 考え られ る︒ その 巻名 優先 の基 準を 拡大 解釈 する と︑ 巻名 を含 む和 歌 がな い 場 合は 巻 名 の一 部 を 含 む歌 が 選 ばれ る こ と にな り
︑ そ れが 次の 五首 であ る⑵
︒ 六 三 手に 摘み てい つし かも 見む 紫の ねに かよ ひけ る野 辺の 若草
︵若 紫の 巻︶ 二 六八
た づね ても われ こそ とは め道 もな く深 きよ もぎ のも との ここ ろを
︵蓬 生の 巻︶ 二 七三
あ ふさ かの 関や いか なる 関な れば 繁き なげ きの 中を わく らん
︵関 屋の 巻︶ 四 二八
花 の香 は散 りに し枝 にと まら ねど うつ らむ 袖に あさ くし まめ や︵ 梅枝 の巻
︶ 五 九一
心 あり て風 のに ほは す園 の梅 にま づう ぐひ すの とは ずや ある べき
︵紅 梅の 巻︶ 六 三 番 歌は
﹁紫
﹂が 巻 名﹁ 若 紫﹂ の一 部 で あ る︒ 同様 に 二 六八 は
﹁よ も ぎ﹂ が﹁ 蓬生
﹂︑ 二 七 三 は﹁ 関﹂ が﹁ 関屋
﹂︑
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 2 ―
四 二八 は﹁ 枝﹂ が﹁ 梅枝
﹂︑ 五 九一 は
﹁梅
﹂が
﹁紅 梅﹂ の 一部 を な す︒ この 五 首 も 巻名 を 優 先し て 選 一さ れ た
︑と 見 な せよ う︒ 以 上に よ り 巻名 を 詠 み入 れ た 歌 が三 七 首︑ 巻 名の 一 部 を 有す る も のが 五 首 あり
︑そ れ 以 外 の一 二 首 を 更 に 分 け る と
︑物 語本 文に 巻名 を含 む和 歌が ある か無 いか に分 かれ る︒ 一二 首の うち 九首 は巻 名を 詠み こん だ和 歌が ない のに 対 し て︑ 三首
︵葵
・明 石・ 柏木
︶は 巻名 を含 む和 歌が ある にも 拘ら ず別 の歌 が選 ばれ てい る︒ まず 後者 の三 首か ら見 て い こう
︒ 葵の 巻に は巻 名を 取り 入れ た和 歌が 二首
︵一 一二
・一 一三 番歌
︶も ある のに
︑巻 名歌 は一 一〇 番歌 であ る︒ 一 一〇
は かり なき 千尋 の底 の海 松ぶ さの 生ひ ゆく 末は 我の みぞ 見む 一 一二
は かな しや 人の かざ せる あふ ひゆ ゑ神 のゆ るし のけ ふを 待ち ける 一 一三
か ざし ける 心ぞ あだ に思 ほゆ る八 十氏 人に なべ てあ ふひ を ち なみ に当 巻に は︑ 源氏 物語 で最 も秀 歌と され る歌 があ る︒ それ は三 条西 実隆 が一 五一
〇年 代前 半に 著し た源 氏物 語 の 注釈 書﹃ 細流 抄﹄ で﹁ 此物 語第 一の 歌と 云々
﹂と 記し た次 の和 歌で ある
︒ 一 一五
袖 ぬる るこ ひぢ とか つは 知り なが ら下 り立 つ田 子の みづ から ぞう き で は名 歌︵ 一一 五︶ でも 巻名 があ る歌
︵一 一二
・一 一三
︶で もな く︑ 一一
〇が 巻名 歌と して 選定 され た理 由は 何で あ ろ うか
︒一 一二
・一 一三 は賀 茂祭 を見 に来 た源 典侍 と光 源氏 の贈 答歌 であ り︑ 一一
〇は 祭に 出か ける 前に 光源 氏自 ら 若 紫 の 髪を 削 い で寿 い だ 歌で あ る︒ 両 方 の場 面 が 絵に さ れ たか ど う か︑ 田 口榮 一 氏﹁ 源 氏絵 帖 別 場面 一 覧
﹂⑶
を 用 い て 調べ てみ よう
︒そ の一 覧表 は絵 画化 され た主 要な 場面 を巻 ごと に列 挙し たも ので
︑一 一二
・一 一三 の箇 所は 掲載 さ れ てい ない
