TOEIC IP スコアとグローバル人材の育成
河内山 有佐
要旨
近年、グローバル人材という用語が頻繁に用いられており、世界で活躍できる人材の育成が急務と なっている。政府による「グローバル人材育成推進会議」においては、大学でのTOEICやTOEFLの 活用や海外留学の促進による外国語コミュニケーション能力の育成の必要性が列挙されている。本学 の全学教育センター外国語部門及び英語文化コミュニケーション専修では、過去14年間に渡りTOEIC IPを含む外部テストを利用した団体受験を実施しており、英語学習の成果としての習熟度の伸びを測 定している。本研究では2004年度から2018年度に実施したTOEIC IPテストの結果を分析し、グロー バル人材育成の観点から学生の英語コミュニケーション能力を培うための課題を考察した。1.はじめに
社会の多様な場面でグローバル化が進む中、世界で活躍できる優秀な人材の育成に向けて、ここ数 年政府内で様々な検討がなされてきた。特に、2007年に産学官協働によってグローバルな視点による 人材育成について提言され、2010年には官邸主導による「グローバル人材育成推進会議」が設置さ れ、競争的資金によるグローバル人材育成事業として高等教育における国際化戦略に文部科学省が関 わるようになった(鈴木2018)。『グローバル人材育成戦略(グローバル人材育成推進会議 審議まとめ』 (2012)には、グローバル人材の育成は「ひとり政府・行政関係者のみならず大学関係者・団体や企業 関係者・経済団体等を主導的な起点とする一つの社会的な運動として継続的な取り組みが必要」と結 論付けられており、初等中等教育における英語コミュニケーション能力の育成として英語担当教員を 採用する際にTOEICとTOEFLの成績を考慮することが示された。更に大学入試、高等教育の国際展 開を目指す為、AO入試等にTOEICやTOEFLを活用することと、大学生の成績を公表することが審 議された。本会議では、グローバル人材の特質の一つ目として「語学力・コミュニケーション能力」 が挙げられており、二つ目の特質として「主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・ 使命感」が、三つ目に、「異文化への理解、日本人としてのアイデンティティ」が挙げられている。こ れらの定義からも、英語によるコミュニケーション能力が「グローバル人材」の特質として最も重要 視されていることが伺える。 和洋女子大学の全学教育センター外国語部門及び英語文化コミュニケーション専修(現国際学科英語 文化コミュニケーション専攻)は、21世紀の国際時代に広く社会で活躍できる有為な人材の育成を視野 に入れ、学生が社会的評価に耐えられる英語スキルを身につけることを目標としている。その一環と して、英語標準テストを活用した習熟度別英語クラス編成の実現、e-learning教材導入を必須とした自 学自習の推進、事後テスト結果に基づく英語カリキュラム内容の見直しを行っている。また、TOEICIPテストを年3回実施している。習熟度別クラスの実施により各レベルに合わせたテキストを選択した り、授業中の英語使用頻度をレベルに合わせて調整するなど、学生のニーズやスキルに合った授業展 開が可能となっている。 さらに英語教育の効果を促進するため、共通教養の英語を英語a、bとに分け、英語aではネイティ ブスピーカー教員がスピーキング・スキルとライティング・スキルの向上を目的とした授業を行い、 学生の英語力を両スキルから補って伸ばしていくことを試みた。英語bでは、日本人教員がリスニン グとリーディング・スキルの向上に焦点を当てた授業を行った。特に英語bの授業では少なくとも初 回4回の授業において、e-learning教材であるALC NetAcademyの使用を義務づけ、リスニング力の向 上及び学生の自学自習の推進を図った。初回4回の授業でアルク教材を使用することにより、学生がそ れらの教材の使用方法やシステムに慣れ、その後学内外でアルク教材を使った自学自習を行うことが できるよう配慮した。入学時に全学生にALC NetAcademyのIDを配布しており、学内外のパソコン、 スマートフォンから教材にアクセスすることが可能となっている。さらに、4年毎に事前・事後テスト に用いる測定方法の見直しがなされており、2009年度には、これまでのG-TELPからTOEIC Bridge
への切り替えがなされ、2013年度には、TOEIC BridgeからVELC Testへの切り替えが行われた。 2014年度及び2015年度には更なる国際語としての英語コミュニケーション能力育成を目指し、教育 振興支援助成の補助を得て、e-learning教材によるTOEIC及びTOEFL関連教材の充実化を図った。
