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ポリオ 撲 滅 の メッセージを 多 くの 人 に 届 けよう ポリオの 発 症 数 は 全 世 界 で 99% 減 少 しました インドはも はやポリオ 常 在 国 ではありません 身 体 まひを 引 き 起 こすポ リオの 撲 滅 に これまでで 最 も 近 づいていますが 私 たちは 緊 急

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(1)

ロータリー入門

ロータリアンのための

ポリオ撲滅アドボカシー

入門

THE ROTARIAN 2 月号から

(2)

ポリオ撲滅の

メッセージを

多くの人に

届けよう

ポリオの発症数は全世界で 99%減少しました。

インドはも

はやポリオ常在国ではありません。身体まひを引き起こすポ

リオの撲滅に、これまでで最も近づいていますが、私たちは

緊急事態に

直面しています。この任務を終わらせるための資

金が不足しているのです。そこで私たちは自分たちが持って

いる

ネットワーク

を駆使して、この病気を撲滅させる手助け

をする必要があります。アドボカシー(政府などへの働きか

け)は、一部のシニアリーダーだけの仕事ではありません。

ポリオがいまだに世界的な課題であることを確実に伝えるこ

とは、

私たち一人ひとり

の責任でもあるのです。政治リー

ダーにメッセージを送り、人々のネットワークを通じて支援

を呼びかけましょう。E メールの署名の下にポリオ撲滅サイ

トのURL

(www.endpolionow.org/ja)

を加えたり、

金不足

を補うための募金を目的としたチャリティーディナー

を開けば 7 億ドル

の資金不足を埋めることができるでしょ

う。本号では、ポリオ撲滅の

メッセージを広める

ためのヒン

トをご紹介します。また上記のウェブサイトからは、メディ

アへの連絡用文書や広報用素材がダウンロードできます。共

ゴールに到達

し、

ポリオのない

世界という

遺産

を後世に残

しましょう。

42    *2012 年 10 月現在

(3)

 イギリスのポリオ ・ プラス・アドボカシー・アドバイザー としてジュディス・ディメント氏は、ポリオ撲滅のために これまでに何千ポンドもの資金を集め、注目を引くような イベントを実施し、さらに地区内のロータリアンを総動員 してポリオ撲滅のメッセージを人々に伝えました。ウィン ザー・セント・ジョージロータリークラブ(RC)会員で あるディメント氏は、マーケティング、コミュニケーショ ン、イベントプラニングの分野での長年の経験を生かして、 広報コンサルティング会社を経営しています。ディメント 氏と複数地区からなるロータリアンのチームは、2012 年 のロンドンオリンピックとパラリンピックをアドボカシー の機会ととらえ、活動しました。彼女は政府高官に知らせ、 この病気を撲滅する必要性を世界中の人々に知ってもらう ことで、ポリオ撲滅活動のための資金不足を埋めようと活 動を継続しています。  オリンピックとパラリンピックの機会を、どのように活 用したのですか。  パラリンピックとポリオを結び付けて認識を高めるイベ ントを企画することに決め、ポリオの障害が残るパラリン ピック選手を探しました。ブリティッシュ・パキスタン基 金を通してパキスタンのパラリンピック委員会と連絡を取 り、その結果、元ポリオ患者を含むパラリンピック出場者 たちに、私たちのイベントに参加してもらえることになり ました。イングリッシュガーデンでパーティーを開き、パ キスタン、ニジェール、ハイチの選手を招待しました。パ キスタンを含む一部の国では現在もポリオが深刻な問題と なっていることを、このパーティーを通じて人々に知って もらいたいと思いました。  オリンピック期間中、アドボカシー活動を行いましたか。  はじめはオリンピックに合わせて何かをしようと考えま したが、数多くのイベントの中では存在感が薄れてしまう と思い、パラリンピック初日に活動することに決めました。 おかげで、注目を集めることができました。  認識の向上を唯一の目的としていたのですか。  当初は考えていませんでしたが、パキスタンのパラリン ピック委員会と話し合った後、資金が不足しているパラリ ンピック選手のための募金を行うことになりました。ま た、競技に参加するために車いすを借りなければならな いニジェールの選手がいると聞き、オークションを開いて 4,500 ポンド(約 60 万円)を集め、3 分の 2 はパラリンピッ ク選手の支援、残りはポリオ撲滅活動に寄付しました。  ウィンザー城でのディナーを開催されましたが、このよ うな由緒ある場所でのイベントの計画や会場の確保は、ど のように実現したのですか。  ウィンザー城の支配人夫妻とある行事に出席した時に休 暇中の予定について聞かれたので、「ポリオに関するビル ・ ゲイツ氏の講演を聞くためにニューオーリンズでの国際 ロータリー(RI)年次大会に出席する予定です」と答え ました。そして、ビル・ゲイツ氏とポリオ撲滅プログラム のこと、活動資金が不足していることを伝えたところ、ウィ ンザー城でチャリティーディナーを開いてはどうか、と 提案してくださったのです。後日、私は詳細を連絡して、 ウィンザー主席司祭に取り次いでもらいました。こうして、 70 人を招いてのウィンザー城セント・ジョージ礼拝堂で のチャリティーディナーを開くことができました。

