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フ リー ・キ ャッシュ ・フローの会計学的考察

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Academic year: 2021

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(1)

フ リー ・キ ャッシュ ・フローの会計学的考察

AbstFact

Freecash flow (FCF)isthetotalaftertax cash now generated by thecompany thatisavailabletoallprovidersofthecompany'scapital,both creditorsandsharehold‑

ers.FCF accounting isclassifiedashistoricalandfutureones.ItissaidthatFCF ac counting lSusefulforoperating performanceevaluation,investmentdecision一making and enterprlSeValuation.However,thehistoricalFCF accounting cannotevaluate operating performancebecauseitsubtractstheentirecostofaninvestmentintheyearinwhichit occursratherthan spreading thecostoftheinvestmentoverthelifeoftheassetthat hasbeenacquired.Forexample,high一growthcompaniescanbeaddinglargeamountsof valuewhilerecording everlargernegativeFCF.ThefutureFCF accounting can make decision for investments and value enterprises.But discounting future FCF to net presentvalueisastaticmeasureandonceaprojecthasbeenapprovedandthemoney spent,ithardlychecksiftheactual cashflowsliveduptoprojections.Thereal function orroleofFCF accountingistoindicatethecashcreatingpowergeneratedbybusiness activitiesand reporttheamountavailablefordividends.Itplaysan importantroleas corporatecapitalmaintenance.

Keywords:freecashflow,performanceevaluation,enterprisevaluation

まえがき

近年,会計界において,伝統的な稼得利益 とともに,キ ャッシュ ・フローが注 目を集め ている。キ ャッシ ュ ・フローが重視 される原 田はい くつか考 え られるが,その最 も重要な 1つは,会計観および会計 目的の変遷にある ように思われる。周知の ように,現代の会計 思考の中心は 「意思決定有用性アプ ローチ であ り,会計の 目的は,「現在 お よび将来の 投資者,債権者その他の情報利用者が合理的 な投資,与信および これに類似す る意思決定 を行 うのに有用な情報を提供」[FASB,1978, par.34,訳書26頁]することであるとされる。

そ して, この意思決定に とって重要 となる

のかキ ャッシ ュ ・フ ロー にはかな らない。

FASBによれば,「特定 の営利企業 に最 も直 接的な関心を もっている財務情報の潜在的な 情報利用者は,一般 に,彼 らの意思決定が予 測 されるキ ャッシ ュ ・フローの金額,時期お よび不確実性 と関連 してい るので,良好 な キ ャッシュ ・フローを生み出す当該企業の能 力に関心を もっている「したがって,財務 報告は,投資者,債権者その他の情報利用者 が,当該企業 への正味キ ャ ッシ ュ ・イソフ ローの見込額,その時期および不確実性をあ らか じめ評価するのに役立つ情報 を提供 しな ければな らない」 [FASB,1978,pars.25, 37,21,28頁]

この ように,会計 において,キ ャッシ ュ ・

(2)

フロー情報 が非常 に重要 とな って きてい る が,その中で も特 に重要なのは,「フ リー ・ キ ャッシ ュ ・フロー」情報である。後述する ように,フ リー ・キ ャッシュ ・フローは,営 業活動 によるキ ャッシ ュ ・フローか ら運転資 本の増加額 と設備等への投資額 を控除 した も のであ り,株主や債権者等の投資者の側から見 れば,彼 らに帰属する利用可能なキャッシュ ・ フローである。換言すれば,フ リー .キ ャッ シ ュ ・フロー とは,投資者に自由に分配で き るキ ャッシi ・フローである。

アメリカでは,フ リー ・キャッシュ .フロー 分析は1980年代に測定の基準 とな り,企業 も し くは戦略的事業単位を評価するための主要 な方法であ り続けている。特に,企業買収, ジ ョイン ト ・ベンチャー,投資撤退お よび新 製品開発の ように,戦略的な意思決定を評価 するのにフ リー ・キャッシュ ・フロー 。モデ ルが多 く用い られている。かつては,企業価 値の主要な ドライバ‑ として稼得利益のみが 利用 されていたが,今 日,株主価値 を創造す るべ く企業を経営するために,フリー ・キャッ シ ュ ・フローに対する関心が高まっている。

フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローに寄せ られて いる注 目の増加は,会計哲学の変化 と結びつ いている。 1株当た り利益や純資産利益率の 伝統的 な会計尺度 は,多 くの情報利用者 に よって もはや価値創造の適切な基準 とはみな されていない。より多 くの投資者は,フ リー ・ キ ャッシ ュ ・フローが正 しいパラダイムであ る と考 えてお り,彼 らの心中では過去の財務 諸表 をほ とん ど考慮 していない。要するに, 多 くの情報利用者 は,重要 なのはフ リー ・ キ ャ ッシ ュ ・フローであ る と考 えるように な ったのであ る [MartinandPetty,2000, pp.4950]

そ こで本稿 では, かか るフ リー ・キ ャ ッ シ ュ ・フローを改めて会計学的に考察 し,会

計 システム としての フ リー ・キ ャ ッシ ュ ・ フロー会計に一定の評価 を下す ことを 目的 と している。本稿の内容は以下の とお りである。

まず,フ リー .キ ャッシ ュ ・フローの意味を 明 らかにし,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フロー会 計 の概要 を説 明す る。 その場合 ,フ リー ・ キ ャッシ ュ′・フロー会計 には上述の意思決定 を 目的 とした将来的ない し予測的な会計のは かに,通常の制度的なキ ャッシ ュ ・フロー会 計 に結びつ く歴史的ない し過去的な会計があ るので,両者の概要 をまず過去的 フ リー ・ キ ャッシ ュ ・フロー会計か ら順に説 明する。

そ して次 に,両者の フ リー ・キ ャ ッシ ュ 。 フロー会計を具体的な数値例によって計算す る。

これ らによって,フ リー ・キ ャッシュ ・フ ロー会計の全容が明 らかになると思われる。

そ こで, これ らに基づいて,フ リー ・キ ャッ シ ュ ・フロー会計を機能的および会計構造的 側面か ら検討 し,い くつかの観点か らこの会 計システムに一定の評価を下す とともに,最 後 に,フ リー ・キ ャッシュ ・フロー会計の真 の機能ない し役割を探求することとしたい。

フ リー ・キャッシュ ・フロー会計の概要

フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローは近年の会計 において非常に重要であ り,その概略的な意 味は,株主や債権者等の投資者に自由に分配 で きるキ ャッシュ ・フローであることは前述 した ところであるが,フ リー ・キ ャッシ ュ ・ フ ロー会計 を本格的 に考察 す るに際 して, フ リー ・キ ャッシュ ・フローを改めて厳密に 定義 してお く必要がある。そこで, この こと か ら考察を始めることにしよう。

t フ リー ・キ ャッシ ュ ・フ ローの意味 前述 した ように,フ リー ・キ ャッシュ ・フ

(3)

3

ローは,営業活動 によるキ ャ、ソシ ュ ・フロー か ら運転資本の増加額 と設備等への投資額を 控除 した ものであ り,株主や債権者等の投資 者の側か ら見れば,彼 らに帰属する利用可能 なキ ャッシ ュ ・フローである。 これをさらに 厳密に定義するならば,フリー ・キャッシュ ・ フローは2つの方法で定義することがで き, 両者の額は当然一致することになる。その2 つの方法 とは,事業 アプ ローチ と財務 アプ ローチである。

