教師と子どもの人間関係の自由記述法による分析(2)
一高校生の場合を中心に一
櫛田 眞澄*・野瀬 美紀子**
(1995年10月13日受理)
Analysis of the Answers to the Relation of Teachers and Students
by Open−ended Questions(2)The Cases of High School Studellts
Masumi KusHIDA and Mikiko NosE
(Received October 13,1995)は じ め に
教師と子どもの人間関係は,子どもたちの人格形成や知識理解,技能の習得に直接影響を及ぽ す最も基本的な事項であると,一般的には認識されている。しかしながら,現実問題として,今日 の教育現場での混乱は,この関係性のあり方に一つの原因があるのではないかと考えられる。ここ では教師側の子どもに対する認識と,子どもたちの感受性との間の格差が,問題を大きくしている のではないかとの認識に基づき,子どもたちを対象に継続的に調査を実施している(1995)。一方に おいてこのことは児童の権利条約との関連においても,非常に今日的課題であると考える。
本研究のテーマは,特に生徒側から見る教師の姿を明らかにすることであるが,J.E.ブロフィ等
(1990)の指摘のように,無意識に為される教師行動を明確にすることによって,教育現場状況の改 善の一助となるこをと目的とした。
研究の第一段階おいて,大学生を対象に小学校,中学校,および高等学校の教師たちに関してイ メージを調べたが(1993),学生たちが過去において,接した結果として形成された教師像に,特定 の特色が見られた。その一つとして,生徒が教師を見るときに共通した因子(A;人間関係の因子,
B;学習・勉強に関する因子,C;性格に関する因子, D;感情に関する因子の4因子)が存在する こと,他の一つは,生徒と教師の関係構造には,学校段階によって特徴が存在することであった。
第二段階として,生徒たちは現実的に教師をどのように見ているかを,rD;感情の因子」を基準
(好きな教師のイメージ,嫌いな教師のイメージ)として調べた。小学校児童を対象とした調査では,
大学生のイメージの中には存在しなかった因子として,「容姿・容貌の因子」が出現し,この因子が
*茨城大学教育学部家政教育講座 (〒310茨城県水戸市文京2−1−1).
**岡山県立瀬戸高等学校(〒709−08岡山県赤磐郡瀬戸町光明谷316−1).
教師との人間関係を見る上で,大いに意味のあることを見出した(1994)。
続いての中学校生徒を対象とした調査では,rE;容姿・容貌の因子」を加えることにより,各因 子間の関係,および生徒の性格や行動上の特性と教師との関係を詳細に検討した(1995)。
今回は高等学校の生徒を対象に,中学生と同様な項目と同様な方法によって調査を試みる。
方 法
1)調査対象
高等学校(普通科)1年生288名(男子133,女子155)
2)調査方法 自由記述法
3)調査期間
1994年7月〜1995年6月
4)資料収集の方法および分析の手続き
高等学校の生徒を対象とする本実情調査では,「あなたの好きな先生のイメージを自由に書いてく ださい」,「あなたの嫌いな先生のイメージを自由に書いてください」という指示に対して,自由記 述された文章を資料としている。それらをrA;人間関係の因子」,「B;勉強・学習に関する因子(教 え方の因子)」,rC;教師の性格に関する因子⊥rE;容姿・容貌に関する因子」に分類し,各因子の 出現頻度数を調べ,それらを頻度数の多い順序に並べて表1とした。
