Tokyo University of Science
NII-Electronic Library Service Tokyo Unlverslty of Solenoe
2
次 関数
の
グ
ラ
フ
の
構
造
The
Structure
ofgrafh
onquadratic
functions
目次
1
.研 究 発 表の動機2
.従来 の、2
次 関数 ・3
次関 数の グラ フの指導法3
.研 究 し た新 しい 指導 法 グラ フの構 造1
グラ フ の構 造2
グラフ の構 造3
グ ラ フ の構 造4
グラ フ の構造5
グ ラ フの構 造6
グ ラ フ の構 造7
グ ラフ の構造8
{
グラ フ の 構 造9
グ ラフ の構造10
筑 波 大学 附属 駒 場 高 等学校 駒 野 誠2
次関数の グラ フ の概 形、 本 研 究の中心概 念 合同 自己点 対称 相似 相 似の 中心、 拡 大 倍率 グ ラフ の 分類 頂 点、 解 と係 数の関係の 図示 対称 な グラ フ の式 a,b
,cの 一っ を動か し た グ ラ フ3
次関 数の グラ フ の概形 自己点 対 称 (3
重 解) 極大 ・極小 (2
重 解 )[
塞轟 疆醗]
本稿の 目的 は,2
次 関 数のグ ラフの構 造 を 明 らかにす る もの である.2
次 関 数の 自分自身が内包する事柄 を用 いて2
次 関数の概 形 を 描 く 方 法である. 『コ ロ ンブス の卵』 と同様言わ れて見 ればな る ほ ど と 思 え るが 明 治以来気がつ かなかっ たこと で ある.こ の稿の本 質 的 な ね らいは,数 学 教 育 は 論 理 性 や精緻 な解析の みが 重 要 であ るか の ように誤 解 さ れてき らいが あ る.物 事 を 大 局 的にと らえること,そこ に美しさ を 見い 出 すことなど の 指導がおざな りになって き た といえるので はないか.この稿に関して書えば,例えばy
=−o
.123x2
+1
.32x
+3
.21
._.*のグラ フが 大雑把にどう なるか は,平 方完成し頂 点 を求 め ることな く 描 け る とい うこと で あ る. どこで最 大にな る か 必 要 が 生 じた ら,じゃ計 算して み よ う か,と い う2
段階が大切 では ないのか と考 え る,実 際,*がx軸 と交 わる か,また交わり は 正負どうなる かなどを 調べ るのに 判 別 式 など 必 要は ない の であ る.こ の よ うに論 理 性,精 緻の みでは現 在の カ リキュ ラムは行き詰まる し,科学技術が急速 の 進 歩 をし て いる状 況下 で は,個々 の知 識を多少増 や した ところ で 対応し きれ ない.もっ と,概 念 を 強 調し た カ リキュ ラ ム が望 ま れ る.こ の こと は 『数 学 を 通 じて 』生 徒 を育て るという本 来の数 学教育の 目的 を再 確認 す ること だ と信 じて いる. 一92
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary1
.研究発表の動機y
= ax2 +bx
+ c の 係数 a ,b
, c の役 割 を、高 校 一年 生 に対して 、 微分を用いずに明確に 教えるこ と が で き た ら と長い間思っ て きたが、1994
年10
月 頃 はっ と気が付 い たこ と が あっ た,こ れ によ り、2
次 関 数の 指 導 法 が変り、 また3
次関数の指導にも厚みが でて き た.新 しい 数学教 育の き っ か け に なれば とこ こ に発 表 する.2
.従 来の 、2
次 関 数 ・3
次 関数のグラ フ の指導法 ★2
次 関 数y
; ax2 +bx
+ c の グ ラフを描か せ る とき 、 学 校 教 育が始 まっ て 以来、 次のよ うな指 導が 一 般的で あっ た. (1
)軸が y 軸で ある場合中 学で学習 した
y
= ax2 を平行移動さ せ たy
= axa +q
