2013 年 1 月改訂(第 6 版) 日本標準商品分類番号 871211
医薬品インタビューフォーム
日本病院薬剤師会のIF記載要領(1998年9月)に準拠して作成局 所 麻 酔 剤
日 本 薬 局 方 プ ロ カ イ ン 塩 酸 塩
塩酸プロカイン
「ホエイ」
Procaine Hydrochloride
剤 形 粉 末 剤 規 格 ・ 含 量 日 局 プロカイ ン塩 酸 塩 1 g 一 般 名 和 名:プロカイ ン塩 酸 塩 洋 名:Procaine Hydrochloride 製造販売承認年月日 1985 年 7 月 29 日 薬価基準収載年月日 1950 年 9 月 発 売 年 月 日 1954 年 6 月 製 造 販 売 元 製造販売元:マイラン製薬株式会社 販 売:ファイザー株式会社 担 当 者 の 連 絡 先 電話番号・FAX 番号 ファイザー株式会社 製品情報センター 学術情報ダイヤル 0120-664-467 FAX 03-3379-3053 医療用製品情報 http://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/di/Page/1259675500452 本IFは2013年1月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した。 最新の添付文書情報は,医薬品医療機器情報提供ホームページIF 利用の手引きの概要 ―日本病院薬剤師会― 1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯 当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者(以下、MR と略す)等にインタビューし、当該医薬 品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォームを、昭和 63 年 日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第 2 小委員会が「医薬品インタビューフォーム」(以下、 IF と略す)として位置付けを明確化し、その記載方式を策定した。そして、平成 10 年日病薬学術 第 3 小委員会によって新たな位置付けと IF 記載要領が策定された。 2.IF とは IF は「医療用医薬品添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な 医薬品の適正使用や評価のための情報あるいは薬剤情報提供の裏付けとなる情報等が集約された 総合的な医薬品解説書として、日病薬が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製薬 企業に作成及び提供を依頼している学術資料」と位置付けられる。 しかし、薬事法の規制や製薬企業の機密等に関わる情報、製薬企業の製剤意図に反した情報及び 薬剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない。 3.IF の様式・作成・発行 規格は A4 判、横書きとし、原則として 9 ポイント以上の字体で記載し、印刷は一色刷りとする。 表紙の記載項目は統一し、原則として製剤の投与経路別に作成する。IF は日病薬が策定した「IF 記 載要領」に従って記載するが、本 IF 記載要領は、平成 11 年 1 月以降に承認された新医薬品から適 用となり、既発売品については「IF 記載要領」による作成・提供が強制されるものではない。また、 再審査及び再評価(臨床試験実施による)がなされた時点ならびに適用症の拡大等がなされ、記載 内容が大きく異なる場合には IF が改訂・発行される。 4.IF の利用にあたって IF 策定の原点を踏まえ、MR へのインタビュー、自己調査のデータを加えて IF の内容を充実させ、 IF の利用性を高めておく必要がある。 MR へのインタビューで調査・補足する項目として、開発の経緯、製剤的特徴、薬理作用、臨床成 績、非臨床試験等の項目が挙げられる。また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関 しては、当該医薬品の製薬企業の協力のもと、医療用医薬品添付文書、お知らせ文書、緊急安全 性情報、Drug Safety Update(医薬品安全対策情報)等により薬剤師等自らが加筆、整備する。その ための参考として、表紙の下段に IF 作成の基となった添付文書の作成又は改訂年月を記載してい る。なお適正使用や安全確保の点から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売状況」に関 する項目等には承認外の用法・用量、効能・効果が記載されている場合があり、その取扱いには 慎重を要する。
