別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 ○甲 ・乙 第 2825号 氏 名 佐々木 駿
論文審査担当者
主査 泉﨑 雅彦 教授 副査 瀧本 雅文 教授
副査 中田 土起丈 教授
(論文審査の要旨)
Pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide (PACAP)のエクリン汗腺に対 する汗分泌促進作用を検討した。
RT-PCR法により、マウス足底サンプルではPACAPおよび3種のPACAP受容体(PAC1R、
VPAC1R、VPAC2R)のmRNAが、ヒト足底サンプルではPACAPおよびその最も親和性の高い受 容体であるPAC1RのmRNAが検出された。マウスおよびヒト足底の免疫組織化学的検討によ り、PACAPはエクリン汗腺周囲の神経線維に、PAC1Rはエクリン汗腺分泌細胞に発現を認 めた。マウス足底にPACAPを5 pmol皮下注すると2時間後に汗分泌が促進し、その効果は PAC1Rアンタゴニスト(PACAP6-38)共投与により抑制された。以上より、PACAPはエクリン 汗腺分泌細胞のPAC1Rを介して汗分泌を促進することが示唆された。
本論文はエクリン汗腺におけるPACAPの役割に関して新知見を得ており、学術上価値あ るものと考える。
論文題名:Pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide promotes eccrine gland sweat secretion (Pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide は エクリン汗腺の汗分泌を促進する)
掲載雑誌名:British Journal of Dermatology 2016 年掲載予定
(主査が記載、500字以内)