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西南学院大学・情報処理特別講座/小樽商科大学・管理科学科/九州大学・工学部生産設計研究室/九州工業大学・情報工学科

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Academic year: 2021

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(1)

「研究室だより」掲載に当って

このたび本年の 4 月号に掲載された大学における OR 教育」 (森村氏,森氏)につづき, 編集委員会として, 各大学または研究 機関の研究室の紹介を企画いたしました.紹介記事は,会員の皆様 からのご寄稿により構成してゆく計画ですので,よろしくご協力お 願いいたします.今回と次回は,特に北海道,九州地区の大学の先 生方(会員)に依頼し,ご寄稿いただいた原稿を紹介いたします. それ以降は,会員の皆様からの寄稿(紹介記事)を順次紹介の予定 です.会員の皆様からの積極的なご寄稿をお待ちしております. ご執筆していただく内容は特に限定いたしません.たとえば,講 義,講座の紹介,研究室の出来事や行事の紹介,など自由にご執筆 ください. また,研究室の範聞は,研究機関や大学全体,学部,学科,学科 内の 1 研究室など,いずれでも自由です. (今月号を参照くださ L 、)

西南学院大学・情報処理特別講座

西南学院大学は,神学部,文学部,商学部,経済学 部,法学部からなる学生数 7 , 400 のキリスト教系(南部 パプテスト派)の大学である‘語学教育に熱心な大学で 米国テキサス州のベーラ一大学と 10数年間姉妹校の関係 にあり,毎年各20名の交換留学生と各 i 名の交換教授の 往来が,国際交流事務室を中心として行なわれている. こうした文科系の大学に情報処理教育でもなかろうと 思われる読者も多いであろうが,実際には昭和45年以来 14年間ユニークな実習教育がなされてきている.発足当 初の名称は「電子計算機公開講座」とし、ぃ,学外からの 受講生も少数ではあるが実際にいたようである.使用機

種は HIT

AC-8300

(65KB) ,経営科学コース (FORT­ RAN) と会計学コース (COBOL) の合計受講者数は 104 名,合格修了証を手にしたのは 47名と記録にある.開講 期間は 5 月から 11 月まで試験期間の 9 月を除く 6 カ月, 時間帯は正課終了後の夕方 5 時から 8 時まで, コンピュ ータ好きの学生がかわるがわるオベレークをやりなが ら, CPU タイムの恐るべき還さにもめげずに頑張って いたようである.かくいうこの私も,昭和51 年他大学の 修士 1 年生として FORTRAN 応用コースを修了した 経験をもっている.

8

8

2

こうして,買取機種であった HITAC-8300は 10年間 の活躍ののち,昭和同年 9 月 HITAC

M-160II (2MB)

とリプレースされることになる.翌 55年「情報処理特別 講座 J と名称換えした講座には,応用コースの中に PL/ I プログラミングコースが設けられ 8 名の受講者のう ち 7 名が修了証書を手にしている.学生にとっては, FORTRAN コースでっちかつてきた数値計算の技法と COBOL コースで鍛えられてきたファイル処理の能力を i つの言語の中で同時に試されるわけで,当時この分野 における就職をめざしていた学生にとっては格好の練習 台となったようである. この M-160II はレンタル機で、あったことから,昭和 58年 9 月には M-170 とリプレースされることになる. ちなみにこの年の受講者数は 203 名,昭和 55年が 107 名 であったことから約 2 倍にふくれあがった勘定になる. 次のようなエピソードがまことしやかに婦かれたのもこ のごろである.この講座の申込期間は 1 週間の余裕がも たれていたのであるが,第 1 日めの朝 3 時から受講希望 者の列ができはじめ,朝ラ時には見かねた当直の人が整 理券を手渡すはめとなった.結局,受付開始の 9 時の混 乱は凪避されたものの 6 時台にきた学生は希望のコー

(2)

スに入れず,他のコースに回された,ということであ る.ただし,自分の目で確かめたわけではないので,真 偽のほとe は責任を負 L 、かねる. この年のカリキュラムはさらに充実し, COBOL プロ グラミング, FORTRAN プログラミング, PL/I プロ グラミングのほかに, BASIC プログラミング, EDP シ ステム論,会計情報システム論の各コースが提供されて いる.特に EDP システム論は通産省認定の情報処理技 術者試験準備コースで 2 種の合格者だけでなく 1 種の 合格者も出す実績をもっている.また,会計情報システ

