年 金 の もら い 忘 れは、 ありま せ ん か?
老齢年金をわかりやすく解説
N P O の市民講座 15・配布資料
2011 年 (平成23 年) 9 月4 日(日)
川口東口キュポ・ラ M4 階会議室 1
。
講師 増田文香
配布資料
主催
N PO 法人
すこやか文化交流協会
資料
1・・・・・・・・
資料2・・・・・・・・
年金時効特例法について
年金記録
1/4~4/4・・・
年金給付編
1/4~4/4・・
【資料1】 1.保険料納付済期間とは ・厚生年金保険や共済年金に加入していた20歳以上60歳未満の期間 ・国民年金に加入し、保険料を納めた期間 ・国民年金の第3号被保険者の期間 2.保険料免除期間とは 国民年金だけに加入している第1号被保険者が、保険料を納付することが困難な場合に、その 支払いを免除された期間(全額免除、半額免除、4分の3免除、4分の1免除があり) 3.合算対象期間(カラ期間)とは 現行の年金法に整備される前に国民年金に任意加入とされていた期間等で、任意加入しなかっ たなどの場合は、実際の年金額に反映されないことから「カラ期間」と通称されています。 25年の受給資格期間を保険料納付済期間や厚生年金保険などの加入期間で満たせない人へ の救済措置といえます。 ◆国民年金がスタートした昭和36年4月1日以降の期間で ① 厚生年金保険・共済組合などの加入者に扶養される配偶者で、昭和61年3月以前に任意加 入しなかった期間 (一般的には、昭和61年3月までの婚姻期間のうち、20歳以上60歳未満の月数) ② 厚生年金保険(共済組合)加入期間のうち20歳未満の期間及び60歳以後の期間 ③ 昭和61年4月1日前に厚生年金保険などの脱退手当金を受けた昭和36年4月以降の期 間(昭和61年4月以降に保険料納付済み期間や免除期間ある人) ④ 海外居住期間のうち20歳以降60歳未満の期間 ⑤ 平成3年3月末までの期間のうち、20歳以上の昼間部の学生で任意加入しなかった期間 ⑥ 在日外国人のうち一定範囲の人の昭和57年1月1日前の期間 など 4.学生納付特例期間とは 20歳以上の学生本人の前年所得が一定額以下(※)で、申請して承認を受けた期間 ※学生本人に扶養親族等がなく118万円以下の所得 扶養親族等ある学生の場合、1人38万円を加算 ・受給資格期間には算入されるが、年金額へは反映されない。 ・保険料は、10年前までさかのぼって納付することができる 5.若年者納付猶予期間とは 30歳未満で、本人及び配偶者の所得が一定額以下(※)で、申請して承認を受けた期間 ※前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること (扶養親族等の数+1)×35 万円+22 万円(例:単身世帯の場合57万円まで) 申請者本人のほか、配偶者・世帯主の方も所得基準の範囲内である必要あり ・受給資格期間には算入されるが、年金額へは反映されない。 ・保険料は、10年前までさかのぼって納付することができる
【資料2】 もらい忘れの年金、宙に浮いた年金が発生しやすいケース 平成9年の基礎年金番号導入前に、次の事項がある場合は要注意です! □会社を転職し、そのたびに新しい年金手帳を作っている □結婚前に勤めていて、結婚後に国民年金加入した □パート等で勤めていて、厚生年金には加入してないと思っている □昭和29年4月1日までに厚生年金を喪失し、その後昭和34年3月31日まで再加入してい ない □派遣として勤務していて、雇用主と勤務先が相違していた □同じ会社に勤務だが、転勤が多かった □民間会社から公務員へ転職した □厚生年金と国民年金と加入を繰り返している □国民年金加入中に転居して、転居先で新しい国民年金の手帳を作った □国民年金の特例納付をした(昭和45年、49年、53年) □学生時代、自分では国民年金の納付しなかったが、親が納めていたかもしれない □配偶者が何度も転職している □結婚や離婚で、姓が変わった □養子縁組や離縁で、姓の変更をしたことがある □戸籍以外の氏名、文字、生年月日を届け出たことがある □氏名が読み間違いされやすい
年金時効特例法について
今 ま で は
年金記録が訂正された結果、年金が増額した場合でも、時効消滅
