1 はじめに 嶋野(2007)は、短期大学生に幼稚園の教育 実習において、「気になる」子どもの有無とそ の様子を自由記述方式するように求め、得られ た内容を分類した。 この調査で、障害のある子どもとは、はっき りといえないが、実習中に「気になる」子ども が「いた」と回答した学生は108名で、全体の 71%であった。「いなかった」と答えた学生は 33名で全体の22%であった。「わからない」が 6名で4%であった。 また、子どもの「気になる」行動特性につい ては、具体的な265件の内容が得られ、108項 目にまとめられた。265件の内容の71%は、広 汎性発達障害やADHDなどの発達障害症状と類 似した行動特徴を示すものであった。そして、 108項目を内容面から分類した結果、「行動」「集 団活動」「対人関係」「言語」「身体」「性格」「生 活」の7領域にまとめられた。 本郷(2003)らは「気になる」行動特徴につ いて7領域を想定し、保育者を対象に「気にな る」子どもに対する行動特徴の4因子(「対人 トラブル」「落ち着きのなさ」「状況への順応性 の低さ」「ルール違反」)を見出し、保育者の対 応に関する検討を行っている。 教育者が「気になる」ということは子どもた ちの行動特徴に対して評価する教育者側の認知 傾向も検討されなければならない。 そこで、本研究の目的としては短大生が幼稚 園において「気になる」子どものどのような行動 特徴を「気になる」行動として認知する傾向が あるのか次の3点について検討することとした。 ⑴ 幼稚園における「気になる」子どもの存在 の有無を明らかにする。 ⑵ 「気になる」子どもについて、その具体的 な行動特徴を明らかにする。 ⑶ 短大生はどのような子どもの行動特徴を 「気になる」行動としてとらえるのか、その具 体的な認知傾向を検討する。 2 方法 ⑴ 幼稚園教育実習における「気になる」子ど もの存在調査を実施することにより、「気にな る」子どもの有無を明らかにする。 ⑵ 自由記述方式の質問紙調査により、具体的 な子どもの様子について明らかにする。 ⑶ 短大生において、どのような行動特徴をも つ子どもが「気になる」のか、その評価する認
「気になる」子どもに関する研究(2)
子どもの行動特徴に対する教育実習生の認知傾向
嶋 野 重 行
この研究の目的は、幼稚園で教育実習を行った時、それらの学生がとらえる子どもの「気になる 子ども(Difficult children)」の行動特徴に対する認知(cognitive)傾向を検討することである。 そのため、163名の学生を対象にして、行動特徴の114項目から構成されたアンケート調査を実施 した。それら平均値を求め、因子分析を行った結果、短大生が認知した子どもの「気になる」行動の4因子が算出された。それぞれ「関係性(relationship)」「攻撃性(aggressiveness)」「活動性(activity)」
「未熟性(immaturity)」と命名した。これらの因子から幼稚園の教育環境において教育者たちが子
どもと活動する時、問題と認知する「気になる」子どもの行動特徴として4因子が影響しているこ
とが窺われた。
知傾向を検討する。 3 質問調査の材料 ⑴ 調査対象 M大学短期大学生163名に対し実施した。学 生が実習した幼稚園の数は98園である。学生の 実習期日は、2007年5月28日∼6月15日である。 ⑵ 調査期日 2007年6月21日∼7月11日 ⑶ 材料について 質問1の内容は、「幼稚園実習で、『気になる』 子どもはいましたか?」に対し「1 いた、2 いなかった、3 わからない」の選択肢とし、 当てはまる番号に丸をつけ回答するようにした。 質問2として、「その子どもは、どのような 子どもでしたか?」と質問し、自由記述で求め た。 質問3では、嶋野(2007)の研究によってま とめられた108項目を内容面で整理し、114項 目からなる「気になる子どもの調査」を作成し た。この項目に対し、「あなたが、幼稚園実習 を通して『気になった』子どもについて、あて はまる番号に○をつけてください。もし、いな かった場合は、いた場合を想定して答えてくだ さい」とし、「たいへん気になった」5点、「す こし気になった」4点、「どちらともいえない」 3点、「あまり気にならなかった」2点、「まっ たく気にならなかった」1点の5件法により実 施した。 4 結果と考察 ⑴ 質問1について 短期大学生163名が回答した(回収率100%)。 「気になる」子どもが「いた」と回答した学生 は138名で全体の85%であった。「いなかった」 と答えた学生は13名で全体の8%であった。 「わからない」が7名で4%、無回答が5名で 3%であった(Table 1、Fig. 1)。 嶋野(2007)で、「気になる」子どもは「いた」 が71%(108/ 152名 )、「いなかった」が22%(33/ 152名 )と答えている。今回は、85%が「いた」、 8%が「いなかった」という結果であった。前 調査に比べて、14ポイント増えている。 Table1 「気になる」子どもの有無 N=163 番号 人数 割合 1 いた 108 (71) 2 いなかった 33 (22) 3 わからない 6 (4) 4 無回答 5 (3) いなかった 13名 無回答 5名 いた 138名 わからない 7名 85% 8% 4% 3% Fig.1 質問1の結果グラフ これについて考えられることは、幼稚園に「気 になる」子どもの在籍する割合が、事実として 年々多くなってきている場合と、学生の教育実 習での「気になる」子どもへの見方が敏感になっ てきている場合などが考えられる。前者につい ては、幼稚園に対する具体的な調査が待たれる ところである。後者については、特別支援教育 への関心が高まり、大学の講義などで、話題と なることが多くなってきていることも影響を与 えているとも考えられる。 いずれにしても、本調査では極めて高い割合 で、学生の「気になる」子どもの存在が示唆さ れている。このことは、発達障害が有る無しに かかわらず、子ども理解と支援の困難性を示唆 しているものと考える。 ⑵ 質問2について 自由記述調査では、163名中、41名が回答した。 主な記述内容はTable2のとおりである。