を指導(
2
)軸がy
軸で ない 場合はy
= ax2 との関係 (平行移 動)平方完成
y
= a (x −p
)2+q
頂 点(p
,q
)を プロ ッ ト2
次の 係数a の正負に よっ て上向き ・ 下向 きを決 定定 数 c に よ り
y
切 片 (0
,c )を通過 する よ うに描く.、 ★3
次 関 数y
= axs +bx2
+ cx +d
の グラ フ を2
次微分を指導せ ず高校二 年 生に描かせ る と き、 学校 教育が始ま っ て以 来、 次の ような指導が 一般 的 であっ た . 微 分 増 減 表 を書 くy
切片 ・極 大 極小 な と を とる グラ フ を描 く 凹 凸につ い て は不 問で あっ た.つ まり、 従来の形式的な指導 法では 凹凸は困 難で あっ た.変数x を
1
ヵ所に閉 じ込 める とい う 『平 方完成』 の考え方 は大変重要であるこ とは 言 う までも ない .し か し、頂 点の座 標が分か ら な くて も式か ら分か る こと はない のかを探 っ た り、 必要に応 じ て詳 しく計 算し求 めてい くとい う姿勢も大切 であ る. こ の ような考え に立 っ て、2
次 関数の新た な指導法を試み た。 これに よっ て、 「数 学1
」 , 「数 学A
」 の 恒 等 式, 「数 学B
」 の解 と係 数の 関係 な ど3
つ の教 科 書の2
次関数に関する部分が ド ヅ キン グして指導で きる こ と に な る. 現 地 調達の好 例であると考 える. (た だし、 虚数解につ い て は別で あ る が .)「
ど
あ
羸
あ
墓禾蔽
ヲヲ薙
マ
’騨 蘓 薦蘚 募摂騨 凋 膩欝 そ
「
璽 轡
鴨
蠶 誘
黌
1
、,疑問 、 予想が 出。 ,る.1
で は それを探求 し て み よう・L
葱
.三五
迭慝必堊塗蟹鋲
∴聾塑≧墾窶
」』盛」
▲ 一.__._._._._.__._.−e._.」 一93
一Tokyo University of Science
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3
.研究し た新 しい指 導 法《
グ
ラ
フの
構造
1
》
中学校で学習し た内容との 関連か ら出発1
既習事項1
次 関数y
=bx
十 c 中2
〔
2
次関数y
= ax2 (2
乗 に 比例)中3
これ らの 合成関数の グラ フの 定義をし、その グラ フ を描く . 合成 関 数
y
=h
(x )の グ ラフ と は 、y
=9
(X ):=bx
十 C〔
y
=f
(x )= ax2に対 して 、
h
(x )ニf
(x )+g
(x )とお く.任意の x に対 し て、 点(x ,
h
(x ))の集合の こ と. これに より、2
つ の グラ フ ;y
=h
(x )とy
=g
(x )の 位 置関 係が見 えて くる. 【作業 プ リン ト1
】 一 一 の 予心 :conJec ure て い .』2
つ の 関 数の グ ラ フ が接する こ との定 式化 (定 義 ) y =F
(x )(
y =G
(x ) 一般に 、 上の2
つ の関 数が、 x = α で接 するとは、F
(x )−G
(x )≡0
(皿od (x 一α )2 )を満たす実 数α が存 在す ることである. 特に、 次の場 合に2
つ が接 するとは、y
=h
(x )= ax2 +bx
+ c … …⊂
y
=9
(x )=bx
十 c ・・一 ・・・・・…一
h
(x )− g (x )≡0
(mod (x −
O
)2). 言い換え れ ば、h
(x )= ax2 十g
(x )に おい て、 は のx =0
(y
切 片 )で の接線であ る.[
1
三
1
三
三壷ヨ玉
1
亜蔓亜
三
麺豆≦
]
y
C0
x *接線につ い て : 中学3
年で円 と直線の位 置 関係で学 習 し てい る が 、 一般的 な接 線の定 義に つ い て は、 数II
の 微分 法で行 うことになる .微 分 を学 習する一つ の 目的である. 一94
