• 検索結果がありません。

中小企業研究への経営学的アプローチ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "中小企業研究への経営学的アプローチ"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

中小企業研究への経営学的アプローチ

――特殊経営学としての中小企業経営論――

川  上  義  明

はじめに

1.特殊経営学としての中小企業経営論 2.中小企業の範囲

3.暗黙のうちに想定される現代企業の特徴 4.特殊経営学としての中小企業経営論 5.中小企業経営論の課題

むすび は じ め に

筆者は以前,「中小企業経営・管理研究に関する基礎的考察」1)(以下,簡 単に「基礎理論」と略記する)で,まず企業とはどのように規定しておけば よいのか,企業と経営との関連を検討した上で,経営管理という機能・職能 はどのように自立化してきたのかに触れ,それの中小企業・大企業間の相互 浸透を論じ,最後に一般的な中小企業経営論の内容・体系について言わば総 1)川上義明 [2007 年 ] を参照。

(2)

論的に述べた。本稿では,上記論攷とやや重複する部分もあるが,そのこと は恐れず,中小企業論への経営学的アプローチを検討してみたい。

そこで,まず論じるべきは,中小企業論への従来の経営学的アプローチの 限界である。経営学は企業規模を問わず,「一般的に」企業や企業における 経営管理・組織・戦略等を扱うということになるであろう。しかし,そう言 いながら,あるいはそうでありながら(無論,少なからず例外はみられるの だが),実質的には経営学が対象とする企業は大企業,それも株式を公開し,

証券取引所に上場している大企業である。

では,そこで取り残された企業(=中小企業)へのアプローチはどうなる のか。それは,「特殊経営学=中小企業経営論」からの研究アプローチとい うことになるであろう。ところで,この特殊経営学の方が圧倒的に多数の中 小企業を扱うことになる。

ここで特殊経営学=中小企業経営論からのアプローチをとるというのは,

研究対象となる企業数が圧倒的に多いというのがその主な理由ではなく,質 的に大企業とは異なっているからである。ちなみに,かつて山中篤太郎教授 は,「誠に,中小企業は,同質的一體であると云ふよりは,異質的な群であり,

一元的であるよりは,多元的なのである」2)と言った。中小企業は「多種多 様の,異質多元の」(heterogeneous and multi-dimensional)企業群といわれる ほど,多くのタイプ,種類の企業からなっているのである。さらに,山中教 授は,経済史,経済社会「全体の中で中小企業の生成展開を考える綜合理解

2)山中篤太郎 [1939 年 ],621 ページ。なお,ある辞書によれば,①「一元」とは「基本とする ものが1つであること」,「一元論」とは「ただ1つの原理ですべてを説明しようとする考え方」

とある。②また,「多元」とは「根源となる要素が多くあること」,多元的とは「考えや事物の基 づく根源が多くあること」。「多元論」とは「多くの独立した根源的実在または原理を認め,これ らによって世界〔事物,現象〕を説明しようとする立場」とある――『広辞苑・第 5 版』(岩波書店)。

(〔 〕内は引用者による。)

(3)

方式」3)を提示していた。

そこで,本稿では,まず「経営学」のうち「大企業を研究対象とする経営学」

=「一般経営学」と中小企業を研究対象とする=の研究対象を明確にしてみ たい。その上で,「一般経営学」は実質的には企業数ではほんの一握りの証 券市場に上場している大企業を研究対象としている点を掘り下げてみたい。

また,規模の小さい・零細なと言ってもよい,あるいは実質的には個人経 営でありながら法人化し会社企業となっている「用役(サービス)や製品を 生産する組織体」(=「用役〈サービス〉・製品生産の組織体」。以下,「生産 の組織体」と略記する)は,ネーミングは確かに「○○企業」とされている のだが,そもそも企業とは呼び得るのかどうかも検討しよう。

さらに,中小企業経営論が特殊経営学であるとしてよい論拠を示し,中小 企業経営論が取り組むべき課題を指摘してみたい。

1.特殊経営学としての中小企業経営論

(1)経営学の1分野としての中小企業経営論

いま筆者は,「特殊経営学=中小企業経営学4」としたいところだが,今日 の時点で研究方法や体系が各論者によって収斂しておらず,「中小企業学」

は未だ「市民権」を得ていないと思われるので,このように「特殊経営学=

中小企業経営論4」としておかざるを得ない。

ここに,広くは中小企業経営論は経営学の 1 分野であること,また中小企 業論の1分野であることを以下のように示そう(図表 1)。

3)山中篤太郎 [1954 年 ],所収,12 ページ。

(4)

(2)中小企業研究への「一般経営学」からのアプローチの限界

中小企業のマネジメント(経営,管理,経営管理)について考察をするといっ ても,よほど断らなければ大企業や巨大企業を研究対象とする経営学(=一 般経営学)の言ってみれば分析手法はそのままでは使い得ないであろう。デー

