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火 災 保 険 料 率 算 定 上 に お け る 統 計 の 職 能

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(1)

火災保険料率算定上における統計の職能

星 野 良 樹

火災保険料率算定の為の分類統計に於て何が重要なる標識となり得るかに付き︑専門家あるいは実務家各所見

を異にし︑其定義に至っては各人最も苦心するところである︒今日︑一応無難なるも猶を蓼々たるは︑其研究対

象が複雑多岐なるを以て止むを得ないところであろう︒しかし︑何が火災保険料率算定のための分類統計に於け

る標識となり得るかに付いて各種基本的集団に照応させれば︑甲論乙駁の間に必ずや一脈相通ずるものあるを見

出し得るであろう︒以下︑この点を骨子とし︑之に諸兄を加え述べるとする︒

I

H 数理・統計の理論が︑火災保険の領域に実際に立ち入るようになったのは比較的新しいことである︒古い時代

の火災保険の研究1特に︑火災保険料率の研究−が︑数理・統計資料を利用していないのは︑危険の発生原因が

極めて複雑なためであり︑しかも危険の測定に関する資料が極めて乏しかったのみならず︑それらは屡々矛盾した結

火災保険料率算定上における統計の職能       一≡一

(2)

一 一一 一

果を示したからに外ならない︒従って︑演絡的な推理が重んぜられたため︑口先だけでは統計的実証の価値を認めて

も︑帰納的研究のためのそれらの資料は︑実際には︑軽んぜられたのである︒このことは蓋し︑火災保険料率算定の① 幼稚な時代を顧みても理解され得るところである口

に始まりハレ

i

(

可)

Z

(

ω

Z

g‑ ω ロ 円 四

M

z

O σ 8 2

何 回 昨 日 ︒ ロ

ωロ 旬

︒ ロ

5 0

回 目

=ω O

2

g z

々 ・

82

・ )

② に至って大成した死亡表あるいは﹁大賭博者であり︑その点では極めて有能であったが︑③ 

((

UF

2

o Z A

)

残念にも幾何学者ではなかったシエヴァリエ・ド・メl

( 可

ω ω g

‑ )

とフエルマ

1 2

2

自己)との問に取り交わされた文通から代数的確率論が生れている︒しかし︑

紀後半より数理・統計の地位に顕著な変化を生ぜしむべき二つの事柄が︑時を同じくして︑起りつつあった︒その第

一は︑数理統計理論の著しい進歩である︒すなわち︑それは数理・統計における確率論の応用︑度数分布曲線の理論

相関関係の理論︑週期性の分布および指数の理論等の進歩である︒第二は︑理論の進歩と同時に統計資料の蒐集であ

(})

( ω

の 甘

σ 2 3

(

て﹁資料の蒐集︑観察︑而して選別が行なわれるようになるや︑直に統計学は科学の深奥に没入せんとするに至った

4

と述べていることからも理解され得る︒

以上のように︑理論と実際とが偶々時を同じくして躍進を遂げた結果︑数理・統計は保険学の研究において重要な

役割を果すことになったのである︒事実︑

l( 05

‑ z

b

・)の創設による﹁統計会議﹂の第五回ベルリン会議

(一八六三年)第五分科において︑共済組合・生命保険・火災保険・雪害保険・抵当物保険および運送保険について

の数理・統計が論ぜられ︑そこで統計資料の不足を痛感したためか︑第七回会議(一八六九年)においては︑生命保

険・火災保険・農業保険等の統計資料の作成を企図し︑第八回ブタペスト会議(一八七六年)の第五分科において︑

(3)

