Phamacokinetics of 3‑[125I] iodo‑α
‑methy1‑L‑tyrosine, a tumor imaging agent, after probenecid loading in mice implanted with colon cancer DLD‑a cells
著者 中島 修一
著者別表示 Nakajima Shoichi journal or
publication title
博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 (保健学専攻)
volume 平成20年4月
page range 2
year 2008‑04‑01
URL http://hdl.handle.net/2297/19501
平成19年8月24日
博士論文審査結果報告書
学位授与番号医博甲第1898号
出零
川濡 職名)慣h山
'2511iodo-q-methvlL-tvroSincoatumorimaRinEa2ent
Ph2macokineticsof3- 論文
afterDrobenecidloadinginmiceimDIantcdwithcoloncan eIDID-1cells DLD-1ルー邑一
スにおける腫瘍診断薬3-「I2511iodo-。
邦訳題名) 腸癌‘胆
本内、制個j伝 .smecDprobenecId目l」
論文審査結果
標識人工アミノ酸3-[】狸I]iodo-OL-methyl-L-1yrosine(['231]IMT)の頭蓋内腫瘍に対する有用性 は多数報告されてきた。['231]IMTは腫瘍組織に高発現しているアミノ酸輸送系Lのアイソフ ォームであるL-句peaminoacidtransporterlqAT1)により輸送される。一方、['231]IMTは腎臓 へ高く集積し、その集積機序として腎臓に高発現している有機アニオン輸送系oIganicanion transporter(OAT)に高い親和性を示すことを確認した(参考論文)。本論文では、腎尿細管の OATを特異的に阻害することで[1231]IMTの生理的腎集積を抑制するとともに、腫瘍の画像化
に重要な腫獅正常組織集積比を向上させる薬物動態制御の可能性を検討した。
ヒト大腸癌細胞DLD-1を移植したヌードマウスの全身オートラジオクラフイー(ARG)に おいて、['251]IMTは腎臓に高く集積したが、OAT阻害剤probenccid50mg/kg投与群では腎集 積が有意に低下し、かつ腫瘍集積が【1251]IMT投与後5分で対照群の15倍、15-30分後では 2.8倍に増加した。['五I]IMT投与後30分における腫瘍/筋肉集積比は、対照群の1.3倍に増加 した。腎臓ARGにおいて、対照群では['251]IMTは腎皮質に高く集積したが、アミノ酸輸送 系L阻害剤負荷で近位尿細管セグメントS1が存在する領域において再吸収抑制によると考 えられる集積の低下が見られ、OAT阻害剤の投与ではセグメントS2が存在する領域で分泌 阻害によると考えられる大幅な集積低下が見られた。細胞集積阻害実験の結果から、DLD-1
細胞への[l25UIMTの輸送は大部分がアミノ酸輸送系Lによるものであり、OATを含めたそ
れ以外の輸送系の関与はわずかであることが確認された。
本論文により、標的組織では関与していない腎尿細管特有の輸送系の阻害剤を併用するこ とにより、画像診断薬の腎集積を低減させ、かつ腫瘍/正常組織集積比を向上させる薬物動態 制御が可能であることが示された。画像診断薬の臨床的有用性を向上させる動態制御法が臨 床現場に与える意義は大きく、放射線技術科学領域に新たな方向性を与え得るものであり、
博士(保健学)の学位に十分に値すると判断した。
2