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一介護福祉士を対象と した 共起ネッ トワー ク分析か ら ‑

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(1)

福祉健康科学研究(14)013‑020. 2019 

原著論文

介護福祉士ファーストステップ研修の受講意識と 課題抽出 に関する研究

一介護福祉士を対象と した 共起ネッ トワー ク分析か ら ‑

牛田 篤

福山平成大学福祉健康学部 (福祉学科)

E‑mail: a‑ushida@heisei‑u.ac

j . p 

【 要旨】

本研究の目的は、

A

県内特別養護老人ホーム

19

施設に勤務する介護福祉士ファーストス テップ研修(以下「ファーストステップ研修

J

という)未修了の介護福祉士

232

; g

J

を対象 とし、ファ ーストステップ研修の受講意識とその理由を明らかにする

そして、ファ ース

トステップ研修の課題抽出を行う

本調査では、受講希望

32

名、非受講希望

22

名、どちらともいえない

82

名の計

136

名 から、その理由に関する自由記述の回答を得た。本調査について共起ネットワーク分析 から、希望理由では「介護福祉士 J

I

専門性 J

I

リ ーダー J

I

高める J

I

必要 J

I

学ぶ」等に 強い共起性が抽出された。 どちらともいえないでは「ファーストステップ研修 J

I

内容 J

「分からない」等の強い共起性が抽出 された。また、「受講

JI

負担

JI

必要性」等との強 い共起性も抽出された。非受講者では「ファーストステップ研修

JI

分からない」や「介 護 J

I

従事 J

I

ない」 との強い共起性が抽出された。 さらに「研修費用 J

I

高い」 や 「 受講 時間 J I 調整 J I 難しい J に強い共起性が f a l 出された。

本研究から、受講希望する介護福祉士は 、現在のファ ース ト ステップ研修に対して、リ ーダーや介護福祉士の専門性を高めるための学びの視点があると考えている

。一方、 9

割 程度の介護福祉士は、事前課題や事後謀題を含めて 200 時間受講することが負担、研修内 容を知る機会がなくて分からない、受講の必要性、研修費用が高い、受講時間の調整の難 しさという視点が主なファーストステッフ研修の受講謀題だと考えており、それらの課題 に関する改善策の検討が必要と考える

KEYWORDS : 介護福祉士介護福祉士ファーストステップ研修課題抽出

?d  

(2)

牛田

i E  

1.

はじめに

20 1 5 年 8 月 20 日の介護人材確保地域戦略会議第 3

資料において、厚生労働省では、「介護人材確保の総合 的・計画的な推進」として、介護人材に関して「まんじ ゅう型Jから「富士山型」へのビジョンを示 し 、 具体的 な施策検討が進められている

r まんじゅう型Jの介護 人材から「富士山型」の介護人材への全休像は、図 l の 通りである。 r まんじゅう型」と示される要因について は、主に介護に関する複数の資格が存在しているなか で、介護人材の「専門性が不明確・役割が混在

J

r 将来 展望・キャ リアパスが見えづらい」 という課題が挙げら れているからである 。また 、「富士山型」を示す目 的と しては、介護人材の量的確保から、すそ野を拡げるため に多様な人材(就業していない女性、中高年齢者、若者 等)の参入促進を図 っている。 同時に労働環境・処遇 の改善および資質の向上として、介護福祉士には、多様 な介護人材の中核的存在、介護現場におけるマネジメン トのできるリ ー ダー的存在を担うことが期待されてい る

前述の諜題改善について、公益財団法人日本介護福祉 士会では、公式ホームページ上にて介護福祉士の専門性 について「利用者の生活をよりよい方向へ変化させるた めに、根拠に基づいた介護実践とともに環境を整備する ととができること

Jと

示 している

。さらに具体的に

は 、

①介護過程の展開による根拠に基づいた介護実践(利用 者の自立 に向けた介護過程を展開し、根拠に基づいた質 の高い介護を実践する、②指導 ・ 育成 (自ら介護等 に関 する知識及び技能の向上に努めるだけでなく、自立支援 に向けた介護技術等、具体的な指導 ・助言を行う)、③ 環境の整備 ・ 多職種連携(自

j

1.床者の心身その他の状況に 応じて、福組サー ビス等が総合的かつ適切に提供される よう、物的・人的・制度的等、様々な環境整備を行うと ともに、福祉サービス関係者等との連携を保たなければ ならない)を挙げている

