213 〈調査報告〉
環境保全と開発1関する
学識者の意識1関するアンケート調査
こ
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一滋賀県住民の意識調査との比較
有
馬 敏
員U 1.はじめに 滋賀大学経済学部環境保全と開発に関する研究会(代表,仙田左千夫教授,参加研究者13名)では,平成3年度・4年度の文部省特定研究費による助成と
滋賀県のご協力のもとに「社会学的・経済学的観点からの滋賀県における開発 と環境保全についての理論的・実証的研究」を行った。 本研究は,開発と環境保全という古くて新しい問題が厳しく問われている滋 賀県について,従来数多く行われてきた自然科学的接近法ではなく,体系的研 究がほとんど行われてこなかった社会学的・経済学的観点から学際的・総合的 に再検討を加え,開発と環境保全の理論化を図るとともに,自然を最大限に活 かし,公害防止,環境保全といった社会的要請に答える人間社会構築のための 社会学的・経済学的政策提言を行うのが目的である。 この研究の一環としてバブル経済崩壊後の滋賀県住民の意識変化と学識者の 意識調査のためアンケート分析を採用した。滋賀県住民の意識調査は予算:の制 約もあるため,滋賀県広報課『第25回滋賀県政世論調査,(平成4年9月発行)』 と滋賀県企画部水政室『平成4年度琵琶湖辺の環境に関する意識調査報告書(平 成5年1月発行)』の調査結果を利用し,本研究予算では『環境保全と開発に関 する学識者の意識に関するアンケート調査』を行った。 『第25回滋賀県政世論調査〔以下調査(1)〕は,滋賀県下全域の満20歳以上の男女2000人を選挙人名簿で層化二段無作為抽出法により選び,平成4年7月2
日∼7月27日に郵送法(督促葉書2回を含む)で実施したものである。回収数
は1524(76.2%),有効回収数1500(75.0%)一(“,男性49.7%,女性50.3%,20 代12.4%,30代16.6%,40代23.3%,50代19.9%,60∼64歳10.7%,65歳以上 17.1%,生まれてからずっと滋賀県に住んでいる人57.7%,滋賀県で生まれて 他府県に転出後転入した人10.5%,他府県で生まれて滋賀県へ転入した人31.1 %である。 『琵琶湖辺の環境に関する意識調査〔以下調査(2)〕は,滋賀県下全域の満20 歳以上の男女2000人を選挙人名簿で層化副次無作為抽出法により選び,平成4年7月20日目8月20日に郵送法(督促葉書1回含む)で実施したものである。
回収数は1069(53.5%)で,男性47,5%,女性52.5%,20代14.5%,30代20.4 %,40代24.6%,50代18.6%,60代14.6%,70歳以上7.4%,滋賀県での居住年 数5年未満13.6%,5∼10年未満11.3%,10∼20年未満20.3%,20∼30年未満 18.1%,30 一一 40年未満11.7%,40年以上24.9%である。 『環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査〔以下調査 (3)』は,全国の満20歳以上の男女1000人,生活経済学会,金融学会,証券経済 学会,国際経済学会,理論・計量経済学会,一般学識者の中から無作為抽出し,平成5年2月15日∼3月10日に郵送法(督促葉書無)で実施したものである。
回収数は629(62.9%)で有効回収数609(60.9%),白票3,記入不備,一部の み記入17であった。有効回収数のうち男性84.2%,女性15.8%,年代別構成は 第1表のとおりである。 第1表 年代別構成 ()内は構成比性別
N代
男 女 合 計 20∼29 歳 9(1.8> 6(6.3> 15(2.5) 30∼39 歳42(82>
20(20,8) 62(10.2)40∼49歳
143(27.9) 29(30.2) 172(28.2) 50∼59 歳 149(29.0) 17(17.7) 166(27.3) 60∼69 歳 136(26.5) 15(15.6) 151(24.8)〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 215
70歳以上
合 計 34 ( 6.6) 513 (looO/.) 9( 9.4) g6 (looo/.) 43 ( 7.0) 60g aoeo/.) また回答者の居住地域は第2表のとおりである。 第2表 居住地域 ()内は構成比 性別地域 男 女 合 計 北 海 道 13(2.6) 4(4.2) 17(2.8) 東 北 15(2.5) 3(3.2) 18(3。0) 関 東 192(37.5) 26(27ユ) 218(35.8) 甲 信 越 5(1.0) 1(1.1) 6(1.0) 北 陸 5(1.0)0(0)
5(0.8) 東 海 27(5.3) 7(7.3) 34(5。6) 近 畿 210(39.2) 38(39.6) 239(392) 中 国 14(2.8) 6(6.3> 20(3.3) 四 国 8(1.6) 1(1.1) 9(1.5) 九州・沖縄 33(6.5) 10(10.1) 43(7.0) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%) さらに回答者の居住年数は第3表のごとくである。 第3表 居住年数 ()内は構成比 性別居住年数 男 女 合 計 5年未満 155(30.2) 24(25.0) 179(29.4) 5年∼10年未満 98(19ユ) 14(14.6) 112(18.4) 10年∼20年未満 130(25.3) 28(29.2) 158(25.9) 20年∼30年未満 64(12.5) 15(15.6) 79(13.0) 30年∼40年未満 27(5.3) 7(7.3) 34(5.6) 40年以上 39(7.6) 8(8.3) 47(7.7) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%) そして回答者の下水処理の方法は第4表のとおりである。 第4表 下水処理方法 ()内は構成比 性別 男 女 合 計くみ取り