図表 1 経営学―中小企業経営論―中小企業論

経営学 一般経営学

○経営学的アプローチ

中小企業経営論

○経済学的アプローチ 社会政策論 地域経済論 産業論 産業組織論 経済政策論 工業経済論   ・   ・

○商業学的アプローチ 中小商業論 中小商業政策論   ・   ・

○社会学的アプローチ   ・   ・

○法学的アプローチ   ・   ・

○・・・・・・

  ・   ・

中小企業論

(資料)筆者作成。

(5)

タの取り方にもよるけれども,全企業数の圧倒的多数を占める中小企業なの であるが,管理について検討するといっても管理対象をもたない「企業」も 多数あるであろう。

いま仮に「企業」「中小企業」としたが,規模の最も小さい生産の組織体 を企業と呼びえるのかどうかについては,下で検討するが,ともあれこうし た事態を踏まえ,渡辺睦・中山金治教授はかつて中小企業の大部分は企業 概念の枠外にあると言った。両教授は,「経営学をそのまま適用し得る階層

(企業)は,30 人以上の規模(約 20 万の企業)を中心として,全体の 10 ~ 15%にすぎない」4)と。

ちなみに,図表 2 から中小企業数をみてみると,規模別にはまるで富士山 のように,頂上から麓まで文字通り裾野広くなっている。中小企業のうち法

4)渡辺 睦・中山金治 [1986 年 ],4 ~ 5 ページ。

図表 2 中小企業の企業数,従業者数,売上高

(注)この調査における中小企業の定義は明らかではないが,中小企業庁による調査な ので,中小企業とは,常用雇用者 300 人以下(卸売業,サービス業は 100 人以下,

小売業,飲食店は 50 人以下),または資本金3億円以下(卸売業は1億円以下,

小売業,飲食店,サービス業は 5,000 万円以下)の企業(会社)と理解しておいて よいであろう。

(原資料)中小企業庁「中小企業実態基本調査〔平成 23 年度決算実績〕〔速報〕」。

(資料)中小企業庁編『中小企業白書』(2013 年版),付属統計表の 14 表より抜粋・集計,

作成。

規 模 企業数(社)

(A) 従業者数(人)

(B) B/A(人) 売上高(百万円) (C) C/A(百万円)

51 人以上 21 ~ 50 人 6 ~ 20 人 5 人以下

76,802 115,316 370,835 1,074,170

11,185,779 4,278,314 5,022,583 4,356,334

145.6 37.1 13.5 4.1

221,417,564 86,902,387 98,364,970 74,045,448

2883.0 753.6 265.3 68.9 計・平均 1,637,123 24,843,010 15.2 480,730,368 293.6 個人企業 1,916,167 5,413,196 2.8 28,553,763 14.9 合計・平均 3,553,290 30,256,206 8.5 509,284,132 143.3

法人企業

(6)

人企業の 1 社当たり従業者数は 15.2 人,売上高は 2 億 9,360 万円,個人企業 の 1 企業当たり従業者数は 2.8 人,売上高は 1,490 万円となっており,以上 のことをよく物語っていると言ってよいであろう。

2.中小企業の範囲

中小企業の範囲ないしは定義をどうするのかについては,中小企業論の大 きな問題である。これについては,拙著5)で別途検討しているので,以下「一 般経営学」の対象を明らかにする上で,その「上限」と「加減」に限定して 以下みておこう6)

(1)下限

同じように用役(サービス)や製品を組織体として生産しているとはいえ,

規模がきわめて小さい場合,ふつう「小規模企業」とか「零細企業」とか「ファ ミリー企業」(同族企業)とかいずれも「〇〇企業」とネーミングがなされ ている。しかし,こうした規模の小さい生産の組織体は,いうところの企業 すなわち「本来の企業」とは区別されるように思う。

「一般経営学」の立場の研究者たちからは,こうした点についての検討は ほとんどみられないか,あってもわずかである。無論,彼らも「この点はど うするのだろう,どうなるのだろう」と思わないことはないであろう。

これらの小さい生産の組織体は,実際,「生業」と呼ばれ,企業とは区別 して認識することができる。この「生業」は「特殊経営学」(=中小企業経 営論)の研究対象となるのであろうか。以下,検討してみよう。

5)川上義明 [2013 年 ],第 6 章および第 7 章を参照。

6)末松元六 [1972 年 ] および本多壮一 [1973 年 ] も参照。

(7)

さて,一般的には,生業については次のように言われる7)。生業とは「生 活のための職業。なりわい。occupation。生活のための仕事」(広辞苑)であ ると。

と こ ろ で, ド イ ツ の 研 究 者 リ ー フ マ ン(Robert Liefmann) は, 企 業

(Unternehmung)の本質的要件を次のように考えた。

①家内経済(Hauswirtschaft)からの営利経済の資本計算的独立が企業 の本質的要件であること。

②企業の目的は,生産ではなく,貨幣収益を達成することにあること。

③企業とは特別の資本を基礎におくこと。

④企業の財産は,所有者の財産から区別され,企業の収益は所有者の 他の収入から区別されること8)

