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オンライン授業の開始にあたっての、

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Academic year: 2022

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(1)

関 西 学 院 高 等 部 生徒・保護者の皆様

2020 年 5 月 9日

関 西 学 院 高 等 部 部 長 枝 川 豊

オンライン授業の開始にあたっての、

セキュリティやプライバシーの考え方について

先にご連絡させて頂いた通り、高等部のオンライン授業では、Zoomを基盤のアプリとして使用します。

Zoomは手軽にオンラインテレビ会議を可能とするアプリですが、そのセキュリティ面等について様々な報 道がなされております。また、自分の映像が映ることで、プライバシーの問題も含んでおります。ご心配な 保護者の皆様もいらっしゃると思いますので、以下に本校としての考え方を示させて頂きます。以下を踏ま えて、Zoomの使用について保護者の皆様のご理解を頂きたいと考えております。

1.

Zoomのセキュリティについて

Zoomは 学 校 に お い て 、 授 業 を 始 め オ ン ラ イ ン で の 対 応 を 行 う の 非 常 に 手 軽 な ツ ー ル で す 。 し か し な が ら 、 リ モ ー ト ワ ー ク が 多 く な っ た 4 月 上 旬 よ り 多 く の 報 道 で 、 そ の セ キ ュ リ テ ィ 面 の 脆 弱 性 に つ い て 指 摘 さ れ 始 め ま し た 。 高 等 部 は 、 オ ン ラ イ ン 授 業 で の 使 用 の 可 能 性 も 考 え つ つ も 、 そ の 対 応 状 況 を 注 視 し て お り ま し た 。

Zoom社 は そ の 後 、 企 業 と し て セ キ ュ リ テ ィ 問 題 に 注 力 す る こ と を 宣 言 し 、 3 度 の ア ッ プ デ ー ト を 行 い ま し た 。 そ れ を 踏 ま え 、 高 等 部 が 導 入 を 決 定 し た 「Z o o m v e r s i o n 4 . 6 . 1 0」 以 降 は 、 学 校 で の 使 用 に お い て ほ ぼ 問 題 な い と 判 断 し ま し た 。

よ り 慎 重 を 期 す た め 、 今 回 のZoomの 導 入 に つ い て は 、Zoomの 正 規 リ セ ラ ー で あ る 日 商 エ レ ク ト ロ ニ ク ス 社 と 正 規 契 約 を 交 わ し た 上 で 有 料 ア カ ウ ン ト を 購 入 し 、 入 念 な 打 ち 合 わ せ の 上 で 実 施 し て お り ま す 。

【Z o o m利 用 に お け る 、 高 等 部 で の 具 体 的 な 対 応 】

( 1 ) 生 徒 の 表 示 名 を 「 ク ラ ス ・ 番 号 ・ 名 前 」 で 統 一 。 ( 2 ) 各 授 業 の ミ ー テ ィ ン グI Dは 固 定 せ ず ラ ン ダ ム に 作 成 。

( 3 ) 「 待 機 室 機 能 」 を 利 用 し 、 授 業 開 始 前 に 教 員 が 承 認 し た ユ ー ザ ー の み が 参 加 で き る よ う に す る 。 「 ク ラ ス ・ 番 号 ・ 名 前 」 以 外 の 表 示 名 の 入 室 を 許 可 し な い 。 ( 4 ) 教 員 の 参 加 前 の 、 授 業 開 始 は で き な い 。

( 5 ) 授 業 に は パ ス ワ ー ド を 設 定 。 し か し 、 パ ス ワ ー ド の 送 付 は 、 そ の ま ま 簡 単 に 拡 散 も 可 能 な た め 、 原 則 行 わ な い 。

( 6 ) 不 慣 れ な 生 徒 も ア ク セ ス で き る た め の 「 利 便 性 」 と 「 セ キ ュ リ テ ィ 」 の 両 立 を 、 Zoomと学 校 内 だ け の ア プ リ ( ロ イ ロ ノ ー ト ) と 組 み 合 わ せ る こ と で 可 能 と す る 。 ( 7 ) チ ャ ッ ト 機 能 ・ 注 釈 機 能 ・ フ ァ イ ル 転 送 機 能 は 停 止 。

( 8 ) 画 面 共 有 機 能 は 教 員 の み 有 効 に す る 。

( 9 ) ア プ リ の ア ッ プ デ ー ト は 、 定 期 的 に 学 校 か ら 強 制 的 に 実 施 。

( 1 0 )各 授 業 に は 、 原 則 、 授 業 者 と は 別 に 、Z o o m操 作 の サ ポ ー ト を 行 う 教 員 を1名 置 き 、 参 加 者 の 管 理 と 巡 回 を 行 い 、 不 測 の 事 態 に 備 え る 。

(2)

2.