24(4.7) 4(4.2) 28(4.6)単独浄化漕 iし尿のみ) 99(19.3) 24(25.0) 123(20。2) 合併浄化漕 iし尿+生活雑排水) 5(1.0) 3(3.1) 8(1.3) 下 水 道 381(74.2) 63(65.6) 444(72.9) そ の 他 4(0.8) 2(2.1) 6(1.0) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%)
2.アンケート調査結果
(問1)最初に琵琶湖のイメージについて,お伺いします。あなたは,琵琶湖を見 たり,その言葉を聞いたりして,何を連想されますか。 次の中から,ふさわしいと思われるものを3つまでお選びください。 1。日本一の大きさ 3。豊かな水 5.美しい自然 7.水鳥や湖魚 9.歴史の舞台 11.穏やかで静かな空間 13.特に意識することはない 2.水の汚れ 4.殺風景 6.騒々しい 8.マリンスポーツ 10.湖上遊覧 12.環境保全や自然保護の象徴として 14.その他(具体的に) 問1に対する地域別・男女別の調査(3)の琵琶湖のイメージは第5表に示され ている(なお3つすべてを全員が回答している訳ではない)。全体的イメージで は日本一の大きさが24.1%,水の汚れ15.0%,歴史の舞台13.1%,豊かな水10. 2%,環境保全や自然保護の象徴として9.9%,美しい自然9.1%,水鳥や湖魚5. 7%と続いている。 これに対し調査(2)における滋賀県民の琵琶湖についてのイメージは第1図に 示されているが,日本一の大きさ26.0%,水の汚れ17.1%,豊かな水14.7%, 美しい自然11.5%,水鳥や湖魚9.7%の順で,この5項目が他項目に比べイメー ジが強いものとなっている。〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 217 〔( Bう)j聡︺窮一XやG曙闇路眠 榔頃 ︵。う.一︶σうN ︵寸.O︶ QO ︵①.①︶OαOH ︵N.oっ︶oO鴎 ︵鴎.。っ︶oっO (一 D。う洲︶①σうN ︵①.。う︶霞 ︵ト.ゆ︶δ囲 ︵寸.O︶ 卜 (H D①Vり㊤H ︵。う.O︶ ゆ ︵N.O例︶卜○OH ︵O.雪︶oっトN (H D蕊︶O等 ︵温品鯉︶ 鴇oDH註 如
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皿興第1図 琵琶湖のイメージ(滋賀県住民) (o/o) 50.0 40.0 構30.0 成 比 率20・0 10.O o.o :全回答数:3,084 26.e 14.7 11.6 9.7 17,1 水の汚れ 穏やかで静かな空間 歴史の舞台 水鳥や湖魚 美しい自然 O,5 O.5 6,3 5.7 豊かな水 日本一の大きさ (出所) 調査② 騒々しい 殺風景
曙
マリンスポ!ツ 湖上遊覧 その他 なお問1の回答者のうち調査(3)で滋賀県または琵琶湖に来たことがある人は, 男477人,女84人,まだ来たことがない人は,男36人,女12人となっている。 (問2)今後,琵琶湖の湖辺のあり方として,どうあれば良いとお考えですか。 次の中かち,あえて1つ選ぶとすればどれでしょうか 1.現状のままでなにもしない 2.人工的に手を加えるのは,トイレ,駐車場など必要最小限とし,できる だけ自然のまま保全する 3.マリンスポーツなど利用しやすく人工的に手を加えるところと,保全す るところを区別し全体としてバランスをとって進める 4.マリンスポーツなどを利用しやすくし,全面的に手を加えて行く 5.よくわからない 問2の今後の琵琶湖のあり方についての調査(3)の結果は,第6表の通りであ る。〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 219 第6表 琵琶湖の湖辺のあり方〔調査(3>〕 ()内は構成比 性別 男 女 合 計 1.現状のまま 10(1.9) 1(1.0) 11(1.8) 2.できるだけ自然のま @ ま 340(66.3) 74(77.1) 414(68,0) 3.全体としてバランス @ をとる 154(30.0) 18(18.8) 172(28.2) 4.全面的に手を加える 3(0.6)
0(0)
3(0.7) 5.よくわからない 6(1.2) 3(3.1) 9(1.5) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%) 調査(3)によれば全体で68.0%が,人工的に手を加えるのは,トイレ,駐車場 など必要最小限とし,できるだけ自然のまま保全としており女性が男性よりも この意見が多い。またマリンスポーツなど利用しやすく人工的に手を加えると ころと,保全するところを区別し全体としてバランスをとって進めるとするも のが全体として28.2%で,男性の方が女性よりもこの意見が強い。 滋賀県住民の意識は調査(2)によれば第2図のとおりで,全体の約65%の人が 「保全」を望み,29%が「バランスのとれた保全と開発」を望んでおり,学識 者と意見の差はほとんどみられない。 第2図 今後の琵琶湖の湖上のあり方(滋賀県住民) できるだけ自然のまま保全 バランスのとれた保全と開発 現状のままでなにもしない 全面的に手を加える 合計 よくわからない(1,03s) 一,1(%)