︒こ の巻 で最 もよ く描 かれ たの は車 争い の場 であ り︑ それ は一 一〇 より 前の 出来 事で ある
︒一 一〇 を描 い
― 3 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察
た 作品 は一 覧表 では 少な いが
︑第 三章 で取 り上 げる 室町 時代 に制 作さ れた 白描 源氏 物語 絵巻
︵天 理図 書館 本・ 細見 家 本
︶に は描 かれ
︑一 帖に つき 一図 を選 んだ スペ ンサ ー本 にも 採ら れて いる こと から
︑一 一〇 が詠 まれ たの は源 氏絵 に お ける 名場 面と 推測 され
︑そ れゆ え巻 名歌 とし て選 択さ れた ので はな かろ うか
︒そ の推 理は 次の 明石 の巻 にも 当て は ま る︒ 地名 の﹁ 明石
﹂に 動詞 の﹁ 明か し﹂ を掛 けた 歌が 当巻 に三 首も ある のに
︑巻 名歌 は二 二八 であ る︒ 二 二八
秋 の夜 のつ きげ の駒 よわ が恋 ふる 雲ゐ をか けれ 時の まも 見ん 二 二二
ひ とり 寝は 君も 知り ぬや つれ づれ と思 ひあ かし のう らさ びし さを 二 二三
旅 ごろ もう らが なし さに あか しか ね草 の枕 は夢 もむ すば ず 二 四五
嘆 きつ つあ かし のう らに 朝ぎ りの たつ やと 人を 思ひ やる かな 二 二八 は光 源氏 が初 めて 明石 の君 を訪 れる 途中
︑都 に残 した 紫の 上に 思い を馳 せて 詠ん だ歌 であ り︑ その 箇所 は当 巻 を 代表 する 場面 とし てよ く絵 に描 かれ た︒ 巻名 歌を 選ぶ 基準 に絵 が関 わっ てい るの では ない か︑ とい う仮 説は
︑次 の柏 木の 巻に も当 ては まる
︒ 五
〇一
い まは とて 燃え むけ ぶり もむ すぼ ほれ 絶え ぬ思 ひの なほ や残 らむ 五 一一
か しは 木に 葉守 の神 はま さず とも 人な らす べき 宿の こず ゑか 五
〇一 は柏 木が 女三 の宮 に送 った 歌で
︑田 口氏 の一 覧表 を見 ると
︑そ の場 面が 圧倒 的に 多い
︒巻 名を 含む 和歌 五一 一 が ある にも 拘ら ず五
〇一 が巻 名歌 に選 ばれ たの は︑ 源氏 絵の 名場 面と して 知ら れて いた から では なか ろう か︒ 以上 の三 首︵ 葵・ 明石
・柏 木︶ は巻 名を 含む 歌が ある のに 別の 歌が 巻名 歌に なり
︑い ずれ も源 氏絵 とし て有 名な 場 面 で詠 まれ た歌 であ るこ とが 判明 した
︒で は巻 名を 含む 和歌 がな い九 巻︵ 桐壺
・紅 葉賀
・花 宴・ 絵合
・野 分・ 若菜 下
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 4 ―
・ 匂宮
・手 習・ 夢浮 橋︶ の巻 名歌 も︑ 絵と 関わ るか どう か見 てい こう
︒た だし 匂宮
・夢 浮橋 は巻 を通 して 登場 人物 の 詠 歌が 一首 しか なく
︑そ れし か選 べな いの で考 察か ら外 す︒ 八 い とき なき はつ もと ゆひ に長 き世 をち ぎる 心は 結び こめ つや
︵桐 壺の 巻︶ 八 四 もの 思ふ に立 ち舞 ふべ くも あら ぬ身 の袖 うち ふり し心 知り きや
︵紅 葉賀 の巻
︶ 一
〇四
い づれ ぞと 露の やど りを わか むま に小 笹が 原に 風も こそ 吹け
︵花 宴の 巻︶ 二 七七
う きめ 見し その をり より も今 日は また 過ぎ にし かた にか へる 涙か
︵絵 合の 巻︶ 三 八九
風 さわ ぎむ ら雲 まが ふ夕 べに もわ する る間 なく 忘ら れぬ 君︵ 野分 の巻
︶ 夕 やみ はみ ちた ど
"
!