TOEIC教材の充実化により、学内で実施しているTOEIC IPと連動した授業を行うことが可能となっ た。また、TOEFL対策のパソコン教材の導入により、海外セミナーや海外語学研修といった海外留学 を目指す学生が海外生活における実践的コミュニケーション能力を養うことも可能となった。 本稿では、旧英語・英文学類と旧国際学類、及び現国際学科の学生によるTOEIC IPを利用した 学内テストの結果を分析し、これらの英語教育に関する試みの効果を考えていく。本学では、2014年 度の学類編成に伴い、多様化する国際社会で国際的なコミュニケーションのできる学生の育成を目指 し国際学類が新設された。当該学類は、旧英語・英文学類と旧心理・社会学類の国際社会システム専 修が合併して出来た学類であり、英語教育だけでなく、世界情勢を複眼的な視点から学ぶ専門科目 を通して国際舞台で活躍できる人材の育成を目指した。本稿では2004年度から2018年度に実施された TOEIC IPテストの結果を分析し、グローバル人材を育成するという観点から学生の英語コミュニケー ション能力の向上や留学、それらの動機付けといった課題を考察する。
2.グローバル人材とは何か
大西好宣氏(2018)によると、21世紀以降「グローバル」という単語がこれまでになく頻繁に用いら れるようになってきており、教育分野に限ってみても「グローバルな視野を持つ人材、教育のグロー バル化、大学のグローバルなネットワーク、留学で得たグローバルな体験」などその用例は枚挙に暇 がない。大西氏は、日本国内、特に政府によって用いられた「グローバル人材」という用語の歴史上 の変遷とその定義を調査しまとめている。大西氏によると、2006年11月2日、参議院・経済産業委員会での当時の甘利明・経済産業大臣(自由民主党)の発言でグローバル人材マネジメント研究会を立ち上 げた、という記録が残っているが、この場合のグローバル人材とは、主として外国人労働者を指して おり、今日一般的に用いられている意味とは異なるようである。その4年後、2010年3月26日に開催さ れた参議院本会議において、当時の川端達夫・文部科学大臣(民主党)が同じ党の議員の質問に答えて 「我が国の国際競争力の強化、グローバル人材の育成などの観点から、より多くの日本人学生が海外留 学を経験することが望ましい」と発言しているそうだ。この時の用いられ方は、現在一般的にイメー ジされている主として日本人をイメージしたグローバル人材の意であるようだ。一方、2010年には文 部科学省による「グローバル人材育成推進会議」を設置し、2012年6月に公開された審議まとめ『グ ローバル人材育成戦略』では、グローバル人材の特質として以下のような要素が示されている。 ⃝要素I:語学力・コミュニケーション能力 要素II:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感 要素III:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー(ママ) ⃝このほか、(中略)幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団 をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等 出典:『グローバル人材育成戦略』p.8. 以上見ていくと、「グローバル人材」の資質として英語が話せることが最重要視されており、更に、英 語力以外のスキルや能力が定義されていることがわかる。
3.調査のデザイン
3.1 調査の目的 2004年度から2018年度における、旧英語・英文学類と旧国際学類及び現国際学科の学生による TOEIC IPを利用した学内テストの受験者数及びトータルの平均スコアと各セクション(リスニングセ クション、リーディングセクション)における平均スコアを分析する。 3.2 調査方法 2004年度11月から2018年度1月までに合計43回実施された学内TOEIC IPテスト結果を分析する。テ ストは、リスニング、リーディングの2セクションで構成されており、トータルスコアと各セクション のスコアの分布を比較した。特に、旧英語・英文学類と旧国際学類及び現国際学科の学生によるスコ アを分析し、英語授業の効果や課題について検討した。 3.3 調査対象者 本研究のデータ対象者は2004年11月から2018年度1月までに学内TOEIC IPテストを受講した本学旧英語・英文学類、旧国際学類及び現国際学科の1年生607名、2年生522名、3年生835名、4年生253名、 合計1774名(重複あり)である。
4.調査結果
4.1 受験者数の推移 2004年度11月から2018年度1月までに合計43回実施された学内TOEIC IPテストの受験者数を学年ご とに比較した(図4.1参照)。 図4.1 学内 TOEIC IP 受験者全受験者数1774名のうち1年生は164名、2年生は522名、3年生は835名、4年生は253名であった。3年 生の受験者数が圧倒的に多いのは就職対策のためであると考えられる。近年TOEICスコアを考慮する 企業が増えており、多くの3年生が、就職活動の際に履歴書にスコアを記入することを目指してTOEIC IPを受験したと考えられる。反対に、3年生でTOEIC IPを受験してスコアを得た学生は4年生になっ て受験しなくても済むこと、また就職活動に忙しいこともあり、4年生の受験者数が少ないと考えられ る。1年生の受験者数が少ない理由としては、1年次には学生にTOEICがそれほど周知されていないた めであると思われる。