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英國に於ける金恐慌對策論(三)-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

﹁疋

﹃今日図枠的な傾向が政屈してゐて、そのため世界の紹囲民は金や信周を疲制するのに必要な程度の協調をし

ょぅにもそれが出来ない、叉それ故に大英帝図は頒布の制度と閑緑を断って、礪自の財政、金融制度や澗自

の中央銀行や猫自の帝捕逸貨を持つね濁立猥歩の陛洒畢位を打ち梯てるべきである。﹄

第七単︵本稿に於ける前撃に於て述べた計婁は珊論上磯めて健全なものであると自分は確信してゐる。然し乍 ら事蟹上は、猪の関係図が今の場合との計露を成功せLめるに必要な精度迄その自主堆を犠牲にするの用意あ少

m 中央銀行統制論 っゞき

前節に於てカーチスの中央銀行統制論の中、その図際的統制に闘する意見を紹介したるが、カーチスはそれに

粗いて大英領団だけでもこ敦協同して中央銀行の統制を摩現すべきことを詭いてゐる。

B 英帝国中央銀行諭

第入谷第一兢

英国に於ける金恐慌封衆論去ニ

○ハ八︶ 六人

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や否や疑問とすべきである。

第這はか1る討墨が蜜行し得るものであることを彼等に確信せしめることが必要であらう、そして此の際協

調の可能であるといふ印象を彼等に輿へるのには、大英帝園が金融上並に財政上互に足並をそろへて進んで行く

光景を彼等に見せ付けるより外佗よい名案はない。

夫故に自分の第二案は、大英帝国全土に寛つて通用する新通貨孟ハに叫の膏園中央銀行を設置せんとするもの

である。

ところがか1る計露は現に帝圏内に於て行はれてゐる凡べての通貨制度を欒吏するものであるから、之空見

したところ基想的な様に思へるかも知れめ。けれども現今の様に凡ペての監蕗織が何時どうなるかわからぬ棟

数態にある場合には、少くとも芸図姦成してゐるもので雪てみればこの表的情勢最善する目的を以

て計重された如何なる提案に勤しても、之に傾聴し、同情する態度を以て向ふの用意があつて然るべきものであ

る○

この新中央銀行本店の所在地としては、云ふ迄もなく倫敦が最も碧開な場所だと思はれるが、賛際は帝園内の

何應に設けてもよいのである。併し乍らその他に葡帝関内の各主要郡市にはその支店を置かねぼなるまい。

この銀行は現存の帝固内の諸中央銀行からその金貯蔵恩を承け機ぎ、そしてこの金を新通貨の準備とトて用ひ

ること托する。

英国に於ける金恐慌対策論 ○ハ九︶ 六九 誉璃溺

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第八巻 第一戟 ︵七〇︶ 七〇 かく永け覗いだ金はどこでもよいが傲も便宜な鹿に肝臓して澄き、幾分は少くとも帝国丙の各主要中心地に置 いておくこと1する。然L乍らその級顧を以て帝国内に流通せる紙筒螢鰭.の準備として利用し、成一の中心地に 統用せる紙幣盈や、そこに貯成されてゐる金の分量には頓着しないことゝする。 かくて現存の諾中央銀行はこの膏開銀宥の代印店となるのであるが、併し後に諭する様な地層的自主椎を或程 度迄之に留保させて置くこと∼する。けれども大軍の銀行が紙幣に勤して金を受排する場合には専ら本店勘定に よるものとする。 保誇饅行の観念は之を放来して仕舞はねぼならぬ、そして紙幣に到して囚C〆、預金に勤して矢張り四〇%の 最少準備を設けて之に代らLめること1する。 この代理事務取扱支店︵braコCha笥コCies︶は現凝同原引招き暫金の受入をなすことにならう、賛際には、之に必 要な法律規定を審議し、作成してゐる問に於て、それと共に帝閣内忙ある凡べての商業銀行をしてその預金に射 する仙定歩合の金額をその預金に劃する準備として帝開銀行のその地方支店に強制的に預入れさせる様な催項を その規定の中に挿入すべきである。 自分の提案した新銀行の紺紐は米固の聯邦準備制度の組織と多少似てゐることがわかるであらう、併し米国で は紺準備銀行が聯邦準備局の統制の下にあるにはあるが錦自主碓を持ってゐる鮎が自分の提案之異ってゐる。 誠に雨㈱度の間には廠めて天なる類似性がある、そしてそれは同叫の埋由に依るものである。

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聯邦準備制庶の布許する所以は、米閑々内に於ける利啓組係があまりにも相違してゐて、劇の中央銀行を設け て之に紐骨でも、カリフオルー;太平洋岸地方でも文中四部でも同時に採用し得る様な畢⋮の政党を行はしめる ことが殆ん一ど不可能だと叶ふ苛茸に基くものである。之と同様に、大英帝開銀行の代坪事務取扱支店は之をケー ブ ・タウン、ダブ叩′ン、ベルファスト、プレt﹁“リア、モンLrHリール、ヴアンクーヴアー、メルボルン、シドニー、ポ ムペイ、カルカッタ、カイロ、シンガボーア、モムバツサ及ケンヤに設けて、之等の支店は貸借封偲表面や劃般 の常柴方針の上では共に之に自、王樵を持たせること1するが、併しその活動や政策をなすに雷っては本店の否認 権に従ふものとする。賛際にはかゝる否認椎は雷該関係地方の利害が甚しく相反する主に鑑みて、之を惧貰に行 使すべきものではあるが、併しこの否認椎があれぼ、どれかの支店に勤し該地方の政府が暴戻なる塵迫を加へる 様なことがあるのを防止するのに役立つものセある。 新通貨を採用するに常り、現在の番を土姦と七、それと共に十進法を採用して之を嘗施することを提案する。 若し碇が現在の相場の様に二〇〆の値下りを維持すべきものとすれば、この十進法の問題は益々以て簡軍なもの である。 ペンス シリング 自分の提案はもう少し小さい志貸を鋳造すること、そして現にある片貨は之を今迄過りに認めて置いて、その 十井を以て〓心になる様にすることである。そうすると眞の引算単位は十志となり、之が百片より成ることゝな るっ 英蛸に於ける金恐慌封籠論 ︵七叫︺ 七仙

