2016 年度活動報告CJP 授業:漢字・語彙プレ1〜6
著者 阿部 美恵子
雑誌名 関西学院大学日本語教育センター紀要
号 6
ページ 69‑69
発行年 2017‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/10236/00025951
2016 年度活動報告 CJP 授業:漢字・語彙プレ 1〜6
阿部 美恵子(関西学院大学日本語教育センター)1)
1.クラス概要
漢字・語彙は選択科目として開講しているが、JLTの学生には履修を義務づけてい る。MJTの学生は希望者のみの選択である。漢字力は、漢字圏出身か否か、あるい は、留学前に漢字をどの程度学んだかによって、文法や会話力とは差があることが多 い。そのため、漢字・語彙クラスの履修にあたっては、プレースメントテストで決め られたレベルと1つ上、1つ下の3レベルから選択可能にした。全クラスが同一曜日
・時限に開講されるため、初回授業を前半と後半に分けて実施することで、学生が授 業を見学したうえで自分に合うクラスを履修できるようにした。
2.授業内容
全クラスに共通していることだが、単なる漢字の学習にとどめず、語彙として使え るようになることを目標として授業を組み立てた。そのため、各クラスでレベルに合 わせた工夫を行った。例えば、レベル1やレベル3では漢字語を表すイラストや写真 等を提示してから漢字を学ぶことで、意味の理解促進をはかった。また、レベル2や レベル5ではピア学習を取り入れ、授業への能動的な参加を促した。レベル4では、
語彙を自ら増やせるよう、さまざまな漢字語彙の学習法(漢字マップの作成や、漢字 パズルの使用、部首の学習)を導入した。レベル6では、学んだ漢字語をタイトルに 含む新聞記事を検索し紹介、ディスカッションすることで実際のコンテクストでの使 い方を強化した。
3.成果と今後の課題
漢字語彙を増やすことができたという点は、満足度が高かった。しかし、クラスに よってはテキストに重点を置きすぎることや、課題の多さに不満を持つ学生も見られ た。今後、学生の意見も参考にしながら、授業で教員がいるからこそできる学習、運 用につながる漢字語彙学習の方法を工夫していきたい。
また、初級の学生がクラスを選択する際、特にMJTの学生を中心に、自分のレベ ルと合わないクラスを選択してしまった学生が多く見られた。事務サイドとも協力 し、オリエンテーション時に履修指導をしっかり行うことで改善を図りたい。
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1)本稿の執筆者は、CJPプログラムのコーディネーターであり、漢字・語彙クラスは担当していない。
授業担当者、および履修者数は本号の別表を参照のこと。
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