プライバシーの問題について

(1) 現時点での方針

5月7日・8日のオンラインHR、オンライン学年集会後の、Classiを用いたアンケートでも、多くの 生徒が「友達や先生の顔が見れて良かった、安心した」という感想を持っていた半面、少数ではあります が「自分の顔を出すのに抵抗がある」という生徒がいました。

画面に顔を出すことで、その画面のスクリーンショットを撮ったり、録画したりすることも可能です。

また、他の人の顔が映し出されることで、気が散って授業に集中できないこともあるかもしれません。よ って、この反応も当然だと考えています。

ただし、現時点では、先般にお示しした、高等部におけるオンライン授業の考え方の主旨に則り、また、

朝のHRについては健康確認や、やはり、クラスメート同士を確認する、という考え方から、また、授業 においては不審者の対策としても、ビデオをオンにしておいてもらいたいと考えています(自分の部屋等 の背景を見えなくする「バーチャル背景」は、積極的に利用してください)。

また、各教員が、Zoomでの授業の様子を外に公開することはありませんし、録画される授業には、スピ ーカー(基本的に教員)しか録画されません。

しかしながら、このオンライン授業の運営方針については、生徒の皆さんのアンケート等も見ながら、

常に改善していくつもりです。その中で、授業開始後ビデオをオフにする等の対応も考えていきます。

(2) 生徒部からの注意

生徒部から、オンライン授業の開始にあたり、Classi及びオンライン学年集会にて以下の注意をして おります。保護者の皆様もお知りおきください。

【オンライン授業・HRの受講について】

ライブ配信される画像・音声・動画の扱いについて以下の注意を守ってください。

不適切な使用については、処分を伴う厳しい生活指導の対象となることもあります。

① 担当者の指示及び許可がない限り、勝手に保存しない(例:画面のスクリーンショット、動画の 録画・録音など)。

② 許可があって保存する場合、保存先を自分で把握・管理する。

× 保存した先がどこか分からなくなってしまった。

× web上に保存したが、不特定多数の人がアクセスできる環境に保存してしまい、

授業担当者や保存した本人が意図しない人達に使用されることになってしまった。

③ 許可があって保存した画像・音声・動画であったとしても、不適切に加工しない。

〇 解説の画面をスクリーンショットで保存し、画像内に解説のメモを書き込む。

× 動画の音声のみ実際の動画にそぐわない内容に変更する。

④ 保存した画像・音声・動画を、不適切に送信・配信しない。

〇 担当者の指示に従って、画面に自分の考えを書き込み、指定された場所に提出した。

× 許可を取らずにSNSに授業の動画をアップし、他校の友達と共有した。

※ライブ配信でなくても、Classiやロイロノートで配布される資料(画像・音声・動画)も同様です。

3.

ICTの利活用と情報モラルに関する高等部の考え方

高等部は「自由と自治」をモットーとし、それを生徒の皆さんに伝えることを1つの使命としている 学校です。スマホやiPadの使い方が他校と比較して各段に自由なのは、「ICT 機器の使用を禁止する」の ではなく、「ICT機器の積極的な利用の推奨を通じて、ICTを適切に使いこなし、より豊かな生活を送って いくための人格教育も行う」と、決めているからです。

以下に、今年度の「ICT利活用・情報モラルガイドブック」の抜粋を掲載します。改めてご確認頂き、

是非、Zoomを用いた高等部の新しい挑戦に、皆様のご協力を頂ければと考えております。

以上

(3)

高等部における iPad 等 ICT 活用の基本方針について

今高等部に入学する皆さんが大学を卒業して働く頃には、社会人として必要とされる力が今と大きく変わって いると言われています。例えば、1.情報を収集して的確に分析するだけでなく、必要とされる形に編集する能力 2.ただのコミュニケーション力ではなく、価値観の異なる他者と、一緒に何かをやり遂げていく能力 3.問題を 発見し、新しいアイディアを生み出すだけでなく、それを実生活に応用していく能力 といったことです。

