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(1)

コロナ対応から見えたこれからの古典教育 ーリア ルとオンライン(オンデマンド型)を組み合わせた

「ハイブリッド型」へー

著者 永島 誠

雑誌名 日本文学文化

巻 20

ページ 30(1)‑23(8)

発行年 2021‑02

URL http://id.nii.ac.jp/1060/00013029/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

コロナ対応から見えたこれからの古典教育

~リアルとオンライン(オンデマンド型)を組み合わせた「ハイフ刀ッド型」へ~

はじめに

永 島 誠

令和2年3月2日、 新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る安倍晋三内閣総理大 臣の要請に伴い、全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校が臨時休業となっ た。 当初、 臨時休業は春季休業までの予定であったが、 新型コロナウイルス感染症の 猛威は向に衰えず、 令和2年4月7日には緊急事態宣言が発出され、 臨時休業はさ らに延長することになった。

新年度を迎えても臨時休業が続き、 自宅待機を余俄なくされた児童生徒の学習機 会を保障すべく、 文部科学省は、「臨時休業期間中に児童生徒が授業を十分に受ける ことができないことによって、 学習に著しい遅れが生じることのないよう、 学校や 児童生徒の実態等に応じ、 可能な限り、 紙の教材やテレビ放送等を活用した学習、 オ ンライン教材等を活用した学習、 同時双方向型のオンライン指導を通じた学習など の適切な家庭学習を課す等. 必要な措置を講じる」ことを各学校に求めた。 これを受 け、 埼王県立学校では、 令和2年4月6日にYouTubeでの授業動画配信が解禁となり、

YouTubeにアップロ ドする際に必要なGoogleアカウントを県が括取得し、 各学校 でYouTubeを使用して限定公開で授業動画を配信することが可能となった。 著作権に ついても、緊急事態宣言発出後、直ちに般社団法人教科書著作権協会(J AC TEX) が柔軟な対応を行い、 さらに、 令和2年4月28日には、 改正著作権法第35条運用方針 が示されるとともに授業目的公衆送信補償金制度も開始し、 教員が他人の著作物を用 いて作成した教材を生徒に配信できるようになる等、 授業動画配信を行う環境が層 整えられた。

筆者が教頭として勤務する埼玉県立高校の国語科でも、 臨時休業中の生徒の学習機 会を保障すべく、 YouTubeによる授業動画の配信やWebテストの作成等、 オンライン

(オンデマンド型)を活用した取り組みを行った。 そして、 これらの取り組みを通し、

これからの国語教育のあり方、 特に古典教育のあり方について新たな視点を見出すこ とができた。 本稿では、 新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う臨時休業中の本校 の国語科の取り組みを整理し、 そこから見えたこれからの古典教育に関する展望につ いて言及することとする。

(1) - 30 -

rl) 

(3)

2  臨 時 休 業 中 の 本 校 国 語 科 の 教 員 の 取 り 組 み ーYouTube動 画 とWebテ ス ト の 作 成

YouTube動画の作成が解禁となったものの、当初、本校の国語科の教員はその作成 に送巡していた。「今までにYouTube動画を作成したことがない」「YouTube動画の作 成は難しいのではないか」という「不安感」が主な原因であった。そこで、国語科の 教員達の 「不安感」を払拭すべく、現在は教頭という立場であるが元々は国語科の教 員でもある筆者が、 YouTube動画を作成して範例を示した。箪者が作成した動画は2 本であり、いずれも現代文の教材では著名な清岡卓行氏の 「ミロのヴィーナス」に関 する動画である。

1本目の動画はパワーポイントを使用して作成した。パワーポイントの画像をホワ イトボードに投影して講義を行い、その様子をビデオカメラで撮影した。(写真①)。

2本目の動画は書画カメラを用いて作成した。書画カメラとは、撮影したものをそ のまま映像として外部出力する機器のことである。書画カメラの活用については、す でに米田

( 2 0 1 4 )

も言及しているところであり、「プリントを拡大し、強調したい部 分を見せるなど、タブレット端末と同じような効果のある授業」も容易にできるツー ルである。気軽に使える ICTツールということで、本校では従前よりこの書画カメ ラの活用を積極的に推進していた。さらに、本校の書画カメラEPSONのELPDC21(写 真②)は動画撮影も可能である。そこで、この書画カメラを使用し、動画を作成する こととした。具体的には、教科書の本文に直接傍線や波線を引いたり、答えを書いた りしている様子を書画カメラで録画し、答えの導き方、抽象と具体の考え方について 解説を行った(写真③)。このように、まずは筆者自身がYouTube動画を作成し、パワー ポイントや書画カメラ等、本校の教員が普段から使用している身近なツールで簡単に YouTube動画が作成できることを示した。そして、国語科の教員達に、学校再開後の 教育活動も見据えながらYouTube動画を積極的に作成するよう促していった。すると、

