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同志社大学図書館司書課程60周年にあたって

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Academic year: 2021

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同志社大学図書館司書課程60周年にあたって

著者 尾嶋 史章

雑誌名 同志社大学図書館学年報

号 38

ページ 8‑8

発行年 2013‑03‑09

権利 同志社大学図書館司書課程

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000014170

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 同志社大学の図書館司書課程設置60周年を、心からお祝いしたいと思います。

 この60年を振り返ってみますと、日本社会は高度成長期から安定成長期、バブル経済、

さらにはその後の失われた10年を経て、現在に至ります。高度成長期以降日本社会は一 定の豊かさを得たものの、人々の生活自体が文化的でゆとりある豊かさを達成できたか どうかというと、いささか不安を感じます。生活の文化面での豊かさに対して、図書館 や博物館の貢献は非常に大きいことはいうまでもありません。図書館や博物館を支える 優秀な人材を養成していくことは、社会の豊かさを追求するために、欠くことのできな いものだといえます。

 この数十年の社会変化の中で、図書館が扱う資料の形態も変化し、またその果たす役 割も変化しています。2005年に社会学部の設置とともに図書館司書課程も文学部から社 会学部へと「移籍」してきました。図書が電子媒体化し、インターネットを通じて新た な形を持ちつつある時代に図書館司書課程が社会学部に設置されたことは、社会と図書 の変化を考えるとある種、運命的なものを感じさせます。

 今年卒業したゼミの学生の二人が司書課程を履修し、司書の仕事を目指して市役所に 就職していきました。二人の卒論は、社会の中で図書館の果たす役割を国際比較や文庫 を対象としたフィールドワークを通して考察したものでした。時代とともに社会的な役 割を変えつつ、多様な形態で存在する図書館が社会的存在であることをあらためて学生 から教えられました。図書館学に含まれる内容は多岐にわたりますが、図書館司書課程 が社会学部に存在している意義は、こうした社会と図書館との交点にあると考えていま す。

 図書館司書課程と社会学部がともに発展していける将来を構想しつつ、課程のさらな る飛躍を期待しております。

(おじま ふみあき。社会学部長)

祝辞

同志社大学図書館司書課程60周年にあたって

尾 嶋 史 章

参照

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