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雑誌名 教師教育研究

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(1)

小中学校教育職員給料表と高等学校等教育職員給料 表の一本化までを中心に

著者 三田村 彰, 小和田 和義

雑誌名 教師教育研究

巻 12

ページ 245‑263

発行年 2019‑06

URL http://hdl.handle.net/10098/10876

(2)

国準拠制廃止後 の東京都 の教員給与改革 の動 き

〜小 中学校教育職 員給料表 と高等学校等教育職員給料表 の一本化まで を中心 に〜

三 田村 彰 小和 田 和義

1.は じめ に

本 稿 は 、公 立 の 教 職 員 の 給 与 制 度 の在 り方 を 大 き く 改 革 した 国 準 拠 制 廃 止(2004年4.月)の 前 後 か ら 、東 京 都 が 小 中 学 校 教 育 職 員 給 料 表 と高 等 学 校 等 教 育 職 員 給 料 表 の 一 本 化(2009年4,月)(以 下 、 「給 料 表 の 一 本 化 」 とい う)を 実 施 す る ま で の 東 京 都 教 員 給 与 改 革

に つ い て 検 討 す る もの で あ る 。

そ の 意 図 は 、東 京 都 に お け る この 時 期 の 給 与 制 度 改 革 は 、 各 自治 体 の 教 員 給 与 制 度 改 革 の 中 で も大 き な 改 革 で あ り、 そ の基 本 理 念 や 手 法 は 今 後 の 他 自治 体 の 給 与 制 度 改 革 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ す と考 え た か ら で あ

る。

2004年 度 以 前 、公 立 学 校 教 員 の 給 与 は 、改 正 前 の 教 育 公 務 員 特 例 法 第25条 の5に よ り国 立 学 校 の 教 育 公 務 員 の 給 与 に準 拠 して 定 め る も の と され て き た 。 しか し、2004年 度 か ら 国 立 大 学 が独 立 行 政 法 人 に移 行 す る こ と に 伴 い 、 こ の 規 定 は 削 除 され た 。 一 方 で 、 新 た に 同 法 第13条 に お い て 「公 立 の 小 学 校 等 の校 長 及 び 教 員 の 給 与 は 、 こ れ らの 者 の 職 務 と責 任 の 特 殊 性 に基 づ き 条 例 で 定 め る も の とす る。」と され 、各 都 道 府 県 が 主 体 的 に 決 定 で き る よ うに 改 正 され た 。

同 じ頃 、東 京 都 に お い て は 、 教 員 の 給 与 制 度 検 討 委 員 会(以 下 「検 討 委 員 会 」 とい う。)(第 一 次)が 「こ れ か らの 教 員 給 与 制 度 に つ い て(第 一 次 報 告)」(2003 年10月)を 提 示 した 。 こ の 報 告 は 、東 京 都 教 育 委 員 会

と して 、 従 来 の年 功 的 ・一 律 的 傾 向 を 持 つ 教 員 の 給 与 制 度 か らの脱 却 を 目指 す 端 緒 とな るべ き も の で あ っ た 。 東 京 都 教 育 委 員 会 は 、 ま ず こ の 報 告 を も と に教 職 調 整 額 を始 め 、 教 員 特 有 の 手 当 の 見 直 しに積 極 的 に 取 り組 み 始 め た 。 ま た 、2003年4月 に は 、 「主 幹 」 職 が 新 し

く導 入 され 、 「特2級 」 とい う新 しい 級 が創 設 され た 。

一 方、 国 の公 務 員 制 度 改 革 で は 、2001年12.月 に 閣 議 決 定 され た 「公 務 員 制 度 改 革 大 綱 」や 、2004年12.月 閣 議 決 定 の 「今 後 の 行 政 改 革 の 方 針 」 に 基 づ き 、職 務 遂 行 能 力 に応 じて 等 級 に格 付 け る 「能 力 等 級 制 度 」 を 導 入 し、 ま た 、 能 力 ・実 績 を反 映 した 給 与 処 遇 を 実 現 す る な ど、 新 た な 人 事 制 度 の 構 築 を 目指 して 検 討 が 進 め られ て い た。

こ う した 中 で 、2005年5.月 に 人 事 院 か ら 「給 与 構 造 の 基 本 的 見 直 しに つ い て(措 置 案)」 が 提 示 され 、民 間 賃 金 の 低 い 地 域 の 水 準 に合 わ せ た 俸 給 水 準 の5%程 度 の 引 き 下 げ 、調 整 手 当 に替 わ る 地 域 手 当 の 新 設 、 昇 給 制 度 の 改 正 を 前 提 に 従 来 の 一 号 俸 を4分 割 す る な ど、

俸 給 構 造 の 大 幅 な 見 直 しの 方 向性 が 打 ち 出 され た。

そ して 、同 年8.月 の 人 事 院 勧 告 で は 、 「措 置 案 」 と 同 様 の 方 向性 で 、 年 功 的 な 給 与 上 昇 の 抑 制 と職 務 ・職 責 に 応 じた俸 給 構 造 へ の 転 換 及 び 勤 務 実 績 の 給 与 へ の 反 映 な どを柱 と して 、現 行(2005年 当 時)の 給 与 制 度 が 確 立 して 以 来 、50年 ぶ り とな る 、俸 給 制 度 、 諸 手 当制 度 全 般 に わ た る抜 本 的 な 改 革 の 実 施 が 勧 告 され た。

東 京 都 人 事 委 員 会 は 、 人 事 院 に お け る 「措 置 案 」 を 踏 ま え 、2005年7月 に 「給 与 構 造 の 見 直 し と新 給 与 制 度 の 検 討 方 向 につ い て 」を提 示 した。そ こで は 、職 責 ・ 能 力 ・業 績 を よ り一 層 反 映 した 給 与 制 度 へ の 転 換 を 図

る た め に 、 国 制 度 の 見 直 し と の 制 度 的 均 衡 を 踏 ま えっ つ 見 直 し を行 う とい う方 針 の も と、 現 行 の 号 給 の4分 割 や 、 昇 給 カ ー ブ の フ ラ ッ ト化 な どの 検 討 の 方 針 を 明

ら か に して い る。

ま た 、 東 京 都 総 務 局 で は 、 東 京 都 人 事 委 員 会 の検 討 内 容 を踏 ま え っ つ 、 任 命 権 者 と して の 立 場 か ら、今 後 の 人 事 制 度 の 見 直 しの 基 本 的 方 向性 を2005年7.月 に 提 示 した。 そ の 中 で 、 給 与 表 の構 造 の 見 直 し につ い て は 、年 功 的 な 給 与 上 昇 を抑 制 し、 職 責 ・能 力 ・業 績 に

(3)

応 じ た 給 与 を 実 現 す る た め の 基 盤 整 備 と して 給 料 表 の4分 割 や 昇 給 カ ー ブ の フ ラ ッ ト化 等 の 見 直 しが 提 示 され た 。

こ う した 中 、検 討 委 員 会(第 二 次)か ら 「こ れ か ら の 教 員 給 与 制 度 につ い て(第 二 次 報 告)」(2005年8月) が提 示 され 、 教 員 給 与 の 制 度 的 課 題 と今 後 の 方 向性 な どが 述 べ られ た。 そ の 中 で 、 小 中 学 校 教 育 職 員 給 料 表 と高 等 学 校 等 教 育 職 員 給 料 表 の 格 差 に つ い て は これ を 是 正 し、 一 本 化 に 向 け て 検 討 して い く と述 べ られ て い る。

次 章 で は 、 給 料 表 の 一 本 化 を実 施 す る に 当 た り重 要 な位 置 を 占 め る 、 「これ か ら の 教 員 給 与 制 度 に つ い て

(第 二 次 報 告)」 を詳 細 に 検 証 して い く。

H.こ れ か らの教 員 給 与 制 度 につい て(第 二 次 報 告) 2005年8月

1.検 討 委 員 会(第 二 次)設 置 の経 緯

2003年10.月 に 提 示 され た 検 討 委 員 会 報 告(第 一 次) で は 、 教 員 の 給 与 制 度 全 般 の課 題 等 が 整 理 され 、 教 員 特 有 の 手 当 を 中 心 に 早 期 に 見 直 す べ き課 題 が 取 りま と め られ て い る。 そ れ を 受 け て 手 当等 の 課 題 に つ い て は 、翌2004年 度 に 教 職 調 整 額 、産 業 教 育 手 当 、定 時制 通 信 教 育 手 当 、 夜 間 学 級 通 信 教 育 勤 務 手 当 、 夜 間 定 時 制 教 育 勤 務 手 当 な どが 改 定 され て い る。

さ ら に 、検 討 委 員 会(第 一 次)は 、 「都 教 育 委 員 会 に お い て も 、 国 及 び 知 事 部 局 の 動 向 を注 視 しつ つ 、 教 員

の 給 与 制 度 に つ い て 改 革 の 方 向 性 を 示 す 必 要 が あ る こ と か ら、 教 員 の 給 与 制 度 検 討 委 員 会(第 二 次)を 別 途 設 置 す る 予 定 で あ る こ と。 今 後 、 教 員 の 給 与 制 度 に

関 して は 、① 年 功 型 の 給 与 体 系 、 ② 勤 務 実 績 等 に 基 づ か な い 一 律 的 処 遇 、 ③ 優 遇 的 取 り扱 い の 必 要 性 、 ④ 努 力 し成 果 を あ げ た 教 員 の 処 遇 な ど を 見 直 しの 視 点 と し、 職 責 ・能 力 ・業 績 を 一 層 反 映 した 制 度 に して い く 必 要 が あ る こ と。 これ らの 課 題 に つ い て は 、 国 の 公 務 員 制 度 改 革 の 動 向 を 見 据 え つ つ 検 討 して い く こ と と

す る。」 と報 告 して い る 。

以 上 の課 題 整 理 を受 け、 教 員 の 給 与 制 度 の根 幹 で あ る給 料 表 の 適 正 な 水 準 の あ り方 を は じめ 、 制 度 全 般 を 総 合 的 に検 討 す る た め 、 検 討 委 員 会(第 二 次)が 設 置