。また、将来展望

・ キャリアパ スにおいては、 2 016 年

8

月以降から介護福祉士の生涯 研修体系を介護福祉士基本研修、介護福祉士ファ ース ト ステップ研修( 以後、ファ ース トステ ップ研修)、認 定介護福祉士 として位置づけて、「富士山型」の構築を 目指 している 。そして、 2 0 1 7 年 9月においても各研修 は、図

2

の通り示されて現在に至る。 r 富士山型」の構 築に向けて介護福祉士基本研修は、 全県で開請されてい

講料や受講者数 にも格差が生じ ている 。 ファ

ーストス

テ ップ研修に関しては 、小規模リーダーの育成を目的 とする研修であり、介護福祉士取得後のキャリア形成 に向けて、表 lのカリキュラムを研修する 。 カリキュ ラムは「ケア

J

r 連携

J

r 運営管理基礎」を事前課題 と 事後課題を含めて 2 00 時間行うことに よって修了する 。 認定介護福祉士 の前段階研修として推奨さ れている研 修である。近年 、フ ァ ース ト ステ ップ研修に関する研 究は、野庄I ( 2 0 1 7)が実施した修了者の追跡調査では 有効性が検証されてい る 。 しかし、ファ ース ト ステッ プ研修につ いて、 複数の都道府県において不開請の状 況となる理由のーっと して、受講者が研修開講定員に 満たされないため、不開講となる状況が生じ ている。

そこで本研究の目的は、

A

県内特別養護老人ホーム に勤務するファ ーストステッフ研修未修了の介護福祉 士 232 名を対象 とし、ファーストステップ研修に関する 受講意識とその理由を明らかにする

。そして、ファ

ー ストステップ研修の受講意識の類型化および受講課題 を探ることである

。その際、ファ

ース ト ステ ップ研修 の受講意識について、自由記述から共起ネットワ ー ク 分析を行う。

lI!定介dJIl盤会σ)~&貧

A

富士山型の介護人村ヨ¥

.‑一一一一 一巳『ー‑‑ー

. u .

lII1H量的1$翼民鈴

‑‑‑‑ 、、、 合寝入輔の・3ーダー的存&

/~ くまんじ申う型の介鐙人材 ¥、戸」¥! 叫 人 初 刷 唱 附 在 ¥  仰 山 ,/ 刊 馴 刊 に 附 仙 帥 苔 ¥ 

¥  刊 附 習 に 関 川 附 附 V

… 

I'UII 刊 誌1こ 品 車 問 4事々なルートによるE用 者

介謹人特のキャリパスが不明rr ¥ 

¥ 、 ̲ ̲ / I ¥ 

図 r まんじゅう型」の介護人材か ら 「 富 士山型」

の介護人材への全体像

m定介観繍lt士襲成研修 {キャリア形成}

より高い介餓福祉の爽銭カを もって介峰サービスマヰジメン トを行い,書風橿との連続強化 I

7 や、地~包 1苦ケア簿 f:: 対応で きる介値福祉士の餐棋を自的

I  I 

6 として鰯駁された仕組み

~ファーストステッブ研修小規模

$介瞳・チームのリーゲーや 初任者等の指海保の育成をg 的として.全国約30b、所で実

~されている.

<D介纏緬祉士&本鴎修

<19介僅福祉士初任者研修}

升騒lJlllIにおいて組提に毒づ いた介鼠を行い.介11過績の 11l1liを適切に実施できる人材 の宵成を目的として 企Ji. において実絡されている.

