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回転殻の初期不整のエントロピーモデルによる統計的解析 : クーリングタワー型シェルの形状初期不整の推定

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(1)

【研 究 論 文

1

UDC :624

074

43 日本 建 築学 会 構造 系論 文 報告 築 第 355 号

昭和 60 年 9 月

転 殻

初期不

ー モ

的 解

グ タ

ー型

ル の

形状初期不

正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員

**

* * * 血 * * * *

 

 §

1.

 

ある設計の も とに構 造 物 を製 作 する場 合

完 成し た も の は設 計 値か ら種々のり を有する のが

般的であ る

 

こ れ らの偏りは構造物に種々 の影 響 を 与え る。例え ば

構造 物の座 屈 耐 力が初期 変 形などの影 響によっ て低下す ることは良く知 られて お り1 ]

2 ], こ の座 屈 荷重の 低 下 が シェ ル構 造 物では設 計の重要な 因 子になっ て い る。 し か し

リ ングタ ワ

型 シェ ル の よ うな大 規 模 構 造 物の 初 期 不 整の観 測

測定は重 要で あ る に もか かわ らず

実 行は困 難であ り, また測 定 結 果の公 表 例 6,

lz) 少な い た め

初 期不整の持つ統 計 的 特 性を抽 出し

設 計 公 式3)に 反映さ せ るこ とも難し い。 した がっ て

この よ うな状 況 で は設 計 時に発 生 するであ ろ う初期 不 整の特 性を 推 定 し, その影 響に よっ て構 造 物の挙 動が どの ように変 化す る かを あら か じめ 予 測 する必要が あ る

 既 往の ク

リングタ ワ

に関する研 究で は

タワ

の 初 期 変 位 形状を先見的に仮 定し, その座 屈 荷 重や応 力分 布へ の影 響を検討 した 例 が ある

6 }

1 % し か しな が ら

初 期不 整は本 来

施工例ご とにば らつ きを呈し

不 規 則 な空 間 分 布 を有す る不 確 定量であ る と予 想され る ため

その造特性は確 率 統 計 的に規 定さ れ るべ きものと考え ら れ る

ゆえ に

初 期 不 整を有する ク

リ ン グタ ワ

の 構 造 解 析には現 実的な統計 量 を反 映し た値を用いること が望まし い。

 

そこ で本 論は

般 論と し て回 転殻に存 在 する形 状初 期 不 整 を 取 り あげ

そ の 確 率 構造の 理論 的 推 定 を 試み る7 )

Sl

さ らに

具 体 的 応用例と して

RC

造ク

リング タワ

型シェ ル につ い て数値解析 を行い

そ の確 率 構造 を推 定 する と ともに初 期不整のサンル発 生を試み る。 * 日本 建 築 学 会 大 会 (昭 和59年 )に て

部発 表

 宰 豊 橋 技 術 科学大 学 助 教 授

工博  # 名古屋 大 学 大学院生 榊 t 名 城 大 学 講 師

工 博 # * * 名城大学 助 教授

工博    (昭和59年11月 10日原 稿 受理日

昭 和 60年 4月17N 改 訂 原稿    受 理日

討 論期 限昭和60年IZ月末H)  とこ ろで

施 工 途 上で構造物に生ずる初 期 不 整は種々 の原因によ る と考え ら れ る

例え ば

施 工に伴 う外 力

自重

風力

温度 変 化

各種の振 動

そ れに人 為 的エ

な どで あ る

こ れ らの極めて不 明 確な外 乱が構 造 物に作 用し

そ の結果と し て初期不整が発 生すると想 定さ れる。 し か し それ らは相互に

かつ 複 雑に関連 し てい る と予 想 さ れ

定量的な評 価は容 易で はない。 ま してや

これ ら の外乱 に よ り初 期 不 整が発 生 する物 理 的な メ カニ ズムを 正 確に モ デル 化する ことは至難であ ろ う

し た がっ て

初 期不整発生に関し て

その メ カニ ズムを詳 細に評 価せ ず

大 略の特 性を把 握す る た め に, 本 論に示すよ うな比 較 的 大 胆な仮定を導入 して初 期 不 整の確 率 構 造を推定す るこ と も 当 然 予 想で きる

 本 論で用い る初 期 不 整 確 率 構 造の推 定 方 法ぱエ ン トロ ピ

モ デル に基づい て いるs)

Li

°) 。エ ン トロ ピ

モ デル は

物理的メ カニ ズムを 表 現す る支配 方程式の代 りにエ ロ ピ

最 大の原 理に よ り未 定 状 態 量を推定す る方 法で あ る

エ ン トロ ピ

モ デル の初 期 不整 解析へ の応 用は H 型 鋼につ い て な され て お り川

そ の果か ら推定 値 と観 測 値の統 計 的特性の問に定 性 的なよい

致が確め られ エ ン トロピ

モデル の妥 当性が 検 証 されて いる。 し か し 本 論で対 象 と す る ク

リング タワ

型 回転 殻の初期 不 整 に対しては, 現在

統 計 的 処 理が可 能な ほ ど多数の実測 健を筆者らは得て いな い。 こ の た め本論で示す よ うに

観 測 値に基ずかずに推 定する確 率 構 造の妥 当性お よび現 実 性の評 価は困 難である もの の 実 測 例の少な い段 階で は こ の方 法でら れ る初 期 不 整 分布に関 する定 性 的特性 は極め て重 要な情 報 を 与え るもの と思わ れ る

今後 多く の実 測デ

タ が蓄 積され れば

本 論で示す 方法の当 性 あ るいは有用性 が 確 認さ れる もの と期 待され る。  §

2.

