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湯沢市空家等対策計画 ( 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 ) 平成 28 年 5 月 湯沢市市民生活部くらしの相談課

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(1)

湯沢市空家等対策計画

( 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 )

平成 28 年5月

(2)
(3)

・面 積 790.91k ㎡(宅地 13.36k ㎡・耕地 67.53k ㎡・山林 636.19k ㎡) ・人 口 50,849 人(高齢者 16,552 人・高齢化率 32.6%)【 H22 国 勢 調 査 】 ・人口動態 △863 人(自然動態△540 人・社会動態△323 人)【 H26 年 度 】 ・世 帯 16,855 世帯【 H22 国 勢 調 査 】 高齢者のみ 4,500 世帯(うち高齢者単身 2,500 世帯)【 H27.3.31 現 在 】 ・過疎地域 市全域指定【 過 疎 地 域 自 立 促 進 特 別 措 置 法 】 ・豪雪地帯 特別豪雪地帯指定(市全域指定)【 豪 雪 地 帯 対 策 特 別 措 置 法 】 【 出 典 :「 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 推 計)」( 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所)】 756 1,011 1,158 1,010 599 1,033 1,267 1,339 1,369 1,647 1,968 2,177 1,938 1,589 1,587 1,571 1,200 763 710 871 1,185 1,091 637 895 1,156 1,363 1,373 1,594 1,921 2,147 2,082 1,842 1,998 2,313 1,875 1,814 0 1,000 2,000 3,000 0 1,000 2,000 3,000 4歳以下 5 ~ 9歳 10 ~ 14歳 15 ~ 19歳 20 ~ 24歳 25 ~ 29歳 30 ~ 34歳 35 ~ 39歳 40 ~ 44歳 45 ~ 49歳 50 ~ 54歳 55 ~ 59歳 60 ~ 64歳 65 ~ 69歳 70 ~ 74歳 75 ~ 79歳 80 ~ 84歳 85歳以上

2010年 湯沢市人口ピラミッド

男性 女性 329 364 396 383 341 464 545 694 741 683 618 905 1,045 1,100 1,054 1,133 1,114 1,513 312 344 372 367 328 435 504 597 768 718 641 809 1,028 1,218 1,189 1,326 1,424 2,594 0 1,000 2,000 3,000 0 1,000 2,000 3,000 4歳以下 5 ~ 9歳 10 ~ 14歳 15 ~ 19歳 20 ~ 24歳 25 ~ 29歳 30 ~ 34歳 35 ~ 39歳 40 ~ 44歳 45 ~ 49歳 50 ~ 54歳 55 ~ 59歳 60 ~ 64歳 65 ~ 69歳 70 ~ 74歳 75 ~ 79歳 80 ~ 84歳 85歳以上

2040年 湯沢市人口ピラミッド(推計値)

男性 女性

湯沢市の概要

1

(4)

平成 22 年度冬季の豪雪時、市内にある空家等の雪下ろしや倒壊を懸念する相 談が数多く寄せられたが、当時、市では空家等の実数、所在地、所有者など必 要な情報を把握しておらず対応に苦慮したという反省をもとに、平成 23 年9月、 空家等の実態調査を行い、平成 24 年1月「空き家等の適正管理に関する条例」 を制定した。 空家等の増加は本市だけの課題にとどまらず、全国的に適切に管理されてい ない空家等が増加し、防災、衛生、景観等、地域住民の生活環境に深刻な影響 を及ぼしており、既に約 400 の自治体が空家等の対策を推進するための独自の 条例を制定している。 こうした中、平成 27 年5月 26 日に空家等対策の推進に関する特別措置法(以 下、「法」という。)が完全施行され、所有者等が第一義的な責任を有すること を前提としつつ、住民に最も身近な行政主体である市町村が、地域の実情に応 じた空家等に関する対策の実施主体として位置付けられた。 平成 28 年3月末現在、本市には 1,094 件の空家等が存在し、そのうち 228 件に腐朽や破損が見られる状況にあるが、老朽化により保安上危険となった空 家等への対策の強化、温床となる空家等の適正管理、利活用を推進しながら、 安全・安心な生活環境の確保に努める必要がある。 全壊・倒壊 損傷あり 問題なし 空家総数 0 200 400 600 800 1000 1200 H25.3 H26.3 H27.3 H28.3 25 26 31 31 226 199 198 197 768 787 817 866 1019 1012 1046 1094 全壊・倒壊 損傷あり 問題なし 空家総数

