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企業活動の変容に対応する会計・ ディスクロージャー制度のあり方

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Academic year: 2021

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1.本企画の目的

会計・ディスクロージャー制度は,現代の 企業法制の基本的インフラを提供する制度で ある。企業活動が国際環境や情報技術環境な どの変化に伴って大きく変容してきている今 日,わが国の会計・ディスクロージャー制度 のあり方を大局的な視点から包括的に検討し ていく必要がある。

本企画においては,①企業法制における会 計・ディスクロージャー制度の位置づけにつ いて法律的・制度的なアプローチによって検 討し,②会計・ディスクロージャー制度の根 幹にかかわる具体的な会計問題(資本制度,

連結会計,業績報告,概念フレームワークな ど)について会計基準設定の観点から検討し,

さらに,③投資家等の情報利用者にとって有 用な会計情報を提供するために望ましい会 計・ディスクロージャー制度や会計基準の方 向性について規範的・実証的な視点から検討 していくこととする。

また,企業活動の国際化に伴って,会計基 準の国際的調和化(ないし統一化)の作業が 進められており,この問題についても,わが 国としての対応のあり方を模索し,国際会計 基準委員会,米国財務会計基準審議会などの 主要基準設定機関の他,EU諸国・アジア関 係諸国との連繋を深め,相互交流や共同声明 などの具体的な成果に結びつけていきたいと

考える。

現在,本企画は,商法・証券取引法,財務 会計を専門とする研究者を中心に推進されて いるが,今後は研究領域を広げながら,随時 多くの研究者の協力を得ていく予定である。

2.本企画の研究的・社会的な意義

従来の研究では,制度会計,会計理論,実 証研究など,会計学における研究手法や研究 対象が多極化する傾向が強まっていた。その ため,実証研究の成果などが法制度や会計基 準に十分にフィードバックされていないなど も問題点が指摘されている。本企画では,会 計・ディスクロージャー制度の問題の制度設 計と理論・実証研究との連携を深め,具体的 な政策提言に結びつけていくことを目標とし ている。

特に,会計基準設定をめぐる国内的・国際 的な環境が流動的であるので,アジア関係諸 国との連繋や会計基準の国際化問題に関する 日本発の政策提言を行うための拠点形成を行 うことが可能であると考える。

3.本企画の概要

¸ 公開シンポジウム

本企画では,まず,全体のテーマに関連す る個別テーマを選定して研究を行い,内外の 研究者を招きながら,公開シンポジウムの形 式で研究成果の発表を行っていく予定である。

現在のところ,第1回の公開シンポジウムと

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企業活動の変容に対応する会計・

ディスクロージャー制度のあり方

加古宣士

*1

・川村義則

*2

*1 早稲田大学商学部教授

*2 早稲田大学商学部助教授

(2)

して,「資本制度の変容と展望」と題して,

安藤英義教授(一橋大学)による基調報告を 中心として,資本制度に関する商法と企業会 計の両面から総合的に検討を行う予定である

(2004 年4月開催予定)。

このような公開シンポジウムを定期的に開 催し,その成果は単行本シリーズとして逐次 公刊していく予定である。この単行本シリー ズでは,さらにRAなどによる諸外国の文献 調査などの基本的な調査・研究も採録する予 定である。

さらに本企画では,会計基準の設定に関与 する国際機関の代表者などを招聘した国際シ ンポジウム,アジア諸国の会計基準設定機関 の代表者などを招聘した国際シンポジウムな どについても,検討しているところである。

¹ 英文によるウェブサイトの構築 本企画では,わが国の会計基準や会計制度 の現状を英文で紹介したウェブサイトを開設 し,定期的に最新の情報を提供していく予定 である。草の根的な活動ながら,わが国の会 計基準や会計制度に関する国際的な研究拠点 形成に向けた第一歩となると考えている。

º 会計と法に関する英文雑誌の創刊 本企画では,会計と法に関する総合的な英 文雑誌の創刊に向けて調査検討を行う予定で ある。法律学と経済学に関する学際的・総合 的な研究はかねてより進められており,その ような研究を掲載対象とする雑誌はみられる が,法律学と会計学にまたがる学際的・総合 的な研究を掲載対象とする専門の雑誌はほと んどないと考えられる。

元来,法律学と会計学にまたがった研究は,

わが国において盛んに行われてきており,わ が国における研究成果を諸外国に英文で発信 していくことは非常に意義のあることと考え ている。

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参照

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