し 月ま ちて かへ れ我 せこ その まに も見 ん︵ 若菜 下の 巻︶⑷七 六七
身 を投 げし 涙の 川の はや き瀬 をし がら みか けて たれ かと どめ し︵ 手習 の巻
︶ 八 番 歌 は光 源 氏 の元 服
︑八 四 は 青海 波 の 舞の 後
︑一
〇 四は 朧 月 夜 との 出 会 い︑ 二七 七 は 絵合 の 準 備 の 場 面 で 詠 ま れ た
︒三 八九 は夕 霧が 雲居 雁へ 送っ た和 歌︑
﹁ 夕や みは
﹂の 歌 は 女三 の 宮 が口 ず さ ん だ古 歌
︑七 六 七は 蘇 生 した 浮 舟 の 独 詠歌 であ る︒ この 七首 のう ち最 初の 三首 はよ く絵 画化 され た場 面で あり
︑あ との 四首 は田 口榮 一氏 の一 覧表 にあ る が 別の 場面 の方 がよ く選 ばれ てい る︒ 以上 の考 察を まと める と︑ 次の よう にな る︒ A︑ 巻名 を含 むの が三 七首
︒そ のう ち藤 裏葉 は古 歌︒ a︑ Aに 準じ て巻 名の 一部 を含 むの が五 首︒ 若紫
・蓬 生・ 関屋
・梅 枝・ 紅梅
︒ B︑ 巻名 を含 まな いの が一 二首
︒
B1
︑巻 名を 含む 歌が ある のに 不採 用が 三首
︒葵
・明 石・ 柏木
︒三 首と も源 氏絵 では 有名 な場 面︒
― 5 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察
B2
︑巻 名を 含む 和歌 がな いの が九 首︒ ただ し匂 宮・ 夢浮 橋は 全一 首し かな いの で除 くと
︑桐 壺・ 紅葉 賀・ 花宴
・ 絵 合・ 野分
・若 菜下
・手 習の 七首
︒ 巻 名歌 の選 択方 法は 原則 とし てA とa のよ うに 巻名 を含 む歌 であ るが
B1
︑ のよ うに 巻名 より も源 氏絵 にお ける 名場 面 を 優先 する こと もあ る︒B2
の よう に巻 名を 含む 歌が ない 巻の 場合 も︑ よく 絵画 化さ れる かど うか が基 準に され たか と 思 われ る︒ よっ て巻 名歌 は二 種 類に 分 け られ︑巻 名 を 含む
﹁巻 名 の 歌﹂ と︑ そ の巻 を 代 表す る
﹁巻 の 名 歌﹂ であ り
︑ 後 者の 場合 は絵 との 関連 が想 定さ れる
︒ 二︑
巻 名 歌の 古 い 例 巻
名歌 と 絵 を 組 み 合 わ せ た 作 品 と し て 古 い 例 は
︑﹃ 女 源 氏 教 訓 鑑
﹄で あ る
︒以 下
︑小 町 谷 照 彦 氏 の 解 説 を 引 用 す る⑸
﹃ ︒ 源 氏物 語﹄ が往 来物
・女 訓書 の形 で比 較的 早 く取 り 上 げら れ て 流 布し た も のと し て︑
﹃ 女源 氏 教 訓 鑑﹄ があ る
︒
﹇中 略﹈ 山本 序周
︵山 朝子
︶著 で︑ 正徳 三年
︵一 七一 三︶ 版︑
﹇中 略﹈ 寛政 八年
︵一 七九 六︶ 版な ど︑ 大本 の体 裁 で 多数 刊行 され たと ある
︒﹇ 中 略﹈
﹃女 源氏 教訓 鑑﹄ の﹃ 源氏 物語
﹄に 直結 する 本文 部分 は︑ 最初 に﹁ 源氏 六十 帖 目 録并 に 本歌 五 十 四首
﹂と し て︑ 全 巻名 と
﹁山 路 の 露﹂
﹁け い 図﹂
﹁ 目安
﹂﹁ 同 中 の巻
﹂﹁ 同 下 の 巻﹂
﹁引 歌
﹂の 項 目 が 掲 げら れ
︑つ い で︑ 各巻 に 一 丁 を当 て
︑各 丁 の表 に
︑巻 名 と引 歌
︵巻 に ち な む 歌
︶を 添 え た 場 面 絵 が 描 か れ
︑裏 に︑ 巻名 と源 氏物 語香 図︵ 源氏 香文 様︶ が示 され
︑巻 名の 由来
︑語 釈︑ あら すじ
︑引 歌の 解釈 など がか な り 詳し く説 明さ れて いる
︒
