定 電 極 温 度 下 に お け る ア ル ミニ ウ ム の 陽 極 酸 化 甲南大 学理 学部
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(2) 論. 9目9重. 近 畿 ア ル ミニ ウ ム表 面 処 理 研 究 会 誌、Nα133'88. 文 一. 十92(1). 91目KL(T1‑TL)/δ=KF(TO‑T1)/4(2) 92ヨKM(To‑T)/a(3) が 成 立 す る。91は. 電 解 液 に 移 動 す る 熱 量,92は. 裏 面 に 移 動 す る 熱 量 で あ る。Kは 熱 伝 導 度,δ. は 〔2). 式 に よ っ て 定 義 さ れ る温 度 境 界 層 の厚 さ で あ る。 ア ル ミ ニ ウ ム板 の 裏 面 が 断 熱 材 に よ っ て 被 覆 さ れ て い た り,裏 面 も ま た 電 極 面 で 同 じ電 流 密 度 の 場 合 に は,裏. 面 へ の熱 移 動 が な い ので T・‑T2‑TL+9〔(〃kF)+(みKL)〕(4). が 成 立 す る。 バ リヤ ー 層 で 発 生 す る熱 量 は,A4203の. 生 成 熱 を1594Jん04と. す る と き ,近 似 的 に. 次 式 に よ っ て 与 え ら れ る。2) g=ゴ(V十2.75)(5) ゴは 電 流 密 度,vは. 浴 電 圧 で あ る 。 酸 化 物 皮 膜 の 厚 さが 数 μ祝以 下 で あ れ ば,δ/kLに. が 無 視 で き る の で,To,TL. ,ゴ,V,KLの. δ を 求 め た と き と 同 じ対 流(か を 測 定 す る こ と に よ り,KFの J・6ガ1・S・k‑1が. 値 か ら 〔4)(5)式を 用 い て δ を 概 算 す る こ と が で き る。 ま た,. く は ん)条. 件 で電 解 を 継 続 し,4が 充 分 大 き い 値 に な っ た場 合 のTo. 値 が 計 算 で き る。 筆 者 らの別 の 実 験 結 果1)か. 得 られ た が,こ. 比 べ て 〃KF. ら,KFの. 値 と して α010. れ は ガ ラ ス の 熱 伝 導 率 に ほ ぼ等 しい 。 星 野 に よ れ ば,2)層. の な か で δ は流 速 の一 α5乗 に比 例 す る。 強 制 対 流 に よ りδ を50仰L程. 流流れ. 度 に す る こ と は,実. 験的 にさ. 解 液 と 同 じ温 度 の 冷 却 水 で裏 面 か ら冷 却 す る だ け で,バ. リヤー層. ほ どの困 難 を伴 わ ない。 9が あ ま り大 き くな け れ ば,電. の温 度 ヒ昇 を ほ と ん ど ゼ ロ と す る こ と が で き る。 ア ル ミニ ウ ム面 と冷 却 水 の 接 触 面 積 を,電 に比 べ て 大 き くす れ ば さ らに 効 果 的 で あ る が,し 場 合 に,電. か し5J.6ガ2.S‑1を. 解 液 と 同 じ温 度 の 冷 却 水 を 使 っ てTo=TLを. 超 え る熱 の発生 が あ る ような. 達 成 す る こ と は 難 し い 。 そ こ で 本 研 究 で は,. 電 解 液 よ り低 い温 度 の 冷 却 水 を 使 用 し て 電 極 の 裏 側 か ら冷 却 し,同. 時 に ヒ ー タ ー か ら電 極 材 裏 面 に. 直 接 熱 を供 給 す る こ と に よ り,電 極 の 裏 側 に移 動 す る熱 量 を 調 節 して 笥 包TLを 内 部 の 温 度T2に. つ い て は 〔3}式が成 立 す る 。9‑42=20J・6ガ2・. 位 置 の温 度 はToよ 2.2電. り約1℃. 極面積. ぎ1の. と き,バ. 達 成 した 。 電 極 材 リヤ ー 層 か ら1朋. の. 低 い 値 と な る。. 解 装 置. バ リャ ー 層 と多 孔 質 層 の 温 度 を ,電 解 液 と同 じ温 度 に 保 っ て ア ル ミ ニ ウ ムの 陽 極 酸 化 を 行 う 目的 で,図2の. 電 解 槽 を使 用 した 。 直 径100朋,厚. ア ル ミニ ウ ム板3〜5枚. さ20㎜. の ア ル ミニ ウ ム ブ ロ ッ ク に80×50×2t㎜. の. を 固 定 し て フ ィ ソ と した 。 中 央 の フ ィソ に は フ ィル ム ヒー タ ー を 厚 さ1朋. の ア ル ミ ニ ウ ム板 で 押 さ え て 固 定 し,エ. ポ キ シ 樹 脂 で防 水 した 上 を 断 熱 材 で被 覆 した 。 フ ィル ム ヒ. 一15一.
