情報工学
I
第14回 通信システムの
性能評価と信頼性
今日のテーマ
• 今日は、通信システムの性能評価と信頼性
について学びます。
• 内容は
– データ伝送速度。 – 符号化方式。 – 伝送誤りと誤り検出方式。
• などです。
動画のダウンロード時間
• 例)1.2GBのファイルをダウンロードする場合 回線速度:40Mbps → 4分 回線速度:20Mbps → 8分 回線速度:10Mbps → 16分 回線速度: 5Mbps → 32分 • RS-‐232C最高速(115.2kbps) → 約3時間 • Model(K56flex) → 約6時間 • 音響カップラー(300bps) → 約50日! – 100分間の映画を、1日2分ずつ見られる! ピー ブロロブロロ ピー・・・ → 初代ウルトラマンの、科学特捜隊本部の通信設備 hCp://www.videx.jp/info/faq_download.php情報理論と伝送路容量
• 教科書P135 • 伝送路の容量(最高速) – 雑音が発生すると、誤り訂正などを行う必要がある。 – 誤り訂正符号の組み込みなどを行った上で、単位時 間に伝送できる情報量の上限を伝送路容量という。 • 一般的な単位がbps– bit per second – 1秒間に何ビット
伝送できるか。
A4文書1枚をFAX伝送する場合
余白が多い文書は・・・
• 送信時間が短い。なぜか?
•
0が100個連続する場合、
– 0000000….0000000000と、0を100回送る 代わりに、 – [100回] 0 • と伝送すると、短くて済む。 – 「この後、同じデータが1000回続きます」 – と一言言えば、1000回分の伝送を省略できる。•
Run-‐Length符号(ランレングス符号)
Run Length符号化
• 一般には「完全に同じ値の反復」は少ない。
•
JPEG画像:
• 「離散コサイン変換」によって、空間周波数に 置き換える。 (→ 軽く流して構いません) – 高周波成分には0が来やすい。また、空間周波数 の高周波成分は、人に認知されにくい。 – → 周波数に変えてから、run length符号化する。• 高効率の「圧縮」が可能になる。
第
21回国家試験
【21P29】情報工学 1画面300 kbit で構成されるディジタル画像を伝送したい。 1 秒間に30枚の速度で画像伝送する時、通信回線に要求され る最低伝送速度はどれか。 ただし、データ伝送時に圧縮符 号化等の処理は行わず、画面構成データ以外のデータは無 視する。 1. 300 kbps 2. 900 kbps 3. 3Mbps 4. 9Mbps 5. 3Gbps可逆圧縮と非
(不)可逆圧縮
• 元に戻せる「圧縮」方法が「可逆」圧縮
• 元に戻せない圧縮方法が「非可逆圧縮」
可逆圧縮 非可逆圧縮 情報を失うため、元に戻せない脳の
非可逆的
変化
• 余談ですが、
麻薬
/脱法ハーブなどを用いると・・・
画像:hCp://www.brain.riken.jp/jp/aware/synapses.html (1)最初は快感を司る 神経で、「刺激」がたく さん出たりする。 (2) そのうちに、神経 の伝達が正常にでき なくなってくる。 (3) 最終的には この部分の細胞が 破壊されて機能し なくなる種類もある 成分によって、 様々なメカニズム があるため、概念 図としてご理解下 さい。 快感を感じる中枢が壊れれば、 美味しいものを食べてもセック スしても全く快感を感じなくなる。簡単に言えば・・・
• 麻薬/脱法ハーブを用いると、
あなたの人格や意識が
こんな感じから こんな感じになり、 元に戻せなくなった りします。 本人は訳がわからなくなっても、植物 状態になったりして、シモの世話など する家族が大変だったりします。ピクセル
• 画像を構成している一つの四角が画素
• 画素
= Pixel (ピクセル)
この一つ一つの四画素数と呼び名
VGA (Video Graphics Array) 640 × 480 SVGA (Super-VGA) 800 × 600 XGA (eXtended Graphics Array) 1024 × 768 SXGA (Super-XGA) 1280 × 1024 UXGA (Ultra-XGA) 1600 × 1200 WUXGA (Wide-Ultra-XGA) 1920 × 1200 QXGA (Quad-XGA) 2048 × 1536 QUXGA (Quad-Ultra-XGA) 3200 × 2400 画素数(横×縦) これらのうち、300万画素に最も近いのはどれか?
画像の質(画質)
• 画素数(横×縦)と、「階調」で表現できる。 • RGB( 赤:Red, 緑:Green, 青:Blue)の3色
それぞれに、256段階(階調)を与える – → 総天然色(カラー写真) ←もはや死語か • 256段階 = 28 8bitで表現できる最大値 • モノクロだと、1画素を 1Byte(1バイト)で表現できる。 • カラーだと、3バイト必要 (4バイト使う方式もある)
色の表現方法
•
RBG
: 3原色の組合せ
•
CMYK: Cyan, Magenta, Yellow, blacKの4色
•
HSB
: (
色相
; Hue、
彩度
;Saturaion,
第
18回国家試験
【18P26】情報工学 答(3) 画素数1000×1000の画像を256階調で量子化し、 格納するのに必要なメモリ容量はどれか。 1. 1×103バイト 2. 8×103バイト 3. 1×106バイト 4. 8×106バイト 5. 1.6×107バイト情報源符号化
• 文字、音声、画像など元となる情報そのもの
を符号化すること。
• 一般的に、画像(特に動画)や音声などはファ
イルサイズが大きくなるため、圧縮を行う。
• 用途によって、非可逆的な処理を行って、画
像サイズを小さくする。
第
20回国家試験
【20P28】情報工学 データ圧縮について誤っているのはどれか。 1. 非可逆的な処理もデータ圧縮である。 2. 主な目的は記憶容量の節約である。 3. 圧縮された画像は原画像よりも高精細である。 4. 音声信号を圧縮できる。 5. 動画データを圧縮できる。画像圧縮の方式
第
16回国家試験
【16P32】情報工学 国際標準方式になっている静止画像の圧縮方式はどれか。 a. JPEG b. GIF c. DPCM d. BMP e. RSA伝送路符号化
• 周波数の帯域や、特性、雑音の状態などに
あわせて、情報源で符号化されたものをさら
に、伝送のために符号化する。
誤り検出と訂正
• 誤り – 伝送時に、データの0/1が反転した状態 • 誤りの検出 – 伝送されたデータに誤りがあったことを検出する。 • 誤りを検出した場合は、「再送要求」を出して、 もう一度送ってもらう。 • 誤りの訂正 – 「誤り訂正符号」を用いて、誤りを元に戻す。パリティ符号
• 「1」の個数を偶数個にする -‐-‐ 偶数パリティ • 「1」の個数を奇数個にする -‐-‐ 奇数パリティ • 垂直パリティ – 各データ(1バイトなど)ごとに パリティを付加する。 • 水平パリティ – ブロック(数バイト〜数百バイト)ごと に、パリティを付加する。 • ランダム誤り -‐-‐ 突発的に1ビットだけ誤りが発生 • バースト誤り -‐-‐ 雑音などで連続的に誤りが発生 • パリティ符号は、バースト誤りには弱い。パリティによるデータの復元
• 垂直パリティだけ
– 1ビットまでのデータ誤 りを検出できる。 – 2ビット誤りがあると、 検出できない。
• 垂直
+水平パリティ
– 1ビットまでのデータ誤 りを「復元」できる。 – 2ビットまでの誤りも検 出できる。他によく使われる誤り検出訂正
• チェックサム (Check Sum) – ブロック単位で、全てのデータの合計値(Sum)を計算 して、送信元で付加する。 – 受信したデータの合計値が一致しなければ、 誤りがあったことがわかる。• CRC (Cyclic Redundancy Check) 巡回冗長検査
– 関数式で、「誤り検出符号」を生成する。 – パリティ方式よりバースト誤りに強い。
• ハミング符号方式
ここから先のスライドは・・・
• これまでの授業で、あまり説明できなかった
部分の再掲です。
多重化伝送(再掲)
• 教科書
P146
• 限られた伝送路を複数の端末で共有するた
めに、時間や周波数、あるいは符号で分割し
て伝送路を
共有する仕組み
MUX/ DEMUX(再掲)
•
MUX: Muliplexer
– 「多重化器」ですが、あまり日本語で言われるの は見かけません。•
DEMUX: Demuliplexer
– 多重化された信号を分割して、分配する装置多重化の方式(再掲)
• TDMA: Time Division Muliple Access– 時分割多重方式
• 時間で分割する。
• FDMA: Frequency Division Muliple Access
– 周波数分割多重方式
• 周波数帯で分割する。
• CDMA: Code Division Muliple Access
– 符号分割多重方式
• 一つずつの端末に符号を割り振り、符号列を他の端末と合 成して伝送する方式
RSA暗号(公開鍵暗号)について
• 公開鍵暗号:数学的な一方向性 – 「素数と素数の掛け算は簡単だが、その逆の素因数分解 は難しい」という一方向性を利用 • 83×97=8,051(素数同士の掛け算は簡単) これにより、「83」と「97」は類推されないと言う前提で「8,051」を公 開 • 実際には、「元の素数(例では83と97)」は150~300桁以上、「掛 けた後の素数(例では8,051)」は300~600桁以上もの数字を使っ ています。 – 150桁の数字の素因数分解を解くために、0.01秒で1つ チェックできたとしても10148秒が必要です。 – 約3×10140年が必要 = 30億年の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍 の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍の1兆倍。 hCp://dev.sbins.co.jp/cryptography/cryptography04.htmlRSA暗号の方式
– このページの内容は、絶対に試験に出しませんのでご安心下さい。 (1) 2つの大きな素数pとqを選ぶ(例:p=71,q=23) (2) p×q=nを計算する(例:n=71×23=1633) (3) (p-‐1)と(q-‐1)の最小公倍数Lを計算する(例:L=70と22の最小公倍数=770) (4) Lと互いに素で、Lより小さい任意の整数eを選ぶ(例:e=47) ※互いに素・・・最大公約数が1である2つの数の関係(5) e×d≡1 mod L となる正の整数d(eの逆数)を計算する(d=213)