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第 7 回 事業継続マネジメント (BCM) に関する日本企業の実態調査報告書 2016 年 4 月株式会社インターリスク総研

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(1)

事業継続マネジメント(BCM)に

関する日本企業の実態調査

報告書

2016

株式会社インターリスク総研

(2)

目  次

はじめに………1

1. 調査の概要… ………1

2. 調査結果の概要… ………2

 (1)BCP の策定状況………2

 (2)BCP を策定していない理由………2

 (3)BCP・BCM に関する教育および訓練… ………2

 (4)取引先への BCP 策定要請… ………2

 (5)BCM への取り組みに関する社外への報告… ………2

 (6)海外現地法人における BCP の策定… ………2

3. 考察・提言… ………3

4. 調査結果詳細… ………5

 F. 属性… ………5

 I. 事業中断リスクについて………7

 II. 事業継続計画(BCP)の策定について… ……… 15

 III. 事業継続マネジメント(BCM)について……… 27

 IV. 海外事業所/現地法人への展開について……… 34

5. アンケート調査票原票… ……… 37

(3)

はじめに

弊社は 2003 年に日本で初めて事業継続マネジメント(BCM)に関するコンサルティングサービスを開始して 以来、この分野の調査研究や普及啓発に努めてきた。そのような活動の一環として、2005 年から続けてきた日本 企業の BCM に関する実態調査も、今回で 7 回目となった。2005 年は経済産業省の「事業継続計画(BCP)策定 ガイドライン」や内閣府の「事業継続ガイドライン」が発表された年であり、翌年には BCM の普及啓発を目指す NPO である事業継続推進機構(BCAO)が設立されている。このように日本企業における BCM への取り組みが 本格化し始めた時期から、弊社では BCM に関する日本企業の実態を追い続けている。 この調査を始めてから今日までの間には、東日本大震災をはじめとする数度の大規模災害や、国際規格 ISO22301 による第三者認証制度の運用開始など、BCM に影響を及ぼす様々な出来事があった。これまでの一連 の調査報告書は、このような環境に置かれた日本企業が BCM に取り組んできた様子を継続的に知る手がかりとな る、貴重な資料になったと自負している。 なお、過去に実施した実態調査の報告書も全て無償公開している。(1)途中で設問を一部修正しているため、全て のデータを単純比較できる訳ではないが、過去のデータを紐解くことによって見えてくるものもあると思う。自社 での BCM への取り組み方を考える手がかりとして、また調査研究のための資料として、ご活用いただければ幸い である。

 調査の概要

(1)調査概要

(ⅰ)調査方法     質問紙郵送法 (ⅱ)調査対象企業   日本国内全上場企業 3,451 社 (ⅲ)回答数      379 社(11.0%) (ⅳ)調査期間     2015 年 11 月~ 12 月

(2)調査者

(ⅰ)調査責任者    株式会社インターリスク総研 事業リスクマネジメント部 主任研究員     田代 邦幸 (ⅱ)調査担当者    株式会社インターリスク総研 事業リスクマネジメント部 主任コンサルタント 岡村 和弥    株式会社インターリスク総研 事業リスクマネジメント部       谷澤 由香理 (ⅲ)調査委託先    株式会社日経リサーチ (1)過去の調査報告書は次の URL から PDF ファイルでダウンロードできる。 …………http://www.irric.co.jp/research/bcm/index.html

(4)

 調査結果の概要

(1)BCP の策定状況

BCP を策定したという回答が半数を超え、54.9%…となった(問 5)。前回の調査(2012 年度)と今回の調査 との間に、BCM への関心を高めるような大規模な災害が発生していないにもかかわらず、前回の調査における 44.7% から 1 割程度増加している。一方で、BCP を策定していないという回答も前回の調査から 1 割弱の増加と なっている。この理由は不明であるが、BCP に対する企業の判断が二分化しつつあることが伺える。

(2)BCP を策定していない理由

BCP を策定していないと回答した企業に対してその理由を尋ねたところ、最大の理由は「事業活動の中断(混乱) が重大なレベルまで達したことがほとんどない」(45.5%)というものであった。これに「専門知識の不足」(36.6%) が続いている(問 5-1)。

(3)BCP・BCM に関する教育および訓練

前述のとおり BCP を策定したと回答した企業が増えたのに比べると、BCP に関する訓練を定期的に行っている と回答した企業は微増にとどまっている(問 19)。また BCM に関する社内教育についても、約 6 割が「BCM に 関する社内教育は行われていない」と回答しており、前回の調査からほとんど変化がない(問 20)。したがって BCP の策定は進んでいるものの、それを実行する力を付けるための教育や訓練までは手が回っていないようである。

(4)取引先への BCP 策定要請

94.6% の企業が、取引先が BCP を持つことは必要だと回答している(問…14)。しかしながら取引先に対して BCP を持つよう要請しているという回答は 17.0% にとどまっており、BCP を持つことを必須もしくは推奨とし て取引条件に加えているという回答も、ほぼ同程度である(問 15-1)。つまり多くの企業が取引先に BCP に取り 組んでほしいと期待しているものの、それを実現するための行動を起こしている企業は少ないという状況である。 この状況も前回の調査から変わっていない。

(5)BCM への取り組みに関する社外への報告

BCM への取組状況を社外に報告している企業は少ない(問 23)。自社の Web サイトや CSR 報告書などで不特 定多数に対して報告しているという回答は 10.6%、顧客に対する報告が 7.9%、株主・投資家に対する報告が 6.9% となっている。この点も前回の調査からほとんど変わっておらず、今後積極的に取り組まれることを期待したい。

(6)海外現地法人における BCP の策定

海外事業所などを持つ企業の中で、海外事業所などの BCP の策定が必要という回答は 8 割を超えるが(問 28-1)、このうち BCP を実際に策定している企業は 3 割前後にとどまっている(問 28-2)。なお策定方法については、 「日本国内の事業所で作成した BCP を参考に作成した」が最も多い(同)。  

(5)

 考察・提言

今回の調査結果をシンプルに総括すると、「BCP を作った企業は増えたが、それ以外は前回の調査からほとんど 変化がない」と言える。 BCM とは、あらためて言うまでもなく、組織のレジリエンスを維持向上させるための包括的な活動である。し たがって本調査では、BCP に関する設問にとどまらず、訓練や社内教育、取引先との関係など、BCM の活動全般 にわたる多くの設問を設けている。しかしながら前ページで述べた通り、BCP を策定したという回答が増えたも のの、それ以外の活動についてはほとんど変化がないか、微増にとどまっている。この状況を見る限り、多くの日 本企業では BCM への取り組みが BCP 策定に限定されていると考えざるを得ない。 では、どうすればこのように BCP に限定された活動から脱却して、包括的な BCM に移行できるのだろうか。 ここでは調査結果を手掛かりとして、以下の 2 つのアプローチを提案する。

(1)複数部門にまたがる活動を推進する

本調査で明らかになったデータのいくつかは、BCM の活動が特定部門のみで行われている実態を示していると 考えられる。例えば、BCP に関する訓練を 1 回でも実施したという企業に対して、実施した訓練の種類を尋ねた ところ、最も回答が多かったものは「避難訓練」と「安否確認訓練」であるが(問 19-2)、これらはいずれも主管 部門だけで企画・実施できる訓練である(他の部門は単に参加するだけでよい)。一方、事業継続に関する内容の 机上訓練やシミュレーション訓練を実施する場合には、複数部門が準備段階から関与する必要がある。したがって、 他部門の協力が得られにくいために、前述の 2 種類以外の訓練があまり実施されていないという可能性が考えら れる。 また、取引先に対して BCP に関する要請などが行われていないのも(問 15-1)、BCM 担当部門と購買部門と の間で BCM に関する連携が十分に出来ておらず、購買部門の業務の中で BCM に対する優先順位が上がっていな い結果であると推測できる。 もちろん BCP の策定についても、本来は複数部門(特に本業を担う事業部門)の主体的な関与が必要であるが、 BCP を策定する段階においては複数部門からなるプロジェクトチームを編成することもある(弊社が関与するコ ンサルティング案件でもこのような例は多い)。そして BCP 策定後にそのプロジェクトチームが解散したときに、 その協力関係が終わってしまうと、前述のように他部門の協力が得られにくくなる可能性はある。このようなケー スも含めて、もし複数部門にまたがる活動が行われていないために BCM の活動が停滞しているのであれば、訓練 やテスト、演習などといった具体的なイベントを契機にして、他の部門と一緒に BCM に取り組む機会を増やすこ とが望ましい。 そして、このように複数部門が BCM に取り組む機会を増やすためには、経営層が主体的に BCM に取り組むこ とが前提となる。ある程度の協力関係を築くことは部門長どうしや担当者どうしの横のつながりでも可能であろ う。しかし BCM に関する活動に動員する人を増やすということは、経営資源の配分を変えることである。これは ある程度のレベルを超えると経営判断になるはずであるし、各部門が勝手に判断して、BCM に対して経営資源を 投入しすぎるのも避けなければならない。どの部門の経営資源をどの程度 BCM に投入し、どのくらいのレベルの BCM を目指すのかを、経営層が判断して明確に指示することが、企業全体として合理的に BCM に取り組むため には必要である。 企業の経営層が BCM の重要性を「理解する」というレベルでなく、自らの責任で取り組むべきものだという事 に気付いていただけるよう、根気強く説明し、普及啓発を図っていく必要がある。