損害保険一般に関する統計の作成と統計の利用とにまたがる問題が論議されたのであっ

h w

統計が︑資料の開拓と理論の整備とにより︑火災保険料率の研究に関与するに至るためには︑およそ百年の歴

危険︑すなわち損害発生の可能性は︑経験的現象の中で最も数量的なものである︒何故ならば︑われわれが具体的

にそれを観察するには︑十吋接乃至間接に数主の形において把握される乙とが殆んどであるからである︒唯︑数理・統

計が危険理論の数量化の安仏的資料として火災保険学の中にとり入れられる場合に︑それをヨリ一般的な数量の形式

において︑理論の主要素として取り扱っている火災保険料率学が︑最も直接的媒介物となる乙とは当然のことといわ

ねばならない口だから乙そ︑所謂見込保険料率から科学的保険料率

( 3

∞ の

丘 仙 芯 ︒

ロ 己 丹 広

古 司 ヨ 円

5

︒ ? . 悶 烈

ある︒泊谷善一⁝博悶士が︑名若﹁火災保険料率論﹂において︑﹁一八六二年英国議会の生命財産火災損害防止制度調査

(

OB BZ Zo

5

出 ︒

ωp gz ρE SE SF OO MU

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ωg z

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ωロ 円 四 回

M円 ︒ ロ

ω円 門 司

ω m

o E

2

8 H )

ω )

公平なる保険料を作らんがために正確なる統計をとることの必要なるを提言﹂したことがあると述べたり︑ヒルマン⑦ 

( 出

‑B ωP

)

i

(l富山口氏・叶・)が数理・統計の必要性を︑ハディ(出

ω E u ‑

)

@

 

利用石︑論じたり︑またドウソン(ロω

g p

z

・冨・)が﹁合理的でしかも確実性のある損害率﹂を提起しているとい

う事実から限解され狩ると乙ろでもあろう︒

諸概念の定義と複雑な推到の遂行とに対して主要な武器を捉供する︒火災保険料率学は斯くして得られれ数理的研究

その具体化の資料と万法とを提供するのが統計なのである︒

︑ ︑ヨ

の結果の具体化数立化を円以も重視する︒しかして︑

(4)

組組ベJ組組l11H

鑓や世t1・-X0\Q長盤~部ト程1-8~ 11111ぐ阿4K~~'Hardy, E. R., The Making of The Fire Insurance Rate. Chicago 

&. New York. 1926. chap I‑X. 

B1ock, M., Traite Theorique et Pratique de Statistique. 18785意図蒋開拓1~-F:阿偽陸。よさ辺PIr--入ム(GrauntJ.) 

Q民~1J刊~~mKド時間帯“Natura1and Politica1 Observations etc., upon the Bi11of Mortality"11(-\1K叶~~本

~ '1¥ (Knapp)日付心開~1てJ£41

@) Lance10t Hogben, F. R. S., Statistica1 Theory‑The Re1ationship of Probability Credibility and Error. 1st ed. 

London, 1957P.37

B1ock, M., ~華民蒋出稲川平~r<)可。

B1ock, M.,駁脳部出脳同111~1(m)可偽陸。

鑓や位十十・察時程同4ぐ!可。

μえヤ入(Hi11manW. E.) 1/11r‑‑~ (Milley, T.)日やニド当'鑓特性t1・~時程同1(~平岡~.~。

@) Hardy, E. R., ibid,. PP. 308317.

Zartman And Price., Ya1e Readings in Insurance. Marine And Fire 1921. chap IX‑Scientific Fire‑Rating. by 

Mi1es M. Dawson. PP. 181‑2' 

〔同〕

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(5)

しかも︑かかる保険料は保険金額に対する割合をもって定められる︒この割合は︑百分率をもって示きれる場合も

あれば千分率をもって示される場合もある︒ここにz

=

ωf

ww

保険料率とは保険金額に対する.62f2283?=の割合︑すなわちZ228ω?g片山口問一25

5

¥

"