ム E命は COBOL と PL/I の advanced course として 位置づけられ,尚コースの修了者のみが受講できる少数 精鋭主義の密度の濃い演習内容を誇っている.このコー スの修了者は,行列簿記や, VSAM を使って PDM に よりデータベースを構築する一連の作業を経験している だけに,ソフトウェア・ハウスやメーカーの電算課等に l研究室だより 就職したさ L 、,即戦力として重宝がられている. 本年は 449名の受講生のために COBOL ,

FORTRAュ

N

,

PL/I は各 2 クラス, BASIC は 5 クラスに増設さ れ,このほか新しく情報数学入門の P ラスが開設され た.この膨張が一時的なブームなのか,それとも時代の 要請による継続的な趨勢なのか.もし後者であるとする のであれば,全学の情報処理教育を夜間の特別講座で行 なうというこの講座のありょうもそろそろ見直しの時期 にきているように思われる. L 、ずれにしても本学には計量経済学者や OR の専門家 だけでなく,人工知能や computer concordance の研 究者,歴史資料の検索システムを作成して L 、るグループ など研究の裾野も広いので,この講座が今後どのように 発展していくか輿味をもって見守っている次第である. (田中謙一郎)

小樽商科大学・管理科学科

管理科学科は昭和40年に,国立大学では最初に創設さ れた.はじめに設立の経締に簡単に触れておきたい.わ が先輩スタップたちは米国留学において,経済学や経営 学の理論や実践の場で数理科学の理論や手法が駆使さ れ,コンピュータさえ利用されている実情に触れ帰国後 いちはやくわが大学にもこのような新しい研究・教育の 必要性を感じ,新学科設立の方針は固まった.同窓会も この意に応えてくれ, 50周年(昭和35年)記念募金の 一部をあてることにより,昭和39 年にはコンピュータ

(OKIT

AC-5090H) が導入された. (その後,機械は 2 度更新され,現在は三菱COSMO-700I型,同 S 型の 2 台が稼動している) 当時コンピュータを設置している大学は全国に数える ほどしかなく,この機種は九州大学のそれをしのぐもの であった.文部省予算だけを当てにしていたら,導入は さらに数年を待たねばならなかったかもしれない.なに しろ文科系の単科大学にコンピュータの必要性など文部 省ではまだ考えていなかったころのことである.このよ うにして翌年スタートした管理科学科の志望学生は,は じめからコンピュータに触れることができた.フォート ランやコボルなどの高級言語はまだ十分にそなわってい なかったので,スタップと学生が一緒になってコンパイ ラーを作成するなど,当時としてはかなり高級(? )なプ ログラムに挑戦した.いっぽう,北海道の産業連関分析 にとりくむなど地域の発展にも寄与した.かくして新学 科は順調にすべり出し, 19年を経て今日にし、たったが, この聞に卒業生約 600 名を世に送り出している. 本学は現在,入学定員 385 人の商学部のみの単科大学 であり,その内訳は, 経済学科 110人 商学科・商学コース 130人 商学科・経営法学コース 80人 管理科学科 40人 商業教員養成課程 25人 である.学生は 2 年次にこれらの学科,コースあるいは 課程のいずれかに希望により所属する.ここ 2-3 年管 理科学科の人気は特に高く,今年度は定員の 3 倍もの応 募があった.入試( 2 次試験)で数学(入学定員 100 人 にかぎり小論文を数学に替える)を課することもあっ て,理系志向の学生も多いが,なかには文系志向で入学 後はじめて本学科の存在を知り,興味をおぼ.えて数学や コンピュータの勉強にとりくむ学生も散見される.共通 1 次試験の実施以来,等質の学生が集まる傾向が強くな るなかで,少しでも異質の学生がまじることはむしろ好 ましいことである. 本学科の講義科目(表 1 )のなかで管理科学 1 ,

I1,

(3)

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法 I のうちいずれか l 科目を含め る.