により直近の5年間分の年金に限ってお支払いしていました。
〔具体例 ①〕 60歳から年金を受給していた方で、71 歳で追加すべき年金記録が見つかった場合 〔具体例 ②〕72歳の時に年金記録が見つかり、年金の受給資格が あることが分かった場合これからは
※ 受給権発生の年齢は、個人により異なります。 当初からお支払 5年を超える分は、時効消滅 ▼60歳 ▼66歳 ▼71歳 後で 判 明 増額分は5年間分をさかのぼってお支払 当初全額を お支払
年金時効特例法の成立により、この部分も全期間さかのぼってお支払いします
▼65歳 ▼67歳 ▼72歳 時効消滅 5年間分はさかのぼってお支払 全額をお支払年金記録の訂正による年金の増額分は、時効により消滅した分
を含めて
、ご本人または
、遺族の方へ全額をお支払いします。
対象となる方
1
1.既に年金記録が訂正されている方
年金記録の訂正により年金額が増えた方 ⇒〔年金(老齢・障害・遺族)の時効消滅分が全期間遡って支払われます〕 ①や②に該当する方が、亡くなられている場合には、そのご遺族の方 ⇒〔未支給年金の時効消滅分が支払われます〕 ※ ご遺族の範囲は、お亡くなりになった当時、生計を同じくされていた方に限り、配偶者、子、 父母、孫、祖父母、兄弟姉妹の順となります。3
2
1
年金記録の訂正により年金の受給資格が確認され、新たに年金をお支払い することとなった方 ⇒〔年金(老齢・障害・遺族)の時効消滅分が全期間遡って支払われます〕2.今後、年金記録が訂正される方
4
今後、年金記録が訂正された結果、上記①~③と同じように年金額が増え る方 ⇒〔増額された年金や未支給年金が全期間分支払われます〕
必要な手続は
○ 今後、年金記録が訂正される方 記録の訂正の手続以外に特別の手続は必要ありません。 年金記録の訂正に合わせて自動的に手続を行い、5年を経過した分の年金 額もお支払いします。 ○ 既に、年金を受給開始後に年金記録が訂正されている受給者の方 ・できる限り簡単に手続をしていただけるよう、あらかじめ必要な記載事 項を印字した用紙を順次発送いたします。(平成19年9月~) ・今すぐに手続をしていただくこともできます。その場合には、お近くの 社会保険事務所に、必要な書類をご提出(または郵送)していただきます ようお願いいたします。 ※ 郵送で手続をされる際に必要となる用紙は、下記のお問い合わせ先からお取り寄せい ただくか、社会保険庁ホームページからプリントアウトしていただきますようお願い いたします。 ※ お手続からお支払いまでの期間は、2~3ヶ月程度です。 お支払いの前に、審査結果・振込等のお知らせをいたします。 以下の書類をお持ちいただきますようお願いいたします。 【年金を受給している方の場合】 ○ 手続にお越しの際は、「年金証書」、「振込通知書」など、基礎年金番号・ 年金コードが確認できるもの 【未支給年金を受けたことがあるご遺族が手続をされる場合】 ○ 亡くなられた方が受けていた年金の「振込通知書」「未支給年金支給決定通 知書」など、亡くなられた方の基礎年金番号・年金コードが確認できるもの ○ 手続をされる方のご本人確認ができる身分証明書(運転免許証等) ○ 振込を希望される金融機関の預金口座の通帳 【未支給年金を受けたことがないご遺族が手続をされる場合】 ○ 下記のお問い合わせ先に必要となる書類をお問い合わせください。 ※ ご本人以外の方が代理で手続をされる場合は、次のものをお持ちいただきますよう お願いいたします。 ・委任状 ・委任を受けた方(実際に窓口に来られる方)の身分証明書(運転免許証等)窓口での手続の際に、お持ちいただくもの
※ 未支給年金とは、年金を受けられる方が亡くなられた時に、まだその方へのお支払い が済んでいなかった年金のことです。 詳しくは、お近くの「社会保険事務所」または、 「ねんきんダイヤル」0570-05-1165(平日8:30~17:15)までお願いします。社会保険庁ホームページ(http://www.sia.go.jp/)
厚生労働省・社会保険庁
年金手帳では昭和35年10月1日加入となっているのに、日本年金機 構の年金記録では昭和36年4月1日加入となっているのはなぜですか? このパンフレットは、お客様から寄せられる、年金制度に関する単純な誤 解や勘違いによる質問などの中で、簡単な説明ですぐにご理解や納得いただ けた事例を集めて簡潔にまとめています。 年金制度をより深くご理解いただくきっかけとしてご活用ください。
(1)国民年金記録
昭和35年10月から昭和36年3月までは、国民年金法の準備期間とな り、保険料の納付は昭和36年4月から始まりました。 したがって、年金の加入記録は「昭和36年4月1日加入」と表示してい ます。国民年金保険料の納付は昭和36年4月から始まりました
。 昭和61年3月までは、厚生年金保険加入者の配偶者となっている場合 には、国民年金への強制加入義務はなく、任意加入とされていました。 (任意加入をしていなくても、「カラ期間」※1として年金の受給資格期間 に含めることができます。) 結婚してサラリーマンである夫の被扶養配偶者であったのに、昭和61年 4月までの国民年金第3号被保険者の記録が漏れています。国民年金第3号の制度は昭和61年4月から始まりました。
※1.「カラ期間」 :受給資格期間をみる場合に、期間の計算には入れるが、年金額には反映されない期間のことです。 (2010.8) 1/4国民年金第3号被保険者である妻の保険料は、夫の給料から天引きされ るかたちで納付しているのではないのですか? 国民年金第3号被保険者※2の方の保険料は夫の加入する被用者年金制度 から拠出金として負担されていますので、自ら保険料を納付する必要はあ りません。 厚生年金をかけている夫に扶養されている妻も、厚生年金に加入してい るはずでしょう? 厚生年金保険加入者の被扶養配偶者は、昭和61年3月までは、任意加入 期間※3として、昭和61年4月以降は、国民年金の第3号被保険者として加 入していただくことになります。※4
夫のお給料から天引きされているわけではありません。
(2)厚生年金記録
※3.任意加入の手続きをされていない場合は、「カラ期間」になります。 ※4.妻が第3号被保険者に該当した時は、夫の勤務する会社の事業主経由で年金事務所に届出が必要です。 厚生年金保険被保険者証では昭和17年1月1日加入となっているのに日 本年金機構から送られてきた記録には昭和17年6月1日加入となっている のはなぜですか? 昭和17年1月に創設された「労働者年金保険法」※5は、昭和17年5月ま で施行準備期間とし、昭和17年6月から保険料の徴収を開始しました。 厚生年金保険料の納付は昭和17年6月から始まりました。 ※5.「労働者年金保険法 」は、昭和19年10月より「厚生年金保険法」に改称されました。 ※2.国民年金第3号被保険者の期間は「保険料納付済期間」となります。厚生年金保険の加入者は、働いている本人だけです。
(2010.8) 2/4昭和61年4月から平成14年3月までは、法律上、65歳到達をもって 厚生年金保険の資格は喪失することとされていたため、上限年齢以降に引 き続き会社にお勤めであった場合でも、厚生年金保険の記録はありません。 (保険料の徴収も行われておりません。) 平成14年4月1日以降は、70歳まで加入できるように制度が変わっ たため当時65歳以上70歳未満(昭和7年4月2日~昭和12年4月1日生 まれの方)で在職中の方の厚生年金記録は、途中途切れて平成14年4月1 日付けで再加入となっています。 厚生年金記録では、昭和19年10月から加入となっていますが、それ以 前から会社に勤務していたので記録漏れでしょうか? 厚生年金保険法では過去に度々、適用業種の拡大を行っており、昭和 19年6月から事務職の方や女性の適用受付を始め、昭和19年9月までを 準備期間とし、昭和19年10月より保険料の徴収を開始しました。 ちなみに同時期に、常時5人以上の従業員がいる法人事業所も厚生年金 保険の適用事業所になりました。 (参 考) ●昭和28年~教育、医療、福祉、通信、土木、建築等の業種を適用業種に追加 ●昭和61年~サービス業、農林水産業の業種を適用業種に追加 ●昭和63年~従業員が1人以上の法人事業所を適用事業所に追加 65歳以降も引き続き勤務していたのに、厚生年金記録を確認すると65 歳で退職した扱いになっているのはなぜですか?
厚生年金保険に加入できる年齢には上限が定められています。
昭和19年10月から事務職の方や女性も厚生年金保険に加入できる ようになりました。在
職
中
65歳 平成14年4月 70歳 資 格 喪 失 資 格 喪 失 資 格 取 得 (2010.8) 3/4ねんきん定期便に記載されている標準報酬月額と給与明細を見比べてみ ると、給与は残業代などで毎月変動しているのに、標準報酬月額が変わっ ていないのはおかしいのではないでしょうか? 標準報酬月額は、毎年4月~6月に支払われた給与総額(税引き前)の 平均で決められ、その後は、基本給や諸手当などの固定的賃金の変動に よって標準報酬月額に2等級以上の差が生じ※6なければ翌年まで改定され ません。したがって、実際にその月に受け取っていた給与額と異なる場合 があります。 平成15年3月以前の賞与の記録が漏れています。 平成7年4月から平成15年3月までの間も賞与から「特別保険料」をご 負担いただいておりましたが、年金額計算の基礎とはならないため、年金 記録に賞与の額は記載しておりません。平成15年4月以降は、総報酬制が 導入されたため「標準賞与額」として記載しております。 脱退手当金の支給について、年金手帳に何らかの記載や表示をする事務 の取り決めは、昔も現在もありませんが、厚生年金加入記録に脱退手当金 を受け取った記録がある方で、働いていた当時の「厚生年金保険被保険者 証」 に(脱)の表示がない場合は、年金記録が訂正される場合があります ので、最寄りの年金事務所に御相談ください。
若い頃に会社で働いていた期間について、記録では脱退手当金
を受け取った事になっていますが、わたしの年金手帳には脱退手
当金に関する事は何も記載されていません。
これは脱退手当金を受け取っていない証拠になるのでは?
脱退手当金を支給した旨は「厚生年金保険被保険者証」に「ゴム 印」等で表示することになっていました。 標準報酬月額の変更は原則1年に1回です。 ※6.変動月から3ヵ月間に支払われた報酬の平均月額に該当する標準報酬月額と従来の標準報酬月額とに 2等級以上の差が生じる場合 平成15年3月以前の賞与については、年金記録に記載されません。 http://www.nenkin.go.jp (2010.8) 4/4厚生年金保険に加入されていた期間が12カ月以上ある場合、「特別支給 の老齢厚生年金の報酬比例部分」を60歳から※1受け取る事ができます。 「特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分」は、60歳から受けとったから といって減額はされません。 また、受給権が発生した「特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分」は、 請求時期を遅らせても増額はされません。※2
(1)特別支給の老齢厚生年金の請求
減額されません!
60歳から特別支給の老齢厚生年金を受け取ると減額されるの
ですか?