事業 アプ ローチは事業活動 に着 目し,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローを税引後営業利益 (NOPAT,netoperatingprofitaftertzLX)1) か ら純投資額を控除 した もの と定義する。 こ の純投資額 とは投下資本の増加額であ り,具 体的 には,運転資本の増加額および設備投資 額である。NOPATに減価償却費を加えた も のが営業キャッシュ ・フロー (グロス ・キャッ シュ ・フロー)であ り,純投資額 に減価償却 費 を加 えた ものが総投資額 であ るので,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローは通常次の ように 表 され る [Copeland,Rollerand Murrin, 2000,p.168,195頁 ]

フ リー ・キャッシュ ・フロー

‑NOPAT ‑純投資額

‑ [NOPAT+減価償却費]‑[純投資額+減価償却費]

‑営業キ ャッシ ュ ・フロー ー総投資額 (1) 財務アプローチは株主および債権者 との財 務 活 動 に着 目 し, フ リー 。キ ャ ッシ ュ ・

フローを株主および債権者の双方 に帰属する キ ャッシ ュ 。フロー と定義する。 これは,具 体的 には,支払利息,支払配当金,新規借入 金,借入金返済,増資,受取利息,余剰有価 証券等の増減額 となる。したがって,フ リー ・ キ ャッシ ュ ・フローは一般に次の ように表 さ れる。

フ リー ・キ ャッシュ ・フロー

‑税引後支払利息+借入金等の減少額一借入金等

の増加額+支払配当金一税引後受取利息+余剰 有価証券の増加額一余剰有価証券の減少額 (2) 事業アプローチおよび財務アプローチに基 づいて算定 され るフ リー ・キ ャ ッシ ュ ・フ ローは当然一致する。そ して,キ ャッシ ュ ・ フロー会計の財務諸表であるキャッシュ ・フ ロー計算書はこれ らに基づいて作成 されるこ とになる。その場合, この計算書は通常の形 式 とは異な り,後述す るように,営業活動 お よび投資活動 によるキ ャッシ ュ ・フローか ら 投資者 に分配可能なキ ャッシ ュ 。フローを計 算 し,その支払額お よび調達源泉 として,財 務活動によるキ ャッシ ュ ・フローを計算する

とい う形式を とる。

2 予測7 リー .キ ャ・.Jシ ュ ・7 ロー会計 これまでは暗黙の うちに実際に生起 した取 引に基づ く,歴史的ないし過去的なフ リー ・ キャッシ ュ ・フロー会計を説明して きたが, その延長線上に,将来のフ リー ,キャッシュ ・ フローを予測 し,それ らを資本コス トで現在 価値 に割 り引 く予測 フ リー ・キ ャッシ ュ ・

フロー会計が存在する。 この会計の主な 目的 ない し棟能は,将来のフ リー 。キ ャッシ ュ ・ フローを予測することによって,投資意思決 定のほかに企業価値 を評価することである と

いわれている。そこで,これがどの ように行 われるかをここで説明 してみ よう。

予測フリー ・キャッシュ ・フロー会計によっ て企業価値 を評価する場合,企業価値 は将来 期間のフ リー .キ ャッシ ュ ・フローの現在価 値合計 となる。すなわち,次のようになる。

企業価値 ‑将来期間のフリー 。キャッシュ・

フローの現在価値 (3) 問題は将来期間のフ リー ・キャッシ ュ ・フ ローをどの ように予測するかであるが,これ には通常 「2段階アプローチ」が とられる。

それは,将来期間を予測期間 と予測期間以降

(4)

に分 け,直近 の一定期間 に対 して詳細 なフ リ‑ ・キ ャッシュ 。フロー予測を行い,それ 以降の長期予測は簡略化する という方法であ る。 これによる と,企業価値は次の ように表 される。

企業価値 ‑予測期間におけるフリー ・キャッ シュ・フローの現在価値+予測期 間以降のフリ‑ ・キャッシュ・フ ローの現在価値 (4) 予測期 間以降の フ リー ・キ ャ ッシ ュ ・フ ローの現在価値は,遠い将来に対 して予測が 継続する と仮定 して算定する価値であるので

