1.乳業メーカー4社の協力で大規模調査を実施
牛乳・乳製品とメタボリックシンドロームとの関係を大規模調査で研究。
「食生活、生活習慣と健康に関する調査研究」概要
■調査対象者
■調査対象者
20代~60代の乳業メーカー(日本ミルクコミュニティ、明治乳業、森永乳業、 雪印乳業)勤務者
および家族
■調査対象者数
■調査対象者数
発送数:22,504ss×2セット=45,008ss
*検診受信済み従業員数:21,355名
回収数:11,026ss
*従業員のみ回収数7 650名分(回収率:35 8%)
*従業員のみ回収数7,650名分(回収率:35.8%)
和文論文における解析対象者:
*8,659名(非喫煙者 6,548名、喫煙男性 2,111名)
■調査内容
■調査内容
日常の食生活の把握(45項目)、普段の運動と日常の生活の様子の把握 (18項目)、健康診断の
結果(12項目)
■調査スケジュール
2008年10月~2009年3月:調査実施期間/データ収集期間
2008年10月 2009年3月:調査実施期間/デ タ収集期間
2009年3月~2010年1月:解析
2010年1月:論文投稿
メタボリックシンドローム判定基準-1
腹囲 男性85 以上 女性90 以上※
「特定保健指導判定」に基づく、独自の階層化基準
基準値
○和文論文においては下記の判定基準を用いて「積極支援」判定されたものを「メタボリックシンドローム該当者」とした。
※女性の場合、腹囲80cm以上を基準とする場合も含め、2パターンで分析を行う。
内臓脂肪型肥満
または 腹囲上記基準未満かつBMI(体重÷身長÷身長)25以上"腹囲 男性85cm以上・女性90cm以上※、
高血糖 空腹時血糖値100mg/dl以上、または ヘモグロビンA1C 5.2%以上
高血糖 空腹時血糖値100mg/dl以上、または モグロビンA1C 5.2%以上
高血圧 収縮期血圧130mmHg以上、または 拡張期血圧85mmHg以上
血清脂質異常 中性脂肪値150mg/dl以上、または HDLコレステロール値40mg/dl未満
判定方法
喫 煙 現在喫煙者
判定方法
内臓脂肪型肥満
判定方法(対象年齢20~69才)
腹囲基準値 超 腹囲基準値 超 BMI 超 BMI 超 BMI 超
高血糖
高血圧
血清脂質異常
2項目以上
異常あり
1項目
異常あり
3項目以上
異常あり
2項目
異常あり
1項目
異常あり
現在喫煙有無 なし
動機付け支援
積極的支援 積極的支援 動機付け支援
なし
メタボリックシンドローム判定基準-2
○本研究においては前頁の判定基準を用いて「積極支援」判定されたものを「メタボリックシンドローム該当者」としたが、
下記に留意し分析を行った。
*判定の対象年齢は20~69歳とし、女性の腹囲は、80cm以上とした。
*指標項目の治療に係る薬剤を服薬中の場合は、当該項目については基準範囲を逸脱
しているものとみなして異常ありとする。
*成人後の既往歴において、指標項目にかかる疾病(高血圧・糖尿病・高脂血症)を
有している者は当該項目については異常ありとする。
*成人後の既往歴において、動脈硬化系疾患を有している者は「メタボリックシンド
ローム該当」とする。
ロ ム該当」とする。
*全ての解析は男女別に行い 牛乳・乳製品摂取量とメタボリックシンドローム有病率と
【分析において】
*全ての解析は男女別に行い、牛乳 乳製品摂取量とメタボリックシンドロ ム有病率と
の関連における交絡調整のため、喫煙者は層別して解析した。
牛乳・乳製品摂取量とメタボリックシンドロームの関連
○牛乳・乳製品摂取量を四分位に分け、最小値~第1四分位点までの摂取量最小層(男性0mg~100mg未満/
女性0mg~100mg未満)を1とした場合のオッズ比は下記のようになった。
