SNS
とウェブ、インターネット
2014年10月13日 深見嘉明 @rhys_no1 [email protected] 神奈川工科大学 ホームネットワーク 2014自己紹介
• 職務経験・所属– NPO法人Liked Open Data Initiative 理事
(2012 -)
– World Wide Web Consortium (2011 -2012 )
– 株式会社電通リサーチ (1999-2005) • その他役職 – オープンデータ流通推進コンソーシアム(総務省) 技術ワーキンググループ委員 – 公共情報交換標準スキームに関する検討委員会 (経済産業省委託事業) 委員 – 横浜オープンデータソリューション発展委員会 理事
– Open Data on the Web (World Wide Web
Consortium, Open Data Institute, Open Knowledge Foundation共催会議) Program Committee
この授業のテーマ
•
S
ocial
•
N
etwork
•
S
ervice
2「ネットワーク」理論の基礎概念
3Node
Node
Tie
LINE
4
5
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/ 20131126/1053757/02_px150.jpg
6 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/ 20131126/1053757/07_px150.jpg 7
既読
スルー
既読スルー
8 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/ column/20131126/1053757/03_px400.jpg既読スルー
•
サービスによって「既読スルー」は
発生し得ない。
– LINE – Facebook – Twitter – MIXI – ケータイキャリアメール – PCのメール 9既読スルー
•
なぜLINEだと既読スルーが
発生するのか?
10送信したメッセージが
読まれたかどうか表示する
機能があるから
既読スルー
•
あたりまえ?
11機能が組み込まれるから
現象が生じる
一般化すると
•
新しい機能が組み込まれた
コミュニケーション手段が
登場すると、新しい現象が
生じる。
12図式化すると
13Node
Node
Tie
New
具体的には
•
既読状況表示機能
があることによって
生じた
コミュニケーション形態
の特徴
14LINE
の構造
15Node
Node
Tie
類似サービス
16
SNS
の構造
18 Node Node Tie Node Node Tie Node Node TieLINE/ Facebook
•
双方向リンク
– Tieを貼るには認可が必要 – 一方的な情報収集という 関係性が存在しない 19 Node Node Tie Node Node Tieのlink
20 http://www.lifecrew.jp/wp-content/ uploads/2012/12/友達リクエストを保留.png http://blog-imgs-46.fc2.com/p/e/r/ peracola/111204-facebook.jpg•
片方向リンク
– Tieを貼るのに認可が不要 – 被フォロー側からフォロー した側への一方的な情報伝達 – フォロバ 21 Node Node Tie片方向リンクだから生じる現象
22 https://twitter.com/ariyoshihiroikiネットワークの設計とメディア特性
•
コミュニケーションにおける
双方向性の違い
23小
大
2つの違い
24LINE/ Facebook
の構造
•
双方向リンク
– Tieを貼るには認可が必要 – 一方的な情報収集という 関係性が存在しない 25 Node Node Tie Node Node Tieの構造
•
片方向リンク
– Tieを貼るのに認可が不要 – 被フォロー側からフォロー した側への一方的な情報伝達 – フォロバ 26 Node Node TieSNS
における構造の違い
•
双方向リンク
–
Tie
を貼るには認可が必要
–
自分が発信した情報の受け手は、
自分が認証した人間のみ
•
片方向リンク
–
勝手にフォローされる
–
自分が発信した情報は、
世界中の誰もがアクセス可能
27炎上事件
28
なのに?
30 http://www.lawson.co.jp/emergency/detail/ detail_78348.html
アクセスコントロール
•
は投稿時に、公開のレベルを
変更することができる。
31アクセスコントロール
•
ゾーニング
•
リアル空間におけるコミュニケーション
– TPOにあわせて、発言内容やトーン&マナー を変える。•
既存メディア
– 放送メディア: 放送時間帯やチャンネルによるコントロール – 紙媒体: 販売チャネルや造本 33Google+
34ウェブのゾーニング
•
きめ細かくできる
•
身近な人とのコミュニケーションと、
広範囲に向けたコミュニケーションとで
必要な取引コストがほとんど変わらない。
•
意図しないコミュニケーションの波及が
生じることがある。
35キーとなる用語
•
ネットワーク外部性
–
その財の利用者が増加すればする
ほど、その財のもつ価値が増大
するという性質
(Katz & Shapiro, 1985)
36
複数のSNS
ネットワーク外部性
38Node
Node
Tie
ネットワーク外部性
39Node
Node
Tie
ネットワーク外部性
40Node
Node
Tie
ネットワーク外部性
41メカニズム
みんなが使う
その仕様を採用する
ネットワーク外部性の定義
• 基本的定義: – 加入者の需要及び便益がシステムの加入者数や、誰が 加入しているかあるいは加入するつもりかという点に 依存する状態 • 直接的外部性: – 財・サーピスを需要するものの数が直接消費者の効 用関数に影響を与える状態 • 間接的外部性: – その普及率が価格を通じて消費者の選好に影響を与 える状態(Katz & Shapiro [1985, 1986], Farrell & Saloner [1985, 1986])
疑問
•
ネットワーク外部性が
強力に働く市場において、
後発で参入する企業は
勝ち得る可能性はあるのか?