背景

2

(5)

本市では、法施行前より平成 24 年1月に制定した「空き家等の適正管理に関 する条例」において、空家等への対策を推進しており、くらしの相談課内に相 談窓口を開設するなど、空家等の適正管理に向けた取組を進めてきたところで あるが、今般の法の施行を契機に、本市の基本的な取組姿勢や対策を示し、秋 田県、警察、消防等の関係機関との相互協力のもと、空家等対策を一層総合的 かつ計画的に推進し、公共の福祉の増進と地域の振興に寄与することを目的と して、法第 6 条第 2 項の規定に基づき、湯沢市空家等対策計画をここに定める。 所有者等 関係機関等 地域住民 行政

目的

3

(6)

本計画は、法第6条に規定する空家等対策計画として、平成 28 年4月に発足 した湯沢市空家等対策協議会での協議を踏まえ策定したもので、市の関係課所 だけでなく、地域住民代表や、法務、建築、福祉の各団体、関係行政機関など、 住まいや安全で安心な生活環境の確保を担う各団体の意見を取り入れながら、 市が取り組む総合的な空家等対策の方針を提示するものとなっている。 また、本年は湯沢市総合振興計画(基本構想)及び実施計画の最終年度とな っているが、今後策定予定の総合振興計画と連携を図りながら空家等対策計画 を推進する。

計画の位置付け

4

(7)

― 湯沢市空家等対策計画 ―

目 次 湯沢市の概要 1 背 景 2 目 的 3 計画の位置付け 4 定 義 6 1. 空家等対策の基本的な方針・・・・・・・・・・・・・・・7 2. 計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 3. 空家等の調査に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・10 4. 「基本的な方針」に基づく施策 (1)所有者等による空家等の適切な管理の促進・・・・13 (2)空家等の活用の促進・・・・・・・・・・・・・・14 (3)特定空家等の措置の推進・・・・・・・・・・・・15 (4)特定空家等の除却の推進・・・・・・・・・・・・20 (5)災害等における緊急措置方針の整備・・・・・・・21 5. 住民等からの空家等に係る相談対応に関する事項・・・・・22 6. 空家等対策の実施体制に関する事項・・・・・・・・・・・23 7. その他空家等対策の実施に関し必要な事項・・・・・・・・25 5

(8)

法第2条第1項抜粋 建築 物又 はこれに附属する 工作 物※ 1であっ て居住その 他の使用がなされ て いないこと が常態※ 2で あるもの及 びその敷 地 (立木その 他の土地 に 定着する 物を含む。)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するも のを除く。 ※ 1 建 築 物 又 は こ れ に 附 属 す る 工 作 物 「 建 築 物 」と は 建 築 基 準 法 第 2 条 第 1 号 の「 建 築 物 」と 同 義 で あ り 、土 地 に 定 着 す る 工 作 物 の う ち 、屋 根 及 び 柱 又 は 壁 を 有 す る も の( こ れ に 類 す る 構 造 の も の を 含 む。)、こ れ に 附 属 す る 門 又 は 塀 等 を い い 、ま た「 こ れ に 附 属 す る 工 作 物 」と は ネ オ ン 看 板 な ど 門 又 は 塀 以 外 の 建 築 物 に 附 属 す る 工 作 物 が 該 当 す る 。 ※ 2 居 住 そ の 他 の 使 用 が な さ れ て い な い こ と が 常 態 「 居 住 そ の 他 の 使 用 が な さ れ て い な い こ と が 常 態 」と は 、人 の 日 常 生 活 が 営 ま れ て い な い 、営 業 が 行 わ れ て い な い な ど 当 該 建 築 物 等 を 現 に 意 図 を も っ て 一 年 以 上 使 い 用 い て い な い こ と を い う 。 (ⅰ)法第2条第2項抜粋 そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、又は 著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないこと により著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るた めに放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう。 (ⅱ)特定空家等の認定基準 特定空家等の認定基準は、資料編【別紙 1】のとおりとする。 現にもたらしている、又はそのまま放置した場合に予見される悪影響の範囲 内に、周辺の建築物や通行人等が存在し、又は通行し得て被害を受ける状況に あり、その悪影響の程度が社会通念上許容される範囲を超え、もたらされる危 険等について切迫性が高い特定空家等を対象とする。 空家等 特定空家等 助言又は指導の対象