Table2 「気になる」子どもの記述例 <事例A>5歳児で、いつもクラスでは影が薄 い存在で、クラスの子とは遊ぼうとしない。自 由遊びの時には、3歳児のクラスに行って遊ん でいる。その時には、言葉がよく出て、積極的 である。 <事例B>3歳児の子どもで、他の3歳児より、 言葉の発達が遅く、寄声などをあげる。他の子 どもと集団活動ができなくて、一人遊びをして いる。水に対して、かなり興味をもっていて、 水から離れようとしない。 <事例C>家に帰りたいという。特定の子ども にちょっかいを出す。 <事例D>友達にいたずらをしたり、髪を引っ 張ったり、服をつかんで離さない。やめてと言 われると離すが、すぐにまた同じことをしてし まう。椅子に座っていることができず、テラス から外に出て行こうとする。 <事例E>3月生まれの年中の子ども。体型も とても小さく、他の子どもより、話す言葉も少 ない。年少の子どもより会話がなく、生活習慣 が身についていなかった。 <事例F>3歳児で、みんなと同じことができ ない子がいた。多動のため一人で遊び、他の子 が遊んでいるおもちゃを勝手に持っていく。砂 場で他の子が作ったお山を壊してしまう。担任 の先生を「お母さん」と呼んでいたが、最近、やっ と「先生」というようになった。 <事例G>3歳児で多動な子がいた。朝の会でも 一人で遊んでいたり、突然歌いだしたりする。外 遊びが好きで、なかなか教室には戻ってこない。 <事例H>3歳児で、給食のとき、おかずと味 噌汁を全く食べず、ご飯(お米)だけ食べる子 がいた。声をかけ、口元までおかずを持ってい き食べさせようとしたが、嫌がった。 <事例I>2名ほど、声をかけたりしても、話 を全然しない子がいた。そのうちの一人は、分 からないことがあると質問できずに、泣き出し てしまい、もっと何も言わなくなってしまった。 <事例J>あまり話さなく、目が合うとそらし てしまう子がいた。ゲーム遊びで、負けそうに なり、先生や仲のよい友達にも手足を出して暴 れてしまう。 <事例K>5歳児の子で、同じクラスの気に入っ た1名の子としか遊ぼうとしない。 <事例L>一つの大好きな鳥の図鑑があり、内 容を詳しく、ほとんど覚えている。別な活動をし ている時にも図鑑を持ち出そうとする。お誕生会 のとき、クラスでオペレッタをしたが、自分以外 のせりふも全部覚えていて、出番でなくても出て 行って踊ったり、せりふを言ったりする。 <事例M>強いこだわりがあって、いつも粘土 遊びではガンダムしか作ろうとしない。教師に 噛み付いて暴れる。制作物など、説明をしなく ても見本を見て、自分一人でやっていく。 <事例N>ふらっと、どこかへ行ってしまう。 友達にわざとぶつかって謝らない。5歳児なの に、すぐに泣いてしまう。その子は体も弱くて、 どもりがちだった。 <事例O>その子は、遊んでいるときにも耳を ふさぎ、うなりながら歩いていた。戸外遊びの 時には、必ず長袖、長ズボン、上着を着る、こ だわりが見られた。 <事例P>友達に対して乱暴な対応をする子が いた。 <事例Q>3歳児で、みんなと一緒に行動でき ない子がいた。集まりのとき、みんなと一緒に 座れず、立って歩いて、先生が促すと、先生の 膝に座っていた。しかし、急に大声を出して静 かな雰囲気を壊すことがあった。外遊びの時に は必ずボールで遊んでいて、ボールを常に持っ て遊んでいた。 <事例R>家では話すが、園ではほとんど話さ ない子がいた。 <事例S>年中の子で、何でも自分が正しくな いと、イヤで、何か失敗すると大泣きして騒ぐ。 先生を独占したがる。 <事例T>年長の子で、何もしていない子に蹴っ て砂をかける。自分の思い通りにいかないと、 すぐに泣くマネをする。自分中心なところが目 立つ。かけっこなどに集中して取り組めない。 <事例U>お弁当を食べるときに、デザートか ら先に食べる。食べるのに時間がかかり過ぎる。 <事例V>おしゃべりが大好きな女の子がいて、 その子はおしゃべりでのし過ぎで、お昼時間が 長くなってしまう。静かにして食べることがで きない。 <事例W>3歳児で、話しかけてもオウム返し をしてくる。全てオウム返しなので、会話が成 立しない。 自由記述においては、嶋野(2007)が前調査 で、見出した行動特徴とほとんど同様のもので あった。DSM−Ⅳの発達障害の基準と照合し て、発達障害が疑われる事例もみられる。 例えば、<事例B><事例M><事例O> <事例W>では自閉性障害、<事例F><事例 Q><事例V>では注意欠如多動性障害、<事 例M><事例J>ではアスペルガー障害、<事 例N>ではトゥレット症候群などである。
幼稚園では年少(3歳児)、年中(4歳児)、 年長(5歳児)とクラス編制されている場合が 多い。そのために、対象が年齢を基準として比 較することが考えられる。今回の事例では、「○ 歳児であるが」と生活年齢を踏まえた上で、子 どもの行動特徴を記述していることが多かっ た。生活年齢と発達年齢が「気になる」子ども をとらえる観点であることが窺われた。 また、幼稚園生活のあらゆる場面で友達との 間で、いろいろな問題を引き起こしている様子 も見受けられた。例えば、指示に従って活動 できないことは、「気になる」ことではあるが、 この行動特徴は園生活のあらゆる場面で見られ ることで、一つの領域に限定できるものではな く、原因についても複合性が考えられる。 つまり、言葉の問題なのか、理解の問題なの か、性格の問題なのか、集団活動の場の環境が 問題なのか、厳格な領域の分類は困難であると 考えられ、さらなる検討が必要である。 ⑶ 質問3について 「気になる子どもの調査」の114項目に対す る評定値をもとに、各項目の平均値と標準偏差 (SD)を算出した。その結果はTable 3のとお りである。 平均値の最高は「みんなと同じ集団活動がで きない」の3.72であった。また、最低は「眼鏡 をかけている」の1.70であった。 本調査では、3.00以上の平均値の項目につい て「気になる」項目として、重要な項目である と考えた(項目の前に★を付す)。 また、平均値が2.50以上3.00未満はどちらと もいえないグレーゾーンとしてとらえ、緊急な 問題ではないが、教員同士で子どもの状態を検 討し、共通理解を進めていく必要がある項目と して考えた(項目の前に☆を付す)。 よって、2.50以上の平均値のあった項目につ いて因子分析の対象とした。 Table3 全項目の平均値(標準偏差) № 内 容 平均(SD) 「行動」領域 Q8 ★落ち着きがない 3.57 1.08 Q7 ★多動である 3.24 1.28 Q30 ★思い通りにならないと怒る、叫ぶ 3.23 1.50 Q51 ★自分中心で、喧嘩やトラブルを起す 3.15 1.39 Q13 ★言葉より手足がすぐ出て人を叩く 3.13 1.45 Q103★集中力がない 3.10 1.26 Q43 ★行動が遅い 3.05 1.14 Q12 ★乱暴な振舞い 3.04 1.42 Q18 ★いうことを聞かない 3.04 1.10 Q17 ★指示に従わない 3.02 1.07 Q9 ☆物を叩く、壊す、乱暴に扱う 2.95 1.42 Q49 ☆思い通りにならないと泣く 2.92 1.37 Q29 ☆よく廊下、外に出たがる 2.91 1.36 Q56 ☆衝動的に行動する 2.85 1.19 Q62 ☆納得がいかないと豹変してキレる 2.73 1.47 Q34 ☆椅子に座っていられない 2.69 1.33 Q72 ☆順番などに対するこだわりが強い 2.66 1.33 Q20 ☆同じことをしたがる 2.56 1.10 Q38 ☆常にきょろきょろ目を動かしている 2.56 1.24 Q77 ☆興味がすぐに移りかわる 2.52 1.09 Q105☆一人で騒いでいる 2.50 1.41 Q111自分の所属・居る場所が分からない 2.46 1.33 Q6 すぐに水道に行き水遊びをする 2.40 1.30 Q102いつものパターンを乱されるのを嫌がる 2.37 1.30 Q33 人に噛み付く 2.21 1.38 Q89 砂を口に入れる癖がある 2.15 1.50 Q106ゲームでは1番にならないと泣く 2.09 1.26 Q58 円を描くようにずっと走っている 2.08 1.31 