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国際経営財務 と多国籍企業

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〈論 説〉

国際経営財務 と多国籍企業

小 林 康 宏

1.多 国 籍 企 業 と経 営 財 務 の 国 際 化 2.多 国 籍 企 業 の 海 外 直 接 投 資

(1)多 国 籍 企 業 の 発 展 の 財 務 的 ア ブmチ {2)海 外 直 接 投 資 の 財 務 的 性 格

(3)1980年 代 の 海 外 直 接 投 資 3.海 外 直 接 投 資 と企 業 合 併 ・買 収

(1)80年 代 の 国 際 的 な 企 業 の 合 併 ・買 収 (2)ア メ リ カ 企 業 のM&Aの 構 成

(3)ア メ リ カ 企 業 の 事 業 分 割,MBO,LBO

4.結

1.多 国 籍 企 業 と経 営 財 務 の 国 際 化

現 代 の 資本 主 義 経 済 の特 徴 は,先 進工 業 国 の 巨大 企 業 が1960年 以 降 か ら急 速 に海外 進 出 を とげて 多国 籍 企業 と呼 ばれ るまで に成 長 し・ それ が今 日の国 際 経 済 の中 核 に位 置 しそ の動 向 を左 右 す るほ どの影響 力 を持 っ まで に発 展 して い る ことで あ る。 多 国籍 企 業 とは,海 外 直接 投 資 によ って諸 外 国 に複 数 の法 人子 会 社 を設 立 した り,ま た現地 企 業 を合 佛 買 収 した り,あ るい は共 同 出資 によ

る合弁 事 業 を行 うな ど グ ローバ ル な経 営 活 動 を展 開 す る国 際企 業 で あ る。従 っ て それ は現 代 の経 済 社会 を代 表 す る会社 形 態 で あ る。

そ の財務 活 動 に は国 内企 業 の それ と比 べ て著 しい特 徴 と優位性 が み られ る。

例 え ば海 外 に設 立 した金 融 子 会社 を通 じて国 際金 融 ・資本 市 場 か ら複数 の通貨 建 て の組 合 わせ に よ って低 コ ス トの資 本調 達 を行 う。 ま た各 国 の税 制,税 率 の

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違 い に合 わせ て 利益 管 理 や資 本 の最 適 配 分 を実 施 す る。 さ らに タ ックス ・ヘ イ ブ ン(税 金回避国)を 利 用 して課 税 を回避 した り,ト ラ ンス フ ァ̲.プ ライ シ ン グ(振 替価格設定制度)を 使 って利 益 操 作 を行 うな ど,資 本 の調達 と運 用 にお い て国 内企 業 に はみ られ な い特 性 を持 って い る。 この よ うな多 国籍 企 業 は,1958 年 のEEC成 立 と ヨー ロ ッパ 経 済 の復 興 を契 機 に,そ の 市場 支 配 を 目的 に 西

ヨmッ パ へ進 出 した アメ リカ巨大企 業 群 をそ の嗜 矢 と して い る

さて 多国 籍企 業 の成 長 が各 国 の経 済 ・金 融 政 策 に大 きな影 響 を及 ぼ して い る が・ こ こで は と くに金融 ・財務 面 につ いて強調 して おか ね ば な らな い

。 多 国籍 企 業 とい う巨大 な産 業 資 本 の国 際 的展 開 は,必 然 的 に巨大 銀 行 資本 の国 際化e 銀 行 の海 外進 出 を促 進 させ た ことで あ る。 多 国 籍企 業 の海 外 で の資本 需 要 の増 加 はs国 際金 融 ・資本 市場 の発 展 を誘 発 す るが,そ の こ とが銀行 の海 外進 出 を 活 発 化 させ る と共 に今 日の金 融 の 自由化,国 際 化 を促 進 させ た とい え るで あ ろ

う。アメ リカの 巨大 商業 銀 行 は企 業 の多 国 籍化 が顕 著 とな った1960年 代 に ,支 店,子 銀 行及 び コ ン ソー シ ァム とい った形 態 で海 外進 出 し,銀 行 業 務 を は じめ

と して国 内で は規 制 され て い る証 券 業 務以 外 にM&A仲 介,そ の他 の多 くの金 融情 報 の サ ー ビスを行 うな ど,そ の金 融業 務 を 多角 化 して 多国 籍銀 行 と呼 ば れ て い る国際 的 な総 合 金 融 機 関(ユ ニバーサル ・バ ンク)へ と成 長 した こと はよ く 知 られ て い る。

多 国 籍 企 業 の財務 活 動 す なわ ち国 際経 営 財務 を解 明 す る場 合 に,こ の金 融 の 国 際 化 と多 国 籍 銀行 の役 割 を理 解 す る こ とは,と くに重 要 で あ る。その理 由 は, この よ うな企業 と銀 行 の多 国籍 化 現 象 が海 外 直 接投 資 の相 互浸 透 の中 で先 進 諸 国間 で共通 の動 きとな って い るだ けで な く,多 国籍 企 業 の財 務 活 動 が,1980年 代 に国 内 市場 にお いて直接 金 融 の比 重 が 強 ま る中で 「企 業 の銀 行 離 れ」 が しば

しば指 摘 され る状 況 下 にお いて,国 際 金融 ・資 本市 場 で は多国 籍 銀 行 と提 携 し さま ざ まな金 融 的,財 務 的 ノ ウハ ウを受 け なが ら,そ れ と有 機 的 に結 びっ いて 実 施 され て い るか らで あ る。

例 え ば}金 融 の 自由化,国 際化 が進 展 す る中 で ユ ー ロ市場 に お いて新 金 融 商 品 を開発 し,通 貨 や金 利 の ス ワ ップ取 引(債 務交換方法),為 替 リス ク ・ヘ ッジの

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(388) 国際経営財務と多国籍企業43

財 務 技 法 を考 案 した り,ま たM&AやLBOの 仲 介 や その た め の資金 供与,さ らにそ の他 さま ざ まな国 際 的 な金 融情 報 サ ー ビスを提 供 す る多 国籍 銀 行 と強 く 結 びっ いて,は じめて企 業 の国 際 財務 戦 略 が実 施 可能 とな る。 そ して この両 者 の 関係 は}80年 代 の金 融 の 自由化,国 際化,証 券 化 の潮流 の中 で金 融 機 関相 互 の国 際競 争 の激 化 に よ って さ らに深 ま って い る といえ よ う。 そ の こと は,独 占 的株 式 会社 の国 際 的 な資本 の循環 運 動 が,そ の資 本 の集 積 ・集 中 メカ ニ ズムの 中 に国 際 的 な規 模 で の銀 行 資本 の動 きを取 り込 み は じあ,国 際 金 融 ・資 本市 場 とい う新 た な信 用 制 度 を必 要 と して い る もの と理解 で き る。 また産 業 と金 融 の 双方 にお け る熾 烈 な国 際 競争 が,国 際金 融 ・資 本 市場 を媒 介 に して よ り一 層 強

い結 びっ きをお互 いが必 要 と して い るか らで あ る。

1980年 代 に先進 諸 国 の多 国籍 企 業 は,ユ ー ロ市 場 を中核 と した国 際金 融 ・資 本市 場 にお い て,多 国 籍 銀 行 が開 発 した新 金 融 商 品 や革新 的財 務 方法 を利 用 し なが ら華 々 しく国 際 財務 活 動 を展 開 し,ま た近 年,日 本 企 業 も海 外 で外 貨 建 て

の ワ ラ ン ト債(WB),転 換 社 債(CB)を 発 行 して 資本 調達 の国 際化 さ らに企 業 財 務 の国 際化 を促 進 して い る。 ここで と くに強調 して お くべ き こ とは,各 国 の国 内 市場 で進 行 して い る財 務 と金 融 の国 際 化 の 内容 を み ると,そ れ は既 に1960 年代 か ら多 国籍 企業 ・銀 行 が ユ ー ロ市場 にお いて実 施 して いた もの で あ る とい

う こ とで あ る。 多国 籍企 業 は従来 か ら規 制 の な いユ ー ロ市 場 にお いて金 利 自由 な複 数 の通 貨 に よ る資本調 達 と運 用 ・投 資 を行 って い た。 近年,多 国籍 企 業 が 直 接 投 資 の相 互 浸 透 の下 で 各 国 の国 民 経 済 の 中 へ進 出 し定 着 して い った の に 伴 って,そ のユ ー ロ市場 の オ フ シ ョアな領 域 とそ こで実 施 され て い る精 緻 で 戦 略 的 な金 融 上,財 務 上 の技 術 や 制 度 が各 国 内 市 場 へ と伝 播 した。 そ の こ とに よ って各 国 にお い て経 営 財 務(企 業財務)の 国際 化 へ の要 請 が強 ま った と考 え て よい で あ ろ う。 従 って銀 行 と結 びつ いて展 開 され て い る多国籍 企 業 の最先 端 の 財務 戦 略 や そ の方 法 はt今 日の 「経 営 財務 の国 際化 」 の ま さに中心 に位 置 して

い る と理 解 す る こ とが で き る。

国 際経 営 財 務 を研 究 す る場 合 に,多 国 籍 企 業 の財 務 行動 の解 明 か らは じめ る 理 由 もそ こにあ る。 そ の場 合 に重 要 な こと は,国 際金 融 ・資本 市場 の構 造 と多

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国 籍 企 業 の 財 務 活 動 と の 関 係 を無 視 す る こ と が で き な い と い う こ とで あ る

