Exceed One Backup
for SharePoint ® Online
操作マニュアル
株式会社エクシード・ワン
Exceed One Backup 目 次
1.画面構成 2.ライセンス登録 3.インストール 4.バックアップ方法 5.バッチバックアップ方法 6.終了方法
7.アンインストール 8.注意事項
Exceed One Backup はじめに
『Exceed One Backup』(以下、EOB)は、SharePoint Online 上のデータをローカルストレー ジへ保管するアプリケーションです。
EOB に関する最新の情報は、当社ホームページもしくは製品ページを参照ください。
当社ホームページ: http://www.exceedone.co.jp 製品ホームページ: http://www.exceedone.co.jp/eob/
エディションについて
本製品はエディションによりバックアップできるサイトが異なります。
サイト プロフェッショナル プロフェッショナル プラス
一般サイト ○
バックアップ可能
○
バックアップ可能
個人用サイト
(OneDrive for Business)
×
バックアップ対象として 選択できません。
○
バックアップ可能
グループ用サイト ×
バックアップ対象として 選択できません。
○
バックアップ可能
エディションによる操作の違いは、本マニュアルを参照してください。
Exceed One Backup 1.画面構成
1)画面構成
以下の機能が選択できます。
① ファイル
・サインイン:Office365 へのサインイン画面を表示します。
・終了:EOB を終了します。
② 設定
・言語:言語切り替えを行います。
・登録:ライセンスを登録します。
※ライセンス登録済みの場合は「登録解除」となり、ライセンス登録を解除します。
・サイト設定:SharePoint からデータをバックアップするための設定を行います。
・バッチ設定ファイル作成:バッチ処理用の設定ファイルを作成します。
① ② ③
④
⑤ ⑥ ⑦
⑧
⑨
⑩
Exceed One Backup
③ ヘルプ
・マニュアル:本マニュアルの Web サイトを表示します。
・ライセンス:EOB のライセンス規約の Web サイトを表示します。
・バージョン:バージョン情報を表示します。
④ サイト
サインイン後に、バックアップ対象となるサイトが表示されます。
⑤ バックアップモード
バックアップモードを選択できます。
【完全(上書き)】
保存先に同じファイルが存在する場合、上書き保存します。
【差分】
保存先に同じファイルが存在する場合、「ファイルサイズ」「更新日時」が同じ場合は上書 きしません。
⑥ 隠しオブジェクトも含む
SharePoint のサイト設定上、不可視属性(Hidden)がついているオブジェクトを保存するか を選択します。
【チェックあり】
隠しオブジェクトも保存します。
【チェックなし】
隠しオブジェクトは保存しません。
⑦ 260 文字以上のパス名を有効にする
保存先のパス名(ファイル名含む)が 260 文字以上の場合でもファイルを保存します。
本機能を使用する場合は【8.注意事項】を参照ください。
⑧ 保存先
保存先を選択、もしくは入力します。
⑨ 実行(処理中はキャンセル)
バックアップを開始します。
バックアップ処理中に「キャンセル」とクリックすると処理が中止されます。
⑩ 実行ログ
処理中の状況が表示されます。
Exceed One Backup 2)起動時
EOB を起動すると、Office365 へのサインイン画面が表示されます。
初回起動時や各種設定を行う場合、サインインをしない場合は「キャンセル」でサインイン画 面を閉じます。
Exceed One Backup 2.ライセンス登録
1)メニュー「設定」→「登録」を選択し、登録画面を表示します。
2)発行されたライセンスキーを入力し「登録」をクリックします。
3)ライセンスが登録されます。
ライセンス登録が失敗した場合は、ライセンスキーを確認し、再度登録をおこなってください。
Exceed One Backup 3.インストール
注意)この作業には管理者権限が必要です。
1)アプリの登録
①以下 URL にアクセスします。
https://ドメイン名.sharepoint.com/_layouts/15/appregnew.aspx
・ドメイン名:契約しているドメイン名 例:mydomain.sharepoint.com
②以下の情報を入力します。
クライアント ID:「生成」ボタンを押下すると、自動的に入力されます。
クライアント シークレット:「生成」ボタンを押下すると、自動的に入力されます。
タイトル:EOB
アプリドメイン:localhost
リダイレクト先の URI:https://localhost
③「作成」をクリックし、『アプリ ID が正常に作成されました。』と表示されたら、表示されて いる情報を控えます。(後工程で必要となります)
重要)
表示される値は再インストール時などに必要となる情報ですので、大切に保管してください。
SharePoint 用のクライアント シークレットは 1 年で有効期限が切れます。詳しくは【8.