Q114医者を見て、泣いてパニックを起す 2.06 1.25 Q91 靴の裏や窓の桟、埃が気に入っている 1.98 1.38 「集団活動」の領域 Q1 ★皆と同じ集団活動ができない 3.72 1.10 Q50 ★皆に置いていかれても気にしない 3.25 1.16 Q42 ★一人遊びが多い 3.25 1.16 Q86 ★ルールが分からない 3.07 1.15 Q41 ★皆の遊びに参加できない 3.06 1.26 Q87 ☆絵本読みの時、自分の場所から離れて前にくる 2.75 1.29 Q52 ☆ごっこ遊びができない 2.62 1.13 Q104周りのことばかり気にしすぎる 2.48 1.30 Q36 皆と一緒にいるのを嫌がる 2.46 1.29 「対人関係」の領域 Q11 ★友達とのコミュニケーションが苦手 3.28 1.14 Q10 ★人にちょっかいを出す 3.07 1.27 Q70 ☆友達とのかかわりがない 2.74 1.42 Q108☆周りの人や物に対していたずらをする 2.74 1.32 Q19 ☆視線が合わない 2.72 1.34 Q94 ☆先生に抱きつく 2.70 1.32 Q60 ☆友達と会話ができない 2.67 1.33 Q55 ☆呼ばれても返事をしない 2.64 1.44
№ 内 容 平均(SD) Q54 ☆呼ばれても反応が無い 2.55 1.45 Q67 人にわざとぶつかる 2.45 1.42 Q21 先生から離れない 2.31 1.21 Q93 先生におんぶをせがむ 2.23 1.21 「言語」の領域 Q2 ★先生や友達の話を聞く事ができない 3.44 1.04 Q100★言われたことが、なかなかできない 3.06 1.11 Q37 ☆言葉をはっきりといえない 2.98 1.19 Q14 ☆発音がうまくできない 2.94 1.31 Q3 ☆言葉を話さない 2.85 1.49 Q66 ☆乱暴で汚い言葉を使う 2.82 1.39 Q35 ☆言葉の語彙が少ない 2.81 1.19 Q4 ☆あまりしゃべらない 2.78 1.35 Q48 ☆同じ質問を繰り返す 2.73 1.25 Q22 ☆おしゃべり 2.60 1.10 Q16 ☆話の意味が理解できない 2.59 1.08 Q47 ☆言葉が時と場所に合っていない 2.54 1.18 Q46 話に一貫性が無い 2.48 1.10 Q53 どもりがある 2.46 1.25 Q23 一人でしゃべっている 2.46 1.18 Q113先生の指示がないと何もできない 2.45 1.19 Q24 年長だが、ひらがなが読めない 2.42 1.15 Q97 急に話をし出す 2.38 1.19 Q99 大きな音が苦手 2.34 1.28 Q98 家ではしゃべるが、園では一言もしゃべらない 2.29 1.53 Q5 オウム返しをする 2.23 1.42 Q80 赤ちゃん言葉を使う 2.20 1.33 Q92 言葉の最後を濁してしまう 2.17 1.21 Q73 担任の名前を忘れる 2.05 1.31 Q76 外国人で話せる言葉が少ない 1.88 1.22 「身体」の領域 Q32 ★年齢に比べて幼い 3.03 1.25 Q65 運動能力が低く走るジャンプが難しい 2.29 1.22 Q78 体が弱く園を休みがち 2.24 1.43 Q61 手の力が弱い 2.23 1.12 Q39 身長が低い 2.20 1.12 Q96 はさみを使うときに手が震える 2.12 1.39 Q71 よだれをいつも垂らしている 2.08 1.31 Q31 眼鏡をかけている 1.70 1.04 「性格」の領域 Q57 ★独特の世界をもっている 3.07 1.22 Q85 ☆人に譲らずに頑固 2.86 1.21 Q25 ☆心から楽しんで遊んでいない 2.63 1.34 Q45 ☆無表情な子ども 2.56 1.44 Q83 ☆人前に出ると黙り込む 2.55 1.24 Q84 ☆目立ちたがり屋である 2.53 1.20 Q74 自分の世界へ入っている 2.47 1.21 Q82 言葉で表せず、笑ってごまかす 2.46 1.27 Q90 認知が弱く、ボーっとしている 2.37 1.38 Q40 物事に対して消極的 2.36 1.14 Q101同年齢の子と遊ばずに横になっている 2.26 1.36 № 内 容 平均(SD) Q63 狭い所に隠れる 2.24 1.24 Q27 自分の物を見せないで隠す 2.10 1.28 Q95 一人でぶつぶつ言って笑っている 2.07 1.36 Q68 誰もいないところで、一人で笑っている 2.05 1.38 Q64 トイレを安定する場としている 1.87 1.12 「生活」の領域 Q75 ☆ほとんど給食を食べない 2.84 1.41 Q79 ☆所持品を片付けられない 2.83 1.25 Q88 ☆製作活動ができない 2.75 1.27 Q109☆箸をうまく使えない 2.69 1.19 Q110☆ハンカチで弁当を包む事ができない 2.61 1.16 Q107☆着替えを先生が手伝わないとしない 2.57 1.30 Q28 ☆準備をしない 2.56 1.21 Q112皆と一緒に歌いたがらない 2.38 1.32 Q69 塗り絵で、黒や紫一色で塗りつぶす 2.35 1.49 Q81 お昼寝ができない 2.26 1.28 Q59 排泄後にお尻が拭けない 2.26 1.24 Q26 風呂に入らない 2.17 1.42 Q15 排泄を先生と一緒でないとしない 2.17 1.22 Q44 自分のスモックを丸めている 1.94 0.98 ① 平均値の高い項目 「行動」の領域では、「落ち着きがない」(3.57)、 「多動である」(3.24)、「思い通りにならないと 怒る、叫ぶ」(3.23)、「自分中心で、喧嘩やトラ ブルを起す」(3.15)、「言葉より手足がすぐ出て 人を叩く」(3.13)、「集中力が無い」(3.10)、「行 動が遅い」(3.05)、「乱暴な振舞い」(3.04)、「い うことを聞かない」(3.04)、「指示に従わない」 (3.02)などであった。 これらの「落ち着きのなさ」「多動」「集中力 がない」「いうことを聞かない」「指示に従わな い」などは、ADHDの診断基準にある不注意、 多動性、衝動性などの主症状に当てはまる。 また、「思い通りにならないと怒る、叫ぶ」、「自 分中心で、喧嘩やトラブルを起す」、「言葉より 手足がすぐ出て人を叩く」などは、行為障害の 主症状と当てはまる。喧嘩や暴力によって、教 育活動が中断することが多く、それが頻繁に起 これば、教師にとって「気になる」ことになり やすいと考える。 「集団」の領域では、「みんなと同じ集団活動 ができない」(3.72)、「みんなに置いていかれて も気にしない」(3.25)、「一人遊びが多い」(3.25)、 「ルールが分からない」(3.07)、「みんなの遊び に参加できない」(3.06)などであった。幼稚園は、