女性 〔 95%信頼区間〕
〔第1四分位~第2四分位〕層
100mg以上、200mg未満
0.57
◆
〔0.39-0.83〕
女性 〔 95%信頼区間〕
牛乳・乳製品摂取量
〔第2四分位~第3四分位〕層
200mg以上、303mg未満
〔第3四分位~最大値〕層
◆
0.63
◆
〔0.44-0.91〕
〔0 41 0 87〕
303mg以上
◆
0.60
〔0.41-0.87〕
男性
〔第1四分位~第2四分位〕層
100mg以上、202mg未満
〔第2四分位~第3四分位〕層
◆
0.87
〔0.66-1.14〕
男性
〔第2四分位~第3四分位〕層
202mg以上、334mg未満
〔第3四分位~最大値〕層
334mg以上
◆
0.84
◆
〔0.64-0.11〕
〔0.60-1.06〕
0.5 0.6
0.7
0.8
0.9
1
*年齢・エネルギー摂取量・アル
コール摂取量、および身体活
動量で調整。
334mg以上
0.80
2.調査の主な結果
牛乳・乳製品の摂取が多い人では、メタボリックシンドロームが少なかった
最も多く牛乳 乳製品を摂取する女性グル プ
最も多く牛乳・乳製品を摂取する女性グループ
では、
最も飲まないグループと比べてメタボリックシンドロームの有病率が
40%
少なかった。
最も多く牛乳・乳製品を摂取する男性グループ
では、
最も飲まないグループと比べてメタボリックシンドロームの有病率が
20%
少ない傾向。
牛乳・乳製品摂取量とメタボリックシンドローム判定項目との関連〔摂取量四分位ベース〕
女 性
○各摂取量レベルのグルーブ毎に、以下のMts関連指標の推定平均値を算出し、グループ間での有意差を検証した。
メタボリックシンドローム基準の異常者割合の減少傾向あり(HDL除く)
C1 C2 C3 C4
p値
牛乳・乳製品摂取量によるカテゴリー
【四分位区分*】
<0.01 **
腹囲(cm)
BMI(kg/m2
) 21.8 21.3 21.3 21.4
76.6 74.5 74.9 74.7
<0.01 ** BMI値25以上を対象
収縮期血圧(mmHg)
拡張期血圧(mmHg)
空腹時血糖( /dl) ×
×
117.2 115.4 114.8 114.5 <0.01 **
空腹時血糖(mg/dl)
HbA1c(%)
中性脂肪(mg/dl)
×
×
83 8 78 4 75 4 71 8 <0 01 **
中性脂肪(mg/dl)
HDL(mg/dl) 68.2 71.4 71.7 73.4 <0.01 **
83.8 78.4 75.4 71.8 <0.01 **
*摂取量四分位区分
C1:0mg以上、100mg未満 C2:100mg以上、200mg未満
C3:200mg以上、303mg未満 C4:303mg以上
牛乳・乳製品摂取量とメタボリックシンドローム判定項目との関連〔摂取量四分位ベース〕
男 性
○各摂取量レベルのグルーブ毎に、以下のMts関連指標の推定平均値を算出し、グループ間での有意差を検証した。
メタボリックシンドローム基準の異常者割合の減少傾向あり
C1 C2 C3 C4
p値
牛乳・乳製品摂取量によるカテゴリー
【四分位区分*】
腹囲(cm)
BMI(kg/m2
)
× 有意差なし
×
収縮期血圧(mmHg)
拡張期血圧(mmHg)
空腹時血糖( /dl)
124.8 124.4 123.9 122.9 0.04 *
×
77.7 77.2 76.7 76.2 0.03 *
空腹時血糖(mg/dl)
HbA1c(%)
中性脂肪(mg/dl) ×
×
×
中性脂肪(mg/dl)
HDL(mg/dl)
×
×
*摂取量四分位区分
C1:0mg以上、100mg未満 C2:100mg以上、202mg未満
C3:202mg以上、334mg未満 C4:334mg以上