次に,上記の指示に対して自由記述された後,「あなたの性格や行動の特性は次のどれに当たりま すか」と質問し,{①積極的②消極的},{①楽天的②内省的},{①勉強好き②勉強嫌い},{①運動好 き②運動嫌い},{①奉仕好き②奉仕嫌い}の5カテゴリーについて,生徒自身の自己判断により,① または②の記号を選択し記入してもらった。なお,「どちらともいえない」や「わからない」の場合 は,それぞれについて記号③を記入してもらった。これらの自己診断による記入事項は,上記のA,
B,C, Eの各因子との関係において分析の基準として,図L図2,図3,図4を作成した。分析の 手続きの詳細については論文(1995)を参照。
結 果 と 考 察
1.高校生のイメージとしての「好きな先生」と「嫌いな先生」
(1)実情調査の結果とその傾向
まず初めに,この調査資料はこちらの指示に対して箇条書きで書かれたものが大部分であったが,
このことは小・中学生段階とは大きく異なった資料そのものの特徴である。その理由が高校生の作
文能力の問題であるのか,または端的に答える訓練が行き届いているのかは定かではない。箇条書
きで記された文には,当然ながら感情的な表現は少なく冷静であり,教師との関係を表す動詞や形
表1高校生のイメージとしての好きな先生・嫌いな先生
高等学校教師プラスのイメージ 高等学校教師マイナスのイメージ
因子 項 目 頻度
%項 目 頻度
%A 人間関係
1.話しやすい・友達感覚 Q.生徒の気持ちを理解してくれる R.けじめがついている
S.平等・ひいきをしない T.生徒のことを考えてくれる U.あまり怒らない
V.頼もしく信頼できる
W.うるさく言わず,自由にさせる X.話は短く・うだうだ言わない P0.その他
27 P8 P7 P5 P2 P2
U6221
lag
撃≠Q
P25
P1.0 浮W 浮W
S.4 S.4 P.5
P5.5
1.嫌味を言う
Q.ひいきをする・差別する R.うるさい
S.生徒をさげすむ・馬鹿にする T.威張る・自分が一番偉いと思う U.生徒の立場を考えない V.怖い・厳しすぎる W.暴力・殴る X.生徒に理解がない P0.その他
32 Q4 Q4 P8 P8
X97421
19.3 P4.5 P4.5 P0.8 P0.8
T4T4
S.2
Q4
P2.7
136 100 166 100
1.分かりやすく教える Q.面白く,楽しい授業 R.丁寧に教える
S.言葉がはっきりしている T.字がきれい
U.宿題が少ない V.ゆっくり教える W.その他
59 Q5 P3 P1
W6214
42.8
P8.1 X.4≠盾 T.8 S.3 P.4
P0.2
1.分かりにくい授業 Q.授業を一人で勝手に進める R.字が汚い・小さい S.声が小さい T.授業が面白くない U.話し方が下手 V.宿題が多い W.すごく大きな声 X.その他
36 Q6 Q1 P2
U54431
24.8
P79
P4.5
W.3 S.1 R.4Q8 Q8
Q1.4
138 100 145 100
1.やさしい Q.おもしろい R.明るい S.楽しい T.熱心 U.元気がいい V.はきはきしている W.さわやか X.その他
70 U0 Q3 P4
U64420
33.8 Q9.0
P1ユ U.8 Q.9≠№
P.9 P.9 X.7
1.すぐ怒る
Q.暗い・うじうじしている R.真面目すぎる
S.しつこい T.怖い U.口うるさい V.自分勝手
W.気分によって態度が変わる X.説教が長い
P0.冷たい P1.その他
74 P5
48.4
≠W T.2 S.6 R.9 R.9
≠№
R.9 Q.6 Q.6
PL1
D 207 100 153 100
1.美人・かわいい Q.さわやか R.かっこいい S.若い T.清潔
U.やさしい目付き V.その他
28 P0
V5547
42.4 P5.2 P0.6
V.6V6
≠撃
Pα5
1.汚い・脂ぎっている Q.目付きが鋭い R.あつくるしい S.くさい(タバコ・他)
T.若くない U.ぷさいく V.服装などに無関心 W.その他
17
U5433310
33.3 P1.8