。 な ぜ な らば 資 本 と 支 配 の 集 中 機 構 と して の 株 式 会 社 を 重 層 化 した 多 国 籍 企 業 は

, 国 際 市 場 に お い て 資 本 の循 環 ・回 転 運 動 を繰 り返 して い るが

,そ れ は 貿 易 信 用 (外国 為替市場),さ ら に ユ ー ロ市 場 を そ の 中 心 に もつ 国 際 的 な 銀 行 信 用 ・資 本 信 用(国 際 金融 ・資本 市場)を 槙 杵 と して 促 進 され て い るか らで あ る

。 す な わ ち金 融 上 の 規 制 の な い ユ ー ロ市 場 の拡 大 と本 国 の 規 制 を 受 け な い ユ ー ロ銀 行(多 国 籍 銀行 の海 外 子銀 行),そ して そ こで 活 発 に 展 開 して い る多 国 籍 企 業 の 財 務 戦 略

と い う こ れ ら三 者 の ス ク ラ ン ブ ル な 関 係 を 明 らか に す る こ とが 国 際 経 営 財 務 研 究 の 基 本 で あ る。

な お こ の 問 題 と関 連 して 付 言 して お くべ き こ と は,既 に知 られ て い る よ うに X992年 末 を 期 限 にEC域 内 市 場 統 合 の 具 体 的 措 置 がEC委 員 会 作 成 の 「域 内 市 場 統 合 白 書(1985年 欧州理 事会 承認)」 に よ っ て 提 示 さ れ て 以 来,日 本 と ア メ リカ の 企 業 ・銀 行 のEC進 出 が 活 発 に な っ た こ と で あ る

。 そ して そ の こ と に よ っ て 日本 ・ ア メ リカ及 び ヨ ー・ロ ッパ の 巨 大 企 業 が]EC域 内 に お い てM&Aと ジ

ョイ ン ト ・ベ ンチ ャー を 活 発 に 行 って い る。 ま た 巨 大 銀 行 間 の金 融 競 争 が 一 段 と激 し くな り,金 融 機 関 の 合 併 ・買 収 及 び提 携 も増 加 した。 自 由 で 効 率 的 な市 場 の 形 成(EC市 場統 合)と 多 国 籍 企 業 ・銀 行 の ヨ ー ロ ッパ 市 場 へ の 進 出 が

,ユ ー ロ 市場 の 拡 大 を 促 進 さ せ て 金 融 の グ ロ ー一バ ル 化 を一 層 展 開 さ せ て い る

。 こ う し た 動 き の 中 で 資 本 調 達 と 運 用 ・投 資 に お い て ,シ ン ジ ケ ー テ ッ ド ・ロ ー ン や NIFs(NoteIssuanceFacilities) ,RUF(RevolvingUnderwritingFacilitis)と い っ た 銀 行 ク レ ジ ッ トの 利 用 ,さ ら に フ ロ ー テ ィ ン グ ・ レー トに よ る変 動 利 付 債 (FRN)や 各 種 の ユ ー ロ通 貨 建 て 債 券,ス ワ ップ技 法(Swap)な ど の 革 新 的 財 務 方 法(FinancialInnovation)が 次 々 に 開 発 さ れ た。 こ れ らの 財 務 的 イ ノ ベ ー シ ョ

ンは ・ そ れ が ユ ー ロ市 場 で 利 用 さ れ て そ こ で 成 功 す る こ と に よ

って は じめ て 企 業 の国 際 的 な財 務 戦 略 に組 み 入 れ られ て い く こ と を 認 識 して お か ね ば な らな い で あ ろ う。

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0386) 国 際 経 営 財務 と多国 籍 企 業45

2.多 国籍 企 業 の 海 外 直 接 投 資

(1)多 国籍 企業 の発 展 の財 務 的 ア プ ロー チ

経営 活 動 の国 際 化 あ るい は企 業 の海外 進 出 は2っ の方 向 で展 開 され る。1つ は商 品 の輸 出す な わ ち貿 易 とい う形 態 その2つ は資本 の輸 出=海 外 直接 投 資 (ForeignDirectInvestment)で あ る。商 品 の輸 出 は,企 業 の販売 活 動 の海外 延 長 で あ り販売 過 程 の国 際化 で あ って,換 言 す れ ば商 品 資本 の循 環 運 動 の国際 化 を 意 味 す る もの で あ る。

多 国 籍企 業 は,そ の国際 的 な経 営 活 動 にお い て従 来 の商 品輸 出 に加 え て,さ らに資本 輸 出=海 外 直接投 資 に比重 を 置 いて い る と ころ に特 質 が あ る こと は既 に知 られ て い る。海 外 直 接 投 資 に よ って世 界 各 国 に現 地 法 人 と して海 外 子 会 社,と くに製 造 子会 社 を設 立 して 生産 の国 際化 を急速 にた か めた この企業 形 態 は,剰 余価 値創 出 の生 産 過 程 の国 際 的 な拡 張 で あ って,商 品輸 出 にみ られ た流 通過 程 の国 際化 よ りも さ らに進 ん だ形 態 で あ る。 従 って多 国籍 企 業 は7貨 幣 資 本,生 産 資本,商 品 資本 の各循 環 運 動 の国 際 的 な展 開 と して理 解 す る こ とが で

き る0

海 外 直接投 資 とは,た んな る資本 支 出 で は な く,企 業経 営 上 の支配 を含 ん で い る こ とに注 意 され ねば な らな い。 アメ リカ商 務 省 の定 義 に よれ ば,海 外 直接 投 資 とは,経 営 上 の支 配 を 目的 に投 資 され た資本 の こ とで あ って,そ れ は少 な

くと も相手 企 業 の所 有主 持 分 の10%以 上 か,又 はそ れ と同等 の権 益 を取 得 す る こ と に よ って,そ の 経 営 権 支 配 を 目 的 とす る た め の投 資 と考 え られ て い る。

従 って産 業 利 潤 の取 得 を 目的 とす る海外 直 接投 資 は,実 物 資産 投 資 で あ り受 入 国経 済 の中 で現 実 資本 の運 動 に組 み込 ま れて価 値 増殖 の機 能 を はたす とい う意 味 を もって い る。そ れ は,内 外 金 利差 によ りた えず 国 際金 融 市場(広 義)で 短 期 資本 移 動 を繰 り返 して利 子 生 み資本 の運 動 を展 開 す る証 券投 資(間 接投資)と は 性格 が異 な る こ とはい うまで もな い。

こ こで は多 国籍 企 業 の財 務 的特 質 を示 す上 か ら,そ の資本 集 中管 理 の性 格 を 述 べ て お こ う。

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す で に知 られ て い るよ うに多国 籍 企 業 は,海 外 直接 投 資 に よ って世 界各 国 に 法 人格 を もっ 海外 子 会社(製 造,販 売,金 融の各子会社)や 関係 会 社 を設 立 す る

。 また他 国 の企 業 を買収 した り,あ るい は共 同 出資 に よ って合 弁事 業 形 態(joint venture)を と った りす る。 そ の活 動 原 理 は,市 場 競 争 に よ って促 進 され 信用 制 度 の利 用 を通 じて その規 模 を拡大 す る株式 会 社 の資本 と支配 の集 積 ・集 中 を基 礎 に して・ それ に生 産 と資本 の国 際化 を通 じて 資精 積 の騰 磯 重 に 樋 層 化 させ た こ とで あ る。 もち ろ ん それ は利 益 の 極 大 化 を志 向 す る もので はあ る が,多 国籍 企 業 は各 子 会 社 ごとの個 別 的 な利 益 極大 化 の方 法 を と らない と ころ が 独特 で あ る。す な わ ち企業 全 体(企 業集団)の 利益 が極 大 化 す るよ うな子 会 社 管理 を実 施 す る。 例 え ば・ あ る子 会 社 の利 益 を犠牲 に して 全体 の利 益

,又 は本 社 利益 が極 大化 す るよ うに資 本 移動 の管 理 と財 務 戦 略 を組 む

。 典型 的 に は トラ ンス フ ァー ・プ ライ シ ング(transferpricing)に よって,あ る子 会社(高 税率国) の利 益 を他 国(低 税率国)の 子会 社 へ 振替 価 格 を通 じて移 転 す る

。 そ の ことに よ って企 業全 体 の税 負担 額 を軽減 し,本 社 利 益 の増 大 に貢 献 す るよ うに子 会 社 管 理 を行 うこ とは周 知 の ことで 旙 もちろん近 年 で1ま多騰 僕 の こ う した 動 きに対 して・ アメ リカや 日本 で は移 転 価格 税 制 を課 す こ とに よ り合 算課 税 方 式(ユ ニタ リー ・タックス)が と られ,多 国 籍 企 業 の脱 税 行為 を規 制 す る動 きの あ る こ と も事 実 で あ る。 しか し依 然 と して この トラ ンス フ ァー ・プ ライ シ ン グ は・ 多 国籍 企 業 の利 益 と資本 の管 理 にお いて重 要 な役 割 を果 た して い る

。 ま た多国 籍企 業 に お いて は・ 経 営 活動 が国 際 的 に拡 大 して い るため に

zそ の 権 限 も国 際 的 に分 権 化 され るが・ 他 方 にお いて は資本 や利 益,そ して最 高人 事 に関 す る権 限 は本社 に集 権化 され るよ うに な る。 経 営 活 動 の国 際 化 の進 展 にっ れて,そ の子会 社 に対 す る所 有 と支配 の側面 は分 散 され た りす るの で は な く