定義

6

(9)

【空家等】

市内全域に存在する全ての空家等を計画の対象とする。

【空家等】

空家等の推移については、平成 26 年 3 月末 1,012 棟、平成 27 年 3 月末 1,046 棟、平成 28 年 3 月末 1,094 棟とほぼ横ばいであるが、解体数を見る と平成 26 年 3 月末 184 棟、平成 27 年 3 月末 224 棟、平成 28 年 3 月末 260 棟と増加していることから、新規の空家等の増加がうかがえる。 また、「平成 27 年度福祉の概要」によれば 65 歳以上のみで構成される世 帯が 4,500 世帯存在しており、今後もこの傾向が継続していくものと推測 される。 空家等は、適切に管理されなければ老朽化し、景観への影響ばかりでな く建築部材の飛散など、周辺環境の安全面に深刻な影響を与えるため、保 安上危険となる空家等の増加を防止するため所有者等に対し管理責任を啓 発していく必要がある。 あわせて、空家等の所有者は、故郷を離れて生活している場合が多く、 豪雪や強風などの自然災害発生時に速やかに対処することが難しいことか ら、緊急時の安全確保対策の整備が肝要と考える。 1019 1012 1046 1094 25 47 57 61 97 184 224 260 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 H25.3 H26.3 H27.3 H28.3 解体 再利用 空家 1-1 計画の対象 1-2 基本的な方針

1.空家等対策の基本的な方針

7

(10)

一方で、適切に管理されている空家等の再利用は空家数の減少に直結す ることから、空家等対策において取り組むべき重要な施策となっている。 本市における再利用された空家等の件数は、平成 26 年3月末 47 件、平 成 27 年3月末 57 件、平成 28 年3月末 61 件と微増傾向にあるが、市に寄 せられる空家等の相談の中には売買、賃貸借などを希望するものもあり、 こうした情報を漏れなく収集しつつ、既に把握している 800 棟余りの問題 のない空家等を精査し、所有者や利用希望者への情報発信を積極的に行い ながら、再利用を推進していく必要がある。 こうした状況を踏まえ、本市における空家等対策の基本的な方針として、 次の事項を掲げる。 (1)所有者等による空家等の適切な管理の促進 所有者等に管理の責務を周知し管理意識の向上を促すほか、遠 方にあって空家等に目が届きにくい所有者等については公益社団 法人 湯沢市シルバー人材センターが実施している管理業務を紹 介するなど必要な情報の提供等に努める。 (2)空家等の活用の促進 空家等の利活用を促進するため、公益社団法人 秋田県宅地建 物取引業協会と協定を締結し「空き家バンク制度」を効果的に運 用するほか、相談窓口を設け情報提供等に努める。 (3)特定空家等の措置の推進 老朽化により保安上危険と認められる空家等や周辺の生活環境 に影響を及ぼしている空家等について、法に基づく「特定空家等」 の認定を行い、改善に向けて所有者又は管理者に働きかけを行う。 (4)特定空家等の除却の推進 「特定空家等」と認定された空家等が放置された場合、周辺の 生活環境に影響を及ぼす脅威となることから、所有者等による除 却の支援を推進し、安全・安心な生活環境の確保に努める。 (5)災害等における緊急措置方針の整備 空家等に係る緊急時の迅速な対応は、安全確保・被害の拡大防 止の上で非常に重要であることから、庁内関係各課と連携した市 の緊急措置方針を整備する。 8

(11)

計画期間については、現在策定している湯沢市総合振興計画(基本構想) の実施計画が最終年度となっていることから、今後策定予定の総合振興計 画との連携も考慮しながら、平成 28 年度から平成 30 年度までの3年間と する。 本計画については、市の総合振興計画の策定及び国の空家等政策の動向 や社会・経済情勢の変化等を踏まえ、計画内容について必要に応じ適宜見 直しを行う。 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度 総合振興計画 空家等対策計画 反 映 2-1 期間 2-2 更新