2名の教員が代表してYouTube動画の作成に尽力してくれた。

2名とも普段から授業で使用している書画カメラを用いてYouTube動画を作成し た。 1名は新1年生対象の用言の活用に関する動画で、手元の資料に書き込みをしな がら説明をし、その様子を書画カメラで録画するという手法で動画を作成した(写真

④)。もう 1名は3年生対象の助動詞に関する動画で、書画カメラで資料をホワイト ボードに投影し、講義をしている様子をビデオカメラで撮影して動画を作成した(写 真⑤)。両者ともパワーポイントは使用せず、書画カメラを使用して動画を作成して いるが、その理由を尋ねたところ、普段から授業で書画カメラを使用しているという 理由の他に、「パワーポイントよりも書画カメラの方が資料作成に時間を取られない」、

すなわち「負担感」が少ないとの理由で書画カメラを使用したとのことであった。

学校再開前日である令和

2

5

3 1

日の時点で作成された新

1

年生対象の用言の活 用に関する動画は計9本、最高再生回数は

2 0 0

回 (1学年生徒数

3 6 0

名)であった。ま

(2)  ‑29 ‑

た、 3年生対象の助動詞に関する動画については計8本、最高再生回数は

1 7 0

回 (3 学年生徒数

3 4 0

名)であった。新

1

年生は

4

月以降、入学式とオリエンテーションの

2回しか登校しておらず、教員との人間関係もほとんど構築できていない状況であっ た。にもかかわらず、これだけの再生回数を獲得することができたのは、 YouTubeと いう生徒にとって身近なツールを利用したことが功を奏したものと思われる。

また、本校の国語科の教貝はさらに工夫を重ね、 ClassiのWebテストとYouTube動 画をリンクさせて小テストを随時行ない、知識が定着するようにした(写真⑥)。生 徒はClassi上に、 「YouTube動画を見て用言の活用についてよく分かった」「復習して テストを受けたい」といった古典文法の学習に対して前向きな感想を寄せている(写 真⑦)。動画→Webテスト→動画→Webテストといったサイクルを創り出したことが、

上記のような古典文法についての前向きな感想、再生回数の増加にも繋がっていった と考えられる。

古典文法の定着化という点においても、 YouTube動画とWebテストによる学習方法 は、従前の学習方法(すなわち、対面型授業における解説と小テスト)と同等の成果 を挙げられることも分かった。例えば、本校では1年次よりベネッセの進研模試を生 徒全員に受験させているが、令和2年7月に実施した1年生第1回進研模試の古典文 法(用言の活用)の問題の得点率(自己採点)は41.85%であり、前年度の同模試同問 題の得点率とほぽ同程度であった(自己採点、 41.5%)。

さらに、 Webテストについては、 YouTube動画を作成した教員のみならず他の教員 も分担して作成しており、本校の国語科の教員が一致協力し、「ワンチーム」となっ て生徒のために尽力していたことが伺えた。

以上、本校の国語科の臨時休業中の取り組みを整理した。これらの取り組みを通し、

これからの古典教育について新たに見えてきたことを次に言及する。

コ ロ ナ 対 応 か ら 見 え た こ れ か ら の 古 典 教 育

2で挙げたように、本校の国語科の教員 がYouTube動画とWebテストで臨時休業中 に定着化させようとまず考えたのは、古典文法であった。古典文法を理解していなけ れば古典読解もままならない。しかし、古典文法を生徒に理解させるためには多くの 時間を要する。臨時休業により圧倒的に少なくなってしまった授業時間数の中で、「主 体 的 ・対話的で深い学び」に時間を費やしたり、大学入試を見据えた指導に時間を 狸やしたりするためには、古典文法について詳しく触れている時間はない。そのた め、本校の国語科の教員は特に古典文法の定着化に力を注いだのである。古典文法を YouTube動画とWebテストで定着化させるというこの手法は、新型コロナウイルス感 染症拡大防止に伴う臨時休業という非常事態により生み出された発想ではあるが、平 常時であっても有効なものと考える。

平成

3 0

7

月に告示された高等学校学習指導要領に基づき、今後、古典の学習は「言 語文化」と「古典研究」で取り扱うことになるが、古典文法の学習については「文語

(3)  ‑28 ‑

(4)

(3) 