集団での活動場面がとても多い。教育の集団活 動の場から逸脱してしまう行動は、「気になる」 子どもととらえられやすくなってしまうと考え られる。 「対人」の領域では、「友達とのコミュニケー ションが苦手」(3.28)、「人にちょっかいを出す」 (3.07)であった。幼稚園では、集団活動での子 ども同士のコミュニケーションのまずさが人間 関係につまずきをおこす。子ども同士の関係が うまくもてないということも「気になる」行動 と評価することになると考えられる。 「言語」の領域では、「先生や友達の話を聞く ことができない」(3.44)、「言われたことが、な かなかできない」(3.06)などであった。幼稚園 では先生や友達の話を聞いて、活動する場面が 多くある。言語環境での活動も多い。その部分 がスムーズにできないことは、「気になる」こ とであると思われる。 「身体」の領域では、「年齢に比べて幼い」(3.03) であった。これも幼稚園では、集団活動のなか で、集団の他の子どもと比較しがちであるため と考えられる。 「性格」の領域では、「独特の世界をもってい る」(3.07)であった。これまでの子どもの世界 に対する視点でとらえきれない子どもを見たと きに感じるものかも知れない。例えば、異常と はいえないが変わった行動をする傾向のある子 どもを見たときに「気になる」子どもとして評 価すると思われる。 ② 平均値の低い項目 平均値が2点未満(全く気にならない∼あま り気にならない)であった項目は、「眼鏡をか けている」(1.70)、「トイレを安定する場として いる」(1.87)、「外国人で話せる言葉が少ない」 (1.88)、「自分のスモックを丸めている」(1.94)、 「靴の裏や窓の桟、埃が気に入っている」(1.98) などであった。これらの項目で考えることは、 幼少から眼鏡をしている子どもは、珍しくなく なってきている。また、集団活動で、騒がしさ から逃避できる唯一の場が、トイレであること もある。さらに、外国人の両親が地域の中で生 活していることは、珍しい状況ではなくなって きている。スモックを丸めているのは、衣類の たたみ方のスキルが未習得であったり、大雑把 な性格であったりすることが考えられる。子ど ものちょっとしたことを「気になる」と敏感に 評価する側の問題もあることが窺われた。 ③ 平均値が高かった項目の認知傾向の検討 ⑴と⑵で「気になる」子どもの行動特徴を明 らかにした。次に「気になる」と評価する側の 問題を検討したい。そのために因子分析により、 行動特徴を評価する認知傾向を考察する。 ⒜ 因子分析 各領域で2.50以上の項目について分析の対 象とした。その結果、「行動」ではQ8,Q7,Q30, Q51,Q13,Q103,Q43,Q12,Q18,Q17,Q9,Q49, Q29,Q 56,Q62,Q34,Q72,Q20,Q38,Q77,Q105の21項目。 「集団活動」ではQ1,Q50,Q42, Q86,Q41,Q87,Q52 の7項目、「対人関係」ではQ11,Q10,Q70,Q108 ,Q19,Q94,Q60,Q55,Q54の9項目。「言語」では Q2,Q100,Q37,Q14, Q3,Q66,Q35,Q4,Q48,Q22,Q16, Q47の12項目。「身体」ではQ32の1項目。「性 格」ではQ57,Q85,Q25,Q45,Q83,Q84の6項目。「生 活」 で はQ57,Q79,Q88,Q109,Q110,Q107,Q28の 7項目の全63項目あった。 この63項目について因子分析を行った。因子 分析に当たっては4因子を想定し、バリマック ス回転を行った(Table4)。 その結果、解釈可能な4因子が見出された。 1因子に負荷量が0.35以上の項目について、解 釈を行った。 第1因子は、無表情な子ども(0.805)、呼ば れても反応が無い(0.800)、友達と会話ができ ない(0.790)、呼ばれても返事をしない(0.753)、 言葉を話さない(0.740)、友達とのかかわりが ない(0.731)など22項目の因子負荷量が高かっ た。この因子は、表情がない、友達とのかかわ りがない、返事がない人間関係の乏しさに対 する認知傾向を示すものと考えられ、「関係性」 と命名した。この因子は、言葉や感情などを伴 う人間関係がうまくもてない子どもを「気にな る」と評価してしまう認知傾向であると考えら れた。 第2因子は、乱暴な振舞い(0.773)、自分中 心で喧嘩やトラブルを起す(0.769)、言葉より 手足がすぐ出て人を叩く(0.766)、物を叩く、 壊す、乱暴に扱う(0.695)、人にちょっかいを 出す(0.684)、周りの人や物に対していたずら をする(0.660)など13項目の因子負荷量が高 かった。この因子は衝動なふるまいやちょっか
いを出すなど乱暴的な行動に対する「気になる」 認知であると考えられ、「攻撃性」と命名した。 この因子は、子どもの衝動的・他に迷惑をかけ るような行動特徴に対して「気になる」という 認知傾向と考えられた。 第3因子は、指示に従わない(0.763)、いう ことを聞かない(0.719)、みんなと同じ集団活 動ができない(0.636)、一人遊びが多い(0.542)、 多動である(0.542)、落ち着きがない(0.542) など19項目の因子負荷量が高かった。この因子 は、指示に従わないことや落ち着きがないなど の活動にかかわる「気になる」認知傾向である と考えられ、「活動性」と命名した。この因子は、 生活の場での集団活動に対する理解足りない子 どもを「気になる」ととらえる認知傾向である と考えられた。 第4因子は、おしゃべり(0.552)、目立ちた がり屋である(0.534)、ルールが分からない (0.487)、絵本読みの時、自分の場所から離れて 前にくる(0.512)、箸をうまく使えない(0.501)、 先生に抱きつく(0.466)、年齢に比べて幼い (0.459)など9項目の因子負荷量が高かった。 この因子は自己抑制がきかず生活年齢に対する 発達年齢の未熟さを「気になる」ととらえる認 知傾向であると考えられ、「未熟性」と命名した。 この因子は、幼さなどの未熟な部分を「気にな る」と認知する傾向であると考えられた。 以上の4因子には46.82%の累積因子寄与率 があり十分の説明が可能であると考えられた。 ⒝ 因子の内部相関 それぞれの因子において、項目間の相関係数
を求めた(Table 5、Table 6、Table 7、Table 8)。
因子内の多くの項目間では有意な相関がみら れ、各項目間の関連性が窺われた。 5 まとめと今後の課題 今回の調査では、85%の学生が幼稚園という 教育の場で「気になる」子どもがいたと回答し た。その具体像についても自由記述によって行 動特徴と具体的な様子を確認することができ た。 さらに、評定の平均値により、2.50以上の63 項目について因子分析を行った。その結果、「関 係性」、「攻撃性」、「活動性」、「未熟性」の解釈 可能な4因子を見いだすことができた。因子の 内部相関でもほとんどの項目で高い相関がみら れ、項目間の関連性も確認された。 今回の本研究は、幼稚園という教育の場にお いて、子どもの行動特徴を評価する側の「気に なる」認知傾向を明らかにしたものといえる。 必ずしもその認知傾向はDSMやICDなどの医 学的診断モデルの項目と一致するものではない が、類似する項目も多くみられた。 さらに、その医学モデルと教育をする側の教 育モデルとの比較検討も必要であると考える。 また、学生が教育実習によって「気になる」 ことが、子どもの障害と直結するものではない。 しかし、「気になる」ということは実習生にか かわらず、子どもに対する支援や指導の困難さ や困り感を示唆しているものと考えられる。こ れは教育実習生に限らず多くの教員が実際に支 援場面で感じていることと同様の問題を抱えて いることが予想される。子どもの「気になる」 行動は、指導者側の指導の困難さを示すバロ メーターであるともいえる。それは、子どもの 発達障害に気づくきっかけでもあるといえる。 今後はこれらの結果に基づいて、教師側の子 ども理解と支援の在り方が検討されなければな らない。今日的に幼児教育の場での特別支援教 育の関心の高まりにより、現場の保育士・幼稚 園の先生方に対する子育て支援が求められてお り、「気になる」子どもの共通理解できる教育 モデルとしての指標が必要と考える。さらに、 支援についての検討が必要である。