継続価値」 と呼ばれ,一般 に次の式で計算 される2)0

継続価値‑NOPATT.I(1 /ROIC) WACC‑g (5) ここで,各記号は次の こと表 している。

NOPATT.1‑予測期間以降の1年 目に おける標準化 されたNOPAT

g‑NOPATの永続的な期待成長率 ROJC‑新規投資に対 して期待される投下

資本利益率‑NOPAT/投下資本 WACC‑加重平均資本コス ト (weighted

averagecostofcapital)3)

以上が予測フ リー ・キ ャッシ ュ ・フロー会 計による企業価値評価の概要であるが,これ を実際に行 う場合の重要なポ イン トは,予測 期間においてフ リー ・キ ャッシ ュ ・フローを どのように具体的に予測するかである。 これ に関 して,コープラン ド等によれば,予測は 次のステ ップで行 うことになる [Copeland, KollerandMurrin,2000,pp.233,273頁]4)0

(1) どれだけの期間について, どれほ ど詳 細に将来予測をたてるのかを決定する。

上述 した ように, これには一般 に2段階 アプローチが適用 される。

(2)将来の業績について,戦略 レベルで見通 しをたてる。 この場合,業界の特徴 と企業

の競争優位 ・競争劣位の双方を考慮する。

(3)戦略 レベルの見通 しを,損益計算書, 貸借対照表,フリー ・キャッシュ ・フロー, 主要指標等の財務予測に具体化する。

(4)上の(2)(3)で作成 したケースに加え, 異なったシナ リオに基づ く予測をたてる。

(5)全体 として予測に矛盾はないか,戦略 レベルの見通 しと適合するかをチ ェック する。特に,ROIC,売上高および利益 成長率の予測結果に注意する。

これ らの作業が終了すると,最後に企業価 値を算定 し評価するために,以下の手続を行う。

(1) 予測 した各期のフ リー .キ ャッシュ ・ フローを,加重平均資本コス ト(WACC) を用いて現在価値 に割 り引 く。

(2)継続価値 を,WACCを用 いて現在価 値に割 り引 く。なお,継続価値はフ リー ・ キャッシュ ・フローを予測する期間の最終 時点での価値であるため,現在価値に修正 するには,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フロー を予測 した期間の年数分割 り引 くことに なる。例えば,フリー ・キャッシュ ・フロー の予測を行 った期間が10年であれば,継 続価値は11年ではな く,10年で割 り引 く。

(3) 各期のフ リー ・キ ャッシ ュ ・フローの 現在価値合計に継続価値の現在価値 を加 算して,事業価値 とする。次に,事業価値 の期中調整を行 う。フリー ・キャッシュ ・ フローは期末に一度に発生するのではな

く,期中を通 じて平均的に発生するもの である。通常の計算では,フ リー ・キャッ シュ ・フローが期末に発生 した もの とし て,現在価値 を計算 してい るため,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローが遅 くな りす ぎている月数分 (その期の後半 に企業価 値評価を行 っていれば,ほ とん どの場合 6か月かそれ以上)を,WACCを用い て調整する。

(5)

5

(4)上で算定 した ものに,非事業用資産の 価値 を加算 して,企業価値 とする。非事 業用資産 とは,事業価値の算定 にあた り, それ らの資産からのフリー ・キャッシュ ・ フローが算入 されていないような資産で ある。例 えば,余剰有価証券や,事業 と 関連のない子会社に対する投資などがこれ にあたる。 これ らの資産評価には,それら の資産が生み出す将来キャッシュ ・フロー を適切な割引率に基づいて現在価値 に修 正 した ものを用いるか, もし くは時価が 存在す る資産 については時価を用 いる。

(5)次 に,株主価値 を算定す るために,(4) で算定 した企業価値 か ら,すべての有利 子負債,ハ イブ リッド証券,少数株主持 分,その他の債務 などの時価 を控除する。