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 6 ―
私 に傍 線を 付け た箇 所の
﹁引 歌﹂ が本 稿で いう 巻名 歌で あり
︑こ の巻 名・ 巻名 歌・ 場面 絵の 三点 セッ ト︑ 源氏 香も 入 れ ると 四点 セッ トは 定番 とな り︑ 一九 世紀 にも 流布 した
︒た とえ ば小 町谷 氏の 著書
︵注
⑸の 書︶ に影 印が 収め られ た
﹃源 氏物 語絵 尽﹄
﹃秀 玉百 人一 首小 倉栞
﹄﹃ 女 大 学宝 箱
﹄﹃ 群 花百 人 一 首和 歌 薗
﹄﹃ 御 家百 人 一 首千 歳 文 庫﹄ は一 八 世 紀 か ら一 九世 紀に かけ て刊 行さ れた もの で︑ いず れも 三点 また は四 点セ ット から 成る
︒ 巻名 歌を 選ん だ人 は不 明だ が︑ 三条 西実 隆と 伝承 する 著書 があ る︒ それ は﹃ 源氏 五十 四帖 かな 文﹄ で︑ 各帖 に前 述 し た 四 点セ ッ ト を載 せ
︑末 尾 に﹁ 西 三條 逍 遥 院殿 御 作﹂ と 記す
⑹
︒し か し な がら 伊 井 春樹 氏 は︑
﹁ 実隆 の 作 と す る の は 疑わ しく
︑仮 託な ので あろ う︒
﹂⑺
と判 断さ れた
︒確 かに 実隆 作と 見な す根 拠 は な いが
︑そ の 原 形は 室 町 時代 ま で 遡 れ るの では ない か︑ とい うこ とを 次章 で論 じる
︒ 三︑
ス ペ ンサ ー 本
﹁白 描 源 氏物 語 絵 巻﹂ ニュ
ーヨ ーク
・パ ブリ ック
・ラ イブ ラリ に所 蔵さ れて いる スペ ーサ ー・ コレ クシ ョン の中 に︑ 白描 源氏 物語 絵巻 が あ る︒ 全六 巻か らな る完 本で
︑第 六巻 巻末 に本 文と 同筆 で﹁ 本の こと くう つし 申候
︑お かし きふ ての あと 御ら んし わ け か た ふ候
︑天 文 廿 三年 四 月 吉 日﹂ と書 か れ てい る こ とか ら
︑天 文 二 三年
︵一 五 五 四︶ に制 作 さ れ た こ と が 知 ら れ る
︒ま た第 一巻 巻頭 の見 返し に﹁ 近衛 関白 稙家 卿息 女慶 福院 玉栄 筆絵 とも
﹂と いう 極め 書き があ り︑ これ によ れば 玉 栄 が二 九歳 のと きの 作に なる
︒一 帖に つき 絵が 一図 ずつ あり
︑各 図の 前に 登場 人物 の詠 歌状 況を 記し た物 語本 文・ 詠 者 名・ 和歌 が書 かれ てい る︒ 五 十四 帖そ れぞ れ一 帖に 一段 ずつ を描 くの を基 本と する が︑ 第五 巻で
﹁二 十七 の並 び紅 梅﹂ が抜 け︑ 第六 巻で は
― 7 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察
﹁宿 木﹂
︑﹁ 手 習﹂ の二 帖を 二段 ずつ 描く ため
︑合 わせ て五 十五 段と なる
︒詞 は﹁ 宿木
﹂第 一段 の例 外を 除い ては
︑ 物 語本 文中 から 詠歌 場面 を選 び出 し︑ その 詠歌 の事 情を 詞書 風に 述べ たも のと 詠者 名を 和歌 の前 に加 えて つく ら れ てい る︒⑻
和 歌は 全首 では なく
︑例 えば 桐壺 の巻 は計 九首 のう ち二 首し か選 んで いな い︒ では 和歌 と絵 の選 択基 準は 何で あろ う か ス ︒ ペン サー 本︑ とい うよ りは スペ ンサ ー本 の原 本は
︑細 見家 本︑ 天理 図書 館本 のよ うな
﹃源 氏物 語﹄ 中の 和歌 を す べ て 抜き 出 し︑ 絵 画化 し た 絵 巻を 参 考 にし て 制 作さ れ た の は間 違 い なか ろ う︒ つ まり ス ペ ン サ ー 本 は 細 見 家 本