< 目 次 >
Ⅰ. [概要に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
Ⅱ. [名称に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
Ⅲ. [有効成分に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
Ⅳ. [製剤に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
Ⅴ. [治療に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
Ⅵ. [薬効薬理に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
Ⅶ. [薬物動態に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
Ⅷ. [安全性(使用上の注意等)に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
Ⅸ. [非臨床試験に関する項目]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
Ⅹ. [取扱い上の注意等に関する項目] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
ⅩⅠ.[文 献]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
ⅩⅡ.[参考資料]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
ⅩⅢ.[備 考]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
1
Ⅰ.[概要に関する項目]
1.開発の経緯 最初に発見された局所麻酔薬はコカインであり、南米原産の Erythroxylon coca 葉に含まれるアルカロイドである。Eihorn らによってコカインの代 用合成品の研究が進められ、1905 年にプロカインが合成された。プロカ イン塩酸塩水和物は日本薬局方に、第 4 局以降収載されている。 2.製品の特徴 及び有用性 (1)末梢知覚神経線維に作用して興奮の伝導を可逆的に遮断し、局所麻酔 作用を示す。その効果は速効性であり、持続時間は短い。 刺激性はなく、毒性は低い。重大な副作用(頻度不明)として、ショッ ク、振戦、痙攣等の中毒症状が報告されているので、使用上の注意に 留意すること。 (2)誤投与防止のための認識性向上の取り組み 包装(小函)にユニバーサルデザイン仕様の「つたわるフォント*」を 採用することで、誤認防止できるように可読性を高めている2)~4)。 *「つたわるフォント」は慶應義塾大学、博報堂ユニバーサルデザイン、 株式会社タイプバンクにより共同で開発された書体です。Ⅱ.[名称に関する項目]
1.販売名 (1)和 名:塩酸プロカイン「ホエイ」(2)洋 名:Procaine Hydrochloride “Hoei” (3)名称の由来: 2.一般名 (1)和 名(命名法):〔日局〕プロカイン塩酸塩 (2)洋 名(命名法):Procaine Hydrochloride 3.構造式又は示性式 4.分子式及び分子量 分子式:C13H20N2O2・HCI 分子量:451.60
5.化学名(命名法) 2-(diethylamino)ethyl 4-aminobenzoate monohydrochloride
6.慣用名、別名、 略号、記号番号
〔日局別名〕塩酸プロカイン
3
Ⅲ.[有効成分に関する項目]
1.有効成分の規制区分 劇薬 2.物理化学的性質 (1)外観・性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。 (2)溶解性 本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、 ジエチルエーテルにほとんど溶けない。 (3)吸湿性 該当資料なし (4)融点(分解点)、沸点、凝固点 155~158℃ 1) (5)酸塩基解離定数 pka 8.8 1) (6)分配係数 該当資料なし (7)その他の主な示性値 溶液の液性: 本品 1.0gを水 20mL に溶かした液のpH は 5.0~6.0 である。 3.有効成分の各種条件下 における安定性 25℃RH75%条件下で、6 ヶ月間試験で特に問題はなかった。1) 4.有効成分の 確認試験法 日局「プロカイン塩酸塩」確認試験法による。 5.有効成分の 定量法 日局「プロカイン塩酸塩」定量法による。Ⅳ.[製剤に関する項目]