(3) 近 畿 ア ル ミニ ウ ム表 面 処 理 研 究 会 誌Nα133'88. 一 ター 用 と して直 流電 源 を使用 し. 論. 文 一. ,電 流. (電 圧)を. 適 当 に変 え た が,70V,α5A. し. を比 較 的 多 く使 用 した 。 ア ル ミ ニ ウ ム ブ ロ ッ ク上 に 直 径50朋,厚 ミニ ウ ム板 を 載 せ,し. し一q. ・・ 一カ ソー ド. トO・6. },●. ー ガ ラス 円 筒. ・. … ア ク リル 円 筒. っ か り と締 め つ け. 恒温水槽→ F願]L. ,. αり. そ の 中 央 の 直 径8飯 πの 部 分 を 電 極 面 と し た 。 ア ル ミニ ウ ム ブ ロ ック に は細 い 溝 を. 熱電対. のCA熱. ア ル ミ ブ ロ ック'ア. 晦 灘. 電対 を通 し. 一. L. 」. 一 、. 1. す る こ と に よ り電 気 的 な絶 縁 処 理 を 行 っ. 一 電 解 液. ■● ■.. 斗 ≦ヨ. }. ,. す い陽 極酸 化皮 膜 を施 して封孔. た 。 溝 に直 径0.1鷹. 1. ] ,」. さ0.3房 πの ア ル. て ア ル ミニ ウ ム ブ ロ ック に 密 着 させ て,. 切 り,う. o. 殴. ●. 氷水. ■. ,. ●. ノード b. ■. 酬 び購 ,\. 熱 電 対 の熱 接 点 が電 極 面 の中 心 の真下 に. 冷 却 用 フ ィン. プ レ ー ト ヒ ータ ー. な る よ う に,瞬. ・. 、. 間接 着 剤 で 固定 した。熱. 図2電. 電 対 の起 電 力 を 直 流 増 幅 器 で増 幅 して,. 極 内温 度 を一 定 にす る ための 電解 槽. プ レ ー トヒ ー タ ー の リ レー を 作 動 させ, 電 極 温 度 の 変 化 が ± α2℃. 以 内 に な る よ うに,プ. レー ト ヒータ ーの 電 流 や 冷 却 水 の 温 度 な ど を 調 節 し. た。 電 解 槽 部 分 は 内 径37房 πの ガ ラ ス製 円 筒 で 電 解 液100π4を る が,強. 入 れ た。 ガ ラス 円筒 は内部 を観察 で き. 度 お よ び熱 伝 導 性 の 点 で 金 属 ま た は そ の 内 面 に適 当 な 被 覆 を 行 った も の の方 が 優 れ て い る。. 電 解 液 は常 時 適 当 な か くは ん を 行 った が,か. く は ん の 目的 は電 極 か ら の放 熱 を 促 進 す る た め で は な. く,電 解 液 の温 度 を一 定 に 保 つ た め で あ る。 電 解 槽 は ア ク リル 樹 脂 製 の ジ ャ ケ ッ トに 入 れ,電 の 設 定 温 度 と同 じ温 度 の 水 を ポ ソ プ に よ り循 環 させ た 。 電 解 電 源 と し て,300V,5Aの 定 電 流 電 源 を使 用 した 。 電 解 前 に,あ. 解液. 容量 の直 流. ら か じ め ニ ク ロ ム 線 を ダ ミー 抵 抗 と し て 電 流 値 の 設 定 を 行 っ. た。 2.3実. 験 手1頂. 電 極 試 料 に は99.99%ア. ル ミ ニ ウ ム板 を 脱 脂 して 使 用 した 。 電 解 液 に は150物. 験 の た び に更 新 した 。 カ ソ ー ドに は 直 径1鷹. 硫 酸 を 使 用 し,実. の 白金 線 を 使 用 した 。 