Table4 因子分析結果(バリマックス法) 変数名 (関係性)因子1 (攻撃性)因子2 (活動性)因子3 (未熟性)因子4 (重相関係数の2乗)SMC 推定値 Q45 ☆無表情な子ども 0.805 0.224 0.041 0.020 0.700 Q54 ☆呼ばれても反応が無い 0.800 0.216 0.097 0.048 0.698 Q60 ☆友達と会話ができない 0.790 0.099 0.310 -0.016 0.730 Q55 ☆呼ばれても返事をしない 0.753 0.242 0.145 0.116 0.660 Q3 ☆言葉を話さない 0.740 0.126 0.061 -0.079 0.574 Q70 ☆友達とのかかわりがない 0.731 0.110 0.285 0.009 0.628 Q19 ☆視線が合わない 0.678 0.151 0.311 -0.106 0.591 Q25 ☆心から楽しんで遊んでいない 0.649 0.303 -0.024 0.043 0.515 Q38 ☆常にきょろきょろ目を動かしている 0.631 0.188 0.313 0.034 0.533 Q88 ☆製作活動ができない 0.589 0.038 0.246 0.336 0.521 Q107 ☆着替えを先生が手伝わないとしない 0.585 0.224 0.194 0.120 0.444 Q83 ☆人前に出ると黙り込む 0.585 0.071 -0.054 0.221 0.398 Q4 ☆あまりしゃべらない 0.583 0.139 -0.073 0.005 0.365 Q75 ☆ほとんど給食を食べない 0.564 0.084 0.033 0.256 0.391 Q35 ☆言葉の語彙が少ない 0.548 -0.041 0.361 0.243 0.491 Q16 ☆話の意味が理解できない 0.531 0.029 0.354 0.069 0.413 Q105 ☆一人で騒いでいる 0.479 0.452 0.232 0.120 0.502 Q37 ☆言葉をはっきりといえない 0.468 0.035 0.338 0.218 0.382 Q47 ☆言葉が時と場所に合っていない 0.467 0.202 0.213 0.221 0.353 Q48 ☆同じ質問を繰り返す 0.460 0.132 0.248 0.199 0.330 Q14 ☆発音がうまくできない 0.386 0.098 0.220 0.244 0.267 Q110 ☆ハンカチで弁当を包む事ができない 0.386 0.089 0.154 0.332 0.291 Q12 ★乱暴な振舞い 0.244 0.773 0.133 -0.012 0.675 Q51 ★自分中心で、喧嘩やトラブルを起す 0.156 0.769 0.171 0.205 0.688 Q13 ★言葉より手足がすぐ出て人を叩く 0.181 0.766 0.106 0.012 0.631 Q9 ☆物を叩く、壊す、乱暴に扱う 0.322 0.695 0.219 -0.012 0.635 Q10 ★人にちょっかいを出す -0.175 0.684 0.161 0.184 0.559 Q108 ☆周りの人や物に対していたずらをする 0.193 0.660 0.134 0.138 0.510 Q30 ★思い通りにならないと怒る、叫ぶ 0.192 0.655 0.288 0.122 0.563 Q66 ☆乱暴で汚い言葉を使う 0.383 0.632 -0.064 0.124 0.565 Q62 ☆納得がいかないと豹変してキレる 0.493 0.606 0.181 -0.002 0.643 Q56 ☆衝動的に行動する 0.351 0.498 0.308 0.161 0.492 Q49 ☆思い通りにならないと泣く 0.169 0.476 0.233 0.253 0.373 Q85 ☆人に譲らずに頑固 0.121 0.448 0.203 0.414 0.428 Q72 ☆順番などに対するこだわりが強い 0.298 0.407 -0.017 0.240 0.312 Q17 ★指示に従わない 0.150 0.291 0.763 0.019 0.689 Q18 ★いうことを聞かない 0.116 0.370 0.719 0.055 0.670 Q1 ★皆と同じ集団活動ができない 0.001 0.218 0.636 0.158 0.477 Q8 ★落ち着きがない -0.108 0.439 0.542 0.132 0.516 Q7 ★ 多動である 0.026 0.368 0.542 -0.094 0.439 Q42 ★一人遊びが多い 0.183 -0.004 0.542 0.219 0.375 Q2 ★先生や友達の話を聞く事ができない 0.185 0.157 0.533 0.109 0.355 Q100 ★言われたことが、なかなかできない 0.284 0.038 0.530 0.233 0.417 Q41 ★皆の遊びに参加できない 0.495 0.168 0.502 0.062 0.529 Q20 ☆同じことをしたがる 0.254 0.146 0.465 0.169 0.330 Q34 ☆椅子に座っていられない 0.446 0.316 0.441 0.201 0.534 Q50 ★皆に置いていかれても気にしない 0.235 -0.047 0.428 0.244 0.300 Q43 ★行動が遅い 0.095 -0.053 0.420 0.373 0.328 Q29 ☆よく廊下、外に出たがる 0.255 0.345 0.412 0.189 0.390 Q52 ☆ごっこ遊びができない 0.330 0.113 0.401 0.219 0.330 Q57 ★独特の世界をもっている 0.006 0.047 0.383 0.310 0.245 Q103 ★集中力がない 0.323 0.206 0.372 0.360 0.415 Q11 ★友達とのコミュニケーションが苦手 0.317 0.196 0.356 0.056 0.268 Q28 ☆準備をしない 0.324 0.316 0.364 0.226 0.389 Q22 ☆おしゃべり -0.037 0.139 0.054 0.552 0.328 Q84 ☆目立ちたがり屋である -0.016 0.496 -0.062 0.534 0.536 Q87 ☆絵本読みの時、自分の場所から離れて前にくる 0.328 0.115 0.289 0.512 0.466 Q109 ☆箸をうまく使えない 0.437 0.094 0.099 0.501 0.461 Q86 ★ルールが分からない 0.199 0.191 0.360 0.487 0.443 Q94 ☆先生に抱きつく 0.011 0.198 0.131 0.466 0.274 Q32 ★年齢に比べて幼い 0.068 -0.010 0.283 0.459 0.296 Q77 ☆興味がすぐに移りかわる 0.142 0.373 0.198 0.386 0.347 Q79 ☆所持品を片付けられない 0.387 0.348 0.275 0.386 0.495 二乗和(固有値) 11.025 7.626 6.867 3.977 寄与率 17.50% 12.10% 10.90% 6.31% 累積寄与率 17.50% 29.60% 40.50% 46.82%