リーフマンが言ったこのような要件に加えて,①家計と経営(生産の場)

が場所的に未分離の場合も生業とされることがある。②さらには,他人を雇 用せず(他人の雇用がわずかで),自己労働を主とする場合も生業とされる。

つまりは,利潤を追求するというよりも,営利の機会は自己労働の範囲に限 定され,したがって営利性の追及は低度の生活的営利原則に留まることにな る。生計維持のための営利的活動にすぎない場合である。

渡辺睦・中山金治教授は,生業と企業を図表 3 のように区別している。

上のような立論からすれば,同じように生産の組織体でありながら,生業 でないのが企業ということになる。①家内経済(Hauswirtschaft)からの営

7)なお,似た用語に「家業」がある。ある辞書によれば,家業とは「一家の生計のための 職業=生業。家代々の職業」(『広辞苑』),「一家が暮らしていくための職業=生業。家の職業」

(『角川新国語辞典』)となっている。

8)Liefmann, Robert [1923], Kapital Ⅰ(邦訳書,第 1 章)を参照。

(8)

利経済が資本計算的に独立した,②貨幣収益の達成を目的とした,③資本を 基礎においた,④財産が所有者のそれから区別され,収益が所有者の収入か ら区別された生産の組織体が企業ということになる。加えて,渡辺睦・中山 金治教授の規定によれば,①賃労働者を雇用し,利潤計算を行い,③その上 で利潤を追求する生産の組織体が企業ということになる。

かくして,これら現実に存在するおびただしい数の「小規模企業」(例えば,

上の図表 1 の「従業者数 6 ~ 20 人」「従業者数 5 人以下」の場合)は,企業 というよりは生業そのものかあるいは生業に近い生産の組織体であろう。

何故に「生業」が特殊経営学(=中小企業経営論)の研究足り得るのかに ついての解答は,かつて渡辺睦教授と中山金治教授が指摘したように9),規 模の小さい生産の組織体(ここでは「生業」)においては「仮に管理現象が みられなかったとしても」,さらに言えば「管理の人格的自立化」がみられ なかったとしても(これはよくみられることだが),「経営」現象は必ずみら れるからである。すなわち,どのように小さい規模の生産の組織体であった としても,人間の活動である以上,それが闇雲に,無計画に進められること は考えられない。この点は強調しておかねばならないであろう。

これに加えて,以下のような事情も考えられる。

本来の企業であれ,生業であれ,生産の組織体は,社会・経済に貢献する

生    業 企    業

①家族労働を主体とし,

②利潤計算を行わず,

③家計の維持または収入の拡大を目的とする。

①賃労働者を雇用し,

②利潤計算を行い,

③その上で利潤を追求する。

図表 3 生業と企業

(資料)渡辺 睦・中山金治編著 [1986 年 ],10 ページより作成。

9)渡辺 睦・中山金治 [1986 年 ],5 ページ。

(9)

側面,一定に役割を果たす側面がある。人々を雇用し,あるいは自ら開業し,

営業し,人々の生活に必要な製品やサービスを生産している。様々な分野で イノベーションを起し,人々の生活を豊かにする製品やサービスを新しく生 み出している。小規模な生産の組織体は 1 つひとつはなるほど小さい。だが,

総和(Σ)でみれば,1 国経済に占める比重は大きい。経済成長や新しい産 業創出の担い手である。「新しい産業の苗床である」とはよく言われること である。かつて,米国では,スモール・ビジネスをして「Vital majority」(活 力ある多数派)と呼んだ10)。ガレージ・カンパニーなどを考えれば,当然,

企業に含まれない生業も対象にしてのことである。

ところが,こうした総和(Σ)として 1 国経済において大きな比重を占め,

大きな役割を果たしながら,もう一方,抱える問題も決して小さくはない。

というよりも,自らの経営努力や自助努力では,解決できない問題を抱えて いる。

最悪の場合,これら小規模な生産の組織体が継続的な事業体であり続けら れないとすれば,そこからステークホルダーに対して様々な問題をもたらす であろう。さらには,最悪の場合,社会不安につながる問題を抱えている。

このように,本来の企業と区別されるとはいえ,中小企業論ではあるいは 特殊経営学(=中小企業経営論)では生業を研究対象に含めてと考える必要 があるのである。

しかして,以下,本稿では断らない以上は本来の企業に含まれる中小企業 に生業をも加えて,「中小企業」という概念に入れることにしよう(ただし,

家内労働〔内職〕は除かれることになる)。

10)川上義明 [2013 年 ],第 5 章を参照。

(10)