(6)

(2)代表的な BCM のフレームワークと比較する

BCM の「フレームワーク」とは、BCM の範疇で活動する範囲や実施すべき事項を網羅的に含む枠組みである。 最も代表的なものとしては国際規格 ISO22301 がある。この規格は事業継続マネジメントシステムの第三者認証 制度における要求事項として使われているが、認証取得を目指さない企業であってもフレームワークのモデルとし て活用できる。 この規格には、BCM に取り組むために企業として実施すべき事が、世界中のエキスパートの知見をもとに網羅 的に書いてある。もちろん規格の内容は一般論なので、自社にとって不要な項目があれば削除し、より具体的に決 めるべき部分は自社なりに掘り下げればよい。このように自社向けにアレンジしたフレームワークと、自社で実施 済みの内容とを照らし合わせると、自社での活動に何がどのくらい足りないか把握しやすくなる。 ところで本調査の結果を見ると、日本企業で ISO22301 を参照したという回答は 7.7% しかない(問 13-1)。 これは認証取得を考えていない企業が ISO22301 にあまり関心を持っていないためと考えられる。一方で、英国 に本拠地を置き、BCM の普及啓発を進めている The…Business…Continuity…Institute(BCI)が 2015 年に実施し たアンケート調査によると、回答者の約半数が、(認証を取得するかどうかは別として)ISO22301 をフレームワー クとして利用しており、さらに約 2 割が今年中に利用するようになる予定だと回答している。(2)このように欧米 では、認証取得と規格の利用が別個に考えられ、うまく規格が活用されているようである。 もし ISO22301 が分かりにくければ、日本国内で発表されたガイドラインなどを参考にしても良い。例えば内 閣府の「事業継続ガイドライン…第 3 版」には、BCP 策定に限らず BCM において企業で実施すべき事が、日本企 業にとって分かりやすく配慮されて書かれている。このようなガイドラインを参考にして自社なりのフレームワー クを設計し、これと現状とを照らし合わせることによって、BCM の仕事に対する視野を広げられる可能性がある。 (2)…BCI と英国規格協会(BSI)が共同で実施した調査に関する報告書「Horizon…Scan…Report…2016」による。なお、この調査おける回答者の約半 分は欧州、約 2 割を北米が占めており、アジア(日本も含む)からの回答は 6% である。

(7)

 調査結果詳細 

※以下の数値について、四捨五入の関係で合計値が 100% になっていない場合があります

F. 属性

F1. 貴社の所属する業種は以下のどれですか。主たるもの1つに○をつけてください。 F2. 貴社の昨年度の売上高は連結決算ベースでどれくらいですか。あてはまるもの1つに○をつけてください。 0.8% 0.0% 6.1% 3.4% 1.8% 0.8% 5.8% 1.3% 1.8% 1.6% 1.1% 11.6% 4.0% 1.3% 6.9% 3.7% 7.1% 11.6% 2.4% 4.7% 2.6% 0.5% 0.5% 0.8% 0.0% 0.5% 7.1% 0.5% 0.8% 8.7% 0.0% 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 農林水産業 鉱業 建設業 食料品製造業 繊維製品製造業 パルプ・紙製造業 化学工業 医薬品製造業 石油・石炭製品製造業/窯業 鉄鋼・非鉄金属業 金属製品製造業 機械・電機製品製造業 輸送用機器製造業 精密機器製造業 その他製造業 倉庫・運輸業 卸売業 小売業 商社 不動産 銀行業 証券業 生保・損保 その他金融業 レジャー 広告・出版業 情報・通信 報道(放送・新聞) 電力・ガス・水道 その他サービス業 無回答 5.0% 9.0% 10.8% 20.1% 10.6% 7.1% 4.5% 2.1% 12.4% 5.0% 2.4% 1.8% 3.7% 5.5% 0.0% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 20億円未満 20億円~50億円未満 50億円~100億円未満 100億円~300億円未満 300億円~500億円未満 500億円~700億円未満 700億円~900億円未満 900億円~1000億円未満 1000億円~2000億円未満 2000億円~3000億円未満 3000億円~4000億円未満 4000億円~5000億円未満 5000億円~1兆円未満 1兆円以上 無回答

(8)

F3. 貴社の従業員数は何人ですか。あてはまるもの1つに○をつけてください。 F4. あなたの所属部門はどちらですか。あてはまるもの1つに○をつけてください。 8.2% 19.0% 9.0% 8.4% 7.7% 20.3% 9.8% 4.7% 2.4% 10.6% 0.0% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 100人未満 100人~299人 300人~499人 500人~699人 700人~ 999人 1,000人~2,999人 3,000人~4,999人 5,000人~6,999人 7,000人~9,999人 1万人以上 無回答 0.3% 0.3% 0.0% 0.0% 0.3% 0.3% 0.0% 0.3% 3.4% 7.9% 43.5% 6.1% 23.0% 3.2% 11.1% 0.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 製造/工場部門 建築・設備管理部門 購買関連部署 コールセンター・お客様相談窓口など セキュリティ(保安・防犯)部門 情報システム部門 営業・販売部門 マーケティング部門 人事/労務部門 経理・財務部門 総務・庶務部門 広報部門 経営企画・社長室部門 BCM専門部門 その他 無回答 8.2% 19.0% 9.0% 8.4% 7.7% 20.3% 9.8% 4.7% 2.4% 10.6% 0.0% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 100人未満 100人~299人 300人~499人 500人~699人 700人~ 999人 1,000人~2,999人 3,000人~4,999人 5,000人~6,999人 7,000人~9,999人 1万人以上 無回答 0.3% 0.3% 0.0% 0.0% 0.3% 0.3% 0.0% 0.3% 3.4% 7.9% 43.5% 6.1% 23.0% 3.2% 11.1% 0.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 製造/工場部門 建築・設備管理部門 購買関連部署 コールセンター・お客様相談窓口など セキュリティ(保安・防犯)部門 情報システム部門 営業・販売部門 マーケティング部門 人事/労務部門 経理・財務部門 総務・庶務部門 広報部門 経営企画・社長室部門 BCM専門部門 その他 無回答

(9)

I. 事業中断リスクについて

問 1 -① 過去に貴社が大きな影響を受けた事象に○をつけてください(複数回答可)。 ※ 2012 年度調査における「地震・台風などの自然災害」の選択肢を、2015 年度調査では「地震・津波」「異常気象」「火山噴火」の3つに分割した △ 2012 年度調査では、「コンプライアンス違反」「圧力団体などの活動」という選択肢は設けていなかった グラフは回答の多いものから順に並べてある。前回調査から選択肢を一部変更しているため単純比較は出来ない が、自然災害やライフラインの途絶による影響を受けた企業が多いという傾向は従来の調査と変わらない。なお、 今回新設した選択肢「コンプライアンス違反」が ITC(情報通信)関連と並ぶほどの回答を集めているのは注目に 値する。今後の調査で変化を追っていきたい。 45.1% 22.7% 14.8% 11.1% 10.0% 7.9% 7.7% 6.9% 6.3% 4.7% 4.7% 4.2% 3.4% 2.4% 2.4% 1.6% 0.5% 0.5% 0.3% 2.6% 30.9% 51.5% 14.4% 13.3% 10.6% 6.5% 12.9% 4.7% 3.8% 6.8% 5.4% 1.1% 3.6% 2.0% 1.8% 1.6% 2.3% 29.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 地震・津波(※) 地震・台風などの自然災害(※) 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など)(※) ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 コンプライアンス違反(△) コンピュータなどIT関連のトラブル 電話、インターネットなどの通信トラブル 火災 サプライチェーンのトラブル・崩壊 社内での人身事故 企業イメージ・ブランドへのダメージ 新型インフルエンザなどの感染症 コンピュータウイルスの感染 労働争議 事業拠点の喪失 環境リスク 消費者の健康・生命を害したこと 火山噴火(※) 圧力団体などの活動(△) テロ(過激行動によるもの) その他 無回答 2015年度 2012年度

(10)