5箆 定 介11福 祉 士 研 修 4

3介値纏祉士ファーストス予ッブ研修 {実務経陰2‑3年程度}

2~手 ①介紐福祉士基本研修 {実務経騒2年来演) 1

E

要領祖t士 取 得

る 。次にファース ト ステップ研修は、複数の都道府県に 図

2

公益社 団法人 日 本介護福祉士会の示す生涯研修 おいて不開講の状況があり、各県によって開講状況、受 におけるキャリア形成体系

‑ 14 ‑

(3)

介護福祉士ファーストステップ研修の受講怠識と課題jilliJ:¥に│刻する研究 ・介護橋祉士を対象とした共起ネットワーク分析から

出典:第 1 1 回社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専 門委員会 平成29年 9月26 日「求められる役割に適切 に対応できる介護福祉士の育成方策」 公益社団法人日 本介護福祉士会会長 石本淳

委員提出資料)

注釈

:旧介護福祉士初任者研修は、社団法人日

本介護福

祉士会初任者研修テキスト

を使用し、

3

日間で倫理、コ ミュニケー ション、介護技術、記録・報告、福祉用具な どの介護現場に必要な知識と技術を学ぶ研修である。介 護福祉士を取得して実務経験

2

年未満の初任者に推奨さ れる研修である

。現在では、介護福祉士基本研修に変更

し、各都道府県の介護福祉士会で開催している

表 1 介護福祉士フ ア

ーストステ

ップ研修のカ

リキュラ

領峨(合言十時間数〕 科目 時間数

利 用 者 の 全 人 性、尊厳の実践的理解と展開 1

ケア領峻 介護職の倫理の実践的理解と展開 1 (7211寺間) ミュ二ケーション技術の応用的rJ.展 開 1

ケア場面での気づきと助言 2 家族や地域の支}麦力の活用と強化 16  i究領域

i

j:t間 連 焼 の 実 践 的 展 開 16  (480問)

観察・記録の的確性とチームケアへの展開 16  チームのまとめ役としてのリ シ!ノブ 1 セーフティマネジメント 16  運営管理基礎領主主

問題解決のための思考法

(80時間) 16 

介 護 職 の 健 康・ストレスの管理 16 

白戦場の分析 1

11.目的

本研究の目的は、

A

県内特別養護老人ホーム に勤務す るファ

ーストステッフ。

研修未修了の介護福祉士232名を 対象とし、ファ

ーストステップ研修に関する受講意識と

その理由を明らかにする

。そして、ファーストステップ

研修の受講意識の類型化および受講課題を探ることであ る。

/11.方法

1.

対象:本研究では 2016年 3月時点における A県全 ての特別養護老人ホ

ーム105施設に協力依頼し、 19施

設23

2

名のファ

ースト

ステ ッフ研修未修了介護福祉士か ら回答者

E

得た。

これを分析対象とする。本研究は先行研

究「特別養護老人ホ

ームに

おける介護福祉士のキャ

ア形成と実践に関する研究ーファ

ースト

ステップ研修

求められる介護福祉士像

12

項目の意識調査から

ー」

(20

1

8 牛田)と同じ対象者である

2

. 調査方法

:

本研究者

E

進める際、前述の先行研究に て協力者

E

得た

1

9 施設の特別養護老人ホームに自記式質 問紙調査する

。その際、 A

県内の特別養護老人ホ

ーム

に勤務する

19

施設 232名のファ

ースト

ステップ研修未 修了介護福祉士(ファ

ースト

ステップ研修受講希望者 43 名、どちらともいえない 152名、非希望者 36名)か ら、ファ

ーストステッフ研修の受講意識の回答につい

て、その理由を自由記述で回答を得る

3. 調査実施期間・ 2016年 3 月 1 日 ~7 月 31 日

4.

調査内容

:

先行研究にて協力を得たフア

ーストステ

ップ研修未修了の介護福祉士232 名に対して、フア

ース

トステップ研修の受講意識に関する理由について自由記 述にて質問する。

倫理的配慮:本調査に際しての倫理的調査は以下の通り である

5.