Ta bl e5 関 係 性 因 子 の 内 部 相 関 Q45 Q54 Q60 Q55 Q3 Q70 Q19 Q25 Q38 Q 88 Q 10 7 Q 83 Q 4 Q 75 Q 35 Q 16 Q 10 5 Q 37 Q 47 Q 48 Q 11 0 Q 14 Q45 1. 00 0 Q 54 0. 72 4 ** 1. 00 0 Q60 0. 69 8 ** 0. 66 5 ** 1.0 00 ** Q 55 0. 64 6 ** 0. 79 9 ** 0.6 33 ** 1.0 00 Q3 0. 62 2 ** 0. 55 1 ** 0.6 20 ** 0.5 40 ** 1.0 00 Q 70 0. 64 3 ** 0. 56 7 ** 0.8 07 ** 0.6 19 ** 0.4 87 ** 1.0 00 Q19 0. 55 3 ** 0. 56 9 ** 0.6 44 ** 0.5 72 ** 0.5 13 ** 0.5 69 ** 1.0 00 Q 25 0. 60 5 ** 0. 58 8 ** 0.4 76 ** 0.5 44 ** 0.4 80 ** 0.4 84 ** 0.5 03 ** 1.0 00 Q38 0. 56 3 ** 0. 55 8 ** 0.6 31 ** 0.5 70 ** 0.4 43 ** 0.5 86 ** 0.5 94 ** 0.4 64 ** 1.0 00 Q 88 0. 44 3 ** 0. 51 7 ** 0.4 96 ** 0.5 22 ** 0.4 72 ** 0.4 20 ** 0.4 41 ** 0.4 11 ** 0.4 99 ** 1. 00 0 Q10 7 0. 56 9 ** 0. 55 7 ** 0.5 42 ** 0.5 51 ** 0.4 83 ** 0.5 46 ** 0.4 44 ** 0.4 34 ** 0.4 57 ** 0. 51 8 ** 1. 00 0 Q 83 0. 47 6 ** 0. 49 9 ** 0.4 44 ** 0.5 07 ** 0.4 67 ** 0.3 62 ** 0.3 57 ** 0.3 98 ** 0.3 80 ** 0. 41 0 ** 0. 29 7 ** 1. 00 0 Q4 0. 49 9 ** 0. 38 8 ** 0.4 33 ** 0.4 39 ** 0.7 61 ** 0.3 15 ** 0.3 95 ** 0.3 54 ** 0.3 18 ** 0. 29 1 ** 0. 29 3 ** 0. 45 9 ** 1. 00 0 Q 75 0. 53 3 ** 0. 44 5 ** 0.4 41 ** 0.3 91 ** 0.4 54 ** 0.4 32 ** 0.3 27 ** 0.3 89 ** 0.3 32 ** 0. 42 7 ** 0. 38 1 ** 0. 39 0 ** 0. 42 7 ** 1. 00 0 Q35 0. 36 9 ** 0. 44 2 ** 0.5 15 ** 0.4 77 ** 0.4 19 ** 0.4 69 ** 0.4 62 ** 0.3 28 ** 0.4 84 ** 0. 47 9 ** 0. 32 2 ** 0. 36 8 ** 0. 32 3 ** 0. 32 5 ** 1. 00 0 Q 16 0. 40 7 ** 0. 42 7 ** 0.4 80 ** 0.4 09 ** 0.3 72 ** 0.4 38 ** 0.5 58 ** 0.4 15 ** 0.4 45 ** 0. 37 9 ** 0. 28 2 ** 0. 26 6 ** 0. 33 4 ** 0. 39 5 ** 0. 49 6 ** 1. 00 0 Q10 5 0. 47 9 ** 0. 56 9 ** 0.5 31 ** 0.5 27 ** 0.3 23 ** 0.4 98 ** 0.3 92 ** 0.4 06 ** 0.4 95 ** 0. 40 3 ** 0. 51 2 ** 0. 30 8 ** 0. 21 1 ** 0. 31 2 ** 0. 36 3 ** 0. 33 4 ** 1. 00 0 Q 37 0. 36 9 ** 0. 37 4 ** 0.5 21 ** 0.3 42 ** 0.3 83 ** 0.4 31 ** 0.4 79 ** 0.2 89 ** 0.3 87 ** 0. 30 6 ** 0. 34 5 ** 0. 31 9 ** 0. 31 5 ** 0. 30 4 ** 0. 51 1 ** 0. 39 6 ** 0. 29 6 ** 1. 00 0 Q47 0. 49 1 ** 0. 42 8 ** 0.4 60 ** 0.3 56 ** 0.3 22 ** 0.5 04 ** 0.3 23 ** 0.4 15 ** 0.3 87 ** 0. 35 9 ** 0. 32 8 ** 0. 25 8 ** 0. 22 6 ** 0. 43 9 ** 0. 39 4 ** 0. 34 8 ** 0. 38 7 ** 0. 25 2 ** 1. 00 0 Q 48 0. 42 9 ** 0. 43 9 ** 0.4 11 ** 0.4 48 ** 0.3 20 ** 0.3 59 ** 0.3 71 ** 0.3 03 ** 0.3 62 ** 0. 36 6 ** 0. 33 9 ** 0. 21 6 ** 0. 26 1 ** 0. 36 3 ** 0. 40 2 ** 0. 46 6 ** 0. 41 1 ** 0. 24 9 ** 0. 43 8 ** 1. 00 0 Q11 0 0. 33 9 ** 0. 33 5 ** 0.3 50 ** 0.4 14 ** 0.2 39 ** 0.4 06 ** 0.2 16 ** 0.1 67 *0.3 37 ** 0. 34 6 ** 0. 22 1 ** 0. 31 7 ** 0. 22 1 ** 0. 30 4 ** 0. 29 6 ** 0. 28 7 ** 0. 30 5 ** 0. 27 6 ** 0. 26 2 ** 0. 30 4 ** 1. 00 0 Q 14 0. 37 8 ** 0. 34 0 ** 0.3 70 ** 0.3 48 ** 0.3 66 ** 0.2 99 ** 0.3 37 ** 0.2 96 ** 0.2 83 ** 0. 36 3 ** 0. 29 5 ** 0. 23 6 ** 0. 