製造業と非製造業の違いを見ると、「火災」、「サプライチェーンのトラブル・崩壊」、「労働争議」、「環境リスク」 において、製造業の回答が多いのが目立つ。逆に ITC に関するトラブルにおいては非製造業の回答が多い。これ らの傾向も前回の調査と同様である。 49.0% 25.5% 16.6% 15.3% 10.2% 9.6% 7.0% 6.4% 6.4% 5.1% 4.5% 4.5% 3.2% 2.5% 2.5% 1.3% 0.0% 0.0% 0.0% 1.9% 42.3% 20.7% 13.5% 2.3% 4.5% 12.2% 5.9% 1.4% 3.6% 0.5% 14.0% 10.4% 5.0% 6.3% 2.3% 1.8% 0.9% 0.5% 0.9% 3.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 地震・津波 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など) ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 火災 サプライチェーンのトラブル・崩壊 コンプライアンス違反 社内での人身事故 労働争議 新型インフルエンザなどの感染症 環境リスク コンピュータなどIT関連のトラブル 電話、インターネットなどの通信トラブル コンピュータウイルスの感染(サイバーアタックなどを含む) 企業イメージ・ブランドへのダメージ 事業拠点の喪失 消費者の健康・生命を害したこと 火山噴火 テロ(過激行動によるもの) 圧力団体などの活動 その他 製造業/非製造業 製造業 非製造業

(11)

問 1 -② 事業継続上、関心のある事象に○をつけてください(複数回答可)。 ※ 2012 年度調査における「地震・台風などの自然災害」の選択肢を、2015 年度調査では「地震・津波」「異常気象」「火山噴火」の3つに分割した △ 2012 年度調査では、「コンプライアンス違反」「圧力団体などの活動」という選択肢は設けていなかった 回答の多いものから順に並べてあるため、問 1- ①のグラフとは項目の順序が異なることにご注意いただきたい。 こちらでも今回新設した「コンプライアンス違反」が上位に来ており、近年頻発している不祥事や、これらに対す る世間の反応の影響で、企業側の関心が高まっているものと考えられる。 64.6% 57.5% 55.4% 54.1% 40.9% 39.6% 38.5% 36.7% 35.6% 31.1% 29.6% 20.1% 17.4% 15.3% 15.3% 15.0% 15.0% 14.2% 5.8% 1.6% 5.3% 69.5% 62.5% 40.0% 36.6% 45.1% 48.8% 44.7% 29.6% 27.3% 18.5% 18.1% 9.3% 19.0% 12.9% 10.4% 1.6% 5.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 地震・津波(※) 地震・台風などの自然災害(※) コンピュータなどIT関連のトラブル コンピュータウイルスの感染 コンプライアンス違反(△) 企業イメージ・ブランドへのダメージ 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など)(※) 新型インフルエンザなどの感染症 ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 電話、インターネットなどの通信トラブル サプライチェーンのトラブル・崩壊 火災 社内での人身事故 環境リスク 火山噴火(※) テロ(過激行動によるもの) 事業拠点の喪失 消費者の健康・生命を害したこと 労働争議 圧力団体などの活動(△) その他 無回答 2015年度 2012年度

(12)

製造業と非製造業の違いにおいては、問 1- ①と同様に「火災」、「サプライチェーンのトラブル・崩壊」、「火災」、 「環境リスク」、および ITC 関連での違いが目立つ。 なお次ページには、英国の調査機関である…Chartered…Management…Institute…(CMI)が、2013 年に英国の 企業や公的機関を対象として実施した実態調査から、問 1- ①、②に相当するデータを掲載した。選択肢や対象期 間が異なることに注意が必要だが(3)、日本の調査結果ほど自然災害に集中しておらず、様々な事象に分散してい ることが分かる。 (3)…CMI の調査では、影響を受けたものについては、「過去 12 ヶ月間に発生した事象」に限定して回答させているが、弊社の調査ではそのような限 定をしていない。 67.5% 52.2% 51.6% 47.8% 47.1% 41.4% 40.8% 38.9% 37.6% 36.3% 26.1% 24.2% 20.4% 18.5% 15.9% 15.3% 14.0% 14.0% 4.5% 1.3% 62.6% 55.4% 61.7% 60.8% 19.8% 36.5% 33.8% 42.3% 41.0% 24.8% 42.3% 12.6% 19.8% 13.1% 14.4% 14.9% 16.2% 14.4% 6.8% 1.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 地震・津波 コンプライアンス違反 コンピュータなどIT関連のトラブル コンピュータウイルスの感染(サイバーアタックなどを含む) サプライチェーンのトラブル・崩壊 新型インフルエンザなどの感染症 ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 企業イメージ・ブランドへのダメージ 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など) 火災 電話、インターネットなどの通信トラブル 環境リスク 社内での人身事故 テロ(過激行動によるもの) 事業拠点の喪失 消費者の健康・生命を害したこと 火山噴火 労働争議 圧力団体などの活動 その他 製造業/非製造業 製造業 非製造業

(13)

(参考)英国の企業や公的機関を対象とした調査結果より

A)直近 12 ヶ月間に経験した事象 B)今後のコストや収益に対して重要な影響を及ぼしうると思う脅威 (出所)Chartered…Management…Institute(2013 年)『Weathering…the…storm…-…The…2013…Business…Continuity…Management…Survey』を もとに弊社作成  54% 42% 40% 27% 27% 24% 20% 20% 18% 14% 12% 12% 10% 10% 8% 8% 6% 6% 5% 4% 4% 2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 異常気象(例:洪水/強風) 人材の喪失(疾病による) ITシステムの喪失 通信手段の喪失 輸送の途絶 事業拠点にアクセスできなくなること 学校/保育施設の閉鎖 電力の喪失 鍵となる能力を持つ人材の喪失 サプライチェーンの途絶 従業員の健康や安全に関する事故 消費者の健康や製品安全に関する事故 上下水道の喪失 否定的な広告や報道 労働争議 企業のイメージ/ブランド/レピュテーションへの損害 環境に関する事故 圧力団体による抗議 悪意によるサイバーアタック ガスの喪失 火災 テロ事件 63% 53% 52% 49% 48% 47% 46% 45% 43% 40% 39% 35% 34% 32% 30% 30% 27% 27% 26% 20% 20% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% ITシステムの喪失 事業拠点にアクセスできなくなること 通信手段の喪失 電力の喪失 能力を持つ人材の喪失 人材の喪失 火災 企業のイメージ/ブランド/レピュテーションへの損害 異常気象(例:洪水/強風) テロ事件 否定的な広告や報道 従業員の健康や安全に関する事故 輸送の途絶 上下水道の喪失 サプライチェーンの途絶 環境に関する事故 ガスの喪失 消費者の健康や製品安全に関する事故 労働争議 学校/保育施設の閉鎖 圧力団体による抗議 54% 42% 40% 27% 27% 24% 20% 20% 18% 14% 12% 12% 10% 10% 8% 8% 6% 6% 5% 4% 4% 2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 異常気象(例:洪水/強風) 人材の喪失(疾病による) ITシステムの喪失 通信手段の喪失 輸送の途絶 事業拠点にアクセスできなくなること 学校/保育施設の閉鎖 電力の喪失 鍵となる能力を持つ人材の喪失 サプライチェーンの途絶 従業員の健康や安全に関する事故 消費者の健康や製品安全に関する事故 上下水道の喪失 否定的な広告や報道 労働争議 企業のイメージ/ブランド/レピュテーションへの損害 環境に関する事故 圧力団体による抗議 悪意によるサイバーアタック ガスの喪失 火災 テロ事件 63% 53% 52% 49% 48% 47% 46% 45% 43% 40% 39% 35% 34% 32% 30% 30% 27% 27% 26% 20% 20% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% ITシステムの喪失 事業拠点にアクセスできなくなること 通信手段の喪失 電力の喪失 能力を持つ人材の喪失 人材の喪失 火災 企業のイメージ/ブランド/レピュテーションへの損害 異常気象(例:洪水/強風) テロ事件 否定的な広告や報道 従業員の健康や安全に関する事故 輸送の途絶 上下水道の喪失 サプライチェーンの途絶 環境に関する事故 ガスの喪失 消費者の健康や製品安全に関する事故 労働争議 学校/保育施設の閉鎖 圧力団体による抗議

(14)