初 期不整 推 定のモデル化  

2−

1 初 期 不 整 発 生の メ カニ

 

初 期 不 整 発生の原因 は序に述べ よ うに不 明確な部分 が多い

そ こ で

こ こ で は その要因 とな り得る外 乱を大 胆 に

2

つ に分 けて想 定 する。

つ は

それ に より生ず る

70

(2)

 

 

 A : spring  system

 B : panel  werk  shell  COntaining

      concrete  stil1  like  a semi

     liquid

 C ; hypothetical  supPorting   frame

1 仮 定し た初 期 不 整 発 生メ カニ ム の模 式 図 初 期 不 整が比 較 的明確な 特 性 を有すると 予想さ れ る外 乱 で あ

。一

方は その他の外乱 を すべ ま と め た ラ ダム外 乱である

また

そ れ らは互い に独 立に作 用する もの と仮 定する

前 者の外 乱 は自重を想 定し て確 定 的に 取り扱い 後 者は シェ ル面に

様に作 用する不 規 則 外 乱 で代 表さ せ

統 計 的に取り扱う

 

1に

形 状 初 期不 整の仮 定 し

発 生機 構を模 式 的 に示す

確 定 的な外乱 に よ る初 期 変 位は

C に示 す 仮 想 支 持 構 造 物に確 定 外 乱が作用 して生 ずると仮 定す る。 次に

ラン ダム外 乱に よる初 期 変位は

,B

部の シェ ル に 作 用す るランダム外 乱に よる弾 性 変 形で仮定す る。 ところで

工事中に は初 期 不 整を極 力 抑え よ う と す る制 御が な さ れ る が

この制御が

ユ に模 式 的に ス プ リ ング (

A

部 )とい う力 学モ デル で代 替で きると 仮 定す る11 +

し たが っ て, こ の制御機構の存 在によ り

ラ ンダ ム外 乱に よる変 形が抑え られ る

以後

本論で は前 者の メ カニ ム で発 生す る仮定し た初 期 変位を平 均 的初 期 変 位 と呼 び,後 者は ランダム初期 変位と呼ぶ ことにする。   2

2 回 転 殻に おけ る初 期変位場の仮 定 方 法  図

2にasす回転 殻に存 在 する初 期 変 位 として こ こ で は法線 方 向 成分 の み考慮 し

その変 位 場を次 式で仮 定 する

     ω1(

s

θ)

w ;(s

θ}十 wl(8

θ)

 

r−・

 

r…

 (

1

}        ω

i

(s

θ)

Σ 

9

 w8cos  Nθ       t

1           (N‘

O,1

…,

π)

…・

一 ……・

………

(1

a)       ω

1

(s

θ)

£ α,(s)cos ノθ

……一 ・

…・

(1

−b

)       JiO こ こに

wlCs

 

e

)は ランダム 乱による初 期 変 位 を示し

wl(s

 eは平均 的 初期 変 位 を 示 す

(s

θ)は そ れ ぞ れ

経 線 方 向 座 標, 回転方向座標を示す。 ま た

Wi は法 線 方 向 初 期 変 位モ

9

,は

i

次の初 期 変 位モ

ドに対 応 す る 振 幅 確 率 変数

n は使 用す る モ

ド数, 万 は

Fourier

展 開の最 高 次 数 を意 味 する

なお 本 論で 取 り 扱う初 期不 整の平 均 値は

確 定 的に取 り扱う成分で代 表 させ

した が っ て wi で示 す ラン ダム外乱による初 期 変 Z Y 図

2 回 転 殻の幾 何 形 状 と初 期 変位 場 位の平 均 を 零と し てい る

す な わ ち

e

,の平 均 値 ξ‘を 零と お く

ラン ダム外乱 によ る初期変 位wl の平 均 関 数 μωお よ び自己相 関 関 数 R. を次 式に示 す。 μ

(s

θ)

=E

[wl(s

θ)]     

        n 

 

      :Σ]ξ

W

cosN ‘θ         ‘

匸      

0

 

一・

 

一…

 (

2

R .

(s

θ

8

θつ; E[wl(8

θ)

ω二て81

θつ]

f

i

(・

M

・)

(・{,・

D

・wi・・{

1

∠諸加

・)WJ(・り  

cos ハ厂‘θCOS  

N

ノθ

P(畠

ξ1)

d

d

ξ「   れ    n

Σ Σ ψμ Sω 、(8りCOS /

N

、θ COS

 

N

,θ

  ta1 丿

1

…・

…………・

…・

…・

3 こ こ に

,E

[ }は アンサ ンブル平 均

ρ( )は確 率 密度 関 数 を表す

ξ‘

sei;

は そ れ ぞ れ

各モ

ドの振 幅 確 率 変数の平 均 値と自己相 関 関 数であり, 次 式に示す。 ξ

皇・麟

 4

鰤 (

e

,,

e

,)

d9

,・

e

………一 ・

(・) ランダム初期変 位の共 分 散 関 数

Cw

平 均 関 数と自己 相 関関数を 用い る と次 式 で与え られ る

   

q

(s

 e

 s

 

e’

E [wt

E[ω

1

Xwt

− E

[ω{])]

   

 

f

e

x6

一乙

)w 、〈s)WJ(・り       

cos  

N

θ cos  Nθ

P(金,

6

de

d6

      n   n

    

Σ Σ

q

、蝋 8)ω

(s

)cos  Nθ cosN 、θ

        i

lJ

■      

………・

………

(6) こ こ に

C

は共分散 行列を示し

(4 )式 を考 慮して

   

c

・J

91xe

,)p(島

鱗        

ψ」

ξ,ξ∫

gbij

 

………

  

…・

  