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary【作 業プ リン ト
1
】 課 題1
.すぺ て の x に対する、
y
= − x2 ・・ と y =2x
+4
・・ の関数値を加え た グラ フを描け. X圏
鞭 耀 多
ヒ
窃 御
てみて どん なこ と1
こ 予1
騰
鍍
〕
作業プ リ ン ト1
か ら、 予想された こ と を調べ て み る. 予想 『y
・一 x2 +2x
+4
の グラフ は、y
= − x2 をず ら し た よ う だ .』 予想を確か めるた め 頂点 (1
,5
),対 称 軸 x =1
であるy
= − x2 の グラ フ と合同 で あ る グ ラ フ を考える.頂点を新た な 基準 と考え、そ の グラ フ上の 任意の点
P
(x , y )まで の x 方 向の変化をX
,y
方 向の 変化をY
とすると、Y
= −X2
X
= x −1
(
Y
=y
−5
y −
5
= 一(x −1
)2y = 一(x −
1
)2十5
y
= − x2 十2x
十4
y
= − x2 +2x
+4
とy
= − x2 の グラフ は合 同で あ る. 作 業プ リン ト1
の ま とめ :y
ニ ーx2 +2x
+4
の特徴 ・y ; − x2 と合 同である. ・y
= 一(x −1
)2+5
と変形 で きる. ・頂点(1
,5
), 線対称で その軸の方程 式は x =1
・直線y
=2x
+4
が y 切片 での接 線 一95
一Tokyo University of Science
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《
グ
ラ
フ
の
構造
2
》
y
= axy
= ax 十 X 十 C ラフ 、 口 tiで る. 作 業プ リン ト1
こと が、 一 般 的にい える の だ ろ う か ? 疑 問が で るか or 問 題を投げ か け る か.そ の場 合 こ の 段 階で一般 的 な平 方完 成 を考えさせ る or 指導 する。 、 ) ず ∵ ま y = ax 十 X 十 C … 、 ve x = − a こ して ・ 1で あ .上の 任 意の 点
P
(x ,y
)と直線x = −b
/2a
に関し て線 対称 な 点 をQ
(X
,y
>とする と、 x = −b
/a−X
で あるか ら 、 に代入 して、 y = a (−b
/a−X
)2十b
(−b
/a−X
)+ cy
= a (−b
/a −X
>2十b
(−b
/a −X
)十 c =b
’/a+2bX
十 aX2 −b2
/a−bX
十 c = aX2 十bX
十 c よっ て、Q
(X
,y
)は、 上の点で あ る,ゆえに、 は線 対称で あ る . 以上から、 次の変形が考 え られて く る. は、 () 1 の展開 公式の応 用
b
y
= ax2 +bx
+ C = ax (X + 一)+ e ab
b2
= a (x + 一 )2 + c − 一 一2a
4a
b
b2
b2
y = ax2 十bx
十 c = a (x2 十一x 十 一 一 一 )十 c a4a2
4a2
b
b2
= a (X 十 一 )2 十 C − −2a
4a
y
C 鹽一9曹凾一幽■一一.曹一 ノ ー 曹 ・ ・尸 F 冒 . 璽r 卩 一 卩 .9− … : : ; :0
_ 堂2帆 か 一一 鼠 X 一96
一 N工 工一Eleotronio Library《
グ
ラ
フ
の
構
造
3
》
すべ て の2
次 関数の グラフは相似 ・y
= ax2 ・・ のグラフ はy
= x2 ・・ の グ ラフ と相 似で あ り 、 相 似の 中心 は原点で あ り、 拡大倍率は、11
/
al で ある . 一般に 、2
っ の2
次 関 数が、y
= ax2 +bx
+ c ・・ ,y
=kx2
+ rx + s ・・k
≠ a の場 合につ い て 、 相似な関係がある .k