① 

純保険料率を算出するにつき︑統計的研究の結果を採用し︑保険料率を一層科学的たらしめるには︑そのための方

法としての統計学が取り扱うべき問題の体系を先ず知る必要がある︒

lための方法としての統計学の問題を全体系的に解明し︑

その││純保険料率を算出する

その総合的結果として求められるものが科学的保険料率

たり得るからにほかならない︒しからば︑ここにいう体系とはいかなるそれを指していうのであろうか︒そこで︑小② 論においては森田優三博士の﹁体系﹂を参考とする︒

│火災危険を構成

f一一一│している集団

I_~統計集団) │ 

l ↓ 

│ 統

科 一

学 蓋

)

火 ↓

! 火 災 危 険 の │

│ 統 計 数 字 1

↓  一 一 !

(

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出 計

↓  火 災 危 険 の 1

統 計 的 法 則 │

前記の﹁体系﹂は︑火災危険の統計数字を中心にして︑前段後段にわけたものである︒すなわち︑前段においては

(6)

一 一一 一

火災危険の統計数字の作成に至るまでの過程を問題とし︑後段においてはその統計数字の利用の方法を扱う︒しかし︑

火災危険の統計数字の作成と利用とは︑何れも︑火災危険の統計数字の表現客体たる火災危険を構成している集団(

1

(

EO

宮 内 凶

ω ω

ゆ))の本質に即応して展開されなければならないから︑これらの問題を取り扱

う前に先ず火災危険を構成している集団の性質が究明されねばならない︒この際︑所詞大数法則

(Z ヨ

え ZG OD ZB '

③ 

σ 2 ω

一 の

2 2 N

H

2 m

ω ω

ゆ ロ

Nm

HF

Z

g m g D

ω

ω

しが統計的研究方法の基本的命題となる︒乙れ

については後述する︒

火災保険料率算定のための統計集団とは何かDそもそも︑統計集団とは﹁一定の標識を共通に有する同種個体④ の集合体﹂をいい︑統計集団を構成する個体を統計単位という︒いうなれば︑ある一定の標識(丘三宮昨日ω号︒冨

2 w ‑

1 自己

0)を有する一切の個体が統計単位として特定の統計集団を形成するものなのである︒しかも︑標識は一つの概念

により客観的・経験的に一つの集団として統一されたものであることを要する︒火災保険にあって︑一つの概念を規定

する標識は︑例えば火災保険中の建物保険にあっては︑保険の目的たるべき全ての建物がこれに相当する︒かつまた︑

この建物という概念を火災危険の要素より分析して︑例えば付所在︑口構造材料︑白構造様式︑同周囲の状況︑等に

より再別すれば︑統計単位としての個体の数は減少する︒すなわち︑統計集団についていえば︑その

a ω

[

h凶 昨 日

m v

ω

の ﹃ ゆ

2 W

H H E ‑ 0 . w

の規定が複雑になるほど︑集団の範囲は縮少するのであり︑哀を返していえば︑統計集団は同極性乃至

同質性をもっと同時に多くの異質性を持つものなのである口例えば︑建物といえば︑建物という点においては全て同

それ以外の点においては決して同一ではない︒住宅・工場・倉庫・商庖等の別があるように︑その差別

は無限に近い︒統計集団の分析は︑このように異質性の研究が重要なのである︒

扱て︑統計単位を明確にすることは︑統計集団を意味付けることになる︒しかし︑統計集団の大きさを統計数字と

(7)

