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新ジャーナルの社会的役割

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Academic year: 2021

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 査読誌の持つ存在意義は、3つあるように思う。

第1は、研究者のキャリアパスとしての存在意義 である。第2は、開かれた公平な研究発表の場と しての存在意義である。そして第3は、学術が発 展するための土壌としての存在意義である。これ らの3つの存在意義は、動機と意欲が公開の土俵 に上がり、公の眼に触れるという、3段階のプロ セスと密接に関係し合う。そして、人類の総和的 な幸福という、核心へと一直線に繋がるのである。

この流れを否定する者が、いてはならない。

 昨年の梅雨の頃、私は研究所所長に「機関誌 を年1回、査読化してはどうか」と提案を行った。

幸いにも私の提案を受け入れてもらうことができ、

当初は、既存の『国際経営フォーラム』の流れの 中で、この提案を具体化していくはずであった。

その後、投稿論文の締め切りを過ぎたあたりに、

すばらしい投稿論文が到着しつつあることがわか ると、新しい名前を持ったジャーナルとして創刊 することが自然と決まったのであった。

 このような経緯をへて、本創刊号が発行される わけだが、この企画を立案した背景には、私のさ さやかなる願いと、小さな恩返しの気持ちがある。

私は、現在のアカデミックポストに就くにあたり、

また学位を取得するにあたり、各種学会や大学の 査読ジャーナルにお世話になった。今日、大学院 生のキャリアパスとして、公正かつ公平な査読を

経て論文が掲載されることは、他の何よりも重視 される。そのため、このような査読ジャーナルに 掲載することを、目標として研究を行ってきたと いっても言い過ぎではない。

 当時、研究者を夢見る一介の大学院生が、研 究者の端くれとして少しだけ成長できたのも、査 読ジャーナルのおかげであったのである。そこで、

今までお世話になった先生方への御礼を、質が高 く学術の発展に寄与するためのジャーナル作成に 参与することで、果たしていきたいと強く思って いる。

 これまで、本機関誌の発行に至る経緯を振り返 りながら、本機関誌の目的とする到達地点をおぼ ろげながら示してきた。くわえて、記さなければ ならない重要なことは、投稿論文を査読していた だいた先生方の存在である。本ジャーナルは、匿 名査読者制を採用しているため、査読者の氏名を 公表することはできない。しかし、査読に当たっ ていただいた先生方は、一流の先生方ばかりであ ることだけは明示しておきたい。そして、査読の 先生方には、私のお願いを快く引き受けていただ けたことも含め、心より御礼をするばかりである。

 さて、創刊号が出た本日をもって、第2号の募 集が始まる。本ジャーナルを大切に育てるため、

次号も創意豊かで読み応えのある論文をお待ちし ている。

編集後記●

新ジャーナルの社会的役割

  141

小島 大徳

編集委員長

(2)

発行日 2009331 発行者 榊原貞雄

発行所 神奈川県平塚市土屋2946     神奈川大学国際経営研究所     電話 0463594111

マネジメント・ジャーナル 創刊号

印刷・製本 カサハラ印刷株式会社 142  マネジメント・ジャーナル〈創刊号〉

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