= a の場 合は合同 で あ る . 相似の中心 と拡大倍率につ い て2
つ の2
次関数が、y
= ax2 +bx
+ c ・・ ,y
=kxz
+ rx + s ・・ の と き、≡ , CO で あ る か ら、 co
の頂点 を
T
、 , の頂 点をT
,と す る と、・
脳 恥こつ い て
= ×
Ia1
、 = x11/
k1
で あ るか ら、= ×
【
a/
kl
よっ て、 y =
kx2
+ rx 十 s はY
= ax2 +bx
+ c のia
/kl
倍である .・
翻
a ,
k
が 同符 号の場 合 :線分T
,T
,をk
: a に外 分し た点K
〔
a ,
k
が異 符号の場 合 :線 分T
、T
,をk
: −a に内 分 した 点S
2
次の係数が 同符 号2
次の係数が異 符 号 (倒 )\
y
・’「 丶、 丶、 るド… 帽 丶 豊 @ 丶、■遇
盟£
一・ 下 ’ /0
、嘱
癖
・玉
Xy
r
、 ◎τ
を
〜 ’ .・ 恥丶、 x ◎ 、玉
9
ノ 陶. 丶 亀 ! i、
・ 一を
癬
・ 十 2LZ [3
齒 =、
一97
一Tokyo University of Science
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【作 業プ リン ト
2
】 課 題2
−1
.y
= (x −3
)2+4
上の 任 意の点P
と ある点K
(2
,4
)に対し て、PK
:KQ
=1
:4
を満 た す点Q
の集 合 をグラ フに表せ . X匯到
点Q
の満た す グラ フ の式 を求め て み よ う. 頂点 (−2
,4
)であるか ら、y
= a (x +2
) s +4
の形 点 (2
,0
)を通 過 する か ら、0
= a (2
+2
) 2 +4
これ よ り、 a = −1
/4
よっ て求 める式 は、1
y
= 一 一(x 十2
)2十4
4
一98
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary課 題
2
−2
.y
= (x −5
)2+2
上の任意の点P
と あ る点K
(7
,5
>に対 して 、PK
:QK
=1
:5
を 満たす点Q
の集合を グ ラフに表せ.y
X圃
点Q
を満た すグラフの式を求めて み よ う. 頂点(−3
, −10
)で あ る か ら 、y
= a (x +3
) 2 −10
の形 点 (2
, −5
》を通過 する か ら 、 −5
= a (2
+3
) 2−10
よっ て 、 a =1
/5
ゆ えに 、 求める式は、1
y
= 一(x 十3
)a −10
5
一99
一Tokyo University of Science
NII-Electronic Library Service Tokyo Unlverslty of Solenoe
《
グ
ラ
フ
の
構造
4
》
IJmalli
y
= ax2 +bx
+ c の グラフは26
通 りに分 類さ れ る. [従 来 は 判別 式に よ る3
×2
ニ6
分類] y =bx
+ c のグラフ を利 用 し て 、 y = ax2 +bx
十 c の グラ フ の概 形を調べ る.26
通 りの完全 分 類 : (○の 中の数は、 x 軸と の位 置 関係に よる グ ラ フ の種 類の数 ) (b
,c,D
)は、b
,cの 正 ,負orO 、D
の 正,負,O
or 場 合の数 a>0
の とき、鞘
讐螺鞴 螺
脂熟
(+,O
,+) a〈0
の と き は、 (+,+,+) (一,+,+)爺
1
撫
(一,0
,+〉 y (0
,0
,0
) x (+ ,一, 〉( 一 厂 , )(0
,+,+〉 (0
, − s→叢
X⊥
備
湘
ゐ
寄
(+ ,0
,+) ←,O
,+)庵詣
焉
(0
,0
,0
) 以 上合 計26
通 り場 合分 けが容 易に で き る. 式か らグラフ とx 軸との位置関係が確 定 され る の は、上 記
の場合の
14