(2)上限

上の議論とは反対に,中小企業の範囲の上限はどうなるのであろうか。

1 つの議論は,政策のために法律で規定されている場合である。例えば,「中 小企業基本法」では,製造業その他の場合,「資本金 3 億円以下並びに従業 員数 300 人以下」を中小企業と規定している。この場合は,政策を実施する 場合や統計をとる場合など,簡便で使いやすいという長所がある。ところが,

何ら中小企業の特質を表してはいないから,問題が生じる。従業員数が規定 以内であれば,上場している企業も中小企業足り得るし,本来ならば大企業 の 1 工場であったものを別会社にし,これも規定以内ならば中小企業という ことになってしまう。また,法律を変えれば,昨日までは大企業だったもの が今日からは中小企業として取り扱われる場合もあり得る――「ゴムの物差 し」と言われる所以である11)

もう 1 つの議論は,企業を規模別に大企業と中小企業に二分するのではな く,その間に「中堅企業」を置こうという研究がある。いくつかのメルクマー ル(指標)を設け,結局は大企業でもないが中小企業でもないという規定の 仕方である。この中堅企業も広義には中小企業であるとし,研究対象にしよ うという見方がある12)

このように,中小企業の範囲(上限)を量的にのみ法律で規定する場合も問 題があり,中堅企業まで中小企業の範囲に入れようとする場合も問題がある。

したがって,ここでは中小企業の上限を上場しているか否かをメルクマー ルとすることにしよう。とはいえ,無論,上場してはいない企業のなかにも

11)詳しくは,川上義明 [2013 年 ],第 7 章を参照。なお,米国の(SBA:Small Business Act

-小企業法)や

EU

の場合など,何らかの質的な特徴を規定に盛り込まれることがあるが,

これで十分とは思われない。

12)詳しくは,川上義明 [2013 年 ],第 8 章を参照。

(11)

規模の大きい企業,世界的な企業もあり得る。例えば,竹中工務店(資本金 500 億円,従業員数 7,455 人),サントリーホールディングス(資本金 700 億 円,従業員数 416 人)などであることを断っておかねばならない13)

もう1点は,規模が小さくても,上場している企業の子会社や関係会社も 特殊経営学(=中小企業経営論)の研究対象からは外されるべきであろう。

広く社会から散在している遊休の資本を集めえない企業が中小企業であっ て,大企業とは異なり,自らの経営努力や自助努力だけでは,解決できない 問題を抱えている企業である。上の中小企業の下限でもみたとおり,最悪の 場合,これら小規模な生産の組織体が継続的な事業体であり続けられないと すれば,そこからステークホルダーに対して様々な問題をもたらすであろう。

3.暗黙のうちに想定される現代企業の特徴

(1)大企業における所有と経営の分離,経営者支配

ひるがえって,現代企業の特徴の 1 つとされるのが以下の点であろう。

産業革命後,資本の集積と集中が進み,大規模な企業(株式会社企業)が みられるようになった。企業の大規模化が進むとともに,株式所有の分散化 が進み,「所有と経営の分離」が進んでいる。言うまでもなく,そのすべて ではないが(上場している企業の中には創業者一族が大株主となっており,

経営の実権を握っている企業が存在するが),所有者が経営に,直接,関わ らなくなっている。

この所有と経営の分離と専門経営者の誕生・出現に関する実証的研究とし ては,米国のバーリ(Adolf A. Berle)=ミーンズ(Gardiner C. Means)の戦 前の研究があまりにも著名である。彼らは米国における株式会社形態を採っ 13)資本金および従業員数は,各社ホームページによる。

(12)

ている大規模企業では,出資者が企業の経営活動に対して直接的な支配権を 持っていないこと,最終的には経営者支配がみられることなどを実証した。

バーリ=ミーンズは,法律上の根拠を持たないが,「経営者達は,自分達 の後継者達を,指名することが出来る」。「経営者達は・・・『自己永続体』(a

self-perpetuating body)となることが出来る」

14)とみた(補注)

14)Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means [1932], pp.87-88. 邦訳書,109 ~ 110 ページ。

15)Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means [1932], p.69. 邦訳書,117 ページ。

16)瀬川新一 [2002 年 ],8 ~ 10 ページも参照。

17)Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means [1932], p.87. 邦訳書,109 ページ。

(補注)バーリ=ミーンズは,会社支配を「取締役会(または過半数の取締役)

を選出する実際的権力(actual power)」

15)

と定義し,1929 年当時の巨大株式会社 企業における出資と支配の分離状況に関して実態調査を行い,下の表のような結果 を得た

16)

表にみるように,会社数で 44%,資産額で 58%の企業が経営者支配下にあった。

こうした調査結果に基づいて,バーリ=ミーンズは米国の大部分の巨大株式会社で は,株主が支配を掌握していないと結論づけた

17)

米国 200 大企業の支配形態         (単位:%)