文法のみの学習の時間を長期にわたって設けるようなことは望ましくない」とされて いる。令和2年6月30日に発表された日本学術会議言語・文学委員会、古典文化と言 語分科会の提言「高校国語教育の改善に向けて」においても、「古典文学の代表的な 名文を、文法的な確認も含めた訓詰注釈的な教授法によって精読する方法を核としつ つ、品詞分解的な文法力に頼らないで文章を読み解く訓練、現代語訳せずに古文のま

(4

まで理解する読解法も併用していくべきであろう」といったように、文法中心の学習 からの脱却が叫ばれている。しかし、現段階では、やはり最低限の古典文法の定着化 を図る指導ば必要であると箪者は考える。

例えば、大学入学共通テスト平成30年度試行調査の古典の問題では、浮舟が入水自 殺を回るも果たせず、小野の地で出家を考えつつ過去を回想しているという 「源氏物 語」「手習」の一節が問題文となっているが、問4において、「傍線部 B 「親にいまー たびかうながらのさまを見えずなりなむこそ、人やりならず悲しけれ」の説明として 最も適当なものを選べ」といった

I

登場人物の心情の変化を、文法や修辞、語の意味

(5

を通して適切に示す」問題が出題されている。問4における浮舟の心情の変化を正し く理解するためには、いわゆる強意の助動詞[ぬ] +推罷の助動詞[む]の[なむ]

と願望の終助詞[なむ]の違いを理解しておくことも必要になる。このように、大学 入学共通テストを含め、今後の大学入試においても、引き続き古典文法に直接関わる 問題が出題されることがやはり想定される。すなわち、今後の古典の授業では、古典 文法を教えることが中心になってはいけないが、古典の文章を理解するためのツール

として、やはり最低限の古典文法の定着化を図る指導は必要なのである。

この課題を解決するのが、今回本校で取り組んだ

YouTube

動画と

Web

テストによる 古典文法の定着化であると考える。古典文法についてはYouTube動画とWebテストで 生徒が自学自習し、学校の授業では、「主体的 ・対話的で深い学び」に力を注ぐ。そ うすることで、先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で伝え合う力を育 成する、あるいは、生涯にわたって古典に親しみ自己を向上させる態度を培うといっ た古典教育の本来の目標の達成に専念することができる。

他にもメリットがある。例えば、定着化を図るべき古典文法の内容はほぼ変わるこ とはないので、一度

YouTube

動画を作成してしまえばそれを繰り返し使用できる(な お、予備校講師等が作成している

YouTube

動画が世に多く出ているので、わざわざ教 員 が

YouTube

動画を作成する必要はないのではないかという意見もあろうが、教員と 生徒のコミュニケーションがコロナ休校中の生徒の学習時間に影響を与えていたとい

(6

う調査結果もあることから、教員が自校の生徒に対して

YouTube

動画を作成し、発信 することは、コミュニケーション形成という観点から必要だと考える)。

Web

テスト についても、本校のようにClassiをッールとして使用するのであれば、作成も非常に 簡単で、参加率や回答率も一目で分かる。生徒が自己採点を行うことで正解率も一瞬 にして算出でき、生徒の苦手なポイントも容易に把握することができる(似たような ことは

G o o g l e

フォーム等でも可能である)。

YouTube

動画と同様、

Web

テストの作成

(4)  ‑ 27 ‑

についても、一度作成してしまえば繰り返し使用できるので、結果的に教員の業務負 担の軽減にも繋がっていく。

YouTube

動画は

A

教諭、

Web

テストは

B

教諭というよ うに、役割分担をして作成すれば、さらに業務負担の軽減に繋がり、「チーム国語科」

体制の構築にも発展していく。

また、

YouTube

動画であれば、生徒も理解できるまで繰り返し見ることができる。 さらに、

C l a s s i

の機能を使い、例えば「国語の部屋」といった校内グループを作成し ておけば、生徒が質問を書き込み、それに教貝が答えるといったこともできる(同様 のことは

G o o g l e

クラスルーム等でも可能である)。すなわち、学びの個別化にも対応 できる。そして、筆者もYouTube動画を作成したので非常に痛感しているが、 5分程 度の動画の中で生徒に分かりやすく簡潔に、しかも的確に説明することは相当の練習 が必要である。すなわち

YouTube

動画の作成は自身の指導力向上にも繋がる。

以上のように、古典文法を

YouTube

動画と

Web

テストで定着化させるといった手法 はまさに一石四島ともいうべきメリットがある。文部科学省は「新型コロナウイルス 感染症を踏まえた、初等中等教育におけるこれからの遠隔・オンライン教育等の在り 方について(検討用資料)」(2020)において、新型コロナウイルス感染症が終息した ポストコロナの段階においては、「教師が対面指導と家庭や地域社会と連携した遠隔.