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′ 寛人怨 第 剛 蟹 ︵七二︶ 七二 不思議なことには、英囲貨幣の殆んど凡べての細分革位︵subdiくis〇コ︶に揮名が付いてゐる、併しbO訝︵芸心貸︶ とかtaココerS︵六片貨︶とか雀叫計︵−辟貸︶とかdO−訂﹁A五志貸︶など1いふ錯雑した用例の申にあつて、十志とい ふ細分単位には未だ何等の名稲が輿へられたことがない。然し乍らこの十志を新計静葦位となすべきものとすれ ぼハーフ・ソヴリンとか十志とかいふよりも、もつと気の利いた名柄をエ失して然るべきであらう。そこで皇す ︵P⋮Ce︶は往々にして牛ぼ元首︵ha蒜sO<ere曹︶であることを思ひ合けせて、か1る革位をばプリンスと名付けた ならば、それは確かに英聞流のヒューマーの妄からう。此の場合カナダ以外の凡べての領土では現在の紙幣が 現在通り引頂き流通するであらう、但しいまゝで州磋といひ、芥膠といつたものを今度は、夫々二礎に相督し、 十彷貯相常するものとする。 代理事務取扱支店はその各々が自行預金の四〇解に相督する預金を本店に預入れねぼならぬことゝする。商店 では之等預金に封して完讐誓は二轡宣呂コdfOrP。uコe︵或は寧ろ叫プ町ンスには〓プリンス︶の金で準備金を設け ることゝする、併し紙幣忙封しては政少限度銅○〆の令準備を設くること1なつてゐるので、之を帝園申の紙幣 蟄行高に適梢し、それを本店に於て保有すること1する。 資際虻はその準備比率は何時も規定以上に高いであらう、けれどその差儲は、何時か特殊の必安により即時資 金の必嬰を感じた支店を助ける蔑め灯、本店が紙筒を蟹行する際に役立つものである。 併し乍ら若し問題の支店へ紙傑を領迭する必要があつたとしても、その紙幣の着くのが遅くて、きつと何の助

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けにもならぬだらうから、か1る援助をしたとてそれは無数であらう。失政、各停土忙代理事務取扱支店とは猫 立な紙幣局︵aコ。te。芳e︶を設題する必要があらう。さうすれぼ紙幣は地方々々で印刷して之をその紙楷局に貯 赦して琶くことができ、そして本店が指圃したときにのみ之を代理事務取扱支店に封して敬行してやることがで きろわけである。 本店は支店間の取引決済所の作用をなし、そして領土間の凡ペての取引は本店の帳持上に於ける畢なる付替に より決済することのできる様にする。 本計宥の他の方面から得られる利姦を度外闊しても﹂畢忙この間念が硬達する丈けで帝閏内相互問の貿易を大 いに刺激すること1なる。若し濠洲の商人が倫敦の軍手に判して吏梯をなさんとする場合には、現在ではその商 人はをの土地の銀行で倫敦宛の手形を買取らねぼならぬ。この商人は時には非常に高い打歩︵preヨ一uヨ︶を此の手 形忙射して支彿ひーそしてこの打歩の金額を商品の原憤に加算しなけれぼ、その賛慣を算定することができない のである。現今の様に激烈な競辞の行はれる時には、かゝる打歩に上り輸入者の損益が別れることがよくある。 若し帝樹銀行が設造されて居れば、濠洲の輸入商は只葡観銀行のその地方の支店で本店宛の小切手を振出してく れと要求するといふそれ丈けのことでよいであらう。その小切手が倫敦へ着くと本店へ支彿の馬めの呈示がなさ れる、そこで本店は単に自行帳簿の濠洲支店口座の借方に記入するのである。 こ、に述べた様な計憲が多少とも成功する蔑めには、それ以前に先づ査簡閲が聯合して或秤の財政単位を構成 ′ 共闘に於ける金恐慌封碇論 ︵七lニ︺ 七三

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第八巻 第 叫 琉 ︵七四︶ 七四 する必要があらう。即ち共通の関税政策を梯てたり、叉どの領土に於ても帝観通貨に不欒の踵迫を加へないこと を保詮する或方策をとつたりしなければならぬ。この帝観銀行は必然的に帝園内の自由通商を誘ひ、それが今度 は帝閲の聯邦議倉を作るように誘ふであらう。 自分の提示した方策によれぽ、帝園内の全貿易菱痛が順調である限り、帝国内に於て供給される金を逃がさな い様にするのに必箪なことを凡べて行ふことができる。 世人が若しわが簡閲全土の資源がどれ程あるかをよく考へたならば、吾が膏困は自給自足を行ってゐるのだと いふ結論に達せざるを待ないのであるから、吾が帝圃に於て貿易の調箇を閣ることは決して困難ではない筈であ る。吾が帝国の必螢とするものはすペて帝観の闘境内に於て之を生産することができ、叉多くの場合に、帝関内 の需黎を充たして飴りがあり、庸之を輸出することができる。之によつて見れば、帝国仝餞としては、輸出が輸 入を超過することは聞達ひないし、叉その結果として、金を粟失する危険はあらう筈がない。 吾が帝開通貨の準備とLて利用し得られる金貯蔵最は如何梓であるかといふ問題を考へるに雷っては、吾が頑 固が世界の金年産寂の≡分の二以上を産することを忘れてゐてはならぬっ若し膏開銀行がかくの如く供給される 金に封Lて、その箪幣償格以上の代慣を変沸はぬぼならぬ様なことが生じ虎ならば、その際には、法規によつ て、帝関内の焼山をしてその生産した金をその常時の市債で帝開銀行に引渡す様強制することも多分できるであ ら員ノ○

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・この帝国銀行を設ける主なる排由の仙は、他国にどんな事が起らうともをれには頓着せす、充分k多量な金準 備を試けて新貨幣単位を支持することのできる様にする鮎にある。 金の争奪戦は過去十年間に於て、諸々の中央銀行の問に絶えず行はれて釆舟、そしてその間吾が帝国だけでも 凡そ六倍傍に達する金を産Lたのであるが、然かも今日吾が帝図の有する貨幣用金は十年前に於けるよりも貧弱 なのである。 その甥由はわけなくわかることである。曹々は競技規則に測って競技をやって釆た、そして法定債格で金を購 入し得るの忙、金を帝園内に引止めておく焉めにその規則に惇る様な行動をLたことはなかった。他方に於て爾 飴の凡ペての甜閉はやり牒が辛辣で、金を取得する横合のある毎に、然かも之位は出してもよいと思ったならば その場格の高下を間はす之逐買取った。 然るに苦闘からは世界の年々の金供給高の凡そ三分の二を慶し、帝固の年産額凡そ六千萬傍に上るといふ事茸 は依然として存してゐる。だから若し一二年間吾が帝図の金産額を帝開銀行に保留することができるとすれば、 現に金を匿赦しっ1ある閉の努力を嘲笑してやることができるに相違なからう。 膏観銀行の購入した金はどこでも故も通常な支店に貯戒トておくことゝする、そうすれぼ何等かの理由でその 貯蔵麓が減少しっ1ある他の中心地へ、本店が連署と思ふとき何時でもその金を置き携へ計ことができるであら ちノ0 英囲に於ける金恐慌封策論 ︵七五︶ 七五

