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膜分離・吸着ハイブリッドシステムの最適化

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Academic year: 2021

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Title

膜分離・吸着ハイブリッドシステムの最適化( はしがき )

Author(s)

湯浅, 晶

Report No.

平成13年度-平成15年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(B)(2) 課題番号13555149) 研究成果報告書

Issue Date

2003

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/651

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

1-5.まとめ (1)自然水中に微量有機化合物を含む原水をmC-UFシステムで処理する場合 について,処理水中の微量有機化合物の濃度を予測するための数理モデル を開発した.数理モデルは,(a)PAC(粉末活性炭)の滞留時間分布,(b) 微量有機化合物と等価バックグラウンド化合物(EBC)の二成分系吸着,(c) 活性炭粒子内の細孔拡散・表面拡散機構,に基づいて展開された.モデル による予測に必要な吸着平衡データと吸着速度データは,回分吸着実験等 により収集・決定された.自然水中にシマジンを添加した原水を用いた実 験により,必要なパラメータ値の収集とモデルの検証を行った.シマジン の吸着では,活性炭粒子内拡散の中で細孔拡散が卓越しており,PAC⊥UF システムのモデルシミュレーションにあたっては細孔拡散律速モデルを 用いた. (2)mC-UFシステムでPAC(粉末活性炭)を連続的に注入する場合について, モデルシミュレーションによるシマジン流出濃度の予測は実験データと よく合致した.膜へのシマジンの吸着現象を取り入れたモデルシミュレー ションにより,-ろ過工程中のシマジン流出濃度の周期変動パターンがよく 再現された.

(3)

2-4.まとめ (1)PAC⊥UFシステムにおいてPAC連続注入運転した場合の合成有機化合物 の除去過程をモデル化してシミュレーション法を開発した.本法によるモデルシ ミュレーション結果は農薬のシマジンを含む河川水中を用いたmC-UF膜ろ過 パイロットプラント実験結果とよく一致した.UF膜ろ過はクロスフロー型ある いはデッドエンド型のモードで運転した.膜ろ過工程が開始してから膜ろ過水中 のシマジン濃度は徐々に増加してピークに達し,その後ゆっくりと減少していく. このような膜ろ過水中の農薬の流出濃度の経時変化過程はモデルシミュレーショ ンによってほぼ正確に予測された.原水の流入濃度が変わった場合でも,シミュ レーションに必要なパラメータの値は変わらない. (2)uFループ内の完全混合を仮定してクロスフロー型運転の場合のモデルシミ ュレーションを行った.デッドエンド型運転の場合にもこの仮定を修正せずにモ デルシミュレーションを行い,実験結果とよく一致した.このことは,UFループ

内の完全混合の仮定のみならず,活性炭粒内拡散過程が吸着速度を支配している

とする仮定が妥当であることを実証している.さらに粉末活性炭(mc)による 農薬の吸着速度の面から,デッドエンド型運転に比べてクロスフロー型運転が有 利であることにはならない.クロスフロー型運転で注入されたmCがUFループ 内を循環しているのはごく短時間であり,■ 有機物の吸着はUF膜面に付着した PACによって生じていることがあきらかにされた. (3)モデルシミュレーションの結果によれば,膜ろ過工程の開始直後に粉末活 性炭(mc)の全量を注入するパルス注入法のほうが,PACの連続注入法よりも 有機化合物の除去性に優れていることが明らかにされた.しかしながら,パルス 注入法の場合にはモデルシミュレーションよるシマジンの流出濃度に比べて実験 による流出濃度が若干高目になる傾向が見られる.この原因として,自然由来有 機物(NOM)の吸着の影響によってPAC粒子内部のシマジンの拡散速度が減少 し,また,mCの連続注入法に比べてパルス注入法のほうがこの影響を強く受け

ると考えられる・したがって,PAqの連続注入法に比べてパルス注入法のほうが

有利であるとは必ずしもならない.NOMの吸着による微量有機化合物の平衡吸 着量の減少のみならず,粒内拡散速度に及ぼす影響についての研究が必要である.

参照

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