……

(7) と表さ れ る

 2

3 ランダム初 期 変 位の推 定

一 71 一

(3)

 2

3

1 エ ン トロ ピ

モデル の拘束条件式

 

ラ ン ダム初期 変位 w{〔sθ)の確 率 構 造を 推定す るた め にエ ン トロピ

モデル を用いる が

こ こで は情 報エ ン トロ ピ

最大の原 理 を 適 用 する際の拘 束 条件につ いて述 べ る。  初期不整 発 生の メカニ ズムは複 雑で

その評 価は き わ めて困 難で あると考え ら れ るこ と か ら

こ こではランダ ム初 期 変 位の具 体的 な 発 生メカニ ズム に は ふ れず

次式 で示され る平 均エル ギ

等価式が成 立する ことの み を 仮 定 する

(詳 し く は前 論 文川 を参 照。}

   

E[y

]十

E

V

「c]= E[Up]

t−t−・

 

(8} こ こ に

,V

,は初期 変 位 発 生によっ て費や さ れ る構 造 物 の ひずみエ ネルギ

ー,Vc

は初 期 変 位を抑 制す る た めに 払 わ れ る 管 理の程度 を表す制 御 力の ボテンシャル エ ネル ギ

ー,

砺 は初 期 変 位 を発 生 さ せ る外 乱の エ ネル ギ

を 示す。 こ こでの外 乱エ ネルギ

U

、 は確 定的に取り扱う 外 力エ ルギ

を除い た すべて の初 期変位 発生要因に関 係 する外 乱を と り ま と めた もの を想 定 し て い る

平均エ ネルギ

等価式 (8)は

初 期 変 位を発生 さ せ る外 乱の エ ネルギ

が初 期 変 位の発 生に よっ て費や さ れ るエ ネル ギ

と その制 御エ ルギ

に配 分 さ れ ること を平 均 的に 示す。

 

ラ ンダム初 期変位の 発 生メカニ ズム に関 する具 体的 資 料を持ち 合 わ せ ていない現 時 点で は

力学モ デル の

種 と考え ら れ る (

8

)式 を情 報エ ン トロ ピ

最 大 化の拘 束 条件と して選 び

ランダム初 期 変 位の統 計的把 握 を試み た

現段階に おいて は

拘 束 条 件と して

8

式 を 用い

次項に示す よ う な仮 定に より同式 を評 価し

初期不 整の 特 性 を 推 定す ること は多数の実 測 デ

タに基づ く方法に 対し て次 善の方 法で あ る と判 断し た

 

次に エ ネルギ

等価式 を具体 的に評 価 する ため

平 均 ひずみ エ ル ギ

ー,

平 均制 御力 ポテン シ ャ ルエ ル ギ

, 平 均 外乱エ ネルギ

 (A ) 平 均ひずみエ ネル ギ

E[瑚 の仮 定  ラ ンダム初 期 変 位の発 生によ り

構造物 自身 が 吸 収す るエ ネル ギ

を評 価す るこ と は 現実に は困 難であ ろう。 そこで, こ こ で は初 期 変 位が あ たか も完 全 形 状か ら の実 変 位の発 生の結 果で あ る かの よ うに考え

この変 位に よっ て生 ずる弾性ひずみエ ネルギ

を構 造 物 自身が 吸収 するエ ルギ

しい と仮 定す る

 さて

回転 殻の平 均弾性ひずみエ ルギ

であ る が

以 下の ように して評価す る

ま ずひずみベ ク トル

le

}と 変位ベ

lu

 v

関係は次式の よ うに示さ れ る

    

1

ε}

L,  十L,(w〕

    

= { εs

εet εse

κs

κe

κ selT

t−・

 

t・

 

9

) こ こ に εs,εe.ε。θは面 内ひずみ

κ。

.xθ

 x。e は曲げひずみ を示し,

L

 L, は微 分 演 算 子で次式 に示さ れ る

72

L, ∂ 蕊 ⊥ So       1    ∂       2So sin ψ ∂θ u     q ∂  ∂2 ψ ∂s ∂s  ∂s!

、。.

、。

・ 、

k

fl

iifi

° s $

inep

、,

         

i

 

O

     

i

 

1

 

∂       :  8

sin ψ ∂θ

 

 

 

 

 

is

∂∂sSo 

1

     

io

     

i

。 。sg ∂       

is

孟sin’ ep∂θ

 

 

 

 

 

i

L

壑望旦 co

§

9 4 ∂s  4 So Sln ψ

 

 

  

 

i

・ 、

       

…・

…………・

……

10−

1} 醐

,一

繋論

q

      ∂2       1  ∂       1

    

1

。i。・。

石歹

蕊 ・

 

 

  蟲

晶(

∂   1 ∂8 So

             

…………・

……・

(10

−2

) (9 )式を用い るこ とに よっ て

殻 全 体に蓄 積さ れ るひ ず みエネルギ

ー Vr

は次 式で得ら れ る。

呵 ム[

L

L

・ω

7

fl

+島ω

dV ……・

……一 …

ll

) 上 式・お・ ・

・鴨 勧 鑛 面・こ つ ・ ・蠣 分臆 味し,

H

は次に示す弾 性 定 数 行 列であ る

1

レρ

0

ρ

1

 

0

002

1−

Vp)

                  

…・

…………・

……

(12 ) こ こ に

,E

  Yρ

 

t

。は それ ぞれ図

一1

に示す

B

部を単

の シ と して取り扱うた め の等 価な ヤン グ係 数

ボ アソ ン比, 殻厚を示す。 (1】

)式で表 さ れ る ひず みエ ネルギ

V,は

(1

a)式で仮定し た ランダム初 期

(4)