通 りである. (判別 式 不要 ) 残 る 上 記 の 場合の12
通 りは判別式必要で あ る. 一100
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary《
グ
ラ
フの
構造
5
)
)
,、 の ,、の ’ 那 y = ax2 十bx
+ c =0
の解の和 と積をグラフ上に表 示 する こ とが で き る. 解 と係数の関係を 「数学1
」 で指導 するこ とが 可能 ,y
= ax2 +bx
+ c …{
y
=bx
+ c … … … y = o … … … この3
つ を用いて 、 の グ ラフ を か く方法 : ※ 頂点につ い て :頂点の座標は
と
の連立方程 式の解 x 座標 ax2 +
bx
= x (ax +b
)=O
x =
Oorx
= −b
/
a これ らが とx 軸 と 平行な直線 との2
つ の 交 点で,それ らの中 点 一b
/2a
が 頂点の x 座標で あ り、 y 座標は、 に 一b
/2a
を代 入 し、 cとの平均がy
座 標 c−b
’ /4a
= 一(b
’一一4ac
)/4a
※ 解 と係 数の図示 =0
の解 をα ,β
(α < β) とする と(
1
)α + βの値が図 示できる. (2
)α βの値が図 示で き る. が 可能 ,y
=−bx
+c−b2
/ayy
;bx
+c c−b2
/2a
P ・ ■ 曽 , ・ 一 . 冒1
■ :8
●1
● c−b2
/4a
1
● 一一;
…恥
渤
駕 ,[
, C「
●1
‘ 二 :』
, 一 一 ノ 一 一 一 儒 一 , 、 ノ !1
’\
1 、1 ! ’ 「 1 亀 一c/b
1
、 . 卩
l
l、i
il
●1
一去
1
…
ヴ ・ x ! α :丶 、i
、 ・π…
…搾
鷲
1
−c ‘’l
I
l
‘ 、鹽l
l
l
〜
l
i
l
t
馳l
l
1
’l
l
掏 8 ・ ’ 亀 3 1 1 覧 ■ 鹽 ・ 、 幽l
l
l
” ∫ 亀 1.1
π、
旦 αβ→ c/a 1 . 81
/
i
ノ
, 覧 、 、1
1
・1
ノ 、i
!
一101
一ル
隔
岬
Tokyo University of Science
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《
グラ
フ
の
構造
6
》
m
a
・
2
次関数の グラ フ をx 軸対 称,y
軸対 称, 原 点 対 称,y
切 片 点 対 称移 動 をしたグ ラ フ の式 を 求 める.元のグラフ をy
= ax2 +bx
+ c とする, x 軸 対称移動y
軸対称 移 動 原 点 対称移動y
y
‘y = − ax2 −
bx
− cy
= ax2 −bx
十 cy
= − aX2 十bx
− Cy
切片 点 対称 移動y
‘
畑
y
ニ ー ax2 十bx
十 C 一102
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary《
グ
ラ
フ
の
構造
7
》
y
= ax2 +bx
+ c の係 数 a ,b
, c の 一つ だ けを 動か し て み ると どん な様子が わ かる か。 【作業プ リン ト3
】 次の シュ ミレイ シ ョ ン の イ メー ジ図 をか け。 (各文字
の値を正負 零を混ぜ て8
つ 変化 させ た図) Y = ax2 +2x
+3
y
= x2 +bx
+3
Y
= x2 +2x
+ c 一103
一Tokyo University of Science
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《
グ
ラ
フ
の
構造
8
》
一
1
2
次 関数の グラ フ の発展として 、 一次の項、2
次の項を含む3
次 関数 の グラフ の概形 を描 く. 微分に よ り増 加 ・減 少を調べ 、 増 減表を書 き、 それに よっ て グラ フ を描 くの であるが 、2
