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TRCC ルービックキューブ教本(中級編)

編集:西 最終更新:2011/04/18 目次 1. はじめに 2. アウトライン 3. Cross 4. OLL(コーナー)

(2)

1.

はじめに

この教本では、世界で最も多く使われている Friedrich Method で 20 秒切るのに 必要な情報を記載しています。 web 上の手順集(初級)の手順をひととおり確認してから読み始めるとわかりやす いかもしれません。回転記号については TRCC のウェブサイトに説明があります。 でも、せっかく TRCC の活動があるのだからはやい人に直接習うのがいちばんで す!主に手順として使ってもらえればよいかと思っています。 誤りや不明瞭な点などがあれば訂正しますので BBS まで連絡をお願いします。 作成に当たってキューブの学校・六色工房・cutex.info やその他海外のウェブサイ ト等を参考にしました。また、画像は Conrad Rider さんの VisualCube と obaky さんの VisualCubeWrapper を使用しました。

2.

アウトライン

Friedrich Method は世界で最も多く用いられているスピードキュービングの方法 です。Layer By Layer の考え方に基づいており、下の層から順番に揃えていきま す。大きく下のような4つのパートに分かれており、このことから Friedrich Method は CFOP とも呼ばれます。 1.Cross

2.F2L(First Two Layers) 3.OLL(Orient the Last Layer) 4.PLL(Permute the Last Layer)

(3)

3.

Cross

自分のクロス色を決めてください。日本では青(次いで白)から始める人が多いので、 以下の説明では青クロスで説明してあります。 クロス色を基準に側面の配色を正しく覚えてください。構造上センター色の配置 は入れ替わりません。まずは向かい合う色の組、そして側面の並び順も覚えてく ださい。スピードキュービングには配色を覚えていることが不可欠です。 はやい人の多くは D 面でクロスを揃えます。その方がすばやく F2L に移れるから です。お勧めは D 面クロスですが、最初のうちは少し難しいかもしれません。 CFOP の中で最も自由度が高いパートなので自分でいろいろ試してみてください。 D 面クロスの手順をいくつか紹介します。 ※追記:最近は Cross Neutral と言ってどの色からでも、簡単な面を選んで始め られるという人もいます。世界記録保持者は CN です。早い段階で CN に慣れてい くのもありかもしれません エッジ1つを揃えるパターン R’ R2 R’2 F R2 R’ F R R Uw R’ R’ Uw’ R’

(4)

エッジ2つを揃えるパターン

R’ F F R2 R2’ F

R F R2 R F R R’ F B’

R’ F R’ R F R’ R F B’ R2

(5)

4.

OLL (コーナー)

6面完成できるようになった人が次に覚えるステップです。 初級編では上面のクロスを揃えた(OELL)あと、一つの手順を何回か回して、OLL を完了していましたが、OELL 後に現れるパターンは7つしかありません。 そこで、その7パターンそれぞれに対応する手順をすべて覚えてしまいましょう。 OELL 後の手順が1つで済み、タイムを短縮できます。 手順を覚えるときは、できるだけ FSC(フィンガーショートカット)を使うように しましょう。変な自己流で回すと後で直すのが面倒です。 上手な人の回し方を見たり、ネット上の動画を参考にして FSC を上手く使えるよ うに練習しましょう。 また、手順の覚えるときは記号で暗記したりせずに、何度も回して手にしみこま せて覚えましょう。動きをガン見して見た目で覚えると忘れにくくなります。 FSC について、 トリガーは、人差し指を引っかけて U や U’などを回すことです。 U は右手トリガー、U’は左手トリガーがよく使われます。 プッシュは親指でプッシュしてまわすことです。R U2’などで有用です。右手親指 プッシュ→左手トリガーの組み合わせで回します。 少し難しいですが U2’は U2 と置き換えて、右手人差し指、中指連続トリガーで回 しても良いでしょう。 次ページにコーナーOLL を表にまとめました。 画像は U 面です。画像の下が F 面になるように持ちます。 回しやすい手順を選んで載せていますが、回しにくいと感じたら他のサイトで別 の手順を探してみるのもよいでしょう。もちろん、どれを覚えても構いません。

(6)

コーナーOLL 全7手順表

21

R U2’ R’ U’ R U R’ U’ R U’ R’

途中を相殺していますが、26 を2回回しているだけです。

前ページに書いたような典型的な FSC が非常に有効な手順です。

22

R U2’ R2 U’ R2’ U’ R2 U2’ R

U2’は、プッシュ→トリガー、U’は左手トリガーがおすすめです。 R R2 R2’ R2 R にリズミカルに U 系操作を挟む感じです。 23 R2 D’ R U2’ R’ D R U2’ R D’と D の回し方は、薬指トリガーの人や、人差し指でチョイってやる 人などいろいろです。動画などを参考にして自分のスタイルを見つ けてみてください。 24 Rw U R’ U’ L’ U R U’ (r’) 25 の逆回しです。 25 (r) U R’ U’ L U R U’ Rw’ 24 の逆回しです 26

R U2’ R’ U’ R U’ R’

27 の逆回しです

27

R U R’ U R U2’ R’

(7)

5.

PLL①

この章では新しい手順を導入して PLL を最大2回の手順で完成できるようにしま す。 次ページに手順表がまとめられています。どれが必要か判断して覚えてください。 それぞれの手順は画像の矢印のようにパーツの配置を交換する手順です。他のパ ーツに影響はありません。 ・コーナーPLL について n15 を導入すると。コーナーのペアがないときは n15 を回せば一回でコーナーPLL が完了できます。 ・エッジ PLL について エッジ PLL が終わった段階で、エッジの配置は 4 種類に限られます。それが n1,n2,n5,n6 です。これをすべて覚えれば、コーナーPLL と合わせて PLL を最大 2つの手順で完成できるようになります。 こちらも、変な癖をできるだけつけないように早い段階から FSC を使うように心 がけてください。うまい人に習ったり、真似をしてやってみましょう。 判断基準も、早い人は意外なところに目をつけて高速判断している場合がありま す。これも書き表すことが難しいので活動の中で聞いてみましょう。

(8)

PLL①手順表 n1 M’2 U’ M U2 M’ U’ M’2 R2 U R U R’ U’ R’ U’ R’ U R’ お好きな方をどうぞ M’2 には独特の指使いがあるので活動中に習いましょう n2 M’2 U M U2 M’ U M’2 R U’ R U R U R U’ R’ U’ R’2

n3

(r’) R U’ R D2 R’ U R D2 R2’

コーナーのペアを下にして回し始めます。 当面は n3 と n8 どちらか覚えていれば OK

n5

U M’ U’ M2 U’ M2 U’ M’ U2 M’2 or

U R’ U’ R U’ R U R U’ R’ U R U R2 U’ R’ U

n6

M’2 U’ M’2 U’2 M’2 U’ M’2

n8

R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U’ R U R’ F’ コーナーのペアを左にして始めます 当面は n3 と n8 どちらか覚えていれば OK n15 の前半後半を入れ替えたものになっています

n15

F R U’ R’ U’ R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R F’

長いが回しやすいです。

(9)

6.

F2L

この章では、1段目コーナーと 2 段目を同時にそろえていく方法を紹介します。 F2L は 3x3x3 において最も重要なパートといって間違いありません。 F2L が早ければ OLL や PLL を最も簡単な方法で処理しても 20 秒切れるでしょ う。その逆はまずありません。 F2L の基本的な41手順表は後のページに載せてあります。 が、丸暗記する必要はありません! 丸暗記では覚える効率も悪く応用がききません。仕組みを理解して回すことが大 切です。 F2L の仕組みの初歩を説明します。 手順表の青色太字になっている 4 つの手順を見てください。 この手順は、I1,I2,T1,T2 と名前がついていますこの 4 つが基本手順です。このパ ターンは 3 手で揃います。(I の U or U’は初期状態の問題なので 3 手としておき ます) 手順表のすべての F2L パターンはこれらの基本手順に持ち込むこと(このことを キューブの学校の言葉を借りて IT 化と呼びましょう)によって処理されています。 赤字より前の部分が基本手順に持ち込むパート、赤字が基本手順のパートという ことになります。 理解しなければいけないのは基本手順に持ち込む方法です。 また、あるパターンを別のより簡単なパターンを経由してから処理することもよ く行われます。そういうことに気をつけて体系的に覚えれば、覚えることはそう 大変ではありません。 次のページではいくつか例を挙げて体系的に F2L を理解する方法を紹介します。

(10)

例① 上の6パターンに共通するものは何でしょうか。それは、「青(クロス色)が横を向 いていて、コーナーとエッジがともに3段目にあり、コーナーとエッジの U 面を 向いている色が異なる」という点です。故にこれらは全て、コーナーに対するエ ッジの位置を近づけたり遠ざけたりすれば T 化できます。その為に手前のスロッ トが空いていることを利用します。手前のスロットが空いているのでこの状態で R or F’をして、U 面をいくら回しても崩れてしまうスロットはありません。だか ら、R or F’でコーナーを1段目に下げておいて、U 系でエッジの位置を動かすこ とができるのです。この説明だけで理解するのは難しいと思います。実際に手順 表で6つ全てのパターンがその仕組みであることを確認してみてください。 わからなければわかる人に聞いてみましょう。 例② これらは「青(クロス色)が横を向いていて、コーナーとエッジがともに3段目にあ り、コーナーとエッジの U 面を向いている色が同じ」です。よって例①の要領で コーナーを下げている隙にエッジを動かしてコーナーの(青に遠い方の)隣に持っ てくれば I 化できます。 ただし、上の2つはすぐには上の方法が使えませんね。”体系的”と言いながら上の 考え方を適応して無理矢理使うと、R or F’を使って例②上の4つに持ち込んでか

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例③ これらは「青(クロス色)が上を向いていて、コーナーとエッジがともに3段目にあ り、コーナーとエッジが隣接していない」ですね。これらの手順に共通する仕組 みを見てみましょう。例①②と同様に手前のスロットが空いていることを利用し ますが、今度はエッジを下に下げてコーナーの位置を動かします。そのときエッ ジを R と F’どちらで下げればよいのかの判定法ですが、これは、エッジの側面と センターが同じ色になるように AUF(adjust the U-face)して、入れたいスロット の奥にエッジを落としてください。コーナーの青面が上を向いているので、2段 目に下ろしたエッジの真上にコーナーを乗せてエッジを戻すと I 化できるのです ね。 例④(応用) このパターンは手順表に載っていません。そのため、手順を暗記した人はとりあ えずコーナーとエッジを両方3段目に持っていくことで知っているパターンに持 ち込んで処理するでしょう。しかし、上の例で手順表の手順は手前のスロットが 空いていることを利用していることを確認しました。だから、利用するスロット は必ずしも揃える対象のスロットではなくてよいのです。だから、すでに理解し た

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あります。高度な話ですが、このように同じパターンでも複数の IT 化方法を覚え ておき状況(手向きや次に処理するスロットの位置など)に応じて使いわけること は大変有用です。TRCC のウェブサイト上にいくつか F2L の応用手順が掲載され ています)

例⑤(応用)

この場合、手順表の手順を真に受けて揃えるとすると、U2 (u2)R U2 R’ U’ R U R’

となります。しかし、上の4つの例で F2L は空いているスロットを利用している、 と再三指摘してきました。なのでこの場合も、手前のスロットがまだ空いている ので、手順表を無視してこのスロットを利用して T 化してしまいましょう。そし て手向きの関係で T1 の裏手順で処理しましょう。すると、R U2 R’ U L U L’とな り、持ち替えもなく非常に効率よく揃えることができます。 手順を丸暗記するのではなく「こうやると IT 化できるのか!」「いったんこの手 順を経由してるな。」なんて思いながら手順表を確認していけば 41 パターンはす ぐに網羅できます。 手順集にある 41 パターンは基本中の基本です。この基本をわかっていることを前 提で、早い人はもっと効率のいい全然違う手順を使っていたりします。 F2L は奥が深いです。例④⑤で書いたような空きスロット利用は早くなるのには 必須です。また、はやい人は 41 手順全て逆(対象のスロットが裏)からも回せます。 そして例④で触れたように1つのパターン当たり複数の IT 化方法を覚えています。 新しい手順を導入すると、慣れるまでは判断に時間がかかり使うと逆に時間がか かりますが、根気よくそれを使い、自分のものにしてください。

(13)

F2L 41 手順表 R U2’ R’ U R U2’ R’ U (u’)

R’ U’ R

U R U’ R’ U’ (u) L’ U L U’ F’ U F U R U’ R’

R U R’ U’ R U R’ U’ R U

R’ R U’ R’ (u) L’ U2 L

R U’ R’ U R U2’ R’ U R U’ R’

R U R’ U’ R U2’ R’ U’ R U R’

R U R’ U’ R U’ R’ U2 (u’)

R’ U’ R

R U’ R’ U’ R U’ R’ U (u’)

R’ U’ R

(u) L’ U L U’ L’ U L R U’ R’ U R U’ R’

左右に並んでいるパターンは左右対 称です。(1つ例外あり)

(14)

U’ R U2 R’ U R U R’ U’ R U’ R’ U2 R U’ R’

(u) U L’ U’ L U’ (u) L U L’ U’ R U R’ U (u’) R’ U’ R

(u) U (u) U(u) U (u) U’’’’ LLL’’’’ U LLU LU LU L or or or

or ((((uuuu’) ) ) ) UU’ RUU RRR’U RU RU RU R I1

U R U U R UU R U U R U’’’’ RRRR’’’’ I2

(u) U L’ U2 L U’ (u) L U

L’ U’ R U2 R’ U (u’) R’ U’ R

R U’ R’ U2 (u’) R’ U’ R R U R’ U2 R U’ R’ U R U’ R’

U’ R U’ R’ U R U R’ (u) U L’ U L U’ L’ U’ L

(15)

(u) L’ U2 L U L’ U’ L R U2 R’ U’ R U R’

(u) U L’ U’ L U2 L’ U L U’ R U R’ U2 R U’ R’

U’ R U R’ U R U R’ U’ R U’ R’ U (u’) R’ U’ R

(u) U L’ U2 L U2 L’ U L U’ R U2 R’ U2 R U’ R’

R U R R U RR U R R U R’’’’ T1

(u) L (u) L(u) L (u) L’’’’ UUUU’’’’ LLLL or (u or (uor (u or (u’)R)R)R)R’ UUUU’ RRRR T2

(16)

7.

PLL②

OLL 後に現れる全ての 21 パターンを覚え、PLL を1手順で終えます。 全 21 手順表は次ページにあります。

・PLL の判断と開始について

原則として OLL が完了したらすぐに AUF(adjust the U-Face)を行います。 隣り合ったコーナーキューブとエッジキューブの側面色が揃っているところを探 し、それが正しい位置に来るように U 面を回します。 要は、できるだけ多くのパーツが揃って完成に近いような状態に AUF すれば OK です。 例: この状態から PLL 手順を始めます。手順表の画像で辺の周りに線が入っていると ころは、AUF した段階で色が2段目と揃っていることを表しています。 これが判断の基準になります。理屈や記号ではなく、見た目で判断出る様にし、 手順は何度も回して手に覚えさせましょう。 よく出ると感じる手順や、出ると嫌な手順から覚えていきましょう。

8.

OLL

自分に合った手順を自分でみつけた方がよいと思うので手順表は省略します。 キューブ関連のウェブサイトを参考にしてください。 判断が簡単なものから順に覚えていくようにするとよいです。 判断が簡単なのといったらこの辺でしょうか。 ちなみに、下2つを基本とするバリエーションが豊富にあるので芋づる式に覚え ると楽です。

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PLL 全 21 手順表

n1

M’2 U’ M U2 M’ U’ M’2 or

R2 U R U R’ U’ R’ U’ R’ U R’ n2

M’2 U M U2 M’ U M’2 or R U’ R U R U R U’ R’ U’ R’2

n3 (r’) R U’ R D2 R’ U R D2 R’2 n4

(r’) R’2 D2 R’ U’ R D2 R’ U R’

n5

U M’ U’ M2 U’ M2 U’ M’ U2 M’2 or

U R’ U’ R U’ R U R U’ R’ U R U R2 U’ R’ U

n6 M’2 U’ M’2 U’2 M’2 U’ M’2

n7

(r’) R U’ R’ D R U R’ D’ R U

R’ D R U’ R’ D’

n8

R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U’ R U R’ F’

n9

R’ U R’ U’ (u) R’ F’ R2 U’ R’

U R’ F R F n10

R’ U R U’ R2’ F’ U’ F U R U’ (r’) R2 U’ R’ U

n11

R’ U’2 R U’2 R’ F R U R’ U’

R’ F’ R2 U’ n12 (r’) R’ U’ F’ U R’ U’ (r) U R’ U’ R’ U R B R’2 n13 R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U’ n14 L’ U R’ (f) R2 U R’ U’ R2 U D R’ n15 F R U’ R’ U’ R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R F’ n16

R U R’ (u’) R’2 U’w R U’ R’ U R’ Uw R2 n17 R’2 U’w R U’ R U R’ Uw R2 (r)R U’ R’ n18 R2 Uw R’ U R’ U’ R U’w R’2 B’w R Bw n19

R’ U’ R (u) R2 Uw R’ U R U’

R Uw’ R2 n20

R’ U R U’ R’ F’ U’ F R U R’ F R’ F’ R U’ R

参照

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