を代入するこ と によ り

次の よ うに与え ら れ る

な おここ で は

前 述の よ うに ランダム初 期 変 位とし て法 線 方 向の変 位の みを仮 定して い る

・一

・ ・S

T

1

 

 

 

・L・

Σ]ξノω丿cos ハしθ ’

1

dV

  

去茎

・ ・sN ,・)

H     

L

。(

e

, w , cos  IV,θ) 

d

γ

i

      n   n

  

= Σ Σ 

B

‘, 

e

e

…・

………・

…一

…・

…・

……・

…・

13

      ‘ilJ

1 こ こ で係 数B∬ は

   

B

,・

SX

Lg(・ i・ ・SM

∬        

L,(w /COS ハI」θ)

dV …

 

t・

 (14) 次に ひずみエ ルギ

の平 均 値

E

V

,]を求め る

(]3) 式 より (5)式を用い て次 式がられ る。

E

v

,]

£ 君

恥 錨 P(

e

e

d9

de

,     

Σ Σ B、丿ψi丿         intjn ,     

Σ二Σ】B“Cw    (

 ξ‘=

O

 {15}         :

1J

1 しがっ て

平 均ひずみエ

共 分 散 行 列

C

“ を 用い て式 (15)で示さ れ る

 

(B ) 平 均 制 御 力ポ テ ンシ

E

V

評 価の仮 定  次に

ランダム初 期 変位に対す る制御 力のポテ ン シ ャ ル を求め る

こ こ で は

1の A 部に示す 「バ ネ」 を考 慮し

そ の力 学 的 性 質 を持つ 制御力 は線 形で

初 期 変 位お よ び その

回微 分に比 例す るものと仮定す る。 す な わ ち

制 御力 と して

f

。i

 

f

。 :を 次 式の よ うに仮 定す る

    丿覧1; ρw (s ,θ)ω卜

 

9・

 (16)       ∂w{

 

 

 

f

z

η

ω

1(8,θ}    

0

  

0

     ηan(3

θ)

…・

…・

17 ・       ∂θ こ こに, ρw, ηwl, η.2は座標(s, 

e

)に関す る 既 知関数 で あり

考察す る

制御力 ポテン シャ ル

v

。は

 

  

場 ル

{・tU(・

・瞭

・Wl(・

 

   

 

。 (・

・)

1

γ

…・

………

(18) と与え ら れ

(1)式で仮 定し た初 期 変 位 場を用い て次 式で示される。

Vc

→盞加

1

Wi・ ・S 蝋 ・’・ ・S 脚        ∂ω‘        ∂ωj

 

 

   

蕊 ・・S 肋 瑚 蕊 ・・S 勗θ

dV

 

 

・N・N・

fv

・・… N・・・… S・・勗 ・・

  n   n = Σ Σ二ξ面

1

隹βω+2β‘ノ+愚β討

……・

…・

…・

(19>   i

1 ’

匸 た だ し, ,

19tj

βは そ れぞれ

式に示す もの であ る。 幽

・ ・s・Ni・P

Wj ・・s NJ・dV

1

・・)

… 晦

・ ・sN 、edV

…一

fi

SN

,N,

X

… ip・N・… η・s・・ N・・

dV ……

(・2) 制 御力 ポテンシャ ルの期待値は (19)式を用い て次 式の よ うに得ら れ る

 

  

E

[v

f

緬 隅 協 ・+・

fi

・・

1

     

P(

e

畠)d農d畠       n   n        

ΣユΣ¢駈

1

、β‘,+ zBi丿+3β、丿卜

…・

…・

…・

(23)       iEl ノ

1 さ に (7

)式を 用い て

      

n

 

 

n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

t     

E

Yc

Σ Σ

L

β‘丿+zigi丿+、β討

Cw ’

…tt

(24)       1

匸丿

1 と表される

 (

C

) 平 均 外 乱エ ル ギ

ーE

Up

]評 価の仮 定

 

次に

外 乱エ

ー Up

あ る が

 

t

前述の よ うに

製 作 誤 差や観 測 誤 差などが複 雑かつ相 互に関連 して い る と予想され るた め

ここ で想定す る外 乱エ

を適 切に評 価す ること は 困難であ る。

そこ で本 論では

試み の第

段 階と して

外 乱に対し

そ の パ ワ

がひずみエ ネルギ

と同

を持つ量であ

と し

その平 均パ ワ

は殻の単 位面積当た り ηiの大 き さで, 殻全体に

様に分 布 して い る ものと仮 定す る

外 乱エ ネル ギ

Up の期 待 値は

     

 

  

・[醐

η!

dV

     

      =

V

η

 

V

;殻の表 面 積 〉

……・

……

(25) と与え ら れ る

η2の値につ いて は の ち に考察す る。   2

3

2 エ

によ る初 期変位共 分散関        数の推定

 .

殻に存 在す る ラン ダム初期 変位のエ ン トロ tl

− H

,を 求め ることにす る

こ こで

仮定し たラ ンダム初 期変位 場の

i

ド振 幅 確 率 変 数

e

,に対 し て

その 同 時 確 率密 度

数 p(

9

ξ,)が平 均

零で

共 分 散 行 列

C

の多 次 元 正 規 分 布に従う と仮定す る。この正規分布 φ仮定は

平 均エ ル ギ

定にた時に 正規 分 布がエ ン トロ ピ

を最 大にす ること, つ ま り最も 不確実性の高い確 率 密 度 関 数で あ るこ と1ω から 妥 当で あろ う

。,

ベ ク トル

1

ξ}に対 し

そ の同時 確 率 密 度 関 数p(ξ}は

 

 

 

・・ξ)

、。) n

lrdl

・exp

11el

     

………・

…・

……

(26) と示さ れる。 こ こ に

1

ξ

1

は (ξ,

ei

…,

ξ説 ベ ク トル, [

C

コ はそ の共 分 散 行 列

1Cl

はその

行刻

[C]

1 は逆 行 列 を 示す

ま た

,.