1.剤形 Ⅲ.[有効成分に関する項目]参照 2.製剤の組成 (1)有効成分(活性成分)の含量 日局 プロカイン塩酸塩 1g 含有 (2)添加物 3.懸濁剤、乳剤の分散性 に対する注意 該当資料なし 4.製剤の各種条件下にお ける安定性 該当資料なし 5.調製法及び溶解後の 安定性 該当資料なし 6.他剤との配合変化 (物理化学的変化) 水溶液中アルカリで難溶性のプロカイン(塩基)の沈殿を生じる。ブド ウ糖含有溶液と長期保存をした場合、プロカイン-N-グルコシドを生成 し局所麻酔作用を低下するので注意を要する。また硫酸ストレプトマイ シンを分解させることも知られている。ベンジルペニシリン、ヨード類 も配合不可とされている。1) 7.混入する可能性の ある夾雑物 該当資料なし 8.溶出試験 該当資料なし 9.生物学的試験法 該当資料なし 10.製剤中の有効成分の 確認試験法 Ⅲ.[有効成分に関する項目]参照 11.製剤中の有効成分の 定量法 Ⅲ.[有効成分に関する項目]参照 12.力価5 13.容器の材質 25g 内装:瓶
外装:紙箱
Ⅴ.[治療に関する項目]
1.効能又は効果 脊椎麻酔(腰椎麻酔)、硬膜外麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、歯科領域に おける伝達麻酔・浸潤麻酔 2.用法及び用量 使用に際し、目的濃度の水性注射液として使用する。 1.脊椎麻酔(腰椎麻酔):5~10%注射液とし、通常、成人には塩酸プロ カインとして、低位麻酔には 50~100mg、高位麻酔には 150~200mg を 使用する。 2.硬膜外麻酔:基準最高用量:1 回 600mg)1.5~2%注射液とし、通常、 成人には塩酸プロカインとして、200~400mg を使用する。 3.伝達麻酔:1~2%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、 10~400mg を使用する。 4.浸潤麻酔:(基準最高用量:1 回 1,000mg)0.25~0.5%注射液とし、 通常、成人には塩酸プロカインとして、1 回 1,000mg の範囲内で使用 する。 5.歯科領域麻酔:2%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達 麻酔、浸潤麻酔には、通常、成人には塩酸プロカインとして、10~100mg を使用する。 ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。 必要に応じエピネフリン(通常濃度 1:10 万~20 万)を添加して使用す る。 3.臨床成績 (1)臨床効果 該当資料なし (2)臨床薬理試験:忍容性試験 該当資料なし (3)探索的試験:用量反応探索試験 該当資料なし (4)検証的試験 1)無作為化平行用量反応試験 該当資料なし 2)比較試験 該当資料なし 3)安全性試験 該当資料なし 4)患者・病態別試験 該当資料なし (5)治療的使用 1)使用成績調査・特定使用成績調査・製造販売後臨床試験 該当しない 2)承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 該当しない7
Ⅵ.[薬効薬理に関する項目]
1.薬理学的に関連ある 化合物又は化合物群 テトラカイン、テーカイン、リドカイン、ジブカイン、メピバカイン、 ブピバカイン 2.薬理作用 作用部位・作用機序 局所麻酔薬である。知覚神経組織を麻ひさせ伝導機能を消失させるこ とにより局所麻酔作用を示す。また中枢神経系を刺激あるいは抑制し 興奮作用を示す。なお、粘膜への浸透力は弱く表面麻酔には不適であ る。Ⅶ.[薬物動態に関する項目]