され た 。

2.教 員 給 与 の制 度 的 課 題 と今 後 の方 向 性

1)見 直 しの 視 点 と基 本 的 考 え方

a.東 京 都 の行 政 職 との 均 衡 の視 点 から見 直 す こと

東 京 都 の 行 政 職 の 職 務 と給 与 とを 基 準 と して 、 教 員 の 職 務 と責 任 の 特 殊 性 を踏 ま え て 均 衡 を 図 っ て い く こ

と を 基 本 的 な 考 え 方 とす る(表1)。

【表1】 給 与 の 決 定 に つ い て

従来

改 正 後(案)

・人 事 院(人 事 委 員 ・同 左

会)に よ る 官(公)

民 比 較 に 基 づ き 決

定 。

・国 立 学 校 の 教 員 の ・教 育 公 務 員 特 例 法 の 給 与 に 準 拠 。 改 正 に よ り、教 員 給 与

・人 材 確 保 法 に よ り の 国 準拠 制度 は廃 止。

六目

優 遇 措 置 が 講 じ ら 都 の 条 例 で 定 め る。

れ る 。 ・人 材 確 保 法 の 優 遇 措

置 の 趣 旨 を 踏 ま え る。

b.職 責 ・能 力 ・業 績 を反 映 す る給 与 制 度 とす ること

東 京 都 教 育 委 員 会 は 、 学 校 に お け る組 織 的 な 課 題 を 解 決 す る た め に 、主 幹 制 度 の 創 設(2003年 度)を は じ め 様 々 な 対 策 を講 じて き た。 そ の 結 果 、 学 校 組 織 は 校 長 の 示 す 学 校 経 営 方 針 に基 づ き 、 学 校 教 育 目標 の 達 成 に 向 け て 取 り組 む よ うに な り、期 待 され る教 育 効 果 を 生 み 出 して き て い る と分 析 して い る 。

一 方、 個 々 の 教 員 に つ い て は 、 ます ます 多 様 化 す る

(4)

教 育 課 題 へ の 適 切 な 対 応 の 為 、 資 質 の 向上 を強 く求 め られ て い る と し、 教 員 一 人 ひ と りが そ の 意 欲 や 能 力 を 最 大 限 に 発 揮 す る こ とで 学 校 組 織 は 活 性 化 して い く と 捉 え 、 そ の 意 欲 を 喚 起 す る た め に も 、 個 々 の 教 員 の 能 力 ・業 績 を適 切 に 評 価 し処 遇 に反 映 す る必 要 が あ る と

して い る。

そ の た め に は これ ま で の 年 功 的 ・一 律 的 な 給 与 制 度 を 見 直 し、職 責 ・能 力 ・業 績 を反 映 した イ ンセ ンテ ィ ブ に 富 ん だ 給 与 制 度 を実 現 す る こ とが 、 重 要 か つ 不 可 欠 な 視 点 で あ る と して い る。

c都 民 の 目線 に 立 った見 直 しを進 め ること

都 民 の 目線 で公 務 員 の 給 与 を見 た と き 、年 功 的 ・一 律 的 に 給 料 が 上 が る 制 度 や 、本 来 の 業 務 との 関係 が 分 か りに く い 一 部 の 特 殊 勤 務 手 当 な ど、 一 層 の 説 明 が 求 め られ る側 面 が あ る と し、 給 与 制 度 を 見 直 す に 当 た っ て は 、説 明 責 任 を果 た す た め に も、都 民 の 目線 に 立 ち 、 厳 しい 社 会 経 済 情 勢 の 中 で 都 民 の 納 得 が 得 ら れ る 見 直 し を進 め 、 都 民 の信 託 に 応 え な けれ ば な ら な い と し た 。

2)教 員 給 与 の 今 後 の方 向 性

a教 員の給 与水 準(給 料 表 及 び義 務教 育 等教 員 特別 手 当)の 課 題と今 後の方 向性

国 準 拠 制 度 が廃 止 され た 今 、 東 京 都 の 教 員 の 給 与 水 準 に つ い て は 、次 表 の よ うな職 務 内 容 の 違 い も踏 ま え 、 東 京 都 の 行 政 職 の 給 与 水 準 を 前 提 に 検 討 す る必 要 が あ

る と した 。

ま た 、 優 れ た 人 材 を確 保 す る とい う人 材 確 保 法 の趣 旨 を踏 ま え つ つ も 、社 会 情 勢 の 変 化(年 功 的 な 賃 金 体 系 か ら職 責 ・能 力 ・業 績 を一 層 重 視 す る賃 金 体 系 ヘ シ

フ ト)を 考 慮 す る必 要 が あ る と して い る。

さ らに 、 教 育 職 の 給 与 水 準 の 見 直 し を進 め る 際 に は 、 引 き 続 き優 れ た 人 材 を確 保 す る こ とや 、行 政 職 との 比 較 に お い て 責 任 等 の格 差 が 、 各 年 齢 層 や 比 較 す る行 政

職 の職 層 で 程 度 の 差 が あ る こ と、 民 間 で は 、 職 責 ・能 力 ・業 績 を一 層 重 視 した 賃 金 体 系 に シ フ トして い る こ と な ど を鑑 み 、各 年 齢 層 や 職 層 で 優 遇 す べ き程 度 の 違 い が あ る こ とを 反 映 させ た 形 で 、水 準 の 見 直 しを検 討 す る必 要 が あ る と して い る。

【表2】 職 務 の 内 容

b小 中学校教育職員給料表と高等学校等教育職 員給料 表の格差

小 中 学 校 と高 等 学 校 で 異 な る 給 料 表 が 創 設 さ れ た 1954年(昭 和29年)当 時 は 、採 用 され る教 員 の 学 歴 等 に 差 が あ っ た こ とや 、 小 中学 校 に 比 べ 高 等 学 校 教 員 の 年 齢 構 成 や 学 歴 等 が 高 か っ た 状 況 が あ っ た た め 、 経 験 年 数 の 多 い 年 齢 層 に格 差 が 設 け られ た が 、 現 在 の 高 等 学 校 と小 ・中 学 校 の 教 員 の 職 務 内 容 や 専 門 性 か ら は 、 給 料 表 を 異 にす る ほ どの 違 い を 見 出 す こ と は難 しい と

し、 検 討 課 題 と した 。

一 本 化 へ の論 点

・採 用 時 の 資 格 要 件 及 び 資 格 の 実 態 に お い て 、大 き な 差 が 認 め られ な い 。

・中 高 共 通 枠 で の 採 用 選 考 が 実 施 され て い る。

・中 高 一 貫 教 育 校 の 校 内 人 事 交 流 の 円 滑 化 や 、 中学 校 と高 等 学 校 間 で の 人 事 交 流 の拡 大 に 対 応 す る。

・職 務 内容 等 の 実 態 の 面 か ら も給 料 表 を 異 にす る程 の 違 い は認 め られ な い 。

(5)

cそ の 他 の 制 度 的 課 題 と今 後 の方 向性

給 料 表 は 、5級 構 成(1級 、2級 、 特2級 、3級 、4 級)に な っ て い る が 、 教 員 の85%程 度(表4)が 在 籍 す る2級 を は じめ 、 同 一 級 の 教 員 で あ っ て も職 務 の 困 難 度 や 責 任 の 度 合 い な ど に相 違 が 生 じて い る実 態 が あ り、 職 務 給 を基 本 とす る 制 度 を維 持 す る た め に も職 級 構 成 等 の 在 り方 を検 討 す べ き だ と して い る。

給 料 の 調 整 額 は 、 本 来 、 職 務 の 複 雑 ・困難 も し くは 責 任 の 度 合 い 又 は 勤 労 の 強 度 、 勤 務 時 間 、 勤 務 環 境 そ の他 の 勤 務 条 件 が 、 同 じ職 務 の 級 に属 す る他 の職 に 比 して 著 し く特 殊 な 職 に 対 し、 給 料 表 の 給 料 額 が 適 当 で な い と認 め られ る と き に 支 給 され る もの だ が 、 条 例 等 の規 定 で は職 務 内 容 に よ る規 定 で は な く、 学 校 等 の 区 分 に よ り規 定 して お り、 学 校 等 に よ っ て 職 務 の 困 難 度 な ど が 同 一 で あ る こ とを 前 提 と した もの に な っ て い る こ と を 指 摘 し、 よ り実 態 に即 した 見 直 しを 検 討 す る 必 要 が あ る と して い る。

特 殊 勤 務 手 当 につ い て は 、 平 成15年 第2回 東 京 都 議 会 定 例 会 にお い て 、 国 準 拠 で 定 め る も の 及 び そ れ に 準 ず る も の 以 外 の 特 殊 勤 務 手 当 に つ い て の 見 直 しを 反 映 し た 特 勤 条 例 の 改 正 を行 い 、 平 成16年1.月1日 か ら施 行 して い る。ま た 、第 一 次 検 討 委 員 会 の 報 告 で 「早 期 に 見 直 す べ き 手 当 等 」 と して 報 告 した もの(教 職 調 整 額 、 産 業 教 育 手 当 、 定 時 制 通 信 教 育 手 当)に つ い て も 、 す で に 改 正 が 行 わ れ て い る。 教 員 特 殊 業 務 手 当 及 び 教 育 業 務 連 絡 指 導 手 当 等 に つ い て は 、 国 準 拠 制 が 廃 止 され た こ と も踏 ま え て 、 あ らた め て都 民 の 目線 に 立 っ て 、社 会 情 勢 に照 ら し合 わ せ て 、 そ の 必 要 性 の 検 討 や 適 切 な 水 準 へ の 見 直 し を は か る 必 要 が あ る と指 摘 し

て い る。

教 員 の 身 分 を 有 しな が ら教 育 委 員 会 事 務 局 等 に勤 務 す る主 幹 級 指 導 主 事 は 、 児 童 ・生 徒 の 教 育 に直 接 従 事 す る学 校 勤 務 の 教 員 と比 較 し、 行 政 職 と同 質 の 職 務 命 令 に 基 づ い た 定 量 的 な 職 務 実 態 を 有 して い る こ とか ら、