注意事項】を参照してください。
2)権限の登録
Exceed One Backup 注意)この作業には管理者権限が必要です。
①以下 URL にアクセスします。
https://ドメイン名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/appinv.aspx
・ドメイン名:契約しているドメイン名 例:mydomain-admin.sharepoint.com
②アプリ ID およびタイトル欄に以下の情報を入力します。
アプリ ID:先ほどコピーした「クライアント ID」
タイトル:EOB
アプリドメイン:localhost
リダイレクト先の URL:https://localhost
権限の要求 XML: 製品に同梱されている「PrmXML.txt」の内容をコピー。
③「作成」をクリックします。
Exceed One Backup
④「EOB を信頼しますか?」との画面が表示されたら、「信頼する」をクリックします。
“*”の箇所は操作不要です。
3)アプリ ID(Realm)の取得
①以下 URL にアクセスします。
https://ドメイン名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/TA_AllAppPrincipals.aspx
・ドメイン名:契約しているドメイン名 例:mydomain-admin.sharepoint.com
②『EOB』と表示されている箇所の、アプリ ID の“@”前をコピーします。(後工程で必要となり ます)
重要)
表示される値は再インストール時などに必要となる情報ですので、大切に保管してください。
Exceed One Backup 4)Azure Active Directory の設定
注意)この作業には管理者権限が必要です。
① Office365 のメニューより、「管理」をクリックします。
② 管理センターより「Azure Active Directory」をクリックします。
※以降、新 Azure Portal(https://aad.portal.azure.com)での説明となります。
Exceed One Backup
③ 左メニューより「エンタープライズアプリケーション」をクリックします。
④ 「+新しいアプリケーション」をクリックします。
⑤ 「改良された新しいアプリギャラリーエクスペリエンスをご利用いただいています。従来の アプリギャラリーエクスペリエンスに戻すにはこちらをクリックしてください。」をクリックし ます。
Exceed One Backup
⑥ “アプリケーションの追加”ブレードから「開発中のアプリケーション」をクリックします。
⑦ “独自のアプリケーションの追加”ブレードから「[アプリの登録]に移動して新しいアプリケ ーションを登録します」をクリックします。
Exceed One Backup
⑧ “アプリの登録”ブレードから「新規登録」をクリックします。
⑨ “アプリケーションの登録”ブレードに以下の通り入力もしくは選択します。から「新規登録」
をクリックします。
入力が終わったら「登録」をクリックします
Exceed One Backup
名前:EOB
サポートされているアカウントの種類:任意の組織ディレクトリ内のアカウント(任意の Azure AD ディレクトリ – マルチテナント)
プラットフォーム:Web
リダイレクト URL:http://localhost
⑩ 登録後、作成したアプリケーション「EOB」に移動します。
"アプリケーション(クライアント)ID“の値をコピーします。(後工程で必要となります) 次に、「リダイレクト URI-1 個の Web、0 個の SPA、0 個のパブリッククライアント」をク リックします。
⑪ “プラットフォームの構成”ブレードで、”リダイレクト URL“の値を以下の通り変更、「保 存」をクリックします。
値:https://localhost ※http://~を https://~へ変更
Exceed One Backup
⑫ 「EOB」アプリケーションで「API のアクセス許可」をクリック、「+アクセス許可の追加」
をクリックします。
⑬ “API アクセス許可の要求”ブレードより「Microsoft Graph」を選択し、「委任されたアクセ ス許可」をクリックします。
Exceed One Backup
⑭ “API アクセス許可の要求”ブレードより「Group」を選択し、「Group.ReadWrite.All」をに チェックを入れ、「アクセス許可の追加」をクリックします。
Exceed One Backup
⑮ “構成されたアクセス許可”で「(アカウント名)に管理者の同意を与えます」をクリックしま す。その後、「管理者の同意の確認を与えます」で、「はい」をクリックします。
⑯ 「証明書とシークレット」をクリックし、「+新しいクライアントシークレット」をクリッ クします。
Exceed One Backup
⑰ “クライアントシークレットの追加”ブレードより以下の通り入力し、「追加」をクリックし ます。
説明:任意(EOB,等)
有効期限:24 か月
⑱ 「値」箇所にキーが表示されますので、この値をコピーします。(後工程で必要となります)
ここまでで Azure Portal の設定は完了です。
追加した“キー”は 「有効期限」で設定した期間(2 年)で有効期限が切れます。詳しくは【8.