1.血中濃度の推移、 測定法1 ) (1)治療上有効な血中濃度 該当資料なし (2)最高血中濃度到達時間 10~20 分(皮下中の場合)<参考>局所麻酔剤全般についてであるが、 局麻剤が注射された場合、その吸収速度は局所が血管に富んでいるか 否かにかかっている。したがってクモ膜下などのように血管の少ない 場所は吸収が遅く硬膜外のように血管に富んでいるところは吸収が 速い。またアドレナリンのような血管収縮剤を混ぜて使用すると吸収 は 2~3 倍遅れる。したがって作用時間もそれだけ長くなる。静注の 場合一番早く血中濃度は上昇し、1 分以内にピークに達する。粘膜は 5 分、筋中は 20~30 分、皮下は 30~90 分である。これらは薬剤によ っても多少の違いがある。しかし、注意しなければならないのは気管 内に噴霧する場合である。ここでは静注とほとんど同じ位の速さで吸 収される。 (3)通常用量での血中濃度 健常成人に 1%注射液を塩酸プロカインとして 200mg皮下注射した 場合、プロカインは注射 5 分後より血中に出現し、10~20 分後に最 高血中濃度(1.5μ/mL)に達し、60 分後には血中から消失した。 (4)中毒症状を発現する血中濃度 規定した資料に、該当する記載がない。 2.薬物速度論的 パラメータ (1)吸収速度定数 該当資料なし (2)バイオアベイラビリティ 該当資料なし (3)消失速度定数 該当資料なし (4)クリアランス 該当資料なし (5)分布容積 該当資料なし (6)血漿蛋白結合率 該当資料なし (7)作用発現時間 使用濃度 2~3%で 12~25 時間 (8)作用持続時間 使用濃度 2~3%で 1~1.5 時間 3.吸収1 ) 否経口的で投与すると確実に吸収(血管内)され、注入局所で長く停電 しない。 なお、皮膚からは吸収されず、粘膜からの吸収は緩慢である。 4.分布1 ) (1)血液-脳関門通過性 該当資料なし9 (2)血液-胎盤関門通過性 該 当 資 料 なし <参 考 > 正 常 分 娩 、 胎 盤 に 異 常 の な い 絨 毛 上 皮 ホ モ ジ ネ ー ト の 遠 沈 渣 を 局 麻 剤 と培 養 し 、 そ の 残 存 量 の 定 量 か ら 、 プ ロ カ イ ン は 胎 盤 で 分 解 さ れるとして いる。 分 娩 時 妊 婦 4 0 例 に1~ 10m g/k g を静 注 し、分 娩 後 のさ い帯 静 脈 、母 動 脈 中 で測 定 し た場 合 4 mg 以 下 では胎 児 血 中 にプ ロ カイ ンは見 られないが、 パラア ミノ安 息 香 酸 は 2 mg 投 与 でも見 ら れるとしている。 (3)母乳母乳中へ移行性及び乳児への影響 該当資料なし (4)髄液への移行性 該当資料なし (5)その他の組織への移行性 該当資料なし 5.代謝機構及び主な代謝 産物と主作用、副作用 との関係1) (1)代謝部位及び代謝経路 吸収されたプロカインは循環血液中で速やかに加水分解され、パラア ミノ安息香酸と diethtylaminoethanol になる。この加水分解酵素は プロカインエステラーゼといわれているが、肝におけるコリンエステ ラーゼと同じものと考えられている(同一ではないとするものもあ る)。注)この加水分解は種差があり、血漿での分解速度はヒトでは、 他の動物の 4~20 倍も速いといわれており、ヒトでのプロカインの加 水分解は血漿が主体で肝では非常に低いとされている。 (2)初回通過効果の有無及びその割合 該当資料なし (3)代謝物の活性の有無及び比率 該当資料なし (4)活性代謝物の速度論的パラメータ 該当資料なし 6.排泄1 ) (1)排泄部位 腎臓(一部は胆汁からも排泄されるらしい) (2)排泄率、排泄速度 健常成人に 1%注射液を皮下注射した場合、プロカインは尿中に未変 化体として 150mg 投与で平均 0.2%、200mg 投与で 0.26%、400mg 投 与で 0.44%が排泄された。また、尿中パラアミノ安息香酸の排泄は、 相当の個人差が認められ、プロカイン投与量から換算して 24 時間後 30~60%、48 時間後 50~80%であった。 7.透析等による 除去率 (1)腹膜透析 該当資料なし (2)血液透析 該当資料なし (3)直接血液灌流 該当資料なし
Ⅷ.[安全性(使用上の注意等)に関する項目]
