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Monywa 銅鉱山 Letpadaung 地区では 銅鉱山開発をめぐり 地域住民と開発企業との摩擦が見られた 開発に際して収用された用地の補償額や環境保護への不満から抗議デモが発生し 2012 年 11 月にプロジェクトを一時凍結し 2013 年末に再開された 2014 年 2 月 5 日にはデモ

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ミャンマー

主要データ

国名〔英名〕 ミャンマー連邦〔Republic of the Union of Myanmar〕

面積(km2) 676,578 海岸線延長(km) 1,930 人口(百万人) 55.7 人口密度(人/km2) 82.4 GDP(十億 US$) 56.41 一人当り GDP(US$) 868.72 主要鉱産物:鉱石 銅、鉛、亜鉛、錫、タングステン 主要鉱産物:地金 銅、鉛 鉱業管轄官庁

鉱山省(Ministry of Mines, Myanmar:MMM)

鉱山局(Department of Mines:DOM)、地質調査鉱物探鉱局

(Department of Geology Survey & Mineral Exploration:DGSE)

鉱業関連政府機関 ミャンマー投資評議会(Myanmar Investment Commission:MIC)

鉱業法 鉱山法(Mines Law、1994 年 9 月)

鉱山規則(Mines Rules、1996 年 12 月)

ロイヤルティ 貴金属 4~5%、その他金属 3~4%(売上高ベース)

外資法 新ミャンマー連邦外国投資法(Foreign Investment Law、2012 年

11 月)、同法施行規則(2013 年 1 月) 環境規制法 (環境影響調査制

度、環境・排出基準の有無等) 環境法(Environment Law、2012 年 3 月)

鉱業公社

第 1 鉱山公社(No.1 Mining Enterprise:ME1 非鉄金属全般) 第 2 鉱山公社(No.2 Mining Enterprise:ME2 錫)

第 3 鉱山公社(No.3 Mining Enterprise:ME3 鉄、石炭、工業用鉱 物他) 鉱業活動中の民間企業 CNMC 等の中国企業の他、豪州、ロシア、ASEAN 企業が参入 近年の鉱業関連問題 (資源ナシ ョナリズム、労働争議、環境問題 等) Monywa 銅鉱山 Letpadaung 地区での中国企業参入プロジェクトに 対し、環境への影響への懸念や強制的な土地収用に対する不満な どによる住民ら抗議が長期化。 2013 年のトピックス 2011 年 3 月のテイン・セイン新政権の誕生後、民主化、市場経済 化が進む中、新鉱山法の改正作業が政府内で進捗。 1.鉱業一般概況 ・鉱業投資概況:現在発行されている鉱業に関する許可は、探鉱:485 件(上位 3 鉱種:アンチモン 98 件、鉛 95 件、鉄鉱石 87 件)、大規模採掘:132 件(上位 3 鉱種石灰石 40 件、石炭 35 件、錫・ タングステン 9 件)、小規模採掘 1089 件(上位 3 鉱種:金 562 件、石炭 114 件、鉛 89 件)となる。 うち、外国投資案件は探鉱、全 10 件で、中国 6 件(銅 2 件、FeNi2 件、錫・タングステン 1 件、鉛・ 亜鉛 1 件)、ロシア、タイ、豪州、ベトナムが各 1 件(順に金、亜鉛、錫、大理石)となる。

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2  Monywa 銅鉱山 Letpadaung 地区では、銅鉱山開発をめぐり、地域住民と開発企業との摩擦が見られ た。開発に際して収用された用地の補償額や環境保護への不満から抗議デモが発生し、2012 年 11 月にプロジェクトを一時凍結し、2013 年末に再開された。2014 年 2 月 5 日にはデモ参加者が拘束 され、5 月 18 日には開発作業に従事していた中国人労働者 2 名が誘拐される事態となっている。  インドネシア国営企業 PT Timah がミャンマーでの錫鉱山開発を計画。現地企業との合弁会社を設 立し、ミャンマー南部の Tanintharyi 管区において 2014 年第 1 四半期後半に鉱床探査を開始した。 当初は錫精鉱 1 万 t/年を生産する予定。  2014 年 4 月現在、鉱山省が発行した国内企業向け鉱業権は全 1,956 件、内訳は、探鉱許可 572 件、 小規模採掘許可 1,136 件、大規模採掘許可 135 件、零細採掘許可 46 件、小規模プロセス許可 67 件 となる。 2.鉱業政策の主な動き (1) 鉱業関連法