︑天 理図 書館 本の よう な絵 巻の 抄出 本と して 制作 され たと 考え てよ いの では なか ろう か︒ そし て一 帖か ら一 段 を 選ぶ 基準 は︑ 詞は 巻名 を含 む和 歌が ある 段が 原則 とし て選 ばれ た︒ しか し絵 の方 は必 ずし もそ うで はな く︑ 絵 そ の も のの 面 白 さや 著 名 な 場面 で あ る こ と か ら 他 の 段 の 絵 が 使 わ れ た り
︑数 段 が 合 成 さ れ た り し た の で あ る
︒
︵注
⑻の 論文
︒傍 線は 引用 者に よる
︶ 傍 線部 の﹁ 巻名 を含 む和 歌﹂ と巻 名歌 との 関係 を調 べて みる と︑ スペ ンサ ー本
︵計 五三 巻︶ で巻 名歌 がな いの は八 巻 の みで ある
︒そ のう ち藤 裏葉
・若 菜下 の巻 名歌 は古 歌で あり
︑登 場人 物の 詠歌 から 選ぶ スペ ンサ ー本 では 採用 でき な い ので 考察 から 外す
︒残 りの 六巻
︵若 紫・ 須磨
・絵 合・ 少女
・玉 鬘・ 柏木
︶の うち 柏木 の巻 名歌
︵第 一章 に掲 載し た 五
〇 一 番歌
︶は 巻 名 を含 ま ず︑ ス ペ ンサ ー 本 は巻 名 を 含む 歌
︵前 掲 の 五一 一
︶と 五 一〇 の 贈 答歌 の み を 引 用 し て い る
︒こ れは 巻名 のな い巻 名歌 より も巻 名の ある 和歌 を優 先し たか らと 見な せる
︒ 逆に 若紫
・須 磨・ 少女
・玉 鬘が 巻名 を含 む巻 名歌 を採 用し てい ない のは
︑絵 を考 慮し たか らで はな かろ うか
︒巻 の 順 に巻 名歌 とス ペン サー 本和 歌の 解説 を︑
/を 挟ん でそ れぞ れ列 挙す る︒
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 8 ―
○若 紫の 巻︒ 光源 氏が 若紫 を思 った 独泳 歌/ 北山 で光 源氏 が若 紫を 垣間 見た とき の尼 君と 女房 の贈 答歌
︒
○須 磨の 巻︒ 六条 御息 所が 伊勢 から 須磨 にい る光 源氏 に送 った 一首
/光 源氏 と従 者た ちが 須磨 の海 を見 てい ると き の 唱和 歌︒
○少 女の 巻︒ 光源 氏が 五節 だっ た藤 典侍 に送 った 一首
/夕 霧が 惟光 の娘 に送 った 一首
︒
○玉 鬘の 巻︒ 光源 氏が 玉鬘 を思 って 詠ん だ独 詠歌
/長 谷寺 で遭 遇し た右 近と 玉鬘 との 贈答 歌︑ およ び光 源氏 と玉 鬘 と の贈 答歌
︒ 田 口榮 一氏 の一 覧表 を見 ると
︑巻 名歌 の場 面よ りも スペ ンサ ー本 の方 がよ く絵 に採 られ てい るこ とが 分か る︒ 残り の 絵 合の 巻は 巻名 を含 む歌 がな く︑ 巻名 歌は 絵合 の用 意を して いる 光源 氏が 紫の 上に 返し た歌 であ る︒ 一方 スペ ンサ ー 本 の三 首は すべ て藤 壺主 催の 絵合 で詠 まれ たも ので
︑こ れも スペ ンサ ー本 の方 がよ く絵 画化 され てい る︒ 次に
︑ス ペン サー 本が 巻名 歌を 採用 した 四五 巻を 取り 上げ る︒ ただ し匂 宮・ 夢浮 橋は 全一 首し かな いの で考 察か ら 外 すと
︑そ れ以 外で 巻名 を含 むの は三 六首 もあ り︑ 巻名 が優 先さ れて いる
︒こ の中 には 巻名 の一 部を 含む 蓬生
・関 屋
・ 梅枝 も入 れて いる
︒次 に巻 名を 含む 歌が ある のに
︑巻 名が 無い 巻名 歌を 採用 した のは 葵・ 明石 で︵ 和歌 は第 一章 に 掲 載︶
︑ これ は巻 名よ り巻 名歌 を優 先し たか らで あろ う
︒残 る 五巻 は い ずれ も 巻 名 を含 む 歌 が一 首 も ない の に
︑巻 名 歌 を 採 用し て い る︒ 順に 見 て い くと