, 強大 な 単一 の国 籍 の資 本 の管理 下 に集 中 す るよ うにな る。 す な わ ち既述 の よ う に本社 へ の集権 化 が強 ま る ほ ど,他 方 に お いて国 際 化 のた め の分 権化 が 可能 に な る と考 え られ るで あ ろ う。 ア メ リカ多 国籍 企 業 にお いて は

3子 会 社 に対 して 常 に100%の 完 全 所 有志 向 が強 い こ とが,こ の ことを示 して い る といえ るで あ

ろ う。

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0384) 国際経営財務と多国籍企業47

また多 国 籍企 業 は,そ の資 本 の循環 運 動 に異 種 貨貨 の流 れ が含 まれ て くるた め に,そ れ を統 合 ・統 制 す るた め に本社 の統 一 的意 思 の下 に集 中管 理 が行 わ れ る こ と はい うまで もな い。特 に1973年 以 降 の変 動 相場 制 移行 後 か ら,通 貨 価値 の継続 的変 動 の下 で は,こ の傾 向 は さ らに強 くな った ことは強調 され ね ば な ら な い。 ま たそ の ことに よ って外 国 為替 市 場 が,多 国籍 企業 の財 務活 動 及 び国際 経 営財 務 の基本 領 域 にな った ことを理解 してお か ね ばな らない で あ ろ う。

② 海外 直 接 投資 の財 務 的性 格

海 外 直 接 投 資 の動 向 が,企 業 の国 際化 及 び多 国 籍 化 の進 展 を示 す 指 標 で あ る。 こ こで は企 業 の海 外 直接 投 資 の財 務 的性 格 を理 解 す るた め に,ア メ リカ商 務 省 の定 義 に依 拠 して そ の基 本 的概 念 及 び そ の 資 本構 造 を明 らか に して お こ

̀21

海 外 直 接 投 資 と はy単 一 人(組 織 を含 む)が,外 国 企 業 に永 続 的 な 権 利 を 持 ち そ の 経 営 に 影 響 力 を 行 使 す る た め の 資 本 投 資 で あ る。 具 体 的 に は ア メ リカ 商 務 省 及 びOECDの 定 義 に よ れ ば,そ れ は,一 人 の 人 間(組 織 を含 む)が,外 国 関 連 会 社(foreignaffiliates)の 議 決 権 株 式 の10%以 上 を 所 有 す る か,ま た は そ れ と 同 等 の 権 利(equivalentinterest)を 持 っ こ と に よ り,外 国 関 連 会 社 に 対 して 所 有 と支 配 を 行 使 す る こ とで あ る。 こ こで い う一 人 の 人 間 と は,親 会 社 の こ と で あ る が,そ れ は外 国 関 連 会 社 に対 して 単 一 で 所 有 す る こ と で あ って,そ の 国 す べ て の 人 の 共 同 の所 有 と い う意 味 で は な い。 す な わ ち 単 一 人 と は,例 え ば 個 人, 支 店,会 社,政 府,州,公 的 な 代 理 機 関,金 融 機 関 及 び ア ソ シ エ イ テ ッ ド ・グ

ル ー プ(associatedgroup)を 意 味 して い る。 この ア ソ シ エ イ テ ッ ドrグ ル ー プ と は 合 弁 企 業,シ ン ジ ケ ー ト,国 内 の 企 業 集 団 の メ ンバ ー達(親 会社 と子 会社 の 共 同 に よる場 合 を含 む)の こ とで あ る。 な お親 会 社 に 所 有 さ れ る外 国 関 連 会 社 を 定 義 す れ ば,① 法 人 外 国 関 連 会 社(incorporatedforeignaffiliates)と ② 未 法 人 外 国 関 連 会 社(unincorporatedforeignaffiliates)に 分 け る こ とが で き る。す な わ ち 外 国 関 連 会 社 と は,① に っ い て は親 会 社 に議 決 権 株 式 の10%以 上 を 所 有 さ れ,

ま た② に つ い て は① と 同 等 の権 利 を 親 会 社 に 直 接,間 接 に 所 有 さ れ,支 配 され

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海外直接 投資残高

図1ア メ リカ海外 直接投 資残 高の資金 構造(1989年)

1鰍 面r臨

資本貢献

D親 会 社 持 分 (parentequity)

2)企 業 間 負 債 勘 定 (lntercompanydebt)

3換 算調 整額

て い る外 国 企業 といえ るであ ろ631

次 に 海 外 直 接 投 資 残 高 の資 本 構 造 を 明 らか に して お こ う。

ア メ リカ商 務 省 の1989年 の 規 定 で は,海 外 直 接 投 資 残 高(DirectInvestment PositionAbroad)は,外 国 関 連 会 社 に 対 す る(1)親 会 社 持 分(parentequity)と(2) 企 業 間 純 負 債 勘 定(netInterc。mpanyaccountdebt)か ら構 成 さ れ て いf¢)

o後 者 (2}は親 会 社 に よ る外 国 関 連 会 社 へ の 貸 付 金 の う ち で 未 返 済 の 負 債(netout ‑ standingloans)を 意 味 して い る。 図1が 投 資 残 高 の 資 金 構 造 を示 して い る

。 す な わ ち この 海 外 直 接 投 資 残 高 と は,親 会 社 が 彼 等 の外 国 関 連 会 社 に 対 して お こ な う持 分(自 己資本)と 負 債 の 形 態 に よ る資 本 提 供 で あ り,そ の 外 国 関 連 会 社 の 総 資 産 へ の 資 金 的 貢 献 と理 解 す る こ とが で き る。 そ の 性 格 は,既 述 の 如 く投 資 額 の 大 き さ が そ の外 国 関 連 会 社 に対 す る経 営 支 配 力 の 割 合 を 表 わ す と い う こ と で あ る。

直 接 投 資 残 高 の 内 訳 を 図1に よ っ て 説 明 して お こ う。

ま ず(1)親 会 社 持 分(parentequity)は,① 株 主 資 本(capitalstock) ,② 留 保 利 益 そ して ③ 換 算 調 整 額(translationadjustment)を 含 ん で い る。

① 株 主 資 本 は,外 国 関 連 会 社 の 資 本 金 の 巾 の 親 会 社 所 有 分 と,そ の 外 国 関 連 会 社 に対 す る 「そ の他 の 資 本 貢 献(othercapitalc・ntribution)」 に分 け られ る。 後 者 は親 会 社 に よ る追 加 払 込 み 資 本 に お け る親 会 社 持 分 で あ っ て,株 式 払 込 剰

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(3$2) 国際経営財務と多国籍企業49

余 金 や 贈与 な ど資本 金 に は含 まれ ない部 分 で あ る。

② 留 保利 益 とは,外 国関連 会 社 の留保 利 益 の中 の親 会社 持 分 の こ とで あ り, そ の外 国 関 連会 社 の未 配分 利 益 の うち の親 会 社 取 得分 の こ とで あ る。 す な わ ち 親 会社 に配 当金 と して送 金 され なか った留 保利 益 が含 まれ る。 受 入 国政 府 に よ る為 替 管 理 の強 化 に よ って,親 会 社 に配 当送 金 され な い場合,あ るい は親 会社 が為替 レー トの変 更 や経 営 上 の理 由 に よ って配 当金 を外 国 関連 会 社 に留 保 す る 場 合 が あ る。 ま た親 会 社 は,取 得 す べ き配 当金 を外 国 関連 会社 に内部 留 保 して 親会 社 持分 を 強化 し,そ の こ とによ って外 国 関 連会 社 の 自 己金 融 を増 大 させ る

とい う財 務 政 策 を と った りす る。

③ 換 算調 整 額 は,外 国 関連 会 社 の外 貨 建 て資 産 ・負 債 を アメ リカ ・ドルへ換 算 す る時 の為 替 レー トか ら発生 す るキ ャ ピタル ・ゲ イ ン/ロ スの累 積 額 の親 会 社 取 得分 で あ る。

(5)

次 に海 外 直接 投 資残 高 の② 企 業 間負 債 勘 定 につ い て説 明 しよ う。

この企 業 間純 負 債 勘定 とは,親 会 社 が外 国 関 連 会社 に対 して お こな った貸 付 金 の うちで未 遇済 の部 分 で あ る。 企業 間(親 会社 と外国関連会社間)に お いて債 権 ・債 務 関係 が発生 す るが,純 負 債 勘定 とは親 会社 が負 って い る債 務 を超 過 し

た債権 を意 味 して い る。 す なわ ちそ れ は,ま ず 外 国 関連 会社 に対 す る支払 手 形 (trad,n。tespayable)を 差 引 い た親 会 社 の売 掛 金 の純増 加 分 と,外 国 関連 会社

Cs)

が 親 会 社 に対 して 負 っ て い る他 の 流 動 負 債 及 び 長 期 負 債 の 合 計 で あ る。

以 上 の 如 く海 外 直 接 投 資 残 高 は こ れ らの 資 金 項 目 か ら構 成 され て い るが,そ れ は 前 年 度 末 の投 資 残 高 に今 年 度 中 の 投 資 額 の変 化(フ ロー)を 加 え て 算 定 さ れ る。 そ の 場 合 に 当 該 年 度 の 投 資 額 の 変 化(フ ロー)は 図2に 示 した よ う に,親 会 社 か らの(1)直 接 投 資 資 本 の 流 出額 と(2}価値 調 整 額(valuationadjustment)と の 変 化 で 示 さ れ る。 こ こで は各 支 出項 目 の 内 容 を 説 明 して お こ う。