適 切 な 措 置 を検 討 す る必 要 が あ る と した 。

勤 勉 手 当 に反 映 させ る 成 績 率 に つ い て は 、1994年 度 に教 育 管 理 職 に 導 入 され て お り、 主 幹 級 指 導 主 事 及 び

主 幹 級 の 教 員 並 び に 区 市 町 村 立 小 中 学 校 の 係 長 級 職 員 に も新 た に導 入 す る必 要 が あ る と した 。 さ らに 、 制 度 の 定 着 を 図 りつ つ 成 績 率 の査 定 幅 や 退 職 職 員 に つ い て

も拡 大 に つ い て 検 討 す る必 要 が あ る と した 。

期 末 ・勤 勉 手 当 に 係 る職 務 段 階 別 加 算 は 、 教 員 に つ い て は 経 験 年 数 の み に よ り一 律 に 措 置 され て お り、 ま た 、2003年 度 か ら新 た に導 入 され た 主 幹 に お い て も 、 そ の加 算 区分 に つ い て は 、2級 の 教 員 と同 一 の 年 数 に

よ っ て 設 定 され て い る(表3)。 職 層 の 区分 に応 じた 職 責 に 対 して 措 置 を す る とい う本 来 の 趣 旨 に の っ と り、

現 在 の 制 度 を 見 直 し、職 責 を よ り適 切 に反 映 した制 度 を 検 討 す る必 要 が あ る と指 摘 して い る。

【表3】 期 末 ・勤 勉 手 当 に係 る職 務 段 階別 の加 算 割 合

行政職 教育職 教育職

(主幹)特2級 (一 般)2級

5% 主 任 ・

経験年数12年

経 験 年 数12年 以

係長

以 上 又 は11年 上 又 は11年 を超 を超 え12年 未 え12年 未 満 かっ 満 か っ9号 給 以 19(17)号 給 以 上

(※)

10%

課長補

副 校 長(教 頭)又 は 経 験 年 数30年 以

上 の2級 ・特2級

15%

課長 校長

20%

部長

校 長 の うち年 齢58歳 以 上 、 校 長 経 験 年 数7(5)年 以 上(※)、 校 長 経 験 学 校 数2校 以 上 の も の

※ 小 中教 員 、()は 高 校 教 員

管 理 職 の 職 務 に 対 応 す る 処 遇 の 適 正 化 に つ い て は 、 管 理 職 手 当や 期 末 勤 勉 手 当 に 係 る職 務 段 階 別 加 算 、 昇 任 時 の 特 別 昇 給 な ど一 定 の 処 遇 を行 っ て い る が 、職 層 や 経 験 年 数 別 に 一 律 に支 給 され て お り、 学 校 種 別 や 学 校 ご と の課 題 な ど、 管 理 職 が 担 う責 任 や 困 難 度 に お い て 、 質 的 ・量 的 に 大 き な 違 い が 生 じて い る実 態 を 十 分 反 映 して い る と は 言 え な い と指 摘 して い る。 管 理 職 手 当 に つ い て は 、 学 校 ご と の課 題 へ の対 応 や 、 学 校 規 模 等 に 対 応 す る 職 責 の 実 態 に 即 し た よ り き め 細 か な も

(6)

の とす る よ う検 討 を行 う必 要 が あ る と した。 ま た 、期 末 ・勤 勉 手 当 の 管 理 職 加 算 に つ い て は 、 今 後 、 教 員 の 給 与 制 度 を 行 政 職 との 比 較 に お い て 見 直 し て い く方 向 の 中 で 、 給 与 全 体 の 水 準 等 も踏 ま え て 検 討 す る こ と が必 要 で あ る と し た。

2006年 か ら構 築 予 定 の 、授 業 力 リー ダ ー 、 ス ペ シ ャ リス トの 処 遇 に つ い て は 、 職 の 果 た す 役 割 、 位 置 付 け を整 理 した 上 で 、 給 与 面 で の 処 遇 の 可 能 性 に つ い て検 討 す る必 要 が あ る と した。 ま た 、 学 校 組 織 に お け る 専 門 的 な指 導 ・助 言 を行 うス タ ッ フ と して 位 置 付 け る な ど、 複 線 系 の 任 用 体 系 の構 築 の 可 能 性 も含 め 、 そ の役 割 ・職 務 内容 に応 じた 処 遇 に つ い て 検 討 して い く必 要 が あ る と した 。

○ 授 業 カ リー ダ ー

優 れ た 授 業 力 を持 ち 、 授 業 改 善 の 中心 的 な 役 割 を担 い 、他 の 教 員 の 中 心 とな る者

○ 授 業 カ ス ペ シ ャ リス ト

授 業 カ リー ダ ー の 中 か ら、 経 験 を積 み 更 に 指 導 力 に優 れ た 者

3.ま とめ(給 与 制 度 検 討 委 員 会(第 二 次))

教 員 の 給 与 制 度 検 討 委 員 会 は 、 教 員 給 与 の 国 準 拠 制 度 の 見 直 し を契 機 と して 、2003年 度 か ら2005年 度 ま で 二 次 に わ た り検 討 を行 っ て き た 。

今 回 の 報 告 は 、 教 員 の 給 与 制 度 全 般 にっ い て 、 現 在 の状 況 か ら見 た課 題 解 決 の 方 向性 を提 示 して い る。 具 体 的 に は 、 東 京 都 の 立 場 か ら、 給 料 表 か ら諸 手 当 に 至 る ま で 、 従 来 の年 功 的 ・一 律 的 な 給 与 制 度 を見 直 し、

職 責 ・能 力 ・業 績 を よ り反 映 した 給 与 制 度 に して い く こ と が 一 貫 した 方 針 で あ る と して い る 。

皿.こ れ か らの 教 員 の 任 用 制 度 につ いて 〜 新 た な 職 の 視 点 か ら 〜2006年7月

こ の 章 で は 、 給 与 制 度 と深 く関 連 す る任 用 制 度 の 改 革 とい う視 点 で 考 え て み た い と思 う。 今 回 の 改 革 で 大 き な 意 味 を持 つ 報 告 と して 「これ か ら の教 員 の 任 用 制 度 に つ い て 〜 新 た な 職 の 視 点 か ら〜(2006年7月:教 員 の職 の あ り方 検 討 委 員 会)」 が 挙 げ られ る。

教 員 の 給 与 制 度 検 討 委 員 会(第 一 次)報 告(2003年 10月)、 教 員 の 給 与 制 度 検 討 委 員 会(第 二 次)報 告(2005 年8月)で 今 後 あ るべ き教 員 の 給 与 制 度 に つ い て の 改 革 の 方 向性 が示 され た 後 、 人 事 制 度 全 般 を一 体 的 に検 討 す る た め に 、教 員 任 用 制 度 あ り方 検 討 委 員 会 報 告 「こ れ か ら の教 員 選 考 ・任 用 制 度 に つ い て 」(2006年3.月) が 公 表 され た 。

そ の 中 で 、新 しい 職 の 視 点 か らの任 用 制 度 の 検 討 の 方 向性 と して ①2級 職 等 の職 の検 討 、 ② 授 業 カ リー ダ ー ・授 業 カ スペ シ ャ リス トの 職 等 の検 討

、 ③ 管 理 職 層 の 検 討 、 を 中 心 に職 の あ り方 を 検 証 す る と と も に 、 新 た な任 用 制 度 を検 討 す る組 織 を 改 め て 設 置 し、 一 定 の 結 論 を 得 て 必 要 と され る改 正 を行 う必 要 が あ る と述 べ

られ た 。

ま た 、 中央 教 育 審 議 会 答 申 に お い て も 、 ス ー パ ー テ ィー チ ャ ー の よ うな 高 い 指 導 力 の あ る優 れ た 教 師 を位 置 付 け る新 た な 職 種 の設 置 に つ い て 言 及 され た 。

こ れ ら を踏 ま え 、 今 後 の東 京 都 公 立 学 校 の 教 育 職 員 等 の 「職 の あ り方 と職 に応 じた 処 遇 の あ り方 」 を検 討 す る た め 、2006年4月 、校 長 や 区 市 町 村 教 育 委 員 会 教 育 長 等 を メ ンバ ー に 含 む 「教 員 の 職 の あ り方 検 討 委 員 会 」 が 設 置 され た 。

2.教 員 の職 をめ ぐる現 状 と課 題

同検 討 委 員 会 で は 、 教 員 任 用 制 度 あ り方 検 討 委 員 会 報 告 「これ か らの 教 員 選 考 ・任 用 制 度 に つ い て 」(2006 年3月)の 方 向 性 に 従 い 、 教 員 の 職 の あ り方 を検 討 し て い く に あ た っ て は 、 次 の1)〜4)の よ うな 前 提 と す べ き 現 状 と課 題 が あ り、整 理 して い く必 要 が あ る と

した 。

1.教 員 の職 のあ り方 検 討 委 員 会 設 置 の経 緯 1)教 員 の 大 多 数 が 教 育 職 員 給 料 表 の2級 の適 用 を受

(7)

ける教 諭 又 は 養 護 教 諭 の職 にあるとい う職 層 別 構 成

【表4】 職 層 別 の 構 成 割 合(2005年 度)

職層 構成割合

内訳 計

管理職 校長

4.0%

8.6%

副校長

4.6%

監督職 主幹

6.7% 6.7%

一 般 職

教諭等

84.7% 84.7%

合 計

100.0%

2級 の適 用 を 受 け る教 諭 等 の職 に 、 教 員 の85%程 度 とい う大 多数 が在 職 す る 状 況 に な っ て お り、 職 務 の 困 難 度 ・責 任 の 度 合 い に 応 じた 給 与 水 準 に な っ て い な い 。

2)年 功 的 ・一 律 的 な 処 遇

教 員 の 給 与 水 準 は 、人 材 確 保 法 に 基 づ く優 遇 措 置 や 、 教 育 公 務 員 特 例 法 に規 定 され て い た 国 準 拠 制 度 の 影 響

