研究開発費の会計基準に関連する 経済的影響について
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(2) 120. 早稲田商学第38ユ号. などからも依然として検討の余地が残されているように思われる。. これまで,特にアメリカ合衆国における会計基準の設定にあたっては,概念 フレームワークと関連して,「表現の忠実佳(representationa1faithfulness)と. 経済的影響のいずれを根底として考慮すべきなのか」[Wolk. and. Tea.ney,. 玉997,p,ユ98コ,あるいは両者を考慮すべきなのか,という点がしばしば議論さ. れてきた(4〕。本稿では会計基準を設定する上で、経済的影響の問題は無視はで. きないという立場から,研究開発費の会計基準に関する経済的影響について考 察することとしたい。. そこで以下では,まずSFAS第2号が即時費用処理法を選択した背景につ いて概観したのち,墓準設定にあたって論じられた,経済的影響のいくつかに. ついて述べる。次に,それらの経済的影響のうち,とりわけ投資家による企業 評価,および研究開発活動への影響について,基準設定後に実施された調査や. 研究に基づいて見ていくことにする。その上で,SFAS第2号と同じ規定5〕, すなわち研究開発費の即時費用処理法を要求することにした日本においても, 同様の影響が起こる可能性について考えることにしたい。. 2. SFAS第2号設定の背景ならびヒ. 設定時における経済的影響の議論について ユ974年10月㈹にFASB{7〕が発表したSFAS第2号は,全額資産計上法,全額 即時費用処理法,選択的資産計上法,および特別勘定集計法について検討して いる{8〕邊SFAS第2号はまず研究開発費の全額資産計上法の採用を適切でない とし,その根拠として①研究開発費により発生する将来的な便益の存在が不確. 実であること,②研究開発費と将来の便益との関連性が見られないこと,③繰 延べた研究關発費が資産として測定できないこと,④研究開発費と収益とが対 応しないこと,⑤資産化した研究闘発費に関する情報が企業の収益力を評価す. る際に有用でないこと,の5つを挙げている{9〕。また選択的資産計上法 120.
(3) 研究開発費の会計墓準に関遵する経済的影響について. (se1ective. 12I. capitalizati㎝)⑩についても;企業間で比較可能かつ客観的な規準を. 設けることができないとして採用していないω。. このように,SFAS第2号が即時費用処理法を採用した論理は,他の処理方 法には問題があって採用できないとしたに過ぎず,積極的に「即時費用処理の 利点を述べたものとは言い難い」[長岡,1996b,p.46]ということができよ. う⑫。したがってFASBが即時費用処理法の採用を求めた背景は,会計理論と は別のところに存在すると考えられるのである。. その背景とは第一に,多くの企業がすでに即時費用処理法を採用していた点 にあろう。AICPA(A㎜erica皿InstituteofCertjfiedPub1icA㏄ounta皿ts=アメリ. カ公認会計士協会)が且973年2月に発表したARS(Accomti㎎Research 会計研究叢書)第14号『研究開発費会計』(A㏄ounti㎎for velopment. Expenditures)[Gellein. のARD(A㏄ounting. Research. が活発な主要企業(mature. and. Research. Study: and. De−. Newman,1973]03では,1965年にAICPA. Division:会計研究調査部)が行った,研究開発. c㎝panies),および過去25年聞に創業された新興. の研究志向型企業(research・oriented. companies)一を対象としたアンケート調. 査04を分析している。アンケートによると,主要企業の回答209社のうち,ほ ぼ100%が,研究費あるいは開発費として考えている支出を即時費用処理して おり,当時「ほとんどの企業が研究開発費を当期の費用として認識していた」 [GeneinandNewm細、1973,p.61]と考えることができた㈹。そこで設立問も. ないFASBは,企業が低抗なく受け入れることのできる会計基準を作成する ことを意図して,即時費用処理法の採用を決めた,とされているのである。. 第二の背景は,多くの会計士から即時費用処理法への支持があったとされて いる点にある。会計士が主として保守主義の観点から研究開発費の即時費用処 理法を支持していたのは、資産の計上額が実際の価値よりも著しく少なくなっ. た場含,もしくは資産に計上した研究開発費について将来の収益があがる見込 みがなくなった場合に備えて,判断や見積もりなどのリスクを軽減し,会計士 ユ21.
(4) 122. 早稲田商学第381号. に対する批判および訴訟を避けるためといわれている㈹。SFAS第2号の討議 資料(Discussion. Memorandum)ならびに公開草案(Exposure. Draft)への意. 見においても,当時のいわゆるビッグ・エイト(Big8)の会計士事務所の半 数が,即時費用処理法に賛意を示していた虹勿。. このように,SFAS第2号は,様々な背景から研究開発費について即時費用 処理法を要求したのであった。しかしながら,当時,資産計上法を採用してい. た企業に関する,SFAS第2号の適用後に起こるであろう経済的影響について は,基準設定時に特に考慮がなされたわけではなかった。SFAS第2号の適用 によって資産計上法から即時費用処理法に研究開発費の会計処理を変更した企. 業においては,表面上の利益は以前よりも減少傾向を示すことになる。当時研 究開発費を資産計上していた企業の多くは,ARS第14号やHorwitz. and. Kolod−. ny[1980,pp−42−43;1982,pp.118−119]などにおける調査によれば,創業から. 年月をあまり経ていない新興の企業,および売上高が小規模の企業であるとさ. れていた。以下では特に,SFAS第2号の設定前後に議論された,資産計上法 から即時費用処理法へ変更をすることとなる企業における経済的影響について,. いくつかの主張を検討することにするが,それらの主張の対象は,主にこのよ うな小規模企業に関してであった。. まず第一は,新たに費用処理することとなった研究開発費の金額だけ,表示. 上の利益が減少傾向を示すことを投資家が誤解し,そのため当該企業の株価が 下落する,という主張があげられよう。すなわち,表示された利益が減少した ことを,投資家が当該企業の業績が悪化としたものとしてとらえ,当該企業へ の投資が減少するという主張である㈱。さらに,株価の下落を受けて資本コス トが上昇し,企業の資金調達が一層困難になるということも考えられた。この. 主張は,研究開発賓を資産に計上していた企業からばかりでなく,ベン チャー・キャピタルからも多く唱えられたとされているo旬。. 第二に,研究開発費の減少をもたらす,という主張があげられる。つまり,. 122.