(1)直接 投 資 資 本 の 流 出 は,① 株 主 持 分 流 出(equitycapitaloutflow),② 再 投 資 利 益(reinvestedearnings),③ 企 業 間 負 債 流 出(intercompanydebtoutflow)の

(7)

増加 で あ る。

① 株主 持 分 流 出 は,外 国 関連 会 社(法 人及び未法人企業を含む)に お け る親 会社

(10)

図2

海外直接投資 残高の変化

アメ リカ海外 直接 投資残 高 の変 化項 目(1989年)

騰一モ1雛1醐

一 囎 謙∴

持分 の純 増 加(利 益の再投資分 は含 まない)で あ り,そ れ は,外 国 関連 会 社 を新規 設 立 した場 合 や既 存 の外 国 企業 の議 決権 を10%以 上取 得 した場 合iま た既 存 の 外 国 企 業 の持 分 を追 加 所 有 した時,あ るい は資 本貢 献(提 供)し た場 合 に生 ず る。 この よ うな親 会 社 持 分 の増 加 は,本 国 か らの資本 流 出 と して記録 され るか ら直接 投 資残 高 の増 加 とな る。 そ れ とは逆 に4外 国 関連 会 社 の清算 や そ の資産 売 却 に よ る親 会 社 へ の清 算 配 当,そ の所有 権 の売 却 さ らに その 資本 貢 献 の親 会 社 へ の返 還 は,す べ て親 会社 持 分 の減 少 す なわ ち親 会社 へ の資 本流 入 とな るか

ら,海 外 直 接投 資残 高 の減 少 と して 記録 され る。

② 再 投 資 利益 は,外 国関 連 会社 の税 引後 の純利 益 の うちの親 会社 取 得 分 の再 投 資 で あ り,そ の再 投 資 利益 額 は親 会社 の持 分権 に依存 す る。 そ の親 会 社取 得 分 が再 投 資 され よ うと親 会祉 へ送 金 され よ うと親 会社 利 益 とな るので海 外 直接 投 資 の利 益 と して記 録 され るが,再 投 資 され た場 合 に は親 会社 投 資 の増 加 とな る。 この よ うに留 保 利 益 は再 投 資 利 益 と親 会 社 へ の配 分 利 益 と に分 け られ る が,配 分 利 益 は親 会社 へ の配 当金 形態 で送 金 され る。 その場 合 に後 者 の中 に は 株式 配 当(stockdividend)と 清 算 配 当(liquidatingdividend)は 含 まれ な い こ と に注 意 しな けれ ば な らな い。 株式 配 当 は,留 保 利 益 の資 本金 組 入 れ で あ るか ら 分 配 可 能 な留 保 利 益 の減 少 とな るが,所 有 主持 分 全体 に変化 は な いた あ に投 資 残 高 は変 更 な い。 しか し清 算 配 当 は利益 送 金 で はな く資本 の返還 で あ るか ら直 接投 資 の持 分 資本 勘 定 の親 会 社 流入 とな るため に直接 投 資 残 高 の減 少 と な る。

(11)

C38d) 国際経営財務と多国籍企業51

表1ア メ リ カ 海 外 直 接 投 資:取 得 原 価 に よ る 残 高 と 国 際 収 支 フ ロ ー

(単位100万 ドル)

1982 198311984 195 $6

直接投資残高 2x7,752 207,203211,48Q 230,250 259.80

資 本流 出(流 入e) 967 6,695̀11,587 13.16 18.67 株 主持 分 9,708 4,9031,347 一2 ,210]55, 再投資利益 4,695 ll3,46217,214,14,1D210,02

企業間負債 一13 ,436‑11,669‑6,97311,2698,10 1

28,29530,900  な ア ア    り       り  

IAA

多 ≠ あ3,5・73,59713,921,4・ ・96 ,5・41216・889

饗髄 型躯

2

型 レ型唾 巨壁6

1987 4,307 1.045 4,635 9,714 6,696 40,588

...

335,893 17,879

‑fi,112 13,327

1989 370,091

33,388

‑4 ,472 22,370 1。,665い5・491

50,43753,9971 8,333

ユ     へ   

(出 所)SurveyofCurrentBusiness,Augustl991,85ペ ー ジ 第10表 よ り 抜 華 。

isga 421,494

33,437 s,i7y 22,25U 5,008 54,444 9,12011,846

3・091,4,4554,333

.̲一

③ 企 業 間 負 債 流 出 は,外 国 関 連 会 社 に対 す る親 会 社 の 企 業 間 受 取 勘 定 の 純 増 加 分 で あ り,そ れ は今 年 度 末 の企 業 間 勘 定 純 残 高(netoutstandinginter‑

c・mpanyacc。untbalance)か ら前 年 度 末 の そ れ を 差 引 い て 算 出 さ れ る。 年 度 末 の 純 残 高 は,外 国 関 連 会 社 に対 す る親 会 社 の 支 払 勘 定 を 超 え た親 会 社 の 売 上 債 権 を 意 味 して い る。 従 って 外 国 関 連 会 社 か らの 親 会 社 の 受 取 勘 定 の 増 加 又 は 親 会 社 の 支 払 勘 定 の減 少 は,親 会 社 の 企 業 間 負 債 勘 定 の 増 加,す な わ ち ア メ リカ 資 本 の流 出 を生 ず る。 例 え ば,配 分 利 益(配 当金),利 子,ロ イ ヤ リテ ィー,ラ

イ セ ンス ・フ ィー が 外 国 関 連 会 社 か ら親 会 社 に 対 して 発 生 した 時,そ れ らの 金 額 が 親 会 社 に送 金 さ れ な か った 場 合 に は親 会 社 の 受 取 勘 定 の 増 加 とな るか ら企

(8)

業 間 負債 勘 定 の流 出(増 加)と して記 録 され る。

直接投 資残 高 の変 化 のい まひ とつ の項 目② 価 値調 整額 は,外 国関 連会 社 の外 貨建 て資 産 ・負 債 を ア メ リカ ・ドルへ換 算 す る時 の為替 レー トの変 化 に対 応 し て調 整(FASB,No.52の ガイ ドライ ンによる)し た り,親 会社 の帳 簿 上 の取 引価 格

と外 国 関連 会 社 の簿 価 との差 や外 国 関連 会 社 の売却 や清 算 の時 の外 国 関連 会社

C9)

の簿 価 と実 際 の価格 との差 の調 整 を意 味 して い る。

そ こで 次 に ア メ リカ海 外 直接 投 資残 高 の状 況 を み て お こ う。 表1は1980年 代 の状 況 を示 して い るが,取 得 原 価 で 評 価 した1990年 の投 資 残 高 は前 年 比

(12)

14%(514億 ドル)増 加 して 約4215億 ドル に 達 した。 残 高 の 増 加 分514億 ドル は,資 本 流 出334億 ドル と価 値 調 整 額180億 ドル に よ る もの で あ る

。 資 本 流 出 は ・80年 代 後 半(87年 ・89年 ・90年)に は300億 ドル を越 え て 急 増 して い る が

, そ れ は ア メ リカ 多 国 籍 企 業 の グ ロ ー バ ル な 活 動 に よ っ て,株 主 持 分 の 取 得 や 再 投 資 利 益 が 多 い た あ で あ る。 と く に1992年 末 のEC市 場 統 合 に対 応 し た ア メ リカ 多 国 籍 企 業 の ヨ ー ロ ッパ 進 出 や ラ テ ン ・ア メ リカ,東 ヨ ー ロ ッパ 諸 国 の 復 興 さ ら に 環 太 平 洋 地 域 の 経 済 成 長 が 支 え と な っ て い る と考 え られ る。 な お 1988年 と1989年 の 株 主 持 分 の急 減 は,い くっ か の ア メ リカ 多 国 籍 企 業 が,負 債 を 縮 小 す る た め に そ の 世界 的 な活 動 を リス トラ ク チ ャ リ ング し,石 油,食 品 製 造,金 属 製 造 の 関 連 会 社 を売 却 した こ と か ら株 主 持 分 の 流 入 が 生 じた こ とか

(1Q)

らで あ る。

な お 企 業 間 負 債 流 出 は,1990年 に は わ ず か に50億 ドル(89年 一155億 ドル)で あ っ た 。 この 急 減 は,金 融 業(銀 行 を除 く)の 関 連 会 社 と深 く関 係 して い る

。 と くに イ ギ リス の 投 資 銀 行 が,1989年 に ヨ ー ロ ッパ の 関 連 会 社 の 活 動 に資 金 供 給 す る た め に ア メ リカ親 会 社 か ら借 りて い た 巨額 な 貸 付 金 を 返 済 した こ とか らで あ る。 さ ら に は外 国 関 連 会 社 が 高 収 益 の た め に親 会 社 の 貸 付 金 へ の 要 求 を 低 下 させ た ため で あ る。(11)