倫理的留意①調査実施に際して、

富山福祉短期大学

の倫理委員会より承認を得ている(承認番号 福短

H

27‑026 号)

。②対象者となる各特別養護老人ホームの介

護福祉士に対しては、

書面にて事前説明する。対象者に

対する本研究の同意は、調査用紙の返信を持って本人の 同

とする

。③本調査は無記名であり、さらに同意を得

た施設が特定されることのないように本調査データを取 り扱う

。④対象者のフ。

ライパシ一保護に留意し、データ 管理責任者を決めて一元的に管理を行う

6.

分 析 方 法

:回

答 を 記 述 統 計 す る

さらに、

KH Coder2

を用いて共起ネッ

トワー

ク分析を行う

I V .

結果

本調査から、「受講希望者」は43名のうち、 32名から 理由に関する自由記述回答を得た(回答率7 4.4%)

。自

由記述の総抽出語数は 400であり、異なり語数は

1

49 で あった。分析に使用する語は 400語(異なり語数

1

49) とした。異なり語数

149

語について、出現回数の平均は 2.68 、標準偏差 4.28であった。 これらの頻出語の内、

出現回数の多い 20語の抽出語とその出現回数は、表 2 の通りである

。出現回数の多い語は、「思うJI

自分」

「スキルアップJ

I

研修J

I

仕事」等であった。

Zu

‑ ‑  

(4)

2

受講希望者の抽出語および出現回数

抽出語 出現回数

思う 9 

自分 7 

スキルアップ

研修

仕事 5 

介護

今後

受ける

ステップ

リーダー

介護福祉士

介助方法

子 品 :ゐ 、寺 、

高める

自己 2 

自身 2 

専門性

提供

必要

良い

受講について「どちらともいえない」回答者

153

名の うち、

82

名から理由に閲する自由記述回答を得た(回 答率

53.6%)。

自由記述の総抽出語数は

946

であり、異 なり語数は

242

語であった。分析に使用す る語は

946

語 (異なり語数

242)

とした

。異 な り 語 数242

語は、

現回数の平均

3.91

、標準偏差

7.37であ

った

これらの 頻出語の内、

出現回数の多い20

語の抽出語とその出現 回数は、表

3

の通りである

出現回数の多い語は、

「分

からない

JI研修JIファー

ス トステッ プ研修

JIない

「内容」等であった。

「非受講希望者J

36

名のうち、

22

名から理由に関す る自由記述回答を得た(回答率

611%)。

自由記述の 総抽出語数は

247

であり、異なり語数は

90

であった。

さらに、分析に使用される語と

して248

語(異なり語 数

90)

が抽

出された。分析に使用す

る語は

248

語(異 なり語数

90)とした。異なり語数90語

は 、

出現回数の

平均

2.76

、標準偏差

2.96

であった。これらの頻出語の 内、出現回数の多い

20

語の抽出語とその 出現回数は、

4

の通り

であ

る。

出現回数の多い語は、「ないJI

フ アー ス ト ステップ研修

JI

分からない

JI研修JI思う」

従事」等であった。

牛田 第一

目 ん 11  

び よ お

E

4687nU7'7

U 5 5 5 A

4 4 A H

4 4 A

A H 4

‑ E

一数一32111

齢一四一

同 一

世 な 一 一 え 一 一 修 い 一 一 期 プ

'

弘一一

f f

ち 一

一 い

‑ V J

ど 一

i 一 な 刻 刻 一 き も 弓 る

一 る い 性

3

一 出 一 カ 体 ア い 容 聞 け 講 ア 在 う 場 え 事 分 く し 要 要 担 表 一 抽 一 分 研 フ な 内 時 受 受 フ 現 思 現 考 仕 自 働 難 必 必 負

4

非受講希望者の抽出語および出現回数

抽 出 語 出 現 回 数

ない

10 

ファーストステップ研修 6 

分からない

研 修

思う

従 事

介 護 3 

長い

必 要

: 品 子 二 ゐ 目

、 2 

感じる

研 修費 用

現 場

高い

資 格 2 

取 得 2 

受ける

受 講 時 間 2 

調整

内 容

難しい 2 

さらに前述のファ ー ス トステップ研修受講に関する

「受講希望者

JI

どちらともいえない者

JI

非受講希望 者」の理由について、前述の各表の抽出語が含む文章を 分析対象として共起ネッ トワー ク解析した結果、図

3

、 図 4、図 5の通りである

。希望理由の自由記述では、

「介護福祉士

J

I 専門性

J

I リー ダー

JI

高める

J

I 必要」

「学ぶ」や「良い

JI提 供JI

テッ

プ」に

強 い 共 起 性

が抽出された

どちらともいえない理由の自由記述で

h

v u IA  

(5)