日本の多くの高校では難易度の観点からも、TOEICより英検の受験を進めてお り、実際、大学入試でも英検の資格を持つ受験生を合格判定で優先にすることがあるが、TOEICのス コアを見る大学は少ない。本学の旧英語英文学類、旧国際学類、国際学科にはTOEIC関連の授業やパ ソコン教材もあり、学内でもTOEIC IPの宣伝をポスターやポータルサイト等で行っているため、2年 生になって受験者数も増えていると考えられる。今後受験者数を増やす為には、英語の学習意欲の低 い学生の学習動機を喚起する為の工夫や、就職対策としてTOEIC IPの実施の宣伝を強化する必要が あるだろう。 受験者数の推移に目を向けると、2004年度はIPテストの実施が2回のみであったこともあり、54名 と受験者数はかなり少ない。2005年度は87名、2006年度は122名、2007年度は99名と少しずつではある が増加していることがわかる。受験者数が大幅に増加したのは2010年度の220名であり、その後、2011 年度の149名、2012年度の156名と2013年度の123名、2014年度の118名、2015年度の132名、2016年度の 127名、2017年度の141名と、一定数の学生が受験している。これは、グローバル化が進んだことによっ てより英語の必要性が高まり、就職においてTOEICスコアがアピールするポイントとなったことを学 生が認識し始めたことが理由であると考えられる。また、2010年度には大学の補助により、旧英語英 文学類と旧国際学類の学生は1年に1回は無料で学内TOEIC IPを受験する資格が与えられた。それに 連動する形で、TOEIC関連科目の担当者が授業内でTOEIC IPの受験を半ば履修生に義務付け、更に、 成績をつける際にスコアを考慮した。受験者数の増加を目指す為には、このような工夫は必須である ことが、数字でも示された。 4.2 学年別平均スコア 次に、2004年度11月から2018年度1月までに合計43回実施された学内TOEIC IPテストのリスニング セクション(Listening)、リーディングセクション(Reading)、及びトータルスコア(Total)の平均得点 を学年別に見ていきたい(図4.2参照)。まず、セクションごとの平均スコアを比較すると、リスニング が250.4点、リーディングが167.1点となっており、リーディングの平均点よりリスニングの平均点が93 点以上も高いことが判明した。 全国のTOEIC平均スコアにも同様の違いが見られ、2017年度の10月に実施された10回の公開テスト の結果によると、TOEICのリスニングセクションの平均点は318点で、リーディングセクションの平 均点は262点であったことから、リスニングの平均点はリーディングの平均点より50点以上高いことが
わかった(「TOEIC平均点まとめ:学生・社会人・国別の平均スコア」2018年)。 図4.2 H16年度11月∼ H30年度1月 TOEIC IP 第1回∼第43回の全受験者と各学年の平均スコア これはリーディングセクションの問題数が多く、時間配分を間違えるとマークすらできないことが原 因であると指摘されている(「TOEIC平均点まとめ:学生・社会人・国別の平均スコア」2018年)。 学年別に平均のトータルスコアを比較すると、1年生が376点と最も低く、2年生が404.5点、次に3年 生が418.7点と徐々に点数が上がっており、4年生は479.5点とスコアが高いことがわかる。旧英語英文 学類の学生は、共通教養の英語aとbの他に、講読、発音法、英作文、英会話を含め、1年次に週7時 間の英語の必修科目を履修し、4年間で圧倒的な数の英語の授業を履修していた。上記のテスト結果に はこのような学生の結果が含まれているため、授業時間数が直接事後テストにおけるスコアの伸びに 繋がったと考えられる。この結果から、当該学類の英語授業やその他の取り組みに一定の効果があっ たと考えられる。 4.3 平均スコアの推移 次に2004年度11月から2018年度1月までに合計43回実施された学内TOEIC IPテストの平均スコアの 推移を見ていく(図4.3参照)。 受験者数が少なかった2004年度から2007年度までは、トータルスコアの平均点が300点台辺りに位置 しており、かなり低い平均点であることがわかる。2008年度以降の受験者数の増加に伴い、平均点も徐々 にではあるが上がっていて、大体どの年も400点より少し上のスコアを保っている。特に、第21回と第
31回のトータルスコアの平均点は、それぞれ489.3点と477.7点と、他の回と比べて高得点となっている が、これは海外留学からの帰国生を含む、比較的高い英語力を持つ何名かの学生が受験生の中にいた ためであると考えられる。 図4.3 H16年度11月∼ H30年度1月 TOEIC IP 第1回∼第43回の全受験者の平均スコア
5.グローバル人材育成へ向けた今後の課題