(5) 研究開発費の会計基準に関達する経済的影響について. 123. 即時費用処理法を新たに導入するこ幻こよって表示上の利益が減少し,.それを. 補うために企業が研究開発費自体を減らす,という主張である6これは,一先に. 述べた企業㈱のみならず,大手の会計士事務所からも同様に聞かれた刎もので あった。また,これと関連して,アメリカ合衆国全体の技術水準の低下を危倶. する声も聞かれた鋤。たとえばホーキンズ(Hawkins,Davidゼ)は,SFAS第. 2号の討議資料がFASBから発表される以前の段階で,次のように述べてい る。すなわち,「FASBは継続的な技術の発展という国家の利益に配慮し,特 に,公共の資本市場に参加するためには(当面の一引用者注)利益が必要で あると考えるような小規模企業について,それらの企業における技術の発展を 考慮に入れなければならない」[Hawkins,1973,p.25]として,研究開発費の. 資産計上を禁止するキうな会計基準が設定されることはないと予測していたの. であった。また,ホーキンズの発言に着目したソロモンズ(Solomons, David)は,実際にSF今S第2号が設定された後に,この会計華準は「資本市 場へ参入しようと考え茱したがってその前に高い利益を示し仙}と考えている. 小規模企業の技術プロセスに対して脅威を与える,といわれてきた」 [Solomons,1978,p.68]と述べている。. 第三にあげられたgは,経営者報酬に群琴が生じる,という考えであった。 企業の経営者に,企業の業績をより高めさせるための動機づけを与えることを 考慮すると,「会計禾リ益を業績指標とするボーナス制度が採用される傾向が強 くなる」[浜本,/989,p.ユ36〕であろう。こうした制度を用いている研究志. 向型企業においては,SFAS第2号のように研究開発費の即時費用処理法を要 求する会計基準が適用されると,「傘業価値に対する経営者行動と会計利益と. の間の相関が低くなる」工浜本,1989,p,!36]」と考えられる。本来ならばこ の場合,事後的に二「利益をべ∵スに阯したボiナスパプラーンが用いられる頻度は 他の企業に比べて低く一なる」[浜本,1989,. p.136]1が,.、報酬制度という、動機. づけを設けるのは代理人たる経営者で住な・<,. 、依頼人たる株主である閤。Lた. 123.
(6) 124. 早稲田商学第381号. がって経営者の報酬はラ報酬制度が変更されるまでは,経営者本人の行動に関 わらず減少することになってしまう。. 第四に,第一の意見とやや重複するが,借入契約に関わる制限事項を遵守す ることが困難になる点があげられた鋤。研究開発費の即時費用処理法を導入す. ることによって,以下の制隈事項を有するような借入契約を締結している企業. は;新規の借入契約を結ぶことが困難となったり,期隈前に借入金の返済を求 められるなど,財政的に大きな痛手を被ることが予想される。. 「①純利益もしくは株主持分が一定水準以下となった場合における配当制隈. ②負債比率の最大値の遵守. ③(純利益等が一定水準以下となった場合における一引用者注)新規の借 入金の制限」[Horwitz. and. Ko1odny,!981,p.253]. これらの主張の他にも,当該企業における財務比率の悪化のために,取引所 等の上場基準を満たさなくなってしまうとの懸念㈱や,政府機関との契約締結 が減少する可能性についても指摘がなされた㈱。. 以上概観してきた主張における各種の経済的影響は,それぞれが独立して作 用するわけではなく,それまで資産計上していた研究開発費を当期に費用処理 することによって表示利益が減少するということから派生するものである。こ れまで述べた主張を統合すると,次のように説明することができる。すなわち,. 表示利益の減少を投資家が,企業業績および将来のキャッシュ・フローが悪化 したものととらえ,そのために当該企業の株価が下落する。この刷益の減少と. 株価の下落により,企業の資本コストが上昇し,借入契約等の締結が困難にな る。また,企業利益に連動した報酬制度を採用している企業の経営者は,株主. が報酬制度を変更するまで,何もせずに待つよりは研究開発費を減らし,表示 される企業利益の減少を食い止めようとするであろう。さらに,株価の下落を. 防ぎ,企業の利益を高く示すために,経営者は研究開発活動を中止するか縮小. するかも知れない。このような意思決定を経営者が下した場合には,研究開発. 124.