な どで 一 般 の 公 務 員 に 比 べ 高 い 水 準 に位 置 付 け られ て き た 。 特 に 、2級 の教 諭 等 に つ い て は 、 給 与 構 造 や こ れ ま で の 普 通 昇 給 制 度 の 一 律 的 運 用 も相 ま っ て 、 生 涯

に わ た り、 よ り年 功 的 ・一 律 的 に 高 い水 準 の 給 与 とな っ て い る。

期 末 手 当や 勤 勉 手 当 に 、 職 務 の 段 階 に応 じて 一 定 の 支 給 割 合 を加 算 し て 支 給 す る 制 度 で あ る職 務 段 階 別 加 算 に お い て も 、 管 理 職 及 び 主 幹 で は 、職 層 の 区 分 に応 じた 措 置 に な っ て い る も の の 、2級 の 教 諭 等 に 対 して は 、 経 験 年 数 の み を根 拠 に一 律 に 措 置 され て い る。

ま た 、 盲 ・ろ う ・養 護 学 校 に勤 務 す る教 員 及 び 小 ・ 中 学 校 の 心 身 障 害 学 級 を 担 当 す る 教 員 に対 して は 、 給 料 の 調 整 額 が 一 律 的 に 措 置 され て い る 。

これ らが 、 教 員 の 給 与 を よ り年 功 的 ・一 律 的 な 色 彩 の 強 い も の に して い る と述 べ て い る。

3)同 一 の 職 層 に ある教 員 の 職 務 の 困 難 度 ・責 任 の 度 合 いの 違 い

【 表5】 教員の級別標準職務表(学 校職員 の初任給、

昇格及び昇給等 に関す る規則)

1級 2級

特2級

3級 4級

実 習 助 手 、 寄宿舎指導員

教諭 等

主幹 副校 長

校長

同 じ職 務 の 級 に 分 類 され て い る者 は 、 職 務 の 複 雑 、 困 難 及 び 責 任 の 度 合 い が 同 程 度 で あ る こ と を 意 味 し て い る が 、 実 際 に は 以 下 の よ うな 違 い が 生 じて い る と 指 摘 して い る。

・85%程 度 が 在 籍 す る教 諭 等 の職 に あ る者 の 中 で 、実 際 に 遂 行 して い る職 務 の 困 難 度 や 果 た して い る 責 任 の 度 合 い に大 き な 違 い が 生 じて い る こ と。

・校 長 及 び 副 校 長 に つ い て も、 学校種 別 、指 導 困難 校 や 進 学 指 導 重 点 校 な ど の学 校 ご との 課 題 な ど 、 管 理 職 が 担 う責 任 や 困 難 度 に お い て 、 質 的 ・量 的 に 大 き

な違 い が 生 じて き て い る こ と。

さ ら に 、 実 習 助 手 等 に つ い て は 、既 に職 の 分 化 が 図 られ 、 「専 修 実 習 助 手 」及 び 「主任 寄 宿 舎 指 導 員 」が 設 置 され て い る が 、 そ の職 務 の 困難 度 や 責 任 の 度 合 い に 応 じた 給 与 水 準 に な る よ う改 め て 見 直 す 必 要 が あ る と

して い る。

4)教 員 の職 責 ・能 力 ・業 績 の重 視 の 必 要 性

教 員 を 取 り巻 く環 境 の 変 化

・児 童 ・生 徒 の 基 礎 的 な 学 力 の 向 上 や 健 康 ・体 力 づ く りを は じ め と した 学 校 教 育 へ の 都 民 の 期 待 の 多 様 化 ・高 度 化

・小 中一 貫 教 育 校 や 中 高 一 貫 教 育 校 な ど、学校制 度 の 多 様 化 ・特 色 化

・学 校 の 小 規 模 化 に 伴 い 、1校 当た りの教員 数 が 減 少 す る こ と に よ る 、教 員 一 人 ひ と りが 担 う業 務 の 高 度 化 ・多 様 化

上 記 の よ うな 環 境 の 変 化 の 中 で 、都 民 の 学 校 教 育 へ の 期 待 に 的 確 に 応 え て い くた め に は 、 学 校 教 育 を 直 接 担 う教 員 一 人 ひ と り の 意 欲 を さ ら に 引 き 出 す と と も に 、 そ の 資 質 ・能 力 の 一 層 の 向 上 を 図 っ て い く必 要 が

(8)

あ る と して い る。

そ の た め に は 、 教 員 の職 責 ・能 力 ・業 績 を、 よ り適 切 に評 価 し、 処 遇 に 的 確 に反 映 して い く制 度 を 構 築 す

る こ とが 必 要 で あ る と した 。

3.職 のあ り方 の 検 討 内 容

これ ま で 述 べ て き た 教 員 の職 を め ぐ る現 状 と課 題 を 踏 ま え た 上 で 、 次 の 点 で検 討 を して い く と した 。

・2級 の 教 員 等 の 職 の 分 化 に つ い て

・管 理 職 層 の職 の 分 化 につ い て

・専 修 実 習 助 手 等 の 職 の 処 遇 の 在 り方 に つ い て

・授 業 力 リー ダ ー 及 び 授 業 カ ス ペ シ ャ リス トにつ い て 、 複 線 型 の 任 用 制 度 に お け る新 た な職(層)と

して の位 置 付 け に つ い て

1)2級 職 の 分 化

a.学 校 等 へ の訪 問 調 査

検 討 委 員 会 は 、教 員 の85%程 度 を 占 め る2級 の 教 諭 等 を 、職 責 及 び 能 力 に 応 じ、 「主 任 層 」 と 「一 般 層 」 に 分 化 す る に 当 た り、 分 化 の 指 標 等 を得 る た め に 、 学 校 へ の 訪 問 調 査 、区市町村 教 育委員 会 の指 導室長(課 長) 等 と の 意 見 交 換 会 を 実 施 した。 そ の 結 果 、 次 の よ うな 調 査 内容 を得 た と して い る。

○ 分 化 の 必 要 性

・同 じ2級 の 教 諭 等 で あ っ て も 、担 って い る分 掌上 の 役 割 や 職 務 の 困 難 度 や 能 力 に は 、大 き な違 い が あ る。

・学 校 内 で 、教諭 等 が実 際 に果 た してい る役 割 や責任 の 度 合 い に応 じて 、 処 遇 に 差 を 設 け るべ き で あ る。

○ 分 化 の 基 準 とす べ き 職 務 の 困 難 度 や 資 質 ・能 力 等

・学 級 担 任 や 教 科 担 任 と して 、児 童 ・生徒 へ の実 践的 ・ 効 果 的 な 指 導 が 行 え る職 務 遂 行 能 力 を有 す る こ と。

・校 務 分 掌 上 の 主 任 を 担 うな ど、 学校 運営 にお ける 中 心 的 な 役 割 を果 た す 資 質 ・能 力 が あ る こ と。

・主 幹 をサ ポ ー トす る な ど 、学校 運営 に積極 的 に参加

す る意 欲 ・能 力 が あ る こ と。

・若 手 教 員 へ の 助 言 や 支 援 な どが で き る こ と。

・教 員 と して の 使 命 感 、責任 感 、社 会性及 び 協調性 が あ る こ と。

○ 分 化 の 起 点 とす べ き経 験 年 数 な ど

・教 員 と して 必 要 な 職 務 遂 行 能 力 を 身 に付 け る た め に は 、 複 数 校 勤 務 を す る こ と と10年 程 度 の 経 験 が 必 要 で あ る。

・学 校 運 営 面 で 重 要 な役 割 を果 た して い く こ と が 出 来 る 資 質 ・能 力 へ の 到 達 点 と して は 、10年 経 験 者 研 修 の 受 講 が 一 つ の 目安 に な る。

b.分 化 後 の それ ぞれ の標 準 的 な職 務

【表6】 主 任 層 と一 般 層 の標 準 的 な職 務

般層主任層

・教 員 と して 必 要 な 資 質 ・能 力 を備 え て い る。

・学 級 担 任 、教科 担任 等 と して、児 童 ・生徒理 解 に 努 め 、 適 切 な 指 導 を行 う こ とが 出 来 る。

・分 掌 す る校 務 に つ い て 、支 障 を きたす こ とな く遂 行 出 来 る 。

・自 らの 役 割 と責任 を 自覚 して お り、支 障 をき た す こ とな く職 務 を遂 行 出 来 る。

・一 定 の 経 験 を積 み 、一般層 と しての資 質 ・能 力 を 十 分 に 備 え 、求 め られ る職 務 遂 行 の レベ ル を 十 分 に 満 た して い る。

・幅 広 い 視 野 に裏 付 け られ た 的確 な 児 童 ・生 徒 理 解 を基 に 、実 践 的 ・効 果 的 な 指 導 を行 う こ

と が 出 来 る。

・分 掌 す る校 務 に つ い て 、的確 に遂行 で き る と と も に 、主 幹 を サ ポ ー トす る な ど、校 務 運 営 全 体 に貢 献 出 来 る 。

・同僚 や 若 手 職 員 へ の 助 言 や 支 援 な ど の指 導 的 役 割 を担 うこ とが 出来 る。

・主 任 層 と して の 役 割 と責 任 を 自覚 して お り、

円滑 に職 務 を 遂 行 す る こ とが 出 来 、職 務 遂 行 能 力 向 上 の た め の た ゆ ま ぬ 努 力 を 続 け て い る。

(9)

学 校 へ の訪 問調 査 等 を踏 ま え て 、 職 責 及 び 能 力 に応 じた 分 化 に よ る 「主 任 層 」 と 「一 般 層 」 に 求 め られ る 標 準 的 な 職 務 を そ れ ぞ れ 表6の とお り と した 。

c分 化 にあ たっての 留 意 点

検 討 委 員 会 は2級 職 を 分 化 す る に あ た っ て 次 の 留 意 点 を示 した。

・10年 経 験 者 研 修 受 講 時期 の職 責 ・能 力 な ど が 、先 に 述 べ た 分 化 の基 準 に お け る 、「主 任 層 」に 求 め られ る 職 責 及 び 能 力 に 合 致 して い る こ とを鑑 み 、10年 経 験 者 研 修 受 講 の 時 期 を 「一 般 層 」 と 「主 任 層 」 に 分 化 す る 起 点 と捉 え、 適 切 な 選 考 の 実 施 に よ り分 化 す る 制 度 設 計 が 必 要 で あ る と した 。