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第八巻 第 叫 既 ︵七六︶ 七六 新貨幣畢仰の安定を困る蔑めには、その通貨がどこの支店に於ても姿求次第金に引換へられ得る様にして串く ことが肝黎であらう。併しその引換の申込がなされた中心地に於てその金が間に合ふ様になつてゐる必要はない 様に思はれる。本店は要求あり次第金を供給することを骨んするとしても、どこの中心地の金を引渡すかの次兄 をなす椎利を留保して竃くことができよう。 かくすれぼモントリールで金を要求した人がメルボルンからそれを横取らねばならぬ様なことになるかも知れ ないから、之により金輪速射の開きが可成大きくなるといふ結果が現はれるであらう。﹂ 此のカーチスの説くが如き特殊の形式による帝問中央銀行の提案に封して賛否何れにもせよ、何等かの批評の なされたるものを渉猟し之を指摘するの飴裕は筆者にないのであるが、併し仙般に大英帝閥の経済的統制の劇 酎とLて帝輪中央銀行の提案をなすものは相昔にある楼である。例へぼラヴデイの帝国中央銀行の授業の如き ︵c︹W≠L。<e計y︰㌧ぎ計ialnurreコnyC。コ亘一ごっうhe↓iヨeSこra計aコdE冬⊃eeriコ旧SuppおヨeコtモuN.晋ri〓豊N.︶ 又はロバート卿の超帝国銀行の提案の如き︵冬S号RObe−1t〓Orコe∵・言㌢竜也⊥ip川r訂−Baコkエコjhニi∋eS−Trade

aコd Eコ曾コee−ぎn S壱P訂ヨeコ︻モNⅥ.﹂uコe︼豊Nしそれである。

次にか、る犬英簡閲中央銀行論又は超囁図銀行諭に封する灰封論者の一人としてノルマン・クラムプがある。▼

彼はそのオツタワ愈議に封する提案の申に於て﹁帝開通貸﹂や﹁超帝開銀行﹂を不可なりとして為替ブール案を推賞

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以上述べセ諸政酒豪の外に備考へられてゐるものとしては次の如きものがある。 ︵尺︶馬替ブール案 ︵B︶閥際的複本位制度 ︵C︶戦債亜理論 ︵D︶インフレーション 以下その各々につきその主張を聞かう。

魚 名春ブール 某

為替ブール実は前審の終に於て述べたるが如く、クラムプの捉補するところであるが、その主張の大様は英帝国 内に中央馬替ブール︵neコ叶ra岩xchaコ笥P。。−︶を作り、少くとも帝蜘内の為替の決済は此鹿に於て行ひ、傭でき れば此の実に参加する外囲との取引も此慶に於て決済し、焉替の園滑を陶り感貸の安定を期せんとするもので ぁる。此の提案についてはべーレンズも賛成意見を有し、之をその著オツタワ呑議に封する嘗際的貨幣政党 ヽ とする。 英園に於ける金恐慌封衆論

Ⅳ 其の他の緒論

へ七七︶ 七七

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︵、曽ac芳致ヱ0コetaryPOニcyfOrtheOt訂wa︹。nfere宍e。︶に於いて述べてゐるといふ︵正金週報昭和七年十二月九日 耽怨恨︶。而して此の案に封する英本国並に展領方面の利害得失の意見は簡単乍ら要領よく然かも多方面に亘って 上記正金週報に載せられてゐるが故に之を参照せられたい。只その結論をご貰にして示せぼ、英本国も属領も此 の其の寛現に多くの期待を有しない棟である。

B 観際、的複本位制度

囲際的復本位制虔の主張は貨館論上より云へぼ決して斬らしい主張ではない。既打〓八七八年に米開の掟柄に ょり之に関する図際愈議が巴盟に開かれてより以来数次の閲際合議を経て釆たのであるが、常に各囲が自陶の貨 幣制度に封する自尊心又は執着心の焉め或は封外的感情の栂れなどの馬め之が嘗現を見ることができなかつた。 然るに今回金恐慌の山封策として之が帯皮捉粥される様になつた。 今之が主張者の仙人なるカーチスにつきその斬諭を俸へよう。 ﹁定 雄 ﹃支排手段に封する世界の需婁があまり大であつて、世界忙あち貨幣桐金の貯蔵高では必畢な信用の殿堂を築 く馬めの士基となすに不充分であみLと。失政に銀を萬園的に貨幣として役所させ、そして通貨準鹿として 金と封等の地位を之に輿ふべきである。﹄ ヽ 節八巻 第 剛 既 ︵七人︶ 七人

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⋮︰⋮人原著にある複本位制度の説明やその例語を略す︶⋮︰︰ 併し乍ら自分の計蓋は複本位制靡を喝際的に且つ萬閣的に搾欄して行ける様にしようとするものである。 若し金を以て討った銀の相場を杓高めに評慣してそれに基いて英帝圃、餌米利加、彿蘭酉、褐逸並に伊太利が 複本位制度を採用すること1tた場合にどういふ彫壁が起るだらうかを考へて見よ。 通膏の場合に於ては、銀貨が鋳造されて金貨が輸出されるであらう。ところが発きに畢げた団以外のとの圃へ 金が輸出されるか。上記の図以外の主要な図で金を可成有数に使用し得るものはない。かゝる状態となれぼ之等 ∼ の観は冒闘の包観﹄によつて困るだらう。莫術工車用の薦めの金の軍勢は極めて僅少であつて、提供された丈けの 分盤の金を吸収し切れないだらう。その結果金の市偵は大鰻造幣比偵に達する迄の下落をするだらう。 金の遣り場がなくなるので、自然金は流通界に留り、金銀が相並んで流通する。更にか1る経験を数ヶ月経た 後には、複本位制庶を採用してゐなかった団々も、銀が紋乏して金が過剰になるのを避けんが薦めに巳むなく之 に加盟して乗るであらう。 之等の議論は、金銀貨が賓際錯超され叉之が賓際流通せる場合に雷て飲まるのである。ところが今では事情が 攣って釆て居る。民衆は紙幣を使用することに馴れ、をしてその金額に制限なく銭貨よりも紙循を番んで受取る めである。 けれども複本位制虔は寧際上高閲的に行れてゐるのに、銀が金と仙定比率を保って貨幣として復活し、金銀共 英園に於ける金恐慌封簸論 ︵七九︶ 七九 滅

(13)