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12 計 76 24

裏商学コース科自

主語吾語学三一一え弘一

円目

卒業所要単位 I

134 表 2 小樟商科大学商学部管理科学科就職状況 昭和 59年度 E などの名称は設立時のままである.講義内容を時代に あわせて軌道修正できる点、では都合よいが,学生にはい ささか不親切である .OR の教科書にあるテーマはこの 講座で扱うけれど,必ずしも手法を網羅しては L 、ない. その必要はないと考えるし,むしろ OR をどのように活 用するか,あるいは問題の発見からその解決にいたるシ ステマティッグな思考プロセスを身につけることのほう よう.学生は学科の墜を意識することなく他学科の関連 が大切である.科目名称の特権を利用して社会システム 科目を履修できる.経済学,経営学,会計学,商事法な の分析など少し枠からはみ出しているテーマも扱ってい どの他学科の基礎科目主履修するよう促している. る.ゼミナールは 3 年次と 4 年次の 2 カ年にわたり,特 卒業後の進路(表 2 )だが,ここ 2-3 年の傾向として に 4 年次は卒論作成の準備と並行させることが多い. (ゼ ソフト関連企業への就職者が増えたことがあげられる. ミに所属しなくとも卒業できるがこのような学生は数名 道内に大手ソフト会社が進出したことが l つの理由であ を数えるのみである.) 各ゼミは専用のゼミ室が与えら る.全体の約 7 割が道外に就職して出ていってしまうの れパソコンや計算機センターの端末が置かれている.約 は,やはり有力企業が道内に少ないことを意味するので 7 割の学生は卒論作成にコンビュータを使用している. あろう.ちなみに道外出身者の割合は 12%程度である. 単にデータ処理のための利用から,プロセッサーの作成, 就職に関する雑事を教官は何も引き受けなくてすむのは

移植までさまざまである.

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ASCAL

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LISP

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PLOLOG

幸いなことである. (他大学の友人にうらやましがられ

など目新しい言語の利用者も目につきはじめた.計算機 た) センターの利用は午後 8 時までであるが,年末になると おわりに,本学科の課題は,現在の 4 講座(スタップ 卒論のため夜間利用者で端末室があふれでしまう.今年 12名)から,せめて 6 講座に拡充することであり,将来 センターの建物が改築されるのにともなって 40台の端末 は文科系,理科系の枠を超越した新学科に脱皮せんこと をもっ実習室ができるので,このような事態は回避され をめざしている樋口 透) 卒業者 41 名 建設業 金融・保険・証券業 8, 製造業 8, 卸売・小売業 公務 2, 運輸・通信業 2, サービス業 19(うちソフトウェア産業 12)

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研究室だより

九州大学・工学部生産設計研究室

九州大学工学部では OR と直接関係する名称をもっ学 科や研究室はない.工学部の共通科目として,経営数 学,品質管理,実験計画法,応用確率論などがあるが, 教室によっては「計画 j とか「システム」といった言葉 をもっ独自の講義をするところもある.現在では OR の 手法は各固有技術の中に吸収され,エンジニアの常識に なりつつあるように思える. 私どもの研究室は機械系学科の中にあり,機械系の学 生に,数理計画,信頼性. PERT ,シミュレーション, 経済計算など ORIこ関する講義や演習を行なっている. また近時,計算機利用のいちじるしい生産技術のソフト |而 . CAD/CAM やロボット制御などを手がけはじめて し、る.学生のほうもパソコンを所有していたり,ソフト づくりのアルバイトをするプロなど,計算機に関心をも っ学生が研究室にくるようになった. OR も理論だけで なく,情報処理教育センターを利用して,それらのプロ グラムをつくる演習も行なっている.今後,計算機の発 達と普及によって. OR はもっと身近なものとなるので はあるまし、か. 私どもの所属する生産機械工学教室は,生産のハート 面(加工)とソフト面(制御や管理)を受けもっている. 加工では加工精度・誤差が重要なテーマとなるが,これ と OR で問題となる[あいまいさ J とは共通点をもつよ うに思える.このような観点から,あいまいなデータや 丸め誤差にともなう計算のあいまいさの処理を研究テ-7 の l つにしている. 九州大学の他学部には,経済工学科,数学科,情報シ ステム学科等に OR の研究者がおり,九州支部の研究会 などでお会いする. 以 I二,周辺状況のご報告をしました須永照雄)