して確保するためには︑集団を時間的︑場所的に限定して観察せねばならない︒例えば︑﹁建物﹂という概念は︑現

に存在する建物のみならず︑過去において存在したる建物および将来建築されるであろう建物等の一切を含むからで

ところで︑既述のととき統計集団にいかなる種類が存するであろうか︒

統計集団の種類およびその統計は次のととくである︒第一は︑計数集団と計量集団︑

0

m g

品集団と国

2 0 8 m

g

品集団︑第三は︑

ω Z 2 w g B g ω σ (

線集団)││静態集団﹁

a d g S E E 2 8

= (

状態の集固と

ともいう場合がある︒ーーと同

J E E B 8 8

(

点集団)lll動態集団﹁

E F

m E

ω

ω

ω ω σ =

(

出来事の集団)﹂ともい

う場合がある︒ーーがそれである︒乙れら三つの種類は︑火災保険料率算定の基礎として︑次のととき意味を持つ︒

﹁計数集団と計量集団﹂︑統計集団の大きさを定める場合︑単に統計単位の数を数えるをもって足りる場合

と個々の単位について一定の量を計りその全体の合計を求める場合とがある︒建物火災保険にあっては︑単に住宅の

数・当該住宅の擢災数を数え︑その擢災率を求める場合と︑また火災保険に付されたる全住宅の価額に対するその擢

災額を求めるために︑個々の住宅の価額ならびに擢災額を合計せねばならない場合とがあり︑前者を計数集団︑後者⑤ それぞれの統計を計数集団の統計乃至は計量集団の統計という︒を計長集団といい︑

集団﹂︑前者を質的標識に基いて集団の構造を観察する場合をいい︑後

者は量的標識に基いて集団の構造を観察する場合をいう︒例えば︑建物火災保険の目的たる住宅について︑その住宅

が︑木造住宅であるか︑モルタlル住宅であるかあるいは鉄筋住宅であるか︑またはそれらの折衷であるか︑等の別

m

g

m g

をもって観察する場合で︑その統計を出︒

5 0 m g

品の統計という︒後者の例としては︑それら住宅が︑新築後何年を

火災保険料率算定上における統計の職能

一 一 一 一

(8)

O

経過しているか︑あるいはそれら住宅の建坪数および階数がどうであるか︑のととく観察する場合をいう︒その統計

22

m g

第 一 二 ︑

ω

同 円 ︒

w o

BSS

P E r t

ω

go

﹂︑これは統計単位の時間的継続性を標準とした区別である︒すなわち

統計単位が時間的継続性を有する場合には︑多数の統計単位が並列して同時的に寄在し得るから︑これらを或る一時

点において一つの統計集団として把握することが出来る︒例えば︑住宅は継続的寄在性を有する︒ところが︑これに

(片山円︒)は瞬間的出来事として寄在し︑そこには継続的容在性を持たない︒しかもそれが同時的に多

数存在することは困難である︒しかるに︑それを一つの統計集団として把握するには︑

il

一年とか五年と

かーーを区切って連続的観察をなす必要がある︒前者を印可

2 w g s g g

又は出

g g E B 8 8

B目 立

何 百 ω o

ω B

ω ω ω o

⑤ 第四︑以上三種の集団は︑統計学上基本的なものであるが︑火災保険料率算定に際し︑われわれが忘れてならない

乙とは保険の目的の所在地

G o g ‑

日々)を区別して観察するということである︒これをこの小論においては﹁場所的

集団﹂の観察としておくものとする︒

以上のごとき統計集団を基礎として︑損害保険料率算定会あるいは政府並びに消防庁および全国都道府県市区町村

の消防署等において作成された統計がある︒

国次に︑集団現象の基本的性質としての大数法則に立入って考察することにしよう︒所謂﹁大数法則﹂によれば︑

観察の範囲が大となればなるほど︑集団の構造がより安定してくるのであるが︑このことは火災保険料率算定に関す

る研究方法上の基本的原理でなければならない︒しからば︑観察の範囲が大となればなるほど︑とはいかなる程度の

大きさをいうのであろうか︒乙の問題に明確な解答を与えるためには︑先ず確率の概念から出発せねばならない︒

(9)