問 2.基幹業務を支える情報システムが災害から受ける影響を軽減するために、どのような対策をとっていますか。 あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 IT に関する災害対策の実施状況は前回調査から大きな変化はない。なお回答企業の連結売上規模別に見ると、「同 時被災しないよう別拠点に分散している」「システムの二重化」「ネットワークの二重化」といった、比較的高コス トな対策方法において、売上規模による差が開いていることが分かる。 59.6% 52.5% 29.8% 19.3% 19.0% 9.0% 4.7% 6.3% 0.8% 0.8% 64.2% 46.4% 29.9% 19.8% 21.5% 8.9% 3.9% 6.4% 1.1% 1.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 重要なデータのバックアップ保管(遠隔地保管) 外部データセンター等の活用 同時被災しないよう別拠点に分散している システムの二重化 ネットワークの二重化 拠点の距離については考慮していないが分散している その他の対策を行っている 対策方法を現在検討中である 対策の予定はない 無回答 2015年度 2012年度 72.5% 64.7% 58.8% 35.3% 37.3% 11.8% 3.9% 0.0% 0.0% 69.7% 63.6% 42.4% 25.8% 30.3% 7.6% 10.6% 6.1% 0.0% 55.4% 52.2% 26.1% 8.7% 16.3% 12.0% 2.2% 3.3% 1.1% 55.3% 52.6% 14.5% 13.2% 14.5% 6.6% 1.3% 9.2% 1.3% 53.2% 38.3% 21.3% 21.3% 7.4% 7.4% 6.4% 10.6% 1.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 重要なデータのバックアップ保管(遠隔地保管) 外部データセンター等の活用 同時被災しないよう別拠点に分散している システムの二重化 ネットワークの二重化 拠点の距離については考慮していないが分散している その他の対策を行っている 対策方法を現在検討中である 対策の予定はない 連結売上規模別 3,000億円以上 1,000億円~3,000億円未満 300億円~1,000億円未満 100億円~300億円未満 100億円未満

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問 3.災害等による事業中断に備え、通信手段としてどのような機器を準備していますか。   準備していない場合でも、導入を検討していますか。各機器に対して1つずつ○をつけてください。 今回新たに「IP 無線機」を選択肢に追加した。まだ普及度は低いが、衛星電話や MCA 無線機と比べて低コスト であり、かつ MCA 無線機よりも使用可能エリアが広いことから、今後普及が進む可能性がある。 問 4.事業中断によって発生すると考えられる財務的損失(※)について、対策を講じていますか。   1つに○をつけてください。 問 4-1.(問4で「1.はい」とお答えの方におうかがいします)    具体的にはどのような対策を講じていますか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 85.8% 68.3% 31.9% 12.4% 3.2% 8.7% 1.6% 1.6% 2.1% 0.0% 1.8% 1.6% 2.1% 4.0% 6.3% 6.9% 9.8% 3.7% 7.1% 16.6% 46.7% 61.5% 63.9% 44.3% 3.4% 9.5% 12.9% 19.3% 21.4% 41.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 携帯電話 固定電話 衛星電話 MCA無線機 IP無線機 その他 準備している 準備していないが今後準備予定である 準備を検討中である 準備も検討もしていない 無回答 はい, 40.9% いいえ, 57.5% 無回答, 1.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 71.6% 30.3% 7.1% 7.7% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 損害保険(利益保険等) 事業中断を想定したコミットメントライン(銀行融資枠) デリバティブ等のART(代替的リスク移転) その他 無回答 85.8% 68.3% 31.9% 12.4% 3.2% 8.7% 1.6% 1.6% 2.1% 0.0% 1.8% 1.6% 2.1% 4.0% 6.3% 6.9% 9.8% 3.7% 7.1% 16.6% 46.7% 61.5% 63.9% 44.3% 3.4% 9.5% 12.9% 19.3% 21.4% 41.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 携帯電話 固定電話 衛星電話 MCA無線機 IP無線機 その他 準備している 準備していないが今後準備予定である 準備を検討中である 準備も検討もしていない 無回答 はい, 40.9% いいえ, 57.5% 無回答, 1.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 71.6% 30.3% 7.1% 7.7% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 損害保険(利益保険等) 事業中断を想定したコミットメントライン(銀行融資枠) デリバティブ等のART(代替的リスク移転) その他 無回答 85.8% 68.3% 31.9% 12.4% 3.2% 8.7% 1.6% 1.6% 2.1% 0.0% 1.8% 1.6% 2.1% 4.0% 6.3% 6.9% 9.8% 3.7% 7.1% 16.6% 46.7% 61.5% 63.9% 44.3% 3.4% 9.5% 12.9% 19.3% 21.4% 41.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 携帯電話 固定電話 衛星電話 MCA無線機 IP無線機 その他 準備している 準備していないが今後準備予定である 準備を検討中である 準備も検討もしていない 無回答 はい, 40.9% いいえ, 57.5% 無回答, 1.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 71.6% 30.3% 7.1% 7.7% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 損害保険(利益保険等) 事業中断を想定したコミットメントライン(銀行融資枠) デリバティブ等のART(代替的リスク移転) その他 無回答

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問 4-2.(問4で「2.いいえ」とお答えの方におうかがいします)    対策を講じていない理由は何ですか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 66.1% 25.7% 9.2% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% 事業中断による損失をカバーする合理的な手段が見つから ないので対策を講じていない 事業中断による損失は小さいので対策不要と判断している その他 無回答

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II. 事業継続計画(BCP)の策定について

事業継続計画(BCP;…Business…Continuity…Plan)とは、何らかの事業中断が発生した際に、あらかじめ定 められたレベルに事業を再開、復旧、回復させるための文書化された手順をいいます。(参考:ISO…22301) 問 5.貴社では BCP を策定していますか。1つに○をつけてください。 ※ 2010 年度以前については、「現在、策定中である」「策定の計画がある」の項目は統合されていた BCP を策定した企業の割合はここ数年増加を続けている。しかも今回は、前回の調査(2012 年度)から今回 の調査との間に BCM への関心を高めるような大規模な災害が発生していないにもかかわらず、BCP 策定済みの 企業が増えているという点が、従来と異なる。(4)……これは東日本大震災の影響で BCP 策定に取り組み始めた企業の 一部で、策定作業が長引いたために 2012 年度の調査時までには策定作業が終わらなかったという可能性も考え られる。 一方で BCP を策定していないという回答が増えていることも注目に値する。この理由は不明であるが今後の調 査で引き続き観察していきたい。 (4)…2010 年度の調査においては 2009 年に発生した新型インフルエンザ、2012 年度においては 2011 年の東日本大震災の影響で増加したと想像で きる。 54.9% 44.7% 30.3% 29.5% 11.7% 11.6% 24.8% 23.1% 28.8% 29.4% 6.3% 11.3% 15.0% 26.6% 18.7% 31.3% 40.7% 85.4% 0.5% 0.5% 0.2% 1.0% 0.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 2008年度 策定している 現在、策定中である 策定の計画がある 策定していない 無回答 67.5% 45.9% 11.5% 11.7% 7.6% 5.4% 13.4% 36.0% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 策定している 現在、策定中である 策定の計画がある 策定していない 33.0% 38.2% 59.8% 72.7% 88.2% 9.6% 17.1% 10.9% 12.1% 7.8% 9.6% 9.2% 4.3% 4.5% 2.0% 47.9% 35.5% 23.9% 9.1% 2.0% 100億円未満 100億円~300億円未満 300億円~1,000億円未満 1,000億円~3,000億円未満 3,000億円以上 連結売上規模別 32.0% 48.4% 58.4% 76.4% 85.7% 9.7% 13.7% 15.6% 10.9% 6.1% 6.8% 8.4% 6.5% 3.6% 4.1% 51.5% 29.5% 16.9% 9.1% 4.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 300人未満 300人以上~1,000人未満 1,000人以上~3,000人未満 3,000人以上~7,000人未満 7,000人以上 従業員数規模別 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 54.9% 44.7% 30.3% 29.5% 11.7% 11.6% 24.8% 23.1% 28.8% 29.4% 6.3% 11.3% 15.0% 26.6% 18.7% 31.3% 40.7% 85.4% 0.5% 0.5% 0.2% 1.0% 0.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 2008年度 策定している 現在、策定中である 策定の計画がある 策定していない 無回答 67.5% 45.9% 11.5% 11.7% 7.6% 5.4% 13.4% 36.0% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 策定している 現在、策定中である 策定の計画がある 策定していない 33.0% 38.2% 59.8% 72.7% 88.2% 9.6% 17.1% 10.9% 12.1% 7.8% 9.6% 9.2% 4.3% 4.5% 2.0% 47.9% 35.5% 23.9% 9.1% 2.0% 100億円未満 100億円~300億円未満 300億円~1,000億円未満 1,000億円~3,000億円未満 3,000億円以上 連結売上規模別 32.0% 48.4% 58.4% 76.4% 85.7% 9.7% 13.7% 15.6% 10.9% 6.1% 6.8% 8.4% 6.5% 3.6% 4.1% 51.5% 29.5% 16.9% 9.1% 4.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 300人未満 300人以上~1,000人未満 1,000人以上~3,000人未満 3,000人以上~7,000人未満 7,000人以上 従業員数規模別 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100%