(7) 

オンライン教育とを使いこなす(ハイブリッド化)ことで協働的な学びを展開」する ことが必要だとしている。すなわち、古典文法等のインプットはオンライン(オンデ マンド型)で行い、学校でのリアルの授業はアウトプットを中心に展開していくとい

う「ハイブリッド型」の授業こそ、これからの古典教育のあるべき姿と考える。

国 語 科 が チー ム と し て 「 ハ イ ブ リ ッ ド 型 」 授 業 を 行 っ て い く た め に

3では、これからの古典教育のあるべき姿として「ハイプリッド型」授業を提案し たが、「ハイプリッド型」授業を進めるにあたっての最大の課題は、デジタルネイティ ブと呼ばれる生徒達ではなくむしろ教員であると考える。文部科学省による全国調査

「令和元年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要) (令和2年

3

月現在) [速報値]」によれば、 「教材研究・指導の準備・評価・校務などに ICT を活用する能力」を有する教員は全体の

8 6 . 7

%であるが、「授業に

ICT

を活用して指

(8) 

導する能力」を有する教員に至っては全体の

6 9 . 8

%にとどまっている。授業における ICT活用をよ り多くの国語科教員に浸透させていかなければ、古典教育における「ハ イブリッド型」授業は、

ICT

を活用できる一部の教員だけが行うものとなってしまう。

荻生田光一文部科学大臣は、

GIGA

スクール構想の実現に向け、今後「研修等を 通じた教員の

ICT

活用指導力の向上、情報モラル教育をはじめとする情報教育の充

(9) 

実など、ハード・ソフトの両面からの教育改革に取り組」むとメッセージの中で述べ ているが、研修のみでは授業における

ICT

活用は定着化しないというのが現場の実 感である。では、どうすれば多くの教員に授業における ICT活用を浸透させていく ことができるのか。

(5)  ‑ 26 ‑

(5)

本 校 で はI C T活 用 プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム が 設 置 さ れ、令和元年度より授業における I C Tの 活 用 を 推 進 し て い る が 、 令 和 元 年5月 の 段 階 で プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム が 本 校 の 教員にインタビュー調査を行ったところ、 「I C Tを 活 用 し た 授 業 実 践 は 参 考 に は な るが、自分には使いこなせそうもない」等 の 理 由 でI C Tを授業で活用することに「不 安 感 」 を 抱 い て い る 教 員 が 多 い こ と が 分 か っ た 。 ま た 、 「I C Tを 活 用 し た 授 業 を 行 う た め の 準 備 の 時 間 が 取 れ な い」「教 材 研 究 が 大 変 だ」といったI C Tを活用するこ と に 対 す る 「 負 担 感 」 に 関 す る 言 及 も あ っ た。すなわち、授業における I C T活用を より多くの教員に浸透させるためには、研修云々よりも、この 「不安 感 」 と 「 負 担 感」

の2点 を 解 消 す る こ と が ま ず 必 要 だ と 考 え た。その解決策として導入したのが、 2で も紹介した書画カメラである。

繰 り 返 し に な る が 、 書 画 カ メ ラ と は 撮 影 し た も の を そ の ま ま 映 像 と し て 外 部 出 力 す る 機 械 で あ り 、 資 料 の 黒 板 へ の 投 影 や 拡 大 等 も 容 易 に で き る。しかも、あらかじめパ ワ ー ポ イ ン ト 等 で デ ジ タ ル 資 料 を 作 成 す る 必 要 も な く 、 既 存 の 賓 料 を 活 用 で き る。ま さ に 「 不 安 感 」 と 「 負 担 感」を 解 消 す る も の で あ る。本校でも、「スイッチ一つだし これなら自分もできそう」 「やってみたい」といった声が上がり、通常の国語の授業に お い て も 書 画 カ メ ラ が 使 用 さ れ る よ う に な っ て いった ( 写 真⑧)。平成31年4月 の 段 階では、 I C Tを 活 用 し て 授 業 を 行 っ て い る 本 校 の 国 語 科 の 教 員 は11名 中 わ ず か1名 で あ っ た が、書 画 カ メ ラ の 導 入 を き っ か け に、I C Tを活用して授業を行う教員が徐々 に 増 え 、 令 和2年6月 の 段 階 で は11名中7名 の 教 員 が 書 画 カ メ ラ 等I C Tを活用して 授 業 を 行 う よ う に な っ て い る。さらに、 Classiを 活 用 し たWebテ ス ト の 作 成 や 、 生 徒 か ら の 質 問 に 対 す る 回 答 と い っ たClassi上 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も I C Tの 活 用 に 含 めるのであれば、 11名 中10名 の 教 員 がI C Tを活用していることになる。そして、 2 でも言及したように、 「YouTube動 画 の 作 成 は 難 し い の で は な い か」という 「不 安 感」