ILLUSTRATIONS BY OTTO STEININGER

ポリオ・プラス

アドボカシー

アドバイザー

への

インタビュー

ジュディス・ディメント

(4)

44  チャリティーディナーの内容について教えてください。  アラン O. ジャガーRI理事に計画段階から協力しても らい、当日は開会のあいさつをしていただきました。ま た、カルヤン・バネルジー前RI会長からのあいさつに 加え、食後には、BBCの医療特派員であるファーガス・ ウォルシュ氏による貴重な講演が行われました。インドと ナイジェリアでのポリオ撲滅キャンペーンの様子を撮影し たウォルシュ氏は、ポリオの世界的状況について話し、自 らが撮影した映像を紹介しました。招待客の中には、有力 なビジネスリーダーやメディア関係者も多く、結果的に 3 万 5,000 ポンド(約 480 万円)が集まり、イギリス政府か らも 7,500 ポンド(約 100 万円)の支援が寄せられました。  ウィンザー城でのディナーは、ポリオ常在国リストから インドが除外された直後の 2012 年 2 月に行われました。 メディアの関心を集めるために時期を調整したのですか。  偶然でした。インドでの撲滅活動が大きく進展している のは知っていましたが、時期が重なったのは全くの幸運で した。  ポリオ撲滅の広報と募金のために、どのようにしてあな たの地域のクラブの意欲を高めたのですか。  自ら模範とならなければなりません。私は今年度ガバ ナーでもあるので、世界ポリオデーに合わせて地区内の全 クラブを訪問し、メディアを視野に入れた活動を行いまし た。RIの広報補助金を利用して、一般向けの 12 ページ の新聞を 2 万 5,000 部印刷しました。一面でポリオ撲滅 活動を取り上げ、地域住民に配布して、ポリオ撲滅への周 知を図るよう各クラブにお願いしました。さらに、その効 果を把握するために、配布後、地区のウェブサイトやフェ イスブックの閲覧者数を調べたところ、配布時期に合わせ て地区のウェブサイトへの訪問者が増加し、さらに多くの 方がフェイスブックを閲覧したことがわかりました。  アドボカシー活動でどのようにソーシャルメディアを活 用していますか。  私はソーシャルメディアのない時代に育った世代ですの で、まずは学ぶことから始めました。雑談よりも主張をはっ きりさせた方がよい結果を得られると専門家からアドバイ スをもらいました。私は、ツイッターのアカウントを取得 し、ポリオ撲滅だけに焦点を当て利用したところ、大変効 果がありました。私がフォローする人と、私のアカウント をフォローする人とでポリオを中心とした世界的なつなが りを築くことができました。フェイスブックも重要で、私 は個人的な目的では使用していませんが、ガバナーとして の活動に使っています。また、ツイッターで発信したメッ セージが自動的にフェイスブックに載るように設定してい