多 国籍 企 業 の国 際 的活 動 は,以 上 の如 く海 外 直接 投 資 に よ って各 国 に生 産, 販売,金 融 の関 連 会社(子 会社を含む)を 設 立 して展 開 され るが,そ の場 合 に外 国 関連 会 社 は,親 会 社 か ら持 分 出資 と負 債勘 定 の両 面 にお いて 巨額 な資 金 提供 を受 け る ため に最 初 か ら巨大企 業 と して設 立 され る。 す なわ ち親 会社 か らの直 接 投 資 は,外 国 関連 会 社 に と って は親会 社 か らの 自己資 本 と他 人 資本 の調達 を 意 味 して い るが,そ の調 達 資本 は,持 分 所 有 や利 益 の分 配,債 権 ・債務 の処 理, 返 済 な どを企 業 間(親 子関係)で 実 施 す るの で,第 三 者 か らの調 達 資本 と比 べ て 財 務 政 策上 高 い融通 性 を持 っ ことに な る。 従 って外 国 関連 会社 は,現 地 企業 と 比 べ て は じめか らこの よ うな資 金 的 優位 性 を持 って ス ター トす るが,し か しそ

れ は,資 金 的 優位 性 を持 って い るだ け親 会 社 か らの経 営 支配 力 が 強 く働 く もの と考 え る ことが で き る。 す な わ ち親 会 社 は,海 外 子 会社 に対 して は一 方 で は大

(13)

/378) 国際経営財務と多国籍企業53

株 主(自 己資本提供者)と して,ま た他方 で は大 口 の債権 者(他 人資本提供者)と して子 会社,関 連 会 社 を管理 す る。 ま た海 外 子 会社 は,株 式 発 行 を あま り しな いが,発 行 して も親 会社 が その多 くを所 有 す る。 つ ま り親 会社 は,直 接 投 資 に よ って子 会 社 の 内部 蓄積 を増 大 し自己金 融 を形成 し,さ らに資 産規 模 を拡大 し た海 外 子会 社 を少 な い持 分 資本 で 所有 す る こ とを基 本 と して い る。

しか しな が ら多国 籍 企 業 の国 際活 動 は矛 盾 な く展 開 され て きた わ けで は な い。 と くに ア メ リカ多 国籍 企 業 は,1970年 代 の石 油 危機 や世 界 的 イ ンフ レ,国 際通 貨 危機 な ど,資 本 主 義経 済 が動 揺 す る中 で,進 出,停 滞,撤 退 を くり返 し なが ら拡 大 を続 け,現 代 の世 界経 済 の 中核 に根 を お ろす ま で に成 長 した。 そ こ で次 に80年 代 の直接 投 資 と多 国 籍企 業 につ い てみ て お こ う。

(3)1980年 代 の海外 直 接 投資

戦 後 か ら70年 代 末 まで の 先進 工 業 国 の海 外 直 接投 資 の成 長 は,ロ ボ ック と

シ モ ン ズ(R。b。ck&Sim̲ds)に よ れ 緻3段 階 に 分 け る こ と が で き る 。 ま ず 第1期 は 大 戦 直 後 か ら1950年 代 末 まで で あ り,ア メIJカ と イ ギ リス が 海 外 の石 油 や そ の 他 の 資 源 採 掘 に投 資 を 集 中 し,そ れ ら資 源 へ の 支 配 網 を 確 立 した こ と に特 色 が あ っ た。 ま た 第2期 は1958年 か ら71年 ま で の 時 期 で あ る。

これ は先 進 国 の 海 外 直 接 投 資 が,資 源 採 掘 投 資 か ら製 造 業,商 業 向 け投 資 へ 変 化 し,そ して 投 資 先 が 開 発 途 上 国 か らEC市 場 を 中 心 と した ヨ ー ロ ッパ 地 域 へ と 向 け られ た 時 期 で あ る。 と くに58年 のEEC成 立 及 び ヨ ー ロ ッパ 経 済 の 復 興 が 契 機 と な って ア メ リカ 企 業 の ヨ ー ロ ッパ 進 出 が急 増 し,多 国 籍 企 業 化 が 大 量 化 し は じめ た 時 期 で あ った 。 そ して 第3期 は,1971年 以 後 に は非 ア メ リカ企 業 の 多 国 籍 化,ま た 石 油 業,鉱 業 か らの 投 資 撤 退 と ア メ リカ へ の 外 国 企 業 に よ る 外 国 直 接 投 資 の 増 加,す な わ ち ア メ リカ へ の 企 業 進 出 が 顕 著 に な った 。 と くに 西 ヨ ー ロ ッパ と 日 本 の 企 業 の ア メ リ カ 進 出 が 活 発 化 し,国 際 化,多 国 籍 化 が 先 進 諸 国 共 通 の 現 象 と な っ た。

こ う した 共 通 の現 象 の 中 で もア メ リカ 多 国 籍 企 業 が 投 資 規 模,成 長 性 に お い て 最 も優 れ て い た が,そ の 成 長 を 支 え て き た要 因 は,た ん に経 営 上 の技 術 や ノ

(14)

ウハ ウ,資 本 力 な どの優 位性,卓 越性 だ けで はな い。 それ は基 本 的 に は戦後 の ドル体 制 で あ り,ア メ リカ体 制 その もので あ ったIMF体 制 とGATT体 制 に支 え られ て い た。 これ らの国 際 的機 関 は,ア メ リカが 強大 な軍 事,政 治,経 済 力 を背 景 に 世界 経 済 を ポ ン ドか ら ドル に切 りか え な が らア メ リカの 世界 支 配 体 制 を確 立す るた めの骨 組 み をな して いた。 これ らの機 関 が ア メ リカ企 業 に とって 有 利 に作 用 した こ とに間違 い なか ったが,し か しなが らそれ は,常 に ア メ リカ 国 際収 支 の赤字 とい う高 価 な代 償 を伴 って い た。 朝 鮮戦 争 や ベ トナ ム戦 争 に よ る 巨額 な軍 事 支出 に加 えて,ア メ リカ多 国 籍 企業 の海外 直接 投 資 が,ア メ リカ か らの ドル流 出 に拍 車 を か け過剰 ドル体 制 を生 ん で 世 界的 イ ンフ レや国 際信 用 不 安 を一 層 深 め た こと は事 実 で あ った。

先進 諸 国 は こ う した 中 で73年 まで に固定 相 場 制 か ら変 動 相 場 制 へ 移 行 した が,そ の 後 も ドル減 価,ド ル過剰 はい っ こうに回 復 しな か った。 そ して 多国 籍 企 業 ・銀 行 を媒 介 に して減 価 した ドルが世 界 中 に拡 散 され,イ ンフ レの国 際 的 増 幅 を もた ら した こ と は周 知 の こ とで あ 暑鷺 ア メ リカ多 騰 蝶 の酬 進 出 は,こ う した ドル体 制 の激 しい動揺 の 中で促 進 され た こ と は見 落 しえ な い事柄 で あ る。 と くに80年 以 降 の企 業 の多 国 籍 化 は投 資 の進 出 と撤 退 が た え ず繰 り 返 され なが ら投 資収 益率 の高 い産 業,地 域 へ の選 別 投 資 が お こな われ て い る。

そ こで まず は じめ に80年 代 の海 外 直 接 投 資 の特 徴 は,先 進 工 業諸 国 間 で 直 接 投 資 の相 互 浸透 が進 ん だ ことか ら,こ こで は と くにOECD諸 国 間 の 資 本 投 資 の動 向 を明 らか に して お こ う。 この資本 の相互 浸 透 は,近 年 のEC市 場統 合 の 下 でsEC域 内,ア メ リカ,そ して 日本 の三極 構 造 の中 で展 開 されて お り,こ の 新 しい変化 を企 業 の多 国 籍化 の第4期 とみて よい で あ ろ(14)U

海 外 直接 投 資(フ ロー一)は1983年 以 来,世 界 の貿 易量(商 品取 引量)が 年 平 均 9%で 増 加 した の に比 べ て34%の 拡 大 を示 し晃51と くに ・ECD諸 国 は,投 醐

で あ りま た受 入 国 に もな っ た こ と,そ して 投 資 産 業 分 野 が 製 造 業 か らサ ー ビ ス 業(金 融 を含む)へ と変 化 した こ と,さ ら に投 資 形 態 に お い て 国 際 的 な 規 模 で 企 業 合 併 ・買 収(MergersandAcquisition)と 戦 略 的 提 携 が 進 ん だ こ とで あ る。 こ れ ら3っ の 内 容 を 整 理 して お こ う。

(15)

(376) 国 際経 営 財 務 と多 国籍 企 業55

表2ア メ リ カ 直 接 投 資 ・国 際 投 資 残 高,1982年 一89年(取 得 原 価)

(単位100万 ドル)

ア メ リカ海 外 直接 投 資

ア メ リカ へ の 外 国 直接 投 資

1

直接投資純額ア メ リカ 海 外

資 産 1ア メ リカ に

け る外 国 資

腐 蕨 蘇 L…而

)

1982 207,752

1983

124,677 83.075 824,755;

207,203

17,661 70,142

1984

211,480 164,5$3

1985

230,250

X4,615

46,897

̲̲̲̲̲一 一 旧 一←一一一一一一一一一一一 一

$95,912873,457 [iI

魁 畿 窒:453i898004'一 一2:膿

STEVENLANDEFELD&ANNM.