と 「 資 料 作 成 に 時 間 を 取 ら れ る 」 と い う 「 負 担 感 」 が 書 画 カ メ ラ に よ っ て 解 消 さ れ た ことで、 YouTube動画とWebテ ス ト の 作 成 と い っ た 取 り 組 み が 進 展 し て い っ た。すな わ ち 、 教 員 のI C Tに 対 す る 「 不 安 感 」 と 「 負 担 感」の解消こそが、授業における I C T活用の浸透に必要不可欠であると考える。

こ れ か ら の 古 典 教 育 の あ る べ き 姿 は 、 リ ア ル と オ ン ラ イ ン ( オ ン デ マ ン ド 型 ) を 組 み 合 わ せ た 「 ハ イ ブ リ ッ ド 型 」 で あ る と 考 え る。 そして、 一部 の 学 校 の 一 部 の 国 語 科 教員だけでなく、全ての学校の全ての国語科教員が「ワンチーム」となって「ハイブリッ

ド型」授業を進めていくためには、国語科教員のIC Tに対する「不安感」と「負担感」 を解消することからまず始めていくことが必要だと考える。

(6)  ‑25 ‑

[注】

(1)文部科学省 (2020)「「II.新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関す るガイドライン」の改訂について(通知)」

https:/ / www.mext.go.jp/ content/20200407‑mxt̲kouhou02‑000004520‑4.pdf 

(最終閲覧日2020年4月17日)

(2)米田謙三 (2014)「授業をより良くするためのツールとしてできるところからJCTの導 入を」「Guideline7 ・ 8月号」河合塾、 29頁

https:/ / www.keinet.ne.jp/ magazine/ guideline/backnumber /14/0708/koukou̲l 407.pdf(最 終閲覧日2020年4月4日)

(3)文部科学省 (2018)「高等学校学習指導要領 (平成30年告示)解説国語編」、 119頁 https://www.mext.go.jp/content/1407073̲02̲1̲2.pdf 

(最終閲翌日2020年5月31日)

(4)日本学術会議言語・文学委貝会、古典文化と言語分科会 (2020)「提言 高校国語教脊の 改善に向けて」、 15頁

https:/ / www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/ pdf/kohyo‑24‑t290‑7.pdf 

(最終閲覧日2020年7月11日)

(5)独立行政法人大学入試センター「平成30年度試行調査_問題、正解等 [国語】問題のねらい、

主に問いたい壺質・能力及び小問正答率等」、5頁

h ttps:/ /www.dnc.ac.jp/ daigakunyugakuki bousyagakuryokuhyoka̲test/pre‑test̲  h30̲1111.html(最終閲覧日2020年5月31Fl) 

(6) 尚崎美佐 村松灯 田中智雄・中原淳 (2020) 「立教大学経営学部中原淳研究室そのとき 学びに何が起こったか:高校生の学習時間に熊点をあてて一新型コロナ感染拡大による 学習閲境の変化に関する調査報告会当日配布資料」

http:/ /www.nakaharalab.net/blog/wp‑content/uploads/2020/06/online 

̲manabitomeruna2020‑l.pdf(最終閲翌日2020年7月24日)

(7)文部科学省 (2020)「新型コロナウイルス感染症を踏まえた、初等中等教育におけるこれ からの遠陥・オンライン教育等の在り方について(検討用汽科)」(2020)、4頁

https://www.mext.go.jp/content/20200618‑mxt̲syoto02‑000008021̲7.pdf 

(最終閲翌日2020年7月11日)

(8)文部科学省 (2020)「令和元年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概 要) (令和2年3月現在)[速報値]」

https:/ /www.mext.go.jp/content/20200827mxtjogaiOl‑000009573̲051.pdf

(最終閲覧日2020年8月28日)

(9)文部科学大臣メッセージ (2019)「子供たち一人ひとりに個別最適化され、 倉lj造性を育む 教育ICT環境の実現に伺けて〜令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境〜」 https://www.mext.go.jp/content/20l91225‑mxt̲syoto01̲000003278̲03.pdf 

(最終閲翌日2020年3月30日)

(校友・埼玉県立春日部東高等学校教頭)

(7)  ‑24 ‑

(6)

写真① 写真②

写真③

写真⑤

写真⑦

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参照

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