弟八巻 第 脚 親 】 ズ○︶ 八〇 に銀行券の準備として中央銀行の金庫の申に保有されてはならぬといふ理由はない様に思はれる。私は輩米利加 にその例を見るが如く金澄穿と銀葺穿とを別々に憑行するの必要ありと詮くものでもない。その戊封に、私はこ の爾金巌を牽行準備たる瓢に於ては完全に彼此融通の自在なるものたらしめようとするのだ。 勿論、金は銀と放べて、同じ丈けの慣値に勤してその嵩が少く、それ丈け述貸や場所を要することが少いので 国際的貸借決済のために常宴されることが多いのは雷然である。併し凡べての普通の用途に使ふのには爾金属は どちらでも欒りはない。﹂︵C・刀・︹u﹁ニs︰↓heGO︼dStaコdardaコdthe︹ris声p9授−岩£ 義に紹介した閑際的複本位制慶の主張は、カーチスの他の二つの主張、即ち中央銀行の固際的統制論と英帝国 中央銀行論と共に三部曲をなすものではあるが、併し本来この三者は互に関連を有するものではない、否むしろ その叫つに於いて敵役に廻ってゐるものが他の方耐に於ては主人公になつてゐて互に相容れないものであるとい ふのがカーチスの最初の意向であつた︵c︹︹urt⋮s︰己id.p.巴。併し後に至つては彼は此の三提案が或鮎に於て結び 付き得るものであることを認める様に傾むいたもの1如くである︵∩呈ざibin.ppJO00fご。 それは兎に角カーチスの述べる三つの提案の中此の国際的複本位制に関するものが他の二者に比して恨盤や推 測が多く、従つて論調も朗々しい。そして蜜硯可能性についても甚だ劣る様に思はれる。 侍他方に於て多少その形式を異にした複本位制慶の主張がある。それはダアリングの﹁レックス﹂︵ReX︶の提案 である。此の投薬は勿論英樹の金本位再停止前より主張されてゐたものであるが其後も引絹きその毒張む怠らな

(14)

い棟であるからその大様を次竺不すこと1する。 即ちダアリングの提案によれば、犬英帝囲の最高中央銀行を設け之嘗帝観銀行﹂︵BaコkO〓heEヨPire︶と名付

け、此の銀行に於てのみ専用する計算貨鞄として﹁レックス﹂といふ名柄の単位を設け、然かも此の﹁レックス妄

大英帝国に通用する慣値の瞭準とする。此の﹁レックス﹂は単なる計算貨幣即ち慣億睾位なるが故にその名和を持

った鍔貸の製造される必要を見ないのであるが、併しその慣値の内容竺﹁レックス﹂は叫﹁リグリン﹂に等しく純

.金二三グレインに匹敵する。そして金銀の比憤は2哀こ酎二〇に姦して払いて、帝固銀行に於ては此の割合 にて金銀は全く代替的に取扱はれること÷る。即ち金で﹁レックス﹂を預け入れた潜も引出す時には銀で之を請 求してもよい。叉その逆の嬰求もできる。そLて膏園内各地への遊金には金銀を用ひ苫ハ帳簿上に記入されてゐ

る﹁レックス﹂の分豊を付替へる丈けにて充分なのである。

︵c¶・ロ・E・ロar=コぬ︰Th2=刀2Xu︶a2ew三〇コ2ytOUコifylheEヨP旨ト○コdOコ●︼琶− dit︻○︰ぎコ2t彗y﹁2adershすーW彗P−aコ訂raコEヨPi−eC∃eコCy・﹁○コdOコ●︼諾.︶

此の主張の適否、能否については上釆述べ来った管理通貨論、中央銀行統制論、為替プール案等に風合はせて

読者の判定せらる1に要せたい。

C 戦 債 整 理 論

戦俵蕃理に関する主張は速く敵洲戦争直後より縫いてゐるのであかが、多くの論者は戦債並旺解償金を甥恐慌

英国に於ける金恐慌野栄論 ︵八こ 八仙

(15)

︵入〓︺ 八二 弟八巻 琴 山 班 の根本的原因なりとして認める心文は恐慌洗剤化の山野索なりとして認め、従って之が解決は恐慌封実の︼った るを失はぬと考へてゐる。 之に閲し上米屡々引用したるグレゴリーは次の如く云つてゐる。 ﹁⋮︰義解次の健になつてゐる雷雨の問題は賠償金の番茶と物慣の辿る将来の進路とである。賠償問題が解決 しなけれぼ、取引の叫般的回復は殆んど不可能であるからこの二つの問題は密接な関係を有してゐる。賠償問題 は州困の銀行家が解決すべき問題ではなく、折角解決するとすれぼ外交命議に於て取扱はねぼならぬ問題であ る。をこで二つの命議を開かねぼならぬ、その一つ峰賠償問題を論じ、他の血つは物憤問題を諭するのである、 そして第一の問題が第二の問題に発き立つて成功裡に解決されるのでなけれぼ叉解決される迄は第二の問題につ き合議を開いても無駄である。抑々麓〓の問題が片付いたら、第二問題の禽議に於て議すべき何ものが竣るか﹂。

︵↓−−q・Gre笥ry︰↓heG01d S︵aコdard aコd its F忌ure.p.ⅥN︶

叉サルタアは二九三山年度のヘリー・スチチアート講座に於て他の講師に兜■き立って恐慌の叫般的情勢を詮明

したる際、恐慌封集の最初に賠償間蒐並に戦債間巧の解決を螢げてゐる ︵c︹TheWOこd.s EnOコ○ヨ首Cris河〓aニy

Stewaユ﹁enture●一豊︼.p.uム.︶。

今私は韮に戦依問題と賠償間趨とを混同してぉるかの如くである、併し此の雨着はその成立に於て文その経過

(16)