(7) 研究開発費の会計基準に関違する経済的影響について. 125. 活動によって企業が得るであろう将来の収益は少なくなり,そのためさらに企. 業の利益が減少することになる。、こうした悪循環が,特にSFAS第、2号の適 用前に研究開発費の資産計上をしばしば行っていた,小規模企業について起こ りうると考えられたのである。. そこで以下の節では,このような企業において,実際にSFAS第2号によ る経済的影響は生じたのかについて見ていくこととしたい。ただし,前述した. いくつかの経済的影響のうち,とりわけ,SFAS第2号の設定後に行われた調 査研究の主たる研究対象となった,企業評価ならびに研究開発活動に関違する 影響に議論を限定する。. 3. 企業評価に対するSFAS第2号の影響について. SFAS第2号による経済的影響の実態については,ホルウィッツ(Horwit妄, Bertrand. N.)とコロドニー(Kolod皿y,Richard)が1979年春に,店頭取引に. よって株式の売買が行われている企業を対象として,アンケート調査㈱を実施. している。アンケートの対象は売上高比の1%以上,さらに税引後の純利益比 で5%以上の研究開発費を計上している店頭取引企業380社で,うち131杜から 回答を得ている。. アンケートによると,「研究開発費の即時費用処理法の採用によって,ナ イーブな投資家(msophisticated. investor)が小規模企業の業績を評価するこ. とが困難になったか」との質問に対して,SFAS第2号の発効前に資産計上法 を採用していた企業のうち65,0%が,また発効時に既に即時費用処理法を採用 していた企業のうち36.2彩が,「かなり困難になった」と脊えている。また,. 「SFAS第2一号の適用によって小規模企業の中に資金調達が困難となったもの があると思うか」という問いに対しては,資産計上法をかつて採用していた企 業の方が,即時費用処理法を使用していた企業よりも.,同意する回答がい一くぶ. ん多かった。、. 一、. 」一」. 。. 125.
(8) 126. 早稲田商学第38ユ号. 会計処理方法の違いにかかわらず,売上高別に回答を比較すると,売上高が 1,000万ドル未満の企業と1,000万ドル以上の企業との最大の相違は,SFAS第. 2号の適用によって小規模企業の評価が困難になったか否かに関する答えに あった。売上高が1,000万ドル未満の企業においては,精通した投資家(so− phisticated. investor),ナイーブな投資家,供給者,および政府機関について,. それぞれ62.3%,88.1%,85.3%,75.6%の企業が,彼らによる企業評価が困. 難になった,と答えていた。一方,売上高が1,000万ドル以上の企業では,そ れぞれについて25.0%,77.6%,63.5%,48.2%の企業が,企業評価が難しく. なった,と回答した。また,「研究開発費の即時費用処理法の採用によって,. ナイーブな投資家が小規模企業の業績を評価することが困難になったか」とい う問いに対しては,売上高の多寡に関係なく,いずれの企業もある程度賛意を. 示していた。さらに,資産計上をかつて採用していた企業,および売上高が 1,000万ドル未満の企業に共通して,73%近くが小規模企業における資産計上 法の適用を正しいと判断していたのである。. このアンケート調査の結果から分かるのは,店頭取引企業の聞では,研究開. 発費を資産計上することが多かった小規模企業への評価について,SFAS第2 号がマイナスの影響を与えている,との認識が広まっていたことである。また,. 売上高の少ない企業ほど,小規模企業における資産計上法の適用を支持してい たことになる。. このような調査もある一方で,以下に述べる商務省(Department. of. Com−. merCe)による調査㈱のように,マイナスの影響は存在しないと主張する実態 調査もあった。商務省が1975年1月に発表した『小規模・創業段階企業におけ. るFASB基準第2号[研究開発費会計]の影響』(∫妙α6け州∫跳R肋伽o λむ舳仇物〃地∫ωκκσ仇dD舳伽〃C・∫広∫㎝∫㎜1吻ω・物侃g∫勉雛ハ㈱). は,与信者および投資家40人,小規模のハイテク企業11社,会計士11人,およ. びいくつかの政府機関を対象にインタビューを行っている。インタピューの内 ユ26.
(9) 研究開発費の会書t基準に関連する緩済的影響について. 127. 容は,SFAS第2号が発効し,小規模の研究志向型企業が研究開発費の即時費 用処理を要求された二とによって,各種の利害関係者による,投資等に関する. 意思決定が影響を受けたか否かにあった。インタビューの結果,商務省の調査. は,SFAS第2号の遭用前に研究開発費を資産計上していた企業について,マ イナスの影響はなかったとの結論に達している㈱。. このように,各種の実態調査からは,相反する結果が表れている。したがっ. て,実態調査のみならず,実証研究によっても,SFAS第2号の経済的影響に. ついて検討する必要があると考えられる。そこで以下では,SFAS第2号と企 業評価の変化に関する実証研究について概観する。. Wasley. and. Linsmeier[1992]では,SFAS第2号の適用以前に研究開発費. を資産計上し,かつその時期に研究開発費を売上高比で1%以上計上していた 等の条件に合致した企業99社を研究の対象としている。そのうち56社が上場企 業であり,43社が店頭取引企業であった。この研究では市場モデル・(market. model)に,、SFAS第2号の公關草案の公表日(1974年7月6日),ならびに ウォール・ストリート・ジャーナル(Wan. Street. Joumal)紙が公開草案に関. する記事を掲載した日(1974年7月10日)における,それぞれの株価に対する 市場の反応を,新たな変数として組み込んでいる。検定の結果,公開草案の公u 表という情報について店頭取引企業の株価はマイナス方向に反応することが明 らかとなった。一方,上場企業の株価についてはマイナス方向に反応したとい. う証拠を得ることができなかった。この結果は,上場企業のみを対象とした Vigeland[1981コの研究結果とも一致する。すなわち,少なくとも店頭取引企. 業は,、SFAS第2号の登場により,企業評価の面においてマイナスの影響を受 けた,ということがいえるりである㈱。一」. 4. 研究開発活動に対するSFAS第2与の影響について. SFAS第2号が企業の研究開発活動に与えた影響の実態は,前の節で述べた 127.