介護福祉士フア

ースト

ステップ研修の受講意識と課題抽出に

刻する研究

:

介護福祉士を対象とした共起ネッ

ーク分析か

は 、 「 ファ

ースト

ステップ研修」又は「ファ

ースト

ステ

図5 非受講希望者の共起ネ

トワーク

ップ

Ji

研修

Ji内容Ji

分からない 」

との強い共起'性が

抽出された。また、

「 現在

Ji

受講

Ji

負担

Ji

必要性」

や「働く J

i

必要」との強い共起'性も抽出された。非受 講者では 「 ファ

ースト

ステッフ研修

Ji

分からない」や

「 介護

Ji

従事

Ji

ない」との強い共起性が抽出された。

さらに、「研修費用

Ji

高い」や「受講時間

Ji

調整」

「 難しい」においても強い共起性が抽出された。

図3 受講希望者の共起ネットワーク

4 どちらともいえない者の共起ネ ッ

トワー

v .

考察

本調査から特別養護老人ホームにおけ る介護福祉士の ファース

ステップ研修の受講希望意識に関して、受講 希望者の理由からファ

ースト

ステップ研修をスキルアッ

プ 、 リー ダーや専門性を高めるために必要な研修として 認識していることが示唆された

。一方、どちらともいえ

ない、または非受講希望と回答する介護福祉士にとって は、研修内容が分からないという共通する理由が強くあ ることが明らかになった。

そして、受講希望者の自由記述について抽出語と出現 回数では「スキルアップ」が顕著であり、共起性におい て「介護福祉士

Ji

専門性

Ji

ーダーJi高めるJi必

Ji学ぶ」

「良いJi

提供

Ji自身Jiステップ」に強

い共起性が抽出されたことから、受講希望者はファ

ース ト

ステップ研修受講に対して 、介護福祉士の リーダーや 専門性を高めるために必要だから 学ぶ とい った介護福祉 士の社会的評価の向上という視点と、 自身をスキルア ッ プしながら より 良い介護の提供という介護福祉士の資質 向上 の視点がある と考える

次に、どちら ともいえな いと回答した者について 、 抽出 語と 出現回 数で 、は「分からない

Ji

研修

Ji

ファ

ス トステ ップ研修

Ji

ない

Ji

内容」が顕著であり、

フ アース トステ ップ研修」又は「ファ

ース

ト ステ ップ」

研修

Ji

内容

Ji分からない」との強い共起性から、研

修内容を知る機会がなくて分からないという視点が課題 である

この背景には、介護福祉士の職能団体で ある公 誌社団法人日本介護福祉士会の加入率の低さと の関係性

]7

(6)

や介護福祉士のキャリア形成研修の体系とそれらの研修 を受講した効果がト分に周知されておらず、介護福祉士 取得者に対して認識されていない状況であると考える

また、「現在

J

r 受講

J

r 負担

J

r 必要性」や「働く

J

r 必 要」との共起性も強いことから、現在受講する必要性や 働く上で必要であるか、受講判断において受講の必要性 の高さという視点が示唆された。本結果については、フ ァース