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問 5-1.(問 5 で「4.策定していない」とお答えの方におうかがいします)    BCP を策定していない理由について、あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 BCP を策定していない理由の上位 3 位は前回の調査と変わらない。前述の CMI による英国での調査と比較する と、日本では「専門知識の不足」を理由にしている割合が比較的多いことが分かる。ちなみに内閣府が 2014 年 に実施した調査でも、企業が BCP 策定しない理由の 1 位は「策定する人材が確保できない」であり、ノウハウの 不足が日本企業の BCM への取り組みを妨げているという状況を改めて裏付ける結果となった(なお内閣府の調査 では「事業活動の中断(混乱)が重大なレベルまで達したことがほとんどない」に相当する選択肢はない)。(5) なお、下図は前出の CMI による英国での調査において、BCM に取り組んでいない企業に対してその理由を聞 いた結果である。英国での調査で「専門知識の不足」を理由に上げる企業が比較的少ないのは、必要に応じてコン サルタントや外部の経験者を活用して対応しているためだと思われる。BCM に限らず、欧米では一般に、専門知 識が必要な場合はその分野のコンサルタントを雇ったり経験者を採用することが多いが、それに比べて日本では既 存の社員のスキルアップで対応しようとする傾向があるため、このような違いが生じたのではないだろうか。  (5)…(参考)内閣府防災担当(2014 年)『平成 25 年度…企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査』 (出所)Chartered…Management…Institute(2013 年)『Weathering…the…storm…-…The…2013…Business…Continuity…Management…Survey』を もとに弊社作成 0% 20% 40% 60% 事業活動の中断(混乱)が重大なレベルまで達したことがほとんどない 事業活動の中断(混乱)が発生しても対処している 優先事項ではない 事業継続の問題は既に他の計画が扱っている 経営層に興味がない 外部的要因がない 専門知識の不足 事業活動上の利点が認識されてない 不明 費用がかかりすぎる 複雑すぎる 45.5% 36.6% 20.8% 17.8% 14.9% 10.9% 7.9% 5.9% 4.0% 2.0% 2.0% 5.0% 63.9% 31.3% 27.7% 9.6% 8.4% 9.6% 10.8% 4.8% 2.4% 3.6% 3.6% 1.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 事業活動の中断(混乱)が重大なレベルまで達したことがほとんどない 専門知識の不足 事業活動の中断(混乱)が発生しても対処している 優先事項ではない 経営層に興味がない 複雑すぎる 費用がかかりすぎる 事業活動上の利点が認識されていない 事業継続の問題は既に他の計画が扱っている 外部的要因がない その他 無回答 2015年度 2012年度 (参考) 英国において企業が BCM に取り組まない 理由 0% 20% 40% 60% 事業活動の中断(混乱)が重大なレベルまで達したことがほとんどない 事業活動の中断(混乱)が発生しても対処している 優先事項ではない 事業継続の問題は既に他の計画が扱っている 経営層に興味がない 外部的要因がない 専門知識の不足 事業活動上の利点が認識されてない 不明 費用がかかりすぎる 複雑すぎる 45.5% 36.6% 20.8% 17.8% 14.9% 10.9% 7.9% 5.9% 4.0% 2.0% 2.0% 5.0% 63.9% 31.3% 27.7% 9.6% 8.4% 9.6% 10.8% 4.8% 2.4% 3.6% 3.6% 1.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 事業活動の中断(混乱)が重大なレベルまで達したことがほとんどない 専門知識の不足 事業活動の中断(混乱)が発生しても対処している 優先事項ではない 経営層に興味がない 複雑すぎる 費用がかかりすぎる 事業活動上の利点が認識されていない 事業継続の問題は既に他の計画が扱っている 外部的要因がない その他 無回答 2015年度 2012年度 (参考) 英国において企業が BCM に取り組まない 理由

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問 6.貴社の BCP はどこまでを対象としていますか。1つに○をつけてください。 問 7.貴社では具体的にどの部門を BCP の対象にしていますか。あてはまるものに○をつけてください   (複数回答可)。 72.1% 70.9% 22.1% 21.5% 1.4% 1.1% 2.5% 2.5% 1.8% 3.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 全社を対象としたBCPを作成している 基幹事業に関わる特定部門のみを対象としたBCPを策定している 情報システム部門のみBCPを策定している その他 無回答 74.3% 66.7% 62.7% 59.4% 58.0% 55.1% 44.2% 42.0% 40.6% 22.5% 17.8% 14.5% 13.8% 13.8% 1.4% 77.7% 69.0% 65.1% 62.6% 57.5% 49.2% 41.9% 36.6% 39.1% 23.7% 21.8% 14.0% 14.0% 9.2% 3.6% 0% 20% 40% 60% 80% 情報システム部門 営業・販売部門 総務・庶務部門 経理・財務部門 人事/労務部門 製造/工場部門 経営企画・社長室部門 購買関連部署 広報部門 建築・設備管理部門 コールセンター・お客様相談窓口など セキュリティ(保安・防犯)部門 マーケティング部門 その他 無回答 2015年度 2012年度 72.1% 70.9% 22.1% 21.5% 1.4% 1.1% 2.5% 2.5% 1.8% 3.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 全社を対象としたBCPを作成している 基幹事業に関わる特定部門のみを対象としたBCPを策定している 情報システム部門のみBCPを策定している その他 無回答 74.3% 66.7% 62.7% 59.4% 58.0% 55.1% 44.2% 42.0% 40.6% 22.5% 17.8% 14.5% 13.8% 13.8% 1.4% 77.7% 69.0% 65.1% 62.6% 57.5% 49.2% 41.9% 36.6% 39.1% 23.7% 21.8% 14.0% 14.0% 9.2% 3.6% 0% 20% 40% 60% 80% 情報システム部門 営業・販売部門 総務・庶務部門 経理・財務部門 人事/労務部門 製造/工場部門 経営企画・社長室部門 購買関連部署 広報部門 建築・設備管理部門 コールセンター・お客様相談窓口など セキュリティ(保安・防犯)部門 マーケティング部門 その他 無回答 2015年度 2012年度

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問 8.貴社の BCP が対象としている事象に○をつけてください(複数回答可)。 ※ 2012 年度調査における「地震・台風などの自然災害」の選択肢を、2015 年度調査では「地震・津波」「異常気象」「火山噴火」の3つに分割した △ 2012 年度調査では、「コンプライアンス違反」「圧力団体などの活動」という選択肢は設けていなかった 89.5% 47.5% 42.8% 42.4% 41.7% 39.5% 29.7% 27.5% 25.7% 19.6% 17.0% 13.4% 12.0% 10.5% 8.3% 7.6% 4.3% 3.6% 2.2% 3.6% 1.4% 90.8% 53.4% 49.2% 52.2% 39.9% 40.2% 20.4% 21.5% 22.6% 9.5% 6.7% 7.5% 7.3% 6.1% 2.8% 2.0% 2.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 地震・津波(※) 地震・台風などの自然災害(※) コンピュータなどIT関連のトラブル 新型インフルエンザなどの感染症 ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など)(※) 火災 電話、インターネットなどの通信トラブル サプライチェーンのトラブル・崩壊 コンピュータウイルスの感染 事業拠点の喪失 コンプライアンス違反(△) 火山噴火(※) 企業イメージ・ブランドへのダメージ テロ(過激行動によるもの) 社内での人身事故 環境リスク 消費者の健康・生命を害したこと 労働争議 圧力団体などの活動(△) その他 無回答 2015年度 2012年度

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79.6% 36.9% 36.9% 35.0% 35.0% 34.4% 32.5% 19.7% 14.0% 13.4% 10.2% 8.9% 7.6% 7.6% 7.0% 7.0% 3.2% 3.2% 1.3% 3.2% 55.0% 8.1% 32.9% 28.4% 27.9% 24.8% 28.8% 23.0% 14.4% 22.5% 14.0% 10.4% 5.0% 4.1% 9.9% 8.1% 2.3% 3.2% 1.8% 2.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 地震・津波 サプライチェーンのトラブル・崩壊 コンピュータなどIT関連のトラブル 新型インフルエンザなどの感染症 ライフライン(電力、水道、ガス等)の途絶 火災 異常気象(台風、洪水、ゲリラ豪雨、豪雪など) 電話、インターネットなどの通信トラブル 事業拠点の喪失 コンピュータウイルスの感染(サイバーアタックなどを含む) コンプライアンス違反 火山噴火 社内での人身事故 環境リスク 企業イメージ・ブランドへのダメージ テロ(過激行動によるもの) 労働争議 消費者の健康・生命を害したこと 圧力団体などの活動 その他 製造業/非製造業 製造業 非製造業

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問 9.貴社の BCP では、平常時に行われていた業務を、災害発生時に、平常時とは異なる場所に移転させて継続 させることを想定していますか。1つに○をつけてください。 64.5% 64.2% 33.3% 33.0% 2.2% 3.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 想定している 想定していない 無回答 58.6% 38.7% 25.5% 23.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 想定している 想定していない 25.5% 31.6% 47.8% 66.7% 82.4% 26.6% 32.9% 26.1% 15.2% 15.7% 100億円未満 100億円~300億円未満 300億円~1,000億円未満 1,000億円~3,000億円未満 3,000億円以上 連結売上規模別 20.4% 44.2% 49.4% 69.1% 79.6% 28.2% 26.3% 28.6% 20.0% 10.2% 300人未満 300人以上~1,000人未満 1,000人以上~3,000人未満 3,000人以上~7,000人未満 7,000人以上 従業員数規模別 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100%

