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日常生活動作を利用した筋力向上プログラムの有用性

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究 Vol. 19, Supplement (2006) 修士論文要旨. 日常生活動作を利用した筋力向上プログラムの有用性 一筋電図法によるアプローチー Feasibility of Resistance Training Employing Daily Physical Actions for Improvement of Muscle Strength ‑an. electromyographic. 高井. approach一. 洋平(YoheiTakai). 弓旨導:福永. 哲夫教授. (第1章 緒言). はなかった。上腕後部、腹部及び一部の大腿前部を鍛える. 骨格筋では、加齢によってその量(宮谷ら、 2000;Kanehisa. 動作において、高齢群は若齢群よりも相対的な負荷が大き. etal。、 2004)及び発揮張力(Overrendetal。、 1992 ;. くなることが明らかとなった。. Viitasalo et al。、 1985)の低下が起こる。骨格筋量及び発 揮張力の低下を防ぐには、筋力トレーニングが有効である. (第3章. (Reevesetal。、 2004 ; Riceetal。、 1993 。. 果と筋活動水準との関係). 日常生活動作を利用した筋力トレーニングの効. 筋力及び筋量を向上させるためには、オーバーロードの. 日常生活動作を利用した筋力トレーニング動作を用いて. 条件を満たさなければならない(Hettinger、 1961),筋力 トレーニングの方法には、器具を用いる方法と日常生活動. トレーニングを実施し、トレーニング効果の有無について 検証する。第2章と同一の被検者を対象に、 3ケ月間のト. 作を利用した方法がある。器具を用いる方法では、最大挙. レーニングを実施した。トレーニング頻度は、原則として. 上重量に対する割合で容易にトレーニング効果を望める負 荷を設定できる。しかしながら、日常生活動作を利用した. 毎日2セット(16回/セット)とし、毎日のトレーニング量 を記録帳に記入させた。トレーニング効果の指標として、. 筋力トレーニングでは筋にかかる負荷がどの程度であるか. トレーニング開始前(Pre)と3カ月後(3mo)に第2章. 明らかでない。そこで、本研究は、日常生活動作を利用し. と同様の方法で筋厚、関節トルク、 FTを測定した。トレー. た筋力トレーニングの強度を明らかにし、そのトレーニン. ニング量は、高齢群のほうが若齢群よりも多かった。 3ケ. グの効果を検証することとした。. 月間のトレーニングによって、高齢群では、大腿前部及び 腹部筋厚、体重あたりのHFが増加し、 FTが改善した。若. (第2章 日常生活動作を利用した筋力トレーニング動作. 齢群では肘関節伸展トルクのみ増加した。. における筋活動水準) 日常生活動作を利用した筋力トレーニング動作において、. (第4章 総括論議). 筋にかかる負荷を、筋電図を用いて明らかにすることを目. 日常生活動作を利用したトレーニング効果は、若齢群及. 的とした。被検者はすべて女性であり、 22歳から32歳の大. び高齢群によって異なり、また筋によっても異なる。各群. 学院生6名(身長160.4±6.3cm、体重51.5±6.5kg;平均値 ±標準偏差) (以下、若齢群)及び65歳から75歳の前期高齢. の生活様式によって個人の日常生活動作中の筋活動水準が 異なっていたことによるものと考えられる。日常生活動作. 者6名(身長154.5±2.9cm、体重55.6±4.5kg) (以下、高. を利用したトレーニングでは、厳密な相対負荷を設定する. 齢群)であった。大腿前部(3種目)、腹部(2種目)、上. ことができないため、日常生活中の筋活動水準が筋による. 腕後部(2種目)及び下腿後部(1種目)を鍛えることを. トレーニング効果の違いとなって現れた。また、高齢者で. 目的とした日常生活動作を利用した筋力トレーニング動作. は大腿前部及び腹部を鍛えるトレーニング動作では、筋活. 中の筋活動水準(%EMGmax)を、表面筋電図を用いて測. 動水準とトレーニング効果における変化の割合との間に相. 定した。被検筋は、外側広筋(VL)、大腿直筋(RF)、内. 関傾向がみられた。このことからも、トレーニング効果は. 側広筋(VM)、腹直筋(RA)、上腕三頭筋(TB)、排腹筋. その動作中の筋活動水準と深く関わっていることが示唆さ. 内側頭. れる。高齢者では、一部の動作を除き日常生活動作を利用. MG)とした。また、超音波診断装置を用いて筋. 厚を、静的筋力測定装置を用いて等尺性膝関節伸展、股関. した筋力トレーニング動作において、若齢者よりも筋への. 節屈曲(HF)及び肘関節伸展の関節トルクを計測するとと. 相対的な負荷が高くなる。また、トレーニングによって、. もにフィールドテ.Xト(FT)を実施したoその結果、高齢 群では、若齢群と比較して上腕後部、腹部及び大腿前部を. トレーニング効果が認められる筋もある。このように、ト レーニング強度とトレーニング効果を明らかにすることで、. 鍛えるトレーニング動作中の筋活動水準が大きかった。し. 日常生活動作を利用した筋力トレーニングにおける運動処. かし、下腿後部を鍛えるトレーニング動作では両群に違い. 方を考える上で有用な情報になると結論された。. ‑74‑.

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