X.8 V.8 T.9 T.9 T.9Pa6
66 100 51 100
プラスイメージ総数 547 51.5 マイナスイメージ総数 515 4&5
(調査対象 高校1年生228人 自由記述法 1994〜1995)
容詞の出現頻度数も小,中と比すると少ないことが特徴的であった。(小学生229人⇒出現イメージ 総数2076,中学生264人⇒2063,高校生288人⇒1062)
次に表1から理解できるように,総イメージ数に対して,プラスイメージが51.5%,マイナスイメー ジが48.5%であり,プラス傾向にあることは,小学生(48.6対50.4),中学生(49.2対50.8)と異な る点である。櫛田・豊田の大学生対象の調査(1994)では,高校生段階になると教師を人間として 見ることができるために,教師に対して好意的になっていることが示されている。本調査でのこの
プラス傾向は,成長による要因が大きいと推測される。
また表2から理解できることは,rB;勉強・学習の因子(教え方の因子)」が,小,中学生よりも 多く出現していることも,高校生段階の特徴である。その反対に,高校生段階で減少する因子は,rA;
人間関係因子」である。
これらは全対としての傾向であるが,更に詳細を見れば以下のようなことが指摘される。
①好きな先生のイメージ
高校生たちは,話しやすく,自分たちの友達のような感じの持てる教師,自分たちの気持ちを理 解してくれる教師に好感を持っている。学習面では,授業に関するものが多く,分かりやすく教え
る授業,楽しい授業,丁寧に教える授業の評価が高い。
教師の性格面では,「やさしい」,「おもしろい」,「明るい」などの性格に人気が集まる。
表2学校段階別教師イメージ因子の出現度比較
イメージ因子 対象 プラスイメージ(好き) マイナスイメージ(嫌 κ2検定
A.人間関係
小学生
?w生
mZ生
26.9
R8.1
Q4.952.3 U3.2 R2.2
NS
B.勉強・学習
小学生
?w生
mZ生
21.3
P9.0
Q5.213.8
P8.1 Q8.1
NS
C.性 格
小学生
?w生
mZ生
43.6 R3.5 R7.8
27.9
@7.5 Q9.7
】・1**
D.感 情
E.容姿・容貌
小学生
?w生
mZ生
8.2
@9.4 P2.1
6.O 撃戟D2 P0.0
NS
合 計
小学生
?w生
mZ生
100%(N=1031)
P00%(N=1015)
P00%(Nニ547)
100%(N=1045)
P00%(N=1048)
P00%(N=515)
(注 *P<0.025,**P<0.01)
また,容姿の面では,「美人・かわいい」,「さわやか」,「恰好いい」などが出てきており,生徒た ちは,教師の人間性ばかりではなく,見た目に関しても要求していることがわかる。
②嫌いなイメージ
人間関係においては,「嫌味を言う」,「差別する」,「うるさい」,「生徒を馬鹿にする」など,教師 と生徒の間に上下関係が感じられるものに関する意見が多い。
学習面では,授業に関するものが多く,「わかりにくい」,「一人で勝手に授業を進める」,「字が汚 い」など,教師が生徒側の気持ちを理解せずに,自分本位に授業を組み立てていることが伺われる。
性格面では,「すぐ怒る」が48.4%と他の項目よりも大幅に高い割合を占めている。
容姿の面では,「汚い」,「脂ぎっている」など,不潔な感じを受けるものに関するマイナスのイメー ジが多く見られる。
● 高等学校の生徒たちは,教師の人間性や性格をある程度正確に見抜く力を持っていると考えら れる。そのため,教師が,自分たちにとって,本当に心を許して話せる相手か,それとも話せない 相手かを敏感に感じ取っていると思われる。その結果として,生徒たちは,好きな教師と嫌いな教 師をはっきり分けてしまう傾向があることが示唆される。