・:・

259,800

22p,414 39,386

1987 314,307

271,788 2,519

1988

333,501 328,851

19$9

373,43fi 4QQ,Sl7

oftheU.S.Net

InternationalInvestmentPosition,SuvreyofG'urrentBusiness,May1991,40ペ ー ジ 図

1と43ペ ー ジ 図3よ り 抜 葦 し 作 成

4,650‑27,381  ら か あ

∫ 耀:::欝

LAWSON,Valuation

80年 代 の 直 接 投 資 の 増 加 に は い くつ か の 理 由 が あ る が,例 え ばOECD諸 国 の 経 済 の 回 復 や70年 代 末 ま で の 貿 易 面 で の 各 国 に よ る数 量 規 制,貿 易 上 の 協 定,そ して 資 本 投 資 面 で は 自 由 化,為 替 管 理 の 緩 和 が 進 ん だ こ とが 直 接 投 資 を 促 進 させ た こ とで あ る。 しか し主 要 な 要 因 は,1992年 のEC単 一 市 場 の 形 成 が 多 国 籍 企 業 に 与 え た 影 響 で あ って,多 国 籍 企 業 に よ るEC市 場 進 出 の た め に, 新 技 術,新 製 品,新 市 場 開 発 を 遂 行 す る国 際 的 戦 略 を指 向 した こ とか らで あ る。

ま た 金 融 ・資 本 市 場 の 拡 大 と金 融 技 術 の イ ノ ベ ー シ ョ ンが,企 業 資 本 の調 達 と 投 資 を一 段 と活 発 に して い る こ と を指 摘 す る こ と が で き る。

そ こで まず 海 外 直 接 投 資 の 地 域 パ タ ー ンを み る と多 くの 工 業 国 が 投 資 国 で も あ り同 時 に受 入 国 に な っ た こ とで あ る。 ア メ リカ は今 日で も投 資 残 高 で は世 界 最 大 の 投 資 国 で あ る が,80年 代 で は 日本 と イ ギ リス の 直 接 投 資 が 拡 大 した こ と か ら,ア メ リカ,日 本,イ ギ リス の 海 外 直 接 投 資 が 世 界 全 体 の60%を 占 め る ま で に な って い る。 そ して1989年 に は 日本 は,世 界 最 大 の 投 資 国 に な り,OECD 海 外 直 接 投 資 全 体 の25%を 占 め た 。 と く に ヨ ー ロ ッ パ 諸 国 は,92年EC市 場 統 合 に対 応 して 日本 及 び ア メ リカ か らの 直 接 投 資 の 受 入 国 で あ る と 同 時 に,フ ラ

ン ス,ド イ ツ,オ ラ ン ダ及 び ス ウ ェ ー デ ンyス イ ス か らの 直接 投 資 も拡 大 させ 課 ここで は最 橡 徴 的 で あ る ア メ 肋 の状 況 を明 らか に して お こう。

(16)

表30ECD主 要 国 の海 外直接 投資 割合(産 業別流 出)1980年 一91年(%)

第1次 産 業

サ ー ビ ス業 (注)q) (出 所)

カ ナ ド イ ヅP イ ギ リ ス フ ラ ン ス イ タ リ ア オ ラ ン ダ

80‑8586‑91

圖皿一 一一

85 ga 80唱5 86‑91 :1 iii .r. 8卜91 80‑856‑91 80‑85 :・' .1 86‑91

39f7 40132 22161 皿̲

3 64 32

一刷一

2 55 43

1正 27 62

3 26 71

14 46 40

12 50 39

29 30 4a

6 42 52

㎜̲̲̲

1513

11愕一

1 62 37

a 48 52

11 50 39

1 45 54 ド イ ッ は1985年 と90年 の 年 度 末 の 残 高 を べ 一 ス に%を 算 出 。

OECD=FI!>Al>CIALルf湾RκETTRENDS(54) ,February1993,69ペ ー ジ の 図1か 作 成 。

表2は80年 代 の ア メ リカ国 際 投 資(直 接投 資 と資産額)の 残 高(1982‑‑89年)を 示 して い る が,こ こ に は2つ の 変 化 が あ っ た。

ま ず 第1に は,80年 代 初 期(82年}83年)に ア メ リカ海 外 直i接投 資 が 戦 後 は じ め て 減 少 した こ とで あ る。 ア メ リカ 海 外 直 接 投 資 は86年 以 降 か らEC市 場 統 合 へ 向 け て 増 大 す る が,1989年 に は82年 と比 べ てL8倍 増 の3734億 ドル に と

ど ま っ た 。 そ れ に対 して ア メ リカ へ の 外 国 直 接 投 資 は,1989年 に は82年 と比 べ て32倍 増 の4008億 ドル に 達 した 。 この 増 加 は,ヨ ー ロ ッパ と 日本 の 企 業 の ア メ リカ 国 内 市 場 に お け るM&A投 資 に よ る も の が 多 い と考 え られ る。 そ の 結 果,ア メ リカ の 海 外 直 接 投 資 純 額 は,1989年 に は は じめ て274億 ドル の マ イ ナ ス に な った 。

ま た 国 際 資 本 投 資 残 高 で は,ア メ リカ海 外 資 産 は継 続 して 増 加 しア メ リカ 海 外 関 連 会 社 の成 長 が 示 さ れ て い る。 しか し84年 以 来}そ の 国 際 投 資 純 額 は マ イ ナ ス と な り89年 に は6637億 ドル の マ イ ナ ス に な っ て い る。 これ は そ れ だ け ア メ リカ 国 内 市 場 に お い て 外 国 人 所 有 資 産 が 増 加 ,す な わ ち 外 国 企 業 に よ る ア メ リカ 向 け 直 接 投 資 が 増 加 し外 国 企 業 の ア メ リカ進 出 が 多 くな った こ と を意 味 し て い る。 す で に 指 摘 した よ う に80年 代 は ア メ リ カ に お い て 企 業 の リス トラ ク チ ャ リ ン グが 展 開 さ れ た がaそ れ が 史 上 最 大 の企 業 合 併 ・買 収(M&A)を も た ら し 巨 大 企 業 相 互 の 分 割 と 統 合 が お こ な わ れ た こ と が,ア メ リカ へ の 外 国 直 接 投 資 と外 国 人 所 有 資 産 の 増 加 を もた ら した と い え る の で あ る。

次 に 産 業 別 の 投 資 状 況(1989‑91年)を み て み よ う。 表3はOECD諸 国 が お こな っ た海 外 直 接 投 資 で あ るが,80年 代 を 通 じて 第1次 産 業(資 源採掘 関連)が

(17)

0374) 国 際 経 営 財 務 と多 国籍 企 業57

極 度 に減 少 した。 製造 業 投 資 は,多 国 籍企 業 の投 資業 種 で最 も大 きな比 重 を 占 めて い るが}80年 代 後 半 か らは ドイ ッ,フ ラ ンス,イ タ リア以外 で は減少 しは

じめ て い る。 そ れ に代 って金 融 機 関 や貿 易 商 社 を含 む サ ー ビス業投 資 が80年 代 後 半 に は増 加 した こ とが 明 らか に な って い る。 ドイ ッ とイ ギ リス以 外 の国

は,サ ー ビス業 へ の直接 投 資 が50%を 越 え て増 大 して お り,と くに 日本 とイ タ リアはサ ー ビス業投 資 が70%以 上 を 占めて い る。

もち ろん製 造 業投 資 の割 合 は,80年 代 後半 に は低下 傾 向 を示 して い る と はい え,投 資残 高 で は大 きな比 率 を 占め て い る。と くに80年 代 で は製造 業 投 資 の 内 容 が高付 加 価値 業 種 へ と移 行,す な わ ち織物,皮 革 や衣 類,食 品加 工 な ど労働 集約 的 業種 が低下 し,化 学 や エ レク トロニ ク ス関 連 業種 及 び 自動 車 産 業 の増 加 へ と変 化 した こ とは注 目す べ きで あ ろ う。 と くに化 学 へ の投 資 はOECDの 製 造 業投 資 の中 で199。 年 に は3・%を 占 めて し・脇 た1991年 で は化学 産 業 にお け る ア メ リカ海 外 直 接 投 資 残 高 は400億 ドル に達 す るが,こ れ は ア メ リカ海 外

くユ  

資 産 の10%に あ た る。

海 外 進 出 す る製 造 業 種 の 中 で 比 重 の 大 き い 自動 車 産 業 は,1990年 で は 日本, ア メ リカ,フ ラ ン ス,ド イ ッ及 び イ タ リア の製 造 業 に お け る海 外 直 接 投 資 残 高 の8%か ら15%に 達 す 鴇 世 界 の 自動 輕 業1ま,1991年 に は世 界 的 嬬 要停 滞 を反 映 して そ の 国 際 戦 略 の 再 構 成 に せ ま られ て い るが,そ の 直 接 投 資 の 形 態 も 合 弁 事 業(jointventures)や 資 本 提 携(crossshareholdings)と い った 方 式 に よ っ て 相 互 関 係 を 強 め る よ う に な って い る。

ま た エ レ ク トロ ニ ク ス 関 連 の投 資 は,ア メ リカ,日 本,フ ラ ン ス,ド イ ッ及 び オ ラ ン ダか らの海 外 直 接 投 資 の 比 重 が 大 き い。1990年 で は エ レク トロ ニ ク ス の 投 資 で は,日 本,フ ラ ン ス,ド イ ッの 製 造 業 種 の 海 外 直 接 投 資 の20%に も達

して い(20)01991年 末 で は 日本 の エ レ ク トロ ニ ク スへ の投 資 が高 い 比 重 を 占 め て お り,1951年 以 来 の 累 積 で は220億 ドル に 達 し て い た 。