不可能である。殊にヤング築附願書第八に於て、﹁ヤング案報告書の叫部に非す﹂との但審はあ息がと忙角職位の 軽減されたる場合に於ける賠償金につき債橙図並に債務国の受くる利益の割合を定めてゐることを見てもその間 の消息を窮ふに足る。依って私は職債整理論といひつゝ賠償問題薮併せ考へてゐるのである。殊に英囲の関する 限りに於ては僧てパルフォア覚賢Ba︼ぎr要e︶に於て黎明せるが如く、英図は戦債として支彿ひ得る丈けを賠 償金として受取れぼよいといふ原則をたて1ゐるが故に戦債の塾曜がつけぼ英囲は賠償金の文雄訂も要求しない のである。 かくして戦債問ぢが解決することは同時に賠償問題の解決することであり、此の粥問題の解決するごとは倣界 の恐慌を綬和するかに見える。 併し卑見によれば戦債や賠償金は硯恐慌の根本原因ではなく、只思慌を教化し助長した・﹁原因に過ぎない。従 って此の問題が解冷されたとて之によつて恐慌状態より脱し得るものとは思はれない。勿論此の問題の解冷せる ときは之が存摸する窃合よりも恐慌を綬和することにはならう、併しその程度はグレゴリーなどの考へる様に顕 著なものではない様に思ふ。現に臍償金の亨7t﹁けリアムが貰施され、叉英国以外の園は戦債の支彿をサボタージ ュしてゐるのであるがその蔑めに恐慌の緩和された形跡はない。勿論現在は問題がなくなつたのではなく、問題 が眠ってゐるのみであるからその好影響が起らぬといへばいへるのであるが、たとへ開聞竃が解消しても只それ 丈けではその教典は薄い、寧ろ米図並に俳蘭画の経済政策、金融政党がそれと共に根本的に改らなけれぼならな 英国に於ける金恐慌封衆論 ︵八≡︶ 八一ニ 戎 浅岸

(17)

い。そしてグレゴサーのいふ如く賠償問題が成功裡に解決すれば物情問題につき開際禽議を開く要なしとする言 には賛成することができない。如何にその間題が解決しても世界物慣の安定につきては叉別解の取扱がなされな けれぼならぬ。 D イ ン フ レ ー シ ョ ン 英国に於てほ金本位制度帯停止前の行詰り状態を打開するためにインフレーションの議論が相雷やかましく論 ぜられた。或者はインフーションといふ言葉が好ましくない感じを件ふ故にわざと之をさけ、リフレーション ︵reflat岬○コ︶の名を以て之を主張してゐる。併し仙般にはインフレーションをあまり欺迎せす、常局も亦インフレ ーションをさける方針に出てゐる様である。仙九三一年九月二十三日に於ける英蘭銀行週報を見るにその紙幣流 通高はこ意五千二百萬啓であるが仙九≡二年九月二十二日の数字些二億五千九百萬襟にして、大差なき状態であ る。叉物慣指数;占ノミスト精髄︶につきても、劇九≡一年九月の平均精励九八・三であつたが劇九≡二年の九 月の指数は九六・六にしてむしろ下落を示してゐる。之はアンチ・インフレーション政魔の行はれてゐる詮跡と見 てよいであらう。 誠にはインフレ ﹁どうしたらよいか。 ′′ 第八巻 第 血 戊 ︵入四︶ 八四

(18)

兜づ通貨膨脹をやるべきかどうかを考へよう。通貨膨朕に賛成する方面に二大主張がある。自分はできる丈け 公平に之を述べよう。 第叫の主張は、インフレーションをやれば、詮分の通貨や信用の供給となつて消費力が増し、之を物慣騰貴妄 償鉄琴の騰資よりも急速度に行はせ、叉之が凡ゆる生産部門をもつと有利にし、かくして商エ・柴を復活させ、就 柴を増大させるから、インフレーショシは質銀率の粘着性を吹き飛ばして仕舞ふであらうといふのである。 第二の主張はインフレーションは確定費用︵fixednhar笥Sしの替際上の負措を軽減するであらうといふのであ る。硯凍害閲債の定額費用は三億五千五百萬酵であつて之が曹歯公共経費の殆んど年分里見って仕舞ふのである 之が重荷の様に富国の財政の上にのしか1つて釆て、無理矢珊吾々国民に高率の税金を課し、叉預算の均衡を殴 る篤めに稀々の犠牲を吾々に押付けてゐるのである。若し苦闘がインフレーションをやれぼ、朗得棟や開校やそ の他の財源から生する吸入は増大するが、吾が駒債に要する費用は登別通りで攣りがない。さうなれば君国では 税率を引下げるとか、或は政令施設を蹄張するとか、署々の好む斯を行ふことができる1叉何棟に敢債や抵首位 務の利子の様なすべての確定費用の贋質上の負抵が軽減するであらう。その負債金額が従前通りで あつても、物 債や受取金や利潤が増大する。企菜家は不労桝待者1確定利息を受取る人・1を犠牲にして利益を得、そして 産業は満況を呈するに至る。 論者の云ふところはまさに斯くの如くである。ところが若し吾々が之に瞞着されるとその結果は惨憺たるもの 英閲に於ける金恐慌対策論 ︵八五︶.入五

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がある様に自分には思はれる。 党づ第﹁に大規模なインフレーションを嘗際やり通すことができるかどうか之を乱さう。例へば猫逸に於ては 之をやり通すことができないであらう。弼逸人は苦い経験により之を避ける方法を心得てゐる。そこで弼逸にイ ンフレーションが起ったものと仮定してみるに、殆んどそのインフレーションの最初から濁逸人間に於て取極め られる諮の契約は肺克以外の何等かのものによつて云ひ表はされること1なるであらう。賃銀支彿者はその貫彿 を受けるに雷り、﹁生計費﹂を土董にするとか、品物によるとか又は何磨かの安定せる通貨を以て文雄ってくれと 要求するであらう。肺克を持ってゐる人は誰れもが直ちに外国馬替を買ふとか品物を貰ふとかするであらう。肺 克は低値の測度としては役に立たなくなつて仕舞ふ。かくしてインフレーション景気は出て釆ない。その代り商 工業の瓦解が起って釆る。 インフレーションの賛成論者にしてかくあることを明かに認めるものがある。乍然彼はかうしたことは今の場 合あまり開係がないと諭するのである。即ち彼はいふであらう、欧洲戦後に於けるインフレーションの患夢時代 なんかは問蒐にはならぬ。世人の要求し、或は主張してゐるのは厳密な制限と統制の行はれたイyフレーション である。だから﹁硬から逃避﹂して外囲通貨とか品物に代へる様な危険は大してない、況して英閑人は大陸の様な 耗駿を苛めたことがないからそういふ危険はない。 此の結論は雷てにはならぬと思ふが、併し之は勝手に云はせて置いてもよい。もつと危険なの彗統制され空 弟八巻 解 州 蟹 ︵八六︶ 八六