全体的に見て,生徒の考える好きな教師のイメージは,身近かな存在で,気軽に話ができ,授業 は楽しく分かりやすい,やさしく,その上美人などと,自分たちにとって都合のよいものが多くな っている。しかし,中には,叱らなければならないときにはきちんと叱るなど,教師としての確固 たる姿勢を求める意見もある。実際の高等学校の生活の中では,生徒たちは勉強や生活面で,教師 に相談をしなければならないことが,必然的に幾度も起こってくる。その場合,教師には,楽しい だけでなく,信頼できて頼れるという存在が求められる。
嫌いな教師のイメージの場合は,教師自身が自分本位で,生徒を見下していると感じることに対 しての,生徒側の意思表示であると考えられる。前述したように,生徒たちは彼ら自身のことを本 当に思って言ってくれているのか,そうではないかを敏感に感じ取ることができる。教師が教師と いう立場に,奢り高ぶっている部分をはっきりと感じ取っている結果であろう。
当然のことながら,生徒自身には,叱られることや,嫌なことを言われることに対して,我慢す ることや耐えることがなかなかできないという現実もある。しかしこの調査結果から明確となった ことは,生徒自身の自分本位の勝手な要求もあることは確かとしても,生徒側の感受性に対して意 を払わない教師側の落ち度の存在は明らかであり,これらは是非とも改善されるべき事項と考える。
教師は,生徒に好かれようと無理に媚を売る必要は全くない。人間関係でも,学習面でも,生徒の ためを考え,生徒にとって今最も必要なことは何なのかを,常に考えて行動することにより,生徒 と教師との間に,より良い人間関係が成立すると思われる。このことは,教職を何年重ねたから出 来るようになるというものではなく,日々初心を忘れず努力をすることによって,作り上げられる
ものである。
生徒と教師の良い人間関係は,問題点の早期発見ばかりではなく,学習面や生活面での向上を促 すことができる。教師側は,生徒が好きな教師イメージや,嫌いな教師イメージがどのようなもの かを把握し,自分の教師行動を反省しながら,自分自身の人間性や学力を磨いていくことが必要で ある。また,生徒は時代によって常に変わっていくものであることを念頭におき,生徒をよく知り,
今現在必要とされる教師のあり方,即ち求められている教師像を明確に認識する必要がある。
プラスのイメージ 〈人間関係の因子〉 マイナスのイメージ
(好 き)
N= 136
(嫌 い)
N == 166
100 0
①積 極 的 消 極 的
②楽 天 的 内 省 的
③勉強好き 勉強嫌い
④体育好き 体育嫌い
⑤奉仕好き 奉仕嫌い
O IOO
1 圏 ■
図1生徒の個人的特性と「人間関係因子」の関係
プラスのイメージ 〈勉強。学習の因子〉 マイナスのイメージ
(好 き) (嫌 い)
N;且38 N:富145
]_
] 聡
S
配
碍 一ーー」
] 聡
(性格・行動)
①積 極 的 消 極 的
②楽 天 的 内 省 的
③勉強好き
羅圏醐薩羅勉強嫌い
④体育好き 体育嫌い
⑤奉仕好き 奉仕嫌い
図2 生徒の個人的特性と「勉強・学習因子」の関係
△
S N
S
閥
]
S N
]
05
q
P
憂
プラスのイメージ 〈性格の因子〉 マイナスのイメージ
(好 き)
N =207 (嫌 い)
N=153
100 0
n富116
①積 極 的 消 極 的
②楽 天 的 内 省 的
③勉強好き 勉強嫌い
④体育好き 体育嫌い
⑤奉仕好き 奉仕嫌い
0 100
図3 生徒の個人的特性と「教師の性格因子」の関係 プラスのイメージ 〈容姿の因子〉 マイナスのイメージ
(好 き)
N=66
(嫌 い)
N=51
S
闘
]
S
阿
S
翼
S M
△ 一1ー」
100 0
①積 極 的 消 極 的
②楽 天 的 内 省 的
③勉強好き 勉強嫌い
④体育好き 体育嫌い
⑤奉仕好き 奉仕嫌い
0 監00
図4 生徒の個人的特性と「教師の容姿因子」の関係
S
翼
」
S
鴛