電 極 お よ び電 解 液 の温 度 が所 定. の 値 に な る の を 待 っ て 電 解 を開 始 した 。 電 解 中,浴. 電 圧 と電 極 温 度 を 連 続 記 録 し,ま. た必 要 に応 じ. て 冷 却 水 の か く は ん や 氷 の追 加 な ど を 行 っ た 。 電 解 終 了 後 は,電 解 液 を 吸 引 に よ り と り除 き,イ ソ 交 換 水 で 洗 浄 し た 。 これ を繰 返 し た あ と,試 存 した 。 電 解 電 流1〔A〕,電 E∬(%)=5293十. オ. 料 を と り は ず し,冷 風 で 乾 燥 し て デ シ ヶ 一 タ中 に保. 解 時 間t〔 珈 〕 の と き の 電 極 試 料 の 重 量 増 加 △ ω 〔㎎ 〕か ら △ ω/(0 。105671t)(6). 一16一.
(4) 論. に よ っ て 皮 膜 生 成 効 率 を計 算 し た 。 理 論 量 の 初 と な る。 皮 膜 にAu‑Pdを. 近 畿 ア ル ミニ ウム 表 面 処 理 研 究 会 誌Nα133'88. 文 一. が 完 全 にA4203皮. ス パ ッタ リソ グ(12々V,757πA,1伽. 膜 に変 化 す る と き 効 率 は100%. π)し,ビ. ッカ ー ス 微 少 硬 度 計 に よ り,. 25〃 荷 重 で 硬 度 を 測 定 し た 。 ま た 日本 電 子JEM‑100C+EM‑ASIDに 得 られ た 皮 膜 断 面 のSEM像 3.結 3.1浴. よ り,試. 料 を へ き 開 して. の観 察 を行 った。. 果 電 圧 の 時 間 的 変 化. 定 電 流 電 解 に よ り ア ル ミニ ウ ム の 陽 極 酸 化 を 行 い,浴 の一 例 を 図3に. 示 し た 。 は じ め,や. や 高 い 電 圧Vsで. .構. 電 圧Vと. 電 極 内 部 の 温 度Tを. 皮 膜 の 生 成 が は じ ま る が,多. 測 定 し た結 果. 孔 質 皮膜 の セル. 造 が 形 成 さ れ る の に伴 っ て 急 激 に浴 電 圧. が低 下 し,V7πの電 圧 で定 常 的 な皮 膜 の成 長 が進 行 す る。 電流 密 度 が低 く,電 解 液 の温 度 が高 い とき,浴 電 圧 は長 時間 の電 解 中 ほ とん ど変 化 しな いが,電 流 密度 が高 い と図 3の よ うに次第 に浴 電圧 が高 くな り,最 後 は急激 に上 昇 し'pに お いて ピーク値 に達 す る。 この あ とす ぐに電 圧 は低 下 す るが,依 然 として高 い値 で あ り,さ らに電 解 を続 行 す る と不 規 則 な変 化 を しなが ら徐 々に電 圧 が増 大 した。 電 解 開 始時 お よび'pの 近 くの よ うに急 激 図3一. 定 電 極温 度 に お ける電 圧 の時 間 的変 化. に大 き い熱 の発 生 が起 こる とき,本 実 験 の 装 置 で は電極 内部 の温度 上 昇 を完 全 に抑 え. る こ とが で き な か っ た 。 しか し,浴 電 圧 の 時 間 的 変 化 が 小 さ く,浴 電 圧 も あ ま り高 く な い場 合 に は 電 極 内 部 の 温 度 を 一 定 に維 持 す る こ とが で き た 。 電 極 面 か ら裏 側 へ の 熱 の移 動 が な い と き,10A/d肌2 に お け る電 極 内部 の 温 度 上 昇 は,電 解 液 の か く は ん の 強 さ に応 じて 最 低5〜25℃ さ れ る。