・行 政 改 革 推 進 法(2006年5 .月成 立)に よ る人 材 確 保 法 の廃 止 を含 め た 教 職 員 給 与 の 見 直 し、 中央 教 育 審 議 会 答 申(2006年7.月)で 示 され た 教 員 免 許 更 新 制 の 導 入 な ど の 国 の 動 き を念 頭 に 入 れ た 検 討 を 行 っ て い く必 要 が あ る と した。

・「主 任 層 」は 、管 理 ・監督 層 で はな いが学校 運 営 に積 極 的 に係 わ り主 幹 を支 え る層 で あ り、 将 来 の 主 幹 ・

管 理 職 を 供 給 す る 層 で あ る。 この た め 、 主 幹 の 予 備 選 考 的 な性 格 を持 た せ る な ど主 幹 ・管 理 職 へ の 昇 任 イ ン セ ン テ ィ ブ が働 く よ うな 仕 組 み も検 討 す る必 要 が あ る と した。

・「主 任 層 」の 選 考 基 準 の 客 観 性 ・公 正 性 ・納 得 性 を確 保 す る必 要 が あ る と して い る。 ま た 、 約3万 人 の 有 資 格 者 に 対 して 、 適 正 な能 力 を 実 証 で き る合 理 的 な 選 考 を実 施 す る こ とが 求 め られ る と して い る。

・「授 業 力 リー ダ ー 」 は 、分化 後 の 「主任層 」に求 め ら れ る職 責 を遂 行 す る資 質 ・能 力 を十 分 に備 え て い る と言 え 、 本 則 と して 定 め られ て い る必 要 な経 験 年 数 等 を 待 た ず に 、「主 任 層 」の 有 資 格 者 と して 位 置 付 け て い く こ とも検 討 す る 必 要 が あ る と した。

ま た 、「授 業 力 ス ペ シ ャ リス ト」の 位 置 付 け に つ い て は 、 複 線 型 の 任 用 制 度 等 も視 野 に 入 れ 、 今 後 引 き続 き 検 討 して い く必 要 が あ る と した 。

【参 照 】

・授 業 カ リー ダ ー

東 京 教 師 道 場(2006年 度 開 設)で 、2年 間 の 研 究 ・ 研 修 の 終 了 後 、「授 業 力 リー ダ ー 候 補 者 」と して の 一

定 期 間 の 活 動 状 況 等 を 把 握 し、業 績 評 価 を踏 ま え て 指 名 され る。

・授 業 カ スペ シ ャ リス ト

授 業 カ リー ダ ー の うち 、 特 に優 れ た 資 質 ・能 力 を 有 す る者 と して 指 名 され る。

・教 職 大 学 院 へ の 現 職 教 員 の 派 遣 に つ い て は 、東京 都 教 師 道 場 で2年 間 の 研 究 ・研 修 を修 了 した 者 等 を 対 象 に 検 討 され て お り、 そ の 活 用 に応 じた 処 遇 を検 討 す る 必 要 が あ る と して い る。

d新 たな教 諭等 の職 の設 置

教 員 の85%程 度 が在 職 す る2級 職 に つ い て 、職 責 及 び 能 力 に 基 づ き、 「主 任 層 」 と 「一 般 層 」 に 分 化 し、新 た な 教 諭 等 の職 と して 「主 任 教 諭 」(仮 称)を 設 置 す る 必 要 が あ る と した 。

具 体 的 に は 、 現 行 の2級 の 教 員 等 を、 教 員 と して 必 要 な 基 礎 的 資 質 、 基 礎 的 能 力 を備 え て い る層 と、 そ れ ら を 十 分 に 備 え、 さ らに 高 い 職 務 遂 行 能 力 を 有 す る層 と に 分 化 す る も の と した 。

な お 、職 の位 置 づ け と して は 、 現 行 の 主 幹 級 職 と教 諭 職 との 間 に 新 た な 階 層 組 織 を設 け る の で は な く、2 級 職 教 諭 等 の85%の 中 に既 に混 在 して い る 「主 任 層 」

と 「一 般 層 」 との 中 の 「主 任 層 」 に つ い て 、 類 型 化 し た 分 化 の基 準 に 基 づ き 、 そ れ に ふ さわ しい 能 力 を有 す

る こ と を 実 証 可 能 で 適 正 な選 考 に よ り分 化 して い く も の で あ る と した 。

ま た 、「主 任 層 」の 選 考 につ い て は 、以 下 の こ とが 基 準 とな る よ う検 討 す べ き で あ る と した 。

・一 定 の経 験 を積 む 過 程 で培 わ れ た 知 識 や 能 力 を 、学 級 担 任 、 教 科 担 任 と して 、 本 来 の 教 員 の 主 要 な職 務 で あ る授 業 を 中 心 に発 揮 し て い る。

・学 校 教 育 全 般 の あ り方 に 関 して 、広 い視 野 に 立っ た 力 量 を持 っ て い る。

(10)

・保 護 者 か ら の信 頼 を得 る十 分 な 社 会 性 を 有 す る。

・若 手 教 員 へ の助 言 、援助 な ど指 導 的役 割 が期 待 され て い る。

・主 幹 をサ ポ ー トす る な ど 、学校 運営 に積極 的 に参加 し て い く意 欲 が あ る。

ま た 、 「主任 教 諭 」(仮 称)へ の 昇 任 に つ い て は 、10 年 経 験 者 研 修 で い う 中 堅 段 階 に 求 め られ る職 責 及 び 能 力 に合 致 す る た め 、同 研 修 受 講 の 時 期 に 「主 任 教 諭 」

(仮称)と して の 職 責 を果 たせ る 能 力 実 証 の 選 考 を行 う制 度 構 築 を 図 る必 要 が あ る と した 。

さ らに 、「授 業 カ リー ダー 」の 取 り扱 い に つ い て は 、 複 線 型 の 任 用 制 度 の 導 入 を視 野 に 、「主 任 教 諭 」(仮称) へ 位 置 付 け て い く こ と を 検 討 す る 必 要 が あ る と した 。

2)管 理 職 の職 の 分 化

c.新 たな 職 の設 置

新 た な校 長 級 等 の 職 を設 置 した 上 で 、 困 難 度 の 高 い 学 校 の 校 長 の職 に つ い て 、 こ の新 た な 「職 」 と して 指 定 し、新 た な職(統 括 校 長(仮 称))に は 、そ の 困難 な 職 責 を 果 た せ る に ふ さ わ しい 能 力 の 高 い 校 長 等 を任 用 す る必 要 が あ る と した 。

「統 括 校 長(仮 称)」 へ の 昇 任 に つ い て は 、年齢 ・経 験 年 数 等 の 資 格 基 準 を 定 め 、 業 績 評 価 等 の 選 考 を行 っ た 上 で 任 用 を行 う と と も に 、 「統 括 校 長(仮 称)」 と し て の 重 要 困 難 な 職 責 に 見 合 う処 遇 とす る よ う検 討 の 必 要 が あ る と した 。

な お 、 副 校 長 に つ い て は 、 困難 度 が 高 い 学 校 に つ い て は 、 複 数 配 置 され て い る な ど一 定 の 配 慮 が な され て い る 為 、職 の 分 化 の 対 象 とは しな い こ と と した 。

a.新 たな 職 の 基 準 とな る 「職 責 」(管理 す る学 校 の 困 難 度) 3)1級 職 の あ り方

・学 校 特 性 で 困難 度 が 高 い と考 え られ る も の

中等 教 育 学 校 、小 中 一 貫 教 育 校 、複 数 課 程 等 併 置 校 、 寄 宿 舎 設 置 校 、 地 域 事 情 等 で 学 校 運 営 に 克 服 す べ き 課 題 が 生 じて い る 学 校 な ど

・学 校 規 模 で 困難 度 が 高 い と考 え られ る も の

実 習 助 手 及 び 寄 宿 舎 指 導 員 に つ い て は 、 現 在 、 そ れ ぞ れ の 困 難 の 高 い 職 務 を果 た す 職 と して 、 「専 修 実 習 助 手 」 及 び 「主 任 寄 宿 舎 指 導 員 」 が配 置 され 、 高 等 学 校 教 育 職 員 給 料 表 の2級 が適 用 され て い る。

今 後 、 そ の職 務 の 困難 度 等 に鑑 み 、 処 遇 の在 り方 に つ い て 、 適 切 に 見 直 し を して い く必 要 が あ る と した 。 b.新 たな 職 の 基 準 となる 「能 力 」

経 験 豊 富 で 、 高 い 専 門 的 知 識 を 有 し、 若 手 管 理 職 へ の指 導 ・助 言 や 地 域 に お け る調 整 役 を 担 うな ど、 困難 度 が 高 い 職 責 を十 分 に 果 た す こ とが 出 来 る校 長

IV.東 京 都 におけ る給 料 表 の 一 本 化 実 施 ま での 主 な 給 与 制 度 及 び任 用 制 度 改 革 の経 緯

前 章 ま で に 述 べ て き た 東 京 都 に お け る 給 与 及 び 任 用 制 度 の 主 な 改 革 の 経 緯 を表7に 示 す 。

【 表7】 給与制度及び任用制度改革の経緯

年 法 規 等 機 関 等

1949年 (昭24)

【1月 】 教 育 公 務 員 特 例 法 の制 定 教 員 給 与 の 基 礎 と な る法 律

(11)

教育公務員の職務 と責任の特殊性によ り、国家公務員

法(昭 和22年 制 定)を 教 員 に 適 用 す る こ と に は 支 障 が あ る こ とか ら、 一 部 特 例 を設 け る必 要 上 制 定

1950年 【12月 】 地 方 公 務 員 法 の制 定

(昭25)

公立学校 の教員は一般職の地方公務員に位置付 けら

れ る と と も に 、教 育 公 務 員 特 例 法 に つ い て の 所 要 の 改 正 が 行 わ れ 、公 立 学 校 の 教 員 の 給 与 の種 類 及 び そ の額 は 、当 分 の 間 、国 立 学 校 の 教 育 公 務 員 の 給 与 の 種 類 及 び そ の額 を基 準 と して 定 め る も の と され た。