「ー」
S
闘
S N
一1」
S
臆
(2)調査および分析担当者としての感想
全体的に素直で純朴な生徒たちだと感じられるが,生徒にとって都合のよい教師が好きな教師で あり,都合が悪い教師が嫌いな教師という印象も受けた。同時に,教師としての自分の態度の中に,
生徒にとってよくないと思われる点に気づくことができた。このことは,教師を続けていく上で,よ い反省材料になったと思っている。まだ教師としては未熟な者だが,今回の調査を常に念頭におき,
授業ばかりではなく,授業以外の場面でも,生徒たちに積極的に語りかけを行い,生徒を少しでも 多くの面で理解きるように努めたい。また,彼らと良い人間関係を作っていきたい。
2.高校生の性格・行動の特性と「教師との人間関係」
各因子内で,教師をプラスのイメージとして捉える生徒はどのような特性を持つ生徒たちの集合 であろうか,またマイナスイメージで捉えるのはどのような特性を持つ生徒たちの集合であろうか を調査した。それらの結果を1図,図2,図3,図4としてまとめ,生徒の性格の違いとイメージの 関係をx2検定を行い図の中に示した。△印は危険率を大きく取れば有意の差があることを表す。
(1)生徒の特性と「人間関係因子」との関係
図1に示されるように,生徒の性格が{積極的であるか,消極的であるか}によって,教師との人 間関係をプラスと見るか,マイナスと見るかに関連がある。即ち,積極的な性格の方が教師との人 間関係がよいことが理解できる。その他の性格や行動の特性とこの因子は関連がなかった。
(2)生徒の特性と「勉強・学習の因子(教え方の因子)」との関係
図2から,生徒の行動の特性の中で,{奉仕好きか,奉仕嫌いか}によって,「勉強・学習の因子(教 え方の因子)」に対してプラスと見るか,マイナスと見るかに関連が見られた。奉仕好きの生徒の方 が教師の教え方をプラスと捉える。また,{積極的な性格か,消極的な性格か}の間にもなんらかの関 連が認められた。この因子は生徒のその他の特性とは関連がなかった。
(3)生徒の特性と「教師の性格に関する因子」との関係
図3から,生徒の行動上の特性としての,{奉仕好きか,奉仕嫌いか}によって,教師の性格をプ ラスと見るかマイナスと見るかに,なんらかの関連が認められる。その他の特性とは関連がないこ とが理解できる。
(4)生徒の特性と「教師の容姿に関する因子」との関係
図4から,生徒の特性と教師の容姿の間には,関連がないことが示された。
●全体として,高校生段階においては,生徒の特性としての「積極的な性格」と「奉仕好きの行動」
は,教師との「人間関係の因子」および「勉強・学習の因子(教師の教え方の因子)」,「教師の性格 のに関する因子」に対して,プラスのイメージで表現される。即ち高等学校での日常的な生活の中 で,積極的な性格の生徒や奉仕好きの生徒たちは,教師と好ましい人間関係を保つことができ,そ れはまた,教師の教え方に対しても教師の性格に対しても,好意的な感情で受け止めることが明か
となった。
その反対に,「消極的な性格」や「奉仕嫌いの特性」の場合には,教師との人間関係が期待できな いばかりでなく,教師の教え方に対しても,また教師の性格に対してもマイナスのイメージとして 受け止めていることになる。
生徒の性格が{楽天的か,内省的か},あるいは行動上の特性として{勉強好きか,勉強嫌いか},
{運動好きか,運動嫌いか}などは,教師との人間関係の各因子とは関係がなかった。
教師と子どもの人間関係に関する調査について,高等学校の生徒側から教師を見る調査は少ない。
内閣総理大臣官房広報室による調査(1982)や教育基礎情報調査会(1986)に所収されている調査 結果を見ると,量的処理のために選択肢法や評定尺度法が用いられ,教師との人間関係に関する生 徒側の感情の詳細は不明である。従って本調査の結論と他の調査の結論は比較も検証も不可能であ
った。