1)本 研 究 に 使 用 した 装 置 は改 良 す べ き 点 が 多 く残 され て い る が,一. に 及 ぶ もの と予 想. 応 所 期 の 目的 を達 す る. こ とが で き た。 3.2電. 解 初 期 の 電 圧 変 化. 電 解 液 の 温 度 を5〜40℃,電 測 定 した 。Vs,㌦,%に. 流 密 度 を6〜25母d7π2の. 範 囲 で 変 化 させ て,浴. 電 圧 の時 間 的変 化 を. つ い て 表1の 結 果 が 得 ら れ た 。 電 解 液 の 温 度 が 高 い ほ ど ・Vsも. い値 と な る。 浴 電 圧 がVsか. ら㌦. ま で低 下 す る に要 す る 時 間 は,5℃. 一17一. で 約2伽,10℃. ㌦. も小 さ. で α8〜1.5.
(5) 近 畿 ア ル ミニ ウ ム表 面 処理 研 究 会 誌Nα133'88. 論. 文 一. 伽,20℃. 表1電. で α6〜1伽,30℃. 0.5〜 α6珈,40℃. r. 「5. T℃. 胎. 10一. 4(>45. 磨3∋. 26. 24戸25. 緬 始. 30. 20. 細. 構 造 が 完 成 さ れ る に要 す る時 間. 40. み ヨ2 22'23 2ト22 19‑21. 60r. や寸 法 の 大 き い セ ル が 形 成 さ れ,こ. で0.3〜0.5. 伽 で あっ た。多 孔 質皮 膜 の セ ル. DA10〜25A/dm2. 34^さ8. 110. は極 め て短 か い か ら,定 電 流 電 解 に お い て,V}π に達 す る ま で の こ の よ うな 比 較 的 ゆ っ く り した 浴 電 圧 の 変 化 は,電. 解 初期 にや. れ が 最 も安 定 な寸 法 の セ ル へ と変 化 して 行 く過 程 に対 応 して い. る もの と考 え ら れ る。Vsか ら㌦ へ の 変 化 に 要 す る時 間 は,1℃ の 温 度 上 昇 に つ い て3.5〜4%の で 小 さ くな っ た 。 3.3'pと. 電 流 密 度 の 関 係(図4). ピー ク 電 圧%の. 値 は再 現 性 が 良 く な い が,浴. 電 圧 〜bに 達 す る ま で の 電 解 時 間 ら はか な り再 現 性 が 良 く,電 流 密 度 の ほ ぼ 一2乗 電 流 密 度'〔A/dπ2〕 'p=3×10γ. に 比 例 し た。. に お け る'p〔 珈 〕は,. ゴ2(5〜12℃)(7). ら=4.3x10%2(20〜30℃)(8) に よ っ て与 え られ る 。40℃ で は さ ら に大 き い ち の 値 が得 られ た。 ち を過 ぎ て 電 解 を 続 け る と, 外 観 的 な 劣 化 が 著 し く な り,皮 膜 生 成 効 率 も低 下 し た 。 硬 質 皮 膜 で は1A伽. 汝㎞2に よ り0.25. μ飢 の 厚 さ の皮 膜 が 生 成 す る3)の で,語/dm芦. の. 電 流 密 度 で 得 られ る 実 用 皮 膜 の 厚 さ は,5〜12 ℃ で750/ゴ. で. 解 液 の 温 度 に よ る浴 電 圧 の変 化. 〔μηL〕,20〜30℃. で107馴 ゴ 〔μ7π〕. が 限 度 と考 え ら れ る。. 図4一. 定 電極 温 度 に お け る ち と電 流 密 度 の 関 係. 一18一. 割合.