︑桐 壺 は 計九 首 の 中か ら ス ペ ンサ ー 本 は巻 名 歌 を含 む 二 首 を 引 用 し て い る︒ 以 下
︑紅 葉賀 は一 七首 から 二首
︑花 宴は 八首 から 三首
︑野 分は 四首 から 一首
︑手 習は 二八 首か ら六 首を 選ん でい る︒ 紅 葉 賀の 一七 首中 の二 首は 一二 パー セン ト︑ すな わち 選択 率は 一割 強で ある
︒こ れは 偶然 では なく
︑ス ペン サー 本が 制 作 され た一 六世 紀中 頃に は巻 名歌 が確 立し つつ あっ たの では なか ろう か︒
― 9 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察
四︑ 和 歌
・連 歌 史 にお け る 巻名 最
後に 和 歌 史に お け る巻 名 歌 に つい て 考 察す る
︒源 氏 物 語を 踏 ま えて 和 歌 を詠 む こ と は寺 本 直 彦氏 の 調 査 に よ る と
︑和 泉式 部や 赤染 衛門 など 紫式 部周 辺の 人々 が夙 に行 なっ てい た⑼
︒ それ 以降 につ いて は︑ 十 二世 紀後 半院 政時 代に は俊 成あ たり が原 動力 に なっ て
︑和 歌 に源 氏 物 語が 詠 ぜ ら れる こ と が多 く な っ てく る
︒ そ の場 合﹁ 寄源 氏︵
物 語
恋︶
﹂と 題さ れた もの が多 いが︵
千 載 集
︑清 輔 朝 臣 集
︑頼 政 集
︑忠 度 集
︑経 正 朝 臣 集
︑小 侍 従 集 な ど
︑︶
その 内容 はい ず れ も源 氏の 巻名 を詠 み入 れた もの であ る︒ 十 三世 紀中 葉に は源 氏五 十余 帖の 巻名 を幾 人か が探 題に よっ て分 かち とり
︑そ れぞ れ歌 に詠 ずる とい う風 があ っ た
︒⑽
と
︑寺 本氏 はま とめ られ た︒ たと えば 寺本 氏が 指摘 され た以 外に も︑ 一二 七〇 年代 前半 に成 立し た﹃ 人家 和歌 集﹄ に は
︑内 裏の 歌会 で桐 壺の 巻の 内容 を踏 まえ て詠 まれ た和 歌が 採ら れて いる
︒⑾
内 裏に て源 氏の まき まき を題 にて 歌よ み侍 りけ るに
︑き りつ ぼ 四 七二
す みま さる いけ の心 にあ らは れて もと のこ だち のか げも みえ けり 中世 にな ると
︑源 氏国 名連 歌が 盛ん に行 なわ れる よう にな った
︒そ れは
﹁源 氏の 巻名 と国 名と を長 句︑ 短句 に交 互 に 詠 み 入れ て ゆ く﹂ もの で
︑﹁ 源 氏 巻 名 に 関 し て い え ば︑ 和 歌 に お け る 詠 源 氏 巻 名 和 歌 の 影 響 が あ る と も 考 え ら れ る
︒﹂ と 寺本 氏は 推定 され た︵ 注⑽ の著 書︑ 三八 一頁
︶︒ また 同氏 は二 条良 基著
﹃筑 波問 答﹄
﹃ 僻連 抄﹄ の記 述に より
︑ 源 氏国 名が 賦物 の一 種と して 後鳥 羽院 時代 から 始ま った こと
︑賦 物は 一般 的に は良 基時 代に は衰 退し てき てい る
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 10 ―
が
︑源 氏国 名は 良基 時代 にも しば しば 行な われ たこ とが うか がわ れる
︒︵ 注
⑽の 著書
︑三 八二 頁︶ と 論じ られ た︒ その ほか 初句 に巻 名︑ 第二 句以 下に 源氏 物語 の連 歌寄 合を 詠み こみ 一首 に仕 立て た伝 藤原 定家 作﹁ 光 源 氏巻 名歌
﹂も
︑巻 名を 意識 して いる と見 られ る⑿
︒ また
︑源 氏物 語の 注釈 書と 梗概 書に おい て︑
﹁ 巻名 と