2.6 O,5] L3.6
(出所) 調査②(問3)近年,湖岸の砂浜の浸食が進み,湖辺の松が倒れるなど被害が生じている ところがあります。これを防止するため,場合によっては,コンクリートの 突堤などの工作物が必要になりますが,このことについて次の中からあえて 1つ選ぶとすればどれが良いとお考えですか 1.工作物を造ってでも,砂浜や植物を守る方が良い 2.砂浜の侵食は自然の作用であり,工作物を造ると景観がそこなわれるの で,何もしなくて良い 3.よくわからない さらに問3の湖岸の浸食防止のあり方については調査(3)では,第7表のよう に人為的な防止や保護を必要と考える人が全体の52.6%,人為的な防止や保護 を必要としないと考える人が31.5%,よくわからないが15.9%となっている。 意見の表明は男性の方が女性より多く,わからないと答えた比率は女性の方が 高くなっている。 第7表 湖岸の浸食防止対策〔調査(3)〕 ()内は構成比 性別
ホ策
男 女 合 計 1.人為的な防止や保@護が必要
277(54.0) 43(44.8) 320(52.6) 2.何をしなくても良@い
167(32.6) 25(26.0) 192(31.5> 3.わからない 69(13.4) 28(29.2) 97(15.9) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%)滋賀県住民の意識は調査②によれば第3図のとおりで学識者の意見と大差が
ない。 第3図 湖岸の浸食防止対策(滋賀県住民) 工作物を造ってでも守る方が良い 何もしなくて良い よくわからない 合計 ・ (%) (1,046) (出所) 調査②〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 221 (問4)琵琶湖の周辺に対する取り組みとして,あなたは具体的にどのようなこと が今後必要とお考えですか。次の中から,あてはまるものを3っお選びくだ さい。また,その中で,特に緊急に取り組む必要があると思われるものを1 つ選び◎印を付けてください 1。湖の水質浄化対策の強化(下水 2.湖辺周辺の建物の景観への配慮 道整備,排水等の規制) 3.自然の砂浜,湖岸の保護 5.湖辺周辺の清掃美化(散乱ゴミ や漂着ゴミ等の回収) 7.湖辺周辺の緑化や緑の整備 (松等の植樹,草刈り等> 9.湖辺周辺の動植物の保護 11.湖辺周辺の静けさの確保 4。湖辺周辺の公衆施設の整備 (トイレ等の増設) 6.湖辺周辺の空間の整備(広場,道 路,駐車場等) 8.人工的な湖岸の整備(人工なぎさ や親水性護岸等) 10.マリーナやレジャー施設の整備 12.県民や湖辺利用者に対する モラル向上の啓発 今後の湖辺に対する具体的な取り組みとして必要と考えているものは何かを 聞いた問4の調査(3)の結果は第8表のとおりである(全員が3つ答えているわ けではない)。 第8表 湖辺に対する取り組み〔調査(3)〕 取り組み 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 男 476 54 237 58 202 30 116 16 142 8 40 132 女 86 22 50 12 30 3 13 0 36 1 2 21 合計
@1787
i構成比) 562 i31.4) 76 i43) 287 i16.1) 70 i3.9> 232 i13.0) 33 i1.8) 129 i7.2) 16 i0.9) 178 i10.0) 9 i0.5) 42 i2.4) 153 i8.6) 必要と考えられる取り組みの中では,湖の水質浄化対策の強化(下水道整備, 排水等の規制)が31.4%,自然の砂浜,湖岸の保護16.1%,湖辺周辺の清掃美 化(散乱ゴミや漂着ゴミ等の回収,湖辺周辺の動植物の保護10.0%,県民や湖 辺利用者に対するモラル向上の啓発8.6%,湖辺周辺の緑化や緑の整備(松等の植樹,草刈り等)7.2%となっている。 これに対し滋賀県住民の意識は調査(2)によれば,第4図に示されているよう に湖の水質浄化対策の強化28.4%,湖辺周辺の清掃美化20.8%,県民や利用者 のモラル向上の啓発11.2%,自然の砂浜,湖岸の保護9.8%,公衆施設の整備8.3 %と学識者と若干異なっている。 (o%) 50.0 第4図湖辺に対する取り組み(滋賀県住民) 全:回答数:3,063 40.0 構30.0 成 比 率20・0 10.0 28,4 20,8
『
水質浄化対策の強化 清掃美化㎝
② 査 調卵
咄 1Lt−Z2 g.s 8,3 6.2 (複数回答) 緑化や緑の整備 公衆施設の整備 砂浜・湖岸の保護 モラル向上の啓発 g.7 S・5 3.2 L5 og o.7 人工的湖岸の整備 静けさの確保 建物の景観への配慮 動植物の保護 広場等空間の整備 マリーナ等の整備 なお必要と考えられる取り組みの中で,特に緊急に取り組むべきものとして は,調査(3)では有効回答数451のうち第1位が湖の水質浄化対策369(81.8%), 第2位が県民や湖辺利用者に対するモラル向上啓発25(5.5%),第3位自然の 砂浜,湖岸の保護18(4.0%),第4位湖辺周辺の動植物の保護12(2.7%)以下項目5,7が7,項目2,11が4,項目4が2,項目6,8,10が1となって