(26)式に示 す同 時 確 率 密 度 関 数を用い て

1

ξ

1

のエ

ーH

匸を次式

示す

73

(5)

   

H

一一

・(ξ)

1

9

(・(ξ))

d6

,・

e

e

・      

…・

…………・

……・

(27> エ ン トロ ピ

モ デル の適用に 際し

(27) 式で示され る エ ン トロ ピ

を拘 束 条 件の下に最 大 化す る

拘 束 条 件と しては前述の 均エ ネルギ

等価式 (

8

)式 を採 用す る

     

E

V

,]十

E

Vc

]=

E

Up

……鹽

………・

(8) (

15

24

25

)式を(

8

}式に代入 す る と拘 束 条 件 式は

      n   n      ΣコΣユ

IBu

Lβ‘ノ十 tβ“十 3βiACw

=V

η2

−・

……

 (28 )       i

1jdi1 と なる

また

情 報エ

最 大 化の ための汎 関 数 D は (26)式を (27)式に代入 し

(28) 式を考 慮す る ことに より次 式を得る。

   

P

10gl(2πe)”/tlCI1 〆tl

    

・・(

B

,・協 ・!

fi

・J・・β一 η 2

     

一・

 

一・

 (29) こ こ に λ は

Langrange

の未 定 乗 数で ある。 ところで

エ ン トロ ピ

H1が (28)式の拘 束 条 件の下に最 大 値を とる た めに は 汎 関 数 D が

Cv

お よ び λ につ い て停 留 す る必要が あり

その条 件 式は次 式で与え られる。

   

∂D

∂(

logl

(2πe)”/1ICI ’t }〕      ∂

C

“        ∂Cw        

λ(B、丿+iβ、J+β‘丿+3fi、」)          

0     (

i,

j

1

2

 

n)

 (30>

  

ijIBj ・ t・g ・+・

P

1

・・一 …      

……・

…・

………・

……

(31> (30)式 右 辺 第

項を計算する と

 

 

 

∂(

1

°gK2

121Cl

1

gl

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・

…32・ こ こ に

C

“ は

C

” の余 因子で あ る。(

32

)式 を用いて(30) 式を 示 す と

   C

轟1

=2

λ{

B

‘」十1βtj十,β“十sβiA

……・

…・

……

(33 ) (33)式 を (31>式の停 留 条 件 式に代入 して

   

齲 {

・・

C

蹟 ト

・η 2

一 ・

……・

一 ・

(34} と得ら れ

λ につ いて解くと次 式を得る

   

λ

 

n

 

 

_,

一・

 

一曁

 

tt…

 

一・

一・

35

)         2Vη2 与え られ た λを (33)式に入 すると, 共 分 散 行 列

Ci

」 は逆 行 列の形で次式 の よ う に得られ る。

 

 

 

・・

π師

+sfi “)

…・

…・

一…・

…36・  

2−3−3

 ランダム初 期 変 位に関す る設計条件  エ ン トロピ

モデル を用い て 初 期 変 位の各モ

ドに 対 する共 分散行列を (36 )式で示さ れ る よ うに推 定 す る

一 74 一

方 法 を示し た が こ こ で は

用い られ る 各 係 数に つ い て 考 察す る

 ま ず

外 乱エ ルギ

を平均的に評価す る際 用い た η2 に関し て は現 在

筆者 に とっ て は直 接 的に そ の値を 定 量 的に把 握 するこ と は困難であ る

そこ で本 論で は以 下に示す方 法 を用い て

お お よ そ の値を推 定す る

 ランダム初 期 変 位の 自己相 閧 関数 は(

3

)式お よ び(7) 式よ り

      

n

 

 

   

RuKs,θ, s

θ

Σ Σ

C

‘」Wt(s)ωJ(s

)       til ’

1      

cos  

N6

θcosN

丿

θ

 

37

) で与え ら れ る。 この

Rw

を殻 全 体で平 均す ると

   

ft

e

 

f

, 

f

.  Rw(S

・S

)・… n…

dsd

   

 

c

一 ……・

……・

………

(38) と示 され る。 こ こ に

1

)‘丿は,

   

・・’−

f

f

  Wi(・}・・(・)・・S・Nt・

      ・

cos  

Nj

 

eSo

 sin Stxi8dθ

 

…・

…………

(39 }

を 意味す る

 次に

回 転 殻の

理条 件とし て法 線 方 向ラ ンダ ム初 期 変 位に対して

「初 期 変 位の標 準 偏 差の殻 全 表 面 に対す る平均 値 を 殻 厚 t。の α 倍に す る

」という条件が 設 定され て いると仮 定するe この条 件を考慮 す る と

   R

(α置o) 2

 

 

 

(εo;売殳厚 )

 

一・

 

一一・

40

) と示され 上 式を (38)式に代入 し

エ ン トロ ピ

モ デ ル の解 (36>式を考 慮し て

   

(・げ

寺顛

・凸

     

一塑

c

爵D

_.

_.

….

7……一 …

41       nf

1Jil と 与 え ら れ る

こ こ に

C

     (

C

詬广’

Bij

+ 1β‘,+zflt ,+3β‘丿)

…・

……・

 (42)

示して い る

(41)式を η2 につ いて求め れば

   

E

z

 

…………・

…………一 …

(43)          Σ 

E

 

CEI

‘丿       ‘司 」

1

   

η1= 2αte)2

t・

 

tt

t…

 

tt・

t・

 

(44 ) と得ら れ る

し た がっ て

設 計 条 件が (40)式で与え ら れ た時, 共分散 関 数 Ci」は次式で表さ れ る。

   

C

n ,!