1954年 【1月 】一 般 職 の職 員 の 給 与 に 関 す る法 律 の 一 部 を改 正

(昭29)

す る法律 の制定

教 育 職 員 の3本 建 て(大 学 、 高 等 学 校 、 小 ・中 学 校) 俸 給 表 が 新 設 され た。

1974年 【2.月】学 校 教 育 の 水 準 の維 持 向 上 の た め の 義 務 教 育 諸

(昭49)

学校の教育職員 の人材確保に関す る特別措置法施行

(以 下 「人 材 確 保 法 」)

○ 人 事 院 は 、 昭 和49年 を始 め と して 、 教 員 給 与 の 改 善

人事院

に 関 し、 数 次 に わ た り勧 告 を行 う。

・第 一 次 給 与 改 善(1974 .1.1)

俸給 月額の改善

・第 二 次 給 与 改 善(1975 .1.1)

俸 給.月額 の 改 善

教頭職の法制化 に伴 う俸給表 の改正

義 務 教 育 等 教 員 特 別 手 当(4%)の 新 設

・第 三 次 給 与 改 善(第 一 回 分)(1977 .4.1)

教育業務連絡指導手当(主 任手当)の 新設

義 務 教 育 等 教 員 特 別 手 当 の 引 き 上 げ(4%⇒6%)

・第 三 次 給 与 改 善(第 二 回 分)(1978 .4.1)

俸給月額の改善

義務教育等教員特別手当の引き上げ(最 高月額の変

更)

教育業務連絡指導手当の支給対象 の拡大 部活動手当の支給要件の緩和 な ど

2000年 【4.月】 教 育 職 員 人 事 考 課 制 度 の 導 入

東京 都教 育委 員会

(平12) ・能 力 開 発 型 教 員 評 価 制 度 へ の転 換

【4.月】 教 育 管 理 職A・B選 考 の 導 入

東京都教育委員会

・二 本 立 て(教 頭 ・指 導 主 事)選 考 を 一 本 化

・管 理 職 候 補 期 間 中 は 、学校 現場 と教 育行 政 現場 を

(12)

ジ ョ ブ ・ロ ー テ ン シ ョ ン す る

【7.月】 東 京 都 に お け る 人 事 制 度 の 現 状 と今 後 の 方 向

東京都総務局

(発表)

職員の人事 ・給与制度の基本的方 向を提示

・職 務 の 権 限 と責 任 に応 じた 処 遇 の 実 現

・能 力 ・業 績 主 義 の 一 層 の推 進

2001年 【12月 】 公 務 員 制 度 改 革 大 綱 が 閣議 決 定 され る

内閣

(平13)

・職務遂行能力に応 じた能力等級制度 の導入

・職 責 、能力 、業績 を反 映 した イ ンセ ンテ ィブ に富

んだ給与処遇 の実現

な どに 言 及

2002年 【2月 】 今 後 の 教 員 免 許 制 度 の 在 り方 に つ い て(答 申)

中央教育審議会

(平14) ・10年 経 験 者 研 修 の 実 施 を提 言

【3月 】 職 員 の 給 与 の 特 例 に 関 す る条 例 等

東京都議会定例会

(付帯 決 議)特 殊 勤 務 手 当 に つ い て は 、社 会 経 済 情

勢 な ど を踏 ま え、都 民 の 目線 か ら精 査 し、見 直 し を 行 う こ と。

【7月 】東 京 都 に お け る人 事 制 度 の 現 状 と今 後 の 方 向II

東京都総務局

・総 人 件 費 を抑 制 す る 人 事 ・給 与 構 造 の確 立

2003年 【4月 】主 幹 制 度 の 創 設 に伴 う給 与 制 度 の 改 正 「特2級 」

東京都教育委員会

(平15) 小 中 学 校 に つ い て は5年 間(2003年 度 〜2007年 度)、 高 等 学 校 及 び 盲 ・ろ う ・養 護 学 校 に つ い て は 7年 間(2003年 度 〜2009年 度)の 配 置 計 画 を 作 成

し 、 順 次 、 主 幹 の 配 置 を 行 う。

【6月 】 特 勤 条 例 の 改 正(2004年1.月1日 施 行)

東京都議会定例会

・国 準 拠 で 定 め られ て い る も の 及 び そ れ に 準 ず る も の 以 外 の 特 殊 勤 務 手 当 に つ い て 見 直 し

【10月 】 こ れ か らの 教 員 給 与 制 度 に つ い て(第 一 次 報

教員の給与制度検討委員会

告) (第 一 次)

給与制度 における見直 しの視点

・年 功 型 の 給 与 体 系

・勤 務 実 績 に 基 づ か な い 一 律 的 処 遇

・優 遇 的 取 り扱 い の必 要 性

・努 力 し成 果 を あ げ た 教 員 の 処 遇 な ど

2004年

【4月】国立学校の独立行政法人化に伴 う公立学校教員 国

(平16)

の給与改正

【4月 】 東 京 都 教 育 ビ ジ ョ ン

東京都教育委員会

・今 後 の 取 り組 み を12の 方 向 と そ れ に 基 づ く33の 提

(13)

言 と して ま とめ る

・学 校 教 育 の 担 い 手 で あ る教 員 の 資 質 向 上 を 図 る 【方 向6】

【10.月】 人 事 制 度 及 び 勤 務 時 間 制 度 等 に 関 す る 報 告

東京都人事委員会

(意見)

・普 通 昇 給 と特 別 昇 給 との 二 本 立 て 制 度 を廃 止 し、査 定 昇 給 制 度 に 一 本 化 す る こ と に言 及

【10月 】 職 員 の 給 与 に 関す る 報 告

東京都人事委員会

・一 律 的 ・年 功 的 な 給 与 制 度 を職 責 ・能 力 ・業 績 重 視 の 観 点 か ら見 直 す こ とを 検 討

【12月 】 今 後 の行 政 改 革 の 方 針

閣議決定

2005年 【5月 】 給 与 構 造 の 基 本 的 見 直 しに つ い て(措 置 案)

人事院

(平17) ・地 域 手 当 の 新 設

・一 号 俸 の4分 割

【6.月】 骨 太 の 方 針2005

経済財政諮問会議

【7.月】給 与 構 造 の 見 直 し と新 給 与 制 度 の 検 討 方 向 に つ

東京都人事委員会

い て

・勧 告 に 向 け て の 検 討 の 方 向 を示 す 。 昇 給 幅 の 細 分 化 、 昇 格 制 度 の 見 直 し な ど

【7.月】任 命 権 者 の 立 場 か ら見 直 しの 基 本 的 方 向 を提 示

東京都総務局

【8月 】 人 事 院 勧 告 〜 行 政 の 専 門集 団 を 目指 して 〜

人事院

【50年 ぶ りの 抜 本 的 な 改 革 】

○年功的な給与上昇の抑制 と職務 ・ 職責に応 じた俸給 構造への転換

○勤務実績の給与への反映 など

・調 整 手 当 に 替 わ る地 域 手 当 の 新 設

・昇 給 制 度 の 改 正 を前 提 に した 一 号 俸 の4分 割

【8.月】これ か らの 教 員 給 与 制 度 に つ い て(第 二 次 報 告)

教員の給与制度検討委員会

給与制度 の改革の方向性

(第二 次)

・教 員 の給 与 水 準 に つ い て は 、現 状 の形 で維持 す るの で は な く、行 政 職 と の バ ラ ン ス 、優 れ た 人 材 の 確 保 、 職 責 ・能 力 ・業 績 を一 層 重 視 した 処 遇 な どを 考 慮 し

て 検 討 して い く必 要 が あ る 。

・現 行 の2級 職 に つ い て 、職 務 の困難 度や 責任 の度 合 い 等 の 実 態 、求 め られ る 能 力 等 の 分 析 を進 め 、職 の あ り方 を 精 査 し、職 の 分 化 も含 め た 検 討 を行 っ て い く 必 要 が あ る 。

・主 幹 ・教 育 管 理 職 と い う単 線 系 の 任 用 体 系 に加 え 、

(14)

専門的な位 置付 けによる複線 系の任用体系につい

て も 、必 要 な職 の あ り方 の 検 証 を 進 め 、検 討 して い く 必 要 が あ る 。

・給 料 表 の 一 本 化 に つ い て 検 討 して い く必 要 が あ る 。

【10.月】中央 教 育 審 議 会 答 申 【新 しい 義 務 教 育 を創 造 す

中央教育審議会

る 】

・教 員 の キ ャ リア の複 線 化 の必 要 性 に触 れ る

【10.月】人 事 委 員 会 報 告 【職 員 の 給 与 に 関 す る報 告(意

東京都人事委員会

見)】

・昨 年 度 報 告(時 代 や 状 況 の 変 化 に 合 わ な く な っ て い る諸 手 当 や 一 律 的 ・年 功 的 な 制 度 な ど を 、職 責 ・能 力 ・ 業 績 重 視 の観 点 か ら見 直 す 必 要 が あ る)を も とに 、教 員 給 与 の 在 り方 に つ い て 、 引 き続 き検 討 して い く。

【11.月】財 政 制 度 等 審 議 会 建 議 【平 成18年 度 予 算 の編

財政制度等審議会 成等 に関す る建議 】

・人 確 法 の 廃 止 に 向 け た 取 り組 み の 必 要 性 に 言 及

・給 与 体 系 を 、将来 的 には 、よ り専 門職 的 な給 与カ ー ブ に 改 め て い く こ と を検 討 課 題 と して い る。

【12月 】 今 後 の 教 員 養 成 ・免 許 制 度 の在 り方 に つ い て

中央教育審議会

(中 問 答 申)

・改 革 の 具 体 的方 策

①大学の教育課程の質的水準の向上

②教職大学院の創設

③教員免許更新制の導入 な ど

2006年 【1.月】 教 育 改 革 の た め の 重 点 行 動 計 画

文部科学省

(平18)