つの理由

ポリオを撲滅させる

(1)

命を救う

 ポリオを「撲滅」ではなく、「抑制」という方 策に切り替えたなら、今後 40 年間で 5 歳未満の 子ども 1,000 万人がポリオによって身体まひと なる可能性があると専門家は話します。

(2)

達成可能な目標

 ポリオを撲滅し、すべての子どもにワクチンを 投与する手段はそろっています。新しい 2 価ワ クチンを使用すれば、1 回の投与で残存する 2 種 類のポリオウイルスの感染を予防することができ ます。

(3)

価値ある投資

 医学誌『Vaccine(ワクチン)』に掲載された 調査結果によると、世界的に 90 億ドルを投じて ポリオのない世界が実現すれば、今後 20 年間で 400 億~ 500 億ドルの経済効果があると推定さ れています。

(4)

活動基盤の強化

 ポリオ撲滅活動は世界各地で疾病サーベイラン ス(監視)ネットワークを築きました。このネッ トワークを生かして、はしかの予防接種、虫下し 薬や蚊帳の配布といった保健活動を行うことがで きます。

(5)

成功事例をつくる

 すべての子どもにポリオ予防接種を行うことが できれば、世界のほかの保健問題も解決が可能で あるという証明になります。

(5)

ます。   重要な人々との人脈をお持ちですが、ポリオ撲滅の募金 と広報をしたいのに人脈がないというロータリアンに対し て、どのようなアドバイスがありますか。  知り合いのネットワークをフル活用していない人が意外 と多いものです。友人や家族、仕事仲間のネットワークを 通して、思わぬ重要人物とつながることもあります。広報 やコミュニケーションの知識がない方は、書簡やメッセー ジを送る前に、必ず誰かに読んでもらうことをお勧めしま す。RIのスタッフや資料も利用できます。私の場合、何 かイベントを行う時には、RIから入手したポリオの情報 資料一式を参加者に配っています。正確な情報を載せた体 裁の良い資料を人々に渡すことができます。  寄付を募るのが難しいと感じたことはありますか。  いきなり誰かの所へ行って「5,000 ポンドください」と 言うわけではありません。一つの方法として、ポリオ撲滅 の認識向上を目的としたイベントを開催し、参加料を払っ てもらえば、そのお金をポリオに回すこともでき、寄付へ のお返しをすることができます。また、撲滅活動の現状と、 それを達成することの重要性を知ってもらうことも大切で す。そうすれば、寄付への理解が高まり、ほかの支援者を 紹介してくれることもあるでしょう。ロータリアン自身が、 ポリオ撲滅のために既に 10 億ドル以上を寄付しているこ とも、説得する上での決め手となるかもしれません。  寄付してくれる見込みがある人とどのように会えば、実 り多いものにできるでしょうか。  事前の調査が欠かせません。支援者やその企業のウェブ サイトを訪れるなどして、時間をかけて情報収集すること です。話の内容を練り、専門知識を交えてぬかりなく説明 できるように準備してください。私は顧客に、メディアと 連絡を取る時は鍵となる要素を 3 つに絞るようアドバイ スしていますが、このことは寄付をお願いする人と会う場 合にも当てはまります。「自分はロータリアンであること」、 「ポリオ撲滅のニーズ」、「支援方法」の 3 つです。  ポリオ撲滅のためにすべてのロータリアンが各自のネッ トワークを駆使すればどんなことができますか。  ロータリアンは皆、ロータリーの大使であり、ポリオ 撲滅のためにスキルと能力を駆使しなければなりませ ん。ポリオ・プラスはとても重要なプログラムでロータリ アンは、それに多大な力を注いできました。ポリオ撲滅を 支援することは全ロータリアンの責務です。これまでの成 果を誇りとしつつ、撲滅を実現させなければなりません。 第 34 ゾーンのポリオ撲滅活動コーディネーターである ロバート・ホール氏(アメリカ・ダンウッディRC)は、 2007 年 12 月以来、ポリオ撲滅のためにゾーンで 700 万 ドル(約 5 億 7,400 万円)近くの募金に助力してきました。 「皆が関心を持つ分野に寄付できるよう、お手伝いをした だけ」とホール氏は話します。人間関係を築くこと、また、 人々が新たな情熱を発見できるよう導くことが成功の鍵だ と強調します。以下は、ホール氏が実践する寄付増進の 3 つのステップです。        ポリオ撲滅活動につい て、また活動を支援すべき理由を、寄付見込者に伝えます。 その年のポリオ発症数や、不足している資金の額を伝える ことも重要ですが、人々を行動へと促すのは、何よりも、 心を動かすようなストーリーであると、ホール氏は話しま す。そのようなストーリーの一例として、ホール氏は、自 分の妻が子ども時代に公園で見たという光景に触れ、ポリ オに感染し、松葉づえで歩く幼い少女をほかの子どもたち が仲間外れにしていた様子を語ります。       「まずは頼まなければ、誰も寄 付をしてくれません」とホール氏は言います。多額の寄付 をお願いする場合は、1 対 1 で会う機会を設け、寄付の具 体的な金額を伝えた後は、静かに相手の反応を見守ります。 難しいことですが、相手に考える時間を与える必要があり ます。承諾してもらえたら、寄付がしやすくなるよう手配 を整えます(クレジットカードの使用、複数年にわたる分 割寄付など)。断られた場合、ホール氏は次の 4 つの質問 をして、さりげなくその理由を探るそうです:「ロータリー という組織に理由があるのでしょうか」「(ロータリーが 行っている)プロジェクトが理由でしょうか」「金額に問 題があるでしょうか」「時期が問題でしょうか」。理由がわ かれば、次に何をすべきか明確になります。場合によって は、数か月後に再び会って話をすることもあります。        寄付してもらった後は、手書きの 感謝状を送り、その場にふさわしい場合は公の場で多額の 寄付に対する感謝を表明します。多くの場合、多額の寄付 は夫婦での決定となるため、夫妻両方に感謝するようにし ます。 – Susie Ma