(10) 128. 早稲田商学第381号. ホルウィッッとコロドニーのアンケート調査によってある程度把握することが. 可能である。このアンケートによると,SFAS第2号が適用されることとなっ. た「1975年1月1日以降,企業全体の変化と比較して研究開発活動に変化は あったか」との問いについて,資産計上法適用企業の28.2%,即時費用処理法. 適用企業の11.O%が「減少した」と回答している。また,「研究開発費の資産. 計上法が認められていれば,小規模企業のいくつかは研究開発費を増加させた. 可能性はあったか」との質問に対しては,資産計上法をかつて採用していた企 業の方が,同意する意見がやや多かった。このように,各企業が研究開発活動. についてSFAS第2号から被ったマイナスの影響には,会計処理方法の違い により,かなりの相違があったと推計するのに十分な理由をなすことが見受け られる。. また,統計的な手法を用いてSFAS第2号と研究開発費の減少との関連に ついて検討した実言正研究を見ると,それぞれが異なった結果を示している。ま. ず,Horwitz. and. Ko1odny[1980]では,店頭取引企業のうちSFAS第2号の. 適用以煎に研究開発費を資産計上していた企業43社を対象にしている。その結. 果,店頭取引企業においては,SFAS第2号が適用されてから以降,年間の金 額そのものも,また売上高や純利益と比較しても,研究開発費を削減している との証拠が得られたのであった。. これに対してDukes. et. aL[1980コはSFAS第2号適用以前に研究開発費を. 資産計上していた上場企業27社を対象として実証研究を行い,Horwitz. and. Ko1odny[1980]とは対照的な結論を導いている。すなわち,SFAS第2号に よって会計処理方法を変更した企業が研究開発費を削滅したとの証拠は得られ. ず,したがってSFAS第2号によって研究開発活動に関する意思決定に変更 は生じなかった,というのである。. このような相反する結論を導いた二つの研究方法を統合し,両者の相違を明 らかにしようと試みたのがElliottet ユ28. aL[1984]である。この研究によると,.
(11) 研究闘発費の会計基準に関遵する経済的影響について. ユ2g. サ」ンプルの収集およ.び検定等を皿o・witz狐d五⑪lod口yl、[1980]の方法に合わせ. て行うた緒果上場企業,、店頭取引企業とも一に資産計上企業はSFAS第2、号 導入後に研究開発活動への支出を滅らしていたことが判明したという。Lた がって,研究開発費の減少とSFAS・第2号との聞には関連性があることガ明 らか一となったのであるq. 一方で,E1liottξt. a1,[1984]によると,SFAS第2号の発表以前からも研究. 開発費の減少が見られ,、,さらに,一」その時期に資産計上法から即時費用処理法へ. と会計方針を自主的に変更する企業がいくつか見られたどのことであった。ま. た,1973年の後半に生じた石油危機のために,アメリカ合衆国は1974年から75 年にかけて実質GNP一(Gross. N鮒i㎝a1Product;・国民総生産)の伸びがマイナス. に転落する竃晦ど・Ba1l[19801−p・32トおよび則iQtt. et. aL[1984・p=96]も述. べているように不況期にあった。したがろて,各企業が研究開発費を削滅した. 背景にはl. SFAS第2号の発効以外に他の要因も絡んでいる可能性が考えられ. たのである⑪. 以上,、各種の調査研究における成果を概観してぎた鯛が,、一貫して店頭取引. 企業についてはSFAS第2号による経済的影響が,それが唯二の原因とまで は断定できないものの,少なくともマイナスの方向に働いていることが分かっ. た。先にも述べたように、、SFAS席2号の適用以前に研究開発費を資産計上し ていたのは、創業から隼月、を長」く経ていない、新興の小規模企業に多かったた め、、SFAS第、2号の経済的影響を被ったのは,、主にこ,のよう」な企業であったこ とが推測できる邊. 5. 日本にお一けるr意見劃の経済的影響について. 前節まで述べてきた研究成果は,アメリ功合衆国の企叢に限定している■もめ で.あ. る。かりに目本K創て一も,』、二研究開発費の即時費用処理法を求め喝会計基. 準が企業評価等についてマイナスの経済的影響をもたらすど仮定しよう。その. 129.
(12) 130. 早稲田商学第381号. 場合には,実質GDP(Gross. Domestic. Product:国内総生産)がここ数年下落. を続けている日本において㈱,ベンチャー企業などの中小企業が産業の空洞化. 対策,雇用の受け皿,または新たな経済成長の原動力として期待を集めてい る㈱にもかかわらず,それらの企業の成長が抑制されるということが予想でき. よう。さらに製品の品質向上や地球環境問題など,企業の持つ科学技術の貢献 なしでは解決できない課題も、研究開発活動の縮小によって,解決が遅れるこ. ともありうる。本節においては,SFAS第2号から大きな影響を受けたと考え られる『意見書』を適用した日本において,前述の研究結果を持ち込むことの 是非について考察することとしたい。. まず,日本においては,今回の『意見割を作成するにあたり,経済的影響 は考慮に入れられたのであろうか。日本で研究開発費の資産計上を行っている 企業は,東京証券取引所(以下,東証と呼ぶ)第一部上場企業に限るならば, 1997年に個別財務諸表上では78杜,違緒財務諸表上では100社ある(表参照)。. 1997年に東証第一部上場企業として個別財務諸表を公表した企業は1294杜であ. り,同じく違結財務諸表を公表した企業はアメリカ合聚国のSEC(Securities and. Excha㎎e. Co血missi㎝:証券取引委員会)基準で作成した企業26社を除くと,. 1027社である。したがって,それぞれ6%,10%の企業が研究開発費の資産計 上を個別財務諸表および連繕財務諸表で行っていたことになる。同様の企業は,. 東証第二部上場企業では個別財務諸表上6%(493社中30社),連結財務諾表上 9%(325社中30杜),店頭登録企業では個別財務諸表上4%(775社中34社),. 表 年(1−12月). 資産計上を. 行った企業数. 1987. 東証第一部上場企業における研究開発費の資産計上状況 I988. 102. 1989. 86. 78. ユ990. 79. 1991. 83. 1992. 86. 1993. 86. 1994. 84. 1995. 77. 1996. 1997. 1998. 7878(100)69(90〕. 出典:西澤[1997,p,414]に加筆。1997隼と1998年の括弧内の数字は違結財務諸表上資産計上 を行づた企業数。また1998年は8月末現在の数。. 130.