2.計画期間

9

(12)

空家等の実態調査については平成 23 年9月に市内全域を対象として実施 したところであるが、調査から4年以上経過し所有者情報や解体状況など において実態とのかい離が生じているため、空家等及び特定空家等の所在 並びに当該空家等の所有者等の把握、解体状況などの調査を行い、空家等 対策の円滑化、適正化に資することを目的とする。 現在の「空き家台帳」、「空き家マップ」を基に解体状況を調査する。 所有者等の情報については、著しく老朽化し周辺への危険度が高い空家 等から順次、固定資産税納税義務者情報の照会、地域住民への聞き取り等 を行い突合、確認する。 また、新規の空家等の確認については、過去の実態調査と同様に各町内 会に照会するほか、上水道の1年間の総使用水量が 0 ㎥となっている量水 器が設置されている建築物等及びその敷地等の情報を基に抽出し実態調査 を行う。 調査期間は、平成 28 年7月から平成 28 年 12 月までの間とする。 3-1 調査の目的 3-2 調査内容 3-3 調査期間

3.空家等の調査に関する事項

10

(13)

調査対象が空家等及び特定空家等並びに助言又は指導の対象に該当する か否かの判断のため、敷地外から目視により次の項目を調査する。 (ⅰ)空家等該当判断基準 電気・ガスの引込、郵便受け、雨戸、表札、募集看板、駐車、 洗濯物等 (ⅱ)空家等の構造 建物種別、階数、構造、汚水処理方法 (ⅲ)空家等の状態 建物の傾斜、外壁の破損、屋根板又は瓦の崩落、臭気の発生、 ゴミの山積、雑草等の繁茂、害虫の発生、塀又は擁壁等の破損 (ⅳ)周辺への影響 隣接道路への影響、隣接地への影響 所有者等及びその相続人を把握するため、次の方法により調査する。 (ⅰ)登記事項証明書等の交付請求(不動産登記法第 119 条第1項) (ⅱ)住民票等の交付請求(住民基本台帳法第 12 条の2第1項) (ⅲ)戸籍謄本等の交付請求(戸籍法第 10 条の2第2項) (ⅳ)固定資産税の課税のために利用する目的で保有する情報の内部利 用(法第 10 条第1項) (Ⅴ)家庭裁判所への相続放棄又は限定承認の申述の有無等の照会(法 第 10 条第3項) (ⅵ)近隣住民等への聴取 3-4 現地調査 3-5 所有者等調査 11

(14)

空家等対策における関係各課との情報共有の円滑化を図るため、従来、 ペーパーベースで管理されてきた「空き家等台帳」を電子データ化するほ か、調査により把握した空家等の対応状況等を次のとおり掲載する。 (ⅰ)所在地 (ⅱ)現地調査日 (ⅲ)空家等の状態 (ⅳ)周辺への影響 (ⅴ)特定空家等の認定状況 (ⅵ)所有者等特定状況 (ⅶ)指導等の状況 (ⅷ)現地写真 (ⅸ)対応履歴調書 3-6 データベースの整備 12

(15)

【所有者等の責務の周知】 法第 3 条に「空家等の所有者等は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさな いよう、空家等の適切な管理に務めるものとする。」と規定されているとお り、空家等の所有者等には適切な管理に努める責務があることから、管理 されていない空家等については、管理依頼通知や現況写真等を送付し責務 等の周知を図る。 【市広報紙及び市ホームページ等による情報提供】 所有者等による空家等の適切な管理を促進するため、市広報紙及び市ホ ームページにおいて、適切に管理されていない空家等が周辺の生活環境に 及ぼす影響や、空家等の管理や相続等に関する相談窓口の情報等を定期的 に掲載する。 また、所有者等の負担軽減を目的に湯沢市シルバー人材センターが実施 している空家等の管理業務を情報提供するなど、適正管理に向けた施策を 推進する。

4.