26 6 ** 0. 24 1 ** 0. 31 5 ** 0. 32 9 ** 0. 23 0 ** 0. 62 1 ** 0. 18 3 * 0. 25 6 ** 0. 23 9 ** 1. 00 0 P < *:5% * *:1% Ta bl e6 攻 撃 性 因 子 の 内 部 相 関 Q12 Q51 Q13 Q9 Q10 Q10 8 Q30 Q66 Q62 Q 56 Q 49 Q 85 Q 72 Q12 1. 00 0 Q 51 0. 60 1 ** 1. 00 0 Q13 0. 76 7 ** 0. 62 8 ** 1.0 00 Q 9 0. 67 6 ** 0. 60 5 ** 0.6 76 ** 1.0 00 Q10 0. 49 8 ** 0. 57 1 ** 0.5 14 ** 0.4 62 ** 1.0 00 Q 10 8 0. 53 4 ** 0. 64 4 ** 0.5 57 ** 0.5 45 ** 0.5 24 ** 1.0 00 Q30 0. 50 4 ** 0. 65 4 ** 0.5 50 ** 0.5 26 ** 0.4 82 ** 0.5 56 ** 1.0 00 Q 66 0. 67 3 ** 0. 50 2 ** 0.5 07 ** 0.5 02 ** 0.3 57 ** 0.3 95 ** 0.3 75 ** 1.0 00 Q62 0. 60 0 ** 0. 56 6 ** 0.5 35 ** 0.5 91 ** 0.2 80 ** 0.4 45 ** 0.5 72 ** 0.5 74 ** 1.0 00 Q 56 0. 50 6 ** 0. 54 3 ** 0.5 04 ** 0.5 50 ** 0.3 66 ** 0.4 34 ** 0.4 59 ** 0.4 21 ** 0.5 47 ** 1. 00 0 Q49 0. 34 1 ** 0. 53 5 ** 0.3 53 ** 0.3 96 ** 0.4 09 ** 0.4 13 ** 0.6 35 ** 0.3 16 ** 0.4 25 ** 0. 34 0 ** 1. 00 0 Q 85 0. 44 3 ** 0. 56 1 ** 0.3 74 ** 0.3 15 ** 0.3 39 ** 0.3 59 ** 0.3 78 ** 0.4 37 ** 0.4 00 ** 0. 36 2 ** 0. 36 4 ** 1. 00 0 Q72 0. 35 4 ** 0. 45 9 ** 0.2 98 ** 0.3 33 ** 0.2 58 ** 0.4 09 ** 0.3 47 ** 0.3 64 ** 0.4 40 ** 0. 23 9 ** 0. 28 5 ** 0. 29 1 ** 1. 00 0 P < *: 5% * *: 1%
Ta bl e7 活 動 性 因 子 の 内 部 相 関 Q17 Q18 Q1 Q8 Q7 Q42 Q2 Q10 0 Q41 Q 20 Q 34 Q 50 Q 43 Q 29 Q 52 Q 57 Q 10 3 Q 28 Q 11 Q 48 Q 11 0 Q 14 Q17 1. 00 0 Q 18 0. 86 4 ** 1. 00 0 Q1 0. 51 0 ** 0. 47 0 ** 1.0 00 Q 8 0. 45 3 ** 0. 46 3 ** 0.4 87 ** 1.0 00 Q7 0. 39 3 ** 0. 39 4 ** 0.4 56 ** 0.6 69 1.0 00 Q 42 0. 45 9 ** 0. 43 5 ** 0.2 92 ** 0.2 62 ** 0.2 82 ** 1.0 00 Q2 0. 42 3 ** 0. 39 4 ** 0.5 80 ** 0.4 40 ** 0.3 76 ** 0.2 59 ** 1.0 00 Q 10 0 0. 48 4 ** 0. 49 3 ** 0.3 20 ** 0.2 52 ** 0.2 67 ** 0.3 19 ** 0.3 22 ** 1.0 00 Q41 0. 49 6 ** 0. 45 8 ** 0.4 30 ** 0.2 91 ** 0.3 55 ** 0.4 90 ** 0.4 02 ** 0.3 93 ** 1.0 00 Q 20 0. 43 0 ** 0. 40 5 ** 0.2 88 ** 0.2 54 ** 0.1 99 * 0.3 33 ** 0.3 09 ** 0.2 79 ** 0.3 31 ** 1. 00 0 Q34 0. 43 3 ** 0. 48 5 ** 0.3 87 ** 0.4 22 ** 0.4 38 ** 0.2 76 ** 0.4 34 ** 0.4 05 ** 0.4 92 ** 0. 30 2 ** 1. 00 0 Q 50 0. 33 3 ** 0. 29 2 ** 0.2 96 ** 0.2 37 ** 0.3 02 ** 0.3 51 ** 0.1 92 * 0.3 41 ** 0.2 68 ** 0. 29 3 ** 0. 29 9 ** 1. 00 0 Q43 0. 36 1 ** 0. 32 8 ** 0.3 39 ** 0.1 82 ** 0.0 89 ns 0.4 02 ** 0.2 10 ** 0.4 14 ** 0.3 36 ** 0. 23 8 ** 0. 12 4 ns 0. 35 4 ** 1. 00 0 Q 29 0. 41 1 ** 0. 45 4 ** 0.4 11 ** 0.4 34 * 0.3 97 ** 0.2 42 ** 0.3 90 ** 0.2 89 ** 0.3 74 ** 0. 36 0 ** 0. 58 6 ** 0. 26 1 ** 0. 16 6 * 1. 00 0 Q52 0. 41 1 ** 0. 39 0 ** 0.2 69 ** 0.2 28 ** 0.2 08 ** 0.3 54 ** 0.2 61 ** 0.3 11 ** 0.3 70 ** 0. 33 4 ** 0. 35 5 ** 0. 24 5 ** 0. 32 4 ** 0. 25 7 ** 1. 00 0 Q 57 0. 31 9 ** 0. 29 3 ** 0.3 64 ** 0.2 86 ** 0.1 71 * 0.2 37 ** 0.2 08 ** 0.3 23 ** 0.2 46 ** 0. 22 2 ** 0. 19 0 * 0. 27 9 ** 0. 32 1 ** 0. 11 6 ns 0. 30 1 ** 1. 00 0 Q10 3 0. 36 2 ** 0. 35 7 ** 0.2 73 ** 0.3 80 ** 0.3 13 ** 0.1 98 *0.3 07 ** 0.5 29 ** 0.3 21 ** 0. 37 5 ** 0. 48 7 ** 0. 28 5 ** 0. 27 4 ** 0. 36 8 ** 0. 26 4 ** 0. 25 1 ** 1. 00 0 Q 28 0. 43 0 ** 0. 46 2 ** 0.3 10 ** 0.2 43 ** 0.2 28 ** 0.3 03 ** 0.2 40 ** 0.3 41 ** 0.4 68 ** 0. 32 4 ** 0. 41 9 ** 0. 25 7 ** 0. 31 5 ** 0. 50 6 ** 0. 41 0 ** 0. 11 8 ns 0. 