•
先行者利益を得た企業は、独善的な
行動を起こさないのか?
44オープンで分散的なネットワーク
インターネットとウェブの歴史
•
Internet = Inter + Network
45
間の ネットワーク
Node Node Tie Node Node Tieネットワーク間のネットワークとは
46 Node Node Tie Node Node Tie LINE 株式会社 株式会社 カカオ ジャパン異なるメーカーのコンピュータ間接続
47できなかった
インターネットの歴史
48 https://encrypted-tbn1.gstatic.com/ images?q=tbn:ANd9GcR-rkOtPRcRRBnZnxSSM6BIpQmrkeCvFy7lVd zm7C3xC-Cz6oRnYgインターネットの歴史
49 https://encrypted-tbn1.gstatic.com/ images?q=tbn:ANd9GcR-rkOtPRcRRBnZnxSSM6BIpQmrkeCvFy7lVd zm7C3xC-Cz6oRnYgSystem Development Corporation @Santa Monica, California
MIT (マサチューセッツ工科大)
@Boston, Massachusetts UC@Berkeley, Californiaバークレー アメリカ国防総省
高等研究計画局の ARPANET
•
ARPANET
物理マップ
50集中型ネットワークと分散型ネットワーク
•
インターネットは分散型ネットワーク
集中型ネットワーク 赤の拠点が破壊されると 全ての拠点間の通信が 不可能となる。 リング型 ネットワーク 二箇所が破壊されると、 拠点が分断される。 ヒエラルキー型 ネットワーク 赤の拠点が破壊されると 全ての拠点間の通信が 不可能となる。 分散型ネットワーク 一箇所破壊されても、 他の経路を通じて通信 が可能インターネットの歴史
• 1969年 米国国防総省高等研究計画局がARPANETを開設する
• 1972年 電子メールの誕生
• 1981年 CSNET(Computer Science Network) が開設
• 1982年 ARPANETがヨーロッパ(英国University College of
London、ノルウェーNORSOR)に接続
• 1983年 ARPANETがTCP/IPを採用
• 1986年 CSNETに日本のJUNET (Japan University Network)
が接続
• 1989年 インターネットの商用利用開始
• 1991年 World Wide Webが誕生
• 1995年 マイクロソフトがTCP/IP接続機能を搭載した Windows 95を発売 • 1999年 NTTドコモがi-modeサービスを開始 • 2005年 ウェブアプリケーションのさきがけの1つである Google Mapsがサービス開始 52
インターネットのアプリケーション
•
電子メール
•
NetNews
•
FTP (file transfer protocol)
•
World Wide Web (
ウェブ)
World Wide Web (
ウェブ)
•
ウェブの要素
– ウェブサイト (HTML: Hyper Text Markup
Language)
– HTTP: Hyper Text Transfer Protocol
– URL: Uniform Resource Locator
54
ウェブの要素
55ウェブサイト
(HTML
ファイル)
http://www.seikei.ac.jp/university/URL
HTTP
56
見たことありませんか?
なぜか友人の顔が表示されている
しかも
、
このボタン
と一緒に
58のプロプライエタリプラグイン
59検索
60検索を支える技術
•
クロール&インデックス生成
•
形態素解析
•
PageRank
– 重要なサイトから、数多くリンクされている サイトほど重要•
細かなチューニング(調整)
61アップル問題
•
アップル=?
– コンピュータメーカーのアップル? – 果物のアップル? – 中古車販売のアップル? 62カスタマイズの重要性
•
多くのデータがあればあるほど、
精度の高い情報提供が可能となる。
– 普段の情報探索における傾向 – コンテキスト情報 63個人の属性やコンテキスト
に関するデータを
蓄積することが重要
Gmail
•
メール本文の内容を分析して、類似の内容
や、ユーザの興味・特性に合わせた広告を
表示。
64検索サービスのビジネスモデル
•
検索結果とともに、広告を表示させるこ
とで、広告収入を得る。
•
広告の表示先を増やしたい。
65検索ページ以外の場所でも、
検索技術を活用した広告サービスを
展開する。
コンテンツマッチ広告
•
サイト内容に関連がある、もしくはこの
サイトに興味をもつ人をターゲットとし
た広告を掲出
66コンテンツマッチ広告
•
精度を高めるためには
– 広告スペースを提供するサイトの中身の解析 精度を高める。 – ページにアクセスした/ 広告をクリックした ユーザのプロファイリング精度を高める。 67プロファイリングするための
「個人」情報を収集する
推薦(レコメンデーション)とデータ
•
コンテンツベースフィルタリング
– あらかじめ基準や嗜好(好きなジャンルやアー ティストなど)を入力しておき、それに合致す る商品を推薦する。 – ユーザが能動的に「個人」情報を提供する。•
協調フィルタリング
– “購買履歴やアクセス履歴が似通った他ユーザ” の購買履歴の中から商品を推薦する。 • 参考:人工知能の話題: 協調フィルタリング | 人工知能学 会 What’s AI <http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/ whatsai/AItopics2.html> 68ウェブサービス・アプリの構造
•
「個人」情報を集めれば集めるほど、
精度の高いサービスが提供可能。
69「個人」情報をできるだけ多く
預けることにより、
ユーザ・サービス提供者が
Win-Win
の関係となる
?
サービスの多様化戦略
•
「個人」情報の中身
•
アクセスログ(履歴)
– いつ、どんなサイト(コンテンツを)、 どの程度の時間利用したか – サーバ側で勝手に蓄積される•
ID
– プロファイルするために必要 – ただし、サーバ側で自動的に収集できるのは IPアドレスのみ。 71「個人」情報の収集方法
•
Cookie
– ブラウザに埋め込まれるデータ – 埋め込まれた状態で繰り返しサイトを訪問 すると、同一ユーザの履歴であると 判断できる。•
ログイン
– 複数のコンピュータ、スマートフォンからの アクセスでも、同一人と判断可能。 – 複数のアプリケーション、サービス間で データを統合することが可能。 – ユーザにデータを追加してもらうことも可能。 72個人情報の定義
• 個人情報の保護に関する法律 第1章第二条 – この法律において「個人情報」とは、生存する個人に 関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年 月日その他の記述等により特定の個人を識別するこ とができるもの(他の情報と容易に照合することが でき、それにより特定の個人を識別することができ ることとなるものを含む。)をいう。 – 2 この法律において「個人情報データベース等」と は、個人情報を含む情報の集合物であって、次に掲げ るものをいう。 一 特定の個人情報を電子計算機を用いて検索するこ とができるように体系的に構成したもの 二 前号に掲げるもののほか、特定の個人情報を容 易に検索することができるように体系的に構成した ものとして政令で定めるもの 73Amazon
やGoogleが集めたデータ
•
個人情報といえるのか?
•
このデータを収集されていること
は、プライバシーの侵害にあたる
のか?
•
他には何か問題はないか?
74ID
を管理・活用するための技術
•
ID
: 利用者個人を特定するためのキー
– Gmailアドレス、ヤフーID、携帯電話番号、 メールアドレス•
認証 Authentication:
特定IDを利用する者を、本来IDを所有し
ている人間であるか判別すること。
– パスワード認証、Cookie、端末認証•
ID
ポータビリティ
75OpenID
•
認証: Authenticationの標準規格
•
のアカウントでMixiが使える。
Yahoo!
のアカウントでFacebookが使える。
76ID
ポータビリティとは
•
ある1社が発行し、パスワードと対になっ
ているIDを、他社のサービスでも「認証
手段」として利用できること。
•
あくまでも「認証」の手段でしかないの
で、サービス間の連携は不可能
77Yahoo!
Yahoo! ID
Ameba
Yahoo! ID
共通ソーシャルグラフ
•
人間と人間の相関関係・つながり
– Twitterのfollow関係
– Facebookのリンク関係
•
初出: Brad's Thoughts on the Social
Graph
<http://bradfitz.com/social-graph-problem/>
78 図の出展:グラフ理論 - Wikipedia <http://ja.wikipedia.org/wiki/ %E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E7%90%86%E8%AB%96>ID
認証だけでサービスはできるのか?
•
例:Facebookでゲームをする時
– リンクをしている相手とだけ対戦できる – 相手がチェックインした場所の数を競い合う – チームで対戦する 79相手がFacebookに蓄積したデー
タや、Facebookにログインした
後入力したデータが必要となる
認証と認可
•
やFacebook等、Social Network
Service (SNS)
の基本機能
– 認証: Authentication – 認可: Authorization•
認可とは
– 認証済みユーザがサービス内で蓄積している データ(含むソーシャルグラフ)を、他の サービスに提供するための許可 80OAuth
• 認可: Authorizationの標準規格 • 利用例:Facebookで友人を探すのに、Gmailの アドレス帳情報をインポートして使う。• IETF(Internet Engineering Task Forth) 標準