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紙幣インフレーションが手許を離れて飛び出すことである?二号インフレーションが始まると、之を留めること が非常些困難である。璧業者は、物憤騰資が綬くものと信じて高率の利息を支沸ふであらう、ところがインフ レーションが止まると、破産と失繋が塾ひか1つて釆る、そしてもつとインフレーションといふ興奄剤を投薬し てくれといふ要求が制止しきれないものとなって来る。併し早晩その進行を阻止せねばならぬ、そしてその時こ そ不況が猛烈に襲って来るのだ。どうしてもインフレ▲−ションをしなけれぼならぬものとtて、そのとき制限付 のインフレーションを行ふ最も安全な方法は、.川筋につき三弗五〇仙といふ様な比較的低い平慣で切下げて先づ 以て書簡の通貨を金に縛り付け、それから金本位制慶を﹁定石通り﹂に運用することである、そうすると今迄騰貴 しっ1あつた物慣や所得が、他の金本位囲に於ける物憤や所得に相應じた高さに達したとき、そこで止まるので ある。 イン′フレーションによる損害の大小は、それが何時迄綬くかといふこと1、どれ他の速さで・それが進行す畠か といふこと1、更に人々が現に起ってゐる出来寄をどの程度迄珊解してゐるかによつてちがふ。小まインフレー ショ1脚ストにとつて最も好都合孜場合を恨嘉してみょう。即ち物腰は騰貴するが不安やパニックが起らす、その 一ノー・ム 反封に、信認が増大し、俄景気の起る様な場合を想像してみよう。かうし、花場合にも或者は困るに相違ない。即 ち確定所得に依ってゐる人々は皆生計費が増加して損をする。債務者の利益は依横着の犠牲となる。夫にも拘ら ず産業は刺激され就共は増加する。之がどうして弊宰になるのか。 英既に於ける金恐慌封衆論 ︵入七︶ 入七

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︵八八︶ 八八 第八巻 発 ︼ 渋 インフレーションの弊害は、それが止む迄は硯はれない、然か.もインフレーションは路ひには止まざるを得な いものである。ブームが大であれぼ大である梓、それに被いて起る不況は愈々深刻である。 ブームの問に新事業は興され、暫軍柴は擁張される。︵遇々合祀の畿起人や投機的な建築業が今後どうなるかを 知ってゐて、その株や家屋を五畢霧中の民衆に背負はせて大儲けをする︶。その結果建物やエ場や設備に封する需 蟄が起るので建築とか鐸とか鋼餓の様な建設工柴や、叉土木事業などが大いに刺激される。併しか1る急激なる 進展は不健全だ。能率の上らぬそして経営の患い専業が勃然として興る。液も健全な尊葉でも、若し物慣が引樺 き騰蓋してこそ初めて引合ふ様な高い機械や設備を購入する。少時にしてその固の﹁琴樽資本﹂が減少する。それ ストック は凡ゆる称類の商人が以前よりも少い在荷を以て、只それを頻繁に補充することによつて取引をして行くからで ある○ さて早晩インフレーションは停止する。世人吟市況が昇り坂にあつたときに生産や熱賛を潜むのに借金をして カネ ゐるので、最早さうた易く利益を車げることはできない、多くの事業はブームの間に借りた金に勤して定額の利 スラムプ チを彿ふのがやつとである。珠張工事が止む、そこで建設工巣にはひどい瓦落が釆る?能率の最も慮い尊柴の淘 汰をやつたり、減資をしたり、労働者を建設工業から特発させたり、貸銀の切下げをしたりする措置に出でるこ 戊は仲々の難寄である。だがこの措置が必要である、何故かといへばインフレーションが経済組緻を歪めて仕舞 ったからである。即ち固定費本が過大となり、運梅資本が過少となり、一方に於て物偵の騰貴しっ1あるときを

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基礎として定めた慣借が不富なものとなつて仕舞つたからであるっこうした事は蓄財に於て載彼のブームのあと

の叫九三1二年にあつたL、大陸に於てもあつたことであり、現今の世界的スラムプの中にも見られる。昏

々は酒色に敬って頭痛を起さぬわけ忙はゆかぬ。最も長い催件の下に於宅もインフレーションは有事である。

この事は琴いて確定費用の問題ともなる。自分の考では、若し金本位制鹿部通常に道用されてゐたならば、消

費力の分畳はあまり攣らなかったであらうし、文鎮産が増加して物債が下落したであらうと思ふ。米囲ではかう

した現象は起らなかつたが、その代り之に竺九二九年迄は商品の表的物慣平準を充分安定させて置く様に聾

虚したⅦである。﹁金インフレーショごが止んだ時には、眈に生産が増大してゐるので、物憤の漸落を期するこ

とを得すしてその暴落となつた、そこで確定費用の負槍が、せ界不況の虞直中にあつては急激にいよ/\甚しい

ものとなつて釆たし然し乍ら別の倉見によると、巷産増加の利益は結局蒜分は不労期待者が堪供してくれた貯

ランチィヱ 苔によつて生じたものであるから不労所得蓋がこの利益に参加してはならぬといふ耶由はない楼佗鳳へる。そこ

で若し不労所得者の貨幣期待は何時も攣らないものとしたならば、壷産が増加した蔑めに物慣が下落した場合に

は、彼は央張この利益に参興し得る権能を持つてゐる。その時には信認が叫般的に軟如してゐるが薦めに貨幣の

匿赦が行はれてゐるので、物慣は恐らく常然あるべき平準よりも低いであらう。併し物傾が騰貴したときに、不

労所得者に之を補償してやるべきだと云ひ出す人は群れもないのであるから物傾が下落したときに彼を攻撃する

のは不常な様に思へる。結局発しも制度の運用その宜しきを得てゐたならば、最近十年問に於て物慣は下落しっ

英国に於ける金恐慌封発給 ︵八九︶ 入九

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1あつたであらうし叉不労胡得老は利益を待つゝあつたであらう。 自分は、不労所得者を攻撃することが誇大になり過ぎて居り叉かく攻撃することは馬鹿束たことだと思ってゐ る0 その攻撃が誇大になるのは、能率の高い生産には確定費用を負塘することが〓哩軍書を輿へないからである。 その影響を受けるのはその生産物の分配万感である。新企菜は妨げを受けない、何故かといへぼ、たとへ負債を しても之を有利に利用することができれぼ、確定利子を沸って新たに借金をするからである。この事は調布の事 発が新たに募債をする場合にもいへる。営業費や確定費用を慣ふことのできない曹式の事業は、若Lその眞の悩 みがその設備や管理の不充分なる鮎にありとしたならば、その事柴は開発してしまふに相違ない。若しエ場や設 備がまだ瀾用する値打があれぼ、或秤の模様欒へを行ったら、叉その敢債や抵首位務の慣佑を切下げるであらう。 之も亦馬鹿束た寄である。不労朗得者の受取った金額は消えてなくなつて仕舞ふものでばない。彼はその蒜 を消費しそのこ甲孝輩税として支挽ひ叉その叫部を貯蓄する。貯蓄は経済的進歩にとつて極めて大切なものであ るっだから若しも貯苓が安全でないとか又は事賓上の没収にあふ懸念のあるがために之が非常に阻止されたとし たならば、世界の人々は自分達が不労所得者に負ふところの如何に大なりしかを直ちに悟るであらう。もしも曹 庚が現経済制度を根本的把攣草し、そして何等か他の方法で新資本を供給するのならばいざ知ちず、そうでもな ければ不労所得者が綬いて貯蓄をなし得んが蔑めに相應な分綺を彼た由へることが肝要である。ところがインフ ′

第八巻発州 舵

︵九〇︶ 九〇

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レーシヨンは彼に相應な分節を輿へないのである。

最後に昏々は、英開のインフレーションが及ぼす国際的反響真心れてはならぬ。他の諸国は吾図の指導するの

に追従して来るかも知れない。恨令諸国が追従して釆なかつたとしても、蓼の傾値が下って行けば、世界の貿易組

織金牌が非常な損害を蒙るであらう。盲樹は辟で取極めた利息の受領者として叉国際的銀行家として更竺大貿

易図として、嘗囲はあまりにも盈大な危椒に立つてゐる。吾々はでンフレーションを揉み治さなければならぬ﹂∂▲

︵F・Beコhaヨ︰GO Back t〇.GO声﹁○コ計コ●PP.u㌻∴措.︶

更にベンハムは放近畿表したる著書︵F小Beコhaヨ︰B﹁弄トヨ0コe什ギPO=cy・﹁○コ賢﹂置︶に於て銀行制度のみ せ以てしてはインフレ−・ションの数果を奉げることはできない。それには政府の恐動が必要である﹂︵上掲の書二 八貫参照︶と指摘し、将に政府がか1る行動をとらざる横波ぬ、籍いて英図に於けるインフレーションの翳らす 危険につき左の七項目を勢げてゐる。日く コンフィナンス ■Iストラス.ト ㌻一インフレーシ∋ンが信認を輿ヘザして寧ろ疑惑を生ぜLめる危険。 二 インフレーションが馬替相場の下落と資本の逃避とを誘ふ危険。 三 木ンフレーションが非常に凄朔に怠る危険。 凶 インフレーションが農産財を製造する尊業に過度の投督をなさしめるに至る危険。 五 企共著連が、インフレー廿ヨンが止んだときには利潤を貌げなくなる様な生産方法を採用するに至る危険 共闘に於ける金恐慌封策論 、 ︵九こ 九州

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六 インフレーションが貨幣賃銀を騰愛せしめる危険。 七 インフレーションがもつと必要な賃銀の引下げや寄集巷理を阻止する危除。 ベンハムは此の七項目の中の初めの六つにつき細詮したる後、次の如く附加へてゐる。 ﹁要するにインフレーションの危険は恐ろしい。然かもその尤もな結論としては、外に探るべき方法がなけれぼ インフレーションの危険を犯してやつてみる値打もあらうといへよう。併し他に方法がある。然かもそれは専管 に直面した方法で、直接に貿銀を引下げ確定利子の契約を改訂したりする法や、相封的に能率のあがらぬ事業を 排除し、資本を減額したりする法や、融通性を回復したりする放である。か1る方法は現に進行してゐる¢イン フレーションは此の進路を阻み、多分それを逆樽させるであらう。若し世人が貨幣政策といふ魔法佗より全ての 事が救済できるものと信じてゐるとしても、彼等は自分の消費を減らされ叉より少碩の文彿を受ける様な不愉快 さを甘んじて受けないであらう﹂︵ibぎp∵岩声︶。 第七項日につきては次の如く云ふ。 ﹁此の進路を阻止する第七の危険は嘘詐りのないものである。自分の考では之が決定的なもの1如くであるっ自 分は此の理由に基いて英国或は世界のインフレーションに反封するものである﹂︵ibid・PJCe。 そして最後にいふ。 ﹁容易なる解決方法に不常力望みをかけ調薬を避妊すべき時ではない。回復の途は主として貸簡界の外にある 罪人巻 第 叫 渋 ︵九二︶ 九二

(26)

︵加bid.p●︼Ouし。

む す

以上の空拳忙官す私は英国の金本位制慶再停止以後に於いて畿表された英国の恐慌封策論を紹介した。そして

今之を回顧してみるに各論者は各々の祀角から現状を見、叉将来を察して立論してゐる。併しその殆んどすべて

の論者に共通な鮎は英国が世界の金融指導者たるの地位を今筒持績Lてゐるといふ誇りを有することであり、又

此の誇を有することが結局英園の世界的金融甫坂としての地位を確保するものにして英観の無形故大の資産と考

へて居る棟である。従って殆んどすべての論者の目標は規鹿並に将来に向つて此の英国の世界的金融市場として

の地位を維持しっゝ園内事情にできる丈け邁賞した方発を施さんとするもの1如くである。それ故図内事情のみ

を日棟に於て眞向よりその封実に腐心することのできないといふ悩が特に顕著である。著し共闘が世界の金融中

心地としての特繚と利益を持ってゐなかったならば恐悦封策は比較的簡単であつたであらう。そして平慣切下げ

の問題も比較的容易に賓行されるであらうと思ふ。英域政府が叫九三二年六月十六日附忙公布した﹁馬琴平衡合

計﹂︵↓heExnhaコ笥Equaニsa〓。コ碧c。uコt︶は英米為替至高空ハ十仙見雷より騰貴せしめない焉めに設けられたも

のであつて、此の事資より見るときは共闘は早晩平憤の切下げを行ふものゝ如くである。併しその年慣切下げの

時期が何時なりやは今之を橡断することはできない、叉その中憤切下げに伴って少くとも従来の如き型の金本位

共助に於ける金恐焼対策論 ︵九≡︶ 九二肌

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制度即ち金塊本位制度に立戻るや又はそれよりも金との連絡の寛やかな或紆の本位制慶管理制度の如きになるか 乃至は従来の貨幣制度又は本位制度の概念を以て住之を包含することのできない様な流通制度をとるに至るか、 之も時の解決に委ねられてゐる問題であるⅧ只現在の資本主義的な経済制度並に酢倉馴鹿が引締き稽存するもめ と仮定し、各般の外交交渉が順調に進捗し、閣内問題が順次蚤噂されて待った場合には、貨幣制度軋も極度の攣 革は雅たらず、只金の流通貨幣としての作用が極度に減殺され、要ら準備金としての作用のみが確り、従って準 備率の要求規定が極度に低下ぶれるか又は之が拗靡されるに至るであらう。現在に於てもかくの如き準備率の低 下を希望してゐる論者が相常ある。殊に世界有激の貨幣金融単著十数名よや成る国際聯盟金療員禽の最終報告は 金準備率の低下を掛壊してゐるへcF.﹁ea讐eO¶コatぎs︰刀epOrtO〓he曾−dロe−e仏巴ぎ.Geコe声︼甘山N.p.声︶。 併し之は上記の如せ甜前巷が満たされた時の詣である、若し萬叫その前提忙離靡が生じたなら隠その結英は務 め道路するを許さないものがあると思はねぼならぬ。 次に中央銀行統制論にせよ又はその他の諸提案即ち馬替プトル案∵国際的複本位制皮論にせよ之か嘗現された ならば誠に喜ぶべきことである。併し卑見を以てすれば現在は国際的協調よりも国家的統制の日精されてゐ為降 代である、然かも此の傾向は常に∵時的のものではなくして相笛持摸するもの1如くである。この図家的統制主 養が資本主量的自由主読に対する関係は、嘗てアアカン一′イリズム︵若rnaコ≡訂ヨ︶に封し自由貿易毒義︵Free ︵話︶ ゴ・a計↓hgry︶が起つ尭のに渕する逆流と見られるのではなからうか。若しさうだとするならば上記の如き詔提 算入巻.弟一班 ︵九四︶ 九四

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案は捧某とし、希望としては誠に盟はしきものなりとしてもその嘗硯の可能性に於ては乏しくはなからうか。 戦債問題伝つい▲ては既に私見の劇場を述べたが、偶十言附加へよう。亮釆賠償金や戦債は不合理なむのである 即ち講和の端緒をつけたウイルスンの無賠償室量が講和條約を進行してゐる中に何時の問にかクレマソーの懲罰 主義によつて塗りつぶされて仕舞ったのである。礪逸は何時の問たか預期せざる重荷を背負はされてゐたのであ る。加之その後に於ては無賠償主義を桝へた熊米利加さへも姿求を提出する様になつたのである。 又戦債は啓聯合図が管同盟軍に封し共同戦線を張る焉めに英僻伊筆の囲が主に米幽から借りたのである、然る に米所も後に聯合軍に垂加した、そして欧洲の聯合軍側の諸国は人命を賭して戦った、米観は財力的援助を典へ たのだ。その異へた援助の残骸が今の戦債である。大政英俳伊の諸国が失った人命財産が躍らぬのに匹敵して米 観が戦債の支彿を要求するのは不常である。之は歓洲指図の言分であるが、劇面の展理がある。併し米観は主と Lて政治的外交的珊由の岳め忙之を故実しょうとはしない。私はこの賠償金並に戦債の生命もさう長くない伊で はないかと思ふ。猫逸の支排能力を考ふれば思寧に過ぐるものがあらう。 最後にインフレーションに就いて二富しょう。発きに紹介したるベンハムの富の如きはあまりにも不労所得者 に劃する同情が過ぎる楼である、併し英園に於ては努働君側の嘗力強く、恐慌原因の三にも貿銀の粘着煙が奉 げられて居る経であり、叉財政上に於ける赤字も敢食事英資の膨脹がその主嬰取囲の叫むなす状態なるが故に、 或程度迄之を綬和しなければ恐怖を切抜けることができないのかも知れない。併しインフレーションを行っても 英国に於ける金恐慌対策論 ︵九五︶ 九五

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第八巻 第 血 親 ︵九六︺ 九大 之を援和することができる様にも思はれず、叉之を行はなくてもベンハムの希求するが如き質銀の引下げが行は れるものとも期待できない。即ちインフレーションを行へぼ物偶の騰費は必然的に起って来る〇物慣の騰貴は笛 然生計盛の騰発を氷たし、従つて特に賛力を有するといはれる英樹労働者が袋鋭の引上げを勢求し之を或梓鹿追 嘗現することなしとはいへないのである。叉インフレーションを行はすして賃銀の切下げを昏行することは英樹 に於て著しく有望なりとは恩はれない、それが可成有望であり、着々進捗してゐるといひ得るならば規恐慌の世 界的原因に附加せられたる英曙特有の原因の大牢は除かれてゐるもの、叉除かれつ1あるものといひ得るのであ る。併し現嘗はしかく好略してゐない様である。只英樹が多少愁眉を開いたのは着分利付戦時公佑雲呑年並に 三分に借換を行ひ、それが構成功んたことである。山九三二年初再以来の借換総額二十五療厳正及び、をの国債 利子節約額年拘千萬拶であるといはれてゐる〃併し之によつて英図の景気が好極するものではなく、況してや之 が先きに問題となつた粘着性の排除と直接開係のあるものでもない。かく考へ然ればインフレーションによつて 英周の恐慌が克服されるものでもなく、インフレーションを排除したのみ忙て、その日的の越せられるものでも ない。もつと根本的な問題に解れなけれぼ目的は連せられない。 それは自ら恐慌原因の究明に導く、併しそれは本稿の目的外に出づるが故に今之が詳論を避けたい。只直裁に 私見を披渡すれば、硯恐慌の銀水原因は資本主義の行詰りにあり、貨幣又は富の濫用にあるど思ふ。併しかく云 ふは資本秦義的経済制度を破壊し壷さぬば平静にして安定せる配合制度、経済制度が得られないといのふではな

(30)

い。従来の資本重義に件へる語弊寄、諸釈格を攻むることが出来れば、常資本主董は修話されたる形に於て球春

するものと思ふ。併し現在に於ける資本主意の詔弊害、諸快格を生み出すに至りたる原泉ともなれる貨幣には相

雷大なる欒串が起らざるを得ないであらう。世人は資本主義の紋隋を覚りつゝも勢の赴くところ如何ともなし得

ぎるが如き状態にある。欧化今にしてその弊害を除去し、快陥を補綴しなければ誠に憂嫁すべき状態が現出しな

いとも限らないのである。そして恐慌の眞因は此虚にあることを知って之が封莱を講じなけれぼならぬ。而して

貨幣が、富が、叉その代表者なる金が経済制度の進むべき途を誤まらしめてゐる重要なる叫因なるが故に規恐慌

は叉金恐慌として之を特徴付けることができるのである。恐慌の初期に於ては此の虞相が握らかにされてゐなか

ったが、思慌の深化すると共に益々之が現はになりつ1ある。金恐慌の外面的症状は金の偏在、又は金本位の停

止などゝして硯はれてゐるが、その内面的病根け上述の如き金の誤用、濫用にある。蓑に落目して封鷺を講する

に非れば到底﹁この金恐慌﹂は克服し得べくもない。︵了︶

八・∵一二

話 この鮎につきてはブラツキッI郷が左由の著葦に於て同様の意見を述べてゐ叉二月十六日附託︶。 SirBas=B訂ckett︰Pla∃edMOコey・l豊N・﹁○コd−PP・uff, 英国に於ける金恐慌封籠論 ︵九七︸ 九七

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