活動資金の

募り方

(2)

お願いする。

(1)

ニーズを伝える。

(3)

感謝する。

(6)

46

世界の

アドボカシー

活動

2011 年 3 月、オーストラリアのロータ リアンは、ジュリア・ギラード首相へ書 簡を送るキャンペーンを実施しました。この書簡は、世界 ポリオ撲滅推進計画(GPEI)に寄付してポリオとの闘 いを支援すること、また 10 月にオーストラリアで開催さ れる英連邦首脳会議にてポリオ撲滅を議題に含めるよう オーストラリア政府に要請するものでした。同年 8 月、ロー タリーの地域雑誌『Rotary Down Under』も、首相へ宛 てた書簡を掲載しました。キャンペーンは功を奏し、ギ ラード首相のほか、イギリスのデービッド・キャメロン首 相、ナイジェリアのグッドラック・ジョナサン大統領、カ ナダのスティーブン・ハーパー首相、パキスタンのユース フ・ラザー・ギーラーニー首相(当時)が出席した首脳会 議の後、オーストラリア政府は、ワクチン購入、感染モニ タリング、緊急対応のために今後 4 年間に 5,000 万豪ド ル(約45億円)をGPEIへ寄付することを発表しました。 首相はさらに次のように述べました「長年にわたるロータ リーの(ポリオ撲滅の)世界的な取り組みは称賛に値しま す。現状を変えるのは可能だということを、ここに集まっ た皆さんに訴えます」

オーストラリア

首都コトヌーの12人のロータリアンは、 ソーシャルメディアを利用したロータ リーの「あと少し(This Close)」キャンペーンで、300 万人にメッセージを伝えました。キャンペーンを機に、ロー タリアンはフェイスブックのプロフィール写真を「あと少 し」のポーズに替え、友人たちにアピールしました。また 写真に友人への「タグ」を付けて、その友人へ通知メール が届くようにし、ロータリーのポリオ撲滅活動について簡 単な説明も付けました。これがきっかけとなって、ポリオ の話題が広がり、ほかの人々もプロフィール写真を「あと 少し」のポーズに替えるようになりました。「コトヌーで 始まったこの試みが、ベナンのほかの都市でも話題となっ て広がっていきました」と話すのは第 20 ゾーンのロータ