現在のミャンマーの鉱業に関連する法令は、1994 年制定の鉱山法(Myanmar Mines Law - 1994) 及びその詳細を規定した 1996 年制定の実施規則(Myanmar Mines Rules - 1996)から成る。

鉱山法以外では、新外国投資法(2012 年 11 月)、環境法(Environment Law、2012 年 3 月)、 国営

企業法(State Owned Economic Enterprises Law、1989 年)などが関係してくる。現在、政治体制の 民主化及び経済の市場経済化が進む中、関連法や政策の転換が進行中であり、鉱業分野においても 新鉱山法案の策定にも着手した。同法案は世銀、豪政府の協力の下、内外の専門家、業界の意見を 取り入れながら策定。主な改正ポイントは、従来、大規模採掘許可と小規模採掘許可の 2 区分であ ったが、中規模採掘許可を新設(期間 10 年)した点や、鉱物取引許可、鉱物処理・加工許可(現状 詳細未公開)も新設した点。その他、環境保護、鉱山地域の社会経済開発等が重視されている。政 府は 10 月 1 日に、新鉱業法案を国会に提出。法案が国会を通過した後、90 日以内に同法に基づいた 規則(Mines Rules)を発行予定。新法には、外国企業による天然資源の開発に関連する規定が盛り 込まれる予定である。 (2) 鉱業行政組織 鉱業を所管する行政組織は鉱山省(Ministry of Mines)となる。鉱山大臣の下、鉱山局と地質調査・ 鉱物探鉱局の2局と、6つの公社を傘下に置く。鉱山省の組織図は図 2-1.のとおり。 それぞれの主な所管を以下に示す。なお、各公社による生産事業は、市場経済化及び民営化促進政策 への転換に伴い、基本的に国内企業及び外国企業とのジョイント・ベンチャー(PSC 形式)により実施 される。 ①鉱山局 鉱業政策・計画、規則の策定及び鉱山の監査、鉱山保安、鉱物資源の保護、鉱山環境に関す る事項 ②地質調査・鉱物探鉱局 国内全土の地質図作成、鉱物資源の予察調査、探鉱の実施並びに探鉱許可に関する事項 ③第1鉱山公社 鉛、亜鉛、銀、銅、鉄、アンチモン、ニッケル、クロムの生産 ④第2鉱山公社 錫、タングステン、金の生産 ⑤第3鉱山公社 石炭、マンガン、工業用原料鉱物の生産。原則、生産物は国内市場向け。 ⑥宝石公社 宝石採掘事業の許可・監督並びに宝石小売店舗の販売許可及び促進 ⑦真珠公社

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3 大規模・高品質な真珠の生産 ⑧製塩・海洋化合物公社 食塩、ヨウ素添加塩、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム等の海水からの 化合製品製造事業の許可・監督 図 2-1.ミャンマー鉱山省 組織図 (3) 鉱業分野への外国投資

外国企業による鉱業分野への投資については、鉱山法(Myanmar Mines Law - 1994)及びその詳 細を規定した 1996 年制定の実施細則(Myanmar Mines Rules - 1996)によって決められており、探 鉱投資、鉱山開発・生産のそれぞれのステージおいて制限が加えられている。例えば、採掘企業は、 生産分与契約により生産量の 30%(金の場合は 50%)を政府に収めることが義務付けられている。 改正鉱業法では、政府に収める比率が 15%に引き下げられ、採掘企業側の利益が増加する見込み である。当初改正鉱業法の成立は 2013 年中が見込まれていたが、その進捗は遅れており、2014 年 3 月に人民代表院を通過し、2014 年 5 月からの民族代表院で審議が行われている。 ミャンマー鉱山省 組織図