(13) 研究閑発費の会計基準に関連する経済的影響について. 工31. 違緒財務諸表上7%(448杜中31社)であった。日本における従来の規定と .『意見書』の規定における研究開発費の定義は異なるため,.二先の節などで述べ. た研究結果などと単純に比較はで、きないものの,『意見書』の設定にあたって. 経済的影響は重要な意味を持たなかったのではないかと考えられる。この点で は日米に変わりはほとんどない。. 一方で,『意見書』とSFAS第2号はともに即時費用処理法を要求している. 点では同じであるが,いくつか相違も見られる。つまり,SFAS第2号が,す でに資産計上をししている研究開発費については,.過去に遡及して損益修正項目 として償却するこ.と、としている㈱のに対して,『意見書』は,そのまま償却を. 続けることを認めているのである。また,研究開発費の具体的な内容の開示に. ついては,SFAS第2号は討議資料の段階では,個別のプロジェクトの性格, および基本的な考え方等の開示を求めていたが,反対意見が多く,取りやめと. な?た経緯がある96。その点において日本では,『意見書』にも述べられてい るよう一に,『証券取引法』第24条第1項およ1び『企業内容等g開示に関する省. 令』第15条第1項イが,上場企業の有価証券報告書は第三号様式という型にし たがって作成することと規定しており,有価証券報告書の「事業の概況」にお いて研究開発活動について記載するこどがすでに求められている。. ζのように,日米の状況にはいくつか異なる点があり,アメリカ合衆国にお. ける各種の研究成果をそのまま,会計処理方法が同じであろ臆見書』を採用 した目本に適用でぎるわけではないことがわかる。. 6. おわりに. 本稿では,SFAS第2号の成立過程において議論されたい<つかの経済的影 響について述べ続いて譲諭された経済的影響がその後のア!ケニト調査や実 証研究によらて検討が試みられた.状況を見てきたよす青わち、SFAS第2号が ぼどんどすべてq企業に研究闘発費の町時費用処理法を要求したことによって,. 13ユ.
(14) 132. 早稲田商学第381号. それ以前に資産計上法を採用していた企業,とりわけ,小規模かつ新興の研究 志向型会社が,企業評価ならびに資金調達等の点でマイナスの影響を被り,し たがって当期利益を多く示すために研究開発費を削滅した,という形がほぼ明 らかとなったのである。この結果は『意見書』を導入した日本にとっても大き な意味があることは確かであるが,二国聞におけるいくつかの相違のために, 単純に当てはめることはできないことも判明した。. 日米におけるこのような状況の相違は,資産計上を認めている国々における 会計基準や状況も合わせ,さらに詳し」く検討すべき事柄である。また,一『意見. 書jの実施が及ほす経済的影響の実態についても詳細に調査を行う必要があろ うが,これらについては今後の課題としたい。. 注ω. 臆見割における研究關発費の概念と,臓渕等に鋤ナる試験研究費および關発費の概念. との相違については,たとえぱ西澤[1998,p,12コを参照されたい。. 12)研究開発費は会計理論上,その本質は資産性を持つものと考えられ,可能であるならば,縫常 的な部分を除き繰延べて,将采期問において発金する収益と対応させて償却することが望ましい. とされてきた。たとえばPat㎝a口dDlxon[1958,pp469−490]およびGel1em自ndNewman [1973,pp.61−74]を参照されたい。. 13)本稿ではゼフ(ZefL. Stephen. A.)にしたがい,経済的影響の概念を「会計報告が企業,政府,. 労働組合,投資家,および債権者の意恩決定に及ほす影響」[Zeft1978,叫56コと規定する。経 済的影響に関するさまざまな定義については,たとえばB1ake〔ユ992,pp312−313]を参照され たいぜ. {4)たとえばRappaport〔1977,p92,p,94]およびWolkandTeamey[1997,叫198−200]を参 照されたい。. (5〕アメリカ合衆国では,SFAS第2号の設定以前は研究開発費の資産計上を認めていた。資産計 上を行った場合には,無形資産と同様に研究開発費を,対応する収益の発生に伴って,4C年以内 に償却しなければならなかった。当時の企業は、r通常3年から6年で」[Hom雌n. et. aI,!993,. p−400]それらを償却していたとされでいる。また,期待した収益が発生しないことが明らかと なった際には、判明した期に未償却分をすべて償却しなけれぱならなかった巾. 16〕アメリカ合衆国の会計基準設定主体において,この時期に研究開発費会計に関する審議が始 まった契機は,ゼネラル・ダイナミクス(Ge皿eral. D抑amics)社やロッキード(L㏄kh㏄d)社等. の大企業における会計処理が問題視されたことや,当時の研究開発費会計の実務に関する研究者 の関心が高まったことにあったとされる。たとえばAd且皿s[]98ユ.pp−28−30],Horwit昭a口d Kolod町[1982、臥u7,p.121]およびMilier. et. al、[工998.pp.ユ22−123]を参照されたい。. ωFASB成立以前の会計墓準設定主体であったAPB(Ac.o㎜ti.g. 譲会)は,1970隼8月にAPB意見書(APB. 132. Pm.ipl.s. Boa.d・会計原則審. Opinion)第17号丁無形資産j(Inta曲ble. Asse㎏).