1

,・

V

(。

t

,) ・

…tt…一 一

(45)         Σ Σ C あDロ       i

1j11  2

4  確 定 的 外 乱に よる平 均 的 初 期 変 位の 推 定  2

1で述べ たよ うに

こ こ で は初 期 変 位 成 分の う ち

比較的明 確な部 分とし て 自重に よる変 形を とりあ げて確 定 的に取 り扱う

これは (1

b) 式におい て wl〔s

の で 表さ れて いる。 自重タイ プの荷 重に よって生 ず る と予 想 さ れ る成分も本 来は 施 工 方 法の違い そ の他の種々 の

(6)

ば らつ きの ために統 計 的な処 理が望 まれる のであ ろ う が

こ こ で は考 慮し な い

  具 体 的に は

1の C 部に示す仮想の 支 持フ レ

ム を組み立て た後に

B

部に示 すシェ ルが施工 さ れ る と し て

フ レ

ム に それ らの 自重が作 用し たと きの変 形を 推 定し て用い た

推 定に

フ レ

ム は等 価なシ〕

ル を 仮 定して いる。 解 析におい て設定し た定 数は表

工 に示 す。   §

3.

HP シェ ル に関 する解 析 結 果   図

3に示 す 完 全 形 状を持つ HP ク

リング タワ

シェ ル に対し て 2

3の数 値 解 析を行っ た結 果を示す。  ま ず

エ ン トロピ

モデル を 適用する ラ ンダム初 期変 位 wl に関 する統 計 量の推 定 条 件にっ い て示す。 (16)

(17)式 に お い て

初 期変 位の御 力に関し て座標 (S

θ)に対 す る 既 知関数 と して定 義 し たPw

ワWl

ηWt で あ る が, 本論に おい て は解析の第

段階と して初期変位に 比 例す る制 御 力の み考 慮し

ρw の み を 取 り扱うこ とに する

ρ

物理的に は図

1の

B

部で示さ れ る まだ 固 まら ないコ ン クリ

トとパ ルか ら な る シェ ル構 造 物 の表 面に分 布 して い るバ ネ定 数 を 意 味 してお り

こ の値 が高い ほど初 期 不 整 管理の程 度が高い こ とを示し て い る

HP シェ ル に対 し て は

 Pwを 上 記パ ネル シェ ル の定 数 を用い て無 次 元 化 する

すな わち

P

− Pw

π

E

ρtoHR ,

………・

 

r・

 

r・

46 を採用 す る。 ま た

初期変位モ

ドWi と し てこ こで は シェ ル の 自由 振 動モ

ドを 用いた

ま た

ラン ダム初 期 変 位の振 幅 に関する条件とし ては次式 を用い た。      

Rw =

(αta}2

r・

 

rr…

 

9・

 《47)  次に材料 諸定 数の設定で あ る が

一1

に そ の値を示 24

07

r

toRt 雨 い N π

8

oRt

n “ エ 嗣o to Z 〔 Rt

22

32to

OIl27       〔 unit /m >

3  解 析 対 称の形 状 す

共 分 散 関 数

C

、J の推 定に は パネル シェ ルの定 数

E

Vp

γc を 用い

平均 的 初 期 変 位 a、(s)の推 定に は仮 想 支 持フレ

ム の定 数

Es

,  YF を用い た

  ランダム初 期 変 位に対する管 理の程 度 を 意 味するパラ メ

タ鳥 につ い て

ここ で は周 方 向

定とし

高さ方 向につ い て は表

2に示 す2つ の タイプの分 布 形 を仮 定 し た。  外 乱工

ネルギ

7

定とし た時の ラ ンダム 初期 変 位の 特 性を各ケ

ス につ い て図

4に 示 す。ま た

,B −2

の ケ

ス につ い て平均的初 期変位を含めて

本論で推定し た形 状 初 期 不整 の全体的 な特 性を 図

一5

に示 す

4に示 したラ ンダム初 期 変 位の特 性を見る と

,FQurier

展 開 次 数 h

Oの軸 対 称成分は シェ ル の高位置に い

くにつ れ減 少 する性 質が現れており

ま た 隔 が 上昇

つ ま り 管 理 の程 度が上 昇 する と

全 体 的に発 生 する初 期 変 位が減 少 する傾向が ある。 また

ん の 分布形に関し て は

タ イ プA に比ベ タ イプB は高次の

k

して減少の傾向を 示 している。

般に, 高 所にい くにっ れ管 理の程度は低 下す る と 予想さ れ

タ イプ

B

の分 布 形が 現 実に近い と 考え られ る

次に

エ ン トロ ピ

モ デ ル よ り得た ランダ 衷

1 仮定し た各部の定 数 axisy   etric  dead load

weigh ヒ of  ヒhe  tower

Young ,

s m・duエUS  Qf c。ncrete equivalen 仁 Young ,S modulUS of 亡he supporting  frame equivalent  Younq 昌

s 皿odu !us of  t二he panel  work  shell equivalent  PoissQn ⊃s

 ratio equivalent  thickness

of  t二he suppor ヒinq frame

ヒwice  the  dead  load  of  the

eompleted  concrete  tower  in Fig

3       3

Yc

2

4 tf/皿 Ec  

 2

1 x  IO6  tf/皿2 EF  

 Ec /⊥OO , EF  s  Ec /50 E 

Ep       cVF  

 0

16 ’ Vp  

 〇

16

the same  as  七he p己nel  work  shel1

le−−

2 制 御パ

タ 盃 の分 布 INDEX  OF CASES すw

   

w

 

ρ / (・

Ep

to/H

Rt)

A

−1

0

02 Type  AA

2 0

06

匿欝

・・

1

, 、 、 π‘E        

t    p   o        = 393

5 A

3 0

10 B

1 0

02 ρw H

Rt

     

〔tf/m3 ) B

2 0

06    

tOP °

一.