ま た ア メ リカ企 業 は,エ レ ク トロ ニ ク ス分 野 の 海 外 直 接 投 資 に お い て は世 界 的 な 生 産 ネ ッ トワ ー クを も っ て い る た め に,そ の 直 接 投 資 フ ロ ー は,1991年 に

は20%も 上 昇 して お り,そ の 投 資 の 半 分 以 上 がEEC向 け投 資 で 占 め られ て い

(18)

る。 と くに ア メ リカ の エ レ ク トロ ニ ク ス関 連 企 業 は,1991年 に は ドイ ッ や イ ギ リス に関 連 会 社 を 新 設 した り・ ヨー ロ ッパ や 日本 の 企 業 グル ー プ と提 携 して 新 製 品 開 発 の共 同 事 業 を 行 っ た こ とか らsエ レク トロ ニ ク ス関 連 の ア メ リカ直 接 投 資 の フ ロ ー は20%ほ ど の 増 加 を 示 した 。例 え ば ソ ニ ー は ア ッ プ ル 社 と新 し い

ノ ー トブ ッ ク型 コ ン ピュ ー タの 小 型 化 を 開 発 して お り

,ま た 多 くの 日本 と ア メ リカ の 企 業 は ソ フ トウ ェ ア開 発 シ ス テ ム の 粥 で 共 同 開 発 を 促 進 して い(21)

o近 年 で は 日本 企 業 は ま た,EEC諸 国 へ 進 出 して お り,ヨ ー ロ ッパ 市 場 へ 供 給 す る

目的 か ら ビデ オ テ ー プ ・レコ ー ダ ー や コ ピー,ス テ レオ な ど の 生 産 を イ ギ リス

(22)

と オ ラ ン ダ に集 中 して い る。

な お1991年 で はOECD宅 要 国 か ら の 直 接 投 資 で は サ ー ビ ス業 が 大 き な割 合 を 占 め て い るが ・そ の 中 で も過 去10年 間 で は,金 融 業 と保 険 業 が 急 成 長 を と げ て い る。1990年 と91年 の 日 本 経 済 の バ ブ ル 現 象 崩 壊,世 界 的 不 況 か ら金 融 部 門 の 海 外 直 接 投 資 は 減 少 した が,し か し資 産 規 模 は な お 大 きな 比 重 を 占 あ て お り,1990年 で は サ ー ビ ス業 の 中 の 投 資 残 高 の30%か ら80%を 各 国 が 占 め て い

る。 そ の 他 のOECD主 要 国 の サ ー ビ ス業 投 資 で は貿 易 や 輸 送 業 種 及 び テ レ コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン関 連 投 資 が 多 く な っ て い る。

最 後 に 日本 企 業 の 海 外 直 接 投 資 の 状 況 を み て お こ う。 日本 の 海 外 直 接 投 資 は 1980年 か ら88年 ま で に10倍 に増 加 し,と くに80年 代 後 半 か ら は世 界 で 最 大 の投 資 国 に な っ た。70年 代 に は 日 本 はOECD諸 国 の 海 外 直 接 投 資 総 額 の6%

程 度 を 占 め て い た が ・89年 に は25%ま で 増 加 した。 こ の投 資 の 約 半 分(47%) は ア メ リカ 向 け で あ っ た が,こ の10年 間 で はECとASEANへ の 投 資 が 多 く

く   

な った 。 日本 企 業 は,1988年 か ら91年 ま で に 直 接 投 資 を40%も 増 加 した が そ れ も製 造 業 種 が 著 しか っ た 。 と く に そ れ は ア ジ ア に お い て 製 造 関 連 会 社 の 地 域

ネ ッ トワ ー ク を 確 立 す る た め で あ り,主 に エ レ ク トロ ニ ク ス に 集 中 して い た。

ア ジ ア は と くに 香 港,シ ン ガ ポ ー一ル,韓 国,タ イ な ど80年 代 に 経 済 成 長 率 が 高 く,こ う したDAEs(DynamicAsianEconomies)へ の 日本 と ア メ リカ企 業 の 資 本 投 資 が 増 加 しは じめ た こ とで も注 目 され る よ う に な っ て い る。 日本 企 業 の ア

ジ ア へ の 投 資 総 額 は,ヨ ー ロ ッパ へ の 投 資 の2倍 に達 して お り

,1991年 で は 日

(19)

0372) 国際経営財務と多国籍企業59

本 諜 の製 造 子 会 社(manufacturingsubsidiaries)は ・ ア ジ ア地 域 力10,483(25)社と 北 ア メ リカ(5,272社)や ヨ ー ロ ッパ(2,216社)よ り も多 くな って い る。 ま た 日 本 企 業 の ヨー ロ ッパ 向 け製 造 業 投 資 は,1985年 の 円 高 以 来 急 増 し1991年 に は 152億 ドル に も達 した。

以 上 の如 く1980年 代 に お い て は,先 進 工 業 国 の 多 国 籍 企 業 に よ る海 外 直 接 投 資 は,近 年 経 済 成 長 を続 け て い る ア ジ ア のDAEs諸 国 へ の 投 資 の 増 加 が み ら

れ る も の の,そ れ 以 上 にEC,ア メ リカ そ して 日本 の 三 極 間 で 直 接 投 資 の 相 互 浸 透 を しな が ら拡 大 した 。 も ち ろ ん そ れ は,EC市 場 統 合 や ア メ リカ 国 内 の リ

ス トラ ク チ ャ リ ン グ,さ らに 日本 の85年 以 後 の 円 高 が,こ れ ら 三極 間 の 海 外 直 接 投 資 を 活 発 化 させ た 要 因 で あ るが,さ ら に加 え て 金 融 ・資 本 市 場 の 自 由 化, 国 際 化 が 多 国 籍 企 業 の 資 本 調 達 と投 資 を 促 進 さ せ た こ とを 考 慮 して お か ね ば な

ら な い 。

(1)亀 井 正 義 教 授 は,多 国 籍 企 業 の 形 態 で は,1子 会 社 の 利 潤 の 極 大 化 で は な く,全 社 的 に み て 最 大 利 潤 の 獲 得 を 目 的 と す る こ と を 指 摘 し て い る 。 そ れ は 振 替 価 格 制 度 を 利 用 し て,了 会 社 相 互 間,親 会 社 の 利 益 操 作 に よ っ て 行 わ れ る 。 亀 井 正 義 『多

国 籍 企 業 論 』 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房,1985年,21ペ ー ジ 。

(2)海 外 直 接 投 資 の 性 格 に っ い て は 以 ド を 参 照 し た 。U.S.DirectInvestment Abroad,BenchmarkSurvey,FinalResults,U.S.DepertmentofCommerce.

(3)Ibid.,M‑4ペ ー ジ 。

(4)「 企 業 間 純 負 債 勘 定 」 の 「企 業 間 」 と は,多 国 籍 企 業 の 親 会 社 と 外 国 関 連 会 社 と の 取 引 を 意 味 し て お り,両 者 の 債 権,債 務 の 差 引 額 の こ と で あ る 。

(5)企 業 間 勘 定(intercompanyaccount)と は,親 会 社 と 外 国 関 連 会 社 と の 間 の 受 取 勘 定 と 支 払 勘 定 と の 差 額 の こ と で あ る 。

(6)投 資 残 高 の 資 金 構 造 の 基 本 概 念 に っ い て は}Ibid.,M‑19ペ ー ジ を 参 照 し た 。 (7)Ibid.,M‑20ペ ー ジ 参 照 。

(8)直 接 投 資 の 流 出 項 目 ①,②,③ の 内 容 は,Ibid.,M‑20〜21ペ ー ジ を 参 照 し た 。 (9)Ibid.,M‑20ペ ー ジ 参 照 。

(10)SurveyofCurrentBusiness,June1991,p.28.

(11)Ibid.,pp.29^‑30.

(1.2)RobockandSimmonds,lnternationalBusinessandMultinationalEnter一

(20)

prises,RichardIrwin,1983,pp.25^‑2fi.

(13)生 川 栄 治 編 『現 代 の 金 融 資 本 』 有 斐 閣 ,1977年,240ペ ー ジ 参 照 。 (14)1980年 代 前 半 ま で の ア メ リ カ 多 国 籍 企 業 の 行 動 に っ い て は 以 下 を 参 照

。 拙 稿

「最 近 の ア メ リ カ 多 国i籍 企 業 の 活 動 」 『経 済 貿 易 研 究 』No .ユ2,13,1987年,神 奈 川 大 学 経 済 貿 易 研 究 所 。

(15)OECD・1蹴 α伽 α」D吻 α 枷 砿P・liciesandTrendsinthe1980s

,1992, p.12.

(16)Ibid.,P.13.

(17)OECD,F勿 αηc∫α♂1砿α漉 θ'Tzθ πd854 ,February1993,p.77の 第4図 を 参 照 。 (18)Ibid.,p.7Q.

(19)Ibid.,p.71.

(20)Ibid.,p.74.

(21)Ibid.,p.76.

(22)Ibid.,p.78.

(23)Ibid.,p.78.

{24)OECD,lnternationalDirectlnvestment ,PoliciesandTrendsinthe1980x ,1992, Pの18の

(25)OECD,FinancialMarketTrends54 ,February1993,p.83.