⑦  周知のとおり危険事故発生の確率に関する研究は保険技術上重要な理論的基礎をなす︒集団現象を扱うことを主眼 とする統計学という立場から︑火災保険料率算定のためのヨリ都合のよい確率の定義は︑所謂﹁頻度説﹂である︒何 故ならば︑ある一定期間内におけるある一定地区の火災危険発生割合をもって︑その地区あるいはその類似地区の火 災危険発生割合を推知し︑あるいはそれらの将来の火災損害発生の可能性を推定せんとするためである︒換言するな らば︑﹁所与の集団よりも高次の集団において成立すべき相対的頻度 (

WHHωの

F

E

己 目 ︒

巴同)﹂としようというのである︒

v w

(

2 0

m

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① 

ω

4 4 8 P

e F E ‑

‑ H M P

A ω・ム・

② 

③ 

瀧谷博士・保険研究(第一巻)O

44 8P

J

FE

‑‑ H4 fA

⑤ 

地川博士・統計学研究一四O

森田博士・前掲汎論一五

1

ω

op

‑ LE

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M M

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‑F 82

‑o

m

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ω z F E

‑ ‑

ω∞

1会議にょせるために書かれた

( Z HE O

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E2 22 0)

﹁確率論が保険において演ずる役割を︑パプテイスト

38

tE

O)

︑デ・プイネツテイ

(U 02 52 F)

1 ( )

は重要と認めるが︑ハンモシ(国ω

)

1

(

R WO )

1( Fω

ごは疑わしいとみなし︑ハ1

(

O O B ) (

v g

O

)

(

g )

は重要性を欠くものと見倣している﹂と︒﹄o ロ

ω

ω12・3

I m‑ ‑

F Pロ の

o ‑

m

σ2

f

‑ w ‑

z p

?

④ 

火災保険料率算定上における統計の職能 ⑦ 

(10)

E

以上︑われわれは︑火災危険を構成している集団のもつ意味について考えてきた︒そこで︑次に取り扱うべき

問題はその﹁統計的調査﹂

( ω g t

え芯巳

2 2

3 )

に関する問題である︒① 統計的調査とは︑統計集団を観察し︑その性質を目的とする統計数字に接近させ︑かつある型に具体化する迄の方

法をいう︒これにあって主たる方法は︑観察方法と観察結果の整理とがある︒統計集団の観察は︑既述各種集団の各

々の単位について直接的・全体的調査をすることを原則とする︒しかし︑実際上は︑集団全単位を直接的全体的に観

察調査することは困難である︒例えば︑保険の目的たる建物の﹁所在地﹂

( g

ω

)

(

2 z

Z

ロミ)さらには﹁私設消防設備﹂(宮山

g Z 2 2

官三

2 ・

to

ロ)等に至る迄仔細に観察・調査するととは︑事実上可能であっても︑困難でありしかも経費と時間との節約なら② ぴに統計の活用範囲が著しく制限されるという理由からも︑観察者は敢えてそれを行なわないであろう︒そこで︑観

察者は各種の推計の方法︑

l l

例えば︑﹁典型調査﹂

( ζ

立の己目立宮島)・﹁標本調査﹂

( g B Z E m E E z e

の方法││︑に訴えねばならない︒しかし︑推計は︑それがいかなる方法をとろうとも︑直接的全体的調査のごとく︑

正確なる結果を得ることは困難であり︑常に何等かの誤差

( 2

8

与を伴なう︒何等かの誤差を可能な程度にまで

③ ヨリ最少とするため︑保険者は﹁最も容易にかつ最もよく︑諸種の事情を知り得る地位にある:::︑保険契約者﹂に

( ‑ ︒

ω)

(O M6 0ω E1 0)

 使

④ 対し告知義務を要求することとなった︒これはまた﹁独り保険者の為めのみならず︑多数の保険契約者の利宣却にも

関係する乙と然りである︒

(11)

観察結果の整理に関しては︑集計技術が問題となる︒

( ω g t ω t o m

‑ z z o )