1.警告内容とその理由 添付文書に記載なし 2.禁忌内容とその理由 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 1.次の患者又は部位には投与しないこと (1)重篤な出血やショック状態の患者(脊椎、硬膜外麻酔時)〔症状 が悪化するおそれがある。〕 (2)注射部位またはその周辺に炎症のある患者(脊椎、硬膜外麻酔時) 〔吸収が高まり、効果が急激に発現するおそれがある。〕 (3)敗血症の患者(脊椎、硬膜外麻酔時)〔敗血症性の髄膜炎がおこ るおそれがある。〕 (4)メトヘモグロビン血症の患者(脊椎麻酔を除く)〔症状が悪化す るおそれがある。〕 (5)本剤または安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔薬に 対し、過敏症の既往歴のある患者 2.次の患者又は部位に投与する場合には、血管収縮薬(アドレナリン、 ノルアドレナリン)を添加しないこと (1)血管収縮薬に対し過敏症の既往歴のある患者 (2)高血圧、動脈硬化のある患者〔急激に血圧が上昇し、脳出血がお こるおそれがある。〕 (3)心不全のある患者〔血管収縮、心臓刺激の結果、症状が悪化する おそれがある。〕 (4)甲状腺機能亢進のある患者〔血管収縮薬に対して反応しやすく、 心悸亢進、胸痛等がおこるおそれがある。〕 (5)糖尿病の患者〔血糖値が上昇するおそれがある。〕 (6)血管痙れんのある患者〔阻血状態をきたし、局所壊死がおこるお それがある。〕 (7) 耳、指趾または陰茎の麻酔[浸潤、伝達(脊椎麻酔を除く)麻酔 時]〔阻血状態をきたし、局所壊死がおこるおそれがある。〕 ただし、2.-1)~7)については脊椎麻酔を除く。 3.効能・効果に関連する 使用上の注意とその理 由 添付文書に記載なし 4.用法・用量に関連する 使用上の注意とその理 由 添付文書に記載なし 5.慎重投与内容と その理由 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1)脊椎、硬膜外麻酔用剤として使用する場合 1)中枢神経系疾患(髄膜炎、灰白脊髄炎等)のある患者〔血液、脳 へ移行する可能性があり、症状が悪化するおそれがある。〕 2)妊婦、産婦(「10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照) 3)高齢者(「9.高齢者への投与」の項参照)11 5)重篤な高血圧症の患者〔急激な血圧低下がおこることがある。〕 6)脊柱に著明な変形のある患者〔穿刺時、脊髄や神経根の損傷のお それがある。〕 (2)血管収縮薬(エピネフリン、ノルエピネフリン)を添加して投与す る場合(脊椎麻酔を除く) 1)ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔薬投与中の患者〔血管収縮薬 に対する心筋の感受性が高まり、不整脈がおこるおそれがあ る。〕 2)三環系抗うつ薬またはモノアミン酸化酵素阻害薬投与中の患者 〔カテコールアミンの交感神経内への取り込みを阻害するので、 血管収縮薬の作用が増強され、不整脈、高血圧等がおこるおそれ がある。〕 6.重要な基本的注意と その理由及び処置方法 (1)まれにショックあるいは中毒症状をおこすことがあるので、局所麻 酔薬の投与に際しては、常時、ただちに救急処置のとれる準備が 望ましい。 (2)本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、シ ョックあるいは中毒症状をできるだけさけるために、下記の点に 留意すること。 1)患者の全身状態の観察を十分に行うこと。 2)できるだけうすい濃度のものを用いること(脊椎麻酔を除く)。 3)できるだけ必要最少量にとどめること(脊椎麻酔を除く)。 4)必要に応じて血管収縮薬の併用を考えること(脊椎麻酔を除く)。 5)ショックあるいは中毒症状がみられた際に、迅速な処置が行える ように、原則として事前の静脈の確保が望ましい(脊椎、硬膜 外麻酔時)。 6)臍部以上の部位の手術に用いる必要がある場合には慎重に投与 すること(脊椎麻酔時)。 7)患者の脳脊髄液の比重にはかなりの変動があることに留意し注 射液を調製すること(脊椎麻酔時)。 8)血管の多い部位(頭部、顔面、扁桃等)に注射する場合には、吸 収が早いので、できるだけ少ない量で使用すること〔浸潤、伝 達(脊髄麻酔を除く)麻酔時〕。 9)注射針が血管またはくも膜下腔に入っていないことを確かめる こと(脊椎麻酔を除く)。 10)注射の速度はできるだけ遅くすること(脊椎麻酔を除く)。 7.相互作用 添付文書に記載なし 8.副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施してい ない。 (1)重大な副作用(頻度不明) 下記の重大な副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。 1)ショック:初期症状:血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、呼吸抑 制等 2)振戦、痙攣等の中毒症状:処置方法:ジアゼパムまたは超短時間 作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与 等