本稿では、2004年度11月から2018年度1月までに合計43回実施された学内TOEIC IPテストの結果を 分析した。学年別の平均のトータルスコアを比較すると、1年生から4年生にかけて平均得点が伸びて おり、本学の旧英語・英文学類、旧国際学類、現国際学科で提供している英語授業の効果があり、そ の結果が直接TOEIC IPのスコアの伸びに繋がったと考えられる。この結果は、学生の英語コミュニ ケーション能力の育成という観点から見ても、ある程度効果的であったことが伺われる。 一方、当該学科の受験生のスコアは平均して400点をやや上回る程度であることがわかった。全国の 大学生のTOEIC IPのトータルスコアの平均点の推移を見てみると、2015年は443点、2016年は444点、 2017年は449点と、400点台中盤を維持している為、本学の披験者である学生の平均点は全国の平均点 を下回っていることが判明した。これらの結果から、本学の学生は「グローバル人材」の資質を十分 に満たしているとは言い難く、英語の授業やカリキュラムを改善する際に考慮すべき課題が残ること が判明した。 実際、本学では来年度の2020年度から旧英語・英文学類、旧国際学類、現国際学科の代わりに新た に国際学部が設置され、「国際社会に活躍する人材等に求められる英語力」を身につけることができる ような英語や外国語の授業やカリキュラムにおける改善がなされた。2016年度に本学の1年生全員に英 語授業に対する意識のニーズ調査を実施したところ、1年次のリスニングとリーディングの授業を通して、多くの学生がさらなる学習へ意欲的な意識を持つようになったことがわかった。この結果から、2 年次以降も全学的に英語の授業を必修化することができれば、学生の英語力向上に繋がるであろうと 考えられた(河内山 2018)。また、同調査でネイティブスピーカー教員の授業に対して肯定的な意見が 多く、2年次以降にネイティブスピーカー教員のクラスを増設することが課題として浮かび上がった。 これらの課題を解決すべく、新国際学部では1年生の共通科目の外国語である英語a/bに引き続き、2 年生でも学科共通の英語授業である「実践英語Ⅰ/Ⅱ」を履修することが必須となっている。当該科目 においては、「実践英語Ⅰ- a」をネイティブスピーカー教員が、「実践英語Ⅰ- b」を日本人教員が担当す ることとなり、team teachingの実現が可能となる。これにより両教員が4技能における役割を分担し、 協力し合いながら指導することが可能となる。また、これらの必修の英語授業において全クラスにお ける共通の学習到達目標であるCan-Doリストを設定した。到達目標の統一化により授業内容がある 一定の水準に保たれ、授業効果の測定も行い易くなるだろう。これらの新たな取り組みにより、「グロー バル人材」の資質を持つ在学生が増えることを期待する。
6.まとめ
『グローバル人材育成戦略(グローバル人材育成推進会議 審議まとめ』に示されているように、政 府はグローバル人材を育成するために若者の海外留学を奨励している。一方、本学の場合、留学の際 に生じる莫大な費用を負担できないという理由から留学を断念する学生が多い。文科省の取り組みに より国内の大多数の大学においてセメスター制やクォーター制が導入され、海外の留学機関とのアカ デミック・カレンダーのずれの問題を解決することで、より多くの大学生を海外へ送り出し、また、 海外から多くの留学生を受け入れることを期待した。本学においても、10年程前からセメスター制を 導入し、海外留学としては、1ヶ月の短期留学プログラム、6ヶ月、12ヶ月の中、長期留学プログラム の他に、学生が自分で留学先を選択することができる認定留学制度を提供している。提携校がある留 学先に限っても過去15年間で徐々に増え、現在はアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュー ジーランド、韓国、中国に学生を送り出している。セメスター制の導入以降、留学先の機関とのデミッ ク・カレンダーのずれという問題は解消された。実際、多くの学生が入学当初から海外留学に興味を 示しており、例年、事前の留学説明会には多数の学生が参加している。しかし、例えば、アメリカ留 学には宿泊費、生活費を含めて年間で400万円近くかかり、1ヶ月の留学でも50万円は下らない。その ため多くの学生が海外留学を諦めるというのが実情である。当該学科では留学を支援する奨学金を設 けてはいるものの、限られた予算のなかで学科に所属する学生全員の費用を負担するのは不可能であ る。学生の留学したいという意欲を失わせないよう、大学は経費の更なる援助を検討する必要がある と思われる。 また、本学、特に2020年度に新設される国際学部では、多くの大学がそうであるように、時代に合 わなくなった旧来のカリキュラムが見直され、文学や文化といった教養の科目がなくなりつつある。 代わりにTOEIC関連科目やプレゼンテーション、ディスカッションといった英語の専門学校や英会話学校で提供されるような科目が次々と設置されている。カリキュラムがTOEICや英会話中心のプラ クティカルなものになっていく一方、日本では依然として授業外で英語を聞いたり話す機会は少ない。 そのような環境において、プラクティカルな英語の授業のみ提供しながら学生の英語力を上げるのは 容易なことではない。学生の思考力、判断力を培うといった観点からも、英語学習をあくまでも文学 や文化等の教養的な側面と結びつけることが必要であるだろう。幅広い教養的な知識を土台としなけ れば、グローバル人材を育成するには物足りないものになるだろう。