会 社 数 資 産 額

経営者支配

法律的手段による支配 少数持株支配 過半数持株支配 私的所有

管財人の手中にあるもの

44 21 23 5 6 1

58 22 14 2 4  -

計 100 100

(注)調査対象企業は,会社資産額を基準とした非金融企業上位 200 社(鉄道会社:42 社,

公益企業:52 社,産業会社:106 社)であった。

(資料)Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means [1932], p.94. 邦訳書,117 ページ。

(13)

ここで,「会社支配」のカテゴリーは下の表のとおりである。

さらに,日本でも,増地庸治郎教授が,戦前の段階(1943〔昭和 18〕年段階)

で経営者支配が成立していたと指摘している。すなわち,企業規模の拡大に よって,事業株主の持株比率が減少し,会社の支配権がもはや出資に基づく ものではなくなり,経営者としての知識経験が支配権の基礎をなすようにな る。経営の実権が,事業株主の手から専門家重役に移行するようになった。

概ね,使用人出身の重役が漸次台頭し,「経営者支配」が成立している。こ の支配権は世襲制(嫡系の子孫が代々受け継いでいくという仕組み)を持た ない18)と。

大株主がみられなくなり,出資者ではない者,雇われた者(専門経営者,

雇われ経営者〔hired manager〕)が企業経営において重要な意思決定をする 18)増地庸治郎 [1944 年 ] を参照。

(資料) Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means C. [1932], pp. 79-90. 邦訳書,89~112ページ。

① ほとんど完全な持株 による支配(Control through almost complete ownership)。

個人あるいは小集団がすべての株式あるいは,ほとんど すべての株式を所有しており,所有と支配が完全に結合 している。

② 過半数持株支配

(Majority control)

個人あるいは小集団が過半数の株式を所有し,こうした 株主において所有と支配が完全に結合している。

③ 法律的手段による支配

(Control through a legal device)

無議決権株・議決権信託の組織化,あるいは持株会社な どの法律的手段を利用して支配を維持する支配形態。

④ 少数持株支配

(Minority control)

個人あるいは小集団が 20%以上~ 50%未満の株式を所有 しており,過半数の株式を所有していないが株主総会で 過半数の議決権を動員することができ,企業の「事実上 の支配」を有している場合。

⑤ 経営者支配

(Management contro1)

株式の高度な分散によって,企業を支配するために十分な 株式を所有する個人あるいは小集団すら存在しない状態。

会社支配のカテゴリー

(14)

ようになる。中でも重要なのが最高人事をこれらの人々(=所有なき経営者)

が実質的に決定するようになるということである。つまり,これらの経営者

(経営陣)が次なる経営(陣)を実質的に決定するようになるのである。

(2)現代企業における経営・管理活動の複雑化

企業規模が拡大し,経営者支配が行われる規模の企業(=大企業)になる と経営管理活動は複雑になる。そうした中で,現代企業の経営者は,ステー クホルダー19)との関係を考慮に入れつつ経営の任に当たることになる。

すなわち,経営者は自らを含めてステークホルダー間の調整を図りつ つ,トップレベルの意思決定を行うといってよい。当然,いくつもの経営 管理階層において,執行的要素は権限委譲によって,管理者に委ねられ る。全般的経営(general management)を職能とする管理階層を上級管理 層(top management)と呼び,部門管理(divisional management)を職能と する管理階層を中級管理層(middle management)および下級管理層(lower

management)と呼ぶ。

4.特殊経営学としての中小企業経営論

ところが,中小企業においては,事情が異なる。中小企業は,会社形態の 上では紛れもなく株式会社形態であったとしても,証券市場から資本を調達 しておらず,さほど株式所有の分散も見られず,所有と経営の分離はみられ ない(補注)

19)株主(機関投資家),従業員,労働組合,消費者,地域社会,債権者,国・地方機関,同業者,

取引先〔親企業やサプライヤー,下請〕企業等。

(15)

したがって,従来どおりと言ってよいであろう,所有者が経営者であるこ とが多く,管理・執行機能も経営者自身が自ら果たしていることの方が多い。

経営・管理が大企業のように階層としてはっきり分かれていないことも珍し くはない。加えて,経営者が現場で作業をしていることも珍しくはない。1 人の人格が「経営者=管理者=作業者」であることも珍しくはないのである。

経営学からみれば,中小企業経営論は,本多壮一教授がいうように「特殊 経営学」ということになるであろう。教授,曰く。中小企業経営論は,「中小 規模企業およびその経営を主な対象とする学問である。したがって,経営学 で対象とする企業および経営にくらべてその範囲は狭くなっている」21)と。

図表 3 にみるように,形式的にみれば,経営学はすべての規模の企業を研 究対象とする。だが,注意すべきは(もちろん,若干の例外はあるが),経 営学が研究対象とする企業はよほど断らなければ社会に散在する遊休資本を 集中・糾合している,すなわち証券市場から資本調達をしている企業である ということである。