おり,水質浄化対策が圧倒的多数である。滋賀県住民の緊急に取り組むべきものとしては第5図のように湖の水質浄化
対策の強化が61%と群を抜いて高く,次いで湖辺周辺の清掃美化13%,県民や〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 223 利用者のモラル向上啓発が11%,公衆施設の整備4%,自然の砂浜,湖岸の保 護3%となっている。 (%) 70.0 第5図 湖辺に対する緊急な取り組み(滋賀県住民) 全回答数:!,040 60.0 50.0 構40.0成 比 率30・0 20.0 10.0 o.o 61.0 13.1 11.3 it it “t Lt Lt 2!・3 i i o,3 o.3 モラル向上の啓発 清掃美化 水質浄化対策の強化 (出所) 調査(2) 動植物の保護 広場等日工間の整備 緑化や緑の整備 砂浜・湖岸の保護 緑化や緑の整備 建物の景観への配慮 静けさの確保 人工的湖岸の整備 マリーナ等の整備 (問5) うるおいとやすらぎが感じられるような湖辺の環境づくりは,ゴミ回収等 の維持管理が必要ですが,どのように活動していくことが望ましいとお考え ですか。次の中から,あえて1つ選ぶとすればどれでしょうか。 1.行政が主体となって,活動を進めていくことが望ましい 2.行政と県民がそれぞれ努力して組織をつくり,活動を進めていくことが
望ましい
3.県民による組織力(自治会など)が主体となって,活動を進めていくこ とが望ましい4.よくわからない 5.その他(具体的に ︶ 問5の琵琶湖の湖辺の維持管理のあり方について調査(3)では第9表のように, 全体の74.1%の人が「行政と県民がそれぞれ協力した組織づくり」を望み,次 に行政が主体となった活動が15.1%,県民が主体となった活動が8.0%となって いる。滋賀県住民の意識は調査(2)によれば第6図のように示され,調査(3)と同 様の傾向がみられる。 合計 (1,063) 第6図 湖辺の維持管理のあり方(滋賀県住民) 行政主体 行政と県民が協力 県民主体 (出所) 調査② 65.6 9.0轟 よくわからない3.0 (o/o) その他1.6 第9表 湖辺の維持管理のあり方〔調査(3)〕
性別
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男 女 合 計 1.行政主体 84(16.4) 8(8.3) 92(15.1) 2.行政と県民が協力 374(72.9) 77(80.2) 451(74.1) 3.県民主体 41(8.0) 8(8.3) 49(8.0) 4.よくわからない 5(1.0> 1(1.1) 6(1,0) 5.その他 9(1.7) 2(2.1) 11(1.8) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%) (問6) ところで,あなたのご家庭では,湖や川を汚さないために,何か心がけて おられることが有りますか(○はいくつでも) 1.台所や流しの目に細かいストレーナーや水切り袋などをつけている 2.鍋や食器について油やソースの汚れを拭き取っている 3.フライやてんぷらの残り油を,そのまま台所から流さないようにしている
〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 225 4.洗濯をするときは,せっけんや洗剤をはかって使っている 5.風呂の排水口にネットをかぶせて,毛髪などを取り除いている 6.特になにもしていない 7.わからない 問6の湖や川を汚さないために何か心がけていることについての調査(3)の結 果は第10表のとおりである。それによればフライやてんぷらの残り油をそのま ま台所から流さないようにしている人が79.1%,台所の流しに目の細かいスト
レーナーや水切り袋などをつけている人が7L6%と多く,7割以上の家庭で実
行されている。次いで洗濯をするときは,せっけんや洗剤をはかって使ってい る入が56.7%,鍋や食器についた油やソースの汚れを拭き取っている人が49.9 %,風呂の排水口にネットをかぶせて,毛髪などを取り除いている人が41.5% となっている。全体としては湖や川を汚さないために何か心がけている人は, 女性が男性よりも比率が高い。 第10表 湖や川の水を汚さないため心がけていること〔調査(3)〕 男 女 合 計 1。台所の流しに細いス @ トレーナーや水切り@袋の使用
363(70.8) 73(76。0) 436(71.6) 2.油やソースの汚れを@拭き取る
252(49,1) 52(54.2) 304(49.9) 3.残りの油をそのまま@だいところがら流さ
@ ない 401(78.2) 81(84.4) 484(79.1) 4.せっけんや洗剤を計 @ って使用 277(54.0) 68(70.8) 345(56.7) 5.排水口の管理 214(41.7) 39(40.6) 253(41.5) 6.何もしていない 27(5.3)0(0)
27(4.4) 7.わからない 6(1,2)0(0)