ステップ研修に関する研修内容そのものが分か らないため、ファ

ースト

ステップ研修の受講について必 要性が分からず、負担の方が気になり、どちらかともい えない回答者が多くなったと推察する

。ファーストステ

ップ研修は、小規模リ

ダ ーとしてユニ ッ トで勤務する 際に配置基準や加算対象として必要な研修であるか、修 了した介護福組士の処遇改善として給与に反映されるか 等 、

200

時間の研修を受講するからこそ、そのあたりを 明確にすることが求められていると考える

~I:受講希望者については、抽出語と出現回数では「な

J

r 分からない

J

r フア

ーストステップ研修」が顕著で

あり、「分からない

J

r 研修 内容」との強い共起性から、

どちらともいえないと回答した介護福祉士と共通性が明 らかになった。さらに、「介護

J

r 従事

J

r ない」との強 い共起性が抽出されたことから、介護福祉士を取得して いるが、介護の職種ではなく、他の職種や職位であるた め受講しないということが示唆された。介護福松士のキ ャリア形成では、実務経験

5

年以上になると、ケアマネ ジ 、 ャ ーを取得し、介護職ではなく相談職になる傾向であ る

。または主任、課長等となり管理職になり介護職から

離れる実態であるため、介護福祉士取得者に調査したか らこその結果である

。ただし、前述のキャリア形成に該

当する介護福祉士の割合以上に、介護福祉士の実務経験

5

年以上の中堅や熟練、そこからリ

ーダ一文は達人とな

り、特別養護老人ホームにて介護職として勤務する介護 福祉士が存在する。したがって、介護福祉士は介護職と して働きながらファーストステップ研修を修了し、 「 ケ ア」と「連携」、さらに「運営管理基礎」の知識と技術 を身につけてキャリア形成していてく体制を構築するこ とが介護福祉士の社会的評価の向上に寄与すると考え る

しかし、働きながらという際、「研修費用 J r 高い」

や「受講時間

J

r 調整

J

r 難 しい」においても強い共起性 が抽出されたことは、ファ

ーストステップ研修受講にお

いて大きな課題といえよう。

よって、本研究からは約

l

割から

2

割程度の介護福祉 士には、現在のファ

ースト

ステップ研修に対して主体的

' 1

111 !.~

であり、介護福祉士のリ

ーダーや専門性を高めるために

必要だから学ぶ

いった介護福祉士の社会的評価の向上 という視点と、自身をスキルアップしながらより良い介 護の提供という介護福祉士の資質向上の視点があると考 える

。一方

9

割程度の介護福祉士には、研修内容を知 る機会がなくて分からない、受講の必要性の高さ、研修 費用が高い、受講時間の調整の難しさという視点が主な ファーストステップ研修の課題であり、それらの課題に 閲する改善策の検討が必要であるといえよう

V I.おわりに

日本の介護人材の動向においては、

2025

年に向けて

多様な介護人材の確保が急務である。

その為、ますま す「まんじゅう型」の介護人材となるか、「富士山型」

を梢築できるかは重要な時期である

。同時に、多様な介

護人材の介護現場におけるマネジメン トのでき るリ ー ダー的存在の確保も重要であり、国家資格の介護福祉士 にますます期待される時期である。一方、介護福祉士誕 生後、現在までの取得ルートや条件は多様であり、介護 福祉士取得者の大部分はマネジメントやリーダーに関す る教育文は研修を受けていない。他の専門職に 比べて、

介護職として特別養護老人ホームに勤務する介護福祉士 は、各自の取得時の年齢に幅広く差がある

。キャリア形

成に対する意識、職位階層、パートタイムによる非正規 雇用での勤務状況、同じ実務経験年数で、あっても私生活 の状況については育児する世代、介護する世代等多様で ある。ファーストステップ研修の受講意識に関して、本 研究では、 「ファ

ーストステップ研修J

r 分からない」

が顕著である

しかし、記述統計および共起ネットワー ク分析の結果からは、主な謀題を抽出に過ぎない。その ため、働きながらファ

ースト

ステップ研修を受講する 際、前述の諜題改善の方策については、

l

臨能団体からの ファース

ステップ研修の推奨

リー

フレッ

ト、

受講案内 チラシやホームペー ジ等の周知強化のみでは困難と推察 する。

本研究は

A

県全ての特別養護老人ホ

ームおよび地域

密着型特別養護老人ホ

ーム105

箇所に協力依頼し、

19

施設

232

名の介護福祉士から同意を得た自由記述を分析

している。本研究について、より信頼性と妥当性を高め るため、様々な年代における特別養護老人ホームの介護 福祉士に対するインタビュ

ーを実施し、より具体的な追

跡調査が必要である 。ま た、他県の介護福祉士との比較 による検討がない点は研究の限界である。今後の介護福

QU 

(7)