(23)

問 10.BCP の対象範囲はどのように設定していますか。下記の中で、貴社の BCP の対象に含まれているものに ○をつけてください(複数回答可)。 問 11.BCP に取組む契機になった要因は何ですか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 56.5% 52.5% 21.0% 10.5% 5.1% 5.1% 2.2% 0.4% 2.2% 52.8% 53.4% 19.6% 8.9% 8.1% 7.0% 2.2% 1.1% 2.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 貴社のみ 連結対象のグループ会社 取引先(サプライヤー)や協力企業 海外事業所/海外現地法人 連結対象でないグループ関連会社 地域社会 政府あるいは行政機関 その他 無回答 2015年度 2012年度 62.3% 61.6% 54.0% 30.1% 21.0% 17.0% 10.5% 10.1% 9.4% 4.3% 2.5% 2.2% 0.4% 7.2% 1.8% 73.5% 66.8% 56.7% 29.9% 26.5% 20.9% 20.4% 11.7% 5.6% 3.1% 0.8% 1.7% 0.8% 5.6% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% コーポレートガバナンス・CSRの一環 顧客への供給責任を果たすため 従業員を守るため 財務的な損失を防ぐため 既存顧客からの要請 企業イメージを維持するため 市場シェアを維持するため 官公庁からの指導や要請 サプライヤーからの要請 外部監査人からの指摘 保険会社からの助言 投資家からの要請 見込み顧客からの要請 その他 無回答 2015年度 2012年度 56.5% 52.5% 21.0% 10.5% 5.1% 5.1% 2.2% 0.4% 2.2% 52.8% 53.4% 19.6% 8.9% 8.1% 7.0% 2.2% 1.1% 2.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 貴社のみ 連結対象のグループ会社 取引先(サプライヤー)や協力企業 海外事業所/海外現地法人 連結対象でないグループ関連会社 地域社会 政府あるいは行政機関 その他 無回答 2015年度 2012年度 62.3% 61.6% 54.0% 30.1% 21.0% 17.0% 10.5% 10.1% 9.4% 4.3% 2.5% 2.2% 0.4% 7.2% 1.8% 73.5% 66.8% 56.7% 29.9% 26.5% 20.9% 20.4% 11.7% 5.6% 3.1% 0.8% 1.7% 0.8% 5.6% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% コーポレートガバナンス・CSRの一環 顧客への供給責任を果たすため 従業員を守るため 財務的な損失を防ぐため 既存顧客からの要請 企業イメージを維持するため 市場シェアを維持するため 官公庁からの指導や要請 サプライヤーからの要請 外部監査人からの指摘 保険会社からの助言 投資家からの要請 見込み顧客からの要請 その他 無回答 2015年度 2012年度

(24)

問 12.BCP に取組むメリットは何ですか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 84.1% 79.0% 68.8% 40.2% 38.0% 27.2% 22.1% 8.3% 2.9% 1.8% 1.4% 86.6% 80.7% 72.1% 45.8% 36.3% 27.1% 23.2% 5.6% 2.2% 2.0% 0.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 災害・事故・事件からの素早い復旧 災害・事故・事件による影響の低減 顧客からの信頼を維持 従業員への保証 株主からの信頼の維持 ブランド・風評を守る コンプライアンス 組織に対する理解を深める 保険料の低減 その他 無回答 2015年度 2012年度 73.2% 70.1% 61.8% 35.7% 32.5% 19.1% 11.5% 5.7% 1.9% 1.3% 52.7% 48.6% 41.9% 24.8% 24.3% 20.3% 19.4% 6.3% 2.3% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 災害・事故・事件からの素早い復旧 災害・事故・事件による影響の低減 顧客からの信頼を維持 従業員への保証 株主からの信頼の維持 ブランド・風評を守る コンプライアンス 組織に対する理解を深める 保険料の低減 その他 製造業/非製造業 製造業 非製造業 84.1% 79.0% 68.8% 40.2% 38.0% 27.2% 22.1% 8.3% 2.9% 1.8% 1.4% 86.6% 80.7% 72.1% 45.8% 36.3% 27.1% 23.2% 5.6% 2.2% 2.0% 0.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 災害・事故・事件からの素早い復旧 災害・事故・事件による影響の低減 顧客からの信頼を維持 従業員への保証 株主からの信頼の維持 ブランド・風評を守る コンプライアンス 組織に対する理解を深める 保険料の低減 その他 無回答 2015年度 2012年度 73.2% 70.1% 61.8% 35.7% 32.5% 19.1% 11.5% 5.7% 1.9% 1.3% 52.7% 48.6% 41.9% 24.8% 24.3% 20.3% 19.4% 6.3% 2.3% 1.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 災害・事故・事件からの素早い復旧 災害・事故・事件による影響の低減 顧客からの信頼を維持 従業員への保証 株主からの信頼の維持 ブランド・風評を守る コンプライアンス 組織に対する理解を深める 保険料の低減 その他 製造業/非製造業 製造業 非製造業

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問 13.BCP を策定する際に参考としたガイドラインなどはありますか。1つに○をつけてください。 問 13-1.(問 13 で「1.ある」とお答えの方におうかがいします)    BCP を策定する際に、どの資料を参考にしましたか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 … ※ 2012 年度調査時点では、内閣府「事業継続義度ガイドライン」は第二版であった 従来の調査結果と同様、日本政府が発行したガイドラインが多く参照されていることが分かる。新型インフルエ ンザ対策ガイドラインの参照が減っているのは、2009 年の新型インフルエンザ発生から時間が経過して、日本企 業における関心が薄れてきているものと思われる。なお、調査対象が上場企業であるにもかかわらず、中小企業庁 の指針を参照する企業が少なくない(前回の調査結果と比べると減っているものの、2011 年度以前の調査結果と 同程度の水準を維持している)。なお国際規格 ISO22301 を参照する企業が少ないのも従来同様である。  75.4% 69.6% 22.5% 20.1% 2.2% 10.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 ある ない 無回答 72.6% 55.8% 29.3% 20.2% 8.2% 7.7% 5.8% 4.8% 4.3% 1.9% 1.0% 1.0% 0.5% 18.8% 0.5% 74.3% 59.0% 43.8% 30.9% 8.4% 5.6% 5.2% 5.2% 5.2% 4.8% 2.0% 0.0% 0.4% 11.6% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 経済産業省「事業継続計画(BCP)策定ガイドライン」 内閣府「事業継続ガイドライン 第三版」(※) 中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針」 厚生労働省「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」 情報セキュリティ関連規格 IS022301(BCMS国際標準) 金融庁「主要行等向けの総合的な監督指針」 (財)金融情報システムセンター「金融機関等における コンテンジェンシープラン策定のための手引書」 業界団体が発行したガイドライン 英国規格協会 BS25999 米国防火協会 NFPA1600 ASISインターナショナル「組織レジリエンス:セキュリティ、緊急事態準備 及び継続マネジメントシステム・要求事項及び利用の手引き」 その他 無回答 2015年度 2012年度 英国 BCI「Good Practice Guidelines for

Business Continuity Management」

75.4% 69.6% 22.5% 20.1% 2.2% 10.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 ある ない 無回答 72.6% 55.8% 29.3% 20.2% 8.2% 7.7% 5.8% 4.8% 4.3% 1.9% 1.0% 1.0% 0.5% 18.8% 0.5% 74.3% 59.0% 43.8% 30.9% 8.4% 5.6% 5.2% 5.2% 5.2% 4.8% 2.0% 0.0% 0.4% 11.6% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 経済産業省「事業継続計画(BCP)策定ガイドライン」 内閣府「事業継続ガイドライン 第三版」(※) 中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針」 厚生労働省「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」 情報セキュリティ関連規格 IS022301(BCMS国際標準) 金融庁「主要行等向けの総合的な監督指針」 (財)金融情報システムセンター「金融機関等における コンテンジェンシープラン策定のための手引書」 業界団体が発行したガイドライン 英国規格協会 BS25999 米国防火協会 NFPA1600 ASISインターナショナル「組織レジリエンス:セキュリティ、緊急事態準備 及び継続マネジメントシステム・要求事項及び利用の手引き」 その他 無回答 2015年度 2012年度 英国 BCI「Good Practice Guidelines for

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問 14.貴社は、取引先が BCP を持つことは必要だと思いますか。1つに○をつけてください。 問 15-1.貴社では、取引先に BCP を持つよう要請していますか。また、BCP を持つことが取引条件のひとつと なりますか。各項目1つずつに○をつけてください。