6(1.0) 総 数 513 96 609 (注) (〉内の比率は全体に対する比率滋賀県住民が心がけていることについては調査(1)から第7図のような結果が 出ている。 第7図湖や川を汚さないために心がけている点(滋賀県住民) O 10 20 30 40 50 60 70 80(%) フライやてんぷらの残り油を,そのま ま台所から流さないようにしている 台所の流しにHの細かいストレーナー や水en O袋などをつけている 洗濯をするときは,せっけんや洗剤を はかって使っている 鍋や食器についた油やソースの汚れを 拭き取っている 風呂の排水ロにネットをかぶせて,毛 髪などを取り除いている 特に何もしていない わからない (出所) 調査(1) ※ LV脾t’Vv“.v い響 ”㌦ ・,,w nffh . w^齢・,,v・冊㌧冊・,)一ltt“. 、 :・:・L冊博一♂.く}, s:lt:_ thC):ll:““;;、聯%糞,’い㌧..も;:.ウ誕^.、“轄沖;;;c i±. .m,建.離.融遡、欄灘糊掘“・構 ’:rttn:.,f.):r,::’““:’: ﹃舞,9一 (n ==1,soo) (問7)現在,お宅で洗濯をする場合,主にどんなせっけん,洗剤をお使いになっ ていますか 1.主に粉せっけん 3.粉せっけんと合成洗剤の両方 5.わからない 2.主に合成洗剤 4.その他(具体的に) 家庭で洗濯をする場合の洗剤の使用状況を問7で尋ねた調査(3)の結果は第11 表である。これによると主に合成洗剤が45.4%と最も多く,主に粉ぜっけんが 30.1%,粉せっけんと合成洗剤の両方が21.1%となっている。また「主に粉せ っけん」「粉せっけんと合成洗剤の両方」を合わせた粉せっけん利用世帯は51.2 %で,合成洗剤利用世帯(主に合成洗剤と,粉せっけんと合成洗剤の両方)の 66.5%を下回っている。
〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 227 第11表 洗濯をする場合のせっけん,洗剤の種類〔調査(3)〕 ()内は構成比 性別種類 男 女 合 計 主に粉せっけん 154(30.0) 29(30.2) 183(30.1) 主に合成洗剤 235(45.8) 41(42.7) 276(45.4) 粉せっけんと合成洗
ワの両方
105(20,5) 23(24.0) 128(21.1) そ の 他 6(1.2) 3(3.1)9(02)
わからない 13(2.5)0(0)
13(2.2) 合 計 513(100%) 69(100%) 609(100%) これに対し滋賀県住民は調査(1)によると第8図のように,主に粉せっけんが 41.2%と最も多く,「主に合成洗剤(25.7%)」と「粉せっけんと合成洗剤の両 方(25.8)」が共に4軒に1軒となっている。また「主に粉せっけん」「粉せっ けんと合成洗剤の両方」を合わせた粉せっけん利用世帯は67.0%となっており, 合成洗剤利用世帯(主に合成洗剤+粉せっけんと合成洗剤の両方)の51.5%を 上回っている。 第8図せっけんと洗剤の使用状況(滋賀県住民) 粉せっけん利用世帯 67,0% {n=1,500) 主に粉せっけん 粉せっけんと 主に合成その他 合成洗剤の両方 洗剤 わからない (ord) 合成洗剤利用世帯51.5% (出所) 調査(1) 調査(1)は調査③よりも主に粉せっけん使用世帯や粉せっけん利用世界が上回 っていることを示しており,滋賀県住民の環境保全への取り組みの高さを示している。しかし第9図にみられるように昭和55年7月の琵琶湖条例(富栄養化
防止条例)施行時の「主に粉せっけんのみ」70.6%,粉せっけん使用世帯(「主 に粉せっけん」+「粉せっけんと無りん合成洗剤の両方」)88,5%に比べると大 幅に低下しており,もう一度琵琶湖条例施行時の環境保全への滋賀県住民の意 識の高まりが望まれる。彦根論叢 第282号 第9図 滋賀県における粉せっけん使用状況 粉せっけんのみ 大体又は半々粉せっけん 日召不L]54年4月 (第12回県政世論調査) 26 O 粉せっけんを全く 又はあまり使わない わからない 28 1
鑛灘灘薫蒸i難・・
1昭和55年7月 琵琶湖条例施行) 粉せっけんのみ x k 粉せっけんと 無りん 無りん合成洗 合成洗 剤の繭方 剤のみ1 (o/o) 昭和55年8月 〔県民意識に関する世論調査) 昭和56年4月 (びわ湖問題に関する世論調査) :. 響... 1’ . : ・ 706・ 179 73 4.2 ”響 一 一 一 @ F 一 C一一 !’ ♂ ’∵一−馳馳』G. 巳 ’く魑 馳 ” } } ヤ}C 55.3・. : 1 , , , 88 辱@ ’」 .E’ 蝠唐V講’. 53撒翻l
N リン 28 昭和57年8月 (第15回県政世論調査) ;・ ・ 4g 2 .. .,..1..:. .. .eeugww その他 09 3.0 昭和58年8月 (第16回県政世論調査) 44.6 20.7 1 昭和59年8月 (第17回県政世論調査) ’難譲彗2孤8・.・.. 鳴 覧 ’ 42.3 23.5 ..・’E幽翠響町
’ 昭和60年8月 (第18回県政世論調査〉 41 4 23 O ’ し コガ ’” @ n 嚢33.4窪窪i 軸.撫・ 錺 . t 昭和61年8月 (第19回県政世論調査) 40.8 20.3 ノ 昭和62年8月 (第20回県政世論調査) 灘、 灘. ’購
繊潔 、 ・跡 高 概 ” 、 」 38.9 26.1 ...?欄蛛c…難
昭和63年8月 (第21回県政世論調査) 30.9 26 7 平成元年8月 (第22回県政世論調奄) 鍵・…1鐵皇灘’”・難 t 31.5 25.7灘灘磁灘灘.難・
212402
23
02
02 1.7 0.3 23 02 2.1 ti O.2 wu.lev,esgi“zs”’ 09 平成2年8月 (第23回県政世論調査) 主に粉せっけん 粉せっけんと 主に合成洗剤纏擁
病、一 平成3年8月 (第24回県政世論調査) ;;/.”r.’ ’一 ,. 44 0 ’t: li 26 8鞭鐵:難灘・8