(6) 論. 3.4電. 近 畿 ア ル ミニ ウム 表 面 処 理 研 究 会 誌Nα133'88. 圧 の 変 化 に 伴 うセ ル 構 造 の 変 化. 皮 膜 成 長 時 に お い て浴 電 圧 が 変 化 す る と,セ っ て皮 膜 断 面 を観 察 す る と,電 り,こ. 文 一. ル の 直 径 も浴 電 圧 に比 例 して 変 化 す る。SEMに. 圧 が 時 間 的 に 増 大 しつ つ あ る と き に は セ ル の 直 径 も次 第 に 大 き く な. れ に伴 って 一 部 の セ ル が 成 長 を 停 止 す る。 電 圧 が 低 下 す る と き は,こ. 小 さ く な り セ ル の 数 が 増 加 す る の で,セ の う ち,あ. れ と逆 に セ ル の直 径 が. ル の 枝 別 れ が 起 こ る。 定 電 流 密 度 下 で成 長 しつ つ あ る セ ル. る も の の 成 長 速 度 が 低 下 した と す る と,そ. の セ ル の 直 径 は 次 第 に小 さ くな り間 も な く成. 長 を 停 止 す る。 この と き ほか の セ ル に 流 れ る 電 流 は 大 き くな り,バ る。 成 長 中 の セ ル が,セ. よ. リ ヤ ー 層 に 加 わ る 電 圧 も高 く な. ル 直 径 の 縮 少 を 起 こ し成 長 を 停 止 す る ま で の 時 間 は短 か く,20A/d㎡,80. Vで 電 圧 が 上 昇 しつ つ あ る と き5〜6s,90A/d㎡,65Vで. 電 圧上 昇 が 続 い て い ると き約3sを 図5に,電. 要 した 。. 子 顕微 鏡 写真 か らコ ピ. ー し た皮 膜 断 面 を 示 した .2μm. 。 セ ル は0. す べ て が 等 し い速 度 で 成 長 して い る の で は な く,特1こ 低 温,高. 電流. 密 度 で は成 長 速 度 に若 干 の 差 を 伴 Oう. 場 合 が 多 くセ ル の 成 長 停 止 が 起 こ りや す い と考 え られ る 。 3.5浴. 電 圧 と 細 孔 内 の 物. 質 移 動 バ リャー層 で は次 の反 応 によ っ ooOOO. てA4か らA4. 203が 生 成 す る。. 2A4十3H20→A4203十6H+ +6ゼ. 生 成 したH+は,主. に細 孔. 底 部 か ら細 孔 を 通 っ て 電 解 液 中 に 移 動 す る。 生 成 し たA4203の 図5ア. うち 細. ル ミニ ウム陽極 酸 化 皮膜 の断面 構 造 (30℃.90A/d㎡,64V,へ. き開 面)孔. と な る 部 分 は 溶 解 し てA43+が 成 す る。A43+は. 生. 細 孔 内 を通 って電. 解 液 中 に 移 動 す る。 細 孔 底 部 にお け るA43+の 417×10〃. 生 成 速 度 はa45x1(r6ゴ. で あ り,ま. た 文 献3に. 従 って皮膜 厚 さを. 〔伽 〕 と し,溶 解 液 内 部 で の 拡 散 層 の 存 在 を 無 視 す れ ば 細 孔 内 をA43+が. さ はD〔Aび+〕/(4.17x1〔 DはA43+の. 〔初4・ ㎝一2・S‑1〕. 「5・ 〃)で. 拡 散 定 数 〔㎡/S〕,〔A43+〕. 与 え ら れ る。 こ こ で ゴは電 流 密 度 〔A瀦 は細 孔 底 部 に お け るA43+の. 一19一. 拡 散 す る速. 〕,'は 電 解 時 間 〔S〕,. 濃 度 〔皿o〃 励 〕 で あ り,細 孔 の.