3.海 外 直 接投 資 と企 業 合 併 ・買 収

q)80年 代 の国 際 的 な企 業 の合 併 ・買 収

企 業 の海 外 直接 投 資 はs主 に海 外 に現 地 法 人 を設 立 す るか,外 国 企 業 を 合 併 ・買 収 す る と い う形 態 を と る。 そ れ は,具 体 的 に は外 国 に関連 会 社(affili‑

ates)や 子 会 社(subsidiaries)を 新 規 設 立 した場 合,ま た は既 存 の外 国企 業 や そ の事業 の一 部 を合併 ・買 収 した場 合,さ らに は外国 企 業 へ の 出 資 を通 じて そ の 営 業 権 を取 得 す る場 合 な どを意 味 して い る。

す なわ ち海外 直接投 資 とは,す で に述 べ た よ うに親 会 社 が外 国 法 人 企 業 の議 決 権株 式 の10%以 上 を所 有 す るか,あ る いは外 国 の未 法 人 企業 に対 して はそ れ と同等 の権 利 を所 有 す る ことに よ って直 接 的,間 接 的 に外国 居 住 の 関連 会 社 の 経 営 に コ ン トQ‑/レ を行 使 す る こ とで 諾61従 って直 搬 資 か 間搬 資(証 券 投資)か の判 定 は以 上 の基 準 で もって行 われ る。 前節 で は1980年 代 の先 進 工 業 諸国 の海 外 直 接投 資 が,日 本,EC,ア メ リカの三 極 間 で相 互 浸 透 しなが ら増 大

(21)

(37Q) 国際経営財務と多国籍企業61

した こ とを 明 らか に した が,そ れ が 多 国 籍 企 業 に よ る史 上 最 大 の 規 模 の 企 業 合 併 ・買 収 ブ ー ム を ひ き起 こ して い た 。 こ こで は ア メ リカ市 場 を 中 心 に 展 開 さ れ た80年 代 のM&Aブ ー ムの 特 徴 を 示 して お こ う。

80年 代 の 第4次 合 併 ブ ー ム は,そ れ が 直 接 投 資 の 相 互 浸 透 に よ っ て ク ロ ス ・ ボ ー ダ ー の 大 型 合 併 で あ っ た こ と,そ して 合 併 ・買 収 の 資 本 調 達 に お い て 国 際 化 した 金 融 ・資 本 市 場 が 重 要 な役 割 を 果 した こ と で あ る。 さ ら に こ の よ う な ク

ロ ス.ボ ー ダ ー の テ ー ク ・オ ー バ ー(takeover)活 動 に よ っ て 企 業 のM&A戦 略 が 企 業 の 成 長 戦 略 の1つ に定 着 した こ と で あ る。 も ち ろ ん ク ロ ス ・ボ ー ダ ー

の 合 併 は新 しい 現 象 で はな く,19世 紀 末 か ら今 世 紀 初 頭 に か けて ア メ リカ企 業 の イ ギ リ ス 進 出 の 巾 で もみ ら れ た 。 ア メ リ カ企 業 に よ る イ ギ リ ス企 業 の 買 収 は,1901年 か ら1902年,1920年 代 後 半,そ して1960年 代 と過 去3っ の 大 き な ブ̲ム が あ り,1901年 か ら2年 に か け て モ ル ガ ン銀 行 に よ るイ ギ リス船 舶 会 社 の買 収 や ア メ リカ の タバ コ会 社 に よ る イ ギ リ ス の タバ コ製 造 会 社 の 買 収 が そ の 典 型 で あ っ た 。 ア メ リカ企 業 に よ る テ ー ク ・オ ー一バ ー活 動 が ヨー ロ ッパ と くに イ ギ リ スで 顕 著 と な る の は1960年 代 か らで あ り,と くに イ ギ リス が1958年 に 為 替.,,:.の 規 制 を 緩 和 して か らの こ とで あ(27)oこ こで は過 去 の 国 際 的 な 企 業 合 併 ・買 収 に つ い て は省 略 し80年 代 に 焦 点 を あ て て 述 べ て お こ う。

80年 代 の 企 業 合 併 ・買 収 ブ ー ム は,日 本 と ヨ ー ロ ッパ の企 業 の ア メ リカ進 出 が 増 加 す る 中 で ア メ リ カ に お い て 買 収 件 数 が 増 加 した こ と と,他 方 で は ヨ ー ロ ッパ に お い て は ク ロ ス ・ボ ー ダ ー の テ ー ク ・オ ー バ ー が 増 加 した こ とで あ る。こ の よ うな 国 際 的 な 企 業 の集 中 は,2つ の 要 因 を背 景 と して い る。す な わ ち 国 内 市 場 が 生 産 や サ ー ビ ス の提 供 に と っ て ま す ます 自 由 化 さ れ た こ と と,資 本 市 場 の グ ロ ー バ リゼ ー シ ョ ンが,株 式 や 社 債,借 入 金 及 び そ の他 メ ザ ニ ン資 金 (mezzaninefunding)や ジ ャ ンク ・ボ ン ド(junkbond)な どの 新 しい 調 達 方 法 に

(28}

よ っ て 合 併 ・買 収 の 資 金 調 達 を よ り 促 進 さ せ た こ と で あ る 。

そ こで ま ず は じ め に80年 代 の ア メ リカ 国 内 に お け る合 併 ・買 収 活 動 を み て お こ う。

表4は,諸 外 国 の 投 資 家(企 業)が,ア メ リカ へ の 外 国 直 接 投 資 に よ っ て 企 業

(22)

表4外 国 投資家 による アメ リカ企業 の買収 ・設立一一投資額と投資家の形態一

額(単 位100万 ドル) 割合(%)

・ ・. 1985 sir 1987 1988 1989 1990 1991 1992 X992

投資総額 15,197 23,106 39,177 40,310 72,fi92 71,163 65.92 25,538 13,469 10Q%

買 収 11,836 20,083 31,450 33,933 64,$55 59.70$ 55,315 1,806 10,191 75.7%

新規設立 3,361 3,023 7,728 6,377 7,837 11,455 10,617 7,732 3.27$ 24.3%

投 資 家(総 額) 15,197 黛3,106 39,177 40β10 72,692171,163 65.93 25,538 工3,469 100

外国直接投資家 4.1$1 4,225 5,602 11,773 18,56922,538 14,026 ... s,srs 26.8%

ア メ リカ居 住 の

外 国 関 連 会 社 11,016 ・sa 1

30,575

1

28,536

5塑璽 塑 塑 細

9,853 73.2%

L一 i

(出 所)M・hna・F・him‑‑Nad・ ・andSylviaEB・ ・g・s

,U.S.Busine∬F,nterpri、es Acquzedor

Established加ForeignDirectInvestorsznrsso及 び1992

,SurveyofCurrentBusinessM ay1991,30ペ ー ジ 及 びMay1993

,113ペ ー ジ よ り 抜 粋 し 作 成 。

買 収 と ーA設 立 した 状 況 を 示 して い 老91外 国 企 業 に よ る ア メ リカnの 買 収 と 新 規 設 立 は1990年 まで 年 度 に よ り変 動 は あ る も の の 支 出 額 で は増 加 して い る

。 しか し90年 以 降 か ら激 減 し92年 に は135億 ドル と な っ た

。 支 出 額 の 内 訳 で は 新 規 設 立 よ り も常 に買 収 が 多 く,割 合 で み る と92年 に は 買 収 が101億 ドル と 新 規 設 立 の3倍 以 上 で あ り全 体 の75 .5%を 占 め て い る。っ ま り ア メ リカ へ 進 出 す る外 国 企 業 は,新 規 設 立 よ り も既 存 の ア メ リカ 企 業 を 買 収(acquisition)す る 進 出 戦 略 を と って お り,と くに88年 で は 買 収 金 額 は 新 規 設 立の … 倍 に も達

した 。

ま た そ の 投 資 主 体 者 を み る と,外 国 に 居 住 す る外 国 直 接 投 資 家(企 業や組織 を 含 む)よ り もア メ リカ居 住 の 外 国 関 連 会 社 に よ る投 資 が 常 に 多 く

,1992'年 で は そ の 投 資 割 合 は?3・2%に も達 して い る こ と が 明 らか で あ る

。 す な わ ち 日本 や ヨー一ロ ッパ の 企 業 の ア メ リカ 進 出 は

,ア メ リカ に 進 出 した 彼 等 の 関 連 会 社 に よ っ て,既 存 の ア メ リカ企 業 を,買 収 を 中 心 と したM&A戦 略 の 実 施 に よ って 取 得 して い る の で あ る。

(2)ア メ リカ 企 業 のM&Aの 構 成

1980年 代 は,イ ギ リス や 日本 の 企 業 の ア メ リカ へ の進 出 が 増 加 し

,ま た ア メ リカ企 業 に よ る リス トラ ク チ ャ リ ン グ に よ っ て,ア メ リカ国 内 市 場 に お い て 史

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世界プレミア企業債券ファンド(為替ヘッジあり) 三菱 UFJ 国際投信株式会社 eMAXIS TOPIXインデックス 三菱 UFJ 国際投信株式会社 eMAXIS

事  業  名  所  管  事  業  概  要  日本文化交流事業  総務課   ※内容は「国際化担当の事業実績」参照 

The future agenda in the Alsace Region will be to strengthen the inter-regional cooperation between the trans-border regions and to carry out the regional development plans

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奥村 綱雄 教授 金融論、マクロ経済学、計量経済学 木崎 翠 教授 中国経済、中国企業システム、政府と市場 佐藤 清隆 教授 為替レート、国際金融の実証研究.