フ リー ・キャッシュ ・フロー会 計 の 計 算

これによって,フ リー ・キャッシュ .フロー の意味,過去的フ リー ・キ ャッシ ュ ・フロー 会計 お よび予測フ リー ・キ ャッシ ュ 。フロー 会計の概要が明 らか となったので,本節では この会計 システムをさらに理解す るために, 具体的な数値例によってフ リー ・キャッシュ ・ フロー会計の計算 を行 ってみ よう.その場合, 使用す る数値例 として,コープラン ド等の数 値例 [Copeland,RollerandMurrin,2000, pp.186‑190,217‑221頁 お よびpp.257‑261, 304308頁]を参考 とす ることにする。

1 過去的フ リー ・キャッシュ ・フロー会計 まず,過去的 なフ リー ・キ ャ ッシ ュ ・フ ロ‑会計の計算か らであるが,いま,ある企 業の前期 と当期の損益計算書 と貸借対照表 は 1お よび表2であった としよう。

1 損益計算書

13,512 13,822

(7,442) (7,447)

(4,123) (4,101)

(744) (822)

1,203 1,452

受 取 利 息 . 配 当 金 159 189 (123) (117)

1,239 1,524 (456) (518) (21) (26)

762 980

普 通 株 主 持 分 変 動 計 算 書 4,514 5,103 期 首 普 通 株 主 持 分

762 980

株 式 配 当 金 .株 式 買 戻 し (176) (254) 134 (151) (131) (612)

(6)

2 貸借対照表

276 283

余 剰 投 資 有 価 証 券 1,595 1,806

1,275 1,218

1,026 996

486 490 4,658 4,793 13,922 14,200 (8,368) (8,459) 5,554 5,741 945 1,080 ll,157 ll,614

476 474

903 907

106 129

1,564 1,708 3,049 3,218 909 1,151

629 601

157 103

909 912

401 563

5,103 5,066

これ らの損益計算書お よび貸借対照表 に基 づ いて,フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローを計算 しなければな らないが,そのためには,まず 税 引後 営 業 利益 (NOPAT)を計 算 す る必 要 があ る5)。 そ して, これを行 ったのが表 3

であ る。 ここでは,それは事業 アプローチお よび財務 アプ ローチで計算 されてお り,両者 の 計 算 結 果 は 当 然 一 致 して い る。 な お , NOPATを計算す る際の実効税率 は35%と仮 定 している。

(7)

7

3 NOPAT

1,452 過 去 勤 務 債 務 に 関 す る 調 整 5 継 続 的 引 当 金 の 増 加 3 調 整 後 税 引 前 営 業 利 益 1,460 税 引 前 営 業 利 益 に 対 す る 税 金 (495) (28) N O P A T 937

税 引 前 営 業 利 益 に 対 す る税 金 518

支 払 利 息 に 対 す る 節 税 額 41 過 去 勤 務 債 務 に 対 す る節 税 額 2 受 取 利 息 に 対 す る 税 金 (66) 税 引 前 営 業 利 益 に 対 す る税 金 495

980

+ 繰 (28) + 継 続 的 引 当 金 の 増 加 3 + 26 調 . 整 981 + 税 76 +過去勤務債務 に対す る支払利息 3 投 資 者 に 分 配 可 能 な 総 利 益 1,060

‑ 税 (123)

これ によって,NOPATが判 明 したので, 業 ア プ ロー チ と財務 ア プ ロー チ とが あ るの フ リー ・キ ャッシ ュ ・フローは容易に計算で で,両者 を計算す る必要があ る。 そ して,そ きるこ とになる。前述 した ように,フ リー ・ わを行 うと,表4の ようにな る。

キ ャ ッシ ュ ・フローを計算す る場合 に も,辛

(8)

4 フ リー ・キ ャッシ ュ ・フ ロー

C F

N O P A T 937

822

C F 1,759

224 (1,009)

(785)

れ ん 加 算 F C F 974

(612)