ベナン

リー公共イメージ・コーディネーター、ボリス・クレスティ ア氏です。「トーゴの人もプロフィール写真を替えるよう になり、ガボンの人もそれに続きました。コートジボワー ルの人も写真を替えると、モロッコでも同じ現象が起き、 さらにはフランスまで波及するという具合に、キャンペー ンは大成功でした」 カナダのロータリアンは、ポリオ撲滅活 動への支援を求め、国会議員へ書簡を送 るキャンペーンを実施しました。8 月には、カナダ出身の ロータリー財団のウィルフリッド J.ウィルキンソン管理 委員長と国際ポリオ・プラス委員会のロバート S. スコッ ト委員長が、スティーブン・ハーパー首相への書簡を送り ました。書簡の写しはカナダ国内のロータリアンにも送ら れ、地元の議員にも協力を要請するよう呼びかけると、3 日以内に、国内のロータリアンも首相や政府高官へ働きか けるなどの反響がありました。「個人的な接触が大切」と、 ウィルキンソン管理委員長は語ります。9 月、カナダ政府 は国連総会中の特別会合で、ポリオ撲滅活動への寄付を発 表しました。カナダのロータリアンが集めたGPEIへの 寄付金に対し、カナダ国際開発局とゲイツ財団がそれぞれ、 それと同額を上乗せし(最高 100 万ドルまで)、最終的 には 300 万ドルが集まる計画です。ウィルキンソン管理 委員長はキャンペーンの成功を次のように語っています。 「ロータリアンの募金活動を通して、一般の人々にも協力 をお願いすることができます。カナダ政府とゲイツ財団が ロータリーのポリオ撲滅活動を応援してくれることは大変 心強く、さらに多くの人々に活動を知ってもらうことがで きます」

カナダ

フィンランドのロータリアンが政府と 協力し、2010 年から 2012 年までにポ リオ撲滅のために投じた資金は、104 万ドルに上ります。 ロータリアンが、「Suomen Rotary」(フィンランドの地

フィンランド

(7)

区からなる非政府組織)を通して手続きを行い、ロータリ アンが 15%以上の資金を集めると、フィンランド政府か ら残りの資金が提供される仕組みです。資金はロータリー 財団を通じて世界保健機関(WHO)へ送られます。この 協力関係を通じて、集まった資金は保健要員の研修などア フガニスタンにおけるポリオ撲滅活動に役立てられていま す。この取り組みは 2013 年までの予定ですが、双方とも 協同事業の継続に関心を示しており、新たなプロジェクト を模索中です。国立保健・福祉研究所、Suomen Rotary、 フィンランド外務省と社会保健省、フィンランド元ポリオ 患者協会が世界ポリオ・デーを記念して実施した特別セミ ナーでもこの協同作業は紹介されました。 ポリオ撲滅の支援者であるナイジェリア のグッドラック・ジョナサン大統領が、 ポリオ撲滅活動への予算を 2 倍近くに増額し、国内で緊 急行動計画を立ち上げました。各知事もポリオ撲滅キャン ペーンに協力しています。ナイジェリアのロータリアンは 現在、地元レベルで人々の認識を高めるため、従来のリー ダーたちに “ポリオ撲滅推進大使” となってもらえるよう 協力を求めています。著名人や芸能人以上に、イスラム聖 職者や元ポリオ患者など、大きな影響をもたらすことがで きる人々の参加をロータリアンは望んでいます。ナイジェ リア北部の 7 つの高リスク地域を対象に実施されたこの キャンペーンについて、ナイジェリア・ポリオ・プラス委 員会のオルブスイ A. オナブル委員長は、「こうした私たち の努力が、感染抑止につながることを願います」と話しま す。