① 教職員給与の見直 し

② 「教 職 大 学 院 」 制 度 の 創 設

③ 「教 員 免 許 更 新 制 」 の 導 入

④ 教 員 評 価 の 改 善 ・充 実

【3.月】 こ れ か ら の 教 員 選 考 ・任 用 制 度 に つ い て(報 告)

教員任 用制度 あ り方検討委 人事制度全般 を一体的に検討

員 会(2005年9月 設 置)

1採 用 選 考 の あ り方 を検 討

・受 験 者 数 の 拡 大 、優 秀 な人材 の確保

・年 齢 構 成 の 平 準 化

2管 理職選考等の在 り方を検討

・受 験 者 数 の 拡 大 、優 秀 な人材 の確保 ・育成

・校 種 間 交 流 の 促 進

・教 育 管 理 職 選 考C〈 仮 称 〉 の 新 設

(15)

・年 齢 構 成 の 平 準 化

3指 導主事制度 を検討

・指 導 主 事 の 意 識 及 び 指 導 力 の 向上

・処 遇 の あ り 方

4主 幹級制度の検討

・配 置 計 画 の 達 成

・主 幹 の職 に 関 す る見 直 し 5人 材 育 成 の あ り方 を検 討

・研 修 の あ り方 の検 討

・人 事 考 課 制 度 の あ り方 の 検 討

6新 しい 職 の視 点 か らの 任 用 制 度 の 検 討

・2級 職 等 の 職 の 検 討

・授 業 力 リ ー ダ ー ・授 業 カ ス ペ シ ャ リ ス トの 職 等 の

検討

・管 理 職 層 の職 を 中心 に職 の あ り方 を検 証

・新たな任用制度 を検討す る組織の設置 を提言

【4月 】 東 京 教 師 道 場 の 開 設

東京都教育委員会

・授 業 力 リー ダ ー と し て他 の教 員 を指 導 で き る レベ ル の 資 質 ・能 力 と、特 定 の 教 科 等 に お け る高 い 専 門 性 を

育成

【6月 】簡 素 で 効 率 的 な 政 府 を 実 現 す る た め の 行 政 改 革

の推 進 に 関す る 法 律(以 下 、行 革 推 進 法)の 施 行

・教 職 員 給 与 関 連 で は 、 「人 確 法 の廃 止 を含 めた見 直 し、そ の他 公 立 学 校 教 職 員 の 給 与 の在 り方 に 関 す る 検 討 を 行 い 、2006年 度 中 に 結 論 を 得 て 、2008年 4月 を 目途 に 必 要 な措 置 を 講 ず る も の とす る」 と規 定 され た 。

【7月 】 中 央 教 育 審 議 会 答 申(今 後 の 教 員 養 成 ・免 許 制

中央教育審議会

度 の 在 り方 に つ い て)

① 「教 職 大 学 院 」 制 度 の 創 設 と修 了者 の 処 遇

② 教員免許更新制の導入

【7.月】 これ か らの 教 員 の任 用 制 度 に つ い て 〜 新 た な職

教員の職 のあ り方検討委員

の視 点 か ら〜 会(2006年4月 設 置)

2007年 【1月 】「東 京 都 立 学 校 の 管 理 運 営 に 関 す る規 則 」を 一 部

東京都教育委員会

(平19) 改 正 し、 「主 任 教 諭 」 と 「統 括 校 長 」 の 職 を新 し く設 置

2008年 【10.月】 平 成20年 東 京 都 人 事 委 員 会 勧 告

東京都人事委員会

(平20) ・給 料 表 の 一 本 化

(16)

・新 た な職(主 任 教 諭 、統括 校長)の 設 置 な ど

2009年 【3月 】 「新 た な 人 事 制 度 の 概 要 」 を教 職 員 に 配 布

東京都教育庁人事部勤労課

(平21) 【4月 】 か ら、 新 制 度 実 施

東京都教育庁人事部勤労課

・「主 任 教 諭 」 と 「統 括 校 長 」 の 任 用 を 開 始

・「教 育 職 員 給 料 表 」 や 「職 務 の 級 」 の 見 直 し

・給 料 表 の 一 本 化

V.給 料 表 の 一 本 化 等 の 新 しい制 度 の 始 動

前 章 ま で は 東 京 都 が 、 国 準 拠 制 の 廃 止 や 保 護 者 の 公 教 育 に 対 す る期 待 の 高 ま りな どの 、 社 会 情 勢 の 変 化 に 適 応 した 給 与 及 び 任 用 の在 り方 を 、 給 与 制 度 及 び 任 用 制 度 の 両 面 か ら検 討 して き た こ と を 検 証 した 。 ま た 、 そ の 時 々 の 制 度 の 基 本 と な る 理 念 や 社 会 情 勢 を確 認

し て き た 。 こ の 章 で は 、 そ の 流 れ の 中 で 打 ち 出 され 2009年 度 か ら実 施 され た 新 制 度 と、そ の 根 拠 とな っ た 2008年 度 人 事 委 員 会 勧 告 に っ い て 触 れ た い と思 う。

1.平 成20年 人 事 委 員 会 勧 告(2008年10月16日)(教 員 の 給 与:抜 粋)

1)給 料 表 の 一 本 化

校 種 に よ り給 与 水 準 を 異 に す る合 理 的 理 由 が 認 め られ な い こ と か ら、 現 行 の 小 学 校 ・中 学 校 教 育 職 員 給 料 表 と高 等 学 校 等 教 育 職 員 給 料 表 を廃 止 し、 「教 育 職 給 料 表 」 を新 設 す る。

【参 照 】歴 史 的 経 緯(国 関係)

・三 本 建 給 与 制 の 実 施(昭 和29年1月) (根本 理 念)

大 学 、 高 等 学 校 、小 ・中学 校 そ れ ぞ れ の 教 員 の 職 務 に は 、そ の 複 雑 さ と責 任 の度 合 い に お い て 質 的 な 差 異 が あ り、 こ れ を 具 体 的 に 見 れ ば 、 よ り上 級 の 学 校 の 教 員 に な れ ば な る ほ ど高 度 な研 修 を要 し、職 務 の 遂 行 に は よ り困 難 度 が加 わ る こ とに な る。

・「今 後 に お け る 学 校 教 育 の 総 合 的 な 拡 充 整 備 の た め の 基 本 施 策 に つ い て 」

(昭和46年:中 央 教 育 審 議 会 が 文 部 大 臣 に 提 出) 小 ・中学 校 と高 等 学 校 で 給 与 表 を 異 にす る こ と を 止 め 、 学 校 種 別 に 関 わ らず 、 同一 にす る こ とを 出来 る だ け速 や か に 実 現 す る こ と を求 め る。

・人 材 確 保 法(昭 和49年)

教 員 給 与 の 改 善 に 際 して 、 小 ・中学 校 教 諭 の うち 若 年 層 の 教 諭 の 給 与 を 、職 域 に よ っ て 格 差 を設 け な い こ と とす るの が 適 当 で あ る と して 、従 来 の格 差 を 縮 小 す る 改 善 が 行 わ れ た 。

・そ の 後 、数 次の 改定 で両職 域 にお け る給 与差 は逐 次 縮 小 され 、 採 用 後10数 年 間特 定 の 号 俸 に 至 る ま で は 同額 と され る ま で に な っ た 。

一 本 化 の 基 本 理 念

・教 員 の 給 料 表 に つ い て は 、在職 者 の学歴 や免 許制 度 に違 い が あ っ た こ とな どの 経 緯 に よ り、高 等 学 校 等 教 育 職 員 給 料 表 を 小 学 校 ・中 学 校 教 育 職 員 給 料 表 よ り高 い 水 準 に 設 定 して き た が 、既 に 一 定 号 給 ま で に は 校 種 問 で 差 異 が な く、初 任 給 も 同 額 と な っ て い る 。

・現 在 で は 、教 員 の職 務 には校種 に よる差 異 は認 め られ ず 、 ま た 校 種 問 の 学 歴 差 は 既 に な く、 免 許 制 度 も 同一 基 準 に改 正 され て お り、校 種 に よ り給 料 表 を 異 にす る必 要 性 は 認 め られ な い 。

・中 高 一 貫 校 の 設 置 な ど に よ る校 種 を 超 え た人 事 交 流 や 、民 間 か ら の校 長 へ の 登 用 な ど、人 事 面 で も新 た な 状 況 が 生 じて き て い る。

職 責 を 反 映 した 給 与 とす る観 点 か ら、 新 給 料 表 は 、 職 責 に よ る水 準 差 を 拡 大 し、 こ れ ま で 以 上 に 昇 給 カ ー

(17)

ブ を フ ラ ッ ト化 し た も の に す る 。

2)職 の設 置 へ の 対 応

と が 必 要 で あ る と し た 。

2.2009年 度 か ら実 施 され た 人 事 ・給 与 制 度

【参 照 】

・東 京 都 教 育 委 員 会 は 、 学校 にお け る諸課題 の組 織 的解 決 を促 進 す る た め に 、2007年 度 に 「東 京 都 立 学 校 の 管 理 運 営 に 関 す る規 則 」 を 一 部 改 正 し、

「主 任 教 諭 」 と 「統 括 校 長 」 の 職 を新 た に 設 け る。

「主 任 教 諭 」 の 職 は 、職 務 の複雑 、困難及 び 責任 の 度 合 い が 一 般 の教 諭 と異 な る た め 、 新 た な 給 料 表 に お い て 職 務 の級 を分 化 す る こ とが 適 当 で あ る と した 。

「統 括 校 長 」 の 職 は 、一般 の校 長 との 間 に職務 の級 を新 設 す る ま で の 差 異 は認 め られ ず 、 そ の職 責 や 困難 度 を 考 慮 して 手 当 で 措 置 す る こ とが 適 当 で あ る と し た 。

主 任 手 当 は 廃 止 。 諸 手 当 に つ い て も新 給 料 表 に 合 わ せ て 見 直 し を行 う こ とが適 当 で あ る と した。

1)主 任 教 諭 の任 用

主 任 教 諭 は 、 特 に 高 度 の知 識 又 は 経 験 を必 要 とす る 教 諭 又 は養 護 教 諭 の 職 で あ り、 以 下 の よ うな役 割 を担