すなわち,約 3,800 社(図表 4 にみる「一般経営学」の実質的な研究対象。

総企業数約 178 万 7,000 社の 0.2%)にすぎないのである22)

したがって,残り 99.3%(約 177 万 5,300 社)の企業を研究対象とするのが,

特殊経営学としての中小企業経営論ということになるのである。

(補注) 渡辺睦・中山金治教授は,自営業種(個人経営)の 7 割強は自家労働の みに依存する「雇無企業」であり, 「雇有企業」もその多くは 5 人以下の「家族的経営」

に留まる。中小法人企業(中小会社企業)も「みなし法人」にすぎないものが多く,

とても資本と経営の分離が行われているとはいえないと指摘している

20)

20)渡辺 睦・中山金治 [1986 年 ],4 ~ 5 ページ。

21)本多壮一 [1973 年 ],5 ページ。

22)「総企業数」は,約 187 万社(『中小企業白書』〔2011 年版〕による。原資料は総務省「平 成 21 年経済センサス――基礎調査」――)。「上場企業数」は 2012 年 1 月現在。

(16)

以上を整理すれば以下のように言うことができるであろう。

すなわち,企業数から言えばむしろ少数の大企業を研究対象とするのが,

「一般経営学」である。一般経営学は,大企業のうちでも規模のとくに大きい,

証券取引所に上場している企業を実質的には研究対象としているということ である。

言うまでもなく,そのこと自体に何ら問題があるわけでもないし,そのほ かにそうした研究に意義がないと言うわけではない。ただ,ここで確認した いのは,企業規模の小さい,企業数では大多数の企業を研究対象とするのが,

「特殊経営学」としての中小企業経営論であるということである。

← →

「一般経営学」の 研究対象

(上場企業:3,800 社 0.2%)

中小企業経営論の 研究対象

(177 万 5,311 社

:99.3%)

「経営学」の 研究対象

(178 万 6,956 万

:100%)

注(1)企業数は,中小企業庁編『中小企業白書』(2013 年版),付属統計資料の第 1  表による(原資料は, 「平成 24 年 中小企業実態基本調査〔平成 23 年度決算実績〕

 〔速報〕)。

(2)企業数には個人事業所は含まない。「会社ベース」のデータである。

(資料)筆者作成。

図表 4 経営学の研究対象,中小企業経営論の研究対象

規 模

企業数

(17)

5.中小企業経営論の課題

例えば,田中道雄教授たちは,中小企業経営に対するアプローチを 3 つ挙 げている。すなわち,①中小企業の経営者,②経営コンサルタント,そして

③大学等の研究者である23)

田中教授たちは,中小企業における事象や知識を 360 度の円とすれば,経 営者は 360 度(100%)の知識や技術そして意思決定に際しての決断力と行 動力が求められているとする。

次いで,経営コンサルタントは 90 度(25%)程度の知識の幅を必要とする。

特定の分野および周辺分野については,専門家として幅広い知識が必要となる。

さらに,大学等の研究者はそのうちの一部 30 度(8.3%)程度の知識を必要 とし,それゆえに部分をより専門化・深耕することが求められているという。

筆者は,このうちの第 3 の大学等の研究者に含まれるわけであるが,では 特殊経営学=中小企業経営論からの研究課題は何になるであろうか。

すでに,前著『ベイシック中小企業論』でみたように,企業はわれわれの 生活と密接な関係を持っている24)。企業は,人々が生きるために(生活を 続けるために),必要とする製品やサービスを生産している。また,企業では,

多くの人々が働き,生きがいを求め,生活の場としている。その大多数の企 業はすぐ上でみたように,中小企業である。それの具体的・実質的諸活動で あるマネジメント(経営,管理)の実態を直視し,諸問題を総合的に解決し ていくことが25),中小企業経営論の課題となると考えてよいであろう(補注)

23)田中道雄・投石満雄他 [2010 年 ],9 ページ。〔 〕内は筆者による。

24)川上義明 [2013 年 ],第 1 章を参照。

25)本多壮一 [1973 年 ],7 ページ。

(18)

中小企業経営論の内容について,筆者は,以前,「基礎理論」において,

整理を試みたことがあるが,これにやや補筆・補足すれば,図表 5 のように なるであろう。

26)川上義明 [2013 年 ],第6章を参照。

27)中小企業政策については,以下も参照。川上義明 [2011 年

a],川上義明 [2011 年 b],川上

義明 [2011 年

c] も参照。

注(1)ここでは,個別企業の枠を超えた(企業閥グループレベルにおける)経営戦略。

(2)大企業側からみた場合には, 「外注管理」あるいは「下請け管理」「協力工場管理」

というとになるだろう。

(資料)川上義明 [2007 年 ],381 ページに加筆。

図表 5 中小企業経営論の内容・体系

(A)一般的分野

中小企業認識論,中小企業史,学説史

企業の理論的解明,大企業出現のメカニズム,企業家論,企業統治(コーポレート・ガ バナンス),企業の社会的責任(CSR),創業・企業論,企業ライフサイクル論 ファミリー企業論,NPO 論,ソーシャルビジネス論,ベンチャー企業論