にまとめられる口統計表は二つの種類において重要である︒

統計調査によって得られた結果は︑

その一つは統計集団の構造を示す

t

j

その二は同種統計数字の示す時間的・場所的比較を表示する﹁系列統計表﹂とがそれである︒

既述のとおり統計集団の単位は︑多くの異質性を持っているが︑この異質性の内容を集団として把握するには︑

個々の単位を一定の標準に従って︑比較的等質な若干の﹁部分集団﹂

(

‑ B m ω ω O )

に集約せねばならない︒この手

順を﹁分類﹂

( 同

E S S E Z

Z ω ω 5

2

片 山 ︒

p )

という︒要するに︑分類は集団性判読の手段である︒分類の標準

となるべき標識は︑これを充分に調査する︒それを﹁調査項目﹂といい︑同時に分類の標識に使われる︒

しからば︑火災保険分類統計とは︑いかなる意味において用いているのであろうか︒これにつき︑瀧谷博士は︑﹁

分類統計トハ保険ノ目的タル物件ヲ危険ノ程度其他ノ標準ニ依リ︑多クノ種類ニ分チ︑其各部類一一編成スル統計ヲイ︑︑︑@フナリ﹂︑﹁分類統計二ハ其統計二トルベキ事項ノ性質ニ依リ多クノ種類ヲ生ズベシ﹂(傍点筆者)といわれている︒

このことは統計作成者

(H

観察者)および統計利用者にとって重要である︒それは︑彼等が︑統計集団をいかなる

理論的概念規定の上に成立させているかを知る必要があるからに外ならない︒例えば︑乙こに火災統計があったとす

ると︑火災(百円︒)という概念をいかに規定するかによって︑その統計の意義が異ってくる︒言い換えるならば︑概

念規定は統計作成者の目的いかんによって広狭著しき差を生ぜしめることがあるからである口しかも︑作成者が︑当

初の思惟的統計集団の一定の概念規定に出発し︑統計の技術的要請に即応して乙れを具体化しても技術的条件により

歪曲を余儀なくされる場合もある︒この点は作成者にとって注意されねばならない︒乙れに対し︑統計利用者は一つ

の目的をもって統計を求める︒彼もまた︑一つの概念規定を頭の中に描いているのである︒従って︑利用者の目的と

する概念内容と統計の持つ理論的具体的概念内容とが合致するか否かが︑統計利用の場合に先ず解決されるべきであ

(12)

る︒しかし︑両者の目的が合致するからといって︑その統計がそのまま使用されてよいものかというと︑そうではな

い︒それは統計技術上の制限があるからである︒例えば︑工場という概念は一定の時と場所とにおいては理論的思惟

的に一定の範囲を規定するが︑具体的実際的な観察において︑必ずしも思惟的に規定された範囲がそのまま観察の範

囲に入ってくるとは限らないからである︒

従って︑以上のように瀧谷博士のその一文章を解するは︑極まると乙ろ所謂﹁統計の合目的性﹂が︑その統計の作

成乃至利用の基礎的重要事項であるというととである︒博士もその点を暗に強調しているものといい得る︒しかも︑

それと同時に﹁統計数字の正確性﹂を期することが必要である︒

しかして︑瀧谷博士は料率算定のための統計を次のCとく類別しておられる︒すなわち︑付分類火災統計││これ

は火災件数統計と火災原因統計とに分けている︒白分類損害率統計︑および国分類純保険料統計とに種類別している⑦ 

火災保険料率算定のためへの分類統計は各国においても古くより研究が行なわれている︒例えば︑グリスウォl

(

ω君 ︒

5

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3 2

8

丘 町 山

g z g

ω N ω

ω

g門 日

F o g g

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マレット(宮中

の使用目的をそれとする分類︑ムーア

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8

2

σ E P 3 0 ω

・)︑および第六回国際保険会議における分類統計としてのホi

(

2ω Y開 ・ )