介護福組士ファ

ーストステップ研修の受誠意識と諜題抽出に│刻する研究 介護福制士を対象とした共起ネットワーク分析から

祉士のキャリア形成、介護人材における「富士山型」の 構築に向けたファ

ステップ研修に関する研究につ いては、各都道府県の介護福祉士会会長や特別養護老人 ホームの施設長に対しでもインタビュー調査を実施し、

その結果からより多角的に検討する乙とが必要といえよ

VII.参考文献

)厚生労働省

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18 年12

12

(http://www.mhlw.goj.p/shingi/2006/ 12/dl/s 1212‑ 4bO

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pdO 

2)

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20

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介護職員のキャリア形成支援の制度化に向けた 提案 小規模チームのリーダー 養成等を目 的とした

「介護福祉士ファーストステップ研修J~

(http://www.shakyo.orj.p/news/081113̲2.pdO  3)

社会福祉法人 全国社会福祉協議会(平成

21

3

月)

IF

小規模チームのリ

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(http://www.shakyo.o

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jp/resarch/05̲pdf/

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健康福祉学部紀要~ 4

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I

介護福祉専門職育成における専 門職団体の役割と課題 新潟県介護福祉士会会員の研 修ニー ズに関する意識調査から J

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新潟医療福祉学会

誌~ 10

2

号 ,

4‑9 

6 ) 厚生労働省

福祉人材確保対策検討会における議論 の取りまとめ』第

l

回 社 会 保 障 審 議 会 福 祉 部 会 福 祉 人 材 確 保 専 門 委 員 会 平 成

26

年10 月27 日資料

3

( http://www.mhlw.go.jp/fi  1 e/ 0 5 ‑S hi ngi k a i‑ 12601 OOO‑Seisaku touka tsu kan‑Sanj i kanshi tsu̲  Shakaihoshoutantou/0000062880.pdO 

7)厚生労働省 『 介護人材の機能とキャリアパスについ て』 第

6

回社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専 門委員会平成

28

10

5

日資料

l

(http://www.mhlw.go.jp/fi le/O 5 ‑S h i ngi ka i‑ 12601 OOO‑Seisak u tou ka tsu kan‑Sa nji kanshitsu̲ 

19 

Shakaihoshoutantou/OOOO 138946.pdf) 

8)厚生労働省 『

介護人材の機能に応じた育成のあり方 について』第

7

回社会保障審議会福祉部会福祉人材 確保専門委 員 会 平 成

28

年1

1月14

日資料

( http://www.mhlw.go.jp/fi 1 e/O 5 ‑Sh i ngi ka i‑ 12601000‑SeisalしItou katsuka n‑Sanj i kanshi tsu̲  Shakaihoshoutantou/OOOO 142796.pdO 

9) 厚生労働省

介護人材における介護福祉士の役割に 係る意見書』 第

7

回 社 会 保 障 審 議 会 福 祉 部 会 福 祉 人 材確保専門委員会平成

28

年1

1

月1

4

日参考資料

2

( 公 益 社 団 法 人 日 本 介 護 福 祉 士 会 会 長 石 本 淳 也 )

10)

厚生労働省

介護人材の機能とキャリアパスの実

現に向けて』 第

8

巨│社会保障審議会福祉部会福祉人 材確保専門委員会平成

28

12

月13 日資料

l

(h t tp/ /www.mhlw.go.jp/fi 1 e/O 5 ‑Sh i ngi ka i‑ 12601 OOO‑Seisa k u tou ka tsu kan‑San j i kanshi tsu̲  Shakaihoshoutantou/OOOO 1457 42.pdO 

11 ) 厚生労働省

求められる役割に適切に対応できる 介護福祉士の育成方策』 第

11

回社 会保障審議会福祉 部会福祉人材確保専門委員会平成

29年9月26

日石本 委員提出資料(公益社団法人日本介護福祉士会 会長

石本淳 也 委員)