中小企業経営論の研究方法,管理論史,経営理念,経営者論(トップ・マネジメント論),

管理過程論,動機付け理論,組織論,人事・労務管理論(ヒューマン・リソース・マネ ジメント論),経営政策論,リスク・マネジメント論,意思決定論・経営戦略論(企業 戦略論(1)),国際経営論,マーケテイング・マネジメント論,事務管理論,購買管理論,

研究開発管理論,生産管理論,販売管理論,財務管理論,情報管理論,環境経営論,リー ダーシップ論(承継経営論・転廃業論・企業再生論,BCP・BCM 論)

(B)大企業と直接関わる分野

下請企業経営論(2),ネットワーク経営論・メッシュ経営論(承継経営論・転廃業論・

企業再生論,BCP・BCM 論)

(補注)ところで,1 国経済の構造(仕組)や持てる課題の抽出と「処方箋」を 明らかにしようとするのが経済学であると思われるが,この経済学には経済理論,

経済史,経済政策の 3 つの分野がある。

中小企業論においても,企業理論・経営理論と中小企業史,中小企業政策の 3 つ

の分野がある。このうち,企業理論に関しては,『ベイシック中小企業論』で最も基

本的なところからはじめて若干の考察を行っている。中小企業史についてもそもそ

も人々にどのように中小企業が認識され始めたのかから掘り起し,若干の考察を行っ

ている

26)

。中小企業政策論についても同書で若干の点について触れている

27)

(19)

む す び

研究者それもとくには大学の研究者は中小企業経営の当事者ではないし,

経営コンサルタントでもない。したがって,研究者は中小企業とそれのマネ ジメントを突き放して,あるいは自分と対立させて,みることができる。何 故に中小企業の経営・管理に関してそうした事象が現れたのか,どのように それが取り扱われるようになったのか整理でき,さらには法則性や少なくと も一定の傾向を読み取ろうと努力するであろう。かつて山中篤太郎教授が「異 質多元の群」であると表現したように,中小企業における経営・管理に関す る事象は無数にあるとも考えられるから,これをすべて 1 人の研究者が行う ことは,無論,不可能であろう。

本稿では「経営学」のうち大企業を研究対象とする「一般経営学」と中小 企業を研究対象とする「特殊経営学」=「中小企業経営論」を措定すること ができた,確認することができたと言ってもよいであろう。

中小企業経営論は,当然,大企業とは区別された中小企業における経営・

管理現象を明らかにし,そこにおける法則性や将来の企業経営への一定の傾 向を関心ある者に対してはもちろん社会に対して説明しなければならない し,またそのことは可能であろう。加えて,経済構造の変化や産業構造の変 化,様々な分野におけるグローバル化等の中小企業へのインパクトや中小企 業の経営環境の変化などを明らかにし,中小企業の経営者や従業員を含め主 なステークホルダーに加えて,さらには広く社会に伝えることもできるであ ろう。あるいは(上からの目線にならないことを念じるのだが),啓発を与 えることもできるであろう。

以上,述べてきたことは,「一般経営学」の理論を否定し,「特殊経営学=

中小企業経営論」として,まったく新しい理論を構築することを意味するの ではない。

(20)

筆者は「基礎理論」で中小企業論と経営学(いまでは「一般経営学」)間 の理論的相互浸透を指摘した。ここでは,「中小企業経営論」の内容を豊か にするためには,「一般経営学」で鍛えられた理論を用い,そうすることによっ て「中小企業経営論」の内容を充実させることができるであろう。さらには,

「中小企業経営論」の内容が充実することによって,一般経営学の内容がい ちだんと豊かになるであろう。この点を最後に指摘しておきたい。

引用・参考文献

1.和文

〔1〕井上善海 [2011 年 ],『7 つのステップで考える戦略のトータルバランス』,

中央経済社。

〔2〕川上義明 [2005 年 a],「中小企業とコーポレート・ガバナンス――その 分析フレームワーク――」『中小企業季報』(大阪経済大学),No.1。

〔3〕川上義明 [2005 年 b],「中小企業への新しい視点を求めて――専門理論 化以前の諸研究の検討――」『三田商学研究』,第 48 巻第 1 号,慶應義塾 大学三田商学会。