40 6 ** 1. 00 0 Q11 0. 35 5 ** 0. 41 2 ** 0.2 91 ** 0.1 39 ** 0.2 34 ** 0.4 55 ** 0.3 13 ** 0.1 96 *0.4 66 ** 0. 32 7 ** 0. 27 2 ** 0. 23 7 ** 0. 18 9 *0. 24 5 ** 0. 19 9 *0. 17 2 *0. 12 5 ns 0. 28 4 ** 1. 00 0 Q 48 0. 42 9 ** 0. 43 9 ** 0.4 11 ** 0.4 48 ** 0.3 20 ** 0.3 59 ** 0.3 71 ** 0.3 03 ** 0.3 62 ** 0. 36 6 ** 0. 33 9 ** 0. 21 6 ** 0. 26 1 ** 0. 36 3 ** 0. 40 2 ** 0. 46 6 ** 0. 41 1 ** 0. 24 9 ** 0. 43 8 ** 1. 00 0 Q11 0 0. 33 9 ** 0. 33 5 ** 0.3 50 ** 0.4 14 ** 0.2 39 ** 0.4 06 ** 0.2 16 ** 0.1 67 *0.3 37 ** 0. 34 6 ** 0. 22 1 ** 0. 31 7 ** 0. 22 1 ** 0. 30 4 ** 0. 29 6 ** 0. 28 7 ** 0. 30 5 ** 0. 27 6 ** 0. 26 2 ** 0. 30 4 ** 1. 00 0 Q 14 0. 37 8 ** 0. 34 0 ** 0.3 70 ** 0.3 48 ** 0.3 66 ** 0.2 99 ** 0.3 37 ** 0.2 96 ** 0.2 83 ** 0. 36 3 ** 0. 29 5 ** 0. 23 6 ** 0. 26 6 ** 0. 24 1 ** 0. 31 5 ** 0. 32 9 ** 0. 23 0 ** 0. 62 1 ** 0. 18 3 * 0. 25 6 ** 0. 23 9 ** 1. 00 0 P < *:5% * *:1% Ta bl e8 未 熟 性 因 子 の 内 部 相 関 Q22 Q84 Q87 Q10 9 Q86 Q94 Q32 Q79 Q77 Q 56 Q 49 Q 85 Q 72 Q22 1. 00 0 Q 84 0. 36 7 ** 1. 00 0 Q87 0. 26 3 ** 0. 32 2 ** 1.0 00 Q 10 9 0. 16 6 * 0. 26 8 ** 0.4 45 ** 1.0 00 Q86 0. 34 9 ** 0. 31 9 ** 0.5 43 ** 0.2 63 ** 1.0 00 Q 94 0. 19 2 * 0. 36 0 ** 0.3 21 ** 0.3 24 ** 0.2 74 ** 1.0 00 Q32 0. 30 5 ** 0. 18 6 *0.2 03 ** 0.2 91 ** 0.2 08 ** 0.2 11 ** 1.0 00 Q 79 0. 20 5 ** 0. 40 8 ** 0.5 08 ** 0.4 31 ** 0.3 95 ** 0.3 46 ** 0.2 32 ** 1.0 00 Q77 0. 19 3 *0. 33 4 ** 0.3 74 ** 0.3 01 ** 0.3 21 ** 0.2 73 ** 0.1 82 *0.4 19 ** 1.0 00 Q 56 0. 50 6 ** 0. 54 3 ** 0.5 04 ** 0.5 50 ** 0.3 66 ** 0.4 34 ** 0.4 59 ** 0.4 21 ** 0.5 47 ** 1. 00 0 Q49 0. 34 1 ** 0. 53 5 ** 0.3 53 ** 0.3 96 ** 0.4 09 ** 0.4 13 ** 0.6 35 ** 0.3 16 ** 0.4 25 ** 0. 34 0 ** 1. 00 0 Q 85 0. 44 3 ** 0. 56 1 ** 0.3 74 ** 0.3 15 ** 0.3 39 ** 0.3 59 ** 0.3 78 ** 0.4 37 ** 0.4 00 ** 0. 36 2 ** 0. 36 4 ** 1. 00 0 Q72 0. 35 4 ** 0. 45 9 ** 0.2 98 ** 0.3 33 ** 0.2 58 ** 0.4 09 ** 0.3 47 ** 0.3 64 ** 0.4 40 ** 0. 23 9 ** 0. 28 5 ** 0. 29 1 ** 1. 00 0 P < *: 5% * *: 1%
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Abstract
The purpose of this research is to clarify cognitive tendencies on behavioral characteristics of “Difficult children” - recognized by students of a junior college when participating in their teaching practicum at preschools.
In order to do this, 163 junior college students respectively responded to survey questionnaires.
This survey questionnaire has 114 items concerning behavioral characteristics. A mean value was
calculated from these questionnaires, and then several factors were analyzed. As a result of this, 4 factors
of “difficult” behaviors of children were discovered. “Difficult” behaviors of children are recognized by junior college students. These factors were named “relationship”, ”aggressiveness”, ”activity”,
and ”immaturity”. In consideration of these factors, it is clear that these 4 factors have influence on
behavioral characteristics of “difficult children”. These behavioral characteristics of “difficult children” are recognized as a problem while teachers teach children in preschools.
Key words : difficult children, behavioral characteristic, cognitive tendency