しかし、このような力を付けることが必要なのは今に始まった話ではありません。これまでも、社会に新しい価 値を創り出すような人達はこのような力を持っていました。このような力は、教室で黙って先生の授業を受け、定 期テストの点数だけで力がはかられる教育の形では絶対に身に付きません。そして高等部は関西学院大学へ の推薦制度に支えられ、創立当時からこのような力をつけるべく独自の教育を行ってきました。

生徒の皆さんが今年度から持つ iPad に代表される ICT 機器は、これまでの高等部の学びを更に深化させ、

皆さんの高等部生活を、自分の将来に備えるためのより充実した時間にする可能性を秘めています。私達教員 は、高等部としての教育目標を達成するために最善の方法を考え続けています。そして今、ICT 機器を用いて、

高等部の教育を更に進化させる取り組みに、生徒・保護者の皆さんと共に挑戦していきたいと考えています。

高等部が目標とする学び、生徒の皆さんに過ごして欲しいと考える生活は、今も昔も変わりません。

・・・・自由と自治に支えられながら「自分はどう生きていくのか」を常に問い続ける生活・・・・。皆さんの手許にあ るiPad は、伝統的な高等部としての学びを追求していくための道具であると共に、高等部としての新しい学びへ の挑戦の現れです。高等部は今後、iPadをはじめとするICT機器を用いて、学習教材の多様化、評価の多様化、

学習過程の共有化を図り、学校全体の教育改革を進めます。

一方で、ICT 機器を使いこなすことで、我々が得る知識や発信する自由の量は各段に増えますが、得た知識 をどう消化して本当に自分のものとするのか?その上で、自分は何を発信するのか?これまで以上に我々には 自律的に考え、判断し、表現するための、人間としての“幹”が必要とされます。情報が氾濫する現代。情報次第 で人々の価値観や行動がコロコロと変わってしまいます。そんな今だからこそ、「ぶれない人格」を高等部生には 持って欲しい。高等部は、キリスト教主義教育をその根底におきながら、適切な情報モラル・セキュリティ教育を 保護者の皆さんとも連携して行う事で、ICT機器を適切に使いこなす人格教育も行っていきます。

(4)

生徒の皆さんへ ~ 高等部が考える、ICTの活用と守るべき情報モラルについて

ICT機器を自分にとってのプラスにするのも、マイナスにするのも皆さんの使い方次第です。

●ICT 機器の活用分野は無限大です。学習や学校行事をはじめ、クラブ活動や時間管理、自分自身を振り返 るための記録等、自分をレベルアップしていくための方策を自分で編み出してください。

●ICT機器の使い方を周囲の友人達と共有し、議論してください。「高等部生らしい使い方」や「高等部らしい ルール」が皆さんの中から出てくることを期待しています。

●「誓約書」で約束したとおり、関西学院の建学の精神にのっとり、品位と品格を保ちながらiPadやスマートフ ォン等を適切に使いましょう。

●常に「自分が所属する組織=高等部、1-〇組、〇〇部 等 の一員として恥ずかしくない行為か?」という 意識を持って日々の生活に臨んでください。

●アプリのダウンロード等は、一部を除いて自由ですが、皆さんがどのような操作をし、どのようなアプリをダ ウンロードしたか等は全て管理システムで見ることができます。

ICT機器の使い方について、規則や制限に受動的にならずに、皆さんが主体的に向き合うことが大切です。

●関西学院高等部では、生徒が組織する ICT 委員会があります。そこでは、生徒の目線で様々な情報を共 有、また議論を行います。

(例) ・学年全体で取り組む行事や課題に対して、このアプリが便利ではないだろうか?

・現行のシステムによる規制では、こんなアプリの機能まで制限されてしまう。何とかならないのか?

・なかなか無くならない「ゲーム」アプリの濫用…、生徒からどんな啓発ができるだろう!?

このように、定例的に行われる ICT 委員会では、学校生活の中から生徒の目線で浮かび上がってくる新し いアイディアや、問題の提起など、様々な議題が上がります。中には、HR を利用したクラス単位でのディス カッションを経て、学年全体で1つの意見として集約され、新たなルールとして実践されているものもありま す。

このように、皆さんの学校生活に対して、皆さん自身が積極的に向き合う姿勢を見せることこそ、ICTの活用に最 も必要なことだと、関西学院高等部では考えています。

参照

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