図-1 静岡県内市町村別バックホウ保有台数の分布
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(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅳ‑024. 日数が,単独処理日数を下回る結果となり,広域による 連携の効果を把握する事ができた. 地域連携処理日数と,全域処理日数を比較すると,中 部地域と東部地域では全体の連携を行った場合より,地 域内での連携での処理日数が上回り,反対に西部地域, 伊豆地域では全体の連携を行った場合の処理日数に比べ, 地域内での連携の処理日数が下回っている.それぞれの 地域間においてのがれき量に対しての重機数の差,重機 の偏在が影響していると考えられる.また,分断地域内 連携処理日数と,全域処理日数を比較すると,西側地域 の大半の市町における分断地域内連携処理日数がわずか. 図-3 簡略化した静岡県内の道路ネットワーク. ながら全域連携日数を上回る結果となった.一方,東側. 用いて市町間を移動するが,一般車両による渋滞は考慮. 地域では分断地域内連携処理日数と全域連携日数との差. しない.また,本研究では広域での市町間の連携を重視. がほぼない結果となった.これにより,静岡県が東西に. している.そのために市町内でのミクロな動きは無視し,. 分断した場合,全域での連携に対して西側の地域は,わ. 市町内での建設重機の初期配置地点およびがれき発生地. ずかながら重機作業効率が低下する事が判明した.. 点は各市町の役所とする.. 5.おわりに. がれきの推定発生量については,中部経済連合会が. シミュレーションの結果,地域間での連携が無い場合. 2008 年に発表した「大震災に備えた震災がれき処理につ. に比べ,連携がある場合では,がれきの処理日数が大幅. いて」より静岡県内全域でのがれき推定発生量を決定. に減少した.このことにより地域間連携の有効性を確認. し,第 3 次被害想定での市町別の倒壊家屋数をがれき推. することができた.今後,重機の移動に際しての渋滞,. 定発生量の分布と同一と仮定し,市町別の推定がれき発. 多台数での移動時における時間損失,想定よりも偏りの. 生量を算出した.図-2 に静岡県市町別がれき推定発生. ある被害など,様々な条件下でのシミュレーションを行. 量の分布を示す.. う予定である.. 輸送路については,震災時に通行可能な第 3 次被害想. [参考文献] 1). 定で指定された緊急輸送路のデータを用いて,道路網を 作成した.実際にはシミュレーションの負荷軽減のため,. 2). 簡略化し使用する.道路ネットワークを図-3 に示す. 3) 4). 4.シミュレーション結果及び考察 市町別のがれき処理日数を図-4に示す.全域連携処理. 静岡県:第 3 次被害想定結果:地震対策資料 No182-201,2001. 静岡県庁交通基盤部:重機・オペレーター保有数の 集計,2011. 国土交通省:土木工事標準積算書,2011. 国土交通省:平成 22 年度 道路交通センサス一般 交通量調査結果の概要について,p.1-8,2011.. 50.00 45.00 単独処理日数. 40.00. 地域連携処理日数. 35.00. 分断地域内処理日数 30.00. 全域連携処理日数. 25.00 20.00 15.00 10.00 5.00 0.00 湖 浜 磐 袋 森 掛 菊 御 牧 吉 島 藤 焼 静 川 富 富 御 小 裾 長 沼 清 三 函 熱 伊 伊 伊 西 松 河 東 下 南 西 松 田 井 町 川 川 前 之 田 田 枝 津 岡 根 士 士 殿 山 野 泉 津 水 島 南 海 豆 豆 東 伊 崎 津 伊 田 伊 市 市 市 市 市 市 崎 原 町 市 市 市 市 本 宮 市 場 町 市 町 市 町 市 町 市 の 市 市 豆 町 町 豆 市 豆 国 町 町 市 市 町 市 市 町 市. 図-4 簡略化した静岡県内の道路ネットワーク ‑48‑.
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