(15) 研究開発費の会計基準に関違する経済的影響について. !33. .JAPB、山ユ顯O]を公表し,研究開発費会計についてさら一なる研究の必要性を説いている。一、また,. ユ972年4月のAPB意見書第22景『会計方針の開示』(Disclosure. of. A㏄㎝ptmg,Pondes〉[ApB,. 19Z2コは,研究閑発賢に2いて複数の会計処理方法が存在することを示唆していた。 (β〕FASB』974c,一pa岨3ηを参照されたへ、 19〕FASB[1974c,加r且s.39−50]を参照されたい。. 一、一れ,、たと、えばKla叩e口nd. 一また,一SFAS第2、号への賛否についてはそれぞ. Br㏄k[1975LおよびBiemm伽d. Duk閏エ1975コを参照されたい凸. ⑩、研究開発費の選択的資産計上法ば,ある規準を満たした研究開発費のみを繰り延べる方法であ る。資産計」;を行う際の合理的な規準を設定することが可能であるとする立場をとった,」JASC (ユ。temati帆。l. A㏄o。。帥g. Sta皿da.ds. Com皿itt。。国際会計基準委貝会),カナダ,、オ」ストラリ. ア,およびヨーロッパ諸因の多くでは,選択的資産計上法を,研究開発費の会計処理方法として 採用レている。なお,規準の詳細な内容,ならびに資産計上の強制の有無は各国によって異なる。 一欠とえばNlx. and. N瓦[1992,pp−6弓一71L. A1蝉皿der靱d. Archer[ユ998]を参照されたい。一。. ωFASB[1974。,pa。目s54−55]を参照されたい蓼また,SFAS第2号は特別勘定集計法について, 特別勘定の金額に不確実性がともない,.また特別勘定を設置すると財務諸表の偉質が変わると述 べ,採用を適切でないとしている写FASB〔1974c二para,59]、Jo㎞son、正I976,pp,817−8ユ8]、およ. び長岡[1996b,p,47]を参照され紬㌔. ⑫一潰産計」;法および即時費用処理法の長所ならびに短所にgいては,たとえばBatty口988二pp ユ53一ユ5壬]を参照されたい。. ⑬ARS第14号は研究開発費ρ統一酌な会計処理方法として,研究費は費馴ヒL,開発賢につい ては一定の規準を満た.したもρを資産計上すべきであると勧告している・G直11eiHnd」New皿・皿 [1973,pp.66−75コを参照された㌦ ㈹Geuem. and. Newm軸μ973,pp80−1ユ4]を参照されたい。. 蝸、、r方,同じア!ケ」トによると,新纂の研究志向型企業の圃答36社うち,製晶のブロトタイプ の關発,および試験生産に関わる支出について,ともに2脇近く企業が資産計上法を採用してお. りゴ主要企業の会計処理方法との聞に差異が見られた。、そこでARs剃4号は、「唯rの事薬が 単Hの重要な開発ブロジュク.トから戒り立っているような茗劇業段階にある企繁は研究開発費を 繰延べる傾向にある一方で。.確立した企業(estabhshed 費用とレて認識する」[Gellei■a皿d 蝸. 一たとえばBleman. and. co皿pames)は同じ研究開発費を当期の. Newm叫ユ973・p16!コと精論づけたのであ乱. D剋kesエユ975,pp54一;5],N埣[ユ977,p,30,p.42],一Horw1舷伽d. W工1982.p−117],.Nix,a皿d. N叔工1992,. 叫、6Q]. KoIod−. および長岡[1996乱、pp86−8?].を参照されたい唖. 11ヵFASB〔ユ9碗;1974b〕・を参照されたい臼 ⑱. たとえばB.erma岬nd. (1動. Dukes..[ユ975;p,、54/を参照されか…。. たとえばHorwit毘誼nd. Ko1od皿y[ユ98!,p−253]を参照されたい曲. ㈱、.たとえば酬o肚噂al、[ユ984,p85]二を参照されたい。. ⑳. 当時のビソグ・具イ}のうち,アーツスト、・アン冊ド・ア戸ンス」ト。(欧n.t&E岬§t)およびハ. スキ×スjアン.ド・セルズ、(晦・ki・§&Sセll・工は、。SFAS.第a号の討議資料ならびに公開葦案に. 対して,即時賓用処理法を要求するζとに反対している。FA§B[!97飢p.貌p,250≡197伽.p, 448.叫54ユ]を参照されたい。またクーパ㌣ス・アンドjニライブラ:ンド(Coop鯛亀L池ra皿d). も,討譲資科について同様の意見を表明している⑪FASB正岬4a,p,365]を参照されたい蓼 幽技術革新における小規模企業の璽要性に関しては卓たとえばH⑪rwi吻狐d. K⑪lod町[!980、二pp. 、44=45]一およびβ軸oba胴[且9胃&p叫4ト52]一を鎖照さ机たい二. 鰯. たとえば佐藤〔ユ998,p−5]を参照ざれたへ. 133.
