理 科 ( 地 学 Ⅰ B ) 学 習 指 導 案
1 単元(題材) さまざまな地形とその変化(地形図による地形の観察) 2 単元(題材)について 地表に発達しているさまざまな地形について学び,その発達過程を空間的な広がりと長い時間スケ ールの中でとらえていく。 教材観 地形図の読み取りを行う活動を段階的に行い,地形の特徴を読み取り検証していく活動 や,地形図の数値情報をコンピュータ上に再現する学習活動を展開することにより,地形 図の読図に慣れ,この単元の後に続く地質情報や地殻変動の情報から地学的な現象を考察 する学習へ発展させる基礎をつくることをねらいとする。 生徒観 地形図そのものを見たことがないという生徒が多かったが,地形図の等高線に色を塗っ たり,地形模型をつくったりする作業を,協力して積極的に取り組んできた。地形断面図 の描き方も前時に学習しており,多くの生徒が自力で描けるようになっている。 指導観 指導に当たっては,前時までに実習したことを思い出させながら,地形図から得られる 情報を丁寧に読みとらせたい。そのために,作業を個人ごとやグループごとに行ったり, 気づいたことを発表させたりするなどして,授業を活性化し,相互の理解を深められるよ うにしたい。 また,グループによっては,読みとりにくい場所もあり,戸惑う可能性もあるため,生 徒の様子を見ながた適宜アドバイスを加えていきたい。 3 単元の目標 地域の地形を調べたり,さまざまな地形についての学習を通して,地形や地質のも つ空間的な広がりや時間的なスケールを正しく把握し,地学的な見方や考え方を育て る。 4 単元の評価基準 関心・意欲・態度 思考・判断 観察・実験の技能・表現 知識・理解 ・さまざまな地形に関心 をもち,その発達過程を 調べたり,地形図から地 形の特徴を読みとる活 動を意欲的に行い,そこ から得られる情報より, 地域の地質のなりたち を探究しようとする。 ・さまざまな地形やその 発達過程を調べる活動 を行い,地域の地形の特 徴を読みとったり,他の 地域とを比較しながら, どのように地形が発達 してきたのかを科学的 に考察する。 ・地形図の等高線を読ん だり,地形模型を作成す る作業を正確に行う。 ・地形図から読みとった 地形の特徴を的確に表 現する。 ・さまざまな地形やその 発達過程を理解し,知識 を身につけている。5 指導計画 (1) 地形図の等高線を読む(地形図の色塗り) (1時間) (2) 地形模型をつくる (1時間) (3) 地形断面図の作成と尾根・谷地形 (1時間) (4) 地形図の読図による地形の特徴の読み取りと検証 (1時間)(本時) (5) さまざまな地形 (3時間) 6 本時の目標 ○新たに示された地形の地形断面図を描くことができる。 ○与えられた地形図の特徴を読みとり,的確に表現することができる。 ○地形図とCGによるイメージの両方を見て,場所を一致させることができる。 7 本時の評価基準 ①関心・意欲・態度 ②思考・判断 ③観察・実験の技能・表現 ④知識・理解 ・地形図から地形の特徴 を読みとる活動を意欲 的に行おうとする。 ・地形図から地形の特 徴を読みとり,地形の 全体像を考え,判断す ることができる。 ・地形図と CG を見 て,場所を一致させる ことができる。 ・地形断面図を正確に描く ことができる。 ・地形図から読みとった地 形の特徴を的確に表現す ることができる。 ・地形図の等高線の間隔 が傾斜の緩急を表して いることを理解し,知識 として身につけている。 8 実習準備 地 形 図 室戸岬(羽根25000分の1に地形断面図を描くための線を加えたもの) 西中国山地(三段峡25000分の1) 尾道地域(尾道・三成25000分の1) 作業シート 地形断面図を作成するためのグラフ用紙 地形の特徴をまとめるためのプリント 自己評価シート 視聴覚機器 パソコン,プロジェクター ソ フ ト UPLIFT(Studio PON 社 / 数値地図データから三次元 CG を作成する) 数値地図データ
9 本時の展開 時間 学習活動 指導上の留意点 評価(方法) 導 入 5分 前時までに学習した内容を思い出 し,等高線の間隔と地形の傾斜との 関係について確認する。 地形図への色塗り→地形模型の製作 →地形断面図の作成 と展開してきたことを確認する。 ④等高線の間隔と 傾斜の緩急の関係 を理解している。 (発言内容) 展 開 15 分 室戸岬付近(海岸段丘)の地形断面 図を描き,地形の特徴を読みとる。 (異なった角度(方向)からの断面 図を描く。) 机間指導によって,個人の理解度,到 達度を確認していく。 ①,③,④地形断面 図を正確に描くこ とができる。 (観察・発言内容) 10 分 描いた地形断面図をもとに,どのよ うな地形なのかを説明(発表)する。 CGで地形の鳥瞰図を示し,この地 形の特徴を確認する。(写真も示す) 発表者の説明と自分の考えている地形 の様子との違いについて注目させる。 さまざまな角度からの図を提示し,全 体像を確認させる。 また,はじめて見る画像であるため, 図に慣れるため,断面図を描いた場所 がどこにあたるのかに注目させる。 ①,②,③ ・地形の全体像を判 断し,的確に表現で きる。(発言内容) ・地形図とCG を一 致して見ることが できる。(観察) 10 分 西中国山地(断層地形)の地形図を 読み取り,どのような地形なのかを 検討し,説明(発表)する。 CGで地形の鳥瞰図を示し,この地 形の特徴を確認する。(写真も示す) 各グループで検討させ,発表させる。 ・どのような方向で断面を描くとこの 地形の特徴がわかるか。 ・必要があれば,図を提示して,断面 の様子を想像させる。 ・谷地形の発達の様子に注目させる。 ①,②,③ ・地形の全体像を判 断し,的確に表現で きる。(発言内容)・ 地形図と CG を一 致して見ることが できる。(観察) 20 分 尾道地域の地形を詳細に検討し,発 表する ・グループで検討し,各グループ が担当地域について発表する。 ・スクリーン(前)に出て,図を 示しながら説明する。 ・色塗りの作業や模型作成の作業を想 起させ,谷地形や平坦面に注目させ る。 ・グループでの検討の様子をみながら 机間指導でアドバイスを加える。 ・各発表ごとに補足・好評を述べる。 ①,②,③ ・地形の全体像を判 断し,的確に表現で きる。(発言内容) ④ ・等高線の間隔から 地形の緩急を読み とることができる。 (観察) まと め 5分 地形図の学習を総括し,今後の学習 展開について概説する。 ・さまざまな地形がどのような過 程を経て形成されるのかに迫 っていく。 地形図の読図について,どこまででき るようになったかどうか,チェックシ ートで自己評価させる。 ②,③,④ ・自分の到達度を確 認する。 (自己評価シート)