(7) 近 畿 ア ル ミニ ウ ム表 面 処 理 研 究 会 誌Nα133'88. 論. 文 一. 直 径 は時 間 的 に変 化 し な い もの と仮 定 し た。 定 常 状 態 で は 3.45×1(「6ゴ=D・ が 成 立 す る。 細 孔 底 部 のA43+濃 き く な る結 果,必. 〔A43+〕/(4.17x1σ. 度 が 高 く な る とA4203の. 溶 解 が 抑 制 さ れ,・ ミリヤ ー 層 の 厚 さ が大. 然 的 に浴 電 圧 が 上 昇 し,こ れ に 伴 って セ ル の 直 径 も大 き く な る と考 え ら れ る。 ⑨. 式̀・,5〜12℃. ・ こお け る ゴ・'Pの 値(18A・Sん. 定 す れ ば,'Pに. お け る 〔A43+〕 と し て52×1σ47π{癬. 0〃Sと. 一5・ガ・')(9). 仮 定 す れ ば,'pに. 諺)を 代 入 し,A4・+の. 拡 散 定 数 を α5・1σ5㎡/Sと. が 得 られ る 。 同 様 にH+の. お け る 電 解 液 本 体 と細 孔 底 部 のH+濃. 定 数 はか な り小 さ い の で,'pに. お け るA63+やH+の. 予 想 さ れ る。 硫 酸 濃 度 の 高 い ほ ど,A42(SO4)3の 和 状 態 に達 し,A4203の 浴 電 圧Vが. 拡 散 定 数 を1(r4. 度 の 差 は7×1(f4冊04ん. る。 実 際 の 皮 膜 で は,電 圧 の 上 昇 に 伴 っ て 細 孔 の 直 径 が 次 第 に増 大 し,ま. 仮. 諺と計 算 さ れ. た 濃 厚 溶 液 に お け る拡 散. 濃 度 は こ れ らの計 算 値 よ りか な り大 き い もの と 溶 解 度 は 小 さ い の で,'pで. はA42(SO4)3が. 飽. 溶 出 が 困 難 に な って い る こ と も考 え られ る 。. 〔A63+〕 に依 存 す る も の と す る と,一 定 温 度 で は,電. の 関 係 が 観 察 さ れ る は ず で あ る。 実 際 のVと. 〆'の. 関 係 は,電. 流 密 度 と無 関 係 に 同 じVと 〆'. 流 密 度 に よ って あ ま り変 化 し な い か. ら,浴 電 圧 と細 孔 内 の 物 質 移 動 に 関 す る上 記 の 考 え 方 は充 分 な妥 当 性 を持 つ と考 え られ る。 しか し, 浴 電 圧 の 時 間 的 上 昇 が 単 調 で な く,Vと'と ら に 達 す る前 に第2の 3.6皮. の 関 係 が 肩 を 持 つ 曲 線 に な る こ と,場. 合 に よ っ て は,. 肩 を 持 つ 曲 線 に な る こ と の 解 釈 は,今 後 の 課 題 で あ る。. 膜 の 硬 度. 硬 質皮 膜 の硬 度 は生 成 直後 に最 も高 く,電 解 時 間 と共 に次 第 に低 下 す る こ とが知 られ て い る') 電 極 温 度 を一 定 に 保 っ て もや は り表 面(電 99.99%A4材. の 場 合,5〜30℃. 解 液 側)の. 硬 度 は,皮 膜 の 生 長 に伴 って 低 下 し た(図6)。. で は 皮 膜 硬 度 に大 き い 差 が な か っ た 。 た だ し40℃ で は 明 らか に 硬 度. の低 い皮 膜 を生 じ た 。 10〜30℃,12A/d㎡. に お け る皮 膜 生 成 効 率 は ほ ぼ100%で. あ っ た 。 生 成 したA4203の. うち 細 孔 の. 部 分 は溶 解 す る か ら,生 成 効 率 が 高 い こ と は,皮 H20を. 膜 中 にSO42一. や. 相 当量 含有 して いる ことを. 意 味 す る。 電 解 時 間 に よ っ て 生 成 効 率 は ほ と ん ど 変 化 し な か っ た。 こ の こ と は10〜30℃. に お い て,細. 孔 の 壁 の溶 解 が あ ま り急 速 に 進 行 し な い こ と を意 味 す る。 た だ し, 電 解 時 間 の 経 過 に 伴 う硬 度 の 変 化 は,皮. 一20一. 膜 が次 第 に.