このパンフレットは、お客様から寄せられる、年金制度に関する単純な誤 解や勘違いによる質問などの中で、簡単な説明ですぐにご理解や納得いただ けた事例を集めて簡潔にまとめています。 「よくある相談」に対する回答は一般的、標準的な事例として扱っており ますが、年金制度は度々改正されており、お客様の生年月日、性別、ご加入 の制度や配偶者の有無などによっては、回答が異なる場合もありますので、 お客様ご自身のケースでは該当するか、しないかを実際の年金相談で確認し ていただき、より深く年金制度をご理解いただくきっかけとしてご活用くだ さい。 ※1.60歳から:生年月日によって異なります。必ずご自身のケースをご確認ください。 ※2.増額はされません。:65歳以降に受給権発生する老齢厚生・基礎年金には、請求時期を遅らせて年金額が増額 する「繰り下げ」制度があります。 (2010.8) 1/4在職中の老齢厚生年金は給料の額※3によって減額される場合があります が、必ず停止になるわけではありません。在職中であっても年金額の全額 を受給できる場合もあります。 年金の請求を退職するまで遅らせたとしても停止された年金額は受け取 れません。 なお、在職中であっても、短時間勤務のパートや自営業者など厚生年金 保険に加入していない場合には給料と年金との調整はされません 在職老齢年金の支給停止額は、その月に実際に受け取った給料によって 決まるわけではなく「標準報酬月額」によって決定します。 「標準報酬月額」は基本給や諸手当などの固定的賃金の変動により従前 の標準報酬月額との間に2等級以上の差が生じる場合に、変動があった月 から数えて4ヶ月目に変更されます。 したがって、年金額の増額も4ヶ月目からとなります。 また、退職後に支給停止が解除されるのは、被保険者資格喪失日※4の翌 月からになります。
(2)在職中の老齢厚生年金
必ず停止になるわけではありません!
在職中は年金を請求しても、どうせもらえないのでしょ?
退職してからまとめて受け取る方が得なのではないでしょうか?
先月から給料が大きく下がったから、年金額は停止が解除され
て受け取る額が増えるはずなのに、増えていないのは、どうして
ですか?
※3.給料の額:(標準報酬月額)+(直近1年の標準賞与額の1/12) ※4.被保険者資格喪失日:退職日の翌日 在職老齢年金の停止額は「標準報酬月額」によって決まります! (2010.8) 2/4失業給付を受けるようになった時に「支給停止事由該当届」を提出して いただくと、失業給付が終了した後、自動的に年金の支払いが再開します。 この届出がない場合、支給再開されません。 夫の年金に加算されている配偶者加給年金は、妻が65歳になると消滅※5 し、代わりに妻が受け取る老齢基礎年金に振替加算額が付きます。 配偶者加給年金と振替加算はそもそも同じ金額ではなく、それぞれ受給 者本人の生年月日によって定められています。
(3)雇用保険(失業給付)との調整
(4)配偶者加給年金と振替加算額
雇用保険の失業給付が終了したのに年金がいつまでたっても支
払われません。
失業給付が終了したあと、年金の受給再開の手続きは必要なの
ですか?
「支給停止事由該当届」の提出がなければ支給再開されません。妻が65歳になったら、わたし(夫)の年金額が下がったのは
なぜですか?
これまで夫が受けていた配偶者加給年金と妻の老齢基礎年金に付く振替 加算額が違うのはなぜですか? 妻が年金請求をしなければ、私(夫)に配偶者加給年金が加算され続け るのでしょうか?配偶者加給年金は配偶者が65歳になると受け取れません。
※5.妻が65歳になると消滅:妻が障害年金や20年以上加入した老齢厚生年金又は退職共済年金を受給できる場合 には、65歳未満であっても、加給年金は加算されません。 (2010.8) 3/4厚生年金基金の加入期間については、基金が国の老齢厚生年金の一部を 代行して給付することになっていますので、国から支払する金額は、基金 に加入していなかった場合より少なくなります。 また、厚生年金加入期間が480カ月を超えている方が、60歳以降に基金加入の事業 所で勤務した場合、その期間に係る年金は基金の年金に反映されるため、厚生年金基 金の代行部分の金額とあわせてお考えください。 「特別支給の老齢厚生年金」は65歳に達すると、その受給権は消滅し、同時に新た に65歳からの「老齢厚生年金」と「老齢基礎年金」の受給権が発生します。実質年金 額が下がっているわけではなく、「特別支給の老齢厚生年金」の内訳であった「報酬比 例部分」及び「定額部分」の金額が、65歳からはそれぞれ「老齢厚生年金」、「老齢 基礎年金」として支給されます。