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○ 論 文 審 査 の 要 旨

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Academic year: 2021

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別紙1

論 文 審 査 の 要 旨

報告番号 ○

甲 ・乙第 3165 前田 耕平

論文審査担当者

主査 板部 洋之 副査 加藤 裕久 副査 岩井 信市

( 論 文 審査 の 要旨 ) 論文タイトル

The Regulatory Effect of IL-4 on the Early Th17 Differentiation from Naïve T Cells into Stem Cell Memory Th17 Precursors via Modulation of CD31 and CCR6 Expression.

(CD31 および CCR6 発現の調節を介したナイーブ T 細胞からステムセルメモリーTh17 前駆細 胞への初期 Th17分化に対する IL-4の抑制効果)

掲載雑誌名

THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES

免疫調節機構を司る主要な細胞集団である T 細胞のうち、新たな細胞サブセットとして注 目されている Th17細胞は、マウスとヒトで性質が異なることから、特にヒトにおいてどのよ うに分化誘導され、どのように病態に関わるのか、詳細について不明の点が多い。本論文の研 究では、ヒト末梢血の Th17細胞がどのようにして分化してくるのかを検討したものである。

ヒト成人の末梢血から白血球を回収し、種々の表面抗原の発現を FACSで調べた。Th17細胞 は、IL-17 を分泌することと、ケモカイン受容体 CCR6 を発現することで同定される。 ナイー ブ T細胞を IL-1βと IL-23 で刺激すると Th17細胞への誘導が亢進した。この Th17細胞は、

もともとCD31-CCR6細胞に由来することを見出した。CD31CCR6細胞では、分化刺激をして

IL-17 は発現せず、CD31が Th17細胞への分化を抑制する因子であると考えた。この可能性

を検証するため、傾向色素で標識した細胞を分化後も追跡する解析をし、CD31 の発現低下を 経た後に Th17 への分化が進むことを確かめた。また、CD31 による分化抑制機構として CD31 の下流に位置するLck(lymphocyte-specific protein tyrosine kinase p56)を介した機構 があることが推定された。また、IL-4刺激したナイーブ Th細胞で CD31 の発現が増強し、そ のため IL-4Th17細胞への分化を抑制する制御因子であることも見出した。

Th17細胞は、乾癬等の慢性炎症疾患に強く関わっていると考えられている。感染患者の Th17

細胞のうち、表面抗原MCAMCD161のサブセットが著しく増加していること、このサブセット とCD8+T細胞と共培養すると、細胞増殖及び IL-17細胞が強く増強されることが見いだされ、

特定の Th17細胞が、皮膚における炎症反応のエフェクター細胞の刺激にもかかわっているこ とが見いだされた。

審査においては、研究内容を分かり易く説明し、主査、副査からの質問に対しても的確に応 答した。本研究の意義、および問題点についても十分に理解しており、しっかりした討論が出 来た。

以上の結果から、主査、副査一致して論文審査に合格と認めた。

(主査が記載、500字以内)

参照

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