(2)その他の副作用 下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には 必要に応じ適切な処置を行うこと。 頻度 種類 頻度不明 中 枢 神 経 系注) 眠気、不安、興奮、霧視、めまい、悪心・嘔吐 血 液 メトヘモグロビン血症 過敏症 じん麻疹、浮腫等 注)ショックあるいは中毒への移行に注意すること。 9.高齢者への投与 高 齢 者 で は 生 理 機 能 が 低 下 し て い る こ と が 多 く 、副 作 用 が 発 現 し や す い 。 ま た 血 管 収 縮 薬 ( ア ド レ ナ リ ン 、 ノ ル ア ド レ ナ リ ン ) の 作 用 に 対 す る 感 受 性 が 高 い こ と が あ る の で 、 患 者 の 状 態 を 観 察 し な が ら 慎 重 に 投 与 す る こ と 。 10.妊婦、産婦、授乳婦 等への投与 (1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危 険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中 の投与に関する安全性は確立していない。〕 (2)妊娠末期の婦人には慎重に投与すること。〔麻酔範囲が広がり、仰 臥性低血圧を起こすことがある。〕 <参考>Usubiaga は 40 人の健常妊婦に 2%液を静注(60~700mg)し、 新生児への影響はみられなかったと報告している。 11.小児等への投与 添付文書に記載なし 12.臨床検査結果に 及ぼす影響 添付文書に記載なし 13.過量投与1) <参考> 1.症状 大別して中枢神経系と心疾患系への作用が考えられる。まず、中枢神経 系では刺激症状が見られる。大脳皮質:不安、興奮、混乱、おしゃべり からはじまり、ついには全身けいれんを起こす。延髄:血圧上昇、脈拍 の増加、呼吸数増加、悪心、嘔吐。次いで中枢神経系の抑制に移行し、 大脳皮質:意識消失、延髄:血圧下降、脈拍微弱、呼吸停止などをきた す。一方、心血管系への末梢作用として、心筋収縮力の低下、除脈、血 管拡張などをきたし、放置しておけば死亡する危険が極めて大である。 2.解毒剤 該当資料なし 3.治療法(硬膜外麻酔時) (1)まれにショックあるいは中毒症状をおこすことがあるので、局所麻酔 剤の使用に際しては、常時、直ちに救急処置のとれる準備が望ましい。 処置:初期の症状を早く発見するのが大事であるが、局所麻酔を行う
13 しかし、大量を投与すると抑制作用が強く出るので注意すべきであり、 強いけいれん発作を止めるためにはスキサメトニウムやクラーレ剤を 推奨する向きもある。酸素や人工呼吸は先ず行うべき処置であるが、 それと同時に5%ブドウ糖などを点滴し、血管を血圧が保たれる時期 に確保する必要がある。その後に血圧が下降すれば各種の昇圧剤を静 注する。呼吸と循環が保持されれば、後は局所麻酔剤が分解されるま で待つほかはない。これらの中毒症状は普通注入後 15 分以内に起こる ことが多いが、吸収が遅れているような状態ではさらに長びくことに なるので 1 時間位の間札が必要である。 (2)本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショ ックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、次の諸点に留意す る。①患者の全身状態の観察を十分に行う。②できるだけうすい濃度 のものを用いる。③できるだけ必要最小量とどめる。④必要に応じて 血管収縮剤の併用を考える。 理由:局所麻酔剤に血管収縮剤を混ぜると硬膜外腔の血管は収縮し、 血流量は減少するので、血中への移行は減少し、神経細胞への取り込 みが増大する。その結果、麻酔時間は延長し、麻酔効果も増強する 6) ⑤ショックあるいは中毒症状がみられた際に、迅速な処置が行えるよ うに、原則として事前の静脈の確保が望ましい。⑥注射針が、血管又 はくも膜下腔に入っていないことを確かめる 理由:硬膜外麻酔は大量の局所麻酔剤を用いるので、誤ってこれがく も膜下腔に注入されると、いわゆる全脊麻が起こり危険である。⑦注 射の速度はできるだけ遅くする。 理由:注射の速度が速いと局所麻酔剤の血行への移行がそれだけ促進 される。 14.