‑ H O

‑ w

︒ ︼ ω ω

O M N 2 w ω

・ 一

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g p p

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ω

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F OB Sω

③ 

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ω N ω

ぇ・呂志・)の火災危険の実態的特徴(℃

F M 誌の巳与

ωω

20

ω

片 山 の ω )

を中心に所在地

(1 mS )

⑨ ・時期(昨日目︒)等を考慮して分析するという分類方法︑リチャl

(

‑ w

F

O

さ o z o

2

B

⑬ 

m

∞ の F O

円 四 己 ︒

・ 一

ωN↓・)の火災危険の要素より観察した分類方法︑そのほかセルゴフスキ

1 3 2

(13)

開 山 口 一

EV

E

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O

2 0

円 ︿

O吋 巴

o v

o H

ωプ)の分類等がある@

① ω

ヨ 印

P

5 E

‑ ‑ p a J

③ 

伊沢博士・保険法一六七頁参照︒

② 

④ 

岡野博士・商行為及保険法四一五頁︑伊沢博士・前掲書一六七頁脚註併せ参照︒

⑤ 

① 

組谷博士・前掲香(第一巻)入九頁︑及び参照︒

N ω

円 昨 日

ωω

n o ‑

V

8

同 一一 千 同 ・﹂ ∞

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ω B E ‑

‑ ‑

なる著書は一九OO三︑一九O四︑一九O五︑一九O六︑一九O入年版はデイ

1

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一九一回︑一九一二年版はパ1

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(忠昇︒アデ︿・)氏が版権を有する(国ω

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・ω・瀧谷博士・(第二巻)一二二頁以下︑等にその要

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乙の項においては︑前記したる学者ならびに実務家が︑統計の合目白性および統計数字の正確性を確た るものとするため︑第

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に分類方法をいかなる統計集団に基礎を置いて行なっているか︑あるいはまた第

ω

にそのた めの統計材料がどうあるべきか︒という問題につき論旨を進めよう︒

火災保険料率算定上における統計の職能

(14)

ω

い︒そのために従来より行なわれている分類万法は︑主として︑保険の目的をその使用の別(職業別)に分類すると

ともに︑地域的乃至地万一事情および建物の構造等を考慮している︒

このことは︑前述したる四つの統計集団モデル中の第二の

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品集団の統計︑および

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計︑すなわち構造統計に主点を置いていることが理解され得る︒かかる分類方法の前者を︑われわれは︑ ① 

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品集団の統

の方法といい︑後者を﹁地域的場所的分類﹂の方法という︒

分類の標準であるが︑地域的場所的分類は︑標準自体が形式的でかつ極めて単純であるから︑分類手続上に要する

困難は少ない︒しかし︑実質的な分類になると︑その標準を決することは出来ても分類の実際に困難が伴なう︒その

第一の理由は︑個々の椋識に関する単位の異質性は複雑な場合が多いからである︒すなわち︑中間的形態乃至は限界

的形態が生ずること多いということである︒例えば︑火災の原因を調査する場合︑その原因は極めて複雑であって実

このような場合︑個々の原因に火災としての軽重をつけ難いことは

容易に理解され得る︒あるいはまた︑所謂職業分類の方法をとるに︑分類を︑大分類・中分類・小分類とわかつに際 際上︑数種の原因が競合して火災をなしている︒

し︑下位分類項目の帰属に関しても然りであるD要するに分類は︑技術上からいえば︑項目が精織であり︑従ってそ

の数が多いほど容易であり︑反対の場合ほど困難である︒しかし︑料率表作成の技術の点からいえば︑分類の項目数④ を余りに大ならしめることは不便である︒第二の理由は︑分類標準における論理的一貫がしばしば困難であるという

ことである︒すなわち︑われわれが日常使用している名称を顧みても︑それが一貫した分類原理に従っていないこと

からも理解し得ょう︒例えば︑アメリカにおける﹁全国火災保険者協会の分類﹂

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の工業特殊物件中︑金属工場・木工場は加工原料による分類であり︑

参照

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