「基本的な方針」に基づく施策

(1)所有者等による空家等の適切な管理の促進 13

(16)

【「空き家バンク」制度の実施及び相談窓口の設置】 公益社団法人 秋田県宅地建物取引業協会及び傘下団体である湯沢地区 協議会の協力を得ながら、「空き家バンク」制度の実施及び相談窓口を設置 し、空家等の所有者や取得希望者、移住希望者等に情報発信を行うことで、 抑制と流動化の促進を図る。 【移住者を対象とした空家の修繕費用の助成】 「空き家バンク」事業に登録された空家を利用して移住しようとする方 を対象に空家の改修経費の一部を助成し、空家の利活用及び移住・定住施 策の促進を図る。 【市広報紙及び市ホームページによる情報提供】 空 家等 の 活用 を促 進す るた め 、市 広報 紙及 び市 ホ ーム ペー ジに おい て 、 「空き家バンク」の制度概要や、「空き家バンク」の登録情報等を掲載する。 ~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~ 空 家 の 所 有 者 ( 売 り た い 方 ・ 貸 し た い 方 ) 空 家 の 利 用 希 望 者 ( 買 い た い 方 ・ 借 り た い 方 ) 湯 沢 市 公 益 社 団 法 人 秋 田 県 宅 地 建 物 取 引 業 協 会 湯 沢 雄 勝 地 区 協 議 会 ※ 交 渉 結 果 を 市 に 報 告 「 空 き 家 バ ン ク 」 の イ メ ー ジ 募 集 情 報 発 信 バ ン ク 登 録 利 用 者 登 録 交 渉 仲 介 交 渉 仲 介 マ ッ チ ン グ 空 家 の 所 有 者 ( 売 り た い 方 ・ 貸 し た い 方 ) 空 家 の 利 用 希 望 者 ( 買 い た い 方 ・ 借 り た い 方 ) (2)空家等の活用の促進 14

(17)

【特定空家等の認定】 本市では、法の施行以前に制定した条例により、周辺の生活環境に影響 を及ぼしている、又は及ぼすおそれのある空家等について、一様に「管理 不全」の認定基準のもと所有者等に対する助言・指導、勧告を行ってきた。 法においては、こうした管理不全となっている空家等について、より具 体化した認定基準を設け、認定基準のいずれかに該当する場合、「特定空家 等」と認定し、他の適切に管理されている空家等と区別しながら対策に取 り組むこととなるため、条例において助言・指導、勧告を行っていた空家 等から順に判定を行う。(「特定空家等」の認定基準は、資料編【別紙1】 参照。) 法における空家の区分 「特定空家等」は以下の4 要件を基に判定し、いずれか に該当した場合、「特定空家 等」と認定する。 1.倒壊等著しく保安上危険 となるおそれのある状態 2.著しく衛生上有害のある おそれのある状態 3.適切な管理が行われない ことにより著しく景観を損 なっている状態 4.その他周辺の生活環境の 保全を図るために放置する ことが不適切である状態 特定空家等 (第2条) 空 家 等 判 定 該 当 な し 該 当 あ り 空 家 等 ※ 所 有 者 等 に よる 適 正 管 理 の 継 続、 及 び 利 活 用 な ど。 特 定 空 家 等 ※ 所 有 者 等 に 法に 基 づく 改 善 指 導 等 を 行 う 。 (3)特定空家等の措置の推進 15

(18)

【特定空家等に対する措置に関する事項】 法の施行に伴い、生命、身体、財産、生活環境への影響等、特に危険性 が高い空家等を特定空家等と認定し、所有者等に対し改善指導等を行いな がら、市民の安全・安心な生活環境の確保を図る。 現地調査 ・立入 調査の実 施 特 定 空 家 等 へ の 措 置 ( 法 第 1 4 条 ) 勧告 命令 行政代執行 助言:生 活環境 保全のた め、必要 な措置 をと るよう助 言。(原則口 頭 ) 指導:助 言と同 様である が、書面 により 改善 事項を具 体的に 明記。 勧告:改 善が見 られない 場合、湯 沢雄勝 建築 士会の不 良度測 定結果を 基に妥当 性を 判断、空 家等対 策協議会 より客観 的な 意見を伺 った上 で一定の 期間を付 し勧 告を行う 。

※湯沢雄 勝建築 士会に不 良度測定 を依頼 命令:勧 告後、 期限まで に改善が 見られ ない 場合、又 は改善 が見込め ない場合 、空 家等対策 協議会 より客観 的な意見 を伺 った上で一定 の期間 を付 し命令 を行 う。