F C F 362

C F 286

(123) 余 剰 投 資 有 価 証 券 の 増 加 211

76

過 去 勤 務 債 務 に対 す る支 払 利 息 3 (240) 過 去 勤 務 債 務 の 減 少 54 (136)

231

F C F 362

(1)設 備投資 は,有形 固定 資産 の増 加 と減 価膜却費 の合計であ る。

(2)営業 外CFは,評価替 えの影響 と投資 及 び前 払 金 の増 加 を加 算 した もの で あ る。

(3)少数株主持分は,少数株主持 分利益 か ら少数株主持分の増加 を控 除 した もので あ る。

(4)配 当金 は,支払配 当金 か ら未払配 当金 の増 加 を控 除 した ものであ る。

そ して, この フ リー ・キ ャ ッシ ュ ・フ ロー の計算 に基づ いて,フ リー ・キ ャ ッシ ュ 。フ ローを重視 したキ ャ ッシ ュ ・フ ロー計算書 を

作成す る と,表5の ようにな る。 この計算書 では,通常 のキ ャ ッシ ュ ・フ ロー計算書の形 式 とは異 な り,営業活動 お よび投資活動 に よ るキ ャッシ ュ ・フ ロー か ら投資者 に分配可能 なキ ャッシ ュ ・フ ロー を計算 し,その支払額 および調達源泉 として,財務活動によるキ ャッ シ ュ ・フ ロー が計 算 されているこ とに注意 す る必要 があ る。 すなわち,営業活動 お よび投 資活動 に よるキ ャ ッシ ュ .フローの過不足 を 財務活動 に よるキ ャ ッシ ュ ・フ ローが賄 って い る とい う,通常 の企業活動 の実態 に沿 った 形 式 にな ってい るのであ る。

(9)

9

5 キ ャッシ ュ ・フ ロー計算書

C F

N O P A T 937

822

C F 1,759

‑ 運 224 (1,009)

(785)

の れ ん 加 算 前 F C F 974

(612)

F C F 362

C F (286)

123

余 剰 投 資 有 価 証 券 の 増 加 (211)

投 資 者 に 分 配 可 能 な CF (12)

C F

76

過 去 勤 務 債 務 に対 す る支 払 利 息 3

(240)

過 去 勤 務 債 務 の 減 少 54

(136)

231

2 予測 プ リ‑ ・キ ャtJシ ュ .フ ロー会計 書お よび予測貸借対照表 が表6お よび表7 それでは次に,予測 フ リー ・キ ャッシ ュ ・ ようであ った としよう。 ここでは,予測期間 フロー会計 を具体的な数値例 に よって計算 L が 5年であ り,それ らは現在の実績値 に基づ てみ よう。 いま,上記 の企業の予測損益計算 いて予測 され る と仮定 されている。

(10)

6 予測損益計算書

1 2 3 4 5

13,822 14,796 15,551 16,313 17,406 18,189

(7,447) (7,972) (8,378) (8,789) (9,378) (9,799)

(4,101) (4,390) (4,614) (4,840) (5,164) (5,396) (822) (867) (911) (956) (1,020) (1,065)

1,452 1,567 1,648 1,728 1,844 1,929

受 取 利 息 .配 当 金 189 59 46 27 35 30 (117) (138) (97) (79) (66) (45) 1,524 1,488 1,597 1,676 1,813 1,914 (518) (503) (539) (566) (613) (647) 株 ‑主 (26) (42) (45) (48) (52) (54) 980 943 1,013 1,062 1,148 1,213 普通株主持分変動計算書期 首 普 通 株 主 持 分 5,103 5,066 5,512 5,421 6,112 6,657 980 943 1,013 1,062 1,148 1,213 株 式配 当金 .株 式 買戻 し (254) (244) (1,013) (276) (304) (1,213) (151)

0 0 0 0 0

(612) (253) (91) (95) (299) (108)

