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外来におけるTransitionを考える看護の実践

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Academic year: 2021

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(1) シンポジウム . 外来における Transition を考える看護の実践 宇都宮 宏子1) 退院支援とは,入院患者が適切な期間に適切な医療を. 主治医からの連絡を受け, 「治す治療はできなくても,. 受け,退院後も安全な療養が継続できるよう,入院時か. 貴方の望む暮らしや時間を支える医療の仲間を持って貴. ら取り組む患者・家族へ提供されるケアである。入院医. 方らしく生きる事はできます。一緒にその方法を考える. 療や外来通院で,治癒・完結できる疾病だけではなく,. ナースです」と支援を始める。外来でがん患者さんの. 退院後も病気や老いによる生活のしづらさを共に生き. 「家での暮らし」を聞きながら,病状が進行し,生活に どう影響するかを予測,そしてその時に,訪問看護や在. る・生活を送る事が必要になっている。 訪問看護の経験から,患者が病気と遭遇する病院の場. 宅医のサポートを受ける事で,適切な症状マネジメント. で, 「入院医療の場から生活の場へ移行する支援」を,. を提供し,安楽な時間が送れる,必要時介護保険につな. 看護師が専門的に提供する事の必要性を感じて,大学病. げ,生活支援も加わり,看取りへとつながる。 事例の患者は,認知症を持つ妻をなるべくギリギリま. 院に戻った。 『退院調整看護師』として取り組みながら,今まで病. で自分が看ていきたい,妻がどこで暮らすかを準備して. 院でなくなるのが当たり前という認識だった看護師や医. おきたい,と言った。今まで生きてきた人生,そして辛. 師が,どんな状況でもその人の望む場所で暮らすこと,. いことではあるが,時間に限りが見えてきた中で,それ. その延長線上に最期の時を迎える事ができる事を体験し. でも「自分らしく生きたい,生き切りたい」と迷いなが. ていった。そして,3年目位から,がん患者さんや難病. らでも,患者は強さや優しさを面談の場面で語り始め,. 患者さんへの「外来中の支援:在宅療養支援」を提供し. 自身で「暮らし方」を組み立てる,創造していく。看護. てきた。. の伴走者がいることで,患者も家族も自分の持つ力で前 を向くことができる。そして私たちナースも患者から生. 化学療法・放射線治療,そして再発・転移といった病. きる強さをギフトされるのだ。. 期の節目の病状説明・治療の選択,そして療養場所の選 択をするインフォームド・コンセントが外来で行われて. 今後は,病院から在宅(生活の場)への移行支援の看. いる。外来で,医師が病態予測・治療の状況を踏まえ説. 護マネジメント,そして移行期の訪問看護のマネジメン. 明をする場面に,同席し, 「どこで,どう生きたいか」. ト,多職種との連携のポイント等を体系化し,地域で質. を一緒に考え始める。. の高い移行支援を提供していく必要があると考えている。. 「家にいて、ギリギリまで、妻を看てやりたい?」 〈外来通院:泌尿器科〉 85歳 妻と二人暮らし 前立腺癌 脊椎転移 「治療効果が厳しい、 今後の事考えましょう」 医師から、本人・長男同席 奥さん:認知症へ説明 この場面に同席する 「これからの療養について 一緒に考えるナースです」. 在宅療養支援という発想へ 医療上の問題:緩和ケア 生活し辛さへのサポート 意思決定支援 在宅医・訪問看護へ ケアの問題・介護保険 奥さん担当のケアマネ 家事等の負担軽減 「妻の面倒はみたいしね、 困らないようにしておきたい」 生活を支える医療へつなぐ. 図1.外来中の在宅療養支援の事例. 1)在宅ケア移行支援研究所. - 62 -.

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