平成4年7月 (第25回県政世論調査)掌骨灘
O,5 注)今回調査は前回までの面接調査とは異なり郵送によって回答を得たために,不明世帯 がやや増えたものの過去2回の結果とあまり変わりはない。 (出所)調査(1)〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 229 (問8)滋賀県では環境保全のための諸施策を実施していますが,これまでにテレ ビ,新聞等々を通じて御存知の施策をどれですか (御存知のものすべてに○をつけて下さい) 1.水質汚濁に関する上乗せ条例(昭和47年12月21日施行) 2.琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例(無リン洗剤とくに粉せけんを使 おうというもの 昭和55年7月1日施行) 3.ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例(昭和60年7月1日施行) 4.滋賀県ゴミの散乱防止に関する条例(平成4年7月1日施行) 5.滋賀県消費生活条例(全国で最:初に環境を考慮した消費者条例 平成4 年7月25日施行) 6.ヨシ群落保全に関する条例(ヨシの水質浄化作用を維持するためヨシ群 落を保護しようとするもの 平成5年7月1日施行予定) 7.ILEC(国際湖沼環境委員会)事務局を滋賀県内に設置したり, UNEP(国 際環境技術センター,国連の下部機関〉の実習施設を誘致したこと 8.県立琵琶湖研究所を設立して琵琶湖の環境に関する研究を行っているこ と 問8は調査(3)独自に実施したものである。すなわち滋賀県では環境保全のた めの諸施策を実施しているが,どの程度一般に周知されているかを調査した結 果が第12表に示されている。これによると合成洗剤使用によるリンの水中含有 量増加を抑制しようとする「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」は73.1% と非常に良く知られており,「ヨシ群落保全条例」も近年の環境意識の高まりで よく報道されている事や最近のことで40.9%と高率である。また琵琶湖研究所 も32.8%の人が知っていると答えており,「水質汚濁に関する上乗せ条例」も
27.6%知られている。ILECやUNEPの誘致は232%知られているが,「消費生
活条例」や「風景を守り育てる条例」「ゴミ散乱防止条例」は10%台と低率であ る。 第12表 滋賀県の環境保全対策条例の周知割合(全国平均) ()内は周知度 性別 男 女 合 計 1.水質汚濁上乗せ条例 140(27.3) 28(292) 168(27.6)2.富栄養化防止条例 371(72.3> 74(77.1) 445(73.1) 3.風景を守り育てる条例 63(12.3) 16(16.7) 79(13.0) 4.ゴミ散乱防止条例 50(9.7) 12(12.5) 62(10.2) 5.消費生活条例 71(13.8) 31(32.3) 102(16.7) 6.ヨシ群落保全条例 206(40.1) 43(44.8) 249(40。9)
7.ILECやUNEP
121(23.6) 20(20.8) 141(23.2) 8.琵琶湖研究所 166(32.4) 34(35.4) 200(32.8) 全 体 数 513 69 609 これらの周知度を地域別に示したのが第13表である(次頁)。最下段に各地域 の男女別総数と男女合算の総数(詳しくは第2表を参照のこと)を明示し,各 施策の上段は男女別の周知している人の原数,下段は男女合算の周知度(%) を算出している。第13表によると近畿地方の周知度が当然のことながら,8施 策のうち7施策で全国平均を大きく上回っている。これに対し関東地方の周知 度は8施策とも全国平均を下回っている。また四国地方は7施策,甲信越地方,九州・沖縄地方は6施策,東海地方,北海道地方は5施策の周知度が全国平均
を下回っている。 (問9)平成3年1月,全国で最初に自分たちで少しでも環境を守っていくため, エコロジー製品販売,合併浄化槽販売,廃油を回収して粉せっけんとして販 売,間伐材利用の木製品販売,生ゴミの推肥化製品販売等々を目的とした「環 境生協」が滋賀県の安土町に設立されたのを御存知ですか 1.知っている 2。知らない 問9も本調査(3)の独自の項目であるが,第14表のように全国で最初の環境生 協設立はマスコミで大きく取り上げられている割には男女平均30%とあまり周 知されていない。近畿地方においても周知度は42.3%(101人)である。 第14表 環境生協設立の周知度 ()内は構成比 性別 男 女 合 計 知っている 148(28.8) 35(36,5) 183(30.0) 知らない 365(71.2) 61(63.5) 426(70.0) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%)〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 231 ︵訳︶Φ扁最匝楚謎トe。。∼H駆瀬選 ︵矧︶ oっ ① Oeq ①oうN ︾○っ の ㊤ oD Oo
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だ
5.わからない 6.その他(具体的に ) 問10で環境と開発のあり方に対する考え方を聞いたところ第15表のように, 「経済発展よりも現在の自然環境を保護することを最優先に考えるべきだ」と する人が12.0%,「経済発展を多少減速させ,個人の生活が多少不便になって も,自然環境の保全を大切に考えていくべきだ」とする人が68.8%となってい る。また「自然環境の保全を大切に考えていくべきだと思うが,現在の生活の 便利さが損なわれるのは困る」とする人が12.1%である。このように意見に程 度の差はあるものの,環境志向派が92.9%を占めている。 第15表 環境保全と開発〔調査㈲〕 (〉内は構成比 性別 男 女 合 計 1.経済発展のためには 環境に手を加えるの 21(4.1) 4(4.2) 25(4.1) もやむをえない 2.環境保全は大切だが 生活の便利さが損な 66(12.9) 8(8.3) 74(12.1) われるのは困る 3.経済発見を減速させ 生活が不便になって 349(68.0) 70(72.9) 419(68.8) も環境保全が大切〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 233 4.経済発展よりも環境
@保全を最優先にすべ
@き
61(11.9) 12(12.5) 73(12.0) 5,わからない 1(0.2)0(0)
1(0.2) 6.そ の 他 15(2.9) 2(2.1) 17(2.8) 合 計 513 (100%) 96 (100%) 609(100%) 他方「経済発展のためには,自然環境に手を加えたり,変えたりしていくこ ともやむをえない」とする人は4.1%と少数である。さらにその他は17人(2.8 %)で,10人が「経済発展と環境保全は二者択一的なものでなく,両立できる ものだ」という意見であった。 滋賀県住民の意識は調査(1)によれば,第10図のように示される。調査(1)と調 査(3)の大きな違いは「経済発展を多少減速させ,個人の生活が多少不便になっ ても,自然環境の保全を大切に考えていくべきだ」が29.9%〔調査(1)〕と68.8 %〔調査(3)〕となっていることである。その他の各項目も意見がかなり異なっ ているが,調査(1)でも環境志向派が8割を占めている。 第10図 環境保全と開発(滋賀県住民) わからない 経済発犀のためには,自然環境に の保全を大切に考えてい くべきだ (出所) 調査(1)234 彦根論叢 第282号 (問11)滋賀県では,あらゆる県民生活の場に,環境と風土・歴史を大切にする生 活文化を根づかせ,次の世代によりよい生活環境を贈るために,「環境滋賀の こだわりをあらわす」ことと「近江風土と歴史を未来に活かす」ことを2つ おうみ の柱に,「新しい淡海文化の創造」を提唱しています。あなたはどう思われま
すか
1.大いに共感をおぼえる 2.良いことだと思う 3.あまり賛同できない 4.わからない 5.その他(具体的に ) 古くから交通の要衝であった近江の国は,自律性や進取の気性といった県民 の気風を育み,また琵琶湖とともにある生活文化の中で,自然と人とのかかわ り方(環境保全)を伝えてきた。滋賀県では,環境と風土・歴史を大切にする 生活文化を根づかせ,次世代によりよい生活環境を贈るため,「新しい淡海文化 の創造」を提唱している。 問11ではこのような「新しい淡海文化の創造」の提唱についての評価を尋ね たものである。調査(3)の結果は第16表のとおりで,「大いに共感をおぼえる」が 36.8%,「良いことだと思う」が51.5%と合計88.3%の人が良い評価を与えてい る。他方「あまり賛同できない」は1.8%となっている。「その他」の意見には 「スローガンより実行」とか「持続して運動できるのか」「実際の県の施策に提 唱が反映しているのか」といった厳しい評価を含まれていた。 第16表 新しい淡海文化の創造について〔調査(3>〕 ()内は構成比 性別 男 女 合 計 大いに共感する 187(36.5) 37(38.5) 224(36.8) 良いことだと思う 262(51.1) 52(54.2) 314(51.5) あまり賛同できない 11(2.1)0(0)
11(1.8) わからない 38(7.4) 5(5.2) 43(7.1) そ の 他 15(2.9) 2(2.1) 17(2.8) 合 計 513(100%) 96(100%) 609(100%) 滋賀県住民の意見は調査(1)では,第11図のようになっている。「大いに共感を〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 235 おぼえる」15.5%,「良いことだと思う」69.6%と合計85.1%の人が調査(3)と同 様に良い評価を与えている。 第11図 新しい淡海文化の創造について(滋賀県住民) あまり賛同できない
19
大いに共感をおぼえる (出所)調査(1) (問12) 「新しい淡海文化の創造」に向けて,次のような取り組みが考えられてい ますが,あなたは特に何が必要だと思いますか(○は4つまで) 1.自然とふれあいの機会を増やしていく取り組み 2.環境に優しい暮らし方を広める取り組み 3.環境保全のための技術開発,研究,教育を深める取り組み 4.琵琶湖を中心にして,新しい環境保全の方法を打ち立てる取り組み 5.先人の気風(業績態度,生活文化など)に眼を向け,大切なものとし て次の世代に伝えていく取り組み 6.歴史文化資源の保存,継承,活用など,近江の歴史に光をあてる取り組 み 7.人々の交流の場をつくりだしたり,イベントを開催するなど新しい価値 を生みだす取り組み 8.全国や世界に,滋賀の取り組みを発信していくこと 9.わからない 10.その他(具体的に )最終設問の問12では「新しい淡海文化の創造」の取り組みへの必要項目を4 つまで列挙してもらった。調査(3)の結果は第17表に示されているが,「環境保全 のための技術開発,研究,教育を深める取り組み」71.8%,「環境にやさしい暮 らし方を広める取り組み」62.1%,「琵琶湖を中心にして,新しい環境保全の方 法を打ち立てる取り組み」51.9%,「歴史文化資源の保存,継承,活用など近江 の歴史に光をあてる取り組み」47.0%,「自然とのふれあいの機会を増やしてい く取り組み」41.5%,「先人の気風(業績,態度,生活文化など)に眼を向け, 大切なものとして次の世代に伝えていく取り組み」31.5%,「全国や世界に,滋 賀の取り組みを発信していくこと」29.6%となっている。 第17表 「新しい淡海文化創造」の取り組みへの必要項目〔調査(3)〕 ()内は構成比 項目 ォ別 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計 男 216 i12.1) 307 i17.!) 370 i20.6) 273 i15.2) 162 i9.0) 240 i13.4) 48 i2.7) 150 i8.4) 11 i0.6) !6 i0.9) 1793 i100%)
女 37i11.0) 71i21.1) 67i19.9) 43i12.7) 30
i8.9) 46 i13.6) 10 i3.0) 30 i8.9) 2 i0.6) 1 i0.3) 337 i100%) 合 計 i11.9)253 i17.8)378 i20.5)437 i14.8)316 i9.0)192 i13.4)286 58i2.7)i8.5)180 13i0.6) 17i0.8) 2130
i100%) 609人に ホする比率 41.5 62.1 71.8 51.9 31.5 47.0 9.5 29.6 2.1 2.8 349.8 滋賀県住民の意識結果は調査(1)によると第12図のように示される(次頁)。調 i査(3)との大ぎな違いは第1位であった「環境保全のための技術開発,研究,教 育を深める取り組み(71.8%)が調査(1)では39.2%で第4位となっていること である。また調査(3)では「自然とのふれあいの機会を増やしていく取り組み」 が41.5%で第5位なのに対し,調査(1)では40.7%で第3位となっている。
3.政策的提言
滋賀県の琵琶湖の水質は,近年の急激な人口増加や社会経済の発展等による 流入負荷量増加にかかわらず,公害防止条例や富栄養化防止条例,住民の環境 保全運動の高まりにより,横這い傾向で推移してきた。しかし15年間(昭和61〈調査報告〉環境保全と開発に関する学識者の意識に関するアンケート調査 237 第12図 「新しい淡海文化創造」の取り組みへの必要項目(滋賀県住民) 環境にやさしい暮らし方を広める取 り組み 琵琶湖を中心にして,新しい環境保 全の方法を打ち立てる取り組み 自然とのふれあいの機会を増やして いく取り組み 環境保全のための技術開発,画究, 教育を深める取り組み 歴史文化資源の保存,継承,活用など, 近江の歴史に光りをあてる取り組み 人々の交流の場をつくりだしたり, イベントを開催するなど新しい価値 を生みだす取り組み 先人の気風(業績,態度,生活文化な ど)に眼を向け,大切なものとして次 の世代に伝えていく取り組み 全国や世界に,滋賀の取り組みを発 信していくこと そ の 他 わからない o 10 20 30 40 50(%) i綴鑛i鑛…灘;iii…ii:簾:嚇:…巽i羅醸::iiii i;;匿i:ill 48 魏書画灘i,灘、,、,鱗雛撫…・…1…鍍灘:45・・ 灘、,蝋獅、織届;;簿麟_i鍬4・・7 i羅ii灘灘il;1:li灘:馨懸、i,蕪i難39・2 灘舳、灘;掘、醜。、蹴難33・・ ;…鞭蝉孝:霜岬く:馨・罫膿蝋鞭: fi中_ ハ,..,...く_蝋.くモ il:欝i灘;灘…i:綴1婁23・・ 籍i…懸灘灘17.1 0.5 @ (n=1,500)
鞭6・7
(出所) 調査(1> 年を除く)赤潮が発生し,アオコや水草の異常繁茂が見られるなど予断を許さ ない現況にある。またトリクロロエチレン等の有機塩素系化合物による地下水 汚染が県下97地点中11地点で見られ,ゴルフ場農薬による公共用水域汚染,大 気中のNO、も県下5地点で要注意ゾーンにある。 このように滋賀県の自然環境は悪化しつつある。このような諸事情から滋賀 県住民も全国の学識者も自然環境の保全志向が強まっている。今後の琵琶湖辺 のあり方として,「人工的に手を加えるのは,トイレ,駐車場など必要最小限と し,できるだけ自然のまま保全する」意見が多数を占めている。さらにうるお いとやすらぎが感じられるような湖辺の環境づくりは,行政と県民がそれぞれ 協力して組織をつくり,活動を進めていくことが望ましいとしている。 また滋賀県では,県民生活に環境と風土・歴史を大切にする生活文化を根づ かせ,次世代によりよい生活環境を贈るため「新しい淡海文化の創造」を提唱しているが,これに対しては県民や学識者も良い評価を与えている。しかし掛 声倒れにならない内容の充実が必要不可欠である。 ところで政策的提言として,滋賀県における開発と環境保全問題の中で特に 琵琶湖総合開発の再検討が早急に行われるべきである。琵琶湖総合開発による 下流域への水供給増加のため,琵琶湖のL5mの水位低下に対応した湖岸のコン クリート化や埋め立てば,水質浄化に大きな役割を果たしてきた「ヨシ群落」 にかなりの打撃を与えるとともに,湖辺の大規模開発は琵琶湖周辺の住民のみ ならず下流域住民にもまずい水をもたらしている。