適用上及び薬剤交付 時の注意 (患者等に留意すべ き必須事項等) (1) 脊 椎 穿 刺 針 : 髄 液 の 漏 出 を 最 少 に 防 ぐ た め に 脊 椎 穿 刺 針 は で き る だ け 細 い も の を 用 い る こ と 。〔 脊 椎 穿 刺 に よ り 脊 麻 後 頭 痛 が 、 ま た 、 ま れ に 一 過 性 の 外 転 神 経 麻 痺 等 が あ ら わ れ る こ と が あ る 。〕 な お 、 必 要 に 応 じ て 輸 液 を 行 う こ と 。 (2)注 入 時 :脊 椎 麻 酔 に よ り 、ま れ に 脊 髄 神 経 障 害 が あ ら わ れ る こ と が あ る の で 、 穿 刺 に 際 し て 患 者 が 放 散 痛 を 訴 え た 場 合 、 脳 脊 髄 液 が 出 に く い 場 合 ま た は 血 液 混 入 を 認 め た 場 合 に は 、 本 剤 を 注 入 し な い こ と 。 (3)開 封 時 :ア ン プ ル カ ッ ト 時 の 異 物 混 入 を さ け る た め 、エ タ ノ ー ル 消 毒 綿 等 で 清 拭 し カ ッ ト す る こ と 。 15.その他の注意 添付に記載なし 16.その他
Ⅸ.[非臨床試験に関する項目]
1.一般薬理 局所麻酔薬である。知覚神経組織を麻ひさせ伝導機能を消失させること により局所麻酔作用を示す。また中枢神経系を刺激あるいは抑制し興奮 作用を示す。なお、粘膜への浸透力は弱く表面麻酔には不適である。 2.毒性1) 急性毒性:皮下投与時のLD50 は、マウス 339~800mg/kg、ラット 2.1g/kg である。 その他の特殊毒性:該当資料なし15
Ⅹ.[取扱い上の注意等に関する項目]
1.有効期間又は 使用期限 使用期限:5 年(容器に表示の使用期限内に使用すること) 2.貯法・保存条件 室温保存 3.薬剤取扱い上の 注意点 劇薬 4.承認条件 なし 5.包装 25g(内装:瓶、外装:紙箱) 6.同一成分・同効薬 同一成分薬:オムニカイン(第一三共) 同 効 薬:リドカイン 7.国際誕生年月日 該当しない 8.製造承認年月日 及び承認番号 製造承認年月日:1985 年 7 月 29 日 承 認 番 号:16100AMZ02233000 9.薬価基準収載年月日 1950 年 9 月 10.効能・効果追加、用法・ 用量変更追加等の 年月日及びその内容 該当しない 11.再審査結果、再評価 結果公表年月日及び その内容 再評価結果:1974 年 11 月 12.再審査期間 該当しない 13.投与制限医薬品に関 する情報 本剤は、厚生労働省告示第 99 号(平成 14 年 3 月 18 日付)において、投与 期間制限医薬品に該当しない。14.各種コード
HOT 番号 厚生労働省薬価基準
収載医薬品コード レセプト電算コード 101652908 1211701X1049 661210020
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ⅩⅠ.[文 献]
1.引用文献 1)J P D I 1 9 9 6 2 ) 中野 泰志ほか:「エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォン トの開発(1)―明朝体、ゴシック体、ユニバーサルデザイン書体の可読 性の比較―」:第 35 回感覚代行シンポジウム講演論文集:25, 2009 [L20110124004] 3)新井 哲也ほか:「エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォ ントの開発(2)―低視力状態での可視性の比較―」:第 35 回感覚代行 シンポジウム講演論文集:29, 2009[L20110124005] 4)山本 亮ほか:「エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォン トの開発(3)―低コントラスト状態での可視性の比較―」:第 35 回感 覚代行シンポジウム講演論文集:33, 2009[L20110124006] 2.その他の参考文献ⅩⅡ.[参考資料]
主な外国での発売状況ⅩⅢ.[備 考]
その他の関連資料文献請求先・製品情報お問い合わせ先 ファイザー株式会社 製品情報センター 〒151-8589 東京都渋谷区代々木 3-22-7 学術情報ダイヤル 0120-664-467 FAX 03-3379-3053 製造販売元 マイラン製薬株式会社 〒541-0053 大阪市中央区本町 2 丁目 6 販売 ファイザー株式会社 〒151-8589 東京都渋谷区代々木 3-22-7 MIF13D265A