新しい定量的岩盤分類法の大深度立坑での適用性評価
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(2) CS5‑056. 土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). 地質状態が不均質で強度差も大きいのが特徴である。したがって、このような不均質な堆積岩でも新分類法の 適用性が得られるかどうかを確かめることが本研究での目的である。 4.主立坑での適用性評価. 0. CL級範囲. D級範囲. B級範囲. CM級範囲. 新分類法による評価は、1 掘削深さ(1.3m)毎に. CH級範囲. NE、SE、SW、NW の立坑 4 方向で実施した針貫入試. -20 電研式 D~CL級. 験から求めた換算一軸圧縮強度および不連続面間 -40. 隔、風化・劣化度を用いて評価点を 4 点算定した。 一方、電研式岩盤分類は 1 掘削深さを 1 単位とし. -60. て平均化し、両者の比較を行った。 と電研式岩盤分類の深度方向分布を図-3に示す。 このように、主立坑の不均質な堆積岩においても. 深度(m). 主立坑に適用した結果のうち、新分類法評価点 -80 SE. -100. 新分類法評価点は概ね電研式と一致する結果が得. SW NW. られた。. 電研式 CL級. NE. 電研式 D級. -120. さらに適用性を評価するために、電研式岩盤分 類の岩級等級ごとに新分類法評価点の得点分布を. -140. 集計し、電研式岩盤分類と同じ等級の得点範囲に -160. 含まれる評価点の割合を適合率として、換気立坑 での結果と比較を行った。その結果を表-1に示. -180 0.001. す。主立坑の D 級判定の岩盤については適合率が 80%を割り込むものの、他の岩盤等級および換気立. 0.01. 0.1. 1. 10. 100. 新分類法評価点(堆積岩). 坑では 90%以上の適合率を示した。D 級岩盤の適合 図-3 主立坑深度方向評価点分布. 率がやや低いのは、前述したように地質が不均質. 表-1 新分類法適合率 新分類法適合率 表-1. であるのに対し、電研式岩盤分類を掘削単位 (1.3m)で一括して判定しているため、バラツキが. 評価点分布. 主立坑 D. CL. D. 61. 13. 77. 28. 107. 238. 7. 420. 0. 1. 0. 0. 112. 168. 252. 84. 448. 78.6. 100.0. 94.4. 91.7. 93.8. 出てしまったものと考えられる。したがって、電. ~0.5. 88. 研式岩盤分類でも 4 方向別に絞り込んで比較する. 0.5~20. 24. 20~. 0. 合計. ことにより、適合性は向上することが期待される。. 評価点 範囲. 以上より、局所的に不均質性が強い堆積岩盤にお. 適合率. いても、新分類法が適用できるものと評価できる。. D~CL. 換気立坑 CL. 5.まとめと今後の課題 新しい定量的岩盤分類法について瑞浪超深地層研究所の堆積岩において適用性を評価した。その結果、主立 坑 D 級岩盤以外は新分類法評価点と電研式岩盤分類は 90% 以上の適合率が、主立坑 D 級岩盤でも 80%近くの適 合率が得られ、概ね妥当と評価される。今後、結晶質岩への適用や物性値との関連について、検討を進めてい く予定である。 参考文献 1) 例えば、佐藤他:地下 1,000m に向けて瑞浪超深地層研究所の建設計画,サイクル機構技報,No.20,pp.31-43,2003 2) 地盤工学会基準部:新規制定地盤工学会基準・同解説. 岩盤の工学的分類法(JGS 3811-2004),地盤工学会,2004. 3) 久慈他:立坑掘削時の岩盤分類法の評価,第 40 回地盤工学研究発表会,pp.185-186,2005 4) 久慈他:瑞浪超深地層研究所の現状と立坑掘削における岩盤分類について,日本応用地質学会平成 17 年度研究発 表会,P27(ポスタセッション),2005 5) 久慈他:立坑における新しい定量的岩盤分類法の提案とその評価,第 42 回地盤工学研究発表会,pp.105-106,2007. ‑246‑.
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