, 。ffi ヒ Type  B L9 ρw B

0

10

一 75 一

(7)

 Nσkl

0 o

8 O

6 0

4 0

2 0

0   Ok

σ − N 0

8 o

6 0

4 0

2 0123456789 0

0    0123456789k k σ N 冷   1 O

8 0

6 0

4 0

2 Nakl

0 0

8 0

6 o

4 0

2  0

0                      0

o                    k kO ↓ 2345678gkO ]

23456789 k σ   四 〇    

  1 0

8 0

6 O

4 0

2 O

00123456789 図

4 ラ ンダム初 期 変位の特 性 NUk1

0 0

8 O

6 0

4 O

2  0

0     0123456189 k k   十

ak

9k  mレ 0

工 o

q

1

2

ak ±σk ω 0

10

0

1      

2 Z

20  m       k     十

ak

σk  m 0

1o

o

1 Z

40 皿       k 0 ユ 23456789    0123456789

ak ±σk (而 0

2 0

10

0

1

〔}

2

e

2   十

ak

ek  {m) O

2 0

1o

〔} Q123456789

e

1

2k

ak ±σk 回 0

20

1o

o

1 k case     B

3 EF

Ec /50 a

2

O ca5e    B

3 Z

40 m

2k 01234567890 ユ 2 コ 456789    01234  図

5 推 定 し た初期変 位 構 造   k 5 6 7 B 9 EF

Ec /10D q

3

0 ム初 期 変 位につ い て

(z

,e

)系で ス ペ ク トル特 性の統 計 量 を 推 定し た結 果を図

6に示す。 こ こ で は次式に示 す2次 元Fourier変 換を用い ている。 ・(

f

fe

T

・{(… )・ ・p [

     ・

(ノン9+

fe

の]dzd θ                 

f=

气/::」「

 

tt・

 (48) こ の ス ペ ク トル特 性は

高さ方 向に比 較 的 低 次の空 間 波 数の領 域に おい て

高 次の周 方 向波 数し て まで連 続 的に大き な値を もつ い う傾 向を示 して いる。 以上の推 定例を通して

リン グタワ

型シェ ル に存在する形 状初 期 不整は

回 転 方向に的 高 次 (

N

= 5以 上 )

76

(8)

0

0 o

05 o

1 fz         fθ     〔じyele/【ad} 0

r−

0      0

5  

1

  LO      1

5 一 【cycle /m} bi Cm } o

1

e

e {a)   AVERAGE O

0 つ

1 0

05 o

1 Zf        fe   匸・y・1

/・ ・d} O

0      0

5    1

0     1

5 −

{cycle /m)       〔b)   STANDARD  DEVIATION 図

6 ランダム初 期 変位の スベ ク トル特 性 biOl 0

0 {m} bio

1 00 (m) max {E【

ls1D

100 口OO samples  used )

E

ヨ 

  5

10  目 

 30

 49

・ LO

29 ・ 50

100

FOI

2UZ

_

2   0  1 2 1  ユ 5 5 1  ら 9   HARMONrc  NO

  t tb}         1

4em − O I 2 3 4 5 6 1  ら 9   HARMONIC

 

NO

  i   図

oI

L

° 飽 ft)          皿easured  by

   

   Ellinas  et  al

       (Ref

6 ) 1

60tn HARtfiONIC2 ユ 4567eg     NO

  i Ellmas に よ る実 測 値の特 性 成分ま

有す る可 能 性 が 高い と予 想 され る。

 

次に Ellinas等に よ り実 測され たシz ル の半 径 誤 差f

) に対し

ク ラッ ク部分を補正し たデ

タを余 弦 級 数 展 開 し た係 数を図

7に示す

な お対 象 となっ て いる殻の完 全 形状は

3に 示 す もので ある

      9      

Rr

(£ ,θ)≒Σ]

b

‘(Z)COS  iθ

 

 (49)       ‘

o ここ に

R ,

は 外 向き正 の半 径誤 差 であ り

単 位は m で あ る

。 図

7に示さ れ る実 測例の特性 をみ ると

5で表さ れ る推 定 統 計 量に対す る

の発 生サンプルと し ての可 能性 を示して いる と考えられ る

8に は前述の推 定 条 件 (ケ

ス ;

A −2,

a

=L5

) より発 生し た ランダム初 期変位の 1 例につ い て

その概 観 を参 考のた めに示す

な お

図 中の γ支柱は析に含ん で い な い。  §

4.