次微 分 を使わずに 凹凸を考え さ せるよ うな授業が ほ と んど行われてい なかっ た よ うに感 じる . は じめ に、y
= xs の グ ラフ を描 く. 作業プ リン ト4
次に、 一般の3
次 関 数につ い て3
〜欠関数 y = ax3 +bx2
+ cx +d
…
(a≠
0
,b
≠0
,c≠0
)2
次 関数y
=bx2
+ ex +d
…1
次 関数y
=cx +
d
… と の位置 関係は、 axs +
bx2
+ cx +d
= cx +d
(a≠0
) axa +bx2
=0
(a≠0
) x2 (ax +b
)=0
(a≠0
) x =0
(重解)orx ; −b
/a と の位置 関係は、 axs 十bx2
十 ex 十d
=bx2
十 cx 十d
(a ≠0
) axn =0
(a≠0
) x =G
(3
重解 ) y鯵
髦・ 一b
/a0
三 … ,x 一
104
一 N工 工一Eleotronlo Llbrary【作 業プ ワ ン ト
4
】 課 題 y ニ xs の グラ フを描い て み よう . Xy
= xs の グ ラフ とy
=0
との 交点は、 xs =O
よ り x =0
(3
重解)3
重解の ときは、 直線が曲線 を横 切るよ うに接 する. 一105
一Tokyo University of Science
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《
グ
ラ
フ
の
構
造
9
》
鬮
課題 :匿瑟囓
匱
軈::
茎藝三
彊報頸
[
〕
匸
三
ζ
簸
莖
i
蘯:
蓋:き
≡
亟
}
編
『隶
’iO
一ぞみ『写
ニーi
3
次関数y
= ax3 +bx2
+ cx +d
の グ ラ フがある直 線y
= = px +q
と3
重解を もつaxs +
bx2
+ cx +d
=px
+q
がx = γ を3
重 解に もつaxs +
bx2
+ (c − p )x +d
−q
=0
がx = γ を3
重 解に もつa (x 一γ)3 =
O
a (x3 −
3x2
γ+3x
γ 2一γ3)ニO
で あるか ら 、 係 数比較して
b
= −3a
γ, c −p
=3a
γ 2 ,d
−q
= = a γ 3γ= −
b
/3a
,
p
= c −3a
α 1 ,q = =d
+a γ 3p
= c −b2
/3a
, q =d
−bS
/27a2
x 座標が、 −b
/3a
で あ る点H
にお ける接線の方 程式 は、y
= (c −b2
/3a
)x 十(d
−bs
/27a2
) 点H
のy
座標は、y
= :(c −b2
/3a
)・(−b
/3a
)十 (d
−b3
/27a2
) =d
−bc
/3a
+2bS
/27aa
∴
H
(−b
/3a
,d
−bc
/3a
+2bS
/27a2
> に て、y
= ax X 十 CX の フ フ “ ・ 1 ・ ∵ >H
に関し て対称 なグ ラフ上の点 を (X
,Y
)と す ると、X
,Y
は 次 の関 係 式 を満た す .2
(d
−bc
/3a
+2bs
/27a2
)−Y
=a(−2b
/3a
−X
)s+b
(−2b
/3a
−X
)2+c (−2b
/3a
−X
)+d
こ れを展開して、 整理 す る. −Y
=a(−2b
/3a
−X
)s+b
(−2b
/3a
−X
>2+c(−2b
/3a
−X
)+d
−2
(d
−bc
/3a
+2bs
/27a2
)=−a (
X3
+2bX2
/a+4b2x
/3a2
+8bs
/9as
)+b
(x2
+4bX
/3a
+4b2
/9a2
>+c(−
2b
/3a
−X
)+d
+2
(d
−bc
/3a
+2bs
/27a2
)= −aXs −
2bX2
二
4
⇔⊃
2
〜
∠
爭
旦一8b3
27a2
+壁
t
タh
芝
〜F
∠
3a
+4bs
ga2
−2bc
3a
−cX+d
−2d
+2bc
3a
−4b3
27a2
=−axs −bX2
−cX−d
よっ て 、
Y
=axs +bX2
+cX+d
こ の点対 称の中心
H
を変 曲 点 とい うこ と に す る.一