︑そ の 由来 を 述 べる 短 文 乃 至︑ 本文 中 の 和歌 一 首 を引 用 す る だ け の 形式 が
︑中 世 を通 し て 一 つの 流 れ をな し て いる
︒﹂ と 稲 賀 敬二 氏 は 説か れ た⒀
︒ そ れに つ い て も寺 本 氏 は︑ 巻 名 との 関連 を示 唆さ れて いる
︒ こ のよ うな 巻名 注︵ 岩坪 注︑ 巻名 の注 釈︶ の発 生は
︑も とよ り源 氏物 語の 尊重
︑源 氏物 語に 対す る研 究意 欲の 結 果 であ ると いえ よう が︑ その 発生 をう なが した 誘因 の一 つは
︑中 世歌 壇に おけ る詠 源氏 物語 和歌 の流 行︑ 特に 源 氏 巻名 を題 とす る詠 歌が 行な われ たこ とで はな かっ たろ うか
︒︵ 注
⑽の 著書
︑九 二三 頁︶ 巻名 を全 首に わた り詠 みこ むこ とは 困難 であ るの で 巻名 に こ だわ ら ず︑ 巻 の内 容 を 踏 まえ て 詠 む試 み も 行 われ た
︒ 有 名な 例と して は天 文二 年︵ 一五 三三
︶に 三 条西 実 隆 が一 人 で 五五 首
︵雲 隠 の 巻を 含 む︶ 詠 み︑
﹁詠 源 氏 物語 巻 巻 和 歌
﹂と 題し て石 山寺 に奉 納し た︒ 江戸 時代 には 上田 秋成 や松 平定 信ら も試 みて おり
︑五 四首 詠む 営み は江 戸時 代ま で 続 いて いる
︒そ の流 れに 連動 して
︑五 四首 の巻 名歌 が選 定さ れた のか もし れな い︒ 終
わ り に 江戸
時代 にお いて 源氏 物語 は︑ 百人 一首 とセ ット で享 受さ れて いた
︒
﹃百 人一 首﹄ の版 本な どに は︑ 古典 教養 の 一つ と し て︑
﹃源 氏 物 語﹄ に関 心 を 持 たせ る た めに
︑﹁ 源 氏 物語 香 図 引
― 11 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察
歌
﹂﹁ 源 氏五 十四 帖引 歌香 図﹂ など と題 して
︑﹃ 源氏 物語
﹄の 各巻 の挿 絵や 和歌 に源 氏香 文様 を描 いた もの を付 載 し てい るも のが しば しば 見ら れ︑
︵ 注⑸ の著 書︑ 九六 頁︶ 百 人一 首が 寺子 屋で 教え られ てい たよ うに
︑源 氏物 語も 巻ご とに 選定 され た五 四首 の和 歌が 入門 編と なり
︑ま た各 巻 の 象徴 とし て受 容さ れ流 布し たの であ ろう
︒ その 一方
︑従 来の 巻名 歌と は違 う作 品が 現 れる
︒た と え ば江 戸 時 代後 期 に 制 作さ れ た﹁ 源 語﹂
︵同 志 社 大学 図 書 館 蔵
︶は 源氏 物語 の帖 ごと に和 歌一 首と 絵を 一図 ずつ 選び 巻子 本に 仕立 てた もの で︑ 和歌 は五 四首 すべ て登 場人 物の 詠 歌 であ る⒁
︒ この うち 巻全 体で 一首 しか ない 二巻
︵匂 宮・ 夢浮 橋︶ を除 いた 五二 首 の う ち巻 名 歌 と一 致 す るの は 二 六 首
︑す なわ ち半 数し かな い︒ 異な るも のの うち 一五 首は 巻名 を含 む巻 名歌 を捨 てて 巻名 がな い和 歌を 採り
︑巻 名離 れ が 進ん でい る︒ これ は特 殊な 例な のか どう か︑ 今後 も調 査を 進め てい きた い︒ 注
⑴ 当 歌 の 本 文 は
︑ 第 二 章 で 取 り 上 げ る
﹃ 女 源 氏 教 訓 鑑
﹄ に よ る
︒ 正 徳 三 年 版
︵ 国 会 図 書 館 蔵
︶ の 影 印 を 収 め た
︑ 中 島 義 彦 氏
﹃ 山 本 序 周
﹃ 女 源 氏 教 訓 鑑
﹄│ 江 戸 の
﹃ 源 氏 物 語
﹄ 梗 概 書
﹄︵ 武 蔵 野 書 院
︑ 二
〇 一 三 年 七 月