ナイジェリア

ロータリーのパキスタン・ポリオ・プラ ス委員会は、コカ・コーラ・ビバレッジ・ パキスタン社と協力し、ポリオ撲滅活動を推進しました。 コカ・コーラ社は、ボトル 7,000 万本以上にポリオに関 するメッセージを記したラベルを貼り、また国内各地の顧

パキスタン

客電話窓口で「End Polio Now」の特別な呼び出し音を採 用しました。さらに、コーラ運搬用の冷却トラック 25 万 台にポリオ撲滅のメッセージを掲載し、屋外看板では全国 予防接種日(NIDs)の広報を行いました。協力はこれ だけにとどまらず、同社は、ポリオ・ワクチンの輸送に必 要な小型トラックを提供すること、また子どもの下痢疾患 を減らすため危険度の高い地域できれいな水の確保を支援 することにも同意しました。「コカ・コーラ社の協力は強 力な後押しとなります。ほかの多国籍企業も、これに続い てぜひポリオ撲滅の全国的な素晴らしい取り組みに参加し ていただきたく思います」とパキスタン・ポリオ・プラス 委員会のアジズ・メモン委員長は話します。 ジ ェ ー ム ス L. レ イ シ ー 元 R I 会 長 (1998 - 99 年度)は現在、アメリカ ポリオ撲滅アドボカシー・タスクフォースの委員長として 活躍しています。ポリオ撲滅活動の資金確保のため、レ イシー委員長は昨年、ワシントンD.C. に 40 日間滞在し、 政府要人にポリオ撲滅のための寄付への協力を求めまし た。「40 日間で相当な数の人と話すことができた」と言い ます。政府関係を専門とするバン・スコヨク・アソシエイ ツのエド・ロング氏とともに、撲滅活動の最新情報を政府 高官に伝え、これまでの経過と今後の計画について説明し ました。これが功を奏し、懇請を始めた 1995 年にアメリ カ政府がアメリカ疾病対策センター(CDC)へ投じた資 金は約 1,100 万ドルでしたが、継続的な努力が実を結び、 2012 年にはそれが 1 億 1,160 万ドルへ増加、さらにア メリカ国際開発局(USAID)へも 3,950 万ドルが充 てられました。「議会が一番驚いていたのは、ロータリー が独自に集めた資金の額です」とレイシー委員長は話しま す。ロータリーは毎年、ポリオ撲滅活動に寄付した議員を ポリオ撲滅推進功労者としてたたえ、アメリカ大統領とそ の他の議員にも書簡を送って同様の寄付を求めています。 アメリカはこれまでに 20 億ドル以上を投じ、GPEIの 公共部門の中でも多くの援助を提供しています。

アメリカ

1985-2002 2003-05  2006-09  2010-11 2012-13 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0 寄付総額における割合

GPEI資金調達の傾向

G 8 諸国と欧州委員会

民間部門(ロータリーを含む)

ポリオ感染国

(8)

48

世界ポリオ

撲滅推進計画

2012-13 年度

予算

21億8,000万ドル*

皆さんが今すぐにできることで最も大切なのは、議員、 ビジネスリーダー、友人などにポリオ撲滅活動への協 力を求めることです。以下は、協力を呼びかけるため の 3 つのアイデアです。 ポリオ撲滅活動に関する記事を紹介する。 中でも、ロータリーの役割とサポートの必 要性を強調したものが効果的。 www.endpolionow.org/ja から入手できる グラフを使って、ポリオ撲滅の重要性を説 明する。このグラフを通して主なメッセー ジが一目でわかり、ソーシャルメディアを通じていつ でも共有することが可能。 例会に議員を招いて講演してもらい、そこ でロータリーのポリオ撲滅活動について紹 介する。議員には、「End Polio Now」の 襟章や予防接種を受ける子どもの写真が入った額な ど、ポリオに関係する贈り物を渡したり、議員の名義 でポリオ・プラスへ寄付し、議員の名前の入った認証 状を渡すのも一案。

支援

方法

不足資金 7 億ドル *

35%

*2012年 10 月現在

ゲイツ財団と

ロータリー財団

20%

現在の資金 *

65%

参照

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