(16) 134. 早稲田商学第38ユ号. ㈱. 銀行との契約においても同様のことが当てはまるであろう。たとえぱBatty[1988,p.158]を. 参照されたい血. 鱒HorwitzandKolodny[1981,p254]によると,当時のNASDAQ(Nat1o皿虹Associationof Se㎝r』tles. D髄1ers. A咀toma蛇d. Quo伽㎝=全国店頭銘柄建値自動通報方式)の登録基準は純利益等. について一定の額を要求していた。現在では,有形固定資産の金額,発行株式の時価総額,もし. くは純利益のいずれかについて一定基準を満たせば登録することが可能となっている。NAS・ DAQを運営しているNASD(Nati㎝al. Associ盆ti㎝of. Se㎝rlties. Deakrs:全米証券業協会)の. ホームページ(http=/www,n乱sdaq−ame亘.co皿)を参照されたい。. ㈱. たとえばHorwi屹痂d. ㈱. Ho岬itz. ㈱. and. Kolodny[198ユ,p.254コを参照されたい。. Ko1od岬[1980,pp52−53,63−70]を参照されたい、. FASB[1975,par鵬.50−51]およびHofwit・刮nd. Kolodny[1981,pp.255−256Jを参照されたい。. SFAS第7号では,これらの調査を受けて.SFAS第2号を創業段階の企業にも適用することと した。. 鋤Ho榊itz. and. Kolod町[1981,p.262;1982.p.ユ10]は商務省の調査絡果について,ナイーブな. 投資家の行動に関する分析が少ないことや,サンプルの選択基準が暖昧であることなど,問題点 をいくつか指摘している。. ㈱. これらの実証研究の結果は,投資家が費用処理された研究關発費を調整していることを示す実. 証研究の結果と矛層する。つまり,研究開発費の金額と市場の反応との関係を考察した研究は, 精通した投資家が費用処理された研究開発費を資産計上調整(cap1tali鯛ti0Hdj皿st皿e口ts)し,. 企業の将采キャッシュ・フローを評価すると述べているのである。このような研究成果は,早く. もSFAS第2号の公表直後にDukesの論文において見られる。Bieman. md. Dukes[1975,pp. 53−54コを参照されたい。. eD. たとえばOECD(orgmization. for. Eco口omc. Co−ope伽on. a皿d. Develop血ent:経済協カ關発機構). [ユ976,pp.5−8]を参照されたい。. 鯛Da1唱y. a回d. Vi騨1and[ユ983コやHorwItz帥d. Nomolle[1988]は直接言及はしていないが,先. の節で述べたSFAS第2号の経済的影響について実証研究を行っている。Daley a皿d V・gelmd [1983,p,208コによると,研究關発費を資産計上していた企業は負債比率が大きく,したがっ て,負債比率が大きい企業ほど当期の報告利益額を増やす手続を取る,という「負債比率仮説」 [Watts乱皿d. Z㎞皿em目口,ユ986,p.216;訳書,p.22ユ]が当てはまることが明らかとなった。また,. Horw屹andNormolle[1988,p.431]は,SFAS第2号によって小規模企業における,政府機関 との研究關発契約が滅少したという証拠を得ることができなかったとしている。 鰯. たとえば経済企画庁調査局[ユ999,pp.3−5]を参照されたい。. 鈎. たとえば伊勢田[ユ997,p,ユ6ユ]を参照されたい。. ㈱FASB[1974c,para.63コを参照されたい血したがって1975隼1月からSFAS第2号を適用す ると,ユ974年ユ2月末日の資本項目の金額は,1974年工2月末日の貸借対照表と1975隼ユ2月末日の貸 借対照表とでは異なることになる。この点については、たとえばBriloff[1976,pp.ユ42−144]を 参照されたい。. ㈱. FASB[197坐,pms60−62]を参照されたい。. 参考文献 Accounti皿g. Primlp』es. Board(APB〕、1970,λPB. A血eri〔加I皿st北u腔of. 134. Cert1fled. Pubhc. q卿㎞缶閉N皿1Z/彬伽. Accountants{AICPA〕、. 肋加λ∫醐紙New. York.New. York:.
(17) 135. 研究開発費の会計.基準止に関遷する経・済的影響について !9ア2,APB,ρ抑蜆伽No−22=1〕もob蝉昭ψλむ. Ada皿s,Steven. ㎝地物厘Po1肋s,New. J,ユ98ユ,1伽ク伽皿肋仰8・ψ蛋2卿直d. Aむ. sωκ地Oψ一り的4功洲蛇納皿RI〕一、D.diミsertation、. AIexander,Da珊d且nd. Ba1ユ,侭ay. 98C,. searc瓦a1]d. University. of. Si皿o工1Archer(eds,〕,1998,〃〃㎞E〃ψω〃λ. California=Hargourt. Brace. Di毫cussiqn D町eloP皿ent. Professipnal. of. Yprk.New. Yq汰一A−CPA。一.. ω〃伽ξ/ψ〃冊吻肋珊伽也C〃榊皿姥E■伽〃〃洲困〃月公 Cmcmnati. c例. 彬舳g. G批〃邊,」3〃直d一、一S帥Diego刊. P1]b11shing. Accounting. for. Researcb蛆d. D阜velopme貝t. Costs:The. J皿pact. on. Re−. Exp已ndi士ures,一五㎜〃吻王〆.ム6α吻〃加κ屋f鮒ωκ由,SupPユemeot士o・Voj一ユ8,PP−. 27−37. BattyJ、,ユ983,λo p且ny. ㎝批伽厚∫倣R蝸ωκゐ皿ωDωε伽〃、2〃2d一。A1ders阜ot=Grow…r. Bier皿a皿,Jr。,H邊rold. a口d. Ro1抑d. 丁加五刷〃吻ユoゾλc岬舳物冊. Blak阜,John,ユ992、 tlon,. λむcω. Daley.Lane. York,New A一目nd. Choice. of. E−D皿kes,1975、. Aαassiflcatio凪System. Robert. Accomtmg. for. Research. a■d. Develop皿ent. Costs,. for. Econo如c. Conseq1』emes. issues,ln. A㏄ountmg−Regula−. Rωω化孔、Vol.22No,88,Autllmn1992,」pp−305−321与二. b他D{b荷∫主仰. York. AccoΨ]は1]g. ツ、Vql139No.4,Aprll1975,pp,48−55. 〃舳著刮〃8伽{卿3s. Bri1q士f,Abrψa皿J}1976。. Ne・w. Publishing−Com−. Llm1ted. C他d也f∫=肋{B刎榊f−1伽的f〆事ρ捌. 直。加ヰF一榊μ一螂グ5;〃僅閉舳紙. H肌per.造Row,Publ.三sりers, L. Vlg…1and,1983,^The. Methods;・The. Case. of. Effects. Account凧g. of. Debt. f⑪rぶ&D. Covenants. and. Politlca]Costミon. the. Costs∴∫刎㎜1,oヅλcco丑醐助加亙蜆〃. ε{伽仰㎜{c高VoL5No3,Dece岨ber1983.pp・I95−21]二. Dukes,Ro1帥d. E廿、Tbomas. wlgp哩靱t. R. Dyck耐an.and. john. A. Cpsts.The工mpact,o皿R亀§色aアch貝nd. 玉螂拠π牝,Supplem巴口t. tg. Expe口dltures. on. Rese如ch. 4o(伽棚…伽厚R耳∫ωκ払Vol−22No. Fi早a呵以司1Acco岬ti口g d刎吻.σ昭λむむ伽. Deve1opme皿t. for. Expe皿dユtures、. Research. J伽冊刎o/λ. and. De・. f〃刑f榊厚. Vo118,pp.k26. Elllott,john,Gordo皿Rich乱rOsqn,Tho皿阜s 窒o呵Firm. Elliott,1980。・・Accountmg. Stanφrds. Dyckman,and. Ro1如d. Dpkes,ユ9雛。^Th竈1mpact. a口d,DeveloP皿ent卜RepJica加ons. and. of. E斌e口slo早s,. SFA§No一 ∫㎝榊!ψ」. 1,Sprmgユ984;pp−85一ユ02.. BoardくFASB)一ユ97如,Pψ御地む〃d−!974、吻. 捌免冊罫伽盈{舶o焔免蜆仰d. 一ム、泌3㎝∬㎞μ¢榊o伽. j)直ザ邊榊〃刮切∫拙耽也1画γCθ5frd蜆地Pεc窃閉あ〃28.1973二P囮〃1. 戸o事ψ伽。、戸妙召閑∫ψ伽一雌岳d榊μ3孕的よ口〆0偲α畑sω捌〃{舳. 口蜆4μ肌Sta皿迂ord廿Co口o阜ctiεut:FAS臥. 1974b,Pψ伽垣銘鮒d!974yoエ!1;∫地姥㎜郷;N臥公5直cf吻λ!B.Sta哩ford,Cqn鵬ctiout・.FASB,. 19て4・,卿榊伽〃伽肌伽地酬棚昭∫紐肋ψ. Sμ∫リ止柵2二μ榊物仰一伽鮒免棚ρ豊・. 沸榊!C郷f∫。Sta皿ford,Co耳nect嶋11t,FASB− 1975,3FX∫」批α. 7. 」4」む邊口卸胞挽聾厚昭紬亙鋤ξ黎厚あyρ皆田高伽旭ξ、、3勉厚盟一ε燃百柳3苗畠Sta加fprd,止qg平oectj一. .cut=FASB−. Gellei口,Oミc割r. S. and. M醐nce. S. New,man,1973、λむ. 例〃榊g肋∫{蜆叱拘∫伽dクμ泥∫リN〇一4一λcむ榊鮒舳厚伽. 兵鉛螂τψ皿舳ρ僅災紬#写ψ召刊4、捗閉糀軌New,Xqrk,NSV 旺awkips.Da別d. F一,ユ9ア3、丁亘口ancial. Acc01]nting,the. York=・AICξA. St卿dards. BQ乱rd昌凪d]…;cg聰omjo. pevdρp叩暮皿t,宅τ伽. ム鯉吻砂切g,F個泌桝、一yol;43Nρエ,曇、2,M具y=December、ユ9Z3,.pp亡エ7二28, Hor㎎ren,Charles. T,Gary. 5肋直dI,Englewood. Horw,吻。Bertra叫d. L. Sundε皿、、an阜JohルA壬Elljott,止、!993、王砂沌貞蜘章伽、伽亙{榊勉c伽三」4むω肌抑工伽理、. C工i垣s、、NeΨJeエsey:P鵬p虹q隻、坦鼻n,1皿c. N、邊nd艮1ch町d. Kolod皿y,1980,山Tbe. the,F葺口anc栖1,Repprti皿g.of−R&㌔D. Expendjtur暮s、. Eco聰⑪mic ゾ. Effe㌻嶋of工n可olu工1協ry,U呵i五むr皿ity. 剛榊三ψλ枕ω閉工榊ダ児{$幽榔鬼,S咀pple血enエto. ユ8,PP38−74. 135. in VoL.
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「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号
食品事業では、「収益認識に関する会計基準」等の適用に伴い、代理人として行われる取引について売上高を純
収益認識会計基準等を適用したため、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「流動資産」に表示してい
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」とい
会計方針の変更として、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号
経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を