7 予 測 貸借 対 照表

1 2 3 4 5

283 302 318 333 356 372 余 剰 投 資 有 価 証 券 1,806 1,409 820 1,077 935 530

996 1,067 1,121 1,176 1,254 1,310 そ の 他 流 動 資 産 490 524 551 578 617 645 4,793 4,606 4,181 4,602 4,696 4,460 総 有 形 固 定 資 産 14,200 15,244 16,319 17,431 18,734 19,942 減 価 償 却 累 計 額 (8,459) (9,183) (9,941) (10,733) (ll,577) (12,454) 純 有 形 固 定 資 産 5,741 6,061 6,378 6,698 7,175 7,488 投 資 及 び 前 払 金 1,080 1,134 1,190 1,250 1,312 1,378 ll,614 ll,801 ll,749 12,550 13,165 13,326 474 218 150 257

0 0

907 971 1,020 1,070 1,142 1,193 129 138 145 152 162 169 そ の 他 流 動 負 債 1,708 1,741 1,830 1,919 2,048 2,140 3,218 3,068 3,145 3,398 3,352 3,502 1,151 933 783 526 526 526 .税 601 617 634 651 670 690 103 103 103 103 103 103 継 続 的 引 912 989 1,065 1,142 1,219 1,295 563 579 598 618 638 661 5,066 5,512 5,421 6,112 6,657 6,549

表 2 貸借対照表 前 期 当 期 事 業 用 現 金 2 7 6 2 8 3 余 剰 投 資 有 価 証 券 1, 5 9 5 1, 8 0 6 売 上 債 権 1, 2 7 5 1, 21 8 棚 卸 資 産 1, 0 2 6 9 9 6 そ の 他 流 動 資 産 4 8 6 4 9 0 流 動 資 産 合 計 4, 6 5 8 4, 7 9 3 総 有 形 固 定 資 産 1 3, 9 2 2 1 4, 2 0 0 減 価 償 却 累 計 額 ( 8, 3 6 8 ) ( 8, 4 5 9 ) 純
表 4 フ リー ・キ ャッシ ュ ・フ ロー 事 業 ア プ ロ ー チ 営 業 C F の 計 算 N O P A T 9 3 7 減 価 償 却 費 8 2 2 営 業 C F 1, 7 5 9 ‑ 運 転 資 本 の 増 加 2 2 4 設 備 投 資 ( 1 , 0 0 9 ) 総 投 資 ( 7 8 5 ) の れ ん 加 算 前 F C F 9 7 4 の れ ん 投 資 ( 61 2 ) F C F 3 6 2 財 務 ア プ ロ ー チ 営 業 外 C F 2 8 6 税 引 後 受 取
表 6 予測損益計算書 実 績 1 2 3 4 5 売 上 南 1 3, 8 2 2 1 4, 7 9 6 1 5, 5 51 1 6, 31 3 1 7, 4 0 6 1 8, 1 8 9 売 上 原 価 ( 7, 4 4 7 ) ( 7, 9 7 2 ) ( 8, 3 7 8 ) ( 8, 7 8 9 ) ( 9, 3 7 8 ) ( 9, 7 9 9 ) 営 業 費 ( 4, 1 01 ) ( 4, 3 9 0 ) ( 4, 61 4 ) ( 4, 8 4 0 ) ( 5, 1 6 4 ) ( 5,
表 9 予測フ リー ・キ ャッシ ュ ・フロー 実 績 1 2 3 4 5 N O P A T 9 3 7 1, 1 3 3 1, 1 8 7 1, 2 4 0 1, 31 9 1, 3 7 6 減 価 償 却 費 8 2 2 8 6 7 91 1 9 5 6 1, 0 2 0 1, 0 6 5 営 業 C F 1, 7 5 9 2, 0 0 0 2, 0 9 8 2, 1 9 6 2, 3 3 9 2, 4 41 ‑運転資本の増加 ( 減少) 2 2 4 ( 1 1 3 ) ( 2 6 ) ( 2 5
+2

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