Ministry of Mines, Myanmar

鉱山大臣 Union Ministry 大臣官房 Ministry Office 鉱山局 Department of Mi nes 地質調査・ 鉱物探鉱局 Department of Geol ogical Survey

/ Mi neral Expl oration 第1鉱山公社 No. 1 Mi ni ng Enterprise 第3鉱山公社 No. 3 Mi ni ng Enterprise 宝石公社 Gems Enterprise 真珠公社 Pea rl Enterprise 製塩・海洋化合物公社 Sa l t a nd Ma ri ne Chemi cal Enterprise 第2鉱山公社

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4 3.主要鉱産物の生産・輸入・消費・輸出動向 (1)主要金属鉱石生産量 表 3-1.金属鉱石生産量 鉱種 2011 年 2012 年 2013 年 対前年増減比 (%) 世界シェア (%) ランク (位) アンチモン(千 t) 2.8 3.2 3.8 19.9 2.5 5 錫(千 t) 2.1 2.1 9.0 328.6 2.8 6 タングステン(t) 261.0 160.0 144.0 -10.0 0.2 12

(出典:World Metal Statistics Yearbook 2014) (2)主要金属地金生産量 僅少 (3)主要金属消費量 データなし (4)主要金属輸出量 データなし (5)主要金属輸入量 データなし 4.鉱山・製錬所状況 表 4-1.鉱山一覧 鉱山名 権益所有企業(権益:%) 鉱種 生産能力(千 t: 年) 備考

Monywa 鉱山 No.1 Mining Enterprise (50) 中 国 北 方 工 業 公 司 (NORINCO) (50)

銅(SxEw カソード) 39.0

Tagaung Taung 鉱山

No.3 Mining Enterprise 中国有色鉱業集団公司(CNMC) フ ェ ロ ニ ッ ケ ル 及 び ニ ッ ケ ル 地 金(ペレット) 10.0 Namtu-Bawdwin 鉱山

No.1 Mining Enterprise Win Myint Mo Industrial Co.Ltd.

鉛・亜鉛・銀 - 詳細不明

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図 4-1.主要鉱山位置図

5.探鉱状況

中国、カナダ、ロシア、豪州の企業が、DGSE との JV による探鉱プロジェクトを実施している。確認 できるものを以下に挙げる:

・Nobel Gold Ltd(露):Banmauk 地域金プロジェクト

・Asia Pacific Mining Ltd(中):Namtu-Bawdwin 鉛・亜鉛プロジェクト

・De Lui Feng Investment Co.Ltd.(中): Dwai River 錫・タングステンプロジェクト

・PT Timah(尼): Tanintharyi 錫プロジェクト 6.我が国との関係 (1)日本への輸出 表 6-1.日本への精鉱及び地金輸出量(マテリアル量) 鉱種 2011 年 2012 年 2013 年 対前年増減比(%) 銅地金(t) 899.4 - 101.1 - (出典:財務省貿易統計)

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(2)日本企業による投資状況等

2013 年 10 月、JOGMEC は DGSE との間で、金属鉱物資源開発分野における共同地質調査を実施するこ とで合意し、M/M(Minutes of Meeting)に調印した。JOGMEC は 2012 年に DGSE と第 1 回目の M/M を 締結しており、今回締結された M/M はこれまで共同で実施してきた地質調査を更に 3 年間延長するも のである。 7.その他トピックス 2010 年 3 月にテイン・セイン政権が誕生して以降、経済制裁も、制限はあるが 2012 年 7 月のアメリ カ、2013 年 4 月の EU と緩和されており、日本の支援も活発である。また、中国企業の進出も進んでい る。一方で、地元補償や環境保護の問題から、地域住民との衝突も報道されている。 2013 年 9 月 26 日 JOGMEC は、首都ネピドーで METI 及び MMM との共催により、「ミャンマー鉱業セク ターの持続可能な開発と環境保全」と題したセミナーを開催した。 (2014. 8.31 ジャカルタ事務所 山本耕次)

図 4-1.主要鉱山位置図

参照

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