(h ttps:/ /www.mhlw.go

j .

p/file/O 5 ‑Shingi kai  12601000‑Seisakutoukatsulan‑Sanjikanshitsu̲  Shakaihoshoutantou/OOOO 1 787 50.pdO 

12)

公益社団法人日本介護福祉士会

(2014) IF

介護福 祉士基本研修テキスト

中央法規

13)

野田由佳里・ 太 田 貞 司 ・及川ゆりこ・鈴木俊文

(201

7 )  

I

フア ーストステップ研修修了者追跡調査 による研修効果及び介護職チームのリーダー・ 中堅介 護福松士の役割に関する研究J

IF

聖隷クリストファ

一 大学社会福祉学部紀要~ 15

巻 ,

81‑95 

14)

太田貞司

(201

7 )

I

介護職の職能集団の形成とチ ームリーダ一 J

IF

京都女子大学生活福祉学科紀要』

12

巻 ,

15‑27 

15)

牛田篤

(2018) I

特別養護老人ホー ムにおける介 護福祉土のキャリア形成と 実践に関する研究ーファ

ストステップ研修と求められる介護福祉士像

12

項目 の意識調査から一

J IF

福祉健康学科研究 福

山平成大 学健康福祉学部紀要~ 13巻 l

号 ,

39‑46 

16)

下山久之

(2018) I

介護保険施設における職位階

層とキャ

リアパスモデルの実体と課題J IF

介護福祉研

究~ 23

l

号 ,

80‑86 

(8)

A  S t u d y  on C e r t i f i e d   C a r e   W o r k e r s  i n  P r o b l e m  E x t r a c t i o n  o f  F i r s t  S t e p  T r a i n i n g  

‑From C o ‑ o c c u r r e n c e   Network A n a l y s i s  on  C e r t i f i e d   C a r e  W o r k e r ' s 一

A b s t r a c t  

A t s u s h i   USHIDA 

Department o f  Welfare Science , 

Faculty  o f  Welfare  and Health Science , 

Fukuyama Heisei  U  n i v e r s i t y  

A  s t u d y   on c e r t i f i e d   c a r e  workers  i n   problem e x t r a c t i o n  o f  f i r s t  s t e p  t r a i n i n g

T h i s  r e s e a r c h   f o r  19 n u r s i n g  homes i n   A  p r e f e c t u r

e. 

And  i t  i s  a  s u r v e y  with 232 c e r t i f i e d  c a r e  w o r k e r s .  

I n  t h i s  r e s e a r c h  w

g o t  a  r e s p o n s e  from  1 3 6   c e r t i f i

e

d  c a r

w o r k e r s .  

From t h i s   s t u d y ,  t h e  c o n s c i o u s n e s s  and t h e  r e a s o n  

o

f  f i r s t  s t e p  t r a i n i n g  were  c l a r i f i e d .  

The  problem  o f  f i r s t  s t e p  t r a i n i n g  i s   t h e  d i f f i c u l t y  o f  a d j u s t i n g  the attendance time ,  attendance burden

, 

inadequate knowledge o f  t h e  t r a i n i n g  c o n t e n t ,  need f o r  attendance ,  high  t r a i n i n g  c o s t s .  

KEY  WORDS  :  c e r t i f i e d  c a r e   worker c e r t i f i e d   c a r e  workers  f i r s t  s t e p  t r a i n i n g   Problem E x t r a c t i o n  

20 

表 2 受講希望者の抽出語および出現回数 抽出語 出現回数 思う 9  自分 7  スキルアップ 6  研修 6  仕事 5  介護 4  今後 4  受ける 3  ステップ 2  リーダー 2  介護福祉士 2  介助方法 2  子 品 :ゐ 、寺 、 2  高める 2  自己 2  自身 2  専門性 2  提供 2  必要 2  良い 2  受講について「どちらともいえない」回答者 1 53 名の うち、 8 2 名から理由に閲する自由記述回答を得た(回 答率 53.6%) 。 自由記述の総抽出語数は

参照

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