九州工業大学・情報工学科

九州工業大学情報工学科は,ヨンピュータのハードウ ェア,ソフトウェアに堪能であると同時に, コンピュー タを現実のシステムの中で幅広く応用して L 、く能力をも った学生の育成をめざして,昭和46年度に発足した.木 学科は,情報基礎講座,情報機器講座, ソフトウェア講 庖およびシステム工学講座の 4 講座から成り,システム 工学講座の設置に本学科のユニーク性が現われている. したがって,本学科における OR に関連する教育科目は システム工学講座が主に担当している. 以下. OR 関連専門科目とシステム工学講陪の研究室 を紹介する. (1)OR 関連専門科目 0 システム工学 1 (2 年次後期) システム工学誕生の背景と必要性の明確化および学問 分野としての骨組みの槻説を通じて,システム工学の意 義と概念をまず与え,次にシステム工学適用時の分析・ 設計・評価i の方法論の詳細を具体的事例を含めて修得さ せる. 。システム工学 11 (3 年次前期) システム工学の手法論の一分野として,決定論的シス テムについてのモデルの構成法とその解法の理論を修得 させ,かつ具体的問題の演習を通じて現実問題への適用 能力を養う. 。システム工学皿( 3 年次後期) システム工学における確率論的なシステムの解析およ び設計を修得させるために,待ち行列の理論,マルコフ 過程について講義し,また確率論的なシステムにおける 怠思決定問題として,マルコフ決定過程をとりあげる. さらにシミュレージョンによる確率的なシステムのとり 扱いについても講義し. J.よく礁本論的なシステムのとり 扱いを修得させる. 。システム応用 1 (3 年次後期) システム工学の応用として,企業経営を分析していく 基礎技術を明らかにしながら,情報処理がこのような技 術のどこで,どのように用いられているかをf里解させ

:

S

O つシステム応用 11 (4 年次前期) システム工学の応用としての電力需要予測と電源開発

(5)

づけを知るための枠組を示すとともに,電気工業の 1 つ の基盤を与える. 0 システム応用 m (4 年次後期) 大規模システムの問題解決の手法として,シミュレー ションテクニックを講義し,大規模システムのモデルづ くりの基本と計算機シミュレーションによる問題解決の 方法を修得する. 0 情報工学実験演習 II (3 年次後期) 現実のシステムを対象として,システム工学的視点や 方法論について理解を深める.対象システムとしては, 上水道システム,都市システム,自動車の速度制御シス テムなどをとりあげる. (2) システム工学講座の研究室紹介 本講座では,次の 4 つをメインテーマとして研究を行 なっている. 1.待ち行列理論の応用 3. 都市システムのモデル化 4. 最適制御理論の応用 1.で、は,コンピュータネットワークシステムを待ち行 列理論によってモデル化し,ネットワーク全体のジョブ 処理効率を最大にするための最適負荷配分問題をとり扱 う. 2. では,ファジイ推論を用いたファジイ意思決定分析 手法を開発し,医療診断への適用をはかつている. 3. では,都市における人口や土地利用の空間的動的シ ミュレージョンモデルや,都市住民の都市環境に対する 評価を定量的に表現するモデルを構築し,都市計画立案 支援システムの開発をとり扱う. 4. では,最適制御問題の対象として,広域上水道シス テムや自動車の速度制御問題をとり扱う. (村上周太) 次号予告

特集暮しの OR

連絡網 飲み代の OR 暮しのなかの意思決定問題

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テレホン・サービスの利用の仕方 名取 住宅ローンは利率の低いものから 借りるのがし、いのか 下宿さがしの OR 松岡 ゴルフコンベの幹事を助ける

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石井博章 鈴木一行 橋本克之 新村秀一 純子・三上毅 大村雄史 寿子・藤井育子 伊倉義郎 暮しの政治にかかわるところ マイカ一生活の構造的把握 からだの健康管理についての OR 鉛筆と紙巻タパコ 暮しの OR 価格の不思議 事例研究 機械加工ショップ状態遷移表現への ペトリネット図の適用 研究レポート ファジイ環境での多段階利益計画 前野拓也 山田芳隆 岡林高弘 柳井 浩 矢島謹一 岩崎あゆ子 小舘英寅 道家嘆肇

参照

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理工学部・情報理工学部・生命科学部・薬学部 AO 英語基準入学試験【4 月入学】 国際関係学部・グローバル教養学部・情報理工学部 AO

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講師:首都大学東京 システムデザイン学部 知能機械システムコース 准教授 三好 洋美先生 芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 助教 中村

向井 康夫 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 牧野 渡 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 占部 城太郎 :