(8) 近 畿 ア ル ミニ ウ ム表 面 処 理 研 究 会 誌Nα133'88. 論. 文 一. 変 質 し て い る こ と を 意 味 し て お り,皮 膜 の 脆 弱 化 の 原 因 の一 つ と して 細 孔 の 壁 の 溶 解 を 考 慮 す る必 要 は あ る と思 わ れ る 。 電 流 密 度 の 高 い ほ ど生 成 効 率 は増 大 し た 。 4.ま. と. め. ア ル ミ ニ ウ ム板 の 片 面 を 電 極 と し,電 解 液 よ り低 い 温 度 の 冷 却 水 と ヒー タ ー を 使 っ て,電 側 に 移 動 す る 熱 量 とバ リヤ ー 層 で 発 生 す る熱 量 を 等 し く す る こ と に よ り,電 極(皮 を 電 解 液 と 同 じ温 度 に 維 持 し な が ら,電. 膜 内 部)の. 温度. 解 を 行 う こ とが で き た 。. 定 電 流 法 で ア ル ミニ ウ ム の 陽 極 酸 化 を行 う と き,浴 す る。'pを. 極 の裏. 電 圧 は次 第 に上 昇 し,時 間 ち で ピー ク値 に達. こ え て 電 解 を 続 け る と皮 膜 が 劣 化 す る。 電 極 温 度 を一 定 に 保 つ こ と に よ り,再 現 性 の 良. い ら の値 が 得 られ た 。 温 度 一 定 の と き ち は電 流 密 度 の 一2乗 に 比 例 した 。 こ の こ と は,実 用 的 な皮 膜 の 厚 さ が 電 流 密 度 の一1乗. に比 例 す る こ と を意 味 す る。. 細 孔 内 の 物 質 移 動 と電 解 時 の 浴 電 圧 に つ い て考 察 した 。 文 1)川. 献 崎 元 雄,水. 本 省 三,縄. 舟 秀 美,石. 濱晃. 金 属 表 面 技 術 協 会 第55回 講 演 大 会 要 旨 集,p62. (1977) 2)星. 野 重 夫,呂. 戊辰. 金 属 表 面 技 術,24,P567(1973). 3)S.Wernick,R.Pinner,SurfaceTreatmentandFinishingofAluminium andItsAlloys.p407(1964,RobertDraperttd.) 4)吉. 村 長 蔵,ア. ル ミ ニ ウ ム の 化 学 と表 面 処 理,p31(1985,近. 畿 ア ル ミニ ウ ム 表 面 処 理 研 究 会 発行. な お 本 研 究 を 行 うに つ い て 吉 田 正 氏(現. 在,石. 原 薬 品 ㈱)の. 御 助 力 を 得 た 。 ま たSEMに. 察 は 日本 電 子 ㈱ の 渡 部 氏 の 御 好 意 に よ る こ と を付 記 し,謝 意 を表 す る。. よる観.
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