〔4〕川上義明 [2005 年 c]「中小企業への新しい視点を求めて(その 4)――

米国における中小企業論的フェーズにおける諸研究――」『福岡大学商学 論叢』,第 50 巻第 4 号。

〔5〕川上義明 [2007 年 ]「中小企業経営・管理研究に関する基礎的考察」『福 岡大学商学論叢』,第 51 巻第 4 号,福岡大学研究推進部。

〔6〕川上義明 [2011 年 a]「日本の中小企業政策に関する基礎的考察」,『福岡 大学商学論叢』,第 56 巻第 1 号,福岡大学研究推進部。

〔7〕川上義明 [2011 年 b]「日本の中小企業政策の過程(Ⅰ)――戦後復興段 階~バブル経済形成段階:試論――」,『福岡大学商学論叢』,第 56 巻第

(21)

2 号,福岡大学研究推進部。

〔8〕川上義明 [2011 年 c]「日本の中小企業政策の過程(Ⅱ)――『失われた 20 年段階』における中小企業政策:試論――」,『福岡大学商学論叢』,

第 56 巻第 3 号,福岡大学研究推進部。

〔9〕川上義明 [2013 年 ]『ベイシック中小企業論』,花書院。

〔10〕経営学研究グループ [1968 年 ],『新版経営学』,亜紀書房。

〔11〕末松玄六 [1972 年 ],『中小企業の経営戦略』,丸善。

〔12〕瀬川新一 [2002 年 ],「株式会社と経営者支配」,現代企業経営研究会編・

編集代表川上義明『現代企業経営のダイナミズム』,税務経理協会,第 1 章所収。

〔13〕田中道雄・投石満雄他 [2010 年 ]『中小企業の実践マネジメント』,中 央経済社。

〔14〕中小企業総合研究機構[2003年]『日本の中小企業研究』(第2巻),同友館。

〔15〕中村秀一郎 [1968 年 ]『中堅企業論』(増補第 3 版),東洋経済新報社。

〔16〕中村秀一郎 [1990 年 ]『新中堅企業論』,東洋経済新報社。

〔17〕本多壮一 [1973 年 ]『中小企業経営論』,東京教学社。

〔18〕増地庸治郎 [1944 年 ] ,「企業形態の動向」,経営経済研究会・増地庸 治郎編『企業形態の研究』,日本評論社。

〔19〕山中篤太郎 [1939 年 ]「日本中小工業とその質的規定」『一橋論叢』,第 4 巻第 6 号。

〔20〕山中篤太郎 [1954 年 ]「中小企業本質論の展開」,藤田敬三・伊東岱吉編『中 小工業の本質』,有斐閣,所収。

〔21〕渡辺睦・中山金治編著 [1986 年 ]『中小企業経営論』,日本評論社。

2.欧文

〔1〕Berle, Adolf A. and Gardiner C. Means [1932], The Modern Corporation and

(22)

Private Property, revised edition, Pickering & Chatto (reprint, 2009). 北嶋忠

男『近代株式会社と私有財産』,文雅堂銀行研究社,1976 年。

〔2〕Liefmann, Robert [1923],

Die Unternehmungsformen, mit Einschuluss der Genossenschaften und der Sozialisierung

(Dritte umgearbeitete Auflage), Ernft

Heinrich Moris, 1923.

増地庸治郎・槇原 覺訳『企業形態論』,同文館,

1922 年。

〔3〕Marshall, Alfred [1920], Principles of Economics (eighth ed.), Macmillan &

Co. Ltd.

(1959)

. 馬場啓之助訳『マーシャル 経済学Ⅱ』,東洋経済新報社,

1966 年。

〔4〕Sheldon, Oliver [1924], The Philosophy of Management, (reprint 2003)

Routledge. 田代義範訳『経営管理の哲学』,未来社,1974 年。

参照

関連したドキュメント

363 を一部加筆・修正。 中小企業概念 ( Julien, 1990) 小規模 集権的管理 労働の専門化 (分業) の程度

講演者プロフィール 中村 瑞穂 (Nakamura Mizuho)

る。零細企業が集まっているだけに、かっての震災前の神戸履物業界のように.競争力があり.

5-1 先行研究グローバルニッチトップ企業論と背景 我が国の中小企業に関する主たる法律には、 1962 年に 制定された中小企業基本法がある。1998

第39回講演録 臥龍経済日本の課題: 中小企業が滅びれば、日本経済は滅びる 橋 本 久 義 政策研究大学院大学 教授 プロフィール 昭和44年 東京大学工学部精密機械工学科卒業。通 産省入省、西ドイツに3年間駐在(JETRO調査員) その後 機械情報産業局鋳鍛造品課長、中小企業技 術課長、立地指導課長、総括研究開発官等を歴任 平成6年

熊本市 経済観光局

柴田明( ),「ザンクト・ガレン学派のマネジメント・モデルに関する一考察−ステイク ホルダー・アプローチに関する議論を中心として−」香川大学経済学会『香川大学経済

中小企業支援研究 別冊 Vol.6 24 千葉商科大学経済研究所 中小企業研究