う。(図1)

・校 務 分 掌 な どに お け る 学 校 運 営 上 の 重 要 な 役 割

・指 導 監 督 層 で あ る 主 幹 教 諭 の 補 佐

・同 僚 や 若 手 教 員 へ の 助 言 ・支 援 な ど指 導 的 な役 割

2)教 育 職 員 給 料 表 の一 本 化

教 育 職 員 給 料 表 の 一 本 化 に つ い て は 、 図2の とお り とす る。

3)新 たな職 務 の 級 の 設 置 3)給 与 構 造 ・制 度 の改 革 に 向 けて

教 育 委 員 会 に お い て は 、 主 任 教 諭 選 考 を適 切 に 実 施 し、 他 の 昇 任 選 考 に つ い て も 制 度 とそ の 運 用 を 再 点 検 す る な ど、新 た な 任 用 ・給 与 制 度 の 定 着 に 取 り組 む ご

指導監督

新 た な職 務 の 級 の 設 置 に つ い て は 、 図3の とお り と す る。

統 括 校 長 ・校 長(6級) 副 校 長(5級)

指導監督

仁 ⇒

支 援 ・助 言

1主幹 教 諭(4級)1 1主任 教 諭(3級)1

⇒ 仁

補佐 補佐

【 図1】 学校組織 における主任教諭等の役割 と職務の級

1教諭(2級)1 相 談 ・連 絡 ・報 告

所属す る学校 現行給料表 小学校 小学校 ・中学校

教 育職員 給料 表 中学校

中等教育学校 高等学校等 教育職員給料表 高等学校

特別支援学校

[〉

新給料表

教育職給料表

【図2】 給 料 表 の 一 本 化

(18)

現行給料表

主な役職 職務 の級

校長

4級

副校長

3級

主幹教諭 特2級

教諭

2級

実習助手 寄宿舎指導員

1級

[〉

新給料表

主な役職 職務 の級 統括校長 ※

6級

校長

副校長

5級

主幹教諭

4級

主任教諭

3級

教諭

2級

実習助手 寄宿舎指導員

1級

※ 特 に 重 要 か つ 困難 な職 責 を担 う校 長 の職 で あ る 「統 括 校 長 」の任 用 を 開 始 。統 括 校 長 の リー ダ ー シ ップ の も と、学 校 や 地 域 の 抱 え る教 育 課 題 を積 極 的 に解 決 し、都 全 体 及 び 地 区 全 体 の 教 育 力 の 向上 につ な げ る。

【図3】 新 た な職 務 の 級

4)給 料 表 の切 り替 え(ポイント)

号 給 の 切 り替 え は 、 原 則 と して 、2009年3月31日 に 受 け て い る 給 料 月 額 と 同 額 又 は 同 額 を 上 回 る一 番 近 い 額(以 下 、 「同 額 直 近 上 位 」 とい う)と な る 号 給 に 切 り替 わ る。

給 料 表 の 変 更 に伴 い 職 員 の 給 料 月額 に不 均 衡 が 生 じ な い よ うに 次 の調 整 を行 う。

① 主 任 教 諭 の 導 入 に 当 た り、 教 諭 と主 任 教 諭 の職 責 差 を反 映 させ る た め に 、 教 諭 か ら主 任 教 諭 へ の 切 替 え は 、2009年3.月31日 に 受 け て い る 給 料.月 額 に 定 額 を加 算 した額 を も と に号 給 を切 り替 え る。

② 給 料 表 の 変 更 に よ る職 員 間 の 給 料 月 額 の 逆 転 を

防 止 す る為 、 主 幹 教 諭 の 切 替 え につ い て は 、2009 年3月31日 に 受 け て い る 給 料 月額 に 定 額 を加 算

し た額 を も とに 号 給 を切 り替 え る。

2009年4.月1日 に 主 幹 教 諭 に昇 任 す る職 員 の 一 部 及 び 新2級 の適 用 を受 け る職 員(栄 養 教 諭、 専 修 実 習 助 手 、 主 任 寄 宿 舎 指 導 員 を 除 く)の 一 部 に つ い て は 、2009年4.月1日 以 後 の 昇 給 日 に昇 給 の 号 給 数 を調 整(昇 給 調 整)す る。

③ 現 在 受 け て い る給 料 が 制 度 変 更 に伴 い 引 き 下 が る こ と に対 して 配 慮 す るた め 、切 替 え後 の 給 料 月 額 が そ れ ま で の 給 料 を 下 回 る職 員 に つ い て は 、 原 則 と して そ の 差 額 に 相 当 す る額 を給 料 と して 支 給 す る。(現 給 保 障)

5)給 与 制 度 見 直 しに伴 う諸 手 当 等 の改 正

【表8】 諸 手 当 等 の 改 正

給料 の調整 額 教 育職 給料表 へ の変 更及 び主 任教諭 の職 務 の級 の設 置 に伴 い、月 額 を改 定 管理職手 当 教職員給料表への変更及び統括校長の任用 を踏まえて手 当額 を改定

へ き 地 手 当

教育職給料表への変更及び主任教諭 の職務の級の設置に伴い、へ き地手当

の算定基礎 となる給料 の上限額を改定

(19)

産業教育手当 教育職給料表への変更及び主任教諭 の職務の級の設置に伴い、産業教育手 当の上限額 を改定

定時制通信教育手 当 教育職給料表への変更及び主任教諭 の職務の級の設置に伴い、定時制通信 教育手当の上限額を改定

期末 ・勤勉手 当の 職務段階別加算割合

現 行 の経 験 年 数 に よ る加 算 割 合 を 見 直 し、 主 任 教 諭 の 任 用 に 合 わ せ て 、 役 職 殺 階 に 応 じ た加 算 割 合 に 改 定 「経 過 措 置 あ り」

退職手当の調整額 区 分

退 職 手 当 の調 整 額 に つ い て も、 職 務 段 階 別 加 算 制 度 の 見 直 し に伴 い 改 正

小笠原業務手 当の支 給区分

号 給 に応 じて 定 め られ て い た 区分 を 、職 務 の 級 に よ る 区 分 に 改 正

教育業務連絡指導手 当

(主任手 当)

2008年 度 を も っ て 廃 止

義務教育等教員特別 手当

同 手 当 に 係 る 国 庫 負 担 金 の 縮 減 が2009年1.月 か ら段 階 的 に進 め られ る こ と を踏 ま え 、 支 給 水 準 の 引 き 下 げ を実 施

V[.お わ りに(検 討 を 振 り返 っ て)

2004年4.月 、 国 立 大 学 の独 立 行 政 法 人 化 に 伴 う公 立 学 校 教 員 の 給 与 改 定(国 準 拠 制 の 廃 止)以 降 、 国 は 年 々 改 定 の テ ン ポ を 速 め る と と も に 、 各 都 道 府 県 の 教 員 給 与 は 各 自治 体 の 政 治 状 況 や 財 政 状 況 、 教 育 課 題 に よっ て独 自に 改 定 が な され て き た 。 そ れ は 、 給 与 制 度 と表 裏 一 体 の 関 係 に あ る任 用 制 度 の 改 正 と も 連 動 す る も の で あ っ た 。

こ の よ うな激 動 の 時 代 に 、 各 自治 体 が ど の よ うな 考 え方 に基 づ き 給 与 制 度 や 任 用 制 度 の 制 度 設 計 を し て い っ た か を検 証 す る こ とは 、 これ か らの 給 与 制 度 や 任 用 制 度 の 方 向性 を捉 え て い く上 の 礎(基 礎 ・基 本)に な る こ とだ と考 え 本 研 究 に 取 り組 ん だ 。

調 査 対 象 と して は 、 他 の 自治 体 に 先 駆 け て 任 用 制 度 ・給 与 制 度 の 改 正 に 取 り組 み 、 昭 和46年 に 中央 教 育 審 議 会 が 文 部 大 臣 に 求 め た 小 ・中学 校 と高 等 学 校 等

の 給 料 表 の 一 本 化 を 平 成21年 度 か ら実 施 した 東 京 都 と した。

東 京 都 教 育 委 員 会 は 、都 民 の 学 校 教 育 へ の 期 待 に 的 確 に 応 え て い くた め に は 、 教 員 一 人 ひ と りの 意 欲 を 引

き 出 す と と も に 、 そ の 資 質 ・能 力 の 一 層 の 向 上 を 図 っ て い く こ と が 不 可 欠 で あ る と考 え て い た。

そ の た め に は 、 教 員 の 職 責 ・能 力 ・業 績 を 、 よ り 適 切 に 評 価 し、 処 遇 に 的 確 に 反 映 して い く制 度 を構 築 す る必 要 が あ る と考 え 、 給 与 ・任 用 制 度 の 改 革 に 他 自治 体 に先 駆 け て 取 り組 み 、 そ の 結 果 着 実 に 成 果 を 上 げ て き て い る。

一 方、今 回 の 研 究 を進 め る 中 で 、 疑 問 点 もい くつ か 見 え て き た。 一 つ 目は 、職 務 内 容 や 職 務 の 困 難 度 を 考 慮 した 職 務 の 級 、 給 料 額 の 考 え 方 が 広 く教 員 に 受 け入 れ られ る か とい うこ と で あ る。 あ く ま で も意 欲 あ る教 員 へ の 後 方 支 援 の た め の 給 与 改 定 で あ る こ と を周 知 させ た い 。 ま た 、教 員 の 中 に は 、 学 校 経 営 に 関 心 が 薄 く一 生 を通 して児 童 ・生 徒 の 指 導 に 直接 関 わ りた い と希 望 す る 教 員 も数 多 くみ られ る 。 教 員 一 人 ひ と りの意 欲 喚 起 の た め に は

、 給 与 改 善 だ け で は な く任 用 制 度 の複 線 化 の 更 な る 工 夫 が 望 ま れ る。

これ ら各 種 施 策 の 可 否 につ い て は 、今 後 の 各 種 任 用 試 験 の 受 験 率 が 一 つ の バ ロ メー ター に な る と も考 え

られ る。

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