結  び

 

Ferrybridge

 

Towers

Ardeer

 

Towers

に おける事 故12似 来

リング タワ

型シェ ル の初 期 不 整に対 し て種々 の解 析

検 討が行わ れ て きた13 }

17 )

しか し な が ら

そこ で用い られ てい る初 期 不 整は その形 状を仮 定し て お り, 現実の初 期 不 整の特 性を 十 分に反 映 してい る と は言 え な い。  本 論では

回 転殻に存 在す る形 状 初 期 不 整の特 性を確 〔cas

 ヌ 直

2)

r

〔墜

1

5}

ldiSplaCement  エ5 enlarged  le  しime5 ,

    図

8 ランダム制期 変 位のサ ンプル 率

統 計 的 手 法に より推 定し た

具 体 的な数値解析を

RC

製ク

リングタ ワ

型シェ ル に対し て行い

初 期変 位の統 計 量 をエ ン トロピ

モ デル によっ て予 測 した。 解 析結果 よ り 予想され る初 期 変 位の特 性は以 下のとお り で ある

 

i

) 回 転 方 向 余 弦 展 開 次 数が

5

以 上の 比較的高次の    成 分につ い て も か な り大き な割 合で初 期 変 位が発     生 す る 可 能 性 が 大 きい

 

il

) ランダム初 期 変 位 と仮 定し た成 分の空 間 的な分

一 77 一

(9)

    布 特 性 は

シェ ルの 高さ方向お よ び回 転 方 向に対     して特 定の領 域波 数 成 分だけに 大 きなパ     ワ

を持つ よ う な分 布 特 性で は な く

比 較 的 連 続     的に 変 化 し て いる

 

iiD

 推定し た初 期 不整確 率 構 造は

仮 定し た各 部の     定数お よび制御パ ラ メ

タ 隔 に大き く依 存 する

    馬 が 上昇

つ まり管理の程 度が 上昇する に従っ て     ランダム初 期 変 位 成 分は全 体 的に小さ く なる可 能     性を示す

し か し

制 御パ ラメ

タの値が 上昇 し     ても

周方 向の展開次 数 が小さい成 分に対し て は

    初 期変位の特 性はあ ま り変 化し ない。  以 上の よ うに

本モ デル によ り 初期 不整の確 率 構 造の 定 性 的 特 徴に関 する有用 な 情 報 が 得 ら れ た が

上記の結 果は か な り大胆 な仮 定のら れ たもの であり

今 後

よ り現実 的な施工方 法を拘束条 件と して定 式 化して理 論 の展 開 を計る ことが重要 と な る

さらに

L ル造物 に対する現実 的な設 計用初期不整 デ

タの提 案を行っ て い く予定で あ る

  謝    辞  本研究に おい て 御指導を頂いた 豊橋 技 術 科 学 大 学 教 授

京都 大学名誉 教 授 横 尾 義 貫 博士

名 古 屋 大 学 教 授 松岡 理博十にく謝意 を表し ま す

 ま た 計 算は 豊 橋 技術科 学大学 計 算 機 セ ン タ

ー ・

MELCOM

800 【

ll

お よ び名 古 屋 大 学 大型計 算 機セ ン タ

ー ・

FACOM

−M

 382 に よっ て行い

その

は昭 和 59年 度 文 部省科 学 研 究費

C

(代表 者

加 藤 史 郎 ) による こと を付 記し ま す

参 考 文 献

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Imperiat Chemicat Industrles Limited Petroche

    皿 icais Division

13〕Langhaur

 H

 L

Boresi

 A

 P

 and  M1旺er

 R

 E

   Stabitity Qf  Hyperboloidai Cooiing Tower

 J

 of  Eng

   Mech

 Div

ASCE

 No

 EM  5

0ct

1970

 pp

753

    789

14}Mungant  I

:BucklLng Stresses ef  Stiffened Hyperbo

   loidal Shells

 

J.

 of Struct

 Div

ASCE

 Nり

 ST 8

   Aug

1979

 pp

1589

1604

15) Al

Dabbagh

 A

 and  Gupta

 A

K

:Meridional Im

   perfection ln  C]ooHng  Tower Design

 

J.

 of  Struct

 D{v

   ASCE

 No

 ST 6

 

June,

1979

 pp

1089

1102

16〕 加 藤 史 郎

村 出 賢

千 葉 義 尚

松 岡 理 :軸 対 称 荷 重

    下の ク

リン グ タ ワ

の静 的弾 性安 定解 析

日 本 建 築 学     会 論 文 報 告 集

第327号

昭和 58年5月

pp

40

49

17) Kato

 

S.

 and  Yokoo

 Y

Effects ofgeometric  imperfec

   hons  on   stress  distributions in cooling  towers

 Eng

   Struct

198〔〕

 Vol

2

 

Juiy,

 pp

15〔,

155

(10)

SYNOPSIS

UDC:624.074.43

'

.

''

''

ESTIMATION

,OF

STATISTICAL

STRUCTURE

OF

INITIAL

IMPERFECTIONS

IN

ROTATIONAL

SHELLS

BY

ENTROPY

MODEL

'-Initial・imperfections

in

coeling tower

byDr.SHIRO KATO. Associateprof.of ToyohashiUniy,of

Technology, ATSUSHI MUTO, Graduate Student of Nagoya University, Dr. MASARU MURATA, Lecturerof

MeijoUniv.

,

and Di.ATSUNORI MIYAMURA, Associate prof, of MeijoUniv.,Members of A.I,J.

A new' method forestimation of triestatistical characteristi'cs'of geometricinitialimperfebtiensinrotationAl shells

is

proposed and applied toestimate thestatistical p[opert:esof initial

imperfections

in

hyperboloidal

cooling towe[ shells.

The

method is

based

on theentropy maximum criteria, which are often used

in

information science

for

analysing random

phenomena,

'

'

F[om

thepresent analysis, we

have

found

thatthere exists a

high

possibility of causing geometric imperfe6tions

with relatively

high

harmonic

nuipbers ifithe rotational

direction.

,

'

Howeve{, since t'here exist at presentlittle available datafori.nitialimperfections,the validity and app)icability of results obtained

in

thispaper

for

practical

designs

are still

left

unresolved. But in

furure,

if.inanymeasured

'

irnperfectionsin shell structules were assembled and analysed,

it

would

be

possibletp cerrectly

e,valuate

the

'

estirnated values and the method weuld have a possibilityof application in practical

designs,

'

i

参照

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−104−..

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