【BCP の要請】

【取引条件】

94.6% 90.5% 72.6% 86.9% 2.5% 4.5% 6.8% 7.8% 2.9% 5.0% 20.6% 5.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 はい いいえ 無回答 99.2% 95.6% 0.8% 4.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 はい いいえ 17.0% 11.7% 81.2% 83.5% 1.8% 4.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 要請している 要請していない 無回答 0.4% 1.1% 15.9% 13.4% 65.9% 62.8% 5.1% 5.9% 12.7% 16.8% 2015年度 2012年度 必須 推奨 条件でない 不明 無回答 0% 20% 40% 60% 80% 100% 94.6% 90.5% 72.6% 86.9% 2.5% 4.5% 6.8% 7.8% 2.9% 5.0% 20.6% 5.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 はい いいえ 無回答 99.2% 95.6% 0.8% 4.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 はい いいえ 17.0% 11.7% 81.2% 83.5% 1.8% 4.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 要請している 要請していない 無回答 0.4% 1.1% 15.9% 13.4% 65.9% 62.8% 5.1% 5.9% 12.7% 16.8% 2015年度 2012年度 必須 推奨 条件でない 不明 無回答 0% 20% 40% 60% 80% 100% 94.6% 90.5% 72.6% 86.9% 2.5% 4.5% 6.8% 7.8% 2.9% 5.0% 20.6% 5.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 はい いいえ 無回答 99.2% 95.6% 0.8% 4.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 はい いいえ 17.0% 11.7% 81.2% 83.5% 1.8% 4.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 要請している 要請していない 無回答 0.4% 1.1% 15.9% 13.4% 65.9% 62.8% 5.1% 5.9% 12.7% 16.8% 2015年度 2012年度 必須 推奨 条件でない 不明 無回答 0% 20% 40% 60% 80% 100%

(27)

問 15-2.貴社では、取引先から BCP を持つよう要請されていますか。また、BCP を持つことが取引条件のひと つとなりますか。各項目1つずつに○をつけてください。

【BCP の有無】

【取引条件】

前回の調査と同様、ほとんどの企業が取引先に BCP に取り組んでほしいと期待しているものの、それを実現す るための行動を起こしている企業は少ないという現状が分かる。 なお、取引先から BCP を持つよう要請されているという回答(問 15-2)が、BCP を要請しているという回答(問 15-1)より多いが、これは海外の取引先から日本企業に対して、BCP を持つよう要請されているケースが含まれ ているためと考えられる。  39.5% 36.0% 58.7% 59.8% 1.8% 4.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 要請されている 要請されていない 無回答 56.4% 24.6% 43.6% 75.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 要請されている 要請されていない 4.7% 5.0% 27.2% 23.7% 47.8% 47.8% 9.8% 9.8% 10.5% 13.7% 2015年度 2012年度 必須 推奨 条件でない 不明 無回答 6.3% 4.2% 43.8% 16.0% 39.8% 68.1% 10.2% 11.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 必須 推奨 条件でない 不明 0% 20% 40% 60% 80% 100% 39.5% 36.0% 58.7% 59.8% 1.8% 4.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 要請されている 要請されていない 無回答 56.4% 24.6% 43.6% 75.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 要請されている 要請されていない 4.7% 5.0% 27.2% 23.7% 47.8% 47.8% 9.8% 9.8% 10.5% 13.7% 2015年度 2012年度 必須 推奨 条件でない 不明 無回答 6.3% 4.2% 43.8% 16.0% 39.8% 68.1% 10.2% 11.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 必須 推奨 条件でない 不明 0% 20% 40% 60% 80% 100%

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問 16.取引先の BCP の有効性を確認していますか。1つに○をつけてください。 問 16-1.(問 16 で「1.はい」とお答えの方におうかがいします)    取引先の BCP の有効性をどのように確認していますか。あてはまるものに○をつけてください    (複数回答可)。 19.2% 17.9% 79.0% 79.6% 1.8% 2.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 はい いいえ 無回答 49.1% 30.2% 18.9% 13.2% 11.3% 9.4% 35.9% 40.6% 15.6% 9.4% 15.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% BCPに関するアンケートを実施している BCPの取組み状況についてのインタービューを行っている BCP文書のサマリーやステートメントを入手している BCP文書のコピーをもらい、内容を精査している BCPに関する監査を行っている その他 2015年度 2012年度 19.2% 17.9% 79.0% 79.6% 1.8% 2.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 はい いいえ 無回答 49.1% 30.2% 18.9% 13.2% 11.3% 9.4% 35.9% 40.6% 15.6% 9.4% 15.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% BCPに関するアンケートを実施している BCPの取組み状況についてのインタービューを行っている BCP文書のサマリーやステートメントを入手している BCP文書のコピーをもらい、内容を精査している BCPに関する監査を行っている その他 2015年度 2012年度

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III. 事業継続マネジメント(BCM)について

事業継続マネジメント(BCM;…Business…Continuity…Management)とは、災害や事故等に対する組織の 対応力を高め、維持するために、潜在的な脅威が顕在化した場合の事業活動への影響を特定し、主要な利害関 係者の利益や、組織の評判、ブランド、および価値を生み出す活動を保護するための、包括的なマネジメント プロセスをいいます。(参考:ISO…22301) 問 17.貴社では BCM を担当する部署を設置していますか。1つに○をつけてください。 BCP を策定した企業は前回調査に比べて増加したものの、BCM を担当する部署の設置状況はほとんど変わら ない。しかも今回の調査で、BCM 担当部署が設置されている企業の割合を、BCP を策定した企業の割合(問 5: 54.9%)が上回る結果となった。これは「BCP を策定したものの、その主管部署が決まっていない」という状況 が発生していることを示す。 各部署からメンバーを集めたプロジェクト体制でも BCP を作ることはできるが、プロジェクト体制のままでは 責任の所在が曖昧になる可能性があるため、BCP を策定した以上は、専任でなくても良いので BCM の担当部署 を決め、責任を持って運用していく体制にすべきである。 5.0% 5.6% 40.6% 39.1% 13.5% 16.9% 5.0% 6.5% 35.6% 31.6% 0.3% 0.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 専任部署を設置している 専任部署ではないが担当する部署を設置している 各部署から担当者が集まりプロジェクト編成にしている 担当・専任部署の設置を検討中 担当部署・担当者は設置していない 無回答 3.2% 2.6% 2.2% 6.1% 15.7% 23.4% 39.5% 38.0% 56.1% 58.8% 9.6% 7.9% 18.5% 21.2% 9.8% 10.6% 3.9% 4.3% 3.9% 53.2% 46.1% 35.9% 16.7% 11.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 100億円未満 100億円~300億円未満 300億円~1,000億円未満 1,000億円~3,000億円未満 3,000億円以上 連結売上規模別 3.9% 1.1% 2.6% 7.3% 16.3% 24.3% 36.8% 44.2% 52.7% 63.3% 8.7% 15.8% 15.6% 20.0% 8.2% 8.7% 5.3% 2.6% 5.5% 54.4% 41.1% 33.8% 14.5% 12.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 300人未満 300人以上~1,000人未満 1,000人以上~3,000人未満 3,000人以上~7,000人未満 7,000人以上 従業員数規模別

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問 18.BCM を実施・推進するための年間予算はいくらですか。1 つに○をつけてください。 データの掲載は省略するが、2010 年度に実施した第 4 回調査から、BCM に関する年間予算の状況はほとんど 変わっていない。もちろん予算管理のしかたは各社各様であり、BCM に関連する予算を明確に区別していない企 業も少なくないと思われるので、ここで「予算措置はしていない」と回答している企業においても、BCM に関す る投資が行われている可能性はある。(6)……しかし、そのような事情を考慮したとしても、これだけ長期にわたって データに変化がないということは、やはり BCP の策定は進んでいる一方で、BCM に対する投資の傾向に変化が ないと解釈するのが妥当と考えられる。 また、「予算措置はしていない」という企業の場合は、BCM に関する投資判断が経営判断の対象になっていない(つ まり担当部門の予算の範囲内で取り組まれている)という可能性もある。 問 19.BCP に関する訓練を定期的に行っていますか。1つに○をつけてください。 (6)…BCM に関する社内人件費を含めて回答している企業とそうでない企業が混在している可能性もある。 60.9% 26.4% 4.5% 2.1% 0.8% 0.5% 0.0% 0.0% 3.2% 1.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 予算措置はしていない 500万円以下 500万円超~1,000万円以下 1,000万円超~5,000万円以下 5,000万円超~1億円以下 1億円超~5億円以下 5億円超~10億円以下 10億円超 その他 無回答 39.1% 43.1% 61.1% 61.2% 6.1% 3.4% 1.9% 1.9% 16.1% 17.8% 6.9% 8.1% 31.9% 30.7% 22.7% 20.0% 1.6% 0.2% 0.5% 0.2% 4.7% 3.4% 5.6% 6.0% 0.3% 1.4% 1.4% 1.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 全く実施していない 1年に4回以上実施 1年に2回以上実施 年1回 2年に1回 3年に1回 その他 無回答 31.8% 44.1% 6.4% 5.9% 15.9% 16.2% 40.1% 26.1% 1.3% 1.8% 0.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 全く実施していない 1年に4回以上実施 1年に2回以上実施 年1回 3.8% 5.4% 60.9% 26.4% 4.5% 2.1% 0.8% 0.5% 0.0% 0.0% 3.2% 1.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 予算措置はしていない 500万円以下 500万円超~1,000万円以下 1,000万円超~5,000万円以下 5,000万円超~1億円以下 1億円超~5億円以下 5億円超~10億円以下 10億円超 その他 無回答 39.1% 43.1% 61.1% 61.2% 6.1% 3.4% 1.9% 1.9% 16.1% 17.8% 6.9% 8.1% 31.9% 30.7% 22.7% 20.0% 1.6% 0.2% 0.5% 0.2% 4.7% 3.4% 5.6% 6.0% 0.3% 1.4% 1.4% 1.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 2011年度 2010年度 全く実施していない 1年に4回以上実施 1年に2回以上実施 年1回 2年に1回 3年に1回 その他 無回答 31.8% 44.1% 6.4% 5.9% 15.9% 16.2% 40.1% 26.1% 1.3% 1.8% 0.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 製造業 非製造業 製造業/非製造業 全く実施していない 1年に4回以上実施 1年に2回以上実施 年1回 3.8% 5.4%