行政代執 行:命 令後、期 限までに 改善が 見ら れない場 合、又 は改善が 見込め ない場合 、空家 等対策協 議会よ り客観的 な意見 を伺った 上で行 政代執行 するべ きか否か を判断 する。

略式代執 行:所 有者を特 定するこ とがで きな い場合、 湯沢雄 勝建築士 会に不 良度測定 を依頼 し妥 当性 を判断 、 空家等対 策協議 会より客 観的な 意見を伺 った上 で略式代 執行す るべきか 否かを 判断する 。 助言・指導 16

(19)

特定空家等の認定基準(資料編【別紙1】)を基に、外観目視による現地 調査を実施し判定を行う。 また、現地調査によって、特定空家等の認定や助言・指導等の法の規定 に該当するか否かの判断ができない場合、法の施行に必要な限度において、 次のとおり立入調査を実施する。 (ⅰ)所有者等への事前通知 所有者等を確知している場合、立入調査実施日の5日前までに 事前通知する。 (ⅱ)秋田県への協力依頼 立入調査の対象が特定空家等の認定要件に該当している場合、 必要に応じ秋田県に対し、立入調査の協力及び助言又は指導、勧 告、命令の施行に必要な助言を依頼する。 (ⅲ)立入調査員証の携帯 立入調査を実施する職員は、立入調査員証(資料編【別紙2】) を携帯し、関係者から請求があった場合はこれを提示する。 (ⅳ)立入調査の内容 定義【助言又は指導の対象】に該当するか否かを調査する。 調査の結果、助言又は指導する必要があると判断した場合、市長は次の とおり助言又は指導を行う。 (ⅰ)助言 特定空家等を放置した場合の周辺の生活環境に及ぼす影響や、 管理及び相続等に関する相談窓口等の情報を提供する。 (ⅱ)指導 指導書(資料編【別紙3】)の送付により指導する。 ①現地調査・立入調査の実施 ②助言又は指導 17

(20)

指導した特定空家等の状態が改善されない場合については、市長は「住 宅不良度の測定基準(資料編【別紙4】)」を基に、湯沢雄勝建築士会に不 良度測定を依頼し、勧告の是非を検討する。 また、勧告の実施にあたっては、市長は湯沢市空家等対策協議会より意 見を伺い客観性を考慮した上、下記事項に基づき行うものとする。 (ⅰ)勧告 勧告書(資料編【別紙5】)の送付により勧告する。 (ⅱ)猶予期限 措置内容の履行期間は、湯沢雄勝建築士会による不良度測定時 に専門家の意見を伺った上で、概ね次の期間を設定する。 ・所有者等、個人により履行することが可能と思われる場合、 1~3月程度の猶予期限を設定する。 ・第三者(事業者による履行等)によらなければ履行すること が難しいと思われる場合、4~6月程度の猶予期限を設定す る。 勧告に係る措置の猶予期限までに正当な理由がなく措置をとらなかった 場合については、市長は必要に応じ湯沢雄勝建築士会に不良度測定を依頼 し、湯沢市空家等対策協議会より意見を伺い客観性を考慮した上で、下記 事項に基づき命令を行う。 (ⅰ)事前通知 通知書(資料編【別紙6】)の送付により、命令する旨及び意見 書等の提出ができる旨を事前に通知する。 (ⅱ)公聴会の開催 通知の日から5日以内に、公開による意見の聴取の請求があっ た場合、公聴会を開催する。また、開催日の5日前までに、請求 者 に 対し 通 知 ( 資 料 編 【 別紙 7 】) し 、 公 告 (資 料 編 【 別 紙 8 】) する。 ③勧告 ④命令 18

(21)

(ⅲ)命令の施行 正当と認められる理由が示されない場合、命令書(資料編【別 紙9】)の送付により命令する。 (ⅳ)猶予期限 措置内容の履行期間は、湯沢雄勝建築士会による不良度測定時 の専門家によ る 意 見 を 考 慮 し た 上 で 、 概 ね 次 の 期 間 を 設 定 す る 。 ・所有者等、個人により履行することが可能と思われる場合、 1~3月程度の猶予期限を設定する。 ・第三者(事業者による履行等)によらなければ履行すること が難しいと思われる場合、4~6月程度の猶予期限を設定す る。 (ⅴ)公示 命令の施行後、第三者に不測の損害を与えることを未然に防止 するため、特定空家等の敷地内に標識(資料編【別紙 10】)を設 置し、市ホームページにおいて、命令した旨を掲載する。 所有者等が命令した措置を履行しない場合、履行しても十分でない場合 又は履行しても措置の期限までに完了する見込みがない場合、市長は湯沢 市空家等対策協議会より意見を伺い客観性を考慮した上、法第 14 条第 9 項の規定に基づき代執行すべきであるか否かを判断する。 【略式代執行】 所有者等調査を実施したにも関わらず所有者等を特定することができな かったことが原因で、特定空家等の周辺の生活環境の保全を図るために必 要な措置をとるよう命令することができない場合、市長は湯沢市空家等対 策協議会より意見を伺い客観性を考慮した上、法第 14 条第 10 条の規定に 基づき代執行すべきであるか否かを判断する。 ⑤行政代執行 19

(22)

【「危険老朽空家解体撤去資金助成事業」の継続実施】 「特定空家等」と認定された空家等が放置された場合、さらに腐朽が進 み、風により部材が飛散するなど周辺の生活環境に深刻な影響を与える存 在となることが懸念される。 市では、これまで条例に基づく助言・指導等を行った保安上危険と認め られる空家等を対象に「危険老朽空家解体撤去資金助成事業」を実施して きたところであるが、周辺環境に影響を及ぼしている空家等を除却するこ とで良好な生活環境を維持することが可能となることから、今後は法第2 条第2項に規定する「特定空家等」に認定された空家等を対象とする事業 へと見直し、所有者による特定空家等の解体を支援しながら、安全・安心 な生活環境の確保を推進していく。 また、空家等の解体における所有者の円滑な資金調達を可能とするため、 株式会社 秋田銀行と「空き家解体ローン」提携に関する覚書を交わして いるが、空家等の解体促進 に効果が見込まれることか ら、所有者等への紹介を継 続する。 【国・県の支援施策を活用した空家等対策の推進】 空家等の対策については、法が整備される以前から実情に応じて各市町 村が独自の条例等により実施してきたところであるが、法の施行により国 による財政支援や県による空家等対策への支援などが明確化されたことか ら、国、県の支援施策を有効に活用しながら特定空家等の除却など空家等 対策の円滑な実施を推進する。 「危険老朽空家解体撤去資金助成事業」実績 年度 助成件数 助成金額(単位:円) 25 7 2,978,000 26 11 5,391,000 27 17 7,831,000 (4)特定空家等の除却の推進 20

(23)

【緊急時、迅速に対応できる体制の整備と方針の確立について】 豪雪や強風など自然災害発生時や近隣住民等から通報を受けた際の空家 等に係る緊急時の対応方針が未整備であるため、現状は個別に関係課等と 協議を行って対応している。 緊急時の迅速な対応は、被害の拡大を防止する上で非常に重要となるこ とから、庁内関係課所連携のもと、空家等に関する緊急対応が迅速に行え る体制の整備と方針の確立を図る。 【「空き家等の雪下ろしの円滑化」事業の継続実施】 大雪等を原因とする空家等の倒壊や落雪被害を防止するため、地域住民 と市が連携し協働による雪下ろしを実施してきたが、危険防止のための緊 急措置として継続実施する。 協働による雪下ろし実施数 年度 実施数 備 考 23 8 湯沢地域 7 件( 西新町・ 清水町・ 八幡・ 湯ノ原・ 下関・杉 沢・深 堀) 雄勝地域 1 件( 下院内) 24 1 湯沢地域 1 件( 湯ノ原) 25 4 湯沢地域 4 件( 吹張・杉 沢・西新 町・湯 ノ原) 26 2 湯沢地域 1 件( 湯ノ原) 稲川地区 1件( 川連町) 27 1 稲川地域 1 件( 川連町) (5)災害等における緊急措置方針の整備 21

(24)

空家等の所有者等又は近隣住民等からの適切な管理に関する相談等につ いて、次のとおり対応する。 (ⅰ)近隣住民等からの情報提供 地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている空家等に関す る情報提供については、市民生活部くらしの相談課で現地調査及 び所有者等調査を行い、所有者等による適切な管理を促す。 (ⅱ)所有者等からの相談 空家等の管理又は解体等に関する相談については、市民生活部 く ら し の 相談 課 で 対 応 し 、「 空き 家 バ ン ク 」 に 関 する 問 い 合 わ せ にあっては、ひびく・つながる創造課及び、くらしの相談課で対 応する。

5.住民等からの空家等に係る相談対応に関する事項

5-1 適切な管理に関する相談等 22

(25)

法第7条第1項に基づき、市長のほか法務、建築、福祉等に関する学識 経験者及び関係行政機関の職員等により構成する湯沢市空家等対策協議会 を設置し、市空家等対策について、以下の事項に関する協議を行う。 ・湯沢市空家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関すること ・空家等に関する施策の推進に関すること 空家等の対策については、空家等周辺の防災及び環境衛生や、固定資産 税の課税標準の特例除外、課税情報及び住民基本台帳等の照会等、庁内業 務における様々な視点からの検討を要することから、空家等対策の推進に 係る各部局間の調整及び市の方針協議その他空家等対策の推進に必要な事 項を協議・検討する庁内機関を設置する。 現地調査 くらしの相談課 所有者等調査 くらしの相談課、市民課、税務課、水道課 下水道課 データベース整備 ひびく・つながる創造課、くらしの相談課 各総合支所

6.空家等対策の実施体制に関する事項

6-1 湯沢市空家等対策協議会の設置 6-2 庁内対策機関の設置 6-3 空家等の調査に関する実施体制 23

(26)

文書及び写真等の送付による助言 くらしの相談課 市広報紙及び市ホームページによる情報提供 くらしの相談課 「空き家バンク」窓口 ひびく・つながる創造課 くらしの相談課 市広報紙及び市ホームページによる情報提供 ひびく・つながる創造課 くらしの相談課 立入調査の実施 くらしの相談課、湯沢雄勝建築士会 助言又は指導 くらしの相談課 勧告、命令、代執行 湯沢市空家等対策協議会、くらしの相談課 近隣住民等からの情報提供 くらしの相談課 適切な管理に関する所有者等からの相談 くらしの相談課 利活用に関する活用希望者からの相談 ひびく・つながる創造課 くらしの相談課 6-4 空家等の適切な管理の促進に関する実施体制 6-5 空家等の利活用の促進に関する実施体制 6-6 特定空家等への対処に関する実施体制 6-7 相談への対応に関する実施体制 24

(27)

特定空家等の敷地が、地方税法(昭和 25 年法律第 226 号)第 349 条の3 の2又は同法第 702 条の3の規定に基づき、住宅用地に対する固定資産税 の課税標準の特例の適用を受けている場合にあっては、法第 14 条第2項の 規定に基づく勧告を受けることにより、当該特例の対象から除外されるこ とから、くらしの相談課は勧告の実施後及び勧告に係る措置の実施報告を 受けた後、遅滞なく税務課に報告する。 近隣住民等からの情報提供により、空家等の現地調査を行う場合、情報 提供の内容を考慮し、次のとおり実施する。 (ⅰ)隣接道路に影響を及ぼし通行止等の措置の必要性が高い場合 隣接道路が市道の場合、くらしの相談課と建設課において現地 調査を実施する。市道以外の道路の場合、該当する道路管理者に 現地調査の協力及び措置等を依頼する。 (ⅱ)周辺の燃焼のおそれのある物件の除去等火災予防上必要な措置を 講じる必要がある場合、くらしの相談課と総務課において現地調 査を実施する。 (ⅲ)雑草等の繁茂により周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼしている 場合 特定空家等に該当している可能性がある場合、くらしの相談課 において現地調査を実施する。 (ⅳ)自然災害等により緊急措置が必要な場合 降雪や強風などの自然災害により、空家等の倒壊、部材の飛散 など緊急措置が必要と判断される場合、総務課のほか警察署、消 防署等の関係機関と協議し対応を検討する。

7.その他空家等対策の実施に関し必要な事項

7-1 課税標準の特例の対象からの除外について 7-2 情報提供による現地調査の実施体制について 25

参照

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