︶ を 用 い る
︒ な お 和 歌 の 本 文 に
︑ 私 に 傍 線 を 付 す
︵ 以 下
︑ 同 じ
︶︒
⑵ 源 氏 物 語 和 歌 の 本 文 と 歌 番 号 は
﹃ 新 編 国 歌 大 観
﹄ に よ る
︒
⑶
﹃ 豪 華
﹇ 源 氏 絵
﹈ の 世 界 源 氏 物 語
﹄ 所 収
︑ 学 習 研 究 社
︑ 一 九 八 八 年 六 月
︒
⑷ 本 文 は 注
⑴ の
﹃ 女 源 氏 教 訓 鑑
﹄ に よ る
︒
⑸ 小 町 谷 照 彦 氏
﹃ 絵 と あ ら す じ で 読 む 源 氏 物 語
﹄ 一
〇 三 頁
︑ 新 典 社
︑ 二
〇
〇 七 年 七 月
︒
⑹ 本 文 は 早 稲 田 大 学 図 書 館 蔵
︵ 九 曜 文 庫 旧 蔵
︶ 本 に よ る
︒
⑺ 伊 井 春 樹 氏 編
﹃ 源 氏 物 語 注 釈 書
・ 享 受 史 事 典
﹄ 東 京 堂 出 版
︑ 二
〇
〇 一 年 九 月
︒
源氏物語巻名歌の成立に関する一考察 ― 12 ―
⑻ 片 桐 弥 生 氏
﹁ 白 描 源 氏 物 語 絵 巻 に お け る 絵 と 詞
│ ス ペ ン サ ー 本 を 中 心 に
│
﹂︑
﹁ フ ィ ロ カ リ ア
﹂ 6
︑ 一 九 八 九 年 三 月
︒ な お ス ペ ン サ ー 本 は
︑ 佐 野 み ど り 氏
﹃ 源 氏 絵 集 成
﹄︵ 藝 華 書 院
︑ 二
〇 一 一 年 一 月
︶ に 全 図 が 収 め ら れ て い る
︒
⑼ 寺 本 直 彦 氏
﹃ 源 氏 物 語 受 容 史 論 考 続 編
﹄ 第 一 部 第 二 章
︑ 風 間 書 房
︑ 一 九 八 四 年
︒
⑽ 寺 本 直 彦 氏
﹃ 源 氏 物 語 受 容 史 論 考 正 編
﹄ 九 一 二
・ 九 二 三 頁
︑ 風 間 書 房
︑ 一 九 七
〇 年
︒
⑾ 新 編 国 歌 大 観 に 収 め ら れ た
﹃ 人 家 和 歌 集
﹄ の 解 題 は 以 下 の 通 り
︒﹁ 撰 者 藤 原
︵ 九 条
︶ 行 家 は 六 条 知 家 男
︑ 続 古 今 集 撰 者 の 一 人
︒ 集 の 成 立 は 現 存 零 本 の 詞 書 か ら 推 し て
︑ 文 永 八 年
︵ 一 二 七 一
︶ 以 後
︑ 行 家 没 の 文 永 一 二 年
︵ 一 二 七 五
︶ 正 月 以 前 と 考 え ら れ る
︒﹂
⑿
﹃ 山 頂 湖 面 抄
﹄ は 文 安 六 年
︵ 一 四 四 九
︶ に 比 丘 尼 祐 倫 が 著 し た
﹁ 光 源 氏 巻 名 歌
﹂ の 注 釈 書 で
︑ 今 井 源 衛 氏
・ 古 野 優 子 氏
﹃ 山 頂 湖 面 抄 諸 本 集 成
﹄︵ 笠 間 書 院
︑ 一 九 九 九 年
︶ に 翻 刻 さ れ て い る
︒ ち な み に 広 島 県 に あ る 中 世 の 草 戸 千 軒 町 遺 跡 か ら 発 掘
こ う ふ だ
さ れ た 香 札 に は
︑﹁ は ゝ 木 ゝ
﹂﹁ あ ふ ひ
﹂﹁ す ま
﹂ と 書 か れ て い る
︒ こ れ も 巻 名 を 意 識 し た 表 れ で あ ろ う
︵ 矢 野 環 氏
﹁ 寄 合 の 場
﹁ 会 所
﹂ の 文 芸
﹂︑
﹃ よ く わ か る 伝 統 文 化 の 歴 史
② 茶 道
・ 香 道
・ 華 道 と 水 墨 画 室 町 時 代
﹄ 六 三 頁
︑ 淡 交 社
︑ 二
〇 一 六 年 一 一 月
︶︒
⒀ 稲 賀 敬 二 氏
﹃ 源 氏 物 語 の 研 究 成 立 と 伝 流 補 訂 版
﹄ 一 九 頁
︑ 笠 間 書 院
︑ 一 九 八 三 年
︒
⒁
﹁ 同 志 社 大 学 所 蔵
﹁ 源 語
﹂ の 紹 介
│ 翻 刻
・ 現 代 語 訳
・ 解 説
│
﹂ と 題 し て
︑ 公 表 す る 予 定 で あ る
︒
― 13 ― 源氏物語巻名歌の成立に関する一考察