注意事項】を参照してください。
Exceed One Backup 5)EOB の設定
①EOB を起動します。
その際、「サインイン」画面は「キャンセル」で閉じてください。
②「設定」→「サイト設定」をクリックします。
③サイト設定画面で、以下の値を入力します。
【SharePoint】
クライアント ID:アプリの登録画面で記録したクライアント ID
クライアントシークレット:アプリの登録画面で記録したクライアントシークレット ID アプリ ID:アプリ ID(Realm)の取得画面で表示されていたアプリ ID
【Azure AD】
クライアント ID:Azure Portal の画面でコピーしたアプリケーション ID クライアントシークレット:Azure Portal の画面でコピーした“キー“
④作成をクリックします。
Exceed One Backup
⑤再起動の確認画面が表示されたら「はい」をクリックします。
⑥再起動後、自動的に EOB が起動されます。
Office365 へのサインイン画面に以下の値を入力します。
サイト: SharePoint サイト名 (例:mydomain.sharepoint.com)
アカウント:Office365 のアカウント名 パスワード:パスワード
⑦「サインイン」をクリックします。
SharePoint への登録、および EOB の設定が正しければ SharePoint へサインインし、サイト ツリーが表示されます。
サインインが正常にいかない場合は、再度設定を確認してください。
Exceed One Backup 4.バックアップ方法
1)バックアップを行うサイトにチェックを入れます。
●チームサイト配下全てをバックアップする場合
●配下のフォルダーをバックアップする場合
【特記】プロフェッショナル プラスの場合は「個人用サイト」が表示され、選択できます。
2)バックアック方法を指定します。
バックアップモード:『完全(上書き)』・『差分』
隠しオブジェクトを含む:含む場合はチェック 保存先:保存先ローカルストレージ
3)「実行」をクリックします。
バックアップが開始されます。
Exceed One Backup
※途中で中止したい場合
・バックアップ中に「中止」をクリックします。
・キャンセルリクエスト画面が表示されたら「OK」をクリックします。
注意)ファイルが保存中の場合、処理が中断するまでしばらく時間がかかります。
Exceed One Backup 5.バッチバックアップ方法
1)EOB を起動し、バックアップを行うサイトにチェックを入れます。
●チームサイト配下全てをバックアップする場合
●配下のフォルダーをバックアップする場合
2)バックアック方法を指定します。
バックアップモード:『完全(上書き)』・『差分』
隠しオブジェクトを含む:含む場合はチェック
3)メニュー「設定」→「バッチ設定ファイル作成」をクリックします。
Exceed One Backup 4)バッチ設定ファイルの保存先と名前を指定し、ファイルを保存します。
5)コマンドラインの指定
コマンドプロンプトを起動し、バックアップの指定を行います。
EOBCmd.EXE /c:config /p:password /f:folder [/l:logfile] [m:/param]
/c: バッチ設定ファイル
/p: SharePoint Online へのサインインパスワード /f: バックアップ先フォルダー
/l: ログファイル名 (任意)
/m: 自動取得モード (任意)
a 一般サイト+個人用サイト ※個人用サイトはプロフェッショナル プラスのみ有効 g 一般サイトすべて
p 個人用サイトすべて ※プロフェッショナル プラスのみ有効 o グループ用サイトすべて ※プロフェッショナル プラスのみ有効 構文例
C\:>EOBCmd.EXE /c:EOBBatch.xml /p:mypassword /f:c:\Backup /l:c:\Logfile.txt
Exceed One Backup
●自動取得モードについて
自動取得モードを指定すると、“1)”で行った設定を無視し、実行時に存在するサイトすべて をバックアップします。常にすべてのサイトをバックアップしたい場合は、自動取得モードが 便利です。
●定期的なバックアップを行う場合
バックアップ方法を指定したバッチファイルを作成し、Windows のタスクから実行してくだ さい。
参考:SampleBatchFile.cmd
Exceed One Backup 6.終了方法
1)バックアップが終了していることを確認します。
2)「ファイル」→「終了」を選択します。
Exceed One Backup 7.アンインストール
●本製品の使用を中止する場合
「1)ライセンス解除」および「2)SharePoint から削除」を実施してください。
●ライセンスを移動する場合
「1)ライセンス解除」のみ実施してください。
1)ライセンス解除
①「設定」→「登録解除」を選択します。
②「OK」を選択します。
③「OK」を選択します。
Exceed One Backup 2)SharePoint から削除
注意)この作業には管理者権限が必要です。
①以下 URL にアクセスします。
https://ドメイン名-admin.sharepoint.com/_layouts/15/TA_AllAppPrincipals.aspx
・ドメイン名:契約しているドメイン名 例:mydomain-admin.sharepoint.com
②「EOB」と書かれた左側の “×” 印を選択します。
③「OK」を選択します。
Exceed One Backup 8.注意事項
1)長いパス名
Windows の仕様により、保存先のフォルダー名とファイル名の組み合わせが 260 文字以上 となる場合、エクスプローラーなどで操作(編集・削除等)ができなくなる場合があります。
260 文字以上のパス名を有効にする場合、ご注意ください。
2)クライアント シークレットの有効期限
クライアント シークレットには有効期限があり、 SharePoint 用は 1 年、Azure Active Directory に登録したアプリケーションは最長2年で期限が切れます。有効期限が切れる前、
もしくは有効期限が切れた場合は以下の手順で EOB の再設定を行ってください。
【再登録】
・本マニュアルの【7.アンインストール】の【2)SharePoint から削除】を実施し、
SharePoint から登録を削除する。
・本マニュアルの【3.インストール】の【1)アプリの登録】から【5)EOB の設定】
を実施し、改めて EOB の登録を行う。
3)エラーが発生した場合
実行環境によっては、バックアップエラーが発生することがあります。 (ネットワーク負荷 など)
エラーが発生した場合、再実行してください。
Exceed One Backup
Exceed One Backup マニュアル
製造・販売 :株式会社エクシード・ワン 改訂日 :2022/02/02 EOB Ver.1.7.5