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問 19-1.(問 19 で「全く実施していない」「無回答」以外のいずれかでお答えの方)    BCP に関する訓練の対象部門はどこですか。1つに○をつけてください。 問 19-2.(問 19 で「全く実施していない」「無回答」以外のいずれかでお答えの方)    BCP に関してどのような訓練を実施していますか。あてはまるものに○をつけてください(複数回答可)。 災害などに対する対応力を維持向上させるためには、様々な場面設定による訓練が不可欠であるが、前回の調査 と今回の調査との間で、BCP の策定が明らかに増えているのに対して、訓練の実施状況は微増にとどまっている。 また訓練の内容(問 19-2)を見ると、最も多く実施されているのは「避難訓練」と「安否確認訓練」であるが、 これらはあくまでも防災の範疇であって、事業継続のための訓練とは言い難い。したがって、問 19 で少なくとも 1 回は訓練を実施したという回答は合わせて 60.9% となるが、事業継続に関する訓練を実施したと考えられる企 業の割合はもっと少ないということになる。 訓練の内容に関する設問(問 19-2)は、今回の調査から選択肢などを変更しているため、前回の調査との比較 ができないが、今後はより多くの企業で、事業継続のための訓練の実践が進むことを期待したい。 66.5% 25.7% 0.9% 6.5% 0.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全社ベースで実施している 特定の事業部門だけで実施している IT部門だけで実施している その他 無回答 77.8% 77.0% 41.3% 25.7% 25.2% 23.5% 23.0% 14.3% 8.3% 4.8% 1.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 避難訓練 安否確認訓練 対応内容の確認のための机上訓練 情報システムのバックアップ系への切り替え訓練 災害発生後の状況を再現するシミュレーション訓練 機材単独での稼働テスト(衛星電話、発電機等) 取引先や他事業所との通信・連絡訓練 情報システムの復元(リストア)訓練 IT以外の代替手段による事業継続に関する訓練 その他 無回答 66.5% 25.7% 0.9% 6.5% 0.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全社ベースで実施している 特定の事業部門だけで実施している IT部門だけで実施している その他 無回答 77.8% 77.0% 41.3% 25.7% 25.2% 23.5% 23.0% 14.3% 8.3% 4.8% 1.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 避難訓練 安否確認訓練 対応内容の確認のための机上訓練 情報システムのバックアップ系への切り替え訓練 災害発生後の状況を再現するシミュレーション訓練 機材単独での稼働テスト(衛星電話、発電機等) 取引先や他事業所との通信・連絡訓練 情報システムの復元(リストア)訓練 IT以外の代替手段による事業継続に関する訓練 その他 無回答

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問 20.BCM に関する社内教育(研修・セミナーなど)は行われていますか。あてはまるものに○をつけてくだ さい(複数回答可)。 問 21.自社の BCM の有効性を定期的に見直す仕組みがありますか。あてはまるものに○をつけてください (複数回答可)。 問 22.自社の BCM を有効だと判断する指標がありますか。1つに○をつけてください。 59.9% 16.4% 12.1% 9.2% 8.2% 0.5% 59.6% 19.0% 8.6% 8.8% 7.7% 1.8% BCMに関する社内教育は行われていない ハンドブックや資料の配布を行っている 特定の部門を対象に定期的に行われている 全社員を対象に定期的に行われている その他 無回答 2015年度 2012年度 51.5% 28.0% 13.5% 10.0% 3.4% 5.8% 0.8% 54.2% 24.2% 11.1% 11.5% 3.2% 4.3% 3.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% BCMを定期的に見直す仕組みはない BCM担当部門による定期的な見直しの仕組みがある 各部門内で定期的に見直す仕組みがある 経営層による定期的な見直しの仕組みがある 社外からの定期的な監査などの仕組みがある その他 無回答 2015年度 2012年度 5.8% 6.3% 88.1% 79.2% 6.1% 14.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2015年度 2012年度 ある ない 無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

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問 23.BCM への取組状況を誰に知らせていますか。あてはまる先に○をつけてください(複数回答可)。 ★今回新たに追加した選択肢 BCM への取組状況を社外に報告している企業は非常に少ない。企業が BCM に取り組んでいることは、顧客や 株主、投資家、その他多くのステークホルダーにとって喜ばしいことであり、積極的に報告・PR していくことが 企業に対する好感に繋がるはずである。 特に投資家は近年、投資先の評価・選定において非財務情報を重視するようになってきており、多くの企業がそ のような傾向をふまえて、有価証券報告書だけでなく、CSR 報告書や環境報告書、さらにはこれらと財務情報と を一体化した統合報告書の作成・充実に取り組み始めている。このような中でリスクマネジメントや BCM への取 り組みについても報告されることが、投資家からは期待されている筈である。 それにもかかわらず社外への報告が進んでいない理由を推測すると、①社外に報告するほど取り組みが進んでい ない(もしくは、進んでいないと考えている)、② IR や広報の担当部門が BCM への取組状況を把握していない、 ③ IR 戦略や広報戦略に BCM を含める発想がない、④日本の投資家の BCM に対する関心が低い、などが考えられる。 特に、役員会に報告している企業が 41.4%、従業員への報告が 30.9% にとどまっていることから、BCM が担当 部門および関係部門のみの取り組みとなっている企業が多いと思われ、その結果が前述の②および③の結果につな がっている可能性もある。 BCM への取組状況を経営層に報告する機会を増やして、経営層を BCM に関与させ、BCM を経営戦略、広報・ IR 戦略に組み込むことが、BCM の活動を後押しすることにもなる。そのような観点も含めて、社内外への報告が 今後増えていくことを期待したい。 45.6% 41.4% 30.9% 10.6% 7.9% 6.9% 4.2% 2.6% 1.6% 1.1% 0.5% 1.1% 1.3% 42.4% 45.1% 37.5% 11.1% 10.6% 3.6% 3.8% 0.7% 0.7% 1.4% 4.5% 2.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 特に実施していない 役員会 従業員/社員 不特定多数に対して(自社 Web サイト、CSR 報告書等)(★) 顧客 株主・投資家 サプライヤー 監督官庁(規制当局) 地域社会 消費者 保険会社 その他 無回答 2015年度 2012年度

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問 24.今後、改善が必要な取組みとしてお考えの課題はありますか。あてはまるものに○をつけてください   (複数回答可)。 56.2% 42.5% 39.1% 27.7% 24.5% 24.0% 17.4% 14.8% 14.0% 13.2% 7.1% 7.1% 1.8% 1.8% 5.0% 57.6% 49.0% 39.7% 24.4% 22.8% 32.1% 20.3% 19.4% 8.8% 11.3% 10.4% 12.2% 1.1% 1.6% 3.6% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 事業継続能力を継続的に向上させる仕組み作り 組織内へのBCP取組みの浸透 組織力/危機管理対応力の向上 経営層の関与 BCMの有効性評価手法の確立 BCP作成の全社展開 予算の確保 初動対応計画の見直し リーダーシップの向上 BCPの根本的な見直し 目標復旧時間の再設定 取引先へのBCP作成要請 取引条件へのBCP必須化 その他 無回答 2015年度 2012年度

参照

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第16回(2月17日 横浜)

継続企業の前提に関する注記に記載されているとおり、会社は、×年4月1日から×年3月 31

2  事業継続体制の確保  担当  区各部 .

本報告書は、日本財団の 2016

本報告書は、日本財団の 2015

1.実態調査を通して、市民協働課からある一定の啓発があったため、 (事業報告書を提出するこ と)